JPH10200664A - 読み取り装置 - Google Patents

読み取り装置

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JPH10200664A
JPH10200664A JP9000312A JP31297A JPH10200664A JP H10200664 A JPH10200664 A JP H10200664A JP 9000312 A JP9000312 A JP 9000312A JP 31297 A JP31297 A JP 31297A JP H10200664 A JPH10200664 A JP H10200664A
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JP
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platen
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JP9000312A
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English (en)
Inventor
Masaru Takeuchi
勝 竹内
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Priority to US08/998,822 priority patent/US6043908A/en
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロック機構27の部品サイズを小型化すると
共に部品の配置スペースを低減し、ひいては読み取り装
置を小型化する。 【解決手段】 読み取りセンサー25に対して昇降可能
に読取用プラテンローラ26を支持すると共に、読取用
プラテンローラ26を読み取りセンサー25に押圧させ
た状態で保持可能なロック機構27を備えている。ロッ
ク機構27は、読取用プラテンローラ26の端部を軸支
したプラテン支持部材28と、プラテン支持部材28を
進退方向に対してのみ移動自在に支持すると共に、プラ
テン支持部材28が後方に回動したときに進退方向の移
動を禁止し、読取用プラテンローラ26の読み取りセン
サー25への押圧を維持させる回動支持部材32とを有
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラテンを読み取
りセンサーに押圧させた状態で保持可能なロック機構を
備えた読み取り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、ファクシミリ装置は、原稿に記載
された文書や図面等の画像を電話回線を介して伝達でき
るように、画像を画像情報として読み取る読み取り部
と、画像情報を基にして元の画像を印字する印字部と、
画像情報を音声信号として電話回線を介して送受信する
送受信部とを有している。
【0003】上記の読み取り部は、原稿の幅方向に横設
された読み取りセンサーに対してプラテンローラを圧接
しておき、プラテンローラと読み取りセンサーとの間に
原稿を送り込んだ後、プラテンローラの回転により原稿
を長手方向に送り出しながら幅方向の画像を順に読み取
ることによって、原稿全体の画像情報を得るようになっ
ている。この際、読み取りセンサーに対して原稿が浮き
上がった状態になったり、読み取りセンサーに汚れが生
じると、画像情報の読み取り精度が低下することにな
る。
【0004】そこで、従来、上記の読み取り部を構成す
る読み取り装置には、プラテンローラの両端部を軸支す
る一対のプラテン支持部材同士をプラテンローラに並設
されたシャフト部材により連結し、このシャフト部材を
回動中心としてプラテン支持部材を昇降させると共に下
限位置において保持するように構成したロック機構が備
えられている。そして、このロック機構によれば、画像
を読み取るときには、プラテン支持部材を下限位置まで
下降させることによりプラテンローラを読み取りセンサ
ーに圧接させた状態で保持して原稿の浮き上がりを防止
することが可能になっている。また、読み取りセンサー
に汚れが生じたり、紙詰まりが生じたときには、プラテ
ンローラを持ち上げてプラテン支持部材と共に上昇させ
ることにより読み取りセンサーから離隔させることによ
