JPH1020171A - 空気圧送光ケーブル用パイプ - Google Patents

空気圧送光ケーブル用パイプ

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Publication number
JPH1020171A
JPH1020171A JP17829896A JP17829896A JPH1020171A JP H1020171 A JPH1020171 A JP H1020171A JP 17829896 A JP17829896 A JP 17829896A JP 17829896 A JP17829896 A JP 17829896A JP H1020171 A JPH1020171 A JP H1020171A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
friction
optical fiber
low
fiber unit
Prior art date
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Pending
Application number
JP17829896A
Other languages
English (en)
Inventor
Shin Saito
伸 斎藤
Noritaka Ukiya
典孝 浮谷
Akio Mogi
章夫 茂木
Suehiro Miyamoto
末広 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバユニットを空気圧送する際に摩擦
が小さく、圧送特性に優れ、かつパイプとして要求され
る機械的特性も十分有する空気圧送光ケーブル用パイプ
を得る。 【解決手段】 パイプのうち少なくとも内表面に露出す
る部分(内層1)を、フッ素樹脂、シリコーン樹脂など
の低摩擦材料で、それ以外の部分(外層2)をナイロン
6、ポリブチレンテレフタレートなどの高剛性材料で構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空気圧送光ケー
ブルに使用され、空気圧送された光ファイバユニットを
収容するパイプに関し、その空気圧送特性と機械的特性
を良好にしたものである。
【0002】
【従来の技術】空気圧送光ケーブルとは、内径4mm、外
径6mm程度のポリエチレンなどからなる長尺のパイプを
一本以上集合し、これに押え巻き、シースを施してケー
ブルとする。このケーブルを予め建物や洞道内に敷設し
ておき、光ファイバユニットを加圧空気によりパイプ内
に圧送して送り込み、光ケーブルとするものである。
【0003】このシステムは、光ファイバ回線の需要に
対応して、順次空パイプに光ファイバユニットを送り込
むことで、短時間にかつ簡単に光ファイバ回線を増設す
ることができる利点があり、実用化されつつある。ま
た、ケーブルを電柱等間に架設し、これに光ファイバユ
ニットを送り込む架空型の空気圧送光ケーブルも検討さ
れている。
【0004】ところで、このようなこの空気圧送光ケー
ブルに使用されるパイプとしては、通常高密度ポリエチ
レンからなる内径2〜6mm、外径3〜8mm程度のものが
主となっている。その理由としては、高密度ポリエチレ
ンは比較的すべりがよく、空気圧送特性が良好であるこ
と、機械的特性が良好で、バランスが取れていること、
比重が1以下で軽量となることなどが挙げられる。
【0005】しかしながら、最近では空気圧送距離がさ
らに長距離化し、空気圧送特性のより優れたものが求め
られつつある。この要求を満たすためには、空気圧送時
の光ファイバユニットとパイプとの間の摩擦を低減化す
ることが必要となってくる。この低減化のための手段の
一つとして、パイプを摩擦係数の小さい材料から構成す
ることが考えられる。摩擦係数の小さい材料としては、
ポリテトラフルオロエチレンに代表されるフッ素樹脂や
シリコーン樹脂が挙げられる。
【0006】しかし、フッ素樹脂は高価であり、しかも
弾性率が低く、柔軟であり、パイプを集合してケーブル
としたときに微かの外力でパイプがつぶれてしまうこと
がある。シリコーン樹脂も同様に剛性が不足し、パイプ
としての機械的強度を満たすことができない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明におけ
る課題は、光ファイバユニットを空気圧送する際に、光
ファイバユニットとの摩擦が小さく、、圧送特性に優
れ、長距離の空気圧送が可能となり、しかもパイプとし
て求められる十分な機械的強度も有する空気圧送光ケー
ブル用パイプを得られることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題は、パイプの
少なくとも内表面に露出する部分を低摩擦材料で、それ
以外の部分を高剛性材料で構成することによって解決さ
れる。上記低摩擦材料としては、発泡ポリエチレンに対
するすべり摩擦係数が0.15以下のものが好ましく、
高剛性材料としては、引張弾性率が200kg/mm2以上の
ものが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の空気圧送光ケ
ーブル用パイプ(以下、パイプと略記することがあ
る。)の一例を示すもので、このパイプは内層1と外層
2との2層構造となっている。内層1は、光ファイバユ
ニットとの摩擦が小さい低摩擦材料からなっている。こ
のような低摩擦材料の具体例としては、ポリテトラフル
オロエチレン、テトラフロオロエチレン−ヘキサフルオ
ロプロピレン共重合体、ポリクロロトリフルオロエチレ
ン、ポリフッ化ビニルなどのフッ素樹脂、メチルシリコ
ーン、フェニルシリコールなどのシリコーン樹脂、これ
らのフッ素樹脂およびシリコーン樹脂とポリエチレンと
のブレンドポリマー、ナイロン、ポリオキシメチレン、
超高分子量ポリエチレンなどが挙げられる。
【0010】また、この低摩擦材料としては、光ファイ
バユニットの外被として多く使用される発泡ポリエチレ
ンとのすべり摩擦係数が0.15以下のものが好まし
く、上述の具体的な材料はいずれもこの条件を満足する
ものである。このすべり摩擦係数は、発泡ポリエチレン
の外被を有する光ファイバユニットを収容したパイプを
所定の径のドラムに複数回巻き付けておき、光ファイバ
ユニットをパイプから引き抜く時に要する引抜力から算
出したものである。通常の高密度ポリエチレンからなる
パイプでは、このすべり摩擦係数は約0.18となる。
【0011】また、外層2としては、引張弾性率が20
0kg/mm2以上の材料、例えば、ナイロン6、ナイロン6
6、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリカーボネイト、ポリオキシメチレン、A
BS樹脂、繊維強化プラスチック、繊維強化熱可塑性プ
ラスチックなどが用いられる。繊維強化プラスチックと
しては、不飽和ポリエステル、エポキシ樹脂などとガラ
ス繊維、炭素繊維などを組み合せたもの、繊維強化熱可
