JPH10204329A - エポキシ樹脂粉体塗料組成物 - Google Patents

エポキシ樹脂粉体塗料組成物

Info

Publication number
JPH10204329A
JPH10204329A JP956997A JP956997A JPH10204329A JP H10204329 A JPH10204329 A JP H10204329A JP 956997 A JP956997 A JP 956997A JP 956997 A JP956997 A JP 956997A JP H10204329 A JPH10204329 A JP H10204329A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
epoxy resin
parts
powder coating
coating composition
curing agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP956997A
Other languages
English (en)
Inventor
Sho Masuda
祥 増田
Tetsuo Nagao
徹夫 長尾
Shoji Kobayashi
昭二 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Toryo KK
Original Assignee
Dai Nippon Toryo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Toryo KK filed Critical Dai Nippon Toryo KK
Priority to JP956997A priority Critical patent/JPH10204329A/ja
Publication of JPH10204329A publication Critical patent/JPH10204329A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポットライフの向上したエポキシ樹脂粉体塗
料組成物の提供。 【解決手段】 成分として、常温で固体のエポキシ樹脂
と、硬化剤とを含有するエポキシ樹脂粉体塗料組成物1
00重量部に対し、170℃以上の融点を有するイミダ
ゾール誘導体を0.05〜5.0重量部配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エポキシ樹脂粉体
塗料組成物に関し、特に、ポットライフの向上したエポ
キシ樹脂粉体塗料組成物に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、エポキシ樹脂粉体塗料は、付着性
や、防食性、物理性能の良さから耐候性性能を必要とし
ない被塗物に使用されてきた。特に最近、粉体塗料のも
つ環境対応性が認められ、汎用化が進み、塗装範囲の拡
大化をたどる一方で、要求性能が向上し、薄膜化、平滑
化、低温焼付化が望まれている。また、エポキシ樹脂
と、他の樹脂、特にポリエステル樹脂とを結合したハイ
ブリッド粉体塗料は、その反応性、付着性、防食性、物
理性能のバランスの良さから様々な被塗物に使用されて
おり、粉体塗料のもつ経済性、環境対応性が認められ、
汎用化が進み、塗装範囲の拡大化をたどる一方で、上記
エポキシ樹脂粉体塗料の場合と同様に、要求性能が向上
し、薄膜化、平滑化、低温焼付化が望まれている。
【0003】ところで、例えば、160〜200℃にお
ける低温焼付を行うためには、低温で活性の高い硬化剤
を使用するか、硬化剤の量を増加させることが必要であ
る。しかしながら、この場合、粉体塗料のポットライフ
は、著しく低下し、低温での保管条件が厳しくなり、保
管にかかるコストが上昇し、品質保証期間が短縮するな
ど問題となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、従
来のエポキシ樹脂粉体塗料の持つ優れた特性を生かしな
がら、低温焼付が可能でかつ貯蔵安定性に優れたエポキ
シ粉体塗料を提供することを目的とする。
【0005】
【問題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を達成するため鋭意検討した結果、融点が170℃以上
