JPH10201172A - クラッチとこのクラッチを用いたインジケータ - Google Patents

クラッチとこのクラッチを用いたインジケータ

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JPH10201172A
JPH10201172A JP8356612A JP35661296A JPH10201172A JP H10201172 A JPH10201172 A JP H10201172A JP 8356612 A JP8356612 A JP 8356612A JP 35661296 A JP35661296 A JP 35661296A JP H10201172 A JPH10201172 A JP H10201172A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 省スペース、低コスト化になるばかりか、電
気復帰型と自己復帰型とに容易に変更することができる
クラッチを提供する。 【解決手段】 クラッチアクチュエータ35の電磁石に
通電されていない状態では、このクラッチアクチュエー
タ35は作動せず、ギヤ復帰ばね19のばね付勢力によ
り、クラッチホィールギヤ7はクラッチピニオンギヤ8
側に付勢されて、一方のラチェット歯11が他方のラチ
ェット歯14に噛合い、クラッチ・オンの状態になっ
て、クラッチホィールギヤ7がクラッチピニオンギヤ8
に結合する。また、クラッチアクチュエータ35の電磁
石に通電すると、このクラッチアクチュエータ35が作
動して、クラッチホィールギヤ7をギヤ復帰ばね19に
抗して移動させてクラッチ・オフの状態になって、クラ
ッチホィールギヤ7とクラッチピニオンギヤ8との結合
を解除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クラッチとこのク
ラッチを用いたインジケータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のクラッチとしては、図30に示す
ようにタイマに使用されたものがある。このクラッチ1
00は、駆動軸101側に固着されて噛合歯部102A
を有する駆動側クラッチホイール102と、従動軸10
3側に固着されて噛合歯部104Aを有する従動側クラ
ッチホイール104とを備えており、駆動軸101には
減速機106の最終段のギヤ107に噛合う入力ギヤ1
08が固着してあり、駆動軸101は、その下部側に、
駆動側クラッチホイール102と従動側クラッチホイー
ル104との噛合歯部102A、104Aの噛合いと離
反を制御するためゼロ点検出用マイクロスイッチ109
の出力に応答するクラッチコイル110が設けてある。
【0003】また、前記減速機106は、商用電源に同
期した一定速度で回転する同期モータ111の出力側に
設けてあって、この減速機106は、同期モータ111
の回転速度を調整するためのものである。すなわち、同
期モータ111の回転速度は一定であるから、可動指針
112の移動速度を調整するために、その減速機106
は、その調整に対応した歯数等が調整された数枚のギヤ
の組み合わせで構成してある。
【0004】また、前記従動軸103の上端は目盛板1
13の中央を貫通しており、この貫通端部には前記可動
指針112が固着してある。また、設定指針114は設
定時限位置に止まるように、また、可動指針112のス
トッパとして機能するように目盛板113上で前記従動
軸103に関連して取り付けられている。また、従動軸
103には復帰スプリング115と接点押圧レバー11
6とが設けてある。
【0005】この復帰スプリング115は、従動軸10
3の回転で可動指針112がゼロ点位置方向すなわち図
30で反時計回り方向に移動するときには、その復帰力
が蓄積されるようになっている。また、接点押圧レバー
116は、可動指針112がゼロ点位置に到達するとき
にゼロ点検出用マイクロスイッチ109を作動させるた
めに、その接点を押圧できるようになっている。
【0006】まず、タイマ動作の開始と共に商用電源の
周波数は同期した一定速度で同期モータ111が回転を
始める。これに伴って、同期モータ111は、その回転
数を減速機106で減速されて駆動軸101を回転させ
る。ゼロ点検出用マイクロスイッチ109の接点は、接
点押圧レバー116によって押圧されていないから、ク
ラッチコイル110は通電されていない。
【0007】したがって、従動軸103と駆動軸101
とはクラッチ100を介して接続されているので、従動
軸103は、駆動軸101の回転に連動して回転させら
れる。これによって、可動指針112が目盛板113上
を設定指針114の設定時限位置からゼロ点位置方向に
向けて移動する。
【0008】可動指針112が設定時限の経過と同時に
ゼロ点位置に到達すると、接点押圧レバー116がゼロ
点検出用マイクロスイッチ109の接点を押圧し、クラ
ッチコイル110が通電させられる。これによって、ク
ラッチコイル110は、クラッチ100の噛合いを離反
させるべく従動軸103を引き下げ、従動軸103と駆
動軸101との結合を解除させる。その結果、従動軸1
03は復帰スプリング115の復元力で回転して、可動
指針112は設定指針114の目盛位置まで復帰移動さ
せられる。
【0009】可動指針112が設定指針114の目盛位
置まで復帰移動させられると、接点押圧レバー116が
ゼロ点検出用マイクロスイッチ109の接点から離れ
る。そのために、クラッチコイル110には通電されな
くなって再びクラッチ100が入り、従動軸103と駆
動軸101とはクラッチ100を介して接続される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のクラッチ及びこのクラッチを用いたタイマ(インジ
ケータ)にあっては、クラッチは、噛合歯部102Aを
有する駆動側クラッチホイール102と、噛合歯部10
4Aを有する従動側クラッチホイール104とで構成し
てあり、また、駆動側クラッチホイール102と従動側
クラッチホイール104との結合と離反を制御するため
に、ゼロ点検出用マイクロスイッチ109の出力に応答
するクラッチコイル110を使用し、また、商用電源に
同期した一定速度で回転する同期モータ111を使用
し、この回転速度を調整するために減速機106を使用
する等、構成が複雑て、高コストになるばかりか、クラ
ッチを含めてタイマが大型になるという問題点があっ
た。
【0011】また、インジケータ、特に、タイマを使用
する実作業者は、時間経過を見ながら作業することが多
く、タイマを使用する食品の小型汎用機は、年配の実作
業者によって使用されることが多い。このために、アッ
プ・ダウンキーによる設定に手間がかかるデジタルタイ
マに比較して、視認性、操作性の良いアナログタイマが
見直されてきている。
【0012】本発明は、上記の問題点に着目して成され
たものであって、その第1の目的とするところは、省ス
ペース、低コスト化になるばかりか、電気復帰型と自己
復帰型とに容易に変更することができるクラッチを提供
することにある。
【0013】また、本発明の第2の目的とするところ
は、電気復帰クラッチと自己復帰クラッチとを共通部品
で構成することが可能でありばかりか、省スペース、低
コスト化が可能なインジケータを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するために、請求項1の発明に係わるクラッチは、駆動
源により回転駆動され且つ一方の噛合い歯部を有する駆
動側ギヤと、前記駆動側ギヤに対して離接可能に配され
且つ他方の噛合い歯部を有する従動側ギヤと、前記駆動
側ギヤを前記従動側ギヤ側に付勢して前記一方の噛合い
歯部を前記他方の噛合い歯部に噛合わせて前記駆動側ギ
ヤを前記従動側ギヤに結合するギヤ付勢手段と、前記駆
動側ギヤと前記従動側ギヤとの結合を解除する付勢解除
手段とを備え、前記ギヤ付勢手段を、前記駆動側ギヤを
前記従動側ギヤ側に付勢して前記一方の噛合い歯部を前
記他方の噛合い歯部に噛合わせて前記駆動側ギヤを前記
従動側ギヤに結合するギヤ復帰ばねで構成し、前記付勢
解除手段を、電磁石を有してこの電磁石のオン作動によ
り前記駆動側ギヤを前記ギヤ復帰ばねに抗して移動させ
て前記駆動側ギヤと前記従動側ギヤとの結合を解除する
クラッチアクチュエータで構成したことを特徴とする。
【0015】かかる構成により、クラッチアクチュエー
タの電磁石に通電されていない状態では、このクラッチ
アクチュエータは作動せず、前記ギヤ復帰ばねのばね付
勢力により、前記駆動側ギヤは、前記従動側ギヤ側に付
勢されて、前記一方の噛合い歯部が前記他方の噛合い歯
部に噛合い、クラッチ・オンの状態になって、前記駆動
側ギヤが前記従動側ギヤに結合している。したがって、
駆動源により駆動側ギヤが回転駆動されると、この回転
は一方及び他方の噛合い歯部を介して従動側ギヤに伝達
されて出力される。
【0016】また、前記クラッチアクチュエータの電磁
石に通電すると、このクラッチアクチュエータが作動し
て、前記駆動側ギヤを前記ギヤ復帰ばねに抗して移動さ
せてクラッチ・オフの状態になって、前記駆動側ギヤと
前記従動側ギヤとの結合を解除する。このために、駆動
源により駆動側ギヤが回転駆動されても、この回転は従
動側ギヤに伝達されず、出力されない。
【0017】上記したように、前記駆動側ギヤと前記従
動側ギヤとの結合作動にギヤ復帰ばねを用い、この結合
解除にクラッチアクチュエータを用いるように、省スペ
ース、低コスト化が可能なクラッチを実現することがで
きるばかりか、ギヤ復帰ばねとクラッチアクチュエータ
との位置変更により、上記した電気復帰クラッチを自己
復帰クラッチに組立工程で容易に変更することができ
る。しかも、クラッチアクチュエータの電磁石に通電さ
れていない状態で、前記ギヤ復帰ばねのばね付勢力によ
りクラッチ・オンの状態であるために、停電が生じても
クラッチ・オフの状態になることがなく、安全性の高い
ものになる。
【0018】また、上記の第1の目的を達成するため
に、請求項2の発明に係わるクラッチは、駆動源により
回転駆動され且つ一方の噛合い歯部を有する駆動側ギヤ
と、前記駆動側ギヤに対して離接可能に配され且つ他方
の噛合い歯部を有する従動側ギヤと、前記駆動側ギヤを
前記従動側ギヤ側に付勢して前記一方の噛合い歯部を前
記他方の噛合い歯部に噛合わせて前記駆動側ギヤを前記
従動側ギヤに結合するギヤ付勢手段と、前記駆動側ギヤ
と前記従動側ギヤとの結合を解除する付勢解除手段とを
備え、前記ギヤ付勢手段を、電磁石を有してこの電磁石
のオン作動により前記駆動側ギヤを前記従動側ギヤ側に
付勢して前記一方の噛合い歯部を前記他方の噛合い歯部
に噛合わせて前記駆動側ギヤを前記従動側ギヤに結合す
るクラッチアクチュエータで構成し、前記付勢解除手段
を、前記クラッチアクチュエータの前記電磁石の消磁時
に、前記駆動側ギヤを前記従動側ギヤから離反する方向
に付勢して前記駆動側ギヤと前記従動側ギヤとの結合を
解除するギヤ復帰ばねで構成したことを特徴とする。
【0019】かかる構成により、クラッチアクチュエー
タの電磁石に通電して、このクラッチアクチュエータを
作動することにより、前記駆動側ギヤは、前記従動側ギ
ヤ側に付勢されて、前記一方の噛合い歯部が前記他方の
噛合い歯部に噛合い、クラッチ・オンの状態になって、
前記駆動側ギヤが前記従動側ギヤに結合している。した
がって、駆動源により駆動側ギヤが回転駆動されると、
この回転は一方及び他方の噛合い歯部を介して従動側ギ
ヤに伝達されて出力される。
【0020】また、前記クラッチアクチュエータの電磁
石への通電を遮断すると、このクラッチアクチュエータ
が作動を停止するので、前記駆動側ギヤを前記ギヤ復帰
ばねが移動させてクラッチ・オフの状態になって、前記
駆動側ギヤと前記従動側ギヤとの結合を解除する。この
ために、駆動源により駆動側ギヤが回転駆動されても、
この回転は従動側ギヤに伝達されず、出力されない。
【0021】上記したように、前記駆動側ギヤと前記従
動側ギヤとの結合作動にクラッチアクチュエータを用
