JPH10201519A - 袋物の提げ手部材 - Google Patents

袋物の提げ手部材

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JPH10201519A
JPH10201519A JP4456497A JP4456497A JPH10201519A JP H10201519 A JPH10201519 A JP H10201519A JP 4456497 A JP4456497 A JP 4456497A JP 4456497 A JP4456497 A JP 4456497A JP H10201519 A JPH10201519 A JP H10201519A
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Katsuichi Sato
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 袋物類の袋口に取り付けて使用する提げ手に
おいて、袋物の口の封止が簡単にでき、不必要なときに
袋口が自然に開くことを防止し、袋口を開きたい時には
容易に開口ができるようにした、袋物の提げ手部材を得
ることにある。 【構成】 袋物の提げ手把持部1の両端へ、袋体10に
取り付ける取付片2及び3を二股状に一体化成型し、一
方の取付片2の外面に繋止具9を設ける。繋止具9には
係合鉤7を2箇所、これに対応する位置へ係合鉤受け口
8を2箇所それぞれ付設し、相対する口縁部11に設置
された双方の提げ手部材の繋止具9にある合計4組の係
合鉤にて強力に封止させる。この係合鉤4組のうち、上
部に位置する2組の係合鉤7eを小さくして、封止力を
弱くし、下部に位置する2組の係合鉤7fは大きく強い
封止力を持たせて、係合した袋口を上部から開けば軽く
開き、又、下部からの開きに対しては強い封止力が生ず
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、合成樹脂などで作ら
れ、紙袋などに取り付けて使用する袋物の提げ手で、特
に袋の口が必要な時以外に、自然に開口することがない
ような手段を講じた袋物の提げ手部材に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、このような提げ手について色々と
提案がなされている。例えば、提げ手主体の両端にある
取付片に嵌合突子と嵌合孔とを対称に設置して自然開口
の防止手段とし、これの嵌合によって自然開口を防止す
るものがある、この構成については、例えば、実開昭5
0−18616号公報、実開51−1089号公報、実
開昭51−73513号公報、実開昭57−57722
号公報、実開昭60−8743号公報、実開平03−7
5144号公報、などに示されたものがある。
【0003】これらについては、あるものは2個の部品
を別個に成型し、これを組み合わせる構成、3片を1組
とし、2片の取付片で取り付け、残りのもう1片で相対
する相手の開口防止手段と結合させて繋止する構成、1
枚の板に鉤をつけただけで相対する開口防止手段に引っ
かけて係止するなどの構成が提起されている。然し、部
品が多いと取り付けに手間がかかり過ぎたり、或いは
又、開口防止手段の嵌合部が片方は嵌合突子であり、反
対側の嵌合部が嵌合孔となっているものは取り付けるの
に左、右を確認しながら作業しなければならないなどの
不便があった。こうした不都合を解消するため、左、右
の嵌合部を同一の構造としたものがあるが、嵌合孔が小
さいと嵌合が難かしくなり、嵌合を容易にするために嵌
合孔をゆるくすると、袋の内容物の動きなどで嵌合が簡
単に外れたりするような懸念があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記の従来
の提げ手部材にみられるような、袋の口縁部へ装着する
とき提げ手部材の左右、或いは表裏を確認しなくても、
ただ開口防止手段を袋の内側に向けて取り付けるだけで
正常な作業が出来て、なおかつ、開口防止手段の係合が
軽く容易に行え、内容物などの動きでは簡単に開口しな
い開口防止手段を設置した袋物の提げ手部材を提供しよ
うとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の提げ手部材の自然開口防止手段を、提げ手
把持部の両端に一体化成型された取付片の外面へ、繋止
具として取り付ける。この繋止具の台座の円周部に係合
鉤を2箇所、鉤先を外方へ向けて、取付片の長手方向の
中心線と斜めに交差する位置へ設け、これに対応する位
置に係合鉤受け口を2箇所配置する。これによって相対
する両方の口縁部に取り付けられた合計4組の係合鉤
が、相互に強く係脱自在に係合するように構成する。ま
た、この係合鉤は、上部に位置する方を上辺係合鉤と呼
び、下部に位置する方を下辺係合鉤とし、上辺係合鉤先
は、下辺係合鉤先より小さく形成される。
【0006】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)以下、添付図面に従って一実施例を説
明する。図7は本発明に基づく袋物の提げ手部材の全体
を示したものである。図6は提げ手部材を袋物に装着し
た状態を示す斜視図であり、図8は係合の状態を示すも
のである。図1〜図5は要部を拡大して示したものであ
る。この袋物の提げ手部材は柔軟性を有する合成樹脂材
などで一体化形成されるもので、例えば紙で形成された
袋体10の開口部の相対する両方の口縁部11へ、取付
片2,3によりそれぞれ1本ずつを挟み付けて固定し一
対の提げ手として使用される。
【0007】以下各部について詳細に説明する。1は紐
状の把持部であり手で握り易い形状に作成される。2,
3は把持部1の両端がそれぞれ二股に分割されて互いに
向き合わせられた一対の偏平状の取付片である。4は偏
平状取付片2に2箇所穿設された結合孔、5は偏平状の
取付片3に突設された結合突子であり、取付片3の2箇
所において、取付片2の結合孔4とがそれぞれ対向する
ように配置されていて、袋体口縁部11を貫通させた結
合突子5とを結合させ、図6に示すように袋体10の口
縁部11にこの提げ手部材が取り付けられる。
【0008】取付片2の外面に形成された繋止具9は、
台座6と、その円周部に上辺係合鉤7e及び下辺係合鉤
7f並びに係合鉤受け口8を2箇所に有している。上辺
係合鉤7eと下辺係合鉤7fは、図2、図3に示すよう
に、取付片2の長手方向の中心線と斜めに(例えば45
゜に)交差する位置に配置されている。係合鉤受け口8
は上辺係合鉤7eと下辺係合鉤7fのそれぞれの対称の
位置にあって台座6の円周部に形成されている。なお、
図3、図8において二点鎖線で示す上辺係合鉤7eと下
辺係合鉤7fは、後述のように相対するもう一方の口縁
部11に挟みつけられた取付片2の繋止具9が、相互に
その係合鉤7e,7fと係合鉤受け口8とを係合させた
状態を示すものである。
【0009】上記のように形成された袋物の提げ手部材
は、図6に示すように、例えば紙袋などの口縁部11に
取り付けて使用されるが、この紙袋などを使用中に袋体
10の中の品物がこぼれ落ちることがないように、口縁
部11を固く封止して必要のとき以外は開口しないよう
な構成が望まれる。このため、図4及び図5並びに図6
に示すように袋口に対向して取り付けられている一対の
繋止具9を、互いに押し付けて係合させることで不要な
開口が防止される。上記の構成において、紐状把持部1
の取り付け作業のさいにあやまって、両端部にある取付
片2,3が左、右が反対に取り付けられても、つまり、
紐状把持部1が裏返しに取り付けた場合でも、この紐状
把持部1の両端部における取付片2,3及び繋止具9が
全く同一形状であるため、繋止具9が袋体10の内側に
なるように向けて取り付けさえすれば、係合鉤7e,7
fと係合鉤受け口8は常に正しく係合される。
【0010】(実施の形態2)上記、実施の形態1にお
いては、上辺係合鉤7eと係合鉤受け口8の噛み合いに
よる係合力と、下辺係合鉤7fと係合鉤受け口8の噛み
合いによる係合力とがほぼ同等のものを示したが、この
実施の形態2に示すものは、下辺係合鉤7fと係合鉤受
け口8の噛み合いによる係合力を強くしたものである。
即ち、図3及び図5に示すように、上辺係合鉤7eの係
合鉤先13よりも下辺係合鉤7fの係合鉤先12の方を