のイミダゾール誘導体をエポキシ樹脂粉体塗料組成物
(エポキシ樹脂をベースとするハイブリット粉体塗料も
包含する)に添加することにより、低温焼付が可能であ
りかつ貯蔵安定性に優れたエポキシ樹脂粉体塗料が得ら
れることを見出し、本発明に至ったものである。即ち、
本発明は、常温で固体のエポキシ樹脂と、硬化剤とを含
有するエポキシ樹脂粉体塗料組成物100重量部に対
し、170℃以上の融点を有するイミダゾール誘導体を
0.05〜5.0重量部配合したことを特徴とするエポキシ
樹脂粉体塗料組成物に関するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明で使用されるエポキシ樹脂は、常温(15
〜25℃)で固体状態である。好ましくは、軟化点が1
40℃以下、好ましくは130℃以下、特に好ましくは
120℃以下であることが適当である。下限は、通常、
60℃である。このようなエポキシ樹脂としては、従来
からエポキシ樹脂粉体塗料の製造に用いられているエポ
キシ樹脂を特に制限無く使用することができる。その具
体的な例を挙げると、例えば、ビスフェノールAジグリ
シジルエーテル樹脂や、ビスフェノールFジグリシジル
エーテル樹脂、アミノグリシジルエーテル樹脂、ビスフ
ェノールADジグリシジルエーテル樹脂、ビスフェノー
ルZジグリシジルエーテル樹脂、O−クレゾールノボラ
ックエポキシ樹脂、フェノールノボラックエポキシ樹
脂、ビフェノールグリシジルエーテル樹脂、シクロペン
タジエン骨格エポキシ樹脂、ナフタレン骨格エポキシ樹
脂、GMAアクリル樹脂等、若しくはこれらの樹脂の置
換基を他のものに置き換えたもの、例えば、CTBNや
エステル化等の変成を行ったものも等を制限無く使用す
ることが出来る。
【0007】エポキシ樹脂としては、エポキシ当量が、
好ましくは300〜1200、特に好ましくは400〜
1000であるエポキシ樹脂が適当である。本発明で使
用される硬化剤としては、エポキシ樹脂と反応し、架橋
結合を形成するものであれば特に限定されることなく、
従来より使用されている各種の硬化剤を使用することが
できる。好ましい硬化剤としては、例えば、アミン化合
物や、酸無水物(例えば、エチレングリコールビス(ア
ンヒドロトリメリテート)等)、イミダゾール類(例え
ば、2−フェニルイミダゾリン等)、ポリアミド化合
物、フェノール性水酸基を有する化合物(例えば、フェ
ノール樹脂等)、ジシアンジアミド化合物又はその変成
物、ヒドラジン化合物(例えば、アジピン酸ジヒドラジ
ド等)等が挙げられる。ここで、従来より硬化剤として
使用されるイミダゾール類は、融点が140℃以下のも
のであり、本発明で使用する融点が170℃以上であ
る、高融点を有するイミダゾール誘導体とは全く異なる
化合物である。
【0008】上記硬化剤は、エポキシ樹脂100重量部
に対し、2〜20重量部、好ましくは3〜15重量部、
特に好ましくは4〜10重量部の量で配合される。この
量が、2重量部よりも少ない場合は、硬化時間の長大
化、硬化不良となり、好ましくない。一方、この量が、
20重量部よりも多くなると、塗料製造時の熱により、
反応が生じ、塗膜形成能に障害を来たすばかりか、塗料
の貯蔵安定性が著しく低下することとなり、好ましくな
い。本発明においては、上記エポキシ樹脂とともに使用
される硬化剤として、特に、カルボン酸基を含有するポ
リエステル樹脂を使用することが好ましく、これによっ
て、エポキシ樹脂をベースとするハイブリット粉体塗料
を形成することができ、もって、反応性、付着性、防食
性、物理性能のバランスが良く、様々な被塗物を形成す
ることができる。
【0009】このようなポリエステル樹脂としては、例
えば、不飽和ジカルボン酸と、ポリオールとから不飽和
ジカルボン酸過剰で製造される樹脂が挙げられる。ここ
で、使用される不飽和ジカルボン酸としては、例えば、
コハク酸や、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、
テレフタル酸、イソフタル酸、ヘキサヒドロテレフタル
酸、ヘキサヒドロイソフタル酸などのジカルボン酸、そ
れらの酸エステル、酸無水物などが挙げられる。一方、
ポリオールとしては、例えば、エチレングリコールや、
1,3−プロピレングリコール、1,2−プロピレング
リコール、1,4−ブチレングリコール、1,5−ペン