塑性プラスチックとしては、ナイロン、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリカーボネイト、ポリオキシメチレン
などとガラス繊維、炭素繊維などを組み合わせたものが
用いられる。
【0012】これらの材料の引張弾性率が200kg/mm2
未満となると、剛性が不足し、空気圧送ケーブルのパイ
プとしたときに微かの外力でつぶれるなどの不都合が生
じる。また、内層1の厚みをα1、外層2の厚みをα2
した場合、α1+α2(全厚み)は0.5〜2mm程度とさ
れる。また、α1/α1+α2の値が0.01〜0.3と
なるように、内層1および外層2の厚みの配合を定める
ことが好ましい。これは、内層1は摩擦力を低減するた
めの層であることから、さほどの厚みを必要としないた
めであり、上記値が0.3を越えると、パイプ全体の剛
性が不足することになる。
【0013】また、本発明のパイプでは、外層2に難燃
剤を添加して難燃性を付与することもできる。また、外
層2をさらに2層以上の複層構造とし、要求される機械
的特性、コストなどに合致させることもできる。上記具
体例のパイプの製造は、2色同時押出成形法や内層1と
なる樹脂を溶液状となしこれを外層2となるパイプの内
面に塗布、乾燥する方法などによって行うことができ
る。
【0014】このようなパイプにあっては、光ファイバ
ユニットがその空気圧送時に接触する内層1の表面は、
低摩擦の表面となり、空気圧送特性が向上し、長距離の
空気圧送が可能となる。また、パイプの内層1以外の部
分の外層2は高剛性の材料からなるので、パイプとして
の必要な機械的強度を具備し、空気圧送光ケーブルとし
たとき大きな外力が作用してもパイプがつぶれるなどの
不具合は生じない。
【0015】(実施例)内層1が厚み0.1mmのポリテ
トラフルオロエチレンからなり、外層2が厚み0.9mm
のナイロン6からなる内径4mm、外径6mmのパイプを同
時押出成形により製造した。このパイプを6本外径5mm
のテンションメンバ(ポリエチレン被膜鋼燃線)を中心
として集合し、押え巻き、シースを順次施して空気圧送
ケーブルとした。一方、光ファイバユニットとして6本
の光ファイバ素線を集合し、ナイロンの被覆を施し、こ
れに発泡ポリエチレンの外被を設けた外径2.0mmのも
のを用意した。
【0016】この光ファイバユニットと上記空気圧送ケ
ーブルのパイプとのすべり摩擦係数の測定値は0.08
であった。また、上記空気圧送ケーブルを水平面に置
き、この上に厚さ3mm、100mm角の鋼板を置き、この
鋼板上に重量100kgの重錘を置いて、ケーブルに側圧
を付加し、この状態で、径3.0mmの鋼球が各パイプ内
を通過できるかを調べたところ、すべてのパイプに問題
なく鋼球が通過した。
【0017】ついで、上記空気圧送ケーブルを胴径1m
のドラムに500m巻き、これに上記光ファイバユニッ
トを空気圧6kg/cm2で圧送したところ、約16分で圧送
が終了し、圧送特性が十分に向上していることが確認で
きた。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の空気圧送
ケーブルによれば、光ファイバユニットを空気圧送する
際の圧送特性が良く、長距離、短時間の空気圧送が可能
となる。また、パイプが機械的に丈夫なものとなり、パ
イプがつぶれたりすることがなく、機械特性に優れたパ
イプを設計することができるなどの効果が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のパイプの一例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1…内層、2…外層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 末広 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気圧送光ケーブルの光ファイバユニッ
    トを収容するパイプであって、このパイプは、少なくと
    もその内表面に露出する部分が低摩擦材料からなり、そ
    れ以外の部分が高剛性材料からなることを特徴とする空
    気圧送光ケーブル用パイプ。
  2. 【請求項2】 上記低摩擦材料は、発泡ポリエチレンに
    対するすべり摩擦係数が0.15以下であり、上記高剛
    性材料は、引張弾性率が200kg/mm2以上であることを
    特徴とする請求項1記載の空気圧送光ケーブル用パイ
    プ。
JP17829896A 1996-07-08 1996-07-08 空気圧送光ケーブル用パイプ Pending JPH1020171A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17829896A JPH1020171A (ja) 1996-07-08 1996-07-08 空気圧送光ケーブル用パイプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17829896A JPH1020171A (ja) 1996-07-08 1996-07-08 空気圧送光ケーブル用パイプ

Publications (1)

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JPH1020171A true JPH1020171A (ja) 1998-01-23

Family

ID=16046034

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17829896A Pending JPH1020171A (ja) 1996-07-08 1996-07-08 空気圧送光ケーブル用パイプ

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JP (1) JPH1020171A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004205979A (ja) * 2002-12-26 2004-07-22 Fujikura Ltd 光ドロップケーブル
JP2013539345A (ja) * 2010-09-23 2013-10-17 ウエスコ、エクイティ、コーポレーション 低摩擦及び高強度を有する導管インナーダクト

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004205979A (ja) * 2002-12-26 2004-07-22 Fujikura Ltd 光ドロップケーブル
JP2013539345A (ja) * 2010-09-23 2013-10-17 ウエスコ、エクイティ、コーポレーション 低摩擦及び高強度を有する導管インナーダクト

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