JPH10201496A - 環境微生物計数方法 - Google Patents

環境微生物計数方法

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JPH10201496A
JPH10201496A JP846097A JP846097A JPH10201496A JP H10201496 A JPH10201496 A JP H10201496A JP 846097 A JP846097 A JP 846097A JP 846097 A JP846097 A JP 846097A JP H10201496 A JPH10201496 A JP H10201496A
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JP
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environmental
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JP846097A
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Nobuko Yamamoto
伸子 山本
Masahiro Kawaguchi
正浩 川口
Hisashi Okamoto
尚志 岡本
Akira Kuriyama
朗 栗山
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率よく且つ簡単に、夾雑物を含む環境試料
中に含まれる微生物総数を計数し、さらに、短時間の操
作により、環境微生物総数に対する特定菌の割合を求め
ることができる環境微生物計数方法を提供する。 【解決手段】 環境試料中に含まれる微生物数を測定す
る希釈平板法(コロニーカウント法)において、微生物
成分と相互作用した場合にのみ蛍光を発する染色剤を用
い、環境試料をプレート培地に展開直後に、該染色剤に
より染色された微生物が発する蛍光を測定することによ
って総微生物数を計数し、さらに、特定された培地で培
養を行って増殖させた後にコロニー数から特定微生物の
数を計数することにより、総微生物中の特定微生物の割
合を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微生物の計数方法
に関する。より詳細には、夾雑物を含む環境試料中に含
まれる微生物総数を効率よく且つ簡単に計数し、さらに
特定の栄養培地の中でのみ生育する特定菌のコロニーを
計数することにより、環境微生物総数に対する特定菌の
割合いを算出する方法に関する。さらに本発明は、栄養
要求性の違いによる特定の菌群を計数するコロニーカウ
ント法において、蛍光強度が検知可能になる程度まで菌
を培養すればよく、コロニーを目視できるまで生育させ
る従来の方法に比べてより短時間で計数できるコロニー
カウント法を提供する。
【0002】
【従来の技術】近年、芳香族炭化水素、パラフィン、ナ
フテンなどの脂肪族炭化水素、トリクロロエチレンなど
の有機塩素系化合物、洗剤、その他生活排水などに含ま
れる様々な有機物などによる環境汚染が大きな問題とな
っており、これらの物質による環境汚染の拡大を防止す
るとともに、すでに汚染されてしまった環境を浄化し、
もとの状態に修複していく技術の確立が強く求められて
いる。
【0003】この環境修復技術としては、例えば、有機
溶媒系の汚染物質の場合は、曝気処理、天日処理、真空
釜による処理、真空抽出処理などの物理化学的手段を挙
げることができるが、コスト、操作性、投下エネルギー
量、処理範囲などに問題があり、また、汚染物質の単な
る抽出であって無害な物質への変換ではないこと等の観
点から必ずしも実用的な技術であるとはいえない。
【0004】そこで、上記の物理化学的方法に対して、
微生物を利用する方法が実用的に汚染環境を修復できる
ものとして期待されている。
【0005】例えば、土壌汚染を引き起こしている芳香
族炭化水素や有機塩素系化合物などの難分解性化合物を
分解する種々の微生物が土壌中に見いだされており、こ
れらの微生物を活性化もしくは大量培養等の操作後、汚
染土壌に注入することによる土壌中の汚染物質の分解が
検討され始めている。また、遺伝子組換え技術により分
解活性を向上させた組換え微生物の土壌への散布も検討
され始めている。
【0006】このような微生物を利用した環境修復技術
を普及させ、これを実用的かつ社会的に有効な技術とし
て定着させていくためには、様々な有用微生物の開発と
ともに、それらを導入した環境の管理、つまり、汚染環
境における導入微生物やその環境に従来存在していた在
来微生物の活動、増殖、伝搬、生残などの把握が重要な
課題となる。すなわち、導入された特定の微生物数を知