い、この結合解除にギヤ復帰ばねを用いるように、省ス
ペース、低コスト化が可能なクラッチを実現することが
できるばかりか、ギヤ復帰ばねとクラッチアクチュエー
タとの位置変更により、上記した電気復帰クラッチを自
己復帰クラッチに組立工程で容易に変更することができ
る。
【0022】また、上記の第1の目的を達成するため
に、請求項3の発明に係わるクラッチは、駆動源により
回転駆動され且つ一方の噛合い歯部を有する駆動側ギヤ
と、前記駆動側ギヤに対して離接可能に配され且つ他方
の噛合い歯部を有する従動側ギヤと、ギヤ復帰ばねと、
電磁石を有してこの電磁石のオン作動により作動レバー
を作動させ且つ前記電磁石の消磁時に作動レバーの作動
を解除するクラッチアクチュエータとを有し、前記ギヤ
復帰ばねを、前記駆動側ギヤを前記従動側ギヤ側に付勢
して、前記一方の噛合い歯部を前記他方の噛合い歯部に
噛合わせて前記駆動側ギヤを前記従動側ギヤに結合する
ように使用し、前記クラッチアクチュエータを、前記作
動レバーにより前記駆動側ギヤを前記ギヤ復帰ばねに抗
して移動させて前記駆動側ギヤと前記従動側ギヤとの結
合を解除するように使用して、電気復帰式クラッチ構成
とし、前記クラッチアクチュエータを、電磁石のオン作
動時に、前記作動レバーにより前記駆動側ギヤを前記従
動側ギヤ側に付勢して前記一方の噛合い歯部を前記他方
の噛合い歯部に噛合わせて前記駆動側ギヤを前記従動側
ギヤに結合するのに使用し、前記ギヤ復帰ばねを、前記
クラッチアクチュエータの前記電磁石の消磁時に、前記
駆動側ギヤを前記従動側ギヤから離反する方向に付勢し
て前記駆動側ギヤと前記従動側ギヤとの結合を解除する
ように使用して、自己復帰式クラッチ構成としたことを
特徴とする。
【0023】かかる構成により、前記ギヤ復帰ばねを、
前記駆動側ギヤを前記従動側ギヤ側に付勢して、前記一
方の噛合い歯部を前記他方の噛合い歯部に噛合わせて前
記駆動側ギヤを前記従動側ギヤに結合するように使用
し、前記クラッチアクチュエータを、前記駆動側ギヤを
前記ギヤ復帰ばねに抗して移動させて前記駆動側ギヤと
前記従動側ギヤとの結合を解除するように使用すること
により、電気復帰式クラッチ構成とすることができる。
【0024】また、前記クラッチアクチュエータを、電
磁石のオン作動により前記駆動側ギヤを前記従動側ギヤ
側に付勢して前記一方の噛合い歯部を前記他方の噛合い
歯部に噛合わせて前記駆動側ギヤを前記従動側ギヤに結
合するのに使用し、前記ギヤ復帰ばねを、前記クラッチ
アクチュエータに前記電磁石の消磁時に前記駆動側ギヤ
と前記従動側ギヤとの結合を解除するように使用するこ
とにより、自己復帰式クラッチとすることができる。
【0025】上記したように、前記駆動側ギヤと前記従
動側ギヤとの結合作動にギヤ復帰ばねを用い、この結合
解除にクラッチアクチュエータを用い、また、逆に、前
記駆動側ギヤと前記従動側ギヤとの結合作動にクラッチ
アクチュエータを用い、この結合解除にギヤ復帰ばねを
用いるように、省スペース、低コスト化が可能なクラッ
チを実現することができるばかりか、ギヤ復帰ばねとク
ラッチアクチュエータとの位置変更により、上記した電
気復帰クラッチを自己復帰クラッチに組立工程で容易に
変更することができ、電気復帰クラッチと自己復帰クラ
ッチとを同一の部品で構成できて、材料費を下げること
ができる。
【0026】また、上記の第1の目的を達成するため
に、請求項4の発明に係わるクラッチは、請求項1又は
請求項2又は請求項3記載のクラッチにおいて、前記ク
ラッチアクチュエータを、電磁石機構部と、可動レバー
機構部とにより構成し、電磁石機構部を、ボビンより鉄
芯部材の一端部を突出させて中側吸着部を形成し、前記
鉄芯部材の他端部に接続されたヨークの端部を外側吸着
部にして、この外側吸着部の内部に前記中側吸着部を配
置し、前記外側吸着部の前記鉄芯部材の一側面に対向す
る一側部位を一方の異極吸着部に成すと共に、前記外側
吸着部の前記鉄芯部材の他側面に対向する他側部位を他
方の異極吸着部に成して構成し、前記可動レバー機構部
を、屈曲部に回動中心を有する可動レバーの一方側を押
圧側にすると共に、前記可動レバーの他方を磁石保持ア
ーム部に成し、前記磁石保持アーム部に、S極に磁化さ
れた一方の突起片とN極に磁化された他方の突起片を装
着して構成し、前記可動レバーを、その回動中心でフレ
ームに取り付け、前記一方の突起片を、前記外側吸着部
の一方の異極吸着部と前記中側吸着部の一側面との間の
中央に、前記他方の突起片を、前記外側吸着部の他方の
異極吸着部と前記中側吸着部の他側面との間の中央にそ
れぞれ位置させて構成した。
【0027】かかる構成により、上記した請求項1又は
請求項2又は請求項3の発明の作用と同様な作用を奏し
得る。
【0028】また、前記電磁石機構部に通電されると、
前記鉄芯部材が励磁されて中側吸着部がN極に、前記ヨ
ークの先側の一方及び他方の異極吸着部がS極になる。
一方、可動レバーにおいては、一方の突起片はS極に、
他方の突起片はN極にそれぞれ励磁されているために、
一方の突起片が一方の異極吸着部(S極)より反発する
と共に、一方の突起片(S極)が中側吸着部(N極)に
吸着されるし、他方の突起片(N極)が他方の異極吸着
部(S極)に吸着されると共に、他方の突起片(N極)
が中側吸着部(N極)より反発を受ける。このために、
前記可動レバーが、その回動中心で回動し、この可動レ
バーの押圧側がクラッチを作動させる。
【0029】したがって、前記可動レバーの押圧側を、
前記電磁石機構部の鉄芯部材の軸方向に対して直交させ
ることが可能になって、コンパクトにレイアウトするこ
とができて省スペースを実現させることができる。
【0030】また、上記の第1の目的を達成するため
に、請求項5の発明に係わるクラッチは、請求項1又は
請求項2又は請求項3又は請求項4記載のクラッチにお
いて、前記駆動源にステッピングモータを用いた。
【0031】かかる構成により、上記した請求項1又は
請求項2又は請求項3又は請求項4の発明の作用と同様
な作用を奏し得るばかりか、50/60HZの区分なし
に、クラッチを使用することができるようになる。
【0032】また、上記の第1の目的を達成するため
に、請求項6の発明に係わるクラッチは、請求項1又は
請求項2又は請求項3又は請求項4又は請求項5記載の
クラッチにおいて、前記従動側ギヤで可動指針を駆動す
るようにした。
【0033】かかる構成により、上記した請求項1又は
請求項2又は請求項3又は請求項4又は請求項5の発明
の作用と同様な作用を奏し得るばかりか、クラッチを、
可動指針を有する機器に適用することができる。
【0034】また、上記の第2の目的を達成するため
に、請求項7の発明に係わるインジケータは、請求項1
乃至請求項6記載のクラッチのいずれかを使用した。
【0035】かかる構成により、省スペース、低コスト
化が可能であり、また、ギヤ復帰ばねとクラッチアクチ
ュエータとの位置変更により、電気復帰クラッチ及び自
己復帰クラッチのいずれかに容易に変更できるクラッチ
を用いたインジケータを実現することができる。
【0036】また、上記の第2の目的を達成するため
に、請求項8の発明に係わるインジケータは、駆動源に
より回転駆動され且つ一方の噛合い歯部を有する駆動側
ギヤと、前記駆動側ギヤに対して離接可能に配され且つ
他方の噛合い歯部を有する従動側ギヤと、前記駆動側ギ
ヤを前記従動側ギヤ側に付勢して前記一方の噛合い歯部
を前記他方の噛合い歯部に噛合わせて前記駆動側ギヤを
前記従動側ギヤに結合するギヤ復帰ばねと、電磁石を有
してこの電磁石のオン作動により前記駆動側ギヤを前記
ギヤ復帰ばねに抗して移動させて前記駆動側ギヤと前記
従動側ギヤとの結合を解除するクラッチアクチュエータ
と、前記従動側ギヤの回転動作に関連して復帰力を蓄積
する復帰スプリングと、前記復帰スプリングの復帰力に
抗して前記従動側ギヤが所定の回転位置まで回転した時
にその回転位置を検出し且つクラッチアクチュエータを
制御する検出手段と、目盛板上の所要時限位置に設定可
能な設定指針と、前記目盛板上を前記設定指針の設定位
置とゼロ点位置との間を移動可能であって、前記検出手
段で前記設定位置から前記ゼロ点位置まで移動したこと
が検出された時に、前記復帰スプリングの復帰力でもっ
て前記設定位置まで復帰したのち、前記ゼロ点位置に向
けて移動が開始される可動指針とを備えたことを特徴と
する。
【0037】かかる構成により、クラッチアクチュエー
タの電磁石に通電されていない状態では、このクラッチ
アクチュエータは作動せず、前記ギヤ復帰ばねのばね付
勢力により、前記駆動側ギヤは、前記従動側ギヤ側に付
勢されて、前記一方の噛合い歯部が前記他方の噛合い歯
部に噛合い、クラッチ・オンの状態になって、前記駆動
側ギヤが前記従動側ギヤに結合している。したがって、
駆動源により駆動側ギヤが回転駆動されると、この回転
は一方及び他方の噛合い歯部を介して従動側ギヤに伝達
されて、前記可動指針が、前記設定位置から前記ゼロ点
位置まで移動する。これと同時に、前記復帰スプリング
に復帰力を蓄積する。
【0038】また、前記検出手段が、前記ゼロ点位置ま
で前記可動指針が移動したことを検出した時にクラッチ
アクチュエータの電磁石に通電し、このクラッチアクチ
ュエータが作動して、前記駆動側ギヤを前記ギヤ復帰ば
ねに抗して移動させてクラッチ・オフの状態になって、
前記駆動側ギヤと前記従動側ギヤとの結合を解除する。
このために、前記可動指針は、復帰スプリングの復帰力
でもって設定位置まで復帰する。
【0039】上記したように、前記駆動側ギヤと前記従
動側ギヤとの結合作動にギヤ復帰ばねを用い、この結合
解除にクラッチアクチュエータを用いるように、また、
ギヤ復帰ばねとクラッチアクチュエータとの位置変更に
より、電気復帰クラッチを自己復帰クラッチに変更する
ことができて、省スペース、低コスト化が可能なインジ
ケータを実現することができる。しかも、クラッチアク
チュエータの電磁石に通電されていない状態で、前記ギ
ヤ復帰ばねのばね付勢力によりクラッチ・オンになるた
めに、停電になるとインジケータの指針は停止し、再起
動時、セット時間の途中から動き出すようになり、指針
保持が可能になる。
【0040】また、上記の第2の目的を達成するため
に、請求項9の発明に係わるインジケータは、駆動源に
より回転駆動され且つ一方の噛合い歯部を有する駆動側
ギヤと、前記駆動側ギヤに対して離接可能に配され且つ
他方の噛合い歯部を有する従動側ギヤと、電磁石を有し
てこの電磁石のオン作動により前記駆動側ギヤを前記従
動側ギヤ側に付勢して前記一方の噛合い歯部を前記他方
の噛合い歯部に噛合わせて前記駆動側ギヤを前記従動側
ギヤに結合するクラッチアクチュエータと、前記クラッ
チアクチュエータの前記電磁石の消磁時に、前記駆動側
ギヤを前記従動側ギヤから離反する方向に付勢して前記
駆動側ギヤと前記従動側ギヤとの結合を解除するギヤ復
帰ばねと、前記従動側ギヤの回転動作に関連して復帰力
を蓄積する復帰スプリングと、目盛板上の所要時限位置
に設定可能な設定指針と、前記復帰スプリングの復帰力
に抗して前記従動側ギヤが所定の回転位置まで回転した
時にその回転位置を検出し且つクラッチアクチュエータ
を制御する検出手段と、前記目盛板上を前記設定指針の
設定位置とゼロ点位置との間を移動可能であって、前記
検出手段で前記設定位置から前記ゼロ点位置まで移動し
たしたことを検出された時に前記復帰スプリングの復帰
力でもって前記設定位置まで復帰したのち、前記ゼロ点
位置に向けて移動を開始される可動指針とを備えたこと
を特徴とする。
【0041】かかる構成により、クラッチアクチュエー
タの電磁石に通電して、このクラッチアクチュエータを
作動することにより、前記駆動側ギヤは、前記従動側ギ
ヤ側に付勢されて、前記一方の噛合い歯部が前記他方の
噛合い歯部に噛合い、クラッチ・オンの状態になって、
前記駆動側ギヤが前記従動側ギヤに結合している。した
がって、駆動源により駆動側ギヤが回転駆動されると、
この回転は一方及び他方の噛合い歯部を介して従動側ギ
ヤに伝達されて、前記可動指針が、前記設定位置から前