って、清掃作業や紙詰まりの回復作業を行うことが可能
になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のように、プラテンローラに並設されたシャフト部材
によりプラテン支持部材同士を連結させた構成では、シ
ャフト部材がプラテンローラと略同一長の大きなサイズ
となり、この大きなサイズのシャフト部材の設置スペー
スをプラテンローラに沿って確保することが必要になる
ため、読み取り装置およびこの読み取り装置を備えたフ
ァクシミリ装置が大型化することになるという問題があ
る。
【0006】従って、本発明は、部品サイズを小型化す
ることができると共に部品の配置スペースを低減するこ
とができ、ひいては読み取り装置を小型化することがで
きる読み取り装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、読み取りセンサーに対して進退
移動可能にプラテンを支持すると共に、該プラテンを前
記読み取りセンサーに押圧させた状態で保持可能なロッ
ク機構を備えた読み取り装置において、前記ロック機構
は、前記プラテンの端部を軸支したプラテン支持部材
と、前記プラテン支持部材を進退方向に対してのみ移動
自在に支持すると共に、該プラテン支持部材が所定方向
に回動したときに前記進退方向の移動を禁止し、前記プ
ラテンの前記読み取りセンサーへの押圧を維持させる回
動支持部材とを有したことを特徴としている。これによ
り、プラテンの両端部に設けられたプラテン支持部材と
回動支持部材とでロック機構を構成することができるた
め、従来のようにプラテンの両端部にかけてシャフト部
材を横設してロック機構を構成した場合と比較して部品
サイズを小型化することができると共に部品の配置スペ
ースを低減することができ、ひいては読み取り装置を小
型化することができる。また、回転支持部材は、プラテ
ン支持部材を前記進退方向に対してのみ移動自在に支持
すると共に、そのプラテン支持部材が前記所定方向に回
動した時にはプラテン支持部材の進退方向の移動を禁止
するように構成されているので、プラテンを読み取りセ
ンサーに押圧させた状態から前記所定方向とは反対の方
向へプラテン支持部材を回転し、プラテンの進退方向の
移動を可能とした状態で読み取りセンサー等の清掃を容
易に行うことができ、そして、プラテン支持部材を前記
所定方向に回転させるという簡単な操作でプラテンを読
み取りセンサーへの押圧状態に戻すことができる。
【0008】請求項2の発明は、請求項1記載の読み取
り装置であって、前記プラテンの上方には、該プラテン
を覆うカバー部材が開閉可能に設けられており、前記プ
ラテン支持部材には、前記カバー部材が閉められたとき
に、該カバー部材に当接することによって、前記プラテ
ン支持部材を前記読み取りセンサー方向に移動させなが
ら前記所定方向に回動させるレバー部材が設けられたこ
とを特徴としている。これにより、カバー部材を閉める
操作により前記レバー部材がカバー部材に当接して前記
プラテン支持部材を読み取りセンサー方向に移動させな
がら所定方向に回動させて回動支持部材において保持さ
せることができるため、カバー部材を閉める操作と、プ
ラテンを読み取りセンサーへの押圧状態に戻す操作とを
同時に行うことができ操作性が向上したものとなる。
【0009】請求項3の発明は、請求項1または2記載
の読み取り装置であって、前記プラテン支持部材は、長
手方向と幅方向とを有した摺動部材を有しており、前記
回動支持部材は、前記摺動部材の長手方向の両端が摺動
自在に嵌合される嵌合穴と、前記摺動部材の長手方向が
前記進退方向と一致したときに、前記摺動部材を移動自
在とするように前記嵌合穴を外部に開放させる開口部と
を有していることを特徴としている。これにより、プラ
テン支持部材および回動支持部材がそれぞれ簡単な形状
であるため、ロック機構を容易に製作することができる
と共に、保守点検が容易になる。また、プラテン支持部
材に摺動部材を設け、回転支持部材に嵌合穴及び開口部
を設けるという簡単な構成により、プラテン支持部材の
回転に基づく、プラテンの読み取りセンサーへの押圧状
態とプラテンの進退方向の移動を可能とした状態との間
の切り換えを確実に行うことができる。
【0010】請求項4の発明は、請求項3記載の読み取
り装置であって、前記摺動部材は、前記嵌合穴の開口部
周縁との当接部が回動方向に沿った湾曲形状に形成され