タグリコール、ネオペンチルグリコール、1,8−オク
タングリコール、1,9−ノナングリコール、ジエチレ
ングリコール、シクロヘキサン−1,4−ジオール、シ
クロヘキサン−1,4−ジメタノール、ダイマー酸ジオ
ール、トリメチレンプロパノール、グリセリン、ヘキサ
ントリオール、更には、N,N,N',N' −テトラキス(2−
ヒドロキシプロピル)エチレンジアミンや、ビスフェノ
ールAのエチレンオキサイド又はプロピレンオキサイド
付加物などのグリコールが挙げられる。分子中にアミド
結合を含有するポリオールを使用する場合、そのような
ポリオールを製造するのに使用するアミンの例を挙げる
と、ヘキサメチレンジアミンや、キシレンジアミン、イ
ソホロンジアミン、モノエタノールアミン、イソプロパ
ノールトリアミンなどのジアミン、トリアミン又はアミ
ノアルコール等が挙げられ、これらを単独で、又は2種
以上の組み合わせで使用することもできる。
【0010】カルボン酸基含有ポリエステル樹脂の酸価
は、通常、20〜90gKOH/g、好ましくは20〜80gK
OH/g、特に好ましくは25〜60gKOH/gが適当である。
本発明において、エポキシ樹脂と、カルボン酸基含有ポ
リエステル樹脂との使用量は、通常、エポキシ樹脂のグ
リシジル基のモル数対ポリエステル樹脂のカルボン酸基
のモル数のモル比が0.4〜3.0、好ましくは0.5〜2.
0、特に好ましくは0.6〜1.6となるような量であるこ
とが適当である。このモル比が、0.6よりも小さい場合
には、十分な硬化反応を発現することが難しい。また、
この比が3.0よりも大きくなると、塗膜の硬化不良を招
き好ましくない。本発明で使用するイミダゾール誘導体
は、融点が170℃以上、好ましくは171℃以上であ
り、上限は、好ましくは200℃である。融点が、17
0℃よりも低い場合には、貯蔵安定性に優れたエポキシ
樹脂粉体塗料を提供することができない。
【0011】本発明で使用するイミダゾール誘導体とし
ては、融点が170℃以上のものであれば、特に制限さ
れることなく、各種のイミダゾール誘導体を使用するこ
とができる。特に好ましいイミダゾール誘導体は、以下
の式(1)で示されるイミダゾール誘導体である。
【0012】
【化1】 式中、R1 は、水素原子又は(CH2) a -Y (Y は、CN
基、フェニル基又はトリアジン基を示し、aは、1〜4
の整数、好ましくは1〜3の整数を示す。)であり、R
2 は、(CH2) b CH3(bは、0〜17、好ましくは0〜1
0の整数である。)又はフェニル基であり、R3 は、水
素原子、アルキル基、又はジアゾリルアルキル基であ
り、R4 は、ヒドロキシアルキル基であり、Xは、以下
の式で示される官能基であり、
【0013】
【化2】 (但し、mは、1又は3である。) そして、nは、1又は2である。上記トリアジン基とし
ては、置換基を有するものも含まれる。例えば、アミノ
基等を含むものでもよい。また、環窒素としては、例え
ば、1、3及び5位に存在するものが適当である。ま
た、R3 としてのアルキル基としては、例えば、炭素数
1〜6、好ましくは1〜4の直鎖又は分岐状のアルキル
基が挙げられる。また、R3 としてのジアゾリルアルキ
ル基におけるアルキル基としては、炭素数1〜6、好ま
しくは1〜4の直鎖又は分岐状のアルキル基が挙げられ
る。
【0014】また、R4 としてのヒドロキシアルキル基
におけるアルキル基としては、炭素数1〜6、好ましく
は1〜4の直鎖又は分岐状のアルキル基が挙げられる。
本発明で使用するイミダゾール誘導体は、エポキシ樹脂
及び硬化剤の合計量、100重量部に対して、0.05〜
5.0重量部、好ましくは0.1〜3重量部、特に好ましく
は0.1〜1.5重量部の量で配合する。この範囲を外れる
場合には、低温焼付が可能でかつ貯蔵安定性に優れたエ
ポキシ粉体塗料を得ることはできない。このようにして
得られる樹脂組成物には、必要に応じて、例えば、従来
よりエポキシ樹脂粉体塗料に使用されている顔料や、そ
の他の添加剤を使用することができる。顔料としては、
具体的に挙げると、二酸化チタンや、ベンガラ、酸化
鉄、亜鉛末粉、カーボンブラック、フタロシアニンブル
ー、フタロシアニングリーン、キナクリドン系顔料、ア
ゾ系顔料、イソインドリノン系顔料、各種焼成顔料等の
着色顔料、シリカ、タルク、硫酸バリウム、炭酸カルシ
