JPH10202631A - パネルへのタイル貼着方法および装置 - Google Patents

パネルへのタイル貼着方法および装置

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JPH10202631A
JPH10202631A JP2212097A JP2212097A JPH10202631A JP H10202631 A JPH10202631 A JP H10202631A JP 2212097 A JP2212097 A JP 2212097A JP 2212097 A JP2212097 A JP 2212097A JP H10202631 A JPH10202631 A JP H10202631A
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tile
panel
tiles
sticking
pattern
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JP2212097A
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English (en)
Inventor
Hajime Ito
肇 伊藤
Jun Sawada
潤 沢田
Yasunobu Shinohara
康伸 篠原
Masayuki Miyahara
正幸 宮原
Tomohiro Yamazaki
智廣 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Inax Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Inax Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えばALCパネル等の表面に所望のパター
ンでタイルを自動的に貼着する方法および装置に係り、
所望位置に所望パターンのタイルを容易に貼着すること
ができるようにする。 【解決手段】 第1段階の設計システムでは、パネルの
形状や寸法等を含むパネルデータと、タイルの種類や寸
法等を含むタイルデータと、予め策定されたパネル全体
のタイルパターン図に基づいて、タイル貼着パターン図
を作成すると共に、タイル割付データ等を作成し記録し
て第2段階の制御システムに入力し、その制御システム
では、先に記録されたデータから、そのパネルのタイル
貼着パターンに基づき、使用するタイル整列用フレーム
を選定すると共に、タイルの整列を指示し、次いで貼着
装置の制御手段からのデータ要求に応じて、貼着順序毎
にタイル貼着作業を繰り返して、パネルの所望位置にタ
イルを貼着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はALC(軽量気泡コンク
リート)パネル等の表面に、所望のパターンでタイルを
自動的に貼着する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物の外壁等として使用するA
LCパネル等の各種パネルの表面に、予めタイルを所望
のパターンで貼着することは知られている。このような
パネルにタイルを貼着するに当たって、例えばPCパネ
ルや押し出し成型板、珪カル板などのようにパネル表面
が緻密で平滑な場合には、パネル面に直接エポキシ系樹
脂や、セメント系の接着剤を所望厚で塗布してタイルを
貼着する。
【0003】一方、ALCパネルのように、表面に気孔
があってポーラスで、且つ粉末が付着しているような場
合には、先ずパネル表面を清浄にしてから、シーラーを
塗布して乾燥させ、それから前述のように接着剤を塗布
してタイルを貼着する。
【0004】そして、上記いずれのパネルにあっても、
タイル貼着後にタイルの目地を揃えたり、目地部の余剰
接着剤を掻き取ってから一旦養生し、最後に目地部にモ
ルタルを充填してから、タイル表面を洗浄して仕上げて
いる。
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来
の方法では工程が多い上に、各工程では熟練した作業員
が必要なため、工数と費用がかかる問題があった。又こ