記ゼロ点位置まで移動する。これと同時に、前記復帰ス
プリングに復帰力を蓄積する。
【0042】また、前記検出手段が、前記ゼロ点位置ま
で前記可動指針が移動したことを検出した時に前記クラ
ッチアクチュエータの電磁石への通電が遮断されると、
このクラッチアクチュエータが作動を停止するので、前
記駆動側ギヤを前記ギヤ復帰ばねが移動させてクラッチ
・オフの状態になって、前記駆動側ギヤと前記従動側ギ
ヤとの結合を解除する。このために、前記可動指針は、
復帰スプリングの復帰力でもって設定位置まで復帰す
る。
【0043】上記したように、前記駆動側ギヤと前記従
動側ギヤとの結合作動にギヤ復帰ばねを用い、この結合
解除にクラッチアクチュエータを用いるように、また、
ギヤ復帰ばねとクラッチアクチュエータとの位置変更に
より、自己復帰クラッチを電気復帰クラッチに変更する
ことができて、省スペース、低コスト化が可能なインジ
ケータを実現することができる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0045】(実施の形態例1)図1は本発明に係わる
クラッチ(電気復帰クラッチ)の斜視図、図2は同クラ
ッチの平面図である。
【0046】本発明に係わるクラッチの実施の形態例1
は電気復帰タイプのクラッチである。このクラッチKは
ベースフレーム1Aを備えており、このベースフレーム
1Aには、図3、図4に示すようにクラッチギヤ機構装
着部Cを中にして2つのアクチュエータ装着部A、Bが
形成してある。このクラッチギヤ機構装着部Cは、図5
に示すようにベースフレーム1Aの左側から中央部にか
けて形成された空所2を有しており、また、ベースフレ
ーム1Aには、図5において、その右側から中央部に、
前記空所2を覆うように軸形成部3が設けてあり、この
軸形成部3に支軸部4が形成してある。また、前記空所
2の底部2Aの略中央には軸孔5が設けてある。
【0047】また、前記一方のアクチュエータ装着部A
は、底板部30と、図3において、この底板部30の左
方に位置する立壁部31と、底板部30の右方に位置す
る立壁部32とを備えており、この底板部30の左端部
30aは立壁部31から切り離されていて、底板部30
の左端部30aには切欠き部33が、また、右端部30
bには位置決め用孔33Aがそれぞれ形成してある。そ
して、左側の立壁部31には、図4に示すように支点用
孔34が設けてある。
【0048】また、前記他方のアクチュエータ装着部B
は、天井板部40と、この天井板部40の左方に位置す
る立壁部41と、天井板部40の右方に位置する立壁部
42とを備えており、この天井板部40の左端部40a
は立壁部41から切り離されていて、天井板部40の左
端部40aには切欠き部43が、また、右端部40bに
は位置決め用孔43Aがそれぞれ形成してある。そし
て、左側の立壁部41には、図4に示すように支点用孔
44が設けてある。
【0049】また、ベースフレーム1には、前記空所2
を覆うようにしてカバーフレーム1Bが着脱可能に固着
してあり、このカバーフレーム1Bには、前記支軸部4
に対向して支承孔部17が、また、前記軸孔5に対向し
て軸孔18がそれぞれ設けてある。そして、ベースフレ
ーム1Aとカバーフレーム1Bとでフレーム1を構成し
ている。
【0050】そして、前記クラッチギヤ機構装着部Cの
空所2にはクラッチギヤ機構部6が配置してある。すな
わち、このクラッチギヤ機構部6は駆動側ギヤであるク
ラッチホィールギヤ7と従動側ギヤであるクラッチピニ
オンギヤ8とを備えており、このクラッチホィールギヤ
7は、その中央部に、そのホィール部7aを挟んで上下
に第1の支軸部9と第2の支軸部10とが形成してあ
り、また、ホィール部7aの上面部(図5において上面
部)には、支軸部9を中心とした円上に位置させて多数
のラチェット歯部(噛合い歯部)11が形成してある。
このラチェット歯部11は、図6に示すように左方向に
傾斜する傾斜面部11aと垂直面部11bを組み合わせ
た歯部である。そして、ホィール部7aの下面部中央に
は、中央に回転軸部10を配した円陥状のばね受け部1
2が形成してあり、ホィール部7aの上面部中央には、
中央に支軸部9を配した平坦なばね受け部12Aが形成
してある。
【0051】また、前記クラッチピニオンギヤ8は、ピ
ニオンギヤ部8aと、このピニオンギヤ部8aを中心に
した円板部8bとを有しており、ピニオンギヤ部8aの
中心には孔部13が、また、円板部8bの下面部には、
孔部13を中心とした円上に位置させて多数のラチェッ
ト歯部(噛合い歯部)14が形成してある。このラチェ
ット歯部14は、図6に示すように右方向に傾斜する傾
斜面部14aと垂直面部14bを組み合わせた歯部であ
る。そして、円板部8bの下面部中央には、中央に孔部
13を配した円陥状のばね受け部15が形成してある。
【0052】そして、前記クラッチホィールギヤ7の支
軸部9を、クラッチピニオンギヤ8の孔部13に回転可
能に且つ軸線方向に摺動可能に貫通させて、クラッチホ
ィールギヤ7にクラッチピニオンギヤ8が組まれてお
り、この状態で、前記クラッチホィールギヤ7の第1の
支軸部9を前記軸孔18に、その第2の支軸部10を前
記軸孔5にそれぞれ回転可能に且つ軸線方向に摺動可能
に支承して前記フレーム1に取り付けてある。そして、
クラッチホィールギヤ7の円陥状のばね受け部12と前
記空所2の底部2Aとの間にギヤ復帰ばね19が介装し
てあって、このギヤ復帰ばね19の付勢力によりクラッ
チホィールギヤ7が押し上げられていて、このクラッチ
ホィールギヤ7のラチェット歯部11がクラッチピニオ
ンギヤ8のラチェット歯部14に噛み合っている。
【0053】そして、前記クラッチホィールギヤ7は、
前記支軸部4の軸線イの延長上に配されたモータピニオ
ンギヤ20に噛み合っている。このモータピニオンギヤ
20はモータMの出力軸21に固着してある。
【0054】また、前記支軸部4には出力ギヤ21が回
転可能に支承してある。すなわち、この出力ギヤ21は
円板状のギヤ本体21Aを有しており、このギヤ本体2
1Aの周部がギヤ部21Bにしてある。そして、ギヤ本
体21Aの中央部には胴軸部22が形成してあり、ギヤ
本体21Aの中央部には、このギヤ本体21Aの下面部
から前記胴軸部22にかけて孔部23が形成してあり、
また、胴軸部22の頂部には支軸部24が形成してあ
る。そして、この出力ギヤ21は、その孔部23に前記
支軸部4を回転可能に挿入された状態で、この支軸部4
に回転可能に支承してあり、また、前記支軸部24が前
記カバーフレーム1Bの支承孔部17に回転可能に支承
してある。
【0055】そして、出力ギヤ21は、そのギヤ部21
Bで、前記クラッチピニオンギヤ8のピニオンギヤ部8
aに噛み合っている。また、出力ギヤ21のギヤ本体2
1Aにはゼロマグネット26が装着してある。ベースフ
レーム1A上にはホール素子94が設けてある。そし
て、ゼロマグネット26とホール素子94とで検出手段
を構成している。この検出手段はフォトセンサ、エンコ
ーダ、リーフスイッチ等で構成してもよい。
【0056】また、前記出力ギヤ21の胴軸部22には
コイル状ばねである可動針芯復帰ばね27が捲装してあ
り、この可動針芯復帰ばね27の一端部(下端部)は出
力ギヤ21のギヤ本体21Aに設けた係止突起部28に
係止してあり、可動針芯復帰ばね27の他端部(上端
部)は、前記カバーフレーム1Bに設けたばね係止部2
9に係止されている。また、前記出力ギヤ21の支軸部
24には可動指針70が取り付けてある。
【0057】そして、前記一方のアクチュエータ装着部
Aにはクラッチアクチュエータ35が装着してある。こ
のクラッチアクチュエータ35は、図1及び図2に示す
ように電磁石機構部52と、可動レバー機構部53とに
より構成してある。そして、電磁石機構部52は、図1
0乃至図12に示すように絶縁材から製作されたボビン
(スプール)36を備えており、このボビン36の両端
部には鍔部37、38が形成してあり、鍔部37、38
の下部には位置決め用ピン37A、38Bが設けてあ
る。そして、このボビン36の中心孔39には鉄芯部材
45が挿入固着してあり、この鉄芯部材45の一端部は
鍔部37より外方に突出していて、この突出部は断面長
方形状に中側吸着部46に成されている。また、ボビン
36にはヨーク47が設けてあり、このヨーク47の他
端部は直角に曲げてあって、この折曲げ部47Aには接
続孔部48が形成してあり、この接続孔部48に前記鉄
芯部材45の他端部45cが挿入接続してある。
【0058】また、ヨーク47の一端部は、図12に示
すように断面倒立コ字形状の外側吸着部49に成されて
おり、この外側吸着部49の内部に、前記鉄芯部材45
の一端部の中側吸着部46が配置してある。そして、こ
の外側吸着部49の前記中側吸着部46の左側面46a
に対向する左側部位49aが一方の異極吸着部50Aに
成されており、また、外側吸着部49の前記中側吸着部
46の右側面46bに対向する右側部位49bが他方の
異極吸着部50Bに成されている。そして、前記ボビン
36にはコイル(巻線)51が鉄芯部材45の回りを囲
むようにして装着してあり、これらで電磁石を構成して
いる。
【0059】また、前記可動レバー機構部53は、図1
に示すように可動レバー54を備えており、この可動レ
バー54は、図14乃至図17に示すように直角に屈曲
されたレバー本体54Aを有しており、このレバー本体
54Aの屈曲部には支点用孔部55が形成してあり、レ
バー本体54Aの支点用孔部55より一端部側が、押圧
側であるレバー部56に、支点用孔部55より他端部側
が磁石保持アーム部57に成っている。
【0060】そして、この磁石保持アーム部57の内側
面には、その先端側に位置させて支え部65が突設して
あり、また、磁石保持アーム部57の外側面には、その
先端側に位置させて摺動用突起部67が突設してある。
また、磁石保持アーム部57の内側面には、角孔58と
磁石装着凹部59とが形成してあり、磁石装着凹部59
の下側部分は支え部65に形成してある。
【0061】そして、前記磁石装着凹部59には、永久
磁石60と、この永久磁石60の一端側(S極側)に当
接する一方の突起片である一方の鉄片61と、永久磁石
60の他端側(N極側)に当接する他方の突起片である
他方の鉄片62とが装着してあり、一方及び他方の鉄片
61、62は互いに平行状態で磁石保持アーム部57の
面に対して直角に水平に突出している。
【0062】そして、上記のように構成された電磁石機
構部52は、前記一方のアクチュエータ装着部Bの底板
部30上に載せてあって、位置決め用ピン37Aが切欠
き部33に、位置決め用ピン38Bが位置決め用孔33
Aにそれぞれ挿入してあり、固定カバー63により電磁
石機構部52は前記一方のアクチュエータ装着部Aに固
定してある。
【0063】また、前記可動レバー機構部53の可動レ
バー54の支点用孔部55には、図7に示すようにシャ
フト64が挿入してあり、このシャフト64の一端部が
立壁部31の支点用孔34に挿入されて、ねじ部材65
により固定してあり、可動レバー54はシャフト64を
中心にして揺動するものである。そして、前記レバー部
56は前記カバーフレーム1Bの上方に配置されてい
て、このレバー部56の先端の押圧部56Aが、図8に
示すように前記クラッチホィールギヤ7の支軸部9の上
端部に当接している。
【0064】また、永久磁石60の一端側(S極側)に
当接する一方の鉄片61は、図12及び図13に示すよ
うに外側吸着部49の一方の異極吸着部50Aと前記鉄
芯部材45の中側吸着部46の左側面46aとの間の中
央に、また、そして、永久磁石60の他端側(N極側)
に当接する他方の鉄片62は、外側吸着部49の他方の
異極吸着部50Bと前記鉄芯部材45の中側吸着部46
の右側面46bとの間の中央にそれぞれ位置している。
【0065】次に、上記のように構成されて電気復帰タ
イプのクラッチKの作動を説明する。 (クラッチ・オンの場合)前記電磁石機構部52のコイ
ル51に通電されない状態では、前記鉄芯部材45は励
