JPH07113429A - 無励磁作動形かみ合いクラッチ - Google Patents
無励磁作動形かみ合いクラッチInfo
- Publication number
- JPH07113429A JPH07113429A JP5283840A JP28384093A JPH07113429A JP H07113429 A JPH07113429 A JP H07113429A JP 5283840 A JP5283840 A JP 5283840A JP 28384093 A JP28384093 A JP 28384093A JP H07113429 A JPH07113429 A JP H07113429A
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- JP
- Japan
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- armature
- rotor
- spring
- hub
- coil
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- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 電源をOFFしても錨が,その自重で海中に
落下せず,また所要のトルク伝達も円滑に行えるミニウ
インチ用のクラッチを提供する。 【構成】 駆動軸6に連結されたロ−タ2,ロ−タ2に
連結されたコイル5が収納された磁極4,ロ−タ2に対
向して設けられハブトオシ3の対向面に円周方向に亙っ
て所定の段差の凹部1a,凸部1bを形成したア−マチ
ュア1及びア−マチュア1に対向して設けられ凹部1
a,凸部1bに対応した所定の段差の凸部3a,凹部3
bを形成したハブトオシ3を備え,ロ−タ2からのトル
クの伝達はロ−タ2とア−マチュア1間に設けたばねの
押付力によってア−マチュア1とハブトオシ3の各対向
面に形成した凹部と凸部のかみ合いによって摺動制御用
ボルト13を介して行い,トルク伝達の解除はコイル5
の励磁によってア−マチュア1を吸着し,かみ合いを解
除することによって行う。
落下せず,また所要のトルク伝達も円滑に行えるミニウ
インチ用のクラッチを提供する。 【構成】 駆動軸6に連結されたロ−タ2,ロ−タ2に
連結されたコイル5が収納された磁極4,ロ−タ2に対
向して設けられハブトオシ3の対向面に円周方向に亙っ
て所定の段差の凹部1a,凸部1bを形成したア−マチ
ュア1及びア−マチュア1に対向して設けられ凹部1
a,凸部1bに対応した所定の段差の凸部3a,凹部3
bを形成したハブトオシ3を備え,ロ−タ2からのトル
クの伝達はロ−タ2とア−マチュア1間に設けたばねの
押付力によってア−マチュア1とハブトオシ3の各対向
面に形成した凹部と凸部のかみ合いによって摺動制御用
ボルト13を介して行い,トルク伝達の解除はコイル5
の励磁によってア−マチュア1を吸着し,かみ合いを解
除することによって行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はたとえば,海釣り等に使
用される小形レジャ−ボ−ト用ミニウインチ駆動用等の
用途に用いて好適な無励磁作動形かみ合いクラッチに関
する。
用される小形レジャ−ボ−ト用ミニウインチ駆動用等の
用途に用いて好適な無励磁作動形かみ合いクラッチに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来,この種用途に使用されていたのは
励磁作動形電磁クラッチで,その構成は図5に示すよう
な構造のものであった。同図において,1はア−マチュ
ア,2はロ−タ,3はハブトオシ,4はロ−タ2に連結
された断面コ字状の磁極,5はこの磁極に収納された励
磁コイルである。6は駆動軸,7は軸受で,前述した被