のタイル貼着工程を機械化する方法もあるが、同一パネ
ル面のタイル形状や色、貼着方向などのパターンが複雑
であったりパネル面に窓などの開口部がある場合には対
応できない問題があった。
【0006】本発明は開口部があるパネル面や、複雑な
パターンを要求されるパネルにも、所望位置に所望パタ
ーンのタイルを容易に貼着することができるパネルへの
タイル貼着方法および貼着装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によるパネルへの
タイル貼着方法は、第1段階としての設計システムと、
第2段階としての制御システムとを有し、上記設計シス
テムでは、先ず生産管理システムからタイルを貼着すべ
きパネルの形状や寸法を含むパネルデータと、タイルの
種類(色や品番等)や寸法および表面形状等を含むタイ
ルデータを取り込み、次に前記パネルの手書きタイルパ
ターン図に基づいて、このパネルのパターン毎に原点、
およびタイル種別(品番等)や目地ピッチ並びに貼着範
囲等を含むタイル貼着パターン図を作成し、次いで前記
各パターン毎に自動貼着の可否を判定し、更に自動貼着
可能な部分については各単位が単一パターンか複合パタ
ーンかを選択し、それからこの各単位毎に貼着順序、貼
着基点座標、タイル配列、パネル原点位置を含むタイル
割付データを作成して、第2段階の制御システムに入力
する。
【0008】一方、制御システムでは、タイルを貼着す
るパネルを確認し、先に記録されたデータからそのパネ
ルのタイル貼着パターンに基づき、使用するタイル整列
用フレームを選定して、各フレームの位置にタイル品
番、タイル貼着位置を含むタイル貼着パターンを表示し
て、タイルの整列を指示する。次に貼着装置の制御手段
からのデータ要求に応じて、前記貼着順序毎に貼着基点
座標、タイル配列、タイル方向を指示して、パネルへの
タイル貼着作業を実行する。その後順次各整列用フレー
ムのタイル整列とパネルへのタイル貼着作業を繰り返す
ことによって、パネルの所望位置に所望パターンでタイ
ルを貼着するものである。
【0009】また本発明によるパネルへのタイル貼着装
置は、少なくともパネルを所定のタイル貼着位置に移動
させて位置決め固定するパネル位置決め手段と、そのパ
ネル位置決め手段で位置決めしたパネルにタイルを貼着
するタイル貼着手段と、そのタイル貼着手段にタイルを
整列用フレームに整列させた状態で供給するタイル供給
手段と、これらの手段を自動制御する制御手段とを備
え、上記パネル位置決め手段は、例えば予め接着剤を塗
布したパネルを載置した状態で前記タイル貼着位置に向
かって移動可能な台車と、その台車上にパネルを載置し
た状態で該パネルを所定の位置に固定する位置決め機構
と、上記台車を所望距離だけ往復動可能な移動機構とか
らなることを特徴とする。なお上記の装置には、シーラ
ーが塗布され、前記タイル貼着手段に供給搬送される複
数のパネルを一枚ずつ保持した状態で一時的に貯留する
例えば垂直方向に往復動可能なパネル貯留手段を必要に
応じて付加することができる。
【0010】
【作用】上記の本発明によるパネルへのタイル貼着方法
によれば、前述の設計システムで、パネルにタイルを自
動貼着する部分の各単位毎に貼着順序、貼着基点座標、
タイル配列、パネル原点位置を含むタイル割付データを
作成して、制御システムに入力し、制御システムでは、
先に記録されたデータからそのパネルのタイル貼着パタ
ーンに基づき、使用するタイル整列用フレームを選定し
て各フレームの位置にタイル品番、タイル位置を含むタ
イル貼着パターンを表示して作業員に整列を指示する。
次に貼着装置の制御手段からのデータ要求に応じて、前
記貼着順序毎に貼着基点座標、タイル配列、タイル方向
を指示して、パネルへのタイル貼着作業を実行する。
【0011】その後順次各整列用フレームのタイル整列
と、パネルへのタイル貼着作業を繰り返すことによっ
て、パネルの所望位置に、所望パターンでタイルを貼着
することができる。そのためパネルの寸法や、形状が異
なったり、使用するタイルの形状や色が多く、複雑なパ
ターンでも、タイルを所望位置に自動貼着することがで
きるので、タイル貼着パネルの意匠性が向上する。又さ
ほど熟練を要せずに、作業効率よく、高精度で一定の品