大きくする(係合鉤先12の表面積、肉厚とも大きくす
る)ことにより上辺係合鉤7eと係合鉤受け口8の噛み
合いよる係合力に比較して、下辺係合鉤7fと係合鉤受
け口8の噛み合いによる係合力の方が強くなる。このよ
うに上辺部と、下辺部との係合力に差をつけることによ
り、袋体10の口縁部11の方からの開披は簡単にでき
るが、袋の内容物などの揺れや、押し込んだ内容物など
が、圧縮された復元力などで内側から圧し広げようとす
る力に対しては、強い係合力が発揮されて容易に開くこ
とはない。
【0011】上記のように係合の弱い上辺部の側から開
披するには軽い抵抗で容易に係合が解除され、この上辺
部の外れに従動して下辺係合鉤7fも軽く外すことがで
きるに対し、下辺係合鉤7fの方角から開く力(内容物
の動きや、押し込んだ品物の復元力などで膨れるように
作用して開こうとする力)が加わっても、下辺係合鉤7
fの方からは繋止具は開きにくい、この作用については
図8にて説明する、即ち、常時、係合や開披の主導とな
る上辺係合鉤7eの鉤縁、矢印H及びKの部分は、係合
鉤受け口8が設置してある円筒状の台座の内側に、鉤の
一部が外れかけたように係合しているので、上辺から捲
ると係合鉤7eは軽く撓み容易に係合が外れ、それに従
動して下辺係合鉤7fの鉤縁、矢印Jも上辺からは容易
に外れる。又、それに比べ、下辺係合鉤7fの矢印Iは
係合鉤受け口8が設置してある円筒状の台座6へ覆いか
ぶさるように係合させるとともに、前記記載のように、
下辺係合鉤7f全体の表面積、肉厚ともに大きくするこ
とによって下辺係合鉤7f側からの捲りには、強い抵抗
力が発揮される。なお前記記載のように、上辺部の方か
らの開披は軽くおこなわれるが一対の提げ手で握ってい
るので袋口の不要の開披はない。
【発明の効果】上記のように、本発明は袋物の使用中に
起きる不要の開口を防止するものであるが、この提げ手
を袋に取り付ける作業の過程においては、この開口防止
手段を正確に袋の内側にセットされることが必須であ
る。そのため開口防止手段の両端部を図7のように同一
の形状とすることによって、左右や表裏の選別等に煩わ
せられる事なく作業ができるので、作業能率の向上が期
待できる。又、従来の嵌合による封止手段の欠点である
嵌合具合の調節をなくするため本発明は、係合による封
止手段としたことにより、係合は軽くでき、係合後は合
計4組の係合鉤が、恰もX字状に係合して強く有効な封
止力が提供できる。更に、4組の係合鉤は上辺部と下辺
部とに分けることができるから、上部からの開披は軽く
できるように係合鉤を小さくし、下部からの開披は強い
封止力が働くように係合鉤を大きくして、開披の抵抗力
に方向性が付与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】袋物の提げ手部材における本発明の、開口防止
手段を設置した取付片の斜視図である。
【図2】開口防止手段部分の拡大斜視図である。
【図3】開口防止手段の平面図であり、想像線にて相対
する係合鉤の係合状態を示す。
【図4】図3におけるA−O−B線の矢視断面図。
【図5】図3におけるC−O−D線の矢視断面図。
【図6】本発明の提げ手を、袋に装着した立体図であ
る。
【図7】本発明の提げ手部材の斜視図である。
【図8】開口防止手段の平面図で、相対する係合鉤の係
合状態を示す平面図。
【符号の説明】
1 把持部 2 取付片 3 取付片 4 結合孔 5 結合突子 6 台座 7 係合鉤 7e 上辺係合鉤 7f 下辺係合鉤 8 係合鉤受け口 9 繋止具 10 袋体 11 袋体口縁部 12 下辺係合鉤先 13 上辺係合鉤先 A 切断部の指示箇所 B 切断部の指示箇所 C 切断部の指示箇所 D 切断部の指示箇所 O 切断部の指示箇所 H 矢印の指示箇所 I 矢印の指示箇所 J 矢印の指示箇所 K 矢印の指示箇所
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年1月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 袋物の提げ手部材