動側に当たるハブトオシ3は軸受7に支承される。8は
ボルトで,ア−マチュア1とハブトオシ3を連結するも
のである。9は図示しないウインチの巻き上げ・巻き下
ろし用のドラムで,このドラム9にはワイヤ−(ロ−
プ)を介して錨(図示せず)が連結されている。この
他,図示しないが,駆動軸6に駆動力を伝えるモ−タ等
のトルク発生手段及び適用製品,たとえば小形レジャ−
ボ−トが別置されており,このボ−トに上記の各構成部
品が備えられているものとする。以上の構成において,
コイル5に通電することによりア−マチュア1がロ−タ
2に吸着され,この摩擦力で駆動軸6より入力された動
力が,ハブトオシ3を経由して伝達され,ドラム9を回
動するので,図示しないワイヤ−を介して錨はボ−ト上
に巻き上げられる。次に,コイル5の通電を断つとア−
マチュア1は開放され,ハブトオシ3を介してドラム9
に伝達されていたトルクがなくなり,ドラム9は静止状
態となる。よって,この状態でボ−トを駆動して沖合い
に向かう。ボ−トが釣り場に到着すると,コイル5は通
電されていないから,錨は手動で自由に巻き下ろされる
から錨を取り出して海中に沈め,ボ−トをその場所に係
留して釣りを行う。岸へ戻る場合は,前記のようにコイ
ル5の所定区間の通電と通電停止の操作を行って錨をボ
−ト上に巻き上げて,ボ−トを岸へと運行するものであ
る。なお,ボ−トが岸に到着したときは,岸壁のへさき
の所定場所にワイヤ−にて係留する。
励磁作動形電磁クラッチで,その構成は図5に示すよう
な構造のものであった。同図において,1はア−マチュ
ア,2はロ−タ,3はハブトオシ,4はロ−タ2に連結
された断面コ字状の磁極,5はこの磁極に収納された励
磁コイルである。6は駆動軸,7は軸受で,前述した被
動側に当たるハブトオシ3は軸受7に支承される。8は
ボルトで,ア−マチュア1とハブトオシ3を連結するも
のである。9は図示しないウインチの巻き上げ・巻き下
ろし用のドラムで,このドラム9にはワイヤ−(ロ−
プ)を介して錨(図示せず)が連結されている。この
他,図示しないが,駆動軸6に駆動力を伝えるモ−タ等
のトルク発生手段及び適用製品,たとえば小形レジャ−
ボ−トが別置されており,このボ−トに上記の各構成部
品が備えられているものとする。以上の構成において,
コイル5に通電することによりア−マチュア1がロ−タ
2に吸着され,この摩擦力で駆動軸6より入力された動
力が,ハブトオシ3を経由して伝達され,ドラム9を回
動するので,図示しないワイヤ−を介して錨はボ−ト上
に巻き上げられる。次に,コイル5の通電を断つとア−
マチュア1は開放され,ハブトオシ3を介してドラム9
に伝達されていたトルクがなくなり,ドラム9は静止状
態となる。よって,この状態でボ−トを駆動して沖合い
に向かう。ボ−トが釣り場に到着すると,コイル5は通
電されていないから,錨は手動で自由に巻き下ろされる
から錨を取り出して海中に沈め,ボ−トをその場所に係
留して釣りを行う。岸へ戻る場合は,前記のようにコイ
ル5の所定区間の通電と通電停止の操作を行って錨をボ
−ト上に巻き上げて,ボ−トを岸へと運行するものであ
る。なお,ボ−トが岸に到着したときは,岸壁のへさき
の所定場所にワイヤ−にて係留する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来のもので
は,上記のように錨の巻き上げ,巻き下ろしに用いる小
形レジャ−ボ−ト用ミニウインチの駆動は励磁作動形の
電磁クラッチによって制御していたから,船主が陸に上
がる時,電源をOFFとした場合,電源をOFFとする
ことによってコイル5の通電が断たれて,ア−マチュア
1が解放され,ハブトオシ3に結合していたドラム9は
フリ−となるので,ワイヤ−が錨の自重によって巻き戻
されて錨が海中に落下してしまう恐れがあった。これを
防止するために,従来型の無励磁作動形の摩擦クラッッ
チを使用することも考えられるが,この場合は,構造が