質で貼着することができる。
【0012】また前記の本発明によるパネルへのタイル
貼着装置によれば、前記位置決め台車は、進行方向に対
して右側又は左側隅の原点に位置決めする機構と、進行
方向に所望距離だけ往復動可能な移動機構とを備えたの
で、当該パネルが縦壁用か横壁用かによって原点位置を
選ぶことができ、しかも貼着機の下方に正確に位置決め
することができる。また予め所望のパターンで、複数の
タイルの表面を上向きに整列した複数のフレームを用意
しておき、フレーム内のタイルの所望部分を貼着機で吸
着してパネル上に移動して貼着すれば、複雑なパターン
でも対応することができる。
【0013】さらに貼着機は吸着パッドを垂直方向に上
下させると共に、水平方向に移動させたり、水平面上で
直角方向に回動可能なので、前記位置決め台車の位置決
め機構や、フレームと組み合わせることにより、タイル
をパネルの所望位置に、所望パターンで、位置精度よく
貼着することができる。又これらの機器を連動させて自
動制御する制御手段とを設けたので、前述の工程の大部
分を自動化でき、熟練を要せず、省力化と多様化を図る
ことができる。その上前述の装置に、シーラーを塗布し
た複数のパネルを一枚ずつ水平に保持した状態で、垂直
方向に往復動可能な貯留機構を付加すれば、この機構で
シーラーが乾燥する時間だけ貯留することができるの
で、全体の装置のスペースを少なくすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるパネルへのタ
イル貼着方法および貼着装置を図に示す実施形態に基づ
いて具体的に説明する。
【0015】図1は本発明によるパネルへのタイル貼着
方法における設計システムのフローを示すもので、この
設計システムは、パネルデータとタイルデータおよびタ
イルパターン図から、後述する貼着装置を制御するのに
必要なタイル割付データを作成するものである。
【0016】上記のパネルデータは、例えばパネルの生
産管理システム等から、タイルを貼着するパネルの形状
や寸法、および必要に応じて小口面の形状やパネルの製
作番号などのパネルに関するデータを入力する。またタ
イルデータとしては、生産工程で使用する全てのタイル
について、種類(品番)毎にその外形寸法や表面形状お
よび必要に応じて色などのデータを入力する。さらにタ
イルパターン図はパネル毎に貼着部分の使用タイルの種
類、貼着方向、目地ピッチなどが手書きで記載されてい
る。
【0017】上記の設計システムでは、例えば前記の各
データと、建築物の設計時に決まるパネル毎のタイルの
種類や貼着パターンおよび目地寸法等の情報を含む例え
ば図2のようなタイルパターン図に基づいて図3もしく
は図4のようなタイル貼着パターン図を作成する。なお
上記図2の例では2種類のタイルを2方向に貼着するも
ので、これに対して図3は後述するタイル貼着機の移動
方向を単一にして貼着するケース、図4は貼着機を90
度回動させて貼着するケースを想定したものである。
【0018】上記図3のケースでは(I)〜(XV)の
15回に分割して貼着するのに対し、図4のケースでは
(I)〜(XII)の12回で貼着することができる。
そして上記図3および図4のケース毎に、それぞれ図5
および図6に示すように、パネル原点位置、貼着順序、
貼着基点座標、タイル配列、タイル方向などを含むタイ
ル割付データを作成して、フロッピーデスク等に記録す
る。
【0019】一方、制御システムでは、例えば図7のフ
ローに示すように、モルタルや接着剤等を塗布したパネ
ルの製造番号をバーコードなどで確認し、前記設計シス
テムで作成して、フロッピーデスク等に記録されてい
る、前記図5または図6のいずれかのタイル割付データ
を選択し、使用するタイル整列用フレームを選定して、
各整列用フレームの位置にタイル品番、タイル配置を含
むタイル貼着パターンを表示して作業員等に整列を指示
する。
【0020】次に貼着装置の制御手段からのデータ要求
に応じて、前記貼着順序毎に貼着基点座標、タイル配
列、タイル方向を指示して、パネルへのタイル貼着作業
を実行する。その後順次各整列用フレームのタイル整列
とパネルへのタイル貼着作業を繰り返して、パネルの所
望位置に所望パターンでタイルを貼着するものである