磁されず、中側吸着部46はN極にはならない。このた
めに、可動レバー54は作動せずに、可動レバー54の
レバー部56の押圧部56Aは無負荷状態で前記クラッ
チホィールギヤ7の支軸部9の上端部に当接している。
したがって、図8に示すように前記ギヤ復帰ばね19の
の付勢力によりクラッチホィールギヤ7が押し上げられ
ていて、このクラッチホィールギヤ7のラチェット歯部
11がクラッチピニオンギヤ8のラチェット歯部14に
噛み合っている。
【0066】前記モータMが駆動されると、モータピニ
オン20が回転して、このモータピニオン20に噛み合
っているクラッチホィールギヤ7が回転し、互いに噛み
合っているラチェット歯部14、11を介してクラッチ
ピニオンギヤ8が回転し、このクラッチピニオンギヤ8
のピニオンギヤ部8aに噛み合っている出力ギヤ21が
回転し、回転出力が取り出され、可動指針70が回転す
る。
【0067】(クラッチ・オフの場合)前記電磁石機構
部52のコイル51に通電されると、図13の(3)に
示すように前記鉄芯部材45が励磁されて中側吸着部4
6がN極に、前記ヨーク47の先側の一方及び他方の異
極吸着部50A、50BがS極になる。一方、可動レバ
ー54においては、永久磁石60の一端側(S極側)に
当接する一方の鉄片61はS極に、永久磁石60の他端
側(N極側)に当接する他方の鉄片62はN極にそれぞ
れ磁化されているために、一方の鉄片61(S極)が一
方の異極吸着部50A(S極)より反発すると共に、一
方の鉄片61(S極)が中側吸着部46(N極)に吸着
されるし、他方の鉄片62(N極)が他方の異極吸着部
50A(S極)に吸着されると共に、他方の鉄片62
(N極)が中側吸着部46(N極)より反発を受ける。
【0068】このために、前記可動レバー54が、その
支点(シャフト64)Pを中心に、図9に示すように反
時計回り方向に回動し、可動レバー54のレバー部56
の押圧部56Aが前記クラッチホィールギヤ7の支軸部
9の上端部を下方に押圧する。したがって、図9に示す
ように前記クラッチホィールギヤ7が押し下げられてギ
ヤ復帰ばね19が圧縮される。このために、このクラッ
チホィールギヤ7のラチェット歯部11がクラッチピニ
オンギヤ8のラチェット歯部14より離れ、その噛合が
解除される。
【0069】したがって、前記モータMが駆動されて
も、モータピニオン20を介してクラッチホィールギヤ
7は回転されるが、この回転はクラッチピニオンギヤ8
には伝達されない。
【0070】なお、クラッチ・オンの場合に、出力ギヤ
21の回転により可動針芯復帰ばね27が巻き込まれて
エネルギーを蓄えるが、クラッチ・オフになると、この
エネルギーにより可動針芯復帰ばね27が巻き戻されて
出力ギヤ21に取り付けられた可動針70は元に位置ま
で戻される。
【0071】図18乃至図22に自己復帰タイプのクラ
ッチK−1を示す。このクラッチK−1は、上記した電
気復帰タイプのクラッチKの構成部品を変えることな
く、前記ギヤ復帰ばね19の取付位置と、クラッチアク
チュエータ35の取付位置とを変えることにより実現で
きる。
【0072】すなわち、自己復帰タイプのクラッチK−
1における前記ギヤ復帰ばね19の取付位置は、図19
に示すようにクラッチホィールギヤ7とクラッチピニオ
ンギヤ8との間であり、詳しくは、クラッチホィールギ
ヤ7のばね受け部12Aとクラッチピニオンギヤ8のば
ね受け部15との間である。
【0073】また、前記クラッチアクチュエータ35の
電磁石機構部52は、他方のアクチュエータ装着部Bの
天井板部40の内面側に沿わせてあって、図18に示す
ように位置決め用ピン37Aが切欠き部43に、位置決
め用ピン38Bが位置決め用孔43Aにそれぞれ挿入し
てあり、クラッチホルダー63により電磁石機構部52
は他方のアクチュエータ装着部Bに固定してある。
【0074】また、前記可動レバー機構部53の可動レ
バー54の支点用孔部55にはシャフト64が挿入して
あり、このシャフト64の一端部が、他方のアクチュエ
ータ装着部Bの立壁部41の支点用孔44に挿入され
て、ねじ部材65により固定してあり、前記レバー部5
6は前記ベースフレーム1Aの下方に配置されていて、
このレバー部56の先端の押圧部56Aは上向きで、図
21に示すように前記クラッチホィールギヤ7の第2の
支軸部10の下端部に当接している。
【0075】次に、上記のように構成されて自己復帰タ
イプのクラッチK−1の作動を説明する。 (クラッチ・オンの場合)前記電磁石機構部52のコイ
ル51に通電がなされた状態では、図13の(3)に示
すように前記鉄芯部材45が励磁されて中側吸着部46
がN極に、前記ヨーク47の先側の一方及び他方の異極
吸着部50A、50BがS極になる。一方、可動レバー
54においては、永久磁石60の一端側(S極側)に当
接する一方の鉄片61はS極に、永久磁石60の他端側
(N極側)に当接する他方の鉄片62はN極にそれぞれ
磁化されているために、一方の鉄片61(S極)が一方
の異極吸着部50A(S極)より反発すると共に、一方
の鉄片61(S極)が中側吸着部46(N極)に吸着さ
れるし、他方の鉄片62(N極)が他方の異極吸着部5
0A(S極)に吸着されると共に、他方の鉄片62(N
極)が中側吸着部46(N極)より反発を受ける。
【0076】このために、前記可動レバー54が、その
支点(シャフト64)Pを中心に、図21に示すように
反時計回り方向に回動し、可動レバー54のレバー部5
6の押圧部56Aが前記クラッチホィールギヤ7の第2
の支軸部10の下端部を上方に押圧する。したがって、
図21に示すように前記クラッチホィールギヤ7が押し
上げられてギヤ復帰ばね19が圧縮される。このため
に、このクラッチホィールギヤ7のラチェット歯部11
がクラッチピニオンギヤ8のラチェット歯部14に噛み
合う。
【0077】前記モータMが駆動されると、モータピニ
オン20が回転して、このモータピニオン20に噛み合
っているクラッチホィールギヤ7が回転し、互いに噛み
合っているラチェット歯部14、11を介してクラッチ
ピニオンギヤ8が回転し、このクラッチピニオンギヤ8
のピニオンギヤ部8aに噛み合っている出力ギヤ21が
回転し、回転出力が取り出される。
【0078】(クラッチ・オフの場合)前記電磁石機構
部52のコイル51への通電を遮断すると、前記鉄芯部
材45の励磁が解除され、中側吸着部46はN極にはな
らない。このために、可動レバー54の前記クラッチホ
ィールギヤ7の第2の支軸部10の上方への押圧は解除
される。したがって、図22に示すように前記ギヤ復帰
ばね19の付勢力によりクラッチホィールギヤ7が押し
下げられていて、このクラッチホィールギヤ7のラチェ
ット歯部11とクラッチピニオンギヤ8のラチェット歯
部14との噛合が解除される。
【0079】したがって、前記モータMが駆動されて
も、モータピニオン20を介してクラッチホィールギヤ
7は回転されるが、この回転はクラッチピニオンギヤ8
には伝達されない。なお、クラッチ・オンの場合に、出
力ギヤ21の回転により可動針芯復帰ばね27が巻き込
まれて復元エネルギーを蓄えるが、クラッチ・オフにな
ると、この復元エネルギーにより可動針芯復帰ばね27
が巻き戻されて出力ギヤ21に取り付けられた可動指針
70は元に位置まで戻される。
【0080】上記のように、電気復帰タイプのクラッチ
にあっては、前記クラッチホィールギヤ7と前記クラッ
チピニオンギヤ8との結合作動にギヤ復帰ばね19を用
い、この結合解除にクラッチアクチュエータ35を用い
るように、省スペース、低コスト化が可能なクラッチを
実現することができる。しかも、クラッチアクチュエー
タ35の電磁石に通電されていない状態で、前記ギヤ復
帰ばね19のばね付勢力によりクラッチ・オンの状態で
あるために、停電が生じてもクラッチ・オフの状態にな
ることがなく、安全性の高いものになる。すなわち、停
電になると可動指針70は停止し、再起動時、セット時
間の途中から動き出すようになり、指針保持が可能にな
る。
【0081】また、自己復帰タイプのクラッチにあって
は、前記クラッチホィールギヤ7と前記クラッチピニオ
ンギヤ8との結合作動にクラッチアクチュエータ35を
用い、この結合解除にギヤ復帰ばね19を用いるよう
に、省スペース、低コスト化が可能なクラッチを実現す
ることができる。しかも、ギヤ復帰ばね19とクラッチ
アクチュエータ35との位置変更により、上記した電気
復帰タイプのクラッチを自己復帰タイプのクラッチに、
また、この逆に組立工程で容易に変更することができる
し、電気復帰タイプのクラッチと自己復帰タイプのクラ
ッチとを同一の部品で構成できて、材料費を下げること
ができる。しかも、停電になるとクラッチは切れる。こ
のために、可動指針70がセット位置に戻ることにな
る。
【0082】次に、上記のように構成されたクラッチを
使用したインジケータとしての可動指針型タイマを、図
23及び図24に示す。まず、電気復帰タイプのクラッ
チKを用いた可動指針型タイマを説明する。この可動指
針型タイマはケース71を備えており、このケース71
の前面には窓枠部72が形成してあり、ケース71と窓
枠部72との間には取付段部73が形成してあり、この
取付段部73に取付板74が取付けてある。そして、こ
の取付板74の前面には文字盤75が設けてあり、この
文字盤75には0から60までの目盛り75Cが設けて
ある。そして、取付板74及び文字盤75の中央部には
孔部74A、75Aが設けてある。
【0083】そして、前記窓枠部72には透明窓76が
装着してあり、この透明窓76の中央部にはボス部77
が形成してある。このボス部77には設定指針78の基
端部の軸部79が回転可能に挿入してあって、設定指針
78は文字盤75と透明窓76との間の空間部80内に
収容してある。前記軸部79はボス部77の前方に突出
していて、この軸部79の突出端部に摘み部材81がね
じ部材82により取り付けてあり、この摘み部材81と
ボス部77の先端部との間にパッキン83が介装してあ
る。
【0084】前記ケース71内には、上記した電気復帰
タイプのクラッチKが収容固定してあり、このクラッチ
Kの出力ギヤ21の支軸部24の先端部は可動指針ホル
ダー84が固定してあり、この可動指針ホルダー84
は、前記取付板74及び文字盤75の孔部74A、75
Aを回転可能に貫通していて、前記空間部80内に突入
しており、この可動指針ホルダー84の突入端部に可動
指針70が取り付けてある。
【0085】前記クラッチKの駆動源であるモータMに
はステッピングモータSMが使用されている。このステ
ッピングモータSMは、歯車状に加工された環状のロー
タ86と、このロータ86の外側に配置されてロータ8
6と対向した歯車状のステータ88から大略構成してあ
る。
【0086】ステッピングモータSMは、電磁石の吸引
力によりロータ86の突極を引きつけることで発生する
回転力を利用している。したがって、このステッピング
モータSMは、無励磁のとき保持トルクを発生しない。
ステップ角は、例えば15度である。実施例のステッピ
ングモータSMのステータ88は6つの突極それぞれに
励磁コイル87が巻回してある。ロータ86は8つの突
極86Aを備えている。
【0087】前記ステッピングモータSMの駆動回路9
0を図25に示す。この駆動回路90は、タイマの時限
設定に見合った時限設定出力を出力する時限設定回路9
1と、この時限設定回路91からの時限設定に対応した
周波数のクロックパルスCPを発生するクロックパルス
発生回路92と、クロックパルスCPに応答して駆動信
号S1、S2、S3を発生する駆動信号発生回路93
と、駆動信号S1、S2、S3によってオン作動する第
1、第2、第3のモータ駆動トランジスタTr1、Tr
2、Tr3とから大略構成してある。
【0088】このような駆動回路90において、タイマ
の時限設定に応答して時限設定回路91は時限設定出力
を出力する。クロックパルス発生回路92は、前記時限
設定出力の入力に応答して、これに対応した周波数のク
ロックパルスCPを出力する。駆動信号発生回路93
は、そのクロックパルスCPに応答して駆動信号S1、