大型化し,高価となってしまうという問題点があった。
本発明は従来のものの上記課題(問題点)を解決するよ
うにした無励磁作動形かみ合いクラッチを提供すること
を目的とする。
は,上記のように錨の巻き上げ,巻き下ろしに用いる小
形レジャ−ボ−ト用ミニウインチの駆動は励磁作動形の
電磁クラッチによって制御していたから,船主が陸に上
がる時,電源をOFFとした場合,電源をOFFとする
ことによってコイル5の通電が断たれて,ア−マチュア
1が解放され,ハブトオシ3に結合していたドラム9は
フリ−となるので,ワイヤ−が錨の自重によって巻き戻
されて錨が海中に落下してしまう恐れがあった。これを
防止するために,従来型の無励磁作動形の摩擦クラッッ
チを使用することも考えられるが,この場合は,構造が
大型化し,高価となってしまうという問題点があった。
本発明は従来のものの上記課題(問題点)を解決するよ
うにした無励磁作動形かみ合いクラッチを提供すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の無励磁作動形か
み合いクラッチは,上記課題を解決するために,駆動軸
に連結されたロ−タ,このロ−タに連結されたコイルが
収納された磁極,上記ロ−タに対向して設けられ後述す
るハブトオシの対向面に円周方向に亙って所定の段差の
凹部,凸部を形成したア−マチュア及びこのア−マチュ
アに対向して設けられ前記ア−マチュアの凹部,凸部に
対応した所定の段差の凸部,凹部を形成したハブトオシ
を備え,ロ−タからのトルクの伝達は上記コイルの無励
磁状態のときのロ−タとア−マチュア間に設けたばねの
押付力によって前記ア−マチュアをハブトオシに対して
押圧してこれら両者の各対向面に形成した凹部と凸部を
かみ合わせることによってロ−タとア−マチュア間に亙
って装着した摺動制御用ボルトを介して行い,上記トル
ク伝達の解除は上記コイルの励磁によってア−マチュア
をロ−タ側に吸着し,上記ア−マチュアとハブトオシと
のかみ合いを解除することによって行うように構成し
た。この場合,上記ア−マチュアをハブトオシに対して
押圧するばねとしては,上記ロ−タの外周部に設けたリ
ング状のばねスペ−サのア−マチュアに対向する面に円
周方向に亙って設けた複数個のばね収納穴とア−マチュ
アに対して装着したばねを用いるように構成するのが望
ましい。なお,上記ロ−タとア−マチュア間に亙って装
着した摺動制御用ボルトは,上記ばねスペ−サの円周上
のばね収納穴を避けて所定間隔を隔てて設けたスリ−ブ
固定部を用いてア−マチュア間に装着することができ
る。
み合いクラッチは,上記課題を解決するために,駆動軸
に連結されたロ−タ,このロ−タに連結されたコイルが
収納された磁極,上記ロ−タに対向して設けられ後述す
るハブトオシの対向面に円周方向に亙って所定の段差の
凹部,凸部を形成したア−マチュア及びこのア−マチュ
アに対向して設けられ前記ア−マチュアの凹部,凸部に
対応した所定の段差の凸部,凹部を形成したハブトオシ
を備え,ロ−タからのトルクの伝達は上記コイルの無励
磁状態のときのロ−タとア−マチュア間に設けたばねの
押付力によって前記ア−マチュアをハブトオシに対して
押圧してこれら両者の各対向面に形成した凹部と凸部を
かみ合わせることによってロ−タとア−マチュア間に亙
って装着した摺動制御用ボルトを介して行い,上記トル
ク伝達の解除は上記コイルの励磁によってア−マチュア
をロ−タ側に吸着し,上記ア−マチュアとハブトオシと
のかみ合いを解除することによって行うように構成し
た。この場合,上記ア−マチュアをハブトオシに対して
押圧するばねとしては,上記ロ−タの外周部に設けたリ
ング状のばねスペ−サのア−マチュアに対向する面に円
周方向に亙って設けた複数個のばね収納穴とア−マチュ
アに対して装着したばねを用いるように構成するのが望
ましい。なお,上記ロ−タとア−マチュア間に亙って装