が、その詳細については以下に述べるタイル貼着装置の
動作説明として後述する。
【0021】図8〜図14は本発明によるパネルへのタ
イル貼着装置の一実施形態を示すもので、図8(a)・
(b)はタイル貼着装置の全体構成の平面図および側面
図、図9は図8におけるA−A線拡大断面図、図10は
位置決め台車の平面図、図11はその側面図、図12は
タイル貼着機の側面図、図13はタイル貼着機の正面
図、図14(a)および(b)はタイル整列フレームの
平面図および正面図である。
【0022】図示例のタイル貼着装置は、図に省略した
前工程のパネル製造装置等からパネルを搬送供給するパ
ネル供給手段1と、そのパネル供給手段1で搬送されて
きたパネルを必要に応じて一旦貯留するパネル貯留手段
2と、そのパネル貯留手段2に貯留したパネルを次工程
に移動搬送するパネル搬送手段3と、そのパネル搬送手
段3で搬送されてきたパネルをタイル貼着位置に移動し
て位置決め固定するパネル位置決め手段4と、その位置
決め手段4によりタイル貼着位置に位置決め固定したパ
ネルにタイルを貼着するタイル貼着手段5と、そのタイ
ル貼着手段5にタイルをタイル整列用フレーム7に整列
させた状態で供給するタイル供給手段8と、前記タイル
貼着手段5によりタイルを貼着したパネルを装置外方に
排出するパネル排出手段9、及びそれらの手段を制御す
る制御手段(不図示)よりなる。
【0023】上記パネル供給手段1は、図の実施形態に
おいては丸棒状のローラ11を複数本ほぼ平行に配列さ
せたローラコンベアが用いられ、上記各ローラ11をそ
れぞれ図に省略した駆動モータ等によって一斉に回転駆
動する構成である。又そのパネル供給手段1上では、必
要に応じて作業員がパネル表面を清掃し、ALCパネル
等にあってはシーラーを塗布するもので、その塗布作業
は作業者が手作業で行うか、あるいは自動的に塗布する
装置等を配置してもよい。
【0024】パネル貯留手段2は、図9に示すように水
平な複数のローラコンベア21の両端部を多段に軸支し
た枠状のフレーム22をリンクチェーン23で懸吊し、
モータ24を正逆回転させることにより駆動機構25を
介して、前記フレーム22を昇降させて、ローラコンベ
ア21を一段ずつ昇降させるようになっている。26は
バランスウエイトである。
【0025】パネル搬送手段3は、前記パネル供給手段
1と同様に丸棒状のローラ31を複数本ほぼ平行に配列
させたローラコンベアが用いられ、上記各ローラ31を
それぞれ図に省略した駆動モータ等によって一斉に回転
駆動する構成であり、そのパネル搬送手段3上ではシー
ラーを塗布した場合にそれが乾燥したところでパネル表
面に接着剤を塗布するもので、その塗布作業はシーラー
と同様に作業者が手作業で行うか、あるいは自動的に塗
布する装置等を配置してもよい。
【0026】パネル位置決め手段4は、本実施形態にお
いては図10および図11に示すように一対のガイドレ
ール42・42に沿って移動する枠状の台車41上にパ
ネルを載置した状態で、該パネルを後述するタイル貼着
手段5によるタイル貼着位置に位置決め固定する構成で
あり、上記台車41上には丸棒状の長いローラ43を回
転可能に且つ複数本平行に並らべて配置してなるパネル
移載用コンベアが設けられている。
【0027】そのパネル移載用コンベアの隣り合うロー
ラ43・43間には該ローラ43と直角方向に回転自由
に軸支された短いロール44が上記ローラ43と略平行
に多数並べて配置されている。その各ロール44は、台
車41に対して上下動可能に設けた昇降フレーム45上
に配設され、その昇降フレーム45は図に省略したシリ
ンダによって昇降可能に構成されている。その昇降フレ
ーム45が上昇したときには、前記ロール44の上面
は、前記コンベアのローラ43の上面よりも上方に突出
し、昇降フレーム45が下降したときには、ロール44
の上面はローラ43の上面よりも下方に下がって、ロー
ラ43上のパネルの移動に支障がないようになってい
る。
【0028】また上記位置決め手段4には、前記の台車
41上に移載されるパネルの長手方向(前記レール42
と平行な方向)およびパネルの幅方向(前記レール42
と直角方向)の位置決め機構が設けられており、上記長
手方向の位置決め機構としては、台車41の前方(図1