る方法と、従来存在していた微生物の総数を知る方法が
必要になる。
【0007】微生物総数を計数する方法としては、フロ
ーサイトメーター(FCM)をはじめとして数多くの方
法がある。これらの方法は簡便であり、環境試料の中で
の環境水のような場合には有効と考えられる。
【0008】しかし、土壌懸濁液のような環境試料の場
合には、FCM計測では、その流路径が通常、数十〜百
マイクロメーター程度しかなく、混入した微粒子等によ
って目詰まりしてしまうという問題がある。そのため、
FCM計測では微生物が高度に精製されていることが必
要になる。
【0009】一般に、土壌などの環境試料から微生物を
回収しようとする場合、まず、水もしくは緩衝液などの
分散媒に懸濁し、液中に分離した微生物を培養などの操
作後に計数する。このような微生物を液中に懸濁・分散
させる操作は、一見簡単であるが、その効率を明らかに
し、試料中の微生物の実数を正確に把握することは非常
に難しいことである。
【0010】その主な原因としては、まず、荷電を挙げ
ることができる。一般に、細菌などの微生物は負の荷電
を帯びている。これに対して土壌粒子などの夾雑物は正
の荷電を有しているものもあり、そのため、一旦は分散
液中に分離された微生物も、比較的短時間のうちに再
び、凝集・吸着してしまい、計数されない場合がある。
この現象は、土壌などの環境試料の物理的性質(イオン
交換能など)に大きく左右され、試料毎にその程度は異
なる。
【0011】第二の原因としては、バイオフィルム等の
粘着用物質の存在を挙げることができる。土壌細菌など
の微生物は、一般にバイオフィルムと呼ばれる形態で環
境中に生息している。バイオフィルムとは、細菌などの
微生物が分泌する粘着物質などが菌体同士、菌体と土壌
粒子等の担体とを相互に接着し、層状をなしたもので、
その組成・形状は微生物の種類、栄養状態などの環境因
子、土壌粒子などの担体の形状、組成などによって変化
し、当然、このバイオフィルムの強度が、分散液に分離
してくる微生物に大きく影響し、計数値を大きく変化さ
せる。つまり、環境試料の場合、試料毎にバイオフィル
ムの強度が異なり、微生物の分離効率は一定しないこと
になる。
【0012】これらの理由により、土壌懸濁液からの微
生物の回収は困難であり、抽出効率を高めようとする
と、何らかの酵素処理等の人為的操作を加える必要があ
る。これらの操作は回収効率を上げるという点では効果
的と考えられるが、それぞれの操作の過程で微生物の種
類により回収効率に差が生じるため、試料中の微生物数
を必ずしも反映していないという問題がある。さらに、
効率向上のための操作を加えても、現実的には、土壌等
の試料の場合、たとえ1gのサンプル中に106〜108
個程度の微生物が存在していても(108個/g土壌の
存在頻度はかなり豊富な生物量である)、精製した微生
物の絶対量は非常に微量であり、複雑な分離工程を経る
間にロスが生じていることは明らかである。
【0013】そこで、土壌や環境水そのものを前処理を
施すことなくプレートに展開するという古典的なプレー
トカウント法が、環境試料本来の微生物数を反映できる
という点で注目できる。この方法では、土壌粒子等の混
入は、培養そのものにはほとんど影響しないという利点
を持つ。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、微生物
を培養・増殖させ、菌塊(コロニー)等を計数するとい
う古典的な方法(コロニーカウント法)は以下の問題を
有する。このコロニーカウント法は、特定の目的微生物
を決め、その活動・増殖・伝搬・生残等の把握をするた
めにはある程度有効である。しかし、それぞれの微生物
が要求する栄養素等の培養条件が微生物によって異な
り、さらに多種多様な微生物のうちの大部分については
それらの培養条件すら知られていないため、ある特定の
培養条件を選び微生物を培養することは、培養の過程で
栄養要求等により微生物のセレクションが施されてしま
い、環境試料中の微生物数を再現した形で、コロニーを
形成させ、その数を計測することはほとんど不可能であ
る。また、培養条件が合った菌の場合でも、コロニーを
形成させるには最低でも一晩、硝化菌のように増殖が遅
いものでは1カ月もかかってしまうため、迅速な計数は
困難である。
【0015】本発明は、上記の従来技術における問題、
特に菌体回収法、コロニーカウント法等の問題点に鑑み
なされたものであり、その目的は、効率よく且つ簡単
に、夾雑物を含む環境試料中に含まれる微生物総数を計
数し、さらに特値の栄養培地の中でのみ生育する特定菌
のコロニーを計数することにより、環境微生物総数に対
する特定菌の割合を算出できる環境微生物計数方法を提
供することにある。さらに、栄養要求性等が明らかな特
定菌の数を短時間で把握するのに有効なコロニーカウン