着した摺動制御用ボルトは,上記ばねスペ−サの円周上
のばね収納穴を避けて所定間隔を隔てて設けたスリ−ブ
固定部を用いてア−マチュア間に装着することができ
る。
【0005】
【作用】本発明のものでは,無励磁作動形の構成にした
から,これを適用したミニボ−トの船主が上陸の際に電
源をOFFにしても,錨が海中に落下してしまう恐れは
なくなった。また,本発明のクラッチのトルク伝達は,
コイルの無励磁状態のときの,ア−マチュアに設けたば
ねの押圧力を利用してア−マチュアとハブトオシの対向
面に設けた所定の段差の凹部,凸部をかみ合せてロ−タ
のトルクをボルトを介してア−マチュアからハブトオシ
に伝達するようにした簡単な構成で,円滑なトルクの伝
達が行える。また,本発明の無励磁作動形のかみ合いク
ラッチのコイルとしては,励磁作動形用のコイルをその
まま利用した構成としたから特別な電力消費を生じな
い。また,部品としてはその多くのものが,励磁作動用
クラッチの部品を流用でき,特殊部品としてもばねスペ
−サとスリ−ブ固定部等と点数は少ないから,低コスト
に製作できる。
から,これを適用したミニボ−トの船主が上陸の際に電
源をOFFにしても,錨が海中に落下してしまう恐れは
なくなった。また,本発明のクラッチのトルク伝達は,
コイルの無励磁状態のときの,ア−マチュアに設けたば
ねの押圧力を利用してア−マチュアとハブトオシの対向
面に設けた所定の段差の凹部,凸部をかみ合せてロ−タ
のトルクをボルトを介してア−マチュアからハブトオシ
に伝達するようにした簡単な構成で,円滑なトルクの伝
達が行える。また,本発明の無励磁作動形のかみ合いク
ラッチのコイルとしては,励磁作動形用のコイルをその
まま利用した構成としたから特別な電力消費を生じな
い。また,部品としてはその多くのものが,励磁作動用
クラッチの部品を流用でき,特殊部品としてもばねスペ
−サとスリ−ブ固定部等と点数は少ないから,低コスト
に製作できる。
【0006】
【実施例】図1乃至図4は本発明の実施例を示すもの
で,従来のものと対応する構成については,図5と同一
の符号を付して示した。図1において,10はロ−タ2
の外周に設けられたリング状のばねスペ−サで,このば
ねスペ−サ10には,図2に示すように円周方向に亙っ
て適当間隔を隔てて複数個のばね収納穴11が設けら
れ,この穴11中にばね12がア−マチュア1を押圧す
るように装着され,また,図1に示すようにばねスペ−
サ10の円周上の他の部分にはスリ−ブ固定部14を設
け,このスリ−ブ固定部14とア−マチュア1に亙って
摺動制御用のボルト13をねじ込むようにし,このボル
ト13によりロ−タ2のトルクをア−マチュアに伝達す
ると共に,ボルト13のねじ込み量を調節することによ
りア−マチュア1の移動量を制限するようになってい
る。次に,ア−マチュア1とハブトオシ3により行われ
るかみ合いクラッチの構成について説明する。すなわ
ち,本発明のクラッチのア−マチュア1は,図3(A)
に示すように,円板状の外周縁部に所定の厚み部分1E
を形成し,この厚み部分1Eは図3(B)に示すように
円周上に亙って所定段差の複数個の凹部1aと凸部1b
を交互に形成している。また,負荷側であるハブトオシ
3には,図4(A)に示すように,円周方向に亙ってア
−マチュア1の凹部1a,凸部1bと対応した段差の複
数個の凸部3a,凹部3bが設けられている。以上1〜
14(ボルト8は除く)で,本発明の励磁作動形のかみ
合いクラッチが構成される。なお,本発明の実施例の場
合も,詳細は図示しないが従来例の場合と同様,図示し
ないミニウインチがボ−トに設置され,上記構成の無励
磁作動形のかみ合いクラッチが,このウインチのドラム
のワイヤ−に連結された錨の巻き上げ,巻き下ろしの操
作用として使用されるようになっているものとする。以
上の構成において,コイル5が無励磁状態のときは,ば
ね12の押圧力によってア−マチュア1を押圧してハブ