0および図11で右方)に、シリンダによって昇降し
て、ローラ43の上面よりも突出可能なストッパ46が
設けられている。また幅方向の位置決め機構としては、
台車41の両側に一対の平行な位置決め板47a・47
bが配置され、それぞれシリンダ48a・48bによっ
て、相対する方向に平行に往復動可能になっている。
【0029】そして、パネルが前記パネル搬送手段3か
ら移載用ローラ43により台車41上に移載されて、そ
のパネルの前端が前記ストッパ46に当接すると、ロー
ラ43が停止し、図に省略したシリンダを作動させて、
ロール44を上昇させてから、上記シリンダ48a・4
8bのいずれか一方のシリンダを作動させて、一方の位
置決め板をパネルを介して他方の位置決め板に押し付け
ることにより、パネル前方の左右いずれかの隅を原点と
して位置決めすると共に、パネルを固定することができ
る。
【0030】さらに前記位置決め手段4には、前記の台
車41を移動させるサーボモータ49が設けられ、その
サーボモータ49に直結したピニオン49aが、前記一
対のレール42に設けたラック(不図示)に噛合してい
る。上記サーボモータ49を駆動させることによって台
車41がレール42に沿って所望の距離だけ前進もしく
は後退動させることができ、それによって上記台車41
上にパネルを固定したままで台車41をレール42の長
手方向の所望位置に移動させて、正確に位置決め固定す
ることができる。
【0031】次に、タイル貼着手段5は、図8および図
12・図13に示すように前記のレール42を跨ぐよう
にして配置した門型のフレーム50の上部に、台車51
を一対のレール52に沿って移動可能に設け、その台車
51の下部にタイルを吸着保持するタイル吸着機構6を
設けた構成である。上記のレール52は前記のレール4
2と直交する方向に配置され、そのレール52の側方に
は、それと平行にラック53bが設けられている。53
aはそのラック53bに噛合するピニオンで、そのピニ
オン53aをサーボモータ53により回転駆動させるこ
とによって、台車51が前記位置決め台車41の移動方
向と直交する方向に所望距離ずつ精度よく移動するよう
になっている。
【0032】上記台車51の下方には、台座54をガイ
ド部材55に沿って上下動可能に設けると共に、その台
座54を上下動させるシリンダ56が設けられている。
又その台座54に設けた垂直軸に基台57の中心が回動
可能に軸支されており、その基台57は台座54に取付
けたモータにより90度回動可能になっている。さらに
基台57の下方には、シリンダ58と4本のガイド59
とでタイル吸着機構6の吸着箱61が懸吊保持され、そ
の吸着箱61の上面には、複数のモータバイブレータ6
2が設けられている。
【0033】上記の吸着箱61内は隔壁により複数個の
室に区分され、その各室はそれぞれ電磁弁63および図
に省略したホース等を介してレシーバタンク64に連通
接続され、そのレシーバタンク64に真空ポンプ65が
接続されている。また吸着箱61の下面には多数の真空
吸着パッド61aが下向きに並列して設けられ、その吸
着パッド61aで、後述するタイル整列用フレーム7に
配列させたタイルを吸着保持させる構成である。この場
合、吸着箱61を上記のように複数の室に区分したこと
によって、複数個のタイルをそれぞれ独立して確実に吸
着保持させることができると共に、例えばタイル整列用
フレーム7内の所望部分のタイルだけを吸着することも
できる。
【0034】一方、タイル供給手段8は、本実施形態に
おいては図8および図12・図13に示すように上記タ
イル貼着手段5の両側に設けられ、その各タイル供給手
段8は前述のようにタイルをタイル整列用フレーム7で
整列させてタイル貼着手段5に供給する構成である。そ
のタイル整列用フレーム7は、図14に示すように扁平
方形の箱体71内に互いに直交する多数の鉄線等の線材
72を所望のピッチで配設した構成であり、その鉄線で
囲まれた領域内にタイルを配置することによって位置決
め保持させた状態で整列させることができる。なお、上
記のピッチは線材72を固定するねじ73で調節できる
ようになっており、使用するタイルに合わせて、鉄線7
2を適当な間隔に調節することができる。
【0035】また上記各タイル供給手段8は、図12お