ウム、ガラスフレーク等の体質顔料がある。
【0015】その他の添加剤としては、例えば、タレ防
止剤、表面調整剤、架橋促進剤、紫外線吸収剤、光安定
剤、抗酸化剤などが挙げられ、任意に必要に応じて配合
することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明について、以下の実施例及び比
較例により、更に詳細に説明する。なお、実施例中、
「部」、「%」は重量を基準とする。実施例1 エポキシ当量915g/eqのエピコート1004(ビ
スフェノールAエポキシ樹脂、油化シェルエポキシ社製
商品名)(A−1)60部に、硬化剤として、アジピン
酸ジヒドラジド(B−1)5部、触媒として、2−フェ
ニル−4−メチルイミダゾール(C−1、融点178
℃)0.4部、タレ防止剤としてモダフローパウダー20
00(アクリルオリゴマー、モンサント社製商品名)1
部、体質顔料として硫酸バリウム20部、シリカ10
部、着色顔料としてカーボンブラック1部を溶融混練し
て得られたペレットを粉砕し、180メッシュで分級を
行い、平均粒径40μmの粉体塗料Aを作成した。実施例2 エポキシ当量945g/eqのエポトートYDF200
4(ビスフェノールFエポキシ樹脂、東都化成社製商品
名)(A−2)60部に、硬化剤として、ジシアンジア
ミド(B−2)5部、触媒として、C−1、3部、添加
剤としてモダフローパウダー2000、1部、体質顔料
として硫酸バリウム20部、シリカ10部、着色顔料と
してカーボンブラック1部を溶融混練して得られたペレ
ットを粉砕し、180メッシュで分級を行い、平均粒径
40μmの粉体塗料Bを作成した。
【0017】実施例3 エポキシ当量915g/eqのエポキシ樹脂(A−
1)、60部に、硬化剤として、リカシッドTMEG−
200(エチレングリコールビス(アンヒドロトリメリ
テート)、新日本理化社製商品名)(B−3)5部、触
媒として、1−シアノエチル−2−フェニルイミダゾー
ルトリメリテート(C−2、融点181℃)1部、添加
剤としてモダフローパウダー2000、1部、体質顔料
として硫酸バリウム20部、シリカ10部、着色顔料と
してカーボンブラック1部を溶融混練して得られたペレ
ットを粉砕し、180メッシュで分級を行い、平均粒径
40μmの粉体塗料Cを作成した。実施例4 エポキシ当量915g/eqのエポキシ樹脂(A−
1)、60部に、硬化剤として、2−フェニルイミダゾ
リン(B−4)4部、触媒として、2,4−ジアミノ−
6−〔2’−エチル−4’−メチルイミダゾリル−
(1’)〕−エチル−S−トリアジン(C−3、融点2
20℃)、0.4部、添加剤としてモダフローパウダー2
000、1部、体質顔料として硫酸バリウム20部、シ
リカ10部、着色顔料としてカーボンブラック1部を溶
融混練して得られたペレットを粉砕し、180メッシュ
で分級を行い、平均粒径40μmの粉体塗料Dを作成し
た。実施例5 エポキシ当量915g/eqのエポキシ樹脂(A−
1)、40部に、硬化剤として、フェノール性水酸基当
量400g/eqのエピキュア 170(フェノール樹
脂、油化シェルエポキシ社製商品名)(B−4)20
部、触媒として、C−3、0.4部、添加剤としてモダフ
ローパウダー2000、1部、体質顔料として硫酸バリ
ウム20部、シリカ10部、着色顔料としてカーボンブ
ラック1部を溶融混練して得られたペレットを粉砕し、
180メッシュで分級を行い、平均粒径40μmの粉体
塗料Eを作成した。
【0018】比較例1 エポキシ当量915g/eqのエポキシ樹脂(A−
1)、60部に、硬化剤として、アジピン酸ジヒドラジ
ド(B−1)5部、触媒として、2−メチルイミダゾー
ル(C’−1、融点140℃)0.2部、添加剤としてモ
ダフローパウダー2000、1部、体質顔料として硫酸
バリウム20部、シリカ10部、着色顔料としてカーボ
ンブラック1部を溶融混練して得られたペレットを粉砕
し、180メッシュで分級を行い、平均粒径40μmの
粉体塗料Fを作成した。比較例2 エポキシ当量945g/eqのエポキシ樹脂(A−2)
60部に、硬化剤として、ジシアンジアミド(B−2)
5部、触媒として、C’−1、0.4部、添加剤としてモ
ダフローパウダー2000、1部、体質顔料として硫酸
バリウム20部、シリカ10部、着色顔料としてカーボ
ンブラック1部を溶融混練して得られたペレットを粉砕