トオシ3の対向面に形成されている各々の凹部1aと凸
部3a,凸部1bと凹部3bが夫々かみ合い,ボルト1
3を介してロ−タ2のトルクがア−マチュア1へトルク
伝達が可能な状態となっている。従って,この状態で駆
動軸6従ってロ−タ2を駆動させると,このロ−タ2の
トルクは前記ア−マチュア1とハブトオシ3の相互の凹
部,凸部のかみ合いにより,ボルト13を介してドラム
9を回転させるから,ワイヤ−をドラム9に巻き取り,
錨をボ−ト上に巻き上げることができる。よって,ボ−
トは海上への運行を行うことができる。ボ−トが海上の
所定の釣り場に到着し,錨を下ろす場合には,コイル5
を通電すると磁力によりア−マチュアはロ−タ2側に吸
引され,ア−マチュア1とハブトオシ3相互の凹部,凸
部間のかみ合いが解除されてフリ−となり,ドラム9は
錨の自重で巻き下ろされ,錨を海中に沈めて,ボ−トを
海上の所定場所に係留する。なお,本発明のものでは,
無励磁作動形であるから,船主がボ−トから上陸をする
とき電源をOFFとしても錨が海中に落下する恐れはな
い。
で,従来のものと対応する構成については,図5と同一
の符号を付して示した。図1において,10はロ−タ2
の外周に設けられたリング状のばねスペ−サで,このば
ねスペ−サ10には,図2に示すように円周方向に亙っ
て適当間隔を隔てて複数個のばね収納穴11が設けら
れ,この穴11中にばね12がア−マチュア1を押圧す
るように装着され,また,図1に示すようにばねスペ−
サ10の円周上の他の部分にはスリ−ブ固定部14を設
け,このスリ−ブ固定部14とア−マチュア1に亙って
摺動制御用のボルト13をねじ込むようにし,このボル
ト13によりロ−タ2のトルクをア−マチュアに伝達す
ると共に,ボルト13のねじ込み量を調節することによ
りア−マチュア1の移動量を制限するようになってい
る。次に,ア−マチュア1とハブトオシ3により行われ
るかみ合いクラッチの構成について説明する。すなわ
ち,本発明のクラッチのア−マチュア1は,図3(A)
に示すように,円板状の外周縁部に所定の厚み部分1E
を形成し,この厚み部分1Eは図3(B)に示すように
円周上に亙って所定段差の複数個の凹部1aと凸部1b
を交互に形成している。また,負荷側であるハブトオシ
3には,図4(A)に示すように,円周方向に亙ってア
−マチュア1の凹部1a,凸部1bと対応した段差の複
数個の凸部3a,凹部3bが設けられている。以上1〜
14(ボルト8は除く)で,本発明の励磁作動形のかみ
合いクラッチが構成される。なお,本発明の実施例の場
合も,詳細は図示しないが従来例の場合と同様,図示し
ないミニウインチがボ−トに設置され,上記構成の無励
磁作動形のかみ合いクラッチが,このウインチのドラム
のワイヤ−に連結された錨の巻き上げ,巻き下ろしの操
作用として使用されるようになっているものとする。以
上の構成において,コイル5が無励磁状態のときは,ば
ね12の押圧力によってア−マチュア1を押圧してハブ
トオシ3の対向面に形成されている各々の凹部1aと凸
部3a,凸部1bと凹部3bが夫々かみ合い,ボルト1
3を介してロ−タ2のトルクがア−マチュア1へトルク
伝達が可能な状態となっている。従って,この状態で駆
動軸6従ってロ−タ2を駆動させると,このロ−タ2の
トルクは前記ア−マチュア1とハブトオシ3の相互の凹
部,凸部のかみ合いにより,ボルト13を介してドラム
9を回転させるから,ワイヤ−をドラム9に巻き取り,
錨をボ−ト上に巻き上げることができる。よって,ボ−
トは海上への運行を行うことができる。ボ−トが海上の
所定の釣り場に到着し,錨を下ろす場合には,コイル5
を通電すると磁力によりア−マチュアはロ−タ2側に吸
引され,ア−マチュア1とハブトオシ3相互の凹部,凸
部間のかみ合いが解除されてフリ−となり,ドラム9は
錨の自重で巻き下ろされ,錨を海中に沈めて,ボ−トを