よび図13に示すように上記タイル整列用フレーム7を
2個1組として、それぞれ基台81上に配置され、その
各基台81は前述のレール42と平行な一対のレール8
2に沿って移動可能に懸架されている。その各基台81
の下面には、それぞれ雌ねじ部材83が一体的に設けら
れ、その各雌ねじ部材83に螺合させたスクリューシャ
フト84を正逆回転させることにより、上記各基台81
およびその各基台上のタイル整列用フレーム7がレール
82に沿って図12で左右に往復移動するように構成さ
れている。
【0036】また上記のタイル整列用フレーム7は、前
述のように前記タイル貼着手段5の両側に一対ずつ設け
られているので、合わせて4個のフレーム7に所望のタ
イルを、それぞれ整列させておくことによって、順次タ
イル貼着手段5に供給することができ、又タイルを貼着
中に、空いたフレームに次のタイルを補充できるので、
貼着手段に連続的にタイルを供給することができる。
【0037】次に、前記のパネル排出手段9は、図の実
施形態においては前記図8に示すように複数本のローラ
91をほぼ平行に配列させたローラコンベアが用いら
れ、その各ローラ11をそれぞれ図に省略した駆動モー
タ等によって一斉に回転駆動する構成である。そのパネ
ル排出手段9は、前記タイル貼着手段5でタイルを貼着
したパネルを図に省略した次の工程に搬送し、そこでコ
ーナータイルなど特殊なタイルを貼着したり、目地仕上
げ、養生などを行うようになっている。
【0038】さらに前記の制御手段(不図示)は、前述
の制御システムのパソコン等と前記各手段の制御盤など
からなり、前記図7のフローに示すような順序で、前述
の全ての機器を連動させて自動制御するようになってい
る。この制御手段の作用を含め上記実施形態におけるパ
ネル貼着装置の動作の一例を以下に説明する。
【0039】例えばパネルの製造工場では、パネルが受
注されてその仕様が決まると、生産工程を管理用コンピ
ュータ等に、所要事項を入力して生産を開始すると共
に、タイルを貼着する必要があるパネルについては、前
述の設計システムでタイルの割付データを設計して記録
する。そしてパネルの生産過程で、タイルを貼着する必
要があるパネルが、前工程からパネル供給手段1で搬送
されてくると、パネル表面の清掃とシーラーの塗布を指
示する。
【0040】そしてシーラーの塗布終了が入力される
と、パネル供給手段1と、必要に応じてパネル貯留手段
2のローラコンベア21が始動して、パネルは貯留手段
2に搬入されて停止する。するとパネル貯留手段2の駆
動モータ24が始動してパネルを一段上昇または下降さ
せて、次の段のローラコンベア21がパネル供給手段1
のローラ11と同一高さになって搬入に備える。またパ
ネル貯留手段2で所定時間乾燥され、タイルを貼着すべ
きパネルが、貯留手段2からパネル搬送手段3上に移送
されると、ここでタイルを貼着する部分に接着剤が塗布
されると共に、パネルの製造番号がバーコードで読み取
られて、前述の制御システムのパソコンに入力される。
【0041】一方、制御システムのパソコンは、前記パ
ネルの製造番号から既に入力されているタイルの割付デ
ータにより、各タイル整列フレーム7にタイルを整列さ
せる作業員には、次のパネルのタイルパターンに基づ
き、フレーム7に整列させるタイルの種類とパターンを
ディスプレイに表示して指示する(図5、図6参照)。
そして整列フレームの作業順序に従って、スクリューシ
ャフト84を駆動して、次にタイル貼着手段5に供給さ
れるフレーム7を、貼着手段5の走行レール52の下方
に移動させる。
【0042】次に接着剤が塗布されたパネルは、パネル
搬送手段3とパネル位置決め手段4のローラ43とが連
動して台車41上に移送されるが、そのパネルの先端部
がストッパ46に当接するとローラ43は停止し、ロー
ル44が上昇してパネルを担持する。この状態で位置決
め板47aまたは47bを作動させて、パネルを他方の
板に押圧することにより、パネルが所定の原点に位置決
めされると、ロール44は下降して、再びローラ43に
担持させる。
【0043】次いで、サーボモータ49を始動させて、
このパネルのタイル貼着部分が貼着手段5の下方に移動
停止してX方向(台車41の移動方向)の位置決めがさ
れる。一方、タイル貼着手段5は、台車51の走行用サ