ていることを特徴としている。これにより、プラテン支
持部材を回動させる際に、摺動部材の当接部が回動方向
に沿った湾曲形状に形成されているため、僅かな力であ
っても円滑に回動させて保持させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の読み取り装置を具体化し
た実施の形態を図1ないし図6に基づいて以下に説明す
る。本実施形態に係る読み取り装置は、図3に示すよう
に、ファクシミリ装置1の読み取り部22として備えら
れている。ファクシミリ装置1は、図2に示すように、
下側の筐体を構成する収容枠体2を有している。収容枠
体2の前面側および背面側には、パネルカバー3および
原稿用紙カバー4がそれぞれ開閉可能に設けられてい
る。パネルカバー3には、電話番号の入力キーや機能キ
ー等を備えた操作パネル5が設けられている。また、原
稿用紙カバー4には、原稿を支持する原稿挿入ガイド4
aと、印字済みの用紙を排出する用紙排出口4bと、多
数の用紙を収容可能な用紙収容枠体6とが前面側からこ
の順に形成または設けられている。
【0012】上記の用紙収容枠体6は、図3に示すよう
に、上面から下面にかけて連通されており、上面および
下面には、用紙供給口6aおよび給紙口6bがそれぞれ
形成されている。また、用紙収容枠体6の内部には、給
紙ローラ8が給紙口6bに近接して回転可能に設けられ
ていると共に、用紙7を支持する用紙支持板9が設けら
れている。用紙支持板9は、給紙ローラ8に一方端を当
接するように他方端が回動自在に軸支されていると共
に、給紙ローラ8方向に付勢されており、給紙ローラ8
は、用紙支持板9により用紙7の先端部が給紙ローラ8
に圧接された状態で回転することによって、用紙7を1
枚単位で給紙口6b方向に繰り出すようになっている。
【0013】上記の用紙7が繰り出される給紙口6b
は、給紙口6bの出口側に配置された印字部36に用紙
7を案内する第1案内部6eと第2案内部6fとで形成
されている。第1案内部6eは、用紙収容枠体6の前面
壁6cの下端から背面壁6d側下方向に曲折された後、
用紙7の裏面に当接する頂部6gを有するように上方に
曲折されることにより形成されている。一方、第2案内
部6fは、用紙収容枠体6の背面壁6dの下端から第1
案内部6e方向に曲折され、第1案内部6eの頂部6g
よりも先端部が背面壁6d側(給紙ローラ8側)に位置
するように形成されている。そして、このように形成さ
れた第1案内部6eおよび第2案内部6fは、第1案内
部6eの頂部6gと第2案内部6fの先端部とで用紙7
の進行方向を規制することによって、印字部36に用紙
7を案内する際に、印字部36の印字用プラテンローラ
10と印字ヘッド11との挟持点Aにおける接線方向に
用紙を進行させるようになっている。
【0014】上記の印字用プラテンローラ10および印
字ヘッド11は、用紙7の幅方向に設けられている。印
字ヘッド11は、用紙7の幅方向の全範囲にわたって印
字する印字面を有している。また、印字ヘッド11は、
印字用プラテンローラ10に圧接されるように、印字用
プラテンローラ10方向に付勢するスプリングバネ12
により支持されている。
【0015】上記の印字用プラテンローラ10および印
字ヘッド11間の挟持点Aには、上述の第1案内部6e
と第2案内部6fとで案内された用紙7が搬送されるよ
うになっていると共に、用紙幅に略一致したリボン幅の
インクリボン13が搬送されるようになっている。イン
クリボン13は、片面のみにインク層が形成されてい
る。また、インクリボン13は、ロール状に巻回されて
おり、挟持点Aの後方に設けられた巻出ローラ14aか
ら繰り出された後、挟持点Aにおいて用紙7の印字ヘッ
ド11側を通過した後、挟持点Aの前方に設けられた巻
取ローラ14bに巻き取られることにより搬送されるよ
うになっている。そして、インクリボン13は、挟持点
Aにおいて印字ヘッド11の熱によりインクを用紙7に
転写することによって、画像情報を用紙7に印字するよ
うになっている。
【0016】また、挟持点Aの給紙側には、フィルム部
材15が用紙7およびインクリボン3間に位置するよう
に設けられている。フィルム部材15は、リボン幅より
も広いフィルム幅および挟持点Aの近傍から給紙口6b
の出口側までの範囲にわたったフィルム長を有してい
る。そして、フィルム部材15は、その先端辺が挟持点