S2、S3を順次出力する。各駆動信号S1、S2、S
3は対応する第1、第2、第3のモータ駆動トランジス
タTr1、Tr2、Tr3のそれぞれのベースに与えら
れる。第1、第2、第3のモータ駆動トランジスタTr
1、Tr2、Tr3は、各駆動信号S1、S2、S3に
対応してオン作動し、ステータ88の励磁コイルN1
+、N1−;N2+、N2−;N3+、N3−に電流が
流れ、ステッピングモータSMは起動力を与えられて回
転する。
【0089】この場合、ステータ88の対向する突極同
士に巻回されている励磁コイルN1+とN1−(第1の
モータ駆動トランジスタTr1側)、励磁コイルN2+
とN2−(第2のモータ駆動トランジスタTr2側)、
励磁コイルN3+とN3−(第3のモータ駆動トランジ
スタTr3側)はそれぞれ互いに直列に接続されてい
る。
【0090】また、前記駆動信号発生回路93は、ゼロ
点位置検出手段としてのホール素子94からのゼロ点位
置検出信号の入力に応答してその駆動信号の出力を停止
する。この停止によって、ステッピングモータSMはそ
の回転を停止し、無励磁状態になり、保持トルクの無い
状態となる。そして、ホール素子94とゼロマグネット
26とで検出手段を構成している。この検出手段はフォ
トセンサ、エンコーダ、リーフスイッチ等で構成しても
よい。
【0091】次に、上記のように構成されたタイマの作
動を説明する。前記設定指針78と可動指針70とが重
なりあい、共に目盛り表示の0を指している状態で、前
記摘み部材81を指で摘んで、この摘み部材81を捻る
ことにより設定指針78を回転させて、所定の時刻、例
えば30秒の位置(目盛り表示が30の位置)に移動さ
せると、この設定指針78に設けた連れ回り機構部(図
示せず)により、前記可動指針70が設定指針78と共
に移動して目盛り表示が30のところに位置する。
【0092】このように、前記設定指針78と可動指針
70とを設定時限に対応して操作することにより、時限
設定回路91に設定時限に対応する所要時限のデータを
与える。時限設定回路91からは、この操作に対応した
設定信号がクロックパルス発生回路92に与えられる。
このクロックパルス発生回路92は、この設定信号の入
力の対応してクロックパルスCPを出力する。
【0093】前記駆動信号発生回路93は、上記のよう
な所要時限に対応した周波数に設定されたクロックパル
スCPの入力に応答して駆動信号S1、S2、S3をそ
れぞれ第1、第2、第3のモータ駆動トランジスタTr
1、Tr2、Tr3に順次出力していく。これによっ
て、ステッピングモータSMのステータ88の突極に巻
回されている励磁コイルN1+、N1−;N2+、N2
−;N3+、N3−に電流が流れ、ステッピングモータ
SMのロータ86が回転し、この回転によりモータピニ
オン20が回転して、このモータピニオン20に噛み合
っているクラッチホィールギヤ7が回転し、互いに噛み
合っているラチェット歯部14、11を介してクラッチ
ピニオンギヤ8が回転し、このクラッチピニオンギヤ8
のピニオンギヤ部8aに噛み合っている出力ギヤ21が
回転する。
【0094】この出力ギヤ21の回転に伴い、この出力
ギヤ21の支軸部24に可動指針ホルダー84を介して
取り付けられた可動指針70が設定時限位置(時間表示
30の位置)からゼロ点位置に向けて移動を開始すると
共に、指針復帰ばね27も同時に巻き込まれて復元エネ
ルギーを蓄積していく。可動指針70はステッピングモ
ータSMの回転速度に合わせて移動するが、その場合、
設定時限位置とゼロ点位置との間をその時限に合わせた
時間をかけて移動することになる。
【0095】そして、可動指針70がゼロ点位置に到達
すると、出力ギヤ21に設けられたゼロマグネット26
がホール素子94に対向した位置に来る結果、ホール素
子94はゼロ点位置検出信号を前記駆動信号発生回路9
3に出力する。この駆動信号発生回路93は、このゼロ
点位置検出信号の入力に応答して駆動信号S1、S2、
S3に出力を停止するから、可動指針70がゼロ点位置
に到達すると同時にステッピングモータSMは無励磁の
状態になり、保持トルクがなくなる。
【0096】また、可動指針70がゼロ点位置に到達す
ると同時に、前記クラッチKの電磁石機構部52のコイ
ル51に通電される。このために、図13の(3)に示
すように前記鉄芯部材45が励磁されて中側吸着部46
がN極に、前記ヨーク47の先側の一方及び他方の異極
吸着部50A、50BがS極になる。一方、可動レバー
54においては、永久磁石60の一端側(S極側)に当
接する一方の鉄片61はS極に、永久磁石60の他端側
(N極側)に当接する他方の鉄片62はN極にそれぞれ
励磁されているために、一方の鉄片61(S極)が一方
の異極吸着部50A(S極)より反発すると共に、一方
の鉄片61(S極)が中側吸着部46(N極)に吸着さ
れるし、他方の鉄片62(N極)が他方の異極吸着部5
0A(S極)に吸着されると共に、他方の鉄片62(N
極)が中側吸着部46(N極)より反発を受ける。
【0097】このために、前記可動レバー54が、その
支点(シャフト64)Pを中心に、図9に示すように反
時計回り方向に回動し、可動レバー54のレバー部56
の押圧部56Aが前記クラッチホィールギヤ7の支軸部
9の上端部を下方に押圧する。したがって、図9に示す
ように前記クラッチホィールギヤ7が押し下げられてギ
ヤ復帰ばね19が圧縮される。このために、このクラッ
チホィールギヤ7のラチェット歯部11がクラッチピニ
オンギヤ8のラチェット歯部14より離れ、その噛合が
解除される。
【0098】したがって、出力ギヤ21は指針復帰ばね
27の復元力により回転して、可動指針70は設定指針
78のところまで移動する。この設定指針78は可動指
針70のストッパとしても機能するから、可動指針70
は設定指針78の位置に停止する。
【0099】また、可動指針70が設定指針78の位置
まで移動すると、ゼロマグネット27はホール素子94
と対向しなくなるから、前記駆動信号発生回路93には
ホール素子94からゼロ点位置検出信号が与えられなく
なり、これによって、駆動信号発生回路93は再び駆動
信号S1、S2、S3を出力してステッピングモータS
Mを駆動する。
【0100】これと同時に、前記電磁石機構部52のコ
イル51への通電が遮断されて、前記鉄芯部材45の励
磁が解除され、中側吸着部46はN極にはならない。こ
のために、可動レバー54は無負荷状態になり、前記ギ
ヤ復帰ばね19の付勢力によりクラッチホィールギヤ7
が押し上げられていて、このクラッチホィールギヤ7の
ラチェット歯部11がクラッチピニオンギヤ8のラチェ
ット歯部14に噛み合う。したがって、前記ステッピン
グモータSMが駆動されると、モータピニオン20が回
転して、このモータピニオン20に噛み合っているクラ
ッチホィールギヤ7が回転し、互いに噛み合っているラ
チェット歯部14、11を介してクラッチピニオンギヤ
8が回転し、このクラッチピニオンギヤ8のピニオンギ
ヤ部8aに噛み合っている出力ギヤ21が回転し、可動
指針70が設定時限位置(時間表示30の位置)からゼ
ロ点位置に向けて移動を開始すると共に、指針復帰ばね
27も同時に巻き込まれて復元エネルギーを蓄積してい
く。
【0101】かかる構成により、前記クラッチホィール
ギヤ7と前記クラッチピニオンギヤ8との結合作動にギ
ヤ復帰ばね19を用い、この結合解除にクラッチアクチ
ュエータ35を用いるように、また、ギヤ復帰ばね19
とクラッチアクチュエータ35との位置変更により、電
気復帰クラッチを自己復帰クラッチに変更することがで
きて、省スペース、低コスト化が可能なインジケータを
実現することができる。しかも、クラッチアクチュエー
タ35の電磁石に通電されていない状態で、前記ギヤ復
帰ばね19のばね付勢力によりクラッチ・オンになるた
めに、停電になると可動指針70が停止し、再起動時、
設置時間の途中から動き出し、指針保持が行われる。
【0102】次に、自己復帰タイプのクラッチKー1を
用いた可動指針型タイマTー1を説明する。この可動指
針型タイマTー1は、上記した可動指針型タイマTにお
いて、電気復帰タイプのクラッチKを自己復帰タイプの
クラッチKー1に変更したものであり、他の構成は可動
指針型タイマTと同じであるために、同一符号を付して
説明を省略する。
【0103】可動指針型タイマTー1におけるクラッチ
K−1は、上記した電気復帰タイプのクラッチKの構成
部品を変えることなく、前記ギヤ復帰ばね19の取付位
置と、クラッチアクチュエータ35の取付位置とを変え
ることにより実現できる。
【0104】すなわち、自己復帰タイプのクラッチK−
1における前記ギヤ復帰ばね19の取付位置は、図19
に示すようにクラッチホィールギヤ7とクラッチピニオ
ンギヤ8との間であり、詳しくは、クラッチホィールギ
ヤ7のばね受け部12Aとクラッチピニオンギヤ8のば
ね受け部15との間である。
【0105】また、前記クラッチアクチュエータ35の
電磁石機構部52は、他方のアクチュエータ装着部Bの
天井板部40の内面側に沿わせてあって、位置決め用ピ
ン37Aが切欠き部43に、位置決め用ピン38Bが位
置決め用孔43Aにそれぞれ挿入してあり、クラッチホ
ルダー63により電磁石機構部52は他方のアクチュエ
ータ装着部Bに固定してある。
【0106】また、前記可動レバー機構部53の可動レ
バー54の支点用孔部55にはシャフト64が挿入して
あり、このシャフト64の一端部が、他方のアクチュエ
ータ装着部Bの立壁部41の支点用孔44に挿入され
て、ねじ部材65により固定してあり、前記レバー部5
6は前記ベースフレーム1Aの下方に配置されていて、
このレバー部56の先端の押圧部56Aは上向きで、図
21に示すように前記クラッチホィールギヤ7の第2の
支軸部10の下端部に当接している。
【0107】次に、上記のように構成された可動指針型
タイマTー1の作動を説明する。前記電磁石機構部52
のコイル51に通電がなされた状態では、図13の
(3)に示すように前記鉄芯部材45が励磁されて中側
吸着部46がN極に、前記ヨーク47の先側の一方及び
他方の異極吸着部50A、50BがS極になる。一方、
可動レバー54においては、永久磁石60の一端側(S
極側)に当接する一方の鉄片61はS極に、永久磁石6
0の他端側(N極側)に当接する他方の鉄片62はN極
にそれぞれ励磁されているために、一方の鉄片61(S
極)が一方の異極吸着部50A(S極)より反発すると
共に、一方の鉄片61(S極)が中側吸着部46(N
極)に吸着されるし、他方の鉄片62(N極)が他方の
異極吸着部50A(S極)に吸着されると共に、他方の
鉄片62(N極)が中側吸着部46(N極)より反発を
受ける。
【0108】このために、前記可動レバー54が、その
支点(シャフト64)Pを中心に、図21に示すように
反時計回り方向に回動し、可動レバー54のレバー部5
6の押圧部56Aが前記クラッチホィールギヤ7の第2
の支軸部9の下端部を上方に押圧する。したがって、図
21に示すように前記クラッチホィールギヤ7が押し上
げられてギヤ復帰ばね19が圧縮される。このために、
このクラッチホィールギヤ7のラチェット歯部11がク
ラッチピニオンギヤ8のラチェット歯部14に噛み合
う。
【0109】前記設定指針78と可動指針70とが重な
りあい、共に目盛り表示の0を指している状態で、前記
摘み部材81を指で摘んで、この摘み部材81を捻るこ
とにより設定指針78を回転させて、所定の時刻、例え
ば30秒の位置(目盛り表示が30の位置)に移動させ
ると、この設定指針78に設けた連れ回り機構部(図示
せず)により、前記可動指針70が設定指針78と共に
移動して目盛り表示が30のところに位置する。
【0110】このように、前記設定指針78と可動指針
70とを設定時限に対応して操作することにより、時限
設定回路91に設定時限に対応する所要時限のデータを
与える。時限設定回路91からは、この操作に対応した
設定信号がクロックパルス発生回路92に与えられる。
このクロックパルス発生回路92は、この設定信号の入
力の対応してクロックパルスCPを出力する。