し、180メッシュで分級を行い、平均粒径40μmの
粉体塗料Gを作成した。
【0019】比較例3 エポキシ当量915g/eqのエポキシ樹脂(A−1)
60部に、硬化剤として、B−3、5部、触媒として、
2−フェニルイミダゾール(C’−2、融点140℃)
0.4部、添加剤としてモダフローパウダー2000、1
部、着色顔料として酸化チタン35部を溶融混練して得
られたペレットを粉砕し、180メッシュで分級を行
い、平均粒径40μmの粉体塗料Hを作成した。比較例4 エポキシ当量915g/eqのエポキシ樹脂(A−1)
60部に、硬化剤として、B−3、10部、触媒とし
て、C−2、0.03部、添加剤としてモダフローパウダ
ー2000、1部、体質顔料として硫酸バリウム20
部、着色顔料として酸化チタン15部を溶融混練して得
られたペレットを粉砕し、180メッシュで分級を行
い、平均粒径40μmの粉体塗料Iを作成した。比較例5 エポキシ当量915g/eqのエポキシ樹脂(A−1)
60部に、硬化剤として、B−3、10部、触媒とし
て、C−2、7部、添加剤としてモダフローパウダー2
000、1部、体質顔料として硫酸バリウム20部、着
色顔料として酸化チタン15部を溶融混練して得られた
ペレットを粉砕し、180メッシュで分級を行い、平均
粒径40μmの粉体塗料Jを作成した。
【0020】実施例6 酸価63mgKOH/gのエステルレジンER−812
0(酸末端ポリエステル樹脂、 日本エステル社製商品
名)(ポリエステル樹脂D−1)32部に、エポキシ当
量915g/eqのエポキシ樹脂(A−1)32部、モ
ダフローパウダー2000、1部、触媒として1−ベン
ジル−2−フェニルイミダゾールトリメリット酸塩(C
−4、融点176℃)2.0部、酸化チタン35部を混
練、粉砕し150メッシュで分級を行い、平均粒径40
μmの粉体塗料Kを作成した。実施例7 酸価63mgKOH/gのポリエステル樹脂(D−1)
32部に、エポキシ当量915g/eqのエポキシ樹脂
(A−1)32部、モダフローパウダー2000、1
部、触媒としてC−1(融点178℃)0.8部、酸化チ
タン35部を混練、粉砕し150メッシュで分級を行
い、平均粒径40μmの粉体塗料Lを作成した。
【0021】実施例8 酸価77mgKOH/gのP−5127(ポリエステル
樹脂、DSMジャパン社製商品名)(D−2)33部
に、エポキシ当量700g/eqのサントートST−4
000(水添エポキシ樹脂、東都化成社製商品名)(A
−3)31部、モダフローパウダー2000、1部、触
媒としてC−4、3部、酸化チタン35部を混練、粉砕
し150メッシュで分級を行い、平均粒径40μmの粉
体塗料Mを作成した。比較例6 酸価63mgKOH/gのポリエステル樹脂(D−1)
32部に、エポキシ当量915g/eqのエポキシ樹脂
(A−1)32部、モダフローパウダー2000、1
部、触媒としてC’−1(融点140℃)0.3部、酸化
チタン35部を混練、粉砕し150メッシュで分級を行
い、平均粒径40μmの粉体塗料Nを作成した。比較例7 酸価63mgKOH/gのポリエステル樹脂(D−1)
32部に、エポキシ当量915g/eqのエポキシ樹脂
(A−1)32部、モダフローパウダー2000、1
部、触媒としてC−4、0.02部、酸化チタン35部を
混練、粉砕し150メッシュで分級を行い、平均粒径4
0μmの粉体塗料Oを作成した。比較例8 酸価63mgKOH/gのポリエステル樹脂(D−1)
32部に、エポキシ当量915g/eqのエポキシ樹脂
(A−1)32部、モダフローパウダー2000、1
部、触媒としてC−4、7部、酸化チタン35部を混
練、粉砕し150メッシュで 分級を行い、平均粒径4
0μmの粉体塗料Pを作成した。
【0022】作成した粉体塗料組成物A〜Pの配合を以
下の表1に示す。作成した粉体塗料組成物A〜Pについ
て以下の試験を行った。また、0.8mm厚の冷間圧延鋼
板に静電塗装ガン(松尾産業社製 PG−1)にて塗装
を行い、160℃、10分又は140℃、20分での焼
付を行い、以下の塗膜性能評価を行った。その結果を以
下の表2に示す。
【0023】<塗料評価項目> 1.塗料のゲルタイム 170℃にて実施、ストロークキュア法 2.貯蔵安定性 40℃恒温機中で10日間放置後のゲルタイムを測定。
上記塗料のゲルタイムの初期値からの以下の式で規定さ