Aの近傍に位置されており、用紙7とインクリボン13
との接触を挟持点Aまで禁止することによって、インク
リボン13との接触による用紙7の汚れを防止するよう
になっている。
【0017】一方、挟持点Aの排紙側には、印字された
用紙7を案内する用紙排出ガイド16と、この用紙7を
外部に排出する2個の排出ローラ17とが設けられてい
る。これらの排出ローラ17は、用紙排出口4bの幅方
向における中心位置から左右一対に設けられている。ま
た、用紙排出ガイド16は、用紙排出口4bに用紙7を
案内するように、挟持点A側から用紙排出口4b側にか
けて湾曲されている。用紙排出口4bは、用紙収容枠体
6の前面壁6cと原稿挿入ガイド4aとで形成されてお
り、用紙排出口4bの一方面を形成する前面壁6cは、
用紙7の一方辺を下側として支持する用紙載置板として
の機能を果たすように、用紙排出口4b側から上端部に
かけて後方に傾斜されている。また、この前面壁6cの
底部には、各排出ローラ17に近接して左右一対に支持
部材18が設けられており、これらの支持部材18は、
用紙7が左右に傾斜して一方の支持部材18でのみ支持
されたときに、重力の作用により両支持部材18で支持
されるように左右の傾斜を修正するようになっている。
【0018】また、用紙排出口4bの他方面を形成する
原稿挿入ガイド4aは、前面側が背面側よりも下方に位
置するように傾斜されており、原稿が載置されたときに
重力の作用により前方へ移動させるようになっている。
この原稿挿入ガイド4aの前面側には、ペーパーシュー
トカバー19とパネルカバー3とが設けられている。パ
ネルカバー3は、原稿挿入ガイド4a側の端部が回動自
在に軸支されることにより開閉可能にされており、閉状
態となったときにペーパーシュートカバー19とで原稿
通路20を形成するようになっている。また、これらの
原稿挿入ガイド4aおよび両カバー19・3は、原稿通
路20への入口となる原稿挿入口20aを形成してい
る。
【0019】上記の原稿通路20には、送りローラ21
と読み取り部22と排紙ローラ23とが原稿挿入口20
a側からこの順に設けられている。送りローラ21に
は、分離片24が圧接されており、送りローラ21と分
離片24とは、原稿挿入口20aに複数枚の原稿が挿入
されたときに、1枚単位で原稿を読み取り部22に送給
するようになっている。
【0020】上記の読み取り部22は、CIS(contact
image sensor)からなる読み取りセンサー25と、基準
色として使用される白色の読取用プラテンローラ26と
を有している。尚、読み取りセンサー25は、CCD(c
harge coupled device) であっても良い。読み取りセン
サー25は、原稿幅に略一致したセンサー幅の読取面2
5aを有しており、画像を幅方向に1ライン単位で読み
取って画像情報とするようになっている。また、読取用
プラテンローラ26の両端部には、読取用プラテンロー
ラ26を読み取りセンサー25の読取面25aに対して
押圧および離隔させるロック機構27が設けられてい
る。
【0021】上記のロック機構27は、図1および図5
に示すように、読取用プラテンローラ26の一端を回転
自在に軸支するプラテン支持部材28と、プラテン支持
部材28を回動自在に支持すると共に、上下方向に移動
可能に支持する回動支持部材32とを左右一対に有して
いる。回動支持部材32は、円形状の嵌合穴32aと、
嵌合穴32aの一部を開口した開口部32bとを有して
いる。
【0022】上記のプラテン支持部材28は、回動支持
部材32に沿って立設される板状の支持基体29と、支
持基体29の前側上部に設けられ、パネルカバー3が当
接されるレバー部材30と、支持基体29の下部の読取
用プラテンローラ26側に設けられた摺動部材31とを
一体的に有している。支持基体29は、摺動部材31の
周囲に位置するように突設された第1および第2挟持部
29b・29cを有している。また、摺動部材31は、
上記の第1および第2挟持部29b・29cとの間隔が
回動支持部材32の厚みに略一致するように設定された
第3挟持部33aを有しており、この第3挟持部33a
と第1および第2挟持部29b・29cとで回動支持部
材32を挟持することによって、プラテン支持部材28
を回動支持部材32に対して幅方向(左右方向)に固定
するようになっている。
【0023】また、摺動部材31の外周には、上下一対
に形成された湾曲面31a・31aと、これらの湾曲面