海上の所定場所に係留する。なお,本発明のものでは,
無励磁作動形であるから,船主がボ−トから上陸をする
とき電源をOFFとしても錨が海中に落下する恐れはな
い。
【0007】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されるから,
次のような優れた効果を有する。 摩擦力を利用した無励磁作動形の場合はばね圧縮力を
強力に必要とするが,本発明の場合,ア−マチュアとハ
ブトオシの相互の対向面に形成した凸部と凹部のかみ合
いを利用してトルク伝達を円滑に行うことができるか
ら,ばねの押圧力は比較的弱くて良く,このばね力に抗
してア−マチュアをフリ−にするための電磁吸引力が少
量で可能という特徴がある。したがって,従来の摩擦形
方式のものでは,ばね圧縮力に勝る電磁吸引力を発生さ
せるため,フィ−ルドを外径方向または軸方向に大きく
する必要があるが,本発明のものでは,それを必要とし
ないから小形構造で済む。 前記の理由により,本実施例の場合,従来の摩擦形方
式に比較し,1/4〜1/5のばね力で同一トルクを伝
達することが可能で,特別な磁極等を必要としない点で
優れている。また,部品としてはその多くのものが,励
磁作動用クラッチの部品を流用できるから,特殊部品と
してもばねスペ−サとスリ−ブ固定部等と点数は少ない
から,低コストで製作できる。 さらに,本発明のクラッッチは無励磁作動形の構成に
したから,これを適用したミニボ−ト等の船主が上陸の
際に電源をOFFにしても,錨が海中に落下してしまう
恐れはなくなった。
次のような優れた効果を有する。 摩擦力を利用した無励磁作動形の場合はばね圧縮力を
強力に必要とするが,本発明の場合,ア−マチュアとハ
ブトオシの相互の対向面に形成した凸部と凹部のかみ合
いを利用してトルク伝達を円滑に行うことができるか
ら,ばねの押圧力は比較的弱くて良く,このばね力に抗
してア−マチュアをフリ−にするための電磁吸引力が少
量で可能という特徴がある。したがって,従来の摩擦形
方式のものでは,ばね圧縮力に勝る電磁吸引力を発生さ
せるため,フィ−ルドを外径方向または軸方向に大きく
する必要があるが,本発明のものでは,それを必要とし
ないから小形構造で済む。 前記の理由により,本実施例の場合,従来の摩擦形方
式に比較し,1/4〜1/5のばね力で同一トルクを伝
達することが可能で,特別な磁極等を必要としない点で
優れている。また,部品としてはその多くのものが,励
磁作動用クラッチの部品を流用できるから,特殊部品と
してもばねスペ−サとスリ−ブ固定部等と点数は少ない
から,低コストで製作できる。 さらに,本発明のクラッッチは無励磁作動形の構成に
したから,これを適用したミニボ−ト等の船主が上陸の
際に電源をOFFにしても,錨が海中に落下してしまう
恐れはなくなった。
【図1】本発明の一実施例を示す半部縦断正面図であ
る。
る。
【図2】図1の円周上の他の断面を示す半部縦断正面図
である。
である。
【図3】本発明のクラッチのア−マチュアの構成を示す
もので,同図(A)は正面図,同図(B)は右側面図で
ある。
もので,同図(A)は正面図,同図(B)は右側面図で
ある。
【図4】本発明のハブトオシの構成を示すもので,同図
(A)は左側面図,同図(B)は右側面図である。
(A)は左側面図,同図(B)は右側面図である。
【図5】従来例の構成を示す半部縦断正面図である。
1:ア−マチュア 1a:凹部 1b:凸部 2:ロ−タ 3:ハブトオシ 3a:凸部 3b:凹部 4:磁極 5:コイル 6:駆動軸 10:ばねスぺ−サ 12:ばね 13:摺動制御用のボルト 14:スリ−ブ固定部
Claims (3)
- 【請求項1】 駆動軸に連結されたロ−タ,このロ−タ
に連結されたコイルが収納された磁極,上記ロ−タに対
向して設けられ後述するハブトオシの対向面に円周方向
に亙って所定の段差の凹部,凸部を形成したア−マチュ