【0111】前記駆動信号発生回路93は、上記のよう
な所要時限に対応した周波数に設定されたクロックパル
スCPの入力に応答して駆動信号S1、S2、S3をそ
れぞれ第1、第2、第3のモータ駆動トランジスタTr
1、Tr2、Tr3に順次出力していく。これによっ
て、ステッピングモータSMのステータ88の突極に巻
回されている励磁コイルN1+、N1−;N2+、N2
−;N3+、N3−に電流が流れ、ステッピングモータ
SMのロータ86が回転し、この回転によりモータピニ
オン20が回転して、このモータピニオン20に噛み合
っているクラッチホィールギヤ7が回転し、互いに噛み
合っているラチェット歯部14、13を介してクラッチ
ピニオンギヤ8が回転し、このクラッチピニオンギヤ8
のピニオンギヤ部8aに噛み合っている出力ギヤ21が
回転する。
【0112】この出力ギヤ21の回転に伴い、この出力
ギヤ21の支軸部24に可動指針ホルダー84を介して
取り付けられた可動指針70が設定時限位置(時間表示
30の位置)からゼロ点位置に向けて移動を開始すると
共に、指針復帰ばね27も同時に巻き込まれて復元エネ
ルギーを蓄積していく。可動指針70はステッピングモ
ータSMの回転速度に合わせて移動するが、その場合、
設定時限位置とゼロ点位置との間をその時限に合わせた
時間をかけて移動することになる。
【0113】そして、可動指針70がゼロ点位置に到達
すると、出力ギヤ21に設けられたゼロマグネット26
がホール素子94に対向した位置に来る結果、ホール素
子94はゼロ点位置検出信号を前記駆動信号発生回路9
3に出力する。この駆動信号発生回路93は、このゼロ
点位置検出信号の入力に応答して駆動信号S1、S2、
S3に出力を停止するから、可動指針70がゼロ点位置
に到達すると同時にステッピングモータSMは無励磁の
状態になり、保持トルクがなくなる。
【0114】また、可動指針70がゼロ点位置に到達す
ると同時に、前記電磁石機構部52のコイル51への通
電が遮断されると、前記鉄芯部材45の励磁が解除さ
れ、中側吸着部46はN極にはならない。このために、
可動レバー54の前記クラッチホィールギヤ7の第2の
支軸部9の上方への押圧は解除される。したがって、図
22に示すように前記ギヤ復帰ばね19の付勢力により
クラッチホィールギヤ7が押し下げられていて、このク
ラッチホィールギヤ7のラチェット歯部11とクラッチ
ピニオンギヤ8のラチェット歯部14との噛合が解除さ
れる。
【0115】したがって、出力ギヤ21は指針復帰ばね
27の復元力により回転して、可動指針70は設定指針
78のところまで移動する。この設定指針78は可動指
針70のストッパとしても機能するから、可動指針70
は設定指針78の位置に停止する。
【0116】また、可動指針70が設定指針78の位置
まで移動すると、ゼロマグネット26はホール素子49
と対向しなくなるから、前記駆動信号発生回路93には
ホール素子49からゼロ点位置検出信号が与えられなく
なり、これによって、駆動信号発生回路93は再び駆動
信号S1、S2、S3を出力してステッピングモータS
Mを駆動する。
【0117】これと同時に、前記電磁石機構部52のコ
イル51に通電がなされ、図13の(3)に示すように
前記鉄芯部材45が励磁されて中側吸着部46がN極
に、前記ヨーク47の先側の一方及び他方の異極吸着部
50A、50BがS極になる。一方、可動レバー54に
おいては、永久磁石60の一端側(S極側)に当接する
一方の鉄片61はS極に、永久磁石60の他端側(N極
側)に当接する他方の鉄片62はN極にそれぞれ励磁さ
れているために、一方の鉄片61(S極)が一方の異極
吸着部50A(S極)より反発すると共に、一方の鉄片
61(S極)が中側吸着部46(N極)に吸着される
し、他方の鉄片62(N極)が他方の異極吸着部50A
(S極)に吸着されると共に、他方の鉄片62(N極)
が中側吸着部46(N極)より反発を受ける。
【0118】このために、前記可動レバー54が、その
支点(シャフト64)Pを中心に、図21に示すように
反時計回り方向に回動し、可動レバー54のレバー部5
6の押圧部56Aが前記クラッチホィールギヤ7の第2
の支軸部9の下端部を上方に押圧する。したがって、図
21に示すように前記クラッチホィールギヤ7が押し上
げられてギヤ復帰ばね19が圧縮される。このために、
このクラッチホィールギヤ7のラチェット歯部11がク
ラッチピニオンギヤ8のラチェット歯部14に噛み合
う。
【0119】したがって、前記ステッピングモータSM
が駆動されると、モータピニオン20が回転して、この
モータピニオン20に噛み合っているクラッチホィール
ギヤ7が回転し、互いに噛み合っているラチェット歯部
14、11を介してクラッチピニオンギヤ8が回転し、
このクラッチピニオンギヤ8のピニオンギヤ部8aに噛
み合っている出力ギヤ21が回転し、可動指針70が設
定時限位置(時間表示30の位置)からゼロ点位置に向
けて移動を開始すると共に、指針復帰ばね27も同時に
巻き込まれて復元エネルギーを蓄積していく。
【0120】上記のように、本発明のインジケータにあ
っては、前記クラッチホィールギヤ7と前記クラッチピ
ニオンギヤ8との結合作動にギヤ復帰ばね19を用い、
この結合解除にクラッチアクチュエータ35を用いるよ
うに、また、ギヤ復帰ばね19とクラッチアクチュエー
タ35との位置変更により、自己復帰クラッチを電気復
帰クラッチに変更することができて、省スペース、低コ
スト化が可能なインジケータを実現することができる。
【0121】また、前記クラッチKのクラッチレバー5
4の動作を確実にするために、図26及び図27に示す
ように、ケース1に支持部1−1を設けて、この支持部
1−1に板ばね状のレバー復帰ばね120の基端部を固
着して、このレバー復帰ばね120の自由端側121を
クラッチレバー54の磁石保持アーム部57に設けた突
起部122に当接してもよい。そして、図27に示すよ
うにクラッチオンの場合で、クラッチレバー54が傾動
してギヤ復帰ばね19を圧縮するときに、磁石保持アー
ム部57に設けた突起部122でレバー復帰ばね120
の自由端側121を押圧してばね力を発生させ、クラッ
チオフ時に、ギヤ復帰ばね19の復元力とレバー復帰ば
ね120の復元力とでクラッチレバー54を確実に操作
させるようにしてある。
【0122】また、前記クラッチK−1の場合も、図2
8及び図29に示すようにケース1に下向きに支持部1
−1を設けて、この支持部1−1に板ばね状のレバー復
帰ばね120の基端部を固着して、このレバー復帰ばね
120の自由端側121をクラッチレバー54の磁石保
持アーム部57に設けた突起部122に当接してもよ
い。そして、図29に示すようにクラッチオンの場合
で、クラッチレバー54が傾動してギヤ復帰ばね19を
圧縮するときに、磁石保持アーム部57に設けた突起部
122でレバー復帰ばね120の自由端側121を押圧
してばね力を発生させ、クラッチオフ時(図29参照)
に、ギヤ復帰ばね19の復元力とレバー復帰ばね120
の復元力とでクラッチレバー54を確実に操作させるよ
うにしてある。
【0123】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1の発明
に係わるクラッチによれば、駆動源により回転駆動され
且つ一方の噛合い歯部を有する駆動側ギヤと、前記駆動
側ギヤに対して離接可能に配され且つ他方の噛合い歯部
を有する従動側ギヤと、前記駆動側ギヤを前記従動側ギ
ヤ側に付勢して前記一方の噛合い歯部を前記他方の噛合
い歯部に噛合わせて前記駆動側ギヤを前記従動側ギヤに
結合するギヤ付勢手段と、前記駆動側ギヤと前記従動側
ギヤとの結合を解除する付勢解除手段とを備え、前記ギ
ヤ付勢手段を、前記駆動側ギヤを前記従動側ギヤ側に付
勢して前記一方の噛合い歯部を前記他方の噛合い歯部に
噛合わせて前記駆動側ギヤを前記従動側ギヤに結合する
ギヤ復帰ばねで構成し、前記付勢解除手段を、電磁石を
有してこの電磁石のオン作動により前記駆動側ギヤを前
記ギヤ復帰ばねに抗して移動させて前記駆動側ギヤと前
記従動側ギヤとの結合を解除するクラッチアクチュエー
タで構成したことにより、クラッチアクチュエータの電
磁石に通電されていない状態では、このクラッチアクチ
ュエータは作動せず、前記ギヤ復帰ばねのばね付勢力に
より、前記駆動側ギヤは、前記従動側ギヤ側に付勢され
て、前記一方の噛合い歯部が前記他方の噛合い歯部に噛
合い、クラッチ・オンの状態になって、前記駆動側ギヤ
が前記従動側ギヤに結合している。したがって、駆動源
により駆動側ギヤが回転駆動されると、この回転は一方
及び他方の噛合い歯部を介して従動側ギヤに伝達されて
出力される。
【0124】また、前記クラッチアクチュエータの電磁
石に通電すると、このクラッチアクチュエータが作動し
て、前記駆動側ギヤを前記ギヤ復帰ばねに抗して移動さ
せてクラッチ・オフの状態になって、前記駆動側ギヤと
前記従動側ギヤとの結合を解除する。このために、駆動
源により駆動側ギヤが回転駆動されても、この回転は従
動側ギヤに伝達されず、出力されない。
【0125】上記したように、前記駆動側ギヤと前記従
動側ギヤとの結合作動にギヤ復帰ばねを用い、この結合
解除にクラッチアクチュエータを用いるように、省スペ
ース、低コスト化が可能なクラッチを実現することがで
きるばかりか、ギヤ復帰ばねとクラッチアクチュエータ
との位置変更により、上記した電気復帰クラッチを自己
復帰クラッチに組立工程で容易に変更することができ
る。しかも、クラッチアクチュエータの電磁石に通電さ
れていない状態で、前記ギヤ復帰ばねのばね付勢力によ
りクラッチ・オンの状態であるために、停電が生じても
クラッチ・オフの状態になることがなく、安全性の高い
ものになる。
【0126】また、請求項2の発明に係わるクラッチに
よれば、駆動源により回転駆動され且つ一方の噛合い歯
部を有する駆動側ギヤと、前記駆動側ギヤに対して離接
可能に配され且つ他方の噛合い歯部を有する従動側ギヤ
と、前記駆動側ギヤを前記従動側ギヤ側に付勢して前記
一方の噛合い歯部を前記他方の噛合い歯部に噛合わせて
前記駆動側ギヤを前記従動側ギヤに結合するギヤ付勢手
段と、前記駆動側ギヤと前記従動側ギヤとの結合を解除
する付勢解除手段とを備え、前記ギヤ付勢手段を、電磁
石を有してこの電磁石のオン作動により前記駆動側ギヤ
を前記従動側ギヤ側に付勢して前記一方の噛合い歯部を
前記他方の噛合い歯部に噛合わせて前記駆動側ギヤを前
記従動側ギヤに結合するクラッチアクチュエータで構成
し、前記付勢解除手段を、前記クラッチアクチュエータ
の前記電磁石の消磁時に、前記駆動側ギヤを前記従動側
ギヤから離反する方向に付勢して前記駆動側ギヤと前記
従動側ギヤとの結合を解除するギヤ復帰ばねで構成した
ことにより、クラッチアクチュエータの電磁石に通電し
て、このクラッチアクチュエータを作動することによ
り、前記駆動側ギヤは、前記従動側ギヤ側に付勢され
て、前記一方の噛合い歯部が前記他方の噛合い歯部に噛
合い、クラッチ・オンの状態になって、前記駆動側ギヤ
が前記従動側ギヤに結合している。したがって、駆動源
により駆動側ギヤが回転駆動されると、この回転は一方
及び他方の噛合い歯部を介して従動側ギヤに伝達されて
出力される。
【0127】また、前記クラッチアクチュエータの電磁
石への通電を遮断すると、このクラッチアクチュエータ
が作動を停止するので、前記駆動側ギヤを前記ギヤ復帰
ばねが移動させてクラッチ・オフの状態になって、前記
駆動側ギヤと前記従動側ギヤとの結合を解除する。この
ために、駆動源により駆動側ギヤが回転駆動されても、
この回転は従動側ギヤに伝達されず、出力されない。
【0128】上記したように、前記駆動側ギヤと前記従
動側ギヤとの結合作動にクラッチアクチュエータを用
い、この結合解除にギヤ復帰ばねを用いるように、省ス
ペース、低コスト化が可能なクラッチを実現することが
できるばかりか、ギヤ復帰ばねとクラッチアクチュエー
タとの位置変更により、上記した電気復帰クラッチを自
己復帰クラッチに組立工程で容易に変更することができ
る。
【0129】また、請求項3の発明に係わるクラッチに