ト法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するために種々の検討を重ねた結果、本発明を
完成した。
【0017】本発明は、環境試料中に含まれる微生物数
を測定する希釈平板法(コロニーカウント法)におい
て、微生物成分と相互作用した場合にのみ蛍光を発する
染色剤を用い、該染色剤により染色された微生物が発す
る蛍光を測定することによって総微生物数を計数するこ
とを特徴とする環境微生物計数方法に関する。
【0018】また本発明は、環境試料中に含まれる微生
物数を測定する希釈平板法(コロニーカウント法)にお
いて、微生物成分と相互作用した場合にのみ蛍光を発す
る染色剤を用い、環境試料をプレート培地に展開直後
(好ましくは同時から1時間以内)に、該染色剤により
染色された微生物が発する蛍光を測定することによって
総微生物数を計数し、さらに、特定された培地で培養を
行って増殖させた後にコロニー数から特定微生物の数を
計数することにより、総微生物中の特定微生物の割合を
算出することを特徴とする環境微生物計数方法に関す
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を挙げ
て詳細に説明する。
【0020】本発明は、試料から定量しようとする目的
微生物(もしくはその微生物の構成成分)を精製する工
程を極力排除し、土壌粒子等の環境由来の挟雑物が混在
する試料において、生物成分と相互作用したときのみ蛍
光を発する染色剤をプレートの培地に加え、展開された
試料中の染色された菌が発する蛍光を測定することによ
って微生物の総数を計数することを特徴とする微生物定
量方法である。このとき、染色剤はあらかじめプレート
の培地に加えておいても、或いはサンプルに加えて菌等
と一緒に展開しても、或いはサンプル展開後、染色剤を
プレートに加えてもよい。また、試料が展開されたプレ
ートを数時間培養することにより、栄養要求性によって
分離されたある特定の菌群を定量することができる。こ
の方法では、同一サンプルについて総数と特定の菌群の
両方を測定できることから、サンプリング誤差の少ない
計測値を得ることができる。
【0021】本発明における試料とは、土壌、河川等の
底泥、河川水、生活排水等の環境試料を含み、微生物が
生存可能な試料であれば特にその種類は問わない。ま
た、本発明における微生物とは、細菌、酵母、微細藻
類、かび、放線菌、原生動物等を含み、特に産業上有益
なものは細菌である。ここでは、特に細菌について説明
する。
【0022】本発明では、サンプルを前処理することな
くそのままプレートに展開することによって、人為的操
作に伴う誤差を少なくすることを目的とする。したがっ
て、土壌は水に懸濁し、汚染水の場合には直接それをプ
レートに展開する。このとき、土壌中の大きな石や原生
動物などは重力沈降や目の粗いフィルターで除外しても
よい。
【0023】通常、プレートに展開でき分離計測が可能
な菌数として知られている数は、直径10cmのプレー
トの場合、大腸菌のコロニー数でせいぜい1000個で
ある。本発明では、細菌をプレートに展開後、コロニー
を形成させずに直ちに菌を1個1個、蛍光で直接計測す
るため、計測できる菌数はその10〜100倍程度まで
可能である。土壌、河川の底泥等に含まれる菌数は、通
常1グラム当たり10 5〜108個程度であるから、これ
らの土壌を水または生理食塩水に懸濁し、10 4〜105
を超えないようにプレート上に展開することが好まし
い。濃度の見当がつかないようなサンプルの場合には、
試料を何段階か希釈し、濃度の異なる複数のサンプルを
調製するとよい。
【0024】計数法としては、蛍光顕微鏡により幾つか
の視野内の菌数を測定し、その平均を取ってプレート全
体の量に換算する方法を用いることができる。このと
き、蛍光顕微鏡にCCDカメラを接続して画像解析によ
り計数してもよい。また、励起光側と蛍光側に適当なフ
ィルターを用意し、光源をプレート全体にスキャンさせ
ることによりデータを取り込み、画像解析により計数す
る方法も有効である。
【0025】本方法では、蛍光顕微鏡の視野内の菌数を
計測することを考えると、従来より小さなプレートに展
開することも可能である。この場合は、サンプリング誤
差を生じやすいので、複数個のプレートでの平均をとる
ことが望ましい。
【0026】これに対して、生活排水、河川水等の比較
的夾雑物が少なく且つ単位体積量当たりの微生物数の少
ない試料においては、濃縮操作を行うことが、試薬等の
節約になり、より望ましい。河川水等の試料の場合、1
リットル当たりの微生物数は、汚染等の程度によって著
しく変化するが、通常およそ102〜106程度である。
【0027】濃縮方法として最も適しているのは、フィ
ルター等による濾過である。この方法では、フィルター