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、合成樹脂などで作ら
れ、紙袋などに取り付けて使用する袋物の提げ手で、特
に袋の口が必要な時以外に、自然に開口することがない
ような手段を講じた袋物の提げ手部材に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、このような提げ手について色々と
提案がなされている。例えば、提げ手主体の両端にある
取付片に嵌合突子と嵌合孔とを対称に設置して自然開口
の防止手段とし、これの嵌合によって自然開口を防止す
るものがある。この構成については、例えば、実開昭5
0−18616号公報、実開51−1089号公報、実
開昭51−73513号公報、実開昭57−57722
号公報、実開昭60−8743号公報、実開平03−7
5144号公報、などに示されたものがある。
【0003】これらについては、あるものは2個の部品
を別個に成型し、これを組み合わせる構成、3片を1組
とし、2片の取付片で取り付け、残りのもう1片で相対
する相手の開口防止手段と結合させて繋止する構成、1
枚の板に鉤をつけただけで相対する開口防止手段に引っ
かけて係止するなどの構成が提起されている。然し、部
品が多いと取り付けに手間がかかり過ぎたり、或いは
又、開口防止手段の嵌合部が片方は嵌合突子であり、反
対側の嵌合部が嵌合孔となっているものは取り付けるの
に左、右を確認しながら作業しなければならないなどの
不便があった。こうした不都合を解消するため、左、右
の嵌合部を同一の構造としたものがあるが、嵌合孔が小
さいと嵌合が難かしくなり、嵌合を容易にするために嵌
合孔をゆるくすると、袋の内容物の動きなどで嵌合が簡
単に外れたりするような懸念があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記の従来
の提げ手部材にみられるような、袋の口縁部へ装着する
とき提げ手部材の左右、或いは表裏を確認しなくても、
ただ開口防止手段を袋の内側に向けて取り付けるだけで
正常な作業が出来て、なおかつ、開口防止手段の係合が
軽く容易に行え、内容物などの動きでは簡単に開口しな
い開口防止手段を設置した袋物の提げ手部材を提供しよ
うとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の提げ手部材の自然開口防止手段を、提げ手
把持部の両端に一体化成型された取付片の外面へ、繋止
具9として取り付ける、この繋止具9は、係合鉤及び係
合鉤受け口を総称するもので、円筒状となっていて、こ
の円周部6に係合鉤を2箇所、鉤先を外方へ向けて、取
付片の長手方向の中心線と斜めに交差する線上に配置
し、この袋体10の相対するもう一側の取付片2に設置
された繋止具9のこれに対応する位置に係合鉤受け口を
2箇所配置する。これによって相対する両方の口縁部1
1に取り付けられた合計4組の係合鉤が、相互に強く係
脱自在に係合するように構成する、又、この係合鉤は、
上部に位置する方を上辺係合鉤7eと呼び、下部に位置
する方を下辺係合鉤7fとし、上辺係合鉤先13は、下
辺係合鉤先12より小さく形成される。
【0006】
【発明の実施の形態】 (実施の形態1)以下、添付図面に従って一実施例を説
明する。図7は本発明に基づく袋物の提げ手部材の全体
を示したものである。図6は提げ手部材を袋物に装着し
た状態を示す斜視図であり、図8は係合の状態を示すも
のである。図1〜図5は要部を拡大して示したものであ
る。この袋物の提げ手部材は柔軟性を有する合成樹脂材
などで一体化形成されるもので、例えば紙で形成された
袋体10の開口部の相対する両方の口縁部11へ、取付
片2,3によりそれぞれ1本ずつを挟み付けて固定し一
対の提げ手として使用される。
【0007】以下各部について詳細に説明する。1は紐
状の把持部であり手で握り易い形状に作成される。2,
3は把持部1の両端がそれぞれ二股に分割されて互いに
向き合わせられた一対の偏平状の取付片である。4は偏
平状取付片2に2箇所穿設された結合孔、5は偏平状の
取付片3に突設された結合突子であり、取付片3の2箇
所において、取付片2の結合孔4とがそれぞれ対向する