れる保持率を算出した。 保持率=初期ゲルタイム/40℃10日後ゲルタイム×
100 3.塗膜外観 塗膜外観を目視にて以下の基準により評価。 ○:良好 △:やや不良 ×:不良 4.耐衝撃性 デュポン式試験機を用い、1/2インチ径のポンチを塗
膜表面に置き、その鉛直方向より、500gの重りを落
下させたときに、塗膜に割れ、剥がれが生じない最大高
さ(cm)を測定した。 5.エリクセン試験 エリクセン試験機を用い、塗膜裏面よりポンチを押しだ
し、塗膜に亀裂が入った時の押し出し量(mm)。 6.塩水噴霧試験 SST300時間後のカット面よりの片側剥離巾を求め
た。 7.付着性 JIS−K−5400 8.5.2に準拠。 碁盤目100個中の残存数/100を求めた。
【0024】
【表1】 表1 実 施 例 比 較 例 1 2 3 4 5 1 2 3 4 5 粉体塗料 A B C D E F G H I J エポキシ樹脂 A−1 60 60 60 40 60 60 60 60 A−2 60 60 硬化剤 B−1 5 5 B−2 5 5 B−3 5 5 5 5 B−4 4 B−5 20 イミダゾール誘導体 C−1 0.4 0.4 C−2 0.2 0.03 7 C−3 0.4 0.4 C’−1 0.2 0.2 C’−2 0.4 アクリルオ 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 リゴマー 硫酸バリウム 20 20 20 20 20 20 20 20 20 20 シリカ 10 10 10 10 10 10 10 10 10 10 カーボンブラック 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1
【0025】
【表2】 表1(続き) 実 施 例 比 較 例 6 7 8 6 7 8粉体塗料 K L M N O P エポキシ樹脂 A−1 32 32 32 32 32A−3 31 硬化剤 D−1 32 32 32 32 32D−2 33 イミダゾール誘導体 C−1 0.8 C−4 2 3 0.02 7 C’−1 0.3 アクリルオリゴマー 1 1 1 1 1 1カーボンブラック 35 35 35 35 35 35
【0026】
【表3】 表2 実 施 例 比 較 例 1 2 3 4 5 1 2 3 4 5 粉体塗料 A B C D E F G H I J ゲルタイム 104 140 95 65 53 107 136 96 161 70 (秒) 貯蔵安定性 保持率% 92 98 90 90 94 78 85 70 90 67 塗膜外観 160℃焼付 ○ ○ ○ ○ ○ △ △ × ○ × 140℃焼付 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ △ 耐衝撃性(cm) 160℃焼付 50 40 50 50 50 50 40 50 30 50 140℃焼付 50 40 50 50 50 50 40 50 20 50 エリクセン(mm) 160℃焼付 6 4 6 6 6 6 4 6 4 3 140℃焼付 6 4 6 6 6 6 4 6 3 3 塩水噴霧試験(mm) 160℃焼付 1> 1> 1> 1> 1> 1> 1> 1> 6 5 140℃焼付 1> 1> 1> 1> 1> 1> 1> 1> 10< 4 付着性 160℃焼付 100 100 100 100 100 100 100 100 84 100 140℃焼付 100 100 100 100 100 100 100 100 67 100
【0027】
【表4】 表2(続き) 実 施 例 比 較 例 6 7 8 6 7 8粉体塗料 K L M N O P ゲルタイム 197 181 173 206 300 182 (秒) 貯蔵安定性 92 96 93 68 87 72 保持率%塗膜外観 160℃焼付 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 140℃焼付 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 耐衝撃性(cm) 160℃焼付 50 50 50 50 40 50 140℃焼付 50 50 50 50 20 50 エリクセン(mm) 160℃焼付 7< 7< 5< 7< 4 7< 140℃焼付 7< 7< 5< 7< 1> 7<塩水噴霧試験(mm) 160℃焼付 2 2 2 2 5 7 140℃焼付 2 2 2 2 8 10付着性 160℃焼付 100 100 100 100 94 100 140℃焼付 100 100 100 100 82 100