よれば、駆動源により回転駆動され且つ一方の噛合い歯
部を有する駆動側ギヤと、前記駆動側ギヤに対して離接
可能に配され且つ他方の噛合い歯部を有する従動側ギヤ
と、ギヤ復帰ばねと、電磁石を有してこの電磁石のオン
作動により作動レバーを作動させ且つ前記電磁石の消磁
時に作動レバーの作動を解除するクラッチアクチュエー
タとを有し、前記ギヤ復帰ばねを、前記駆動側ギヤを前
記従動側ギヤ側に付勢して、前記一方の噛合い歯部を前
記他方の噛合い歯部に噛合わせて前記駆動側ギヤを前記
従動側ギヤに結合するように使用し、前記クラッチアク
チュエータを、前記作動レバーにより前記駆動側ギヤを
前記ギヤ復帰ばねに抗して移動させて前記駆動側ギヤと
前記従動側ギヤとの結合を解除するように使用して、電
気復帰式クラッチ構成とし、前記クラッチアクチュエー
タを、電磁石のオン作動時に、前記作動レバーにより前
記駆動側ギヤを前記従動側ギヤ側に付勢して前記一方の
噛合い歯部を前記他方の噛合い歯部に噛合わせて前記駆
動側ギヤを前記従動側ギヤに結合するのに使用し、前記
ギヤ復帰ばねを、前記クラッチアクチュエータの前記電
磁石の消磁時に、前記駆動側ギヤを前記従動側ギヤから
離反する方向に付勢して前記駆動側ギヤと前記従動側ギ
ヤとの結合を解除するように使用して、自己復帰式クラ
ッチ構成としたことにより、前記ギヤ復帰ばねを、前記
駆動側ギヤを前記従動側ギヤ側に付勢して、前記一方の
噛合い歯部を前記他方の噛合い歯部に噛合わせて前記駆
動側ギヤを前記従動側ギヤに結合するように使用し、前
記クラッチアクチュエータを、前記駆動側ギヤを前記ギ
ヤ復帰ばねに抗して移動させて前記駆動側ギヤと前記従
動側ギヤとの結合を解除するように使用することによ
り、電気復帰式クラッチ構成とすることができる。
【0130】また、前記クラッチアクチュエータを、電
磁石のオン作動により前記駆動側ギヤを前記従動側ギヤ
側に付勢して前記一方の噛合い歯部を前記他方の噛合い
歯部に噛合わせて前記駆動側ギヤを前記従動側ギヤに結
合するのに使用し、前記ギヤ復帰ばねを、前記クラッチ
アクチュエータに前記電磁石の消磁時に前記駆動側ギヤ
と前記従動側ギヤとの結合を解除するように使用するこ
とにより、自己復帰式クラッチとすることができる。
【0131】上記したように、前記駆動側ギヤと前記従
動側ギヤとの結合作動にギヤ復帰ばねを用い、この結合
解除にクラッチアクチュエータを用い、また、逆に、前
記駆動側ギヤと前記従動側ギヤとの結合作動にクラッチ
アクチュエータを用い、この結合解除にギヤ復帰ばねを
用いるように、省スペース、低コスト化が可能なクラッ
チを実現することができるばかりか、ギヤ復帰ばねとク
ラッチアクチュエータとの位置変更により、上記した電
気復帰クラッチを自己復帰クラッチに容易に変更するこ
とができ、電気復帰クラッチと自己復帰クラッチとを同
一の部品で構成できて、材料費を下げることができる。
【0132】また、請求項4の発明に係わるクラッチに
よれば、請求項1又は請求項2又は請求項3記載のクラ
ッチにおいて、前記クラッチアクチュエータを、電磁石
機構部と、可動レバー機構部とにより構成し、電磁石機
構部を、ボビンより鉄芯部材の一端部を突出させて中側
吸着部を形成し、前記鉄芯部材の他端部に接続されたヨ
ークの端部を外側吸着部にして、この外側吸着部の内部
に前記中側吸着部を配置し、前記外側吸着部の前記鉄芯
部材の一側面に対向する一側部位を一方の異極吸着部に
成すと共に、前記外側吸着部の前記鉄芯部材の他側面に
対向する他側部位を他方の異極吸着部に成して構成し、
前記可動レバー機構部を、屈曲部に回動中心を有する可
動レバーの一方側を押圧側にすると共に、前記可動レバ
ーの他方を磁石保持アーム部に成し、前記磁石保持アー
ム部に、S極に磁化された一方の突起片とN極に磁化さ
れた他方の突起片を装着して構成し、前記可動レバー
を、その回動中心でフレームに取り付け、前記一方の突
起片を、前記外側吸着部の一方の異極吸着部と前記中側
吸着部の一側面との間の中央に、前記他方の突起片を、
前記外側吸着部の他方の異極吸着部と前記中側吸着部の
他側面との間の中央にそれぞれ位置させて構成したこと
により、上記した請求項1又は請求項2又は請求項3の
発明の効果と同様な効果を奏し得る。
【0133】また、前記電磁石機構部に通電されると、
前記鉄芯部材が励磁されて中側吸着部がN極に、前記ヨ
ークの先側の一方及び他方の異極吸着部がS極になる。
一方、可動レバーにおいては、一方の突起片はS極に、
他方の突起片はN極にそれぞれ励磁されているために、
一方の突起片が一方の異極吸着部(S極)より反発する
と共に、一方の突起片(S極)が中側吸着部(N極)に
吸着されるし、他方の突起片(N極)が他方の異極吸着
部(S極)に吸着されると共に、他方の突起片(N極)
が中側吸着部(N極)より反発を受ける。このために、
前記可動レバーが、その回動中心で回動し、この可動レ
バーの押圧側がクラッチを作動させる。
【0134】したがって、前記可動レバーの押圧側を、
前記電磁石機構部の鉄芯部材の軸方向に対して直交させ
ることが可能になって、コンパクトにレイアウトするこ
とができて省スペースを実現させることができる。
【0135】また、請求項5の発明に係わるクラッチに
よれば、請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項
4記載のクラッチにおいて、前記駆動源にステッピング
モータを用いたことにより、上記した請求項1又は請求
項2又は請求項3又は請求項4の発明の効果と同様な効
果を奏し得るばかりか、50/60HZの区分なしに、
クラッチを使用することができるようになる。
【0136】また、請求項6の発明に係わるクラッチに
よれば、請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項
4又は請求項5記載のクラッチにおいて、前記従動側ギ
ヤで可動指針を駆動するようにしたことにより、上記し
た請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4又は
請求項5の発明の効果と同様な効果を奏し得るばかり
か、クラッチを、可動指針を有する機器に適用すること
ができる。
【0137】また、請求項7の発明に係わるインジケー
タによれば、請求項1乃至請求項6記載のクラッチのい
ずれかを使用したことにより、省スペース、低コスト化
が可能であり、また、ギヤ復帰ばねとクラッチアクチュ
エータとの位置変更により、電気復帰クラッチ及び自己
復帰クラッチのいずれかに容易に変更できるクラッチを
用いたインジケータを実現することができる。
【0138】また、請求項8の発明に係わるインジケー
タによれば、駆動源により回転駆動され且つ一方の噛合
い歯部を有する駆動側ギヤと、前記駆動側ギヤに対して
離接可能に配され且つ他方の噛合い歯部を有する従動側
ギヤと、前記駆動側ギヤを前記従動側ギヤ側に付勢して
前記一方の噛合い歯部を前記他方の噛合い歯部に噛合わ
せて前記駆動側ギヤを前記従動側ギヤに結合するギヤ復
帰ばねと、電磁石を有してこの電磁石のオン作動により
前記駆動側ギヤを前記ギヤ復帰ばねに抗して移動させて
前記駆動側ギヤと前記従動側ギヤとの結合を解除するク
ラッチアクチュエータと、前記従動側ギヤの回転動作に
関連して復帰力を蓄積する復帰スプリングと、前記復帰
スプリングの復帰力に抗して前記従動側ギヤが所定の回
転位置まで回転した時にその回転位置を検出し且つクラ
ッチアクチュエータを制御する検出手段と、目盛板上の
所要時限位置に設定可能な設定指針と、前記目盛板上を
前記設定指針の設定位置とゼロ点位置との間を移動可能
であって、前記検出手段で前記設定位置から前記ゼロ点
位置まで移動したことが検出された時に、前記復帰スプ
リングの復帰力でもって前記設定位置まで復帰したの
ち、前記ゼロ点位置に向けて移動が開始される可動指針
とを備えたことにより、クラッチアクチュエータの電磁
石に通電されていない状態では、このクラッチアクチュ
エータは作動せず、前記ギヤ復帰ばねのばね付勢力によ
り、前記駆動側ギヤは、前記従動側ギヤ側に付勢され
て、前記一方の噛合い歯部が前記他方の噛合い歯部に噛
合い、クラッチ・オンの状態になって、前記駆動側ギヤ
が前記従動側ギヤに結合している。したがって、駆動源
により駆動側ギヤが回転駆動されると、この回転は一方
及び他方の噛合い歯部を介して従動側ギヤに伝達され
て、前記可動指針が、前記設定位置から前記ゼロ点位置
まで移動する。これと同時に、前記復帰スプリングに復
帰力を蓄積する。
【0139】また、前記検出手段が、前記ゼロ点位置ま
で前記可動指針が移動したことを検出した時にクラッチ
アクチュエータの電磁石に通電し、このクラッチアクチ
ュエータが作動して、前記駆動側ギヤを前記ギヤ復帰ば
ねに抗して移動させてクラッチ・オフの状態になって、
前記駆動側ギヤと前記従動側ギヤとの結合を解除する。
このために、前記可動指針は、復帰スプリングの復帰力
でもって設定位置まで復帰する。
【0140】上記したように、前記駆動側ギヤと前記従
動側ギヤとの結合作動にギヤ復帰ばねを用い、この結合
解除にクラッチアクチュエータを用いるように、また、
ギヤ復帰ばねとクラッチアクチュエータとの位置変更に
より、電気復帰クラッチを自己復帰クラッチに変更する
ことができて、省スペース、低コスト化が可能なインジ
ケータを実現することができる。しかも、クラッチアク
チュエータの電磁石に通電されていない状態で、前記ギ
ヤ復帰ばねのばね付勢力によりクラッチ・オンになるた
めに、停電時には、可動指針は停止し、再起動時、セッ
ト時間の途中から動きだし、指針保持が可能になる。
【0141】また、請求項9の発明に係わるインジケー
タによれば、駆動源により回転駆動され且つ一方の噛合
い歯部を有する駆動側ギヤと、前記駆動側ギヤに対して
離接可能に配され且つ他方の噛合い歯部を有する従動側
ギヤと、電磁石を有してこの電磁石のオン作動により前
記駆動側ギヤを前記従動側ギヤ側に付勢して前記一方の
噛合い歯部を前記他方の噛合い歯部に噛合わせて前記駆
動側ギヤを前記従動側ギヤに結合するクラッチアクチュ
エータと、前記クラッチアクチュエータの前記電磁石の
消磁時に、前記駆動側ギヤを前記従動側ギヤから離反す
る方向に付勢して前記駆動側ギヤと前記従動側ギヤとの
結合を解除するギヤ復帰ばねと、前記従動側ギヤの回転
動作に関連して復帰力を蓄積する復帰スプリングと、目
盛板上の所要時限位置に設定可能な設定指針と、前記復
帰スプリングの復帰力に抗して前記従動側ギヤが所定の
回転位置まで回転した時にその回転位置を検出し且つク
ラッチアクチュエータを制御する検出手段と、前記目盛
板上を前記設定指針の設定位置とゼロ点位置との間を移
動可能であって、前記検出手段で前記設定位置から前記
ゼロ点位置まで移動したしたことを検出された時に前記
復帰スプリングの復帰力でもって前記設定位置まで復帰
したのち、前記ゼロ点位置に向けて移動を開始される可
動指針とを備えたことにより、クラッチアクチュエータ
の電磁石に通電して、このクラッチアクチュエータを作
動することにより、前記駆動側ギヤは、前記従動側ギヤ
側に付勢されて、前記一方の噛合い歯部が前記他方の噛
合い歯部に噛合い、クラッチ・オンの状態になって、前
記駆動側ギヤが前記従動側ギヤに結合している。したが
って、駆動源により駆動側ギヤが回転駆動されると、こ
の回転は一方及び他方の噛合い歯部を介して従動側ギヤ
に伝達されて、前記可動指針が、前記設定位置から前記
ゼロ点位置まで移動する。これと同時に、前記復帰スプ
リングに復帰力を蓄積する。
【0142】また、前記検出手段が、前記ゼロ点位置ま
で前記可動指針が移動したことを検出した時に前記クラ
ッチアクチュエータの電磁石への通電が遮断されると、
このクラッチアクチュエータが作動を停止するので、前
記駆動側ギヤを前記ギヤ復帰ばねが移動させてクラッチ
・オフの状態になって、前記駆動側ギヤと前記従動側ギ
ヤとの結合を解除する。このために、前記可動指針は、
復帰スプリングの復帰力でもって設定位置まで復帰す
る。
【0143】上記したように、前記駆動側ギヤと前記従