そのものを色素化合物で染色することも可能であると同
時に、プレートにのせて培養を継続し(数時間後フィル
ターを取り除くのが好ましい。)、栄養要求性による選
択培養にそのまま用いることができるという利点もあ
る。しかし、遠心分離による沈降分離等の他の方法も可
能であり特に上記方法に限定するものではない。
【0028】本発明ではプレート中の培地に色素化合物
を加えることが特徴である。このとき、染色剤はあらか
じめプレートの培地に加えておいても、或いはサンプル
に加えて微生物等と一緒に展開しても、或いはサンプル
展開後にプレートに加えてもよい。
【0029】本発明で用いられる色素化合物は、遊離時
には蛍光を発せず、2本鎖核酸と反応することで蛍光を
発するものである。この色素化合物と2本鎖核酸との反
応は、該色素化合物が2本鎖核酸の安定な2重らせん構
造の溝構造の溝部内などに特異的に挿入されて結合する
ことであり、その状態で色素化合物は励起光の照射によ
って蛍光を発するようになる。したがって、遊離時、即
ち、単独で存在する場合には励起光が照射されても蛍光
を発しない。
【0030】この色素化合物は微生物の核酸と相互作用
し、特にDNAの2重らせん構造と特異的に反応して結
合する。このような色素化合物としては、2重らせん構
造の主溝あるいは副溝に特異的に入り込んで結合するも
のと、インターカレーターのような核酸塩基対と平行に
挿入されるものとが利用できる。このような色素化合物
を利用することによって、土壌懸濁液中の微生物以外の
夾雑物の影響を避けて微生物のみを染色し、計数するこ
とが可能となる。
【0031】このような色素化合物(染色剤)として
は、例えば、DAPI(4',6-Diamino-2-phenylindole
Dihydrochloride)、Hoechst33258(商品名)、
Hoechst33342、及び、下記一般式[I]で表さ
れるピリリウム化合物を挙げることができる。
【0032】
【化13】 (上記一般式[I]において、XはO、S、Se又はT
eであって、R1、R2及びR3から選ばれる2つの置換
基は、置換もしくは未置換のアリール基であり、残りの
置換基は、水素原子、ハロゲン原子、スルホネート基、
アミノ基、スチリル基、ニトロ基、ヒドロキシル基、カ
ルボキシル基、シアノ基、置換もしくは未置換のアルキ
ル基、置換もくしは未置換シクロアルキル基、−A又は
−L−Aであり、Lは、−L1−、−L2−L3−又は−
4−L5−L6−であり、L1〜L6はそれぞれ独立し
て、−(CH=CH)−、置換もしくは未置換アリール
基から誘導される2価の基、置換もしくは未置換低級ア
ルキレン基、または−CH=R4−(R4はオキソ基を有
する環構造を示す)を表し、Aは、置換もしくは未置換
アリール基、−CH=R5(R5は、置換もしくは未置換
複素環、置換もしくは未置換シクロアルキル基、または
置換もしくは未置換芳香環を示す)を表し、Y-はアニ
オンを示す。) 上記の−L−としては、下記一般式[II]、[III]、
[IV]、[V]又は[VI]で表される基を好ましいもの
として挙げることができる。
【0033】
【化14】 (上記一般式[II]中、Zは水素原子または置換もしく
は未置換低級アルキル基を表し、nは0、1又は2であ
る。)
【0034】
【化15】 (上記一般式[III]中、nは0、1又は2であり、Φ
は置換もしくは未置換o−、m−又はp−フェニレン基
を表す。)
【0035】
【化16】 (上記一般式[IV]中、Φは置換もしくは未置換o−、
m−又はp−フェニレン基を表す)
【0036】
【化17】
【0037】
【化18】 上記一般式中のフェニレン基の置換基としては先に例示
したものを挙げることができる。
【0038】上記一般式[I]の化合物は、可視光で励
起するため、菌を殺傷することなく計測できる。また、
溶液中では無蛍光であるため、菌の検出感度を高めるこ
とができる。さらに、膜透過性が良好であるため、短時
間で菌染色が可能である。
【0039】以上に挙げた各種置換基にさらに置換され
る基がハロゲン原子の場合には、該ハロゲン原子として
は、Cl、Br、I等を挙げることができる。また、低
級アルキル基は直鎖状でも分岐状でもよく、その炭素数
としては1〜4程度のものが好ましい。アリール基とし
ては、例えばフェニル基等を挙げることができる。アリ
ール基やフェニレン基の置換基としては、例えば、低級
アルキル基で置換されたアミノ基(低級アルキルアミノ
基)等を挙げることができる。尚、この低級アルキルア
ミノ基としては、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基
等がパラ位で置換しているものが好ましい。低級アルア
ルキル基としては、上記の置換もしくはアリール基で置
換された低級アルキル基を挙げることができる。
【0040】上記一般式の化合物の中ではXを含む複素