【0028】
【発明の効果】本発明のエポキシ樹脂粉体塗料組成物
は、粉体塗料により従来からあるエポキシ粉体塗料と同
等の諸物性及び機能を有しつつ、塗料の貯蔵安定性が従
来品と比べ、10〜30%向上させることができる。こ
の効果は、低温硬化、速硬化等の硬化性を向上させた場
合にも有効であり、低温硬化性、速硬化性と貯蔵安定性
の両立が容易に出来る。つまり、低温硬化性、速硬化性
を付与した粉体塗料の保管に、特別な措置を講じる必要
が無く、従来と同様の保管で貯蔵が可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08G 59/50 C08G 59/50 59/62 59/62 C08K 5/3445 C08K 5/3445 C08L 63/00 C08L 63/00 C A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 常温で固体のエポキシ樹脂と、硬化剤と
    を含有するエポキシ樹脂粉体塗料組成物100重量部に
    対し、170℃以上の融点を有するイミダゾール誘導体
    を0.05〜5.0重量部配合したことを特徴とするエポキ
    シ樹脂粉体塗料組成物。
  2. 【請求項2】 前記硬化剤が、アミン類、酸無水物、イ
    ミダゾール類、ポリアミド類、フェノール性水酸基を有
    する化合物、ジシアンジアミド又はその変成物、及びヒ
    ドラジン類からなる群から選ばれる請求項1記載のエポ
    キシ樹脂粉体塗料組成物。
  3. 【請求項3】 前記硬化剤が、酸価20〜90gKOH/gの
    カルボン酸含有ポリエステル樹脂である請求項2記載の
    エポキシ樹脂粉体塗料組成物。
JP956997A 1997-01-22 1997-01-22 エポキシ樹脂粉体塗料組成物 Pending JPH10204329A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP956997A JPH10204329A (ja) 1997-01-22 1997-01-22 エポキシ樹脂粉体塗料組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP956997A JPH10204329A (ja) 1997-01-22 1997-01-22 エポキシ樹脂粉体塗料組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10204329A true JPH10204329A (ja) 1998-08-04

Family

ID=11723941

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP956997A Pending JPH10204329A (ja) 1997-01-22 1997-01-22 エポキシ樹脂粉体塗料組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10204329A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11323202A (ja) * 1998-05-15 1999-11-26 Nippon Kayaku Co Ltd エポキシ樹脂系粉体塗料組成物
JP2002275410A (ja) * 2001-03-19 2002-09-25 Sumitomo Bakelite Co Ltd エポキシ樹脂粉体塗料組成物
JP2006273900A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Sumitomo Bakelite Co Ltd エポキシ樹脂粉体塗料
JP2017082119A (ja) * 2015-10-29 2017-05-18 新日鉄住金化学株式会社 エポキシ樹脂粉体塗料組成物
CN113039231A (zh) * 2018-12-14 2021-06-25 Swimc有限公司 熔合粘合的环氧树脂胺钢筋粉末涂料