31a・31aの端部同士を結ぶ通過面31b・31b
とが形成されている。湾曲面31a・31aは、回動支
持部材32の嵌合穴32aに摺動自在に嵌合するように
形成されており、通過面31b・31bは、嵌合穴32
aの直径よりも短尺の開口部32bを通過するように直
線状に形成されている。さらに、摺動部材31の読取用
プラテンローラ26側には、離隔部31cが形成されて
おり、離隔部31cは、前側の通過面31bの下方位置
に頂部31dを有している。そして、このように構成さ
れたプラテン支持部材28は、図5の立設状態となった
ときに、頂部31dを読み取りセンサー25の読取面2
5aに当接して摺動部材31を嵌合穴32aから開口部
32bに移動しながら上昇させることによって、読取用
プラテンローラ26を読み取りセンサー25から離隔さ
せるようになっている。一方、図6に示すように、パネ
ルカバー3がレバー部材30に当接して傾倒状態とされ
たときには、摺動部材31が嵌合穴32aに嵌合して下
限位置において保持されることによって、読取用プラテ
ンローラ26を読み取りセンサー25に押圧させるよう
になっている。
【0024】上記のプラテン支持部材28の摺動部材3
1には、貫通穴31eが形成されている。貫通穴31e
には、図4に示すように、読取用プラテンローラ26の
支持軸26aが回転自在に貫挿されている。支持軸26
aの端部には、読取用プラテンローラ26を回転駆動す
るプラテンローラギヤ34が固設されている。プラテン
ローラギヤ34の上方には、上述のペーパーシュートカ
バー19の端部19aが位置されており、この端部19
aは、読取用プラテンローラ26やプラテン支持部材2
8がオペレータにより持ち上げられたときに、プラテン
ローラギヤ34に当接することによって、摺動部材31
を回動支持部材32から脱落させないようになってい
る。
【0025】上記のプラテンローラギヤ34は、図示し
ない各種のギヤや駆動モータからなる駆動機構を構成し
ている。駆動機構は、図3に示すように、上述の給紙ロ
ーラ8や印字用プラテンローラ10、巻出,巻取ローラ
14a・14b等を回転駆動するようになっており、こ
の駆動機構の制御は、収容枠体2の底部に設けられた制
御盤35において行われるようになっている。制御盤3
5は、駆動機構を制御することによって、読み取り部2
2における画像の読み取り処理や、印字部36おける用
紙7への印字処理、電話回線を介した画像情報の送受信
処理等を行うようになっている。
【0026】上記の構成において、ファクシミリ装置1
における読み取り部22の動作を説明する。
【0027】画像を送信する場合において、例えば複数
枚の原稿が原稿挿入ガイド4aに載置されて原稿挿入口
20aに挿入されると、これらの原稿は、原稿挿入ガイ
ド4aに沿って矢符方向に滑り込んだ後、送りローラ2
1と分離片24とで1枚目の原稿のみが読み取り部22
方向に所定量繰り出される。この後、図2の操作パネル
5の入力キー等を押圧して相手先が呼び出され、相手先
からの応答により送信可能状態になると、送りローラ2
1が回転されることによって、原稿が読み取り部22の
読取用プラテンローラ26と読み取りセンサー25との
間に搬送される。そして、読取用プラテンローラ26に
より原稿が読み取りセンサー25に押圧されながら搬送
されることによって、画像が読み取りセンサー25によ
り順次読み取られ、読み取られた画像情報が電話回線を
介して相手先へ送信されることになる。
【0028】この際、原稿を搬送する読取用プラテンロ
ーラ26は、ロック機構27により押圧状態が維持され
ている。即ち、図6に示すように、ロック機構27のプ
ラテン支持部材28がパネルカバー3等により下方向に
押圧されながら傾倒されると、摺動部材31の湾曲面3
1a・31aが回動支持部材32の嵌合穴32aに嵌合
しながら回動し、嵌合穴32aにおいて保持される。従
って、プラテン支持部材28に両端を軸支された読取用
プラテンローラ26は、プラテン支持部材28の摺動部
材31と共に下方向に移動して読み取りセンサー25に
当接し、読み取りセンサー25を押圧した状態で保持さ
れることになる。これにより、読取用プラテンローラ2
6による原稿の押圧によって、原稿と読み取りセンサー
25との位置関係が安定し、良好な品質の画像情報を得
ることが可能になっている。
【0029】次に、読み取りセンサー25の清掃作業や