環が、置換もしくは未置換アリール基の2以上で置換さ
れたものが好ましい。例えば、Xを含む複素環が6員環
の場合のそのような化合物として、(1)Xを含む複素
環の2位、4位及び6位が、置換もしくは未置換アリー
ル基で置換されているもの、(2)Xを含む複素環の2
位と4位が置換もしくは未置換アリール基で置換され、
6位が未置換、あるいはハロゲン原子、スルホネート
基、アミノ基、スチリル基、ニトロ基、ヒドロキシル
基、カルボキシル基、シアノ基、置換もしくは未置換の
アルキル基、置換もくしは未置換シクロアルキル基、−
A又は−L−Aで置換されているもの、(3)Xを含む
複素環の2位および6位が置換もしくは未置換アリール
基で置換され、4位が未置換、あるいはハロゲン原子、
スルホネート基、アミノ基、スチリル基、ニトロ基、ヒ
ドロキシル基、カルボキシル基、シアノ基、置換もしく
は未置換のアルキル基、置換もくしは未置換シクロアル
キル基、−A又は−L−Aで置換されているものなどを
挙げることができる。
【0041】また、Xを含むピリリウム環の置換基に更
に親水性基が導入されていてもよい。
【0042】このような化合物の具体例として、表1に
示す化合物を挙げることができる。その中で好ましい化
合物としては、例えば、
【0043】
【化19】 (上記一般式[VII]中、Y-はアニオンを示す。)で表
される2−メチル−4,6−ビス(4−N,N−ジメチ
ルアミノフェニル)ピリリウム塩、
【0044】
【化20】 (上記記一般式[VIII]中、Y-はアニオンを示す。)
で表される2−メチル−4,6−ビス(4−N,N−ジ
メチルアミノフェニル)チオピリリウム塩、
【0045】
【化21】 (上記一般式[IX]中、Y-はアニオンを示す。)で表
される4−メチル−2,6−ビス(4−N,N−ジメチ
ルアミノフェニル)ピリリウム塩、
【0046】
【化22】 (上記一般式[X]中、Y-はアニオンを示す。)で表
される4−メチル−2,6−ビス(4−N,N−ジメチ
ルアミノフェニル)チオピリリウム塩、
【0047】
【化23】 (上記一般式[XI]中、Y-はアニオンを示す。)で表
される4−(4−N,N−ジメチルアミノフェニル)−
2,6−ジフェニルピリリウム塩、
【0048】
【化24】 (上記一般式[XII]中、Y-はアニオンを示す。)で表
される4−(4−N,N−ジメチルアミノフェニル)−
2,6−ジフェニルチオピリリウム塩を挙げることがで
きる。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】
【表3】
【0052】
【表4】
【0053】
【表5】
【0054】
【表6】
【0055】
【表7】
【0056】
【表8】
【0057】
【表9】
【0058】
【表10】
【0059】
【表11】
【0060】
【表12】
【0061】
【表13】
【0062】
【表14】
【0063】
【表15】
【0064】
【表16】
【0065】
【表17】
【0066】
【表18】
【0067】
【表19】
【0068】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに説明する
が、本発明はこれらに限定するものではない。
【0069】参考例1(染色剤の調製) 無水酢酸100mlと濃硫酸30mlとを冷却しながら
混合し、得られた混合液をウォーターバスで80℃に保
ちながら3時間加温した。そこに無水酢酸20ml、p
−ジメチルアミノアセトフェノン30mlを室温下で加
え、その後45℃に温度を上昇させて24時間攪拌し反
応させた。この反応液に等量のエタノールを加え、冷却
し、更にヨウ化カリウム水溶液を加えると粗結晶が析出
した。この粗結晶を濾過により回収し、エタノール/エ
ーテルの混合系(容積比1:4)で再結晶させて、2−
メチル−4,6−ビス−(4−N,N−ジメチルアミノ
フェニル)ピリリウムヨージドの緑色の結晶を得た。
【0070】得られた上記化合物の分析結果を以下に示
す。 融点:254〜257℃ UV/可視(CH3N ε×10-4)λmax:444nm
(2.43)、550nm(8.24) NMR(1H,DMSO)δppm:8.3737(1H,
s)、8.2729(1H,d,J=9.0Hz)、
8.1795(1H,d,J=9.0Hz)、7.88
64(1H,s)、6.9117(4H,t,JAB=J
BC=9.77),3.1829(6H,s)、3.13
40(6H,s)、2.6809(3H,s)FAB
mass m/z:333 IR(KBr)νcm-1:1645、1610(s
h)、1580(s)、1490(s)、1270、1
200、1160
【0071】実施例1(土壌中の微生物の定量) スライドグラスへの寒天の塗布 蒸留水にBactoAgar(GIBCO社製)を1.