ように配置されていて、袋体口縁部11を貫通させた結
合突子5とを結合させ、図6に示すように袋体10の口
縁部11にこの提げ手部材が取り付けられる。
【0008】取付片2の外面に形成された繋止具9は、
円筒状として、その円周部6に上辺係合鉤7e及び下辺
係合鉤7fと、係合鉤受け口8が2箇所とを有してい
、上辺係合鉤7eと下辺係合鉤7fは、図2、図3に
示すように、取付片2の長手方向の中心線と斜めに(例
えば45゜に)交差する線上の位置に配置する。係合鉤
受け口8は上辺係合鉤7eと下辺係合鉤7fのそれぞれ
対応する位置の円周部6に形成される。なお、図3、図
8において二点鎖線で示す上辺係合鉤7eと下辺係合鉤
7fは、前記記載のように相対するもう一方の袋体の口
縁部11に挟みつけられた取付片2の繋止具9が、相互
にその係合鉤7e,7fと係合鉤受け口8とを係合させ
た状態を示すものである。
【0009】上記のように形成された袋物の提げ手部材
は、図6に示すように、例えば紙袋などの口縁部11に
取り付けて使用されるが、この紙袋などを使用中に袋体
10の中の品物がこぼれ落ちることがないように、口縁
部11を固く封止して必要のとき以外は開口しないよう
な構成が望まれる。このため、図4及び図5並びに図6
に示すように袋口に対向して取り付けられている一対の
繋止具9を、互いに押し付けて係合させることで不要な
開口が防止される。上記の構成において、紐状把持部1
袋体の口縁部11へ取り付ける作業のさいに、両端部
にある取付片左、右が反対に取り付けられても、
紐状把持部1が裏返しに取り付けられた場合でも、繋止
具9が袋体10の内側に向けて取り付けてさえあれば、
この紐状把持部1の両端部における取付片2,3及び繋
止具9が全く同一形状であるため、係合鉤7e,7fと
係合鉤受け口8は常に正しく係合される。
【0010】(実施の形態2)上記、実施の形態1にお
いては、上辺係合鉤7eと係合鉤受け口8の噛み合いに
よる係合力と、下辺係合鉤7fと係合鉤受け口8の噛み
合いによる係合力とがほぼ同等のものを示したが、この
実施の形態2に示すものは、下辺係合鉤7fと係合鉤受
け口8の噛み合いによる係合力を強くしたものである。
即ち、図3及び図5に示すように、上辺係合鉤7eの係
合鉤先13よりも下辺係合鉤7fの係合鉤先12の方を
大きくする(係合鉤先12の表面積、肉厚とも大きくす
る)ことにより上辺係合鉤7eと係合鉤受け口8の噛み
合いよる係合力に比較して、下辺係合鉤7fと係合鉤受
け口8の噛み合いによる係合力の方が強くなる。このよ
うに上辺部と、下辺部との係合力に差をつけることによ
り、袋体10の口縁部11の方からの開披は簡単にでき
るが、袋の内容物などの揺れや、押し込んだ内容物など
が、圧縮された復元力などで内側から圧し広げようとす
る力に対しては、強い係合力が発揮されて容易に開くこ
とはない。
【0011】上記のように係合の弱い上辺部の側から開
披するには軽い抵抗で容易に係合が解除され、この上辺
部の外れに従動して下辺係合鉤7fも軽く外すことがで
きるに対し、下辺係合鉤7fの方角から開く力(内容物
の動きや、押し込んだ品物の復元力などで膨れるように
作用して開こうとする力)が加わっても、下辺係合鉤7
fの方からは繋止具は開きにくい、この作用については
図8にて説明する、即ち、常時、係合や開披の主導とな
る上辺係合鉤7eの鉤先、矢印Hの部分は、係合鉤受け
口8が設置してある円周部6に、鉤の一部が外れかけた
ように係合しているので、上辺から捲ると係合鉤7eは
軽く撓み容易に係合が外れ、それに従動して下辺係合鉤
7fの鉤先、矢印Jも上辺からは容易に外れる。又、そ
れに比べ、下辺係合鉤7fの矢印I及び矢印Jは係合鉤
受け口8が設置してある円周部6へ覆いかぶさるように
係合させるとともに、前記記載のように、下辺係合鉤7
f全体の表面積、肉厚ともに大きくすることによって下
辺係合鉤7f側からの捲りには、強い抵抗力が発揮され
る。なお前記記載のように、上辺部の方からの開披は軽
くおこなわれるが一対の提げ手で握っているので袋口の
不必要の開披はない。
【発明の効果】上記のように、本発明は袋物の使用中に
起きる不要の開口を防止するものであるが、この提げ手