紙詰まりの回復作業を行う場合には、読取用プラテンロ
ーラ26を覆うパネルカバー3が開かれる。そして、レ
バー部材30がオペレータにより引き上げられることに
よって、傾倒状態のプラテン支持部材28が立設状態と
なるように前方に回動される。プラテン支持部材28が
回動されると、離隔部31cが読み取りセンサー25に
当接し、摺動部材31が嵌合穴32aにおいて上方向に
付勢される。そして、図5に示すように、プラテン支持
部材28の通過面31b・31bと回動支持部材32の
開口部32bとが一致したときに、摺動部材31が嵌合
穴32aから開口部32bを上昇する。この後、頂部3
1dが読み取りセンサー25に当接してプラテン支持部
材28が立設状態となったときに、摺動部材31が最高
位置に到達して保持される。これにより、プラテン支持
部材28に両端を軸支された読取用プラテンローラ26
は、プラテン支持部材28の摺動部材31と共に上方向
に移動して読み取りセンサー25から離隔した状態で保
持されるため、読取面25aの清掃作業や紙詰まりの回
復作業を両手を用いて容易に行うことが可能になってい
る。
【0030】また、上記の清掃作業時や紙詰まりの回復
作業時において、プラテン支持部材28や読取用プラテ
ンローラ26を持ち上げた場合には、図4に示すよう
に、読取用プラテンローラ26の支持軸26aに設けら
れたプラテンローラギヤ34がペーパーシュートカバー
19の端部19aに当接することによって、摺動部材3
1の回動支持部材32からの脱落や読取用プラテンロー
ラ26の取り外しが禁止される。これにより、作業終了
後に、プラテン支持部材28を回動支持部材32に取り
付けるというオペレータにとって煩わしい作業の発生を
未然に防止することが可能になっている。
【0031】この後、清掃作業等が終了し、図6に示す
ように、プラテン支持部材28を立設状態にしたままで
パネルカバー3が閉められると、パネルカバー3がレバ
ー部材30の上部に当接し、プラテン支持部材28が下
方向に押圧されながら傾倒される。この際、摺動部材3
1は、嵌合穴32aの開口部周縁との当接部が回動方向
に沿った湾曲形状となる湾曲面31a・31aに形成さ
れているため、パネルカバー3の押圧力が僅かなもので
あっても円滑に嵌合穴32aに嵌合することになる。そ
して、上述のように、摺動部材31が嵌合穴32aにお
いて保持されることによって、読取用プラテンローラ2
6が読み取りセンサー25に圧接された状態で保持され
ることになる。これにより、読取用プラテンローラ26
の両端に設けられたプラテン支持部材28を傾倒させる
2回の作業をパネルカバー3を閉める作業で同時に行う
ことができるため、操作性が良好なものになっている。
【0032】以上のように、本実施形態の読み取り装置
は、図1に示すように、読み取りセンサー25に対して
昇降可能に読取用プラテンローラ26を支持し、読取用
プラテンローラ26を読み取りセンサー25に押圧させ
た状態で保持可能なロック機構27を備えている。そし
て、ロック機構27は、読取用プラテンローラ26の端
部を軸支したプラテン支持部材28と、プラテン支持部
材28を昇降方向に対してのみ移動自在に支持すると共
に、プラテン支持部材28が後方に回動したときに昇降
を禁止し、読取用プラテンローラ26の読み取りセンサ
ー25への押圧を維持させる回動支持部材32とを有し
た構成になっている。
【0033】尚、本実施形態においては、プラテン支持
部材28を後方に回動させているが、前方や側方等の所
定方向に回動するものであれば良い。また、読取用プラ
テンローラ26は、読み取りセンサー25に対して昇降
可能である必要はなく、読み取りセンサー25に対して
進退移動可能であれば、任意の移動方向を適用すること
ができる。また、本実施形態においては、ファクシミリ
装置1に備えられた読み取り部22を用いて読み取り装
置を説明したが、読み取り装置は、例えば複写機やプリ
ンタ装置等の他の事務機器においても適用することがで
きる。
【0034】上記の構成によれば、プラテン支持部材2
8と回動支持部材32とでロック機構27を構成するこ
とができるため、従来のように読取用プラテンローラ2
6の両端部にかけてシャフト部材を横設してロック機構
を構成した場合と比較して部品サイズを小型化すること
ができると共に部品の配置スペースを低減することがで
き、ひいては読み取り装置を小型化することができる。
【0035】また、図5および図6に示すように、本実