ーボモータ53および台座54の昇降用シリンダ56を
駆動して、基台57をタイルを整列させたフレーム7の
上方に移動させ、シリンダ58で真空吸着パッド61a
をタイルに当接させてから、所定の電磁弁63を開いて
必要なタイルを吸着したら、吸着箱61を引き上げる。
この時点で空になったフレーム7には次ぎのタイルの整
列が指示される。
【0044】一方、タイル貼着手段5は、前記の状態で
台座54を引き上げると共に、台車51をパネルの上方
に移動させ、Y方向(台車41の移動方向と直角方向)
の位置決めがされた後停止する。そして台座54の方向
を確認後、パネルの真上まで降下させてから、吸着箱6
1を静かにおろして、吸着パッド61aで吸着したタイ
ルを、パネル面に押圧すると共に電磁弁63を閉じ、バ
イブレータ62を作動させてタイルをパネル面に貼着す
る。
【0045】その後、バイブレータ62を停止してか
ら、上記と逆の動作で台座54を引き上げ、次のタイル
整列用フレーム7上に移動させて所望タイルを吸着す
る。このような動作を繰り返し、位置決め台車41の位
置と、フレーム7およびタイル貼着手段5の各機構を制
御して、パネルの所望箇所に所望パターンでタイルを貼
着する。そして貼着作業が終了したら、台車41の位置
決め板を解除すると共に、パネルをパネル搬出手段9の
直前まで移動させて、パネル位置決め手段4のローラ4
3およびパネル排出手段9のローラ91を駆動してパネ
ルを次工程に搬出する。次工程では作業員が特殊タイル
を貼着したり、目地部の仕上げ作業等を行えば作業は完
了する。
【0046】なお上記実施形態では、タイル整列用フレ
ーム7へのタイルの配列作業を作業員が行うようにした
が、その作業をも含めて全ての作業を自動化することも
可能である。
【0047】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
るパネルへのタイル貼着方法および装置によれば、建築
物の設計時に作成したパネルのタイルパターンと、使用
するタイルデータ、製造するパネルデータに基づいて、
本発明の設計システムで各パネルのタイル割付データを
作成し、制御システムと各装置の制御手段で、タイル貼
着装置の殆ど全ての設備を自動的に制御して、パネルの
所望位置に所望パターンで、位置精度よく貼着すること
ができる。またパネルの幅や長さ寸法が異なったり、窓
などの開口部があっても、また横壁用、縦壁用でも対応
することができる。
【0048】さらに同一パネル内で、使用するタイルの
色や、形状、貼着方向などが異なる複雑なパターンや、
模様貼りもできる。またタイルの貼着工程の大部分を自
動化できるので、熟練を要せず、省力化と製品の多様化
を図ることができる。その上前述の装置に、必要に応じ
てシーラーを塗布した複数のパネルを一枚ずつ水平に保
持した状態で、垂直方向に往復動可能なパネル貯留手段
を付加すれば、この機構でシーラーが乾燥する時間だけ
貯留することができるので、装置全体のスペースを少な
くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の設計システムのフローを示す図。
【図2】タイルパターンの一例を示す図。
【図3】タイル貼着パターンの一例を示す図。
【図4】タイル貼着パターンの他の例を示す図。
【図5】タイル割付データの一例を示す図。
【図6】タイル割付データの他の例を示す図。
【図7】制御システムのフローを示す図。
【図8】(A)および(B)は貼着装置の平面図および
側面図。
【図9】図8におけるA−A線拡大断面図。
【図10】位置決め台車の平面図。
【図11】位置決め台車の側面図。
【図12】タイル貼着手段の側面図。
【図13】タイル貼着手段の正面図。
【図14】(A)および(B)はタイル整列フレームの
平面図および正面図。
【符号の説明】