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11323202A (ja) * 1998-05-15 1999-11-26 Nippon Kayaku Co Ltd エポキシ樹脂系粉体塗料組成物
JP2002275410A (ja) * 2001-03-19 2002-09-25 Sumitomo Bakelite Co Ltd エポキシ樹脂粉体塗料組成物
JP4736213B2 (ja) * 2001-03-19 2011-07-27 住友ベークライト株式会社 エポキシ樹脂粉体塗料組成物
JP2006273900A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Sumitomo Bakelite Co Ltd エポキシ樹脂粉体塗料
JP2017082119A (ja) * 2015-10-29 2017-05-18 新日鉄住金化学株式会社 エポキシ樹脂粉体塗料組成物
CN113039231A (zh) * 2018-12-14 2021-06-25 Swimc有限公司 熔合粘合的环氧树脂胺钢筋粉末涂料

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6184311B1 (en) Powder coating composition of semi-crystalline polyester and curing agent
US9096774B2 (en) Heat-curing powder-lacquer compositions yielding a matte surface after curing of the coating, as well as a simple method for production of same
JPH05505841A (ja) 被覆組成物
AU2006251434B2 (en) Thermosetting powder compositions
US7638201B2 (en) Acid functional phosphorus-containing polyester powder compositions and powder coatings made therefrom
JP2810500B2 (ja) 粉体塗料
JP2009500506A (ja) 粉体塗料組成物
US6534178B2 (en) Carboxyl-functional polyester epoxy resin powder coatings based on 1,3-propanediol
JPH04214771A (ja) 粉体塗料用樹脂組成物
EP1608714B1 (en) Thermosetting powder compositions for coatings
EP0561543B1 (en) Degassing agents for powder coating compositions based on polyester
JPH10204329A (ja) エポキシ樹脂粉体塗料組成物
AU644292B2 (en) Epoxy resin powder coating composition
JPH07503279A (ja) 改質エポキシ樹脂組成物,光沢低減された塗料
JPH04288373A (ja) 粉体塗料組成物
JPS62260871A (ja) 粉体塗料用樹脂組成物
JPH061945A (ja) 塗装鋼板用塗料組成物
JPH04227713A (ja) 粉体塗料用ポリエステル樹脂組成物
JP2977776B2 (ja) エポキシ樹脂粉体塗料
JP2662247B2 (ja) 低温硬化型粉体塗料用樹脂組成物
EP0855433B1 (en) Non-blooming polyester coating powder
JPH01193369A (ja) 粉体塗料用ポリエステル樹脂組成物
JPH09208866A (ja) 粉体塗料用樹脂組成物
JP2003286436A (ja) 熱硬化型エポキシ樹脂粉体塗料
KR940010345B1 (ko) 무광형 분체수지의 제조방법 및 이를 함유하는 분체도료 조성물

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20000828