2%になるように加え、オートクレーブで滅菌溶解し
た。約60℃に降温後、参考例1で調製したピリリウム
色素(2−メチル−4,6−ビス−(4−N,N−ジメ
チルアミノフェニル)ピリリウムヨージド)の生理食塩
水溶液(1mg/5ml)を1/100量加え、攪拌
後、検鏡用スライドグラスの表面に塗布して固化させ
た。
【0072】土壌試料の作製 土壌10gをサンプリングし、10mlの滅菌生理食塩
水に懸濁した。30秒間、vortexにて完全に土壌
を分散させた後、10秒間静置して大型の土壌粒子など
を沈殿除去し、上澄みだけを回収して懸濁液とした。こ
れを100倍希釈したものと1000倍希釈したものを
用意し、それぞれ1μlをマイクロピペットで正確に計
り取り、寒天を塗布したスライドグラスに滴下した。
【0073】土壌菌総数の計測 約1時間経過した後、スライドグラスの寒天の上にカバ
ーグラスをかけて蛍光顕微鏡(オリンパス倒立顕微鏡I
MT2に上記色素の光学特性に適したフィルターを装着
したもの)を用い、色素で染色された全菌数を数えた。
【0074】計測は各希釈倍率で5枚づつ行い、測定値
は5枚の平均値とした。100倍希釈のスライドグラス
では全菌数は平均して約500個が、1000倍希釈の
サンプルでは、平均して48個の菌が検出された。この
結果、土壌懸濁液1ml中には約5×107個の菌が存
在する、すなわち土壌懸濁液1mlは土壌1gに相当す
るので、土壌1g当たり約5×107個の菌が存在する
ことがわかる。
【0075】実施例2(土壌中の微生物の定量) 寒天培地の作製 以下の組成の培地にBactoAgar(GIBCO社
製)を1.2%になるように加え、オートクレーブで滅
菌溶解した。
【0076】培地組成(%) Na2PO4 : 6.2 KH2PO4 : 3.0 NH4Cl : 1.0 NaCl : 0.5 リンゴ酸 : 1.0 約60℃に降温後、ピリリウム色素(2−メチル−4,
6−ビス−(4−N,N−ジメチルアミノフェニル)ピ
リリウムヨージド)の生理食塩水溶液(1mg/5m
l)を1/100量加え、攪拌後、直径10cmのシャ
ーレに注いで固体培地を作製した。
【0077】土壌試料の作製 実施例1と同様な方法で、土壌懸濁液を得た。これを1
0倍希釈したものと100倍希釈したものを用意し、そ
れぞれ100μlを上記プレートに展開した。
【0078】土壌菌総数の計測 約1時間経過した後、実施例1と同様にして、蛍光顕微
鏡を用い色素で染色された菌数を数えた。
【0079】計測は5ヵ所で行い、測定値は5視野の平
均値とした。10倍希釈のサンプルでは1視野中に平均
して約200個の菌が、また100倍希釈のサンプルで
は、平均値として23個の菌が検出された。この測定条
件での視野面積は直径2mm程度と見積もることができ
るので、プレート全体では約5×106個、また土壌1
g当たりの菌数に換算すると約5×107個の菌が存在
することがわかる。この結果は実施例1で得られた結果
と一致する。
【0080】栄養要求性によるセレクション 計測後のプレートを15℃のインキュベーターにいれて
5時間培養し、蛍光顕微鏡を用いて色素で染色されたコ
ロニー数を数えた。10倍希釈の液ではコロニーはプレ
ートを埋め尽くす程になっており、1000個以上と見
積もれる。100倍希釈のサンプルでは、プレート中に
357個のコロニーが存在し、この培地で生育できる
菌、すなわちリンゴ酸単独培地で増殖する菌は1/10
0程度の割合で存在することが判明した。さらに、コロ
ニー形状から、Corynebacterium属の菌は20個程度存
在することがわかった。
【0081】実施例3(地下水中の菌数計測) 寒天培地の作製 以下の組成の培地にBactoAgar(GIBCO社
製)を1.2%になるように加え、オートクレーブで滅
菌溶解した。
【0082】培地組成(%) Na2PO4 : 6.2 KH2PO4 : 3.0 NH4Cl : 1.0 NaCl : 0.5 グルタミン酸ナトリウム : 0.2 フェノール : 100ppm 約60℃に降温後、ピリリウム色素(2−メチル−4,
6−ビス−(4−N,N−ジメチルアミノフェニル)ピ
リリウムヨージド)の生理食塩水溶液(1mg/5m
l)を1/100量加え、攪拌後、直径10cmのシャ
ーレに注いで固体培地を作製した。
【0083】地下水中の総菌数計測 ある工場の地下水1リットルを汲み上げ、そのなかの1
00μlを上記プレート5枚に展開した。実施例1と同
様、約1時間経過した後、蛍光顕微鏡を用い色素で染色
された菌数を数えた。
【0084】計測は10ヵ所で行い、測定値は10視野
の平均値とした。1視野中に3〜5個の菌が検出され、
5枚のプレートの平均値は3.9であった。この測定条
件での視野面積は直径2mm程度と見積もることができ
るので、プレート全体では、約1×104個、また地下
水1ml当たりの菌数に換算すると約1×105個/m
lの菌が存在することがわかる。
【0085】栄養要求性によるセレクション 計測後のプレートを30℃のインキュベーターにいれて
5時間培養し、形成されたコロニー数を数えた。プレー
ト中に平均10個のコロニーが存在し、この培地で生育
できる菌、すなわちフェノール耐性菌またはフェノール
資化菌は地下水中の全菌数の1/1000程度の割合
(102個/ml)で存在することが判明した。さら
に、コロニー形状から、そのほとんどがCorynebacteriu
m属の菌であることがわかった。
【0086】実施例4 実施例3で用いた地下水にピリリウム色素(2−メチル