施形態における読取用プラテンローラ26の上方には、
読取用プラテンローラ26を覆うパネルカバー3(カバ
ー部材)が開閉可能に設けられており、プラテン支持部
材28には、パネルカバー3が閉められたときに、パネ
ルカバー3に当接することによって、プラテン支持部材
28を読み取りセンサー25方向に移動させながら後方
に回動させるレバー部材30が設けられている構成であ
る。そして、この構成によれば、カバー部材を閉める操
作により前記レバー部材がカバー部材に当接して前記プ
ラテン支持部材を読み取りセンサー方向に移動させなが
ら所定方向に回動させて回動支持部材において保持させ
ることができるため、カバー部材を閉める操作と、プラ
テンを読み取りセンサーへの押圧状態に戻す操作とを同
時に行うことができ操作性が向上したものとなる。
【0036】また、本実施形態におけるプラテン支持部
材28は、長手方向と幅方向とを有するように湾曲面3
1a・31aと通過面31b・31bとを有した摺動部
材31を有しており、回動支持部材32は、摺動部材3
1の長手方向の両端(湾曲面31a・31a)が摺動自
在に嵌合される嵌合穴32aと、摺動部材31の長手方
向が昇降方向(進退方向)と一致したときに、摺動部材
31を移動自在とするように嵌合穴32aを外部に開放
させる開口部32bとを有した構成にされている。尚、
長手方向とは、湾曲面31a・31aの頂部同士を結ぶ
方向のことであり、幅方向とは、通過面31b・31b
に対して垂直方向のことである。また、摺動部材31
は、長手方向と幅方向とを有するように形成されていれ
ば、矩形形状や楕円形状に形成されていても良い。
【0037】上記の構成によれば、プラテン支持部材2
8および回動支持部材32が簡単な形状であるため、ロ
ック機構27を容易に製作することができると共に、保
守点検が容易になっている。また、摺動部材31が湾曲
面31a・31aを有し、この湾曲面31a・31aは
嵌合穴32aの開口部周縁との当接部が回動方向に沿っ
た湾曲形状となっているため、プラテン支持部材28を
僅かな力であっても円滑に回動させて保持させることが
できる。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の読み取り装置によれば、
ロック機構が、プラテンの端部を軸支したプラテン支持
部材と、前記プラテン支持部材を進退方向に対してのみ
移動自在に支持すると共に、該プラテン支持部材が所定
方向に回動したときに前記進退方向の移動を禁止し、前
記プラテンの前記読み取りセンサーへの押圧を維持させ
る回動支持部材とを有した構成なので、これにより、プ
ラテンの両端部に設けられたプラテン支持部材と回動支
持部材とでロック機構を構成することができるため、従
来のようにプラテンの両端部にかけてシャフト部材を横
設してロック機構を構成した場合と比較して部品サイズ
を小型化することができると共に部品の配置スペースを
低減することができ、ひいては読み取り装置を小型化す
ることができるという効果を奏する。
【0039】請求項2記載の読み取り装置によれば、前
記プラテンの上方には、該プラテンを覆うカバー部材が
開閉可能に設けられており、前記プラテン支持部材に
は、前記カバー部材が閉められたときに、該カバー部材
に当接することによって、前記プラテン支持部材を前記
読み取りセンサー方向に移動させながら前記所定方向に
回動させるレバー部材が設けられている構成なので、こ
れにより、カバー部材を閉める操作によりプラテン支持
部材を回動させて回動支持部材において保持させること
ができるため、操作性が向上したものとなるという効果
を奏する。
【0040】請求項3記載の読み取り装置によれば、前
記プラテン支持部材は、長手方向と幅方向とを有した摺
動部材を有しており、前記回動支持部材は、前記摺動部
材の長手方向の両端が摺動自在に嵌合される嵌合穴と、
前記摺動部材の長手方向が前記進退方向と一致したとき
に、前記摺動部材を前記進退方向に移動自在とするよう
に前記嵌合穴を外部に開放させる開口部とを有している
構成なので、これにより、プラテン支持部材および回動
支持部材が簡単な形状であるため、ロック機構を容易に
製作することができると共に、保守点検が容易になると
いう効果を奏する。
【0041】請求項4記載の読み取り装置によれば、前
記摺動部材は、前記嵌合穴の開口部周縁との当接部が回
動方向に沿った湾曲形状に形成されている構成なので、