動側ギヤとの結合作動にギヤ復帰ばねを用い、この結合
解除にクラッチアクチュエータを用いるように、また、
ギヤ復帰ばねとクラッチアクチュエータとの位置変更に
より、自己復帰クラッチを電気復帰クラッチに変更する
ことができて、省スペース、低コスト化が可能なインジ
ケータを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクラッチ(電気復帰クラッチ)の斜視
図である。
【図2】同クラッチの平面図である。
【図3】同クラッチにおいてクラッチアクチュエータを
除いた状態での平面図である。
【図4】図3のA1−A1線に沿う断面図である。
【図5】図2のB1−B1線に沿う断面図である。
【図6】同クラッチにおける噛合歯構成の説明図であ
る。
【図7】図2のC1方向からの矢視図である。
【図8】同クラッチにおけるクラッチ・オフの状態の断
面図である。
【図9】同クラッチにおけるクラッチ・オンの状態の断
面図である。
【図10】同クラッチにおけるクラッチアクチュエータ
の電磁石機構部の電磁石の横断面図である。
【図11】同ラッチアクチュエータの電磁石機構部の電
磁石の縦断面図である。
【図12】同クラッチアクチュエータの電磁石機構部の
電磁石の正面図である。
【図13】(1)、(2)、(3)は同クラッチアクチ
ュエータの作動説明図である。
【図14】同クラッチにおけるクラッチアクチュエータ
の可動レバー機構部の可動レバーの平面図である。
【図15】同可動レバー機構部の可動レバーの側面図で
ある。
【図16】同可動レバー機構部の可動レバーの背面図で
ある。
【図17】同可動レバー機構部の可動レバーの正面図で
ある。
【図18】本発明のクラッチ(自己復帰クラッチ)の平
面図である。
【図19】図18のD1−D1線に沿う断面図である。
【図20】図18のE1方向からの矢視図である。
【図21】同クラッチにおけるクラッチ・オフの状態の
断面図である。
【図22】同クラッチにおけるクラッチ・オンの状態の
断面図である。
【図23】本発明のインジケータの正面図である。
【図24】(1)は同インジケータの縦断面図である。
(2)はステッピングモータの概略的な斜視図である。
【図25】同インジケータの駆動回路の構成説明図であ
る。
【図26】クラッチ(電気復帰クラッチ)にレバー復帰
ばねを組み込んだ場合におけるクラッチオフの状態の構
成説明図である。
【図27】クラッチ(電気復帰クラッチ)にレバー復帰
ばねを組み込んだ場合におけるクラッチオンの状態の構
成説明図である。
【図28】クラッチ(自己復帰クラッチ)にレバー復帰
ばねを組み込んだ場合におけるクラッチオフの状態の構
成説明図である。
【図29】クラッチ(自己復帰クラッチ)にレバー復帰
ばねを組み込んだ場合におけるクラッチオンの状態の構
成説明図である。
【図30】従来のインジケータとしてのタイマの要部の
斜視図である。
【符号の説明】
1 フレーム 7 クラッチホィールギヤ(駆動側ギヤ) 8 クラッチピニオンギヤ(従動側ギヤ) 11 一方のラチェット歯(一方の噛合い歯部) 14 他方のラチェット歯(他方の噛合い歯部) 19 ギヤ復帰ばね 35 クラッチアクチュエータ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源により回転駆動され且つ一方の噛
    合い歯部を有する駆動側ギヤと、 前記駆動側ギヤに対して離接可能に配され且つ他方の噛
    合い歯部を有する従動側ギヤと、 前記駆動側ギヤを前記従動側ギヤ側に付勢して前記一方
    の噛合い歯部を前記他方の噛合い歯部に噛合わせて前記
    駆動側ギヤを前記従動側ギヤに結合するギヤ付勢手段
    と、 前記駆動側ギヤと前記従動側ギヤとの結合を解除する付
    勢解除手段とを備え、 前記ギヤ付勢手段を、前記駆動側ギヤを前記従動側ギヤ
    側に付勢して前記一方の噛合い歯部を前記他方の噛合い
    歯部に噛合わせて前記駆動側ギヤを前記従動側ギヤに結
    合するギヤ復帰ばねで構成し、 前記付勢解除手段を、電磁石を有してこの電磁石のオン
    作動により前記駆動側ギヤを前記ギヤ復帰ばねに抗して
    移動させて前記駆動側ギヤと前記従動側ギヤとの結合を
    解除するクラッチアクチュエータで構成したことを特徴
    とするクラッチ。
  2. 【請求項2】 駆動源により回転駆動され且つ一方の噛
    合い歯部を有する駆動側ギヤと、 前記駆動側ギヤに対して離接可能に配され且つ他方の噛
    合い歯部を有する従動側ギヤと、 前記駆動側ギヤを前記従動側ギヤ側に付勢して前記一方
    の噛合い歯部を前記他方の噛合い歯部に噛合わせて前記
    駆動側ギヤを前記従動側ギヤに結合するギヤ付勢手段
    と、 前記駆動側ギヤと前記従動側ギヤとの結合を解除する付
    勢解除手段とを備え、 前記ギヤ付勢手段を、電磁石を有してこの電磁石のオン
    作動により前記駆動側ギヤを前記従動側ギヤ側に付勢し
    て前記一方の噛合い歯部を前記他方の噛合い歯部に噛合
    わせて前記駆動側ギヤを前記従動側ギヤに結合するクラ
    ッチアクチュエータで構成し、 前記付勢解除手段を、前記クラッチアクチュエータの前
    記電磁石の消磁時に、前記駆動側ギヤを前記従動側ギヤ
    から離反する方向に付勢して前記駆動側ギヤと前記従動
    側ギヤとの結合を解除するギヤ復帰ばねで構成したこと
    を特徴とするクラッチ。
  3. 【請求項3】 駆動源により回転駆動され且つ一方の噛
    合い歯部を有する駆動側ギヤと、前記駆動側ギヤに対し
    て離接可能に配され且つ他方の噛合い歯部を有する従動
    側ギヤと、ギヤ復帰ばねと、電磁石を有してこの電磁石
    のオン作動により作動レバーを作動させ且つ前記電磁石
    の消磁時に作動レバーの作動を解除するクラッチアクチ
    ュエータとを有し、 前記ギヤ復帰ばねを、前記駆動側ギヤを前記従動側ギヤ
    側に付勢して、前記一方の噛合い歯部を前記他方の噛合
    い歯部に噛合わせて前記駆動側ギヤを前記従動側ギヤに
    結合するように使用し、前記クラッチアクチュエータ
    を、前記作動レバーにより前記駆動側ギヤを前記ギヤ復
    帰ばねに抗して移動させて前記駆動側ギヤと前記従動側
    ギヤとの結合を解除するように使用して、電気復帰式ク
    ラッチ構成とし、 前記クラッチアクチュエータを、電磁石のオン作動時
    に、前記作動レバーにより前記駆動側ギヤを前記従動側
    ギヤ側に付勢して前記一方の噛合い歯部を前記他方の噛
    合い歯部に噛合わせて前記駆動側ギヤを前記従動側ギヤ
    に結合するのに使用し、前記ギヤ復帰ばねを、前記クラ
    ッチアクチュエータの前記電磁石の消磁時に、前記駆動
    側ギヤを前記従動側ギヤから離反する方向に付勢して前
    記駆動側ギヤと前記従動側ギヤとの結合を解除するよう
    に使用して、自己復帰式クラッチ構成としたことを特徴
    とするクラッチ。
  4. 【請求項4】 前記クラッチアクチュエータを、電磁石
    機構部と、可動レバー機構部とにより構成し、 電磁石機構部を、ボビンより鉄芯部材の一端部を突出さ
    せて中側吸着部を形成し、前記鉄芯部材の他端部に接続
    されたヨークの端部を外側吸着部にして、この外側吸着
    部の内部に前記中側吸着部を配置し、前記外側吸着部の
    前記鉄芯部材の一側面に対向する一側部位を一方の異極
    吸着部に成すと共に、前記外側吸着部の前記鉄芯部材の
    他側面に対向する他側部位を他方の異極吸着部に成して
    構成し、 前記可動レバー機構部を、屈曲部に回動中心を有する可
    動レバーの一方側を押圧側にすると共に、前記可動レバ
    ーの他方を磁石保持アーム部に成し、前記磁石保持アー
    ム部に、S極に磁化された一方の突起片とN極に磁化さ
    れた他方の突起片を装着して構成し、 前記可動レバーを、その回動中心でフレームに取り付
    け、前記一方の突起片を、前記外側吸着部の一方の異極
    吸着部と前記中側吸着部の一側面との間の中央に、前記
    他方の突起片を、前記外側吸着部の他方の異極吸着部と
    前記中側吸着部の他側面との間の中央にそれぞれ位置さ
    せて構成した請求項1又は請求項2又は請求項3記載の
    クラッチ。
  5. 【請求項5】 前記駆動源にステッピングモータを用い
    た請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4記載
    のクラッチ。
  6. 【請求項6】 前記従動側ギヤで可動指針を駆動するよ
    うにした請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項
    4又は請求項5記載のクラッチ。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6記載のクラッチの
    いずれかを使用したインジケータ。
  8. 【請求項8】 駆動源により回転駆動され且つ一方の噛
    合い歯部を有する駆動側ギヤと、 前記駆動側ギヤに対して離接可能に配され且つ他方の噛
    合い歯部を有する従動側ギヤと、 前記駆動側ギヤを前記従動側ギヤ側に付勢して前記一方
    の噛合い歯部を前記他方の噛合い歯部に噛合わせて前記
    駆動側ギヤを前記従動側ギヤに結合するギヤ復帰ばね
    と、 電磁石を有してこの電磁石のオン作動により前記駆動側
    ギヤを前記ギヤ復帰ばねに抗して移動させて前記駆動側
    ギヤと前記従動側ギヤとの結合を解除するクラッチアク
    チュエータと、 前記従動側ギヤの回転動作に関連して復帰力を蓄積する
    復帰スプリングと、 前記復帰スプリングの復帰力に抗して前記従動側ギヤが
    所定の回転位置まで回転した時にその回転位置を検出し
    且つクラッチアクチュエータを制御する検出手段と、 目盛板上の所要時限位置に設定可能な設定指針と、 前記目盛板上を前記設定指針の設定位置とゼロ点位置と
    の間を移動可能であって、前記検出手段で前記設定位置
    から前記ゼロ点位置まで移動したことが検出された時
    に、前記復帰スプリングの復帰力でもって前記設定位置
    まで復帰したのち、前記ゼロ点位置に向けて移動が開始
    される可動指針とを備えたことを特徴とするインジケー
    タ。
  9. 【請求項9】 駆動源により回転駆動され且つ一方の噛
    合い歯部を有する駆動側ギヤと、 前記駆動側ギヤに対して離接可能に配され且つ他方の噛
    合い歯部を有する従動側ギヤと、 電磁石を有してこの電磁石のオン作動により前記駆動側
    ギヤを前記従動側ギヤ側に付勢して前記一方の噛合い歯
    部を前記他方の噛合い歯部に噛合わせて前記駆動側ギヤ
    を前記従動側ギヤに結合するクラッチアクチュエータ
    と、 前記クラッチアクチュエータの前記電磁石の消磁時に、
    前記駆動側ギヤを前記従動側ギヤから離反する方向に付
    勢して前記駆動側ギヤと前記従動側ギヤとの結合を解除
    するギヤ復帰ばねと、 前記従動側ギヤの回転動作に関連して復帰力を蓄積する
    復帰スプリングと、 目盛板上の所要時限位置に設定可能な設定指針と、 前記復帰スプリングの復帰力に抗して前記従動側ギヤが
    所定の回転位置まで回転した時にその回転位置を検出し
    且つクラッチアクチュエータを制御する検出手段と、 前記目盛板上を前記設定指針の設定位置とゼロ点位置と
    の間を移動可能であって、前記検出手段で前記設定位置
    から前記ゼロ点位置まで移動したしたことを検出された
    時に前記復帰スプリングの復帰力でもって前記設定位置
    まで復帰したのち、前記ゼロ点位置に向けて移動を開始
    される可動指針とを備えたことを特徴とするインジケー
    タ。
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