−4,6−ビス−(4−N,N−ジメチルアミノフェニ
ル)ピリリウムヨージド)の生理食塩水溶液(1mg/
5ml)を1/100量加えて蛍光染色して、フローサ
イトメーター(FCM、Becton Dickinson&Co.社製)
で菌数を測定したところ、9.68×104個/mlで
あることがわかった。この値は実施例3で得られた数値
と一致する。
【0087】参考例2 実施例3と同様な組成をもち、ピリリウム色素を含まな
い寒天プレートを用意し、そこに実施例3で用いた地下
水100μlを展開して30℃のインキュベーター中1
6時間培養し、形成されたコロニー数を数えたところ、
実施例3と同様な結果が得られた。このことから、ピリ
リウム色素が菌の培養に与える影響はほとんどないと考
えられる。
【0088】実施例5(フィルター濃縮による地下水中
の菌数計測) ある川の水1リットルを採取し、あらかじめ滅菌したH
Aメンブレンフィルター(孔径0.45μm、直径47
mm、ミリポア社製)を用いてマイクロフィルトレーシ
ョンを行い、水中の菌をトラップした。
【0089】そのフィルターを実施例3で用いたものと
同様なピリリウム色素の100倍希釈液に浸し、回収さ
れた菌を染色した。実施例1と同様、蛍光顕微鏡で菌数
を計測すると、フィルター上に5×103個の細菌がい
ることがわかった。
【0090】さらに、実施例1と同様な割合でピリリウ
ム色素を加えたデオキシコール酸入の寒天培地に上記フ
ィルターをのせ、37℃で数時間培養し、コロニー数を
計測した。コロニーはプレート当たり300個あった。
従って、大腸菌群数は30/100mlであり、この河
川の水質は良好であると判断された。
【0091】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、抽出操作によって生じるロスやセレクションを
受けることなく、土壌等の環境試料中の総菌数を計測す
ることができるようになった。
【0092】また、同一サンプルを用いて、総菌数と栄
養要求性に基づく特定菌数の両方を計数し、その割合を
正確に知ることができるようになった。
【0093】さらに本発明によれば、栄養要求性の違い
による特定の菌群を計数するコロニーカウント法におい
て、蛍光強度が検知可能になる程度まで菌を培養すれば
よく、コロニーを目視できるまで生育させる従来の方法
に比べてより短時間で計数できるようになった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗山 朗 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環境試料中に含まれる微生物数を測定す
    る希釈平板法(コロニーカウント法)において、微生物
    成分と相互作用した場合にのみ蛍光を発する染色剤を用
    い、該染色剤により染色された微生物が発する蛍光を測
    定することによって総微生物数を計数することを特徴と
    する環境微生物計数方法。
  2. 【請求項2】 環境試料中に含まれる微生物数を測定す
    る希釈平板法(コロニーカウント法)において、微生物
    成分と相互作用した場合にのみ蛍光を発する染色剤を用
    い、環境試料をプレート培地に展開直後に、該染色剤に
    より染色された微生物が発する蛍光を測定することによ
    って総微生物数を計数し、さらに、特定された培地で培
    養を行って増殖させた後にコロニー数から特定微生物の
    数を計数することにより、総微生物中の特定微生物の割
    合を算出することを特徴とする環境微生物計数方法。
  3. 【請求項3】 増殖のための培養時間が3〜5時間であ
    る請求項2記載の環境微生物計数方法。
  4. 【請求項4】 環境試料が、環境水である請求項1、2
    又は3記載の環境微生物計数方法。
  5. 【請求項5】 環境試料が、土壌懸濁液である請求項
    1、2又は3記載の環境微生物計数方法。
  6. 【請求項6】 環境試料中に含まれる微生物が、細菌で
    ある請求項1〜5のいずれか1項に記載の環境微生物計
    数方法。
  7. 【請求項7】 蛍光を発する染色剤が、下記一般式
    [I]の構造を有するピリリウム化合物から選ばれる1
    種または2種以上の混合物である請求項1〜6のいずれ
    か1項に記載の環境微生物計数方法。 【化1】 (上記一般式[I]において、XはO、S、Se又はT
    eであって、R1、R2及びR3から選ばれる2つの置換
    基は、置換もしくは未置換のアリール基であり、残りの
    置換基は、水素原子、ハロゲン原子、スルホネート基、
    アミノ基、スチリル基、ニトロ基、ヒドロキシル基、カ
    ルボキシル基、シアノ基、置換もしくは未置換のアルキ
    ル基、置換もくしは未置換シクロアルキル基、−A又は
    −L−Aであり、Lは、−L1−、−L2−L3−又は−
    4−L5−L6−であり、L1〜L6はそれぞれ独立し
    て、−(CH=CH)−、置換もしくは未置換アリール
    基から誘導される2価の基、置換もしくは未置換低級ア
    ルキレン基、または−CH=R4−(R4はオキソ基を有
    する環構造を示す)を表し、Aは、置換もしくは未置換
    アリール基、−CH=R5(R5は、置換もしくは未置換
    複素環、置換もしくは未置換シクロアルキル基、または
    置換もしくは未置換芳香環を示す)を表し、Y-はアニ