これにより、プラテン支持部材を回動させる際に、摺動
部材の当接部が回動方向に沿った湾曲形状に形成されて
いるため、僅かな力であっても円滑に回動させて保持さ
せることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】プラテン支持部材の斜視図である。
【図2】ファクシミリ装置の斜視図である。
【図3】ファクシミリ装置の概略断面図である。
【図4】ロック機構の正面図である。
【図5】プラテン支持部材が立設状態にされたロック機
構の側面図である。
【図6】プラテン支持部材が傾倒状態にされたロック機
構の側面図である。
【符号の説明】
1 ファクシミリ装置 2 収容枠体 3 パネルカバー 4 原稿用紙カバー 7 用紙 10 印字用プラテンローラ 11 印字ヘッド 13 インクリボン 15 フィルム部材 17 排出ローラ 18 支持部材 19 ペーパーシュートカバー 21 送りローラ 22 読み取り部 23 排紙ローラ 24 分離片 25 読み取りセンサー 26 読取用プラテンローラ 27 ロック機構 28 プラテン支持部材 29 支持基体 30 レバー部材 31 摺動部材 31a 湾曲面 31b 通過面 31c 離隔部 31d 頂部 32 回動支持部材 32a 嵌合穴 32b 開口部 34 プラテンローラギヤ 35 制御盤 36 印字部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 読み取りセンサーに対して進退移動可能
    にプラテンを支持すると共に、該プラテンを前記読み取
    りセンサーに押圧させた状態で保持可能なロック機構を
    備えた読み取り装置において、 前記ロック機構は、 前記プラテンの端部を軸支したプラテン支持部材と、 前記プラテン支持部材を進退方向に対してのみ移動自在
    に支持すると共に、該プラテン支持部材が所定方向に回
    動したときに前記進退方向の移動を禁止し、前記プラテ
    ンの前記読み取りセンサーへの押圧を維持させる回動支
    持部材とを有したことを特徴とする読み取り装置。
  2. 【請求項2】 前記プラテンの上方には、該プラテンを
    覆うカバー部材が開閉可能に設けられており、 前記プラテン支持部材には、前記カバー部材が閉められ
    たときに、該カバー部材に当接することによって、前記
    プラテン支持部材を前記読み取りセンサー方向に移動さ
    せながら前記所定方向に回動させるレバー部材が設けら
    れていることを特徴とする請求項1記載の読み取り装
    置。
  3. 【請求項3】 前記プラテン支持部材は、長手方向と幅
    方向とを有した摺動部材を有しており、 前記回動支持部材は、前記摺動部材の長手方向の両端が
    摺動自在に嵌合される嵌合穴と、前記摺動部材の長手方
    向が前記進退方向と一致したときに、前記摺動部材を前
    記進退方向に移動自在とするように前記嵌合穴を外部に
    開放させる開口部とを有していることを特徴とする請求
    項1または2記載の読み取り装置。
  4. 【請求項4】 前記摺動部材は、前記嵌合穴の開口部周
    縁との当接部が回動方向に沿った湾曲形状に形成されて
    いることを特徴とする請求項3記載の読み取り装置。
JP9000312A 1997-01-06 1997-01-06 読み取り装置 Pending JPH10200664A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7019872B2 (en) * 2002-06-19 2006-03-28 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Compact scanner and scanning method

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7019872B2 (en) * 2002-06-19 2006-03-28 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Compact scanner and scanning method

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