1 パネル供給手段 11 ローラ 2 パネル貯留手段 21 ローラコンベア 3 パネル搬送手段 31 ローラ 4 パネル位置決め手段 41 台車 42 レール 43 ローラ 5 タイル貼着手段 51 台車 52 レール 6 タイル吸着機構 61 吸着箱 61a 真空吸着パッド 7 タイル整列用フレーム 71 箱体 8 タイル供給手段 81 基台 9 パネル排出手段 91 ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠原 康伸 東京都豊島区東池袋1−10−1 住友金属 鉱山株式会社住宅・建材事業本部内 (72)発明者 宮原 正幸 東京都豊島区東池袋1−10−1 住友金属 鉱山株式会社住宅・建材事業本部内 (72)発明者 山崎 智廣 東京都豊島区東池袋1−10−1 住友金属 鉱山株式会社住宅・建材事業本部内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1段階としての設計システムと、第2
    段階としての制御システムとを有し、上記設計システム
    では、予め生産管理システムに入力されているタイルを
    貼着すべきパネルの形状や寸法等を含むパネルデータ
    と、タイルの種類や寸法および表面形状等を含むタイル
    データと、予め策定されたパネル全体のタイルパターン
    図に基づいて、このパネルのパターン毎に原点、タイル
    種別、目地ピッチ、貼着範囲等を含むタイル貼着パター
    ン図を作成し、次いで前記各パターン毎に自動貼着の可
    否を判定し、自動貼着可能な部分については各単位が単
    一パターンか複合パターンかを選択し、さらにこの各単
    位毎に貼着順序、貼着基点座標、タイル配列、パネル原
    点位置を含むタイル割付データを作成し記録して制御シ
    ステムに入力し、その制御システムでは、タイルを貼着
    するパネルを確認し、先に記録されたデータから、その
    パネルのタイル貼着パターンに基づき、使用するタイル
    整列用フレームを選定して、各フレームの位置に、タイ
    ルの種類や貼着位置を含むタイル貼着パターンを表示し
    てタイルの整列を指示し、次いで貼着装置の制御手段か
    らのデータ要求に応じて、前記貼着順序毎に貼着基点座
    標、タイル配列、タイル方向とパネルへのタイル貼着作
    業を繰り返して、パネルの所望位置に、所望パターンで
    タイルを貼着することを特徴とするパネルへのタイル貼
    着方法。
  2. 【請求項2】 少なくともパネルを所定のタイル貼着位
    置に移動させて位置決め固定するパネル位置決め手段
    と、そのパネル位置決め手段で位置決めしたパネルにタ
    イルを貼着するタイル貼着手段と、そのタイル貼着手段
    にタイルを整列用フレームに整列させた状態で供給する
    タイル供給手段と、これらの手段を自動制御する制御手
    段とを備え、上記パネル位置決め手段は、前記タイル貼
    着位置に向かって移動可能な台車と、その台車上にパネ
    ルを載置した状態で該パネルを所定の位置に固定する位
    置決め機構と、上記台車を所望距離だけ往復動可能な移
    動機構とからなることを特徴とするパネルへのタイル貼
    着装置。
  3. 【請求項3】 前記タイル貼着手段に供給搬送される複
    数のパネルを一時的に貯留するパネル貯留手段を備えた
    請求項2記載のパネルへのタイル貼着装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1825957A2 (en) * 2006-02-22 2007-08-29 New World Stonework, LLC System for designing, previewing and cutting natural stone veneer to deliver ready for installation

Cited By (3)

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US7489984B2 (en) 2006-02-22 2009-02-10 New World Stoneworks Llc System for designing, previewing, and cutting natural stone veneer to deliver ready for installation

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