を袋に取り付ける作業の過程においては、この開口防止
手段を正確に袋の内側に向けてセットされることが必須
である。そのため開口防止手段の両端部を図7のように
同一の形状とすることによって、左右や表裏の選別等に
煩わせられる事なく作業ができるので、作業能率の向上
が期待できる。又、従来の嵌合による封止手段の欠点で
ある嵌合具合の調節をなくするため本発明は、係合によ
る封止手段としたことにより、係合は軽くでき、係合後
は合計4組の係合鉤が、恰もX字状に係合して強く有効
な封止力が提供できる。更に、4組の係合鉤は上辺部と
下辺部とに分けることができるから、上部からの開披は
軽くできるように係合鉤を小さくし、下部からの開披は
強い封止力が働くように係合鉤を大きくして、開披の抵
抗力に方向性が付与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】袋物の提げ手部材における本発明の、開口防止
手段を設置した取付片の斜視図。
【図2】開口防止手段部分の拡大斜視図。
【図3】開口防止手段の平面図で、2点鎖線にて相対す
る係合鉤の係合状態を示す。
【図4】図3におけるA−O−B線の矢視断面図。
【図5】図3におけるC−O−D線の矢視断面図。
【図6】本発明の提げ手を、袋に装着した斜視図。
【図7】本発明の提げ手部材の斜視図。
【図8】開口防止手段の平面図で、相対する係合鉤の係
合状態を示す平面図。
【符号の説明】 1 把持部 2 取付片 3 取付片 4 結合孔 5 結合突子 6 円周部 7 係合鉤 7e 上辺係合鉤 7f 下辺係合鉤 8 係合鉤受け口 9 繋止具 10 袋体 11 袋体口縁部 12 下辺係合鉤先 13 上辺係合鉤先 A 切断部の指示箇所 B 切断部の指示箇所 C 切断部の指示箇所 D 切断部の指示箇所 O 切断部の指示箇所 H 矢印の指示箇所 I 矢印の指示箇所 J 矢印の指示箇所
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図 2】
【図 3】
【図 4】
【図 7】
【図 5】
【図 6】
【図 8】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】袋物の開口部に相対する左、右の口縁部
    (11)へ、それぞれ1本ずつ取り付けて一対の提げ手
    を構成するこの提げ手部材を、合成樹脂などのように可
    撓性のある材質で形成するものであって、この提げ手部
    材の主体となる把持部(1)の両端部を二股に分割する
    と共に、それを偏平状として向かい合わせた一対の取付
    片(2,3)を形成して、その一方の取付片(2)に結
    合孔(4)を穿設し、他方の取付片(3)には上記結合
    孔(4)に結合される結合突子(5)を突設する、この
    提げ手把持部(1)を取付片(2,3)によって袋体口
    縁部(11)を挟みつけて固定、保持して袋物の提げ手
    を構成するものにおいて、この袋物を使用中におきる不
    要の開口を防止する手段として、上記結合孔(4)を穿
    設した取付片(2)の外面に繋止具(9)を突出して設
    け、この繋止具(9)には係合鉤(7e,7f)が取付
    片(2)の長手方向の中心線に対して斜めに交差するよ
    うに配置し、かつ、これと対称の位置に係合受け口
    (8)をそれぞれ設けて、袋口の両側の口縁部(11)
    に取り付けられた双方の取付片(2)の繋止具(9)同
    士が相互に係合しあい、恰もX字状に係合し、着脱自在
    となるように構成したことを特徴とする袋物の提げ手部
    材。
  2. 【請求項2】繋止具(9)に形成された係合鉤(7f)
    の、係合する部分の大きさを、係合鉤(7e)の係合す
    る部分より大きくして係合力を強くしたことを特徴とす
    る請求項1に記載の袋物の提げ手部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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