ア及びこのア−マチュアに対向して設けられ前記ア−マ
チュアの凹部,凸部に対応した所定の段差の凸部,凹部
を形成したハブトオシを備え,ロ−タからのトルクの伝
達は上記コイルの無励磁状態のときのロ−タとア−マチ
ュア間に設けたばねの押付力によって前記ア−マチュア
をハブトオシに対して押圧してこれら両者の各対向面に
形成した凹部と凸部をかみ合わせることによってロ−タ
とア−マチュア間に亙って装着した摺動制御用ボルトを
介して行い,上記トルク伝達の解除は上記コイルの励磁
によってア−マチュアをロ−タ側に吸着し,上記ア−マ
チュアとハブトオシとのかみ合いを解除することによっ
て行うようにしたことを特徴とする無励磁作動形かみ合
いクラッチ。 - 【請求項2】 上記ア−マチュアをハブトオシに対して
押圧するばねとしては,上記ロ−タの外周部に設けたリ
ング状のばねスペ−サのア−マチュアに対向する面に円
周方向に亙って設けた複数個のばね収納穴とア−マチュ
アに対して装着したばねを用いるようにした請求項1記
載の無励磁作動形かみ合いクラッチ。 - 【請求項3】 上記ロ−タとア−マチュア間に亙って装
着した摺動制御用ボルトは,請求項2のばねスペ−サの
円周上のばね収納穴を避けて所定間隔を隔てて設けたス
リ−ブ固定部を用いてア−マチュア間に装着するように
した無励磁作動形かみ合いクラッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5283840A JPH07113429A (ja) | 1993-10-19 | 1993-10-19 | 無励磁作動形かみ合いクラッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5283840A JPH07113429A (ja) | 1993-10-19 | 1993-10-19 | 無励磁作動形かみ合いクラッチ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07113429A true JPH07113429A (ja) | 1995-05-02 |
Family
ID=17670846
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5283840A Pending JPH07113429A (ja) | 1993-10-19 | 1993-10-19 | 無励磁作動形かみ合いクラッチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07113429A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10201172A (ja) * | 1996-12-27 | 1998-07-31 | Omron Corp | クラッチとこのクラッチを用いたインジケータ |
JP2015212579A (ja) * | 2014-05-02 | 2015-11-26 | ジーケーエヌ・ドライブライン・ノースアメリカ・インコーポレーテッド | ドライブライン切断デバイス |
-
1993
- 1993-10-19 JP JP5283840A patent/JPH07113429A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10201172A (ja) * | 1996-12-27 | 1998-07-31 | Omron Corp | クラッチとこのクラッチを用いたインジケータ |
JP2015212579A (ja) * | 2014-05-02 | 2015-11-26 | ジーケーエヌ・ドライブライン・ノースアメリカ・インコーポレーテッド | ドライブライン切断デバイス |
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