    オンを示す。)
  8. 【請求項8】 Xを含む複素環の2位と4位が置換もし
    くは未置換アリール基で置換され、6位が未置換、ある
    いはハロゲン原子、スルホネート基、アミノ基、スチリ
    ル基、ニトロ基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、シ
    アノ基、置換もしくは未置換のアルキル基、置換もくし
    は未置換シクロアルキル基、−A又は−L−Aで置換さ
    れている請求項7記載の環境微生物計数方法。
  9. 【請求項9】 Xを含む複素環の2位、4位および6位
    が、置換もしくは未置換アリール基で置換されている請
    求項7に記載の環境微生物計数方法。
  10. 【請求項10】 Xを含む複素環の2位および6位が置
    換もしくは未置換アリール基で置換され、4位が未置
    換、あるいはハロゲン原子、スルホネート基、アミノ
    基、スチリル基、ニトロ基、ヒドロキシル基、カルボキ
    シル基、シアノ基、置換もしくは未置換のアルキル基、
    置換もくしは未置換シクロアルキル基、−A又は−L−
    Aで置換されている請求項7記載の環境微生物計数方
    法。
  11. 【請求項11】 −L−が、下記一般式[II]、[II
    I]、[IV]、[V]又は[VI]で表される基である請
    求項7〜10のいずれか1項に記載の環境微生物計数方
    法。 【化2】 (上記一般式[II]中、Zは水素原子または置換もしく
    は未置換低級アルキル基を表し、nは0、1又は2であ
    る。) 【化3】 (上記一般式[III]中、nは0、1又は2であり、Φ
    は置換もしくは未置換o−、m−又はp−フェニレン基
    を表す。) 【化4】 (上記一般式[IV]中、Φは置換もしくは未置換o−、
    m−又はp−フェニレンを表す) 【化5】 【化6】
  12. 【請求項12】 Xを含む複素環の置換基にさらに親水
    性基が導入されている請求項7〜11いずれか1項に記
    載の環境微生物計数方法。
  13. 【請求項13】 蛍光を発する染色剤が、下記一般式
    [VII] 【化7】 (上記一般式[VII]中、Y-はアニオンを示す。)で表
    される2−メチル−4,6−ビス(4−N,N−ジメチ
    ルアミノフェニル)ピリリウム塩である請求項1〜6の
    いずれか1項に記載の環境微生物計数方法。
  14. 【請求項14】 蛍光を発する染色剤が、下記一般式
    [VIII] 【化8】 (上記一般式[VIII]中、Y-はアニオンを示す。)で
    表される2−メチル−4,6−ビス(4−N,N−ジメ
    チルアミノフェニル)チオピリリウム塩である請求項1
    〜6のいずれか1項に記載の環境微生物計数方法。
  15. 【請求項15】 蛍光を発する染色剤が、下記一般式
    [IX] 【化9】 (上記一般式[IX]中、Y-はアニオンを示す。)で表
    される4−メチル−2,6−ビス(4−N,N−ジメチ
    ルアミノフェニル)ピリリウム塩である請求項1〜6の
    いずれか1項に記載の環境微生物計数方法。
  16. 【請求項16】 蛍光を発する染色剤が、下記一般式
    [X] 【化10】 (上記一般式[X]中、Y-はアニオンを示す。)で表
    される4−メチル−2,6−ビス(4−N,N−ジメチ
    ルアミノフェニル)チオピリリウム塩である請求項1〜
    6のいずれか1項に記載の環境微生物計数方法。
  17. 【請求項17】 蛍光を発する染色剤が、下記一般式
    [XI] 【化11】 (上記一般式[XI]中、Y-はアニオンを示す。)で表
    される4−(4−N,N−ジメチルアミノフェニル)−
    2,6−ジフェニルピリリウム塩である請求項1〜6の
    いずれか1項に記載の環境微生物計数方法。
  18. 【請求項18】 蛍光を発する染色剤が、下記一般式
    [XII] 【化12】 (上記一般式[XII]中、Y-はアニオンを示す。)で表
    される4−(4−N,N−ジメチルアミノフェニル)−
    2,6−ジフェニルチオピリリウム塩である請求項1〜
    6のいずれか1項に記載の環境微生物計数方法。
  19. 【請求項19】 蛍光測定の際に画像解析を利用する請
    求項1〜18のいずれか1項に記載の環境微生物計数方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006313123A (ja) * 2005-05-09 2006-11-16 San-Ei Faucet Mfg Co Ltd バイオフィルム評価方法
EP3272875A1 (de) * 2016-07-18 2018-01-24 Joanneum Research Forschungsgesellschaft mbH Verfahren zum nachweis eines biofilms und mittel zum nachweis eines biofilms

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JP4500206B2 (ja) * 2005-05-09 2010-07-14 株式会社三栄水栓製作所 バイオフィルム評価方法
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