JPH10199226A - ディスクプレーヤーの防振装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学式ピックアップによりディスクに記録
されている信号の読み取り動作を行うように構成された
ディスクプレーヤーに適した防振装置を提供する。 【解決手段】 ディスクＤが載置されるターンテーブル
８を回転駆動する電動機２が固定されているシャーシー
１３の防振手段により支持される支持点をターンテーブ
ル上に載置されるディスクＤの回転水平面内に位置させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、光学式ピックアッ
プによりディスクに記録されている信号の読み取り動作
を行うように構成されたディスクプレーヤーの振動を低
減させる防振装置に係る。

【０００２】

【従来の技術】光学式ピックアップを用いてディスクに
記録されている信号の読み取り動作を行うディスクプレ
ーヤーが普及しているが、斯かるディスクプレーヤーに
おいては、光学式ピックアップ等に外部振動が加わる
と、ディスクからの信号の読み取り動作を正確に行うこ
とが出来ないという問題がある。斯かる問題を解決する
ためにディスクプレーヤーは、一般に防振装置を備えて
おり、斯かる防振装置の構成としては、光学式ピックア
ップ等が組み込まれているシャーシーをゴム等の弾性材
にて構成された防振部材を介在させてキャビネットに固
定する方法が一般に行われている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ディスクに記録されて
いる信号の光ピックアップによる読み取り動作に与える
影響は外部より受ける振動だけでなく内部より発生する
振動がある。また、ＣＤ−ＲＯＭプレーヤーと呼ばれる
ディスクプレーヤーでは、ディスクの高速回転化やディ
スクの偏重心に起因してディスクの回転に伴う振動騒音
が大きくなるという問題がある。

【０００４】本発明は、斯かる問題を解決したディスク
プレーヤーの防振装置を提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の防振装置は、デ
ィスクが載置されるターンテーブルを回転駆動する電動
機が固定されているとともに防振手段により支持される
支持用腕部が形成されているシャーシを備えたディスク
プレーヤーにおいて、前記支持用腕部の支持点をターン
テーブル上に載置されるディスクの回転水平面内に位置
させたものである。

【０００６】

【実施例】図１は本発明の防振装置を示す要部の正面断
面図である。同図において、１はディスクＤを回転駆動
する電動機２の駆動回路が組み込まれている基板であ
り、駆動コイル３を支持する支持部材４が固定されてい
る。５は前記電動機２を構成する回転軸であり、前記支
持部材４に固定されている上部軸受６及び下部軸受７等
によって回転可能に支持されている。

【０００７】８は前記回転軸５に圧入固定されていると
ともに金属にて成形されているターンテーブルであり、
ディスクＤが載置される載置部８Ａが形成されている。
９は前記ターンテーブル８に圧入固定されることによっ
て該ターンテーブル８と一体的に回転するべく取り付け
られるセンタリング部材であり、ディスクＤに形成され
ている中心孔と嵌合し該ディスクＤの位置決めをする作
用を有している。１０は前記ターンテーブル８の下面に
形成されている係合部１１によるかしめによって該ター
ンテーブル８と一体的に回転するべく取り付けられてい
るローターであり、リング状のマグネット１２が内面側
に接着固定されている。

【０００８】１３は前記電動機２の駆動回路が組み込ま
れている基板１がネジ１４によって締め付け固定される
シャーシーであり、斯かる基板１の固定によって電動機
２のシャーシー１３に対する固定動作が行われるように
構成されている。また、前記シャーシー１３にはディス
クＤに記録されている信号の読み取り動作を行う光ピッ
クアップをディスクＤの径方向へ移動させる駆動機構等
が組み込まれている。

【０００９】１５は前記シャーシー１３に形成されてい
る支持用腕部、１６は支持用基板１７にネジ１８によっ
て取り付け固定されている支持部材であり、支持用ポス
ト１６Ａが一体成形されている。１９は前記支持用ポス
ト１６Ａに上下方向への変位を可能に設けられていると
ともに前記シャーシー１３に形成されている支持用腕部
１５に設けられている切欠部と係合部と係合する係合部
１９Ａが形成されているゴムクッションである。２０は
前記ゴムクッション１９に巻装されているコイルスプリ
ングであり、該ゴムクッション１９を上方へ弾性付勢す
る作用を有している。

【００１０】前記シャーシー１３は、前述したようにゴ
ムクッション１９及びコイルスプリング２０とより構成
された防振手段によって支持されるが、前記シャーシー
を支持する防振手段は数箇所、例えば３箇所設けられて
いる。そして、本発明は、図示したように前記防振手段
によって支持される支持用腕部１５の支持点がターンテ
ーブル８上に載置されるディスクＤの回転水平面内に位
置するように設定されている。

【００１１】また、電動機２の回転軸５を支持する上部
軸受６を、前記ターンテーブル８上に載置されるディス
クＤの回転水平面と同一か該回転水平面より上方へ位置
させることによってディスクＤの回転に伴う振動発生を
更に抑えることが出来る。

【００１２】

【発明の効果】本発明の防振装置は、ディスクを回転駆
動する電動機が固定されているシャーシーを支持するべ
く設けられている防振手段による支持点をターンテーブ
ル上に載置されるディスクの回転水平面内に位置させた
ので、ディスクの回転動作に伴って発生するヨーイング
振動を抑えることが出来、それ故、ディスクの高速回転
による振動騒音の発生を防止することが出来るとともに
光ピックアップによる信号の読み取り特性を向上させる
ことが出来る。

【００１３】また、本発明は、電動機の回転軸を回転可
能に支持する上部軸受をターンテーブル上に載置される
ディスクの回転水平面と同一か該回転水平面より上方に
位置させるように構成したので、偏重心ディスクの回転
による振動レベルを小さくすることが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の防振装置を示す要部の正面断面図であ
る。

【符号の説明】

１ 基板 ２ 電動機 ５ 回転軸 ６ 上部軸受 ７ 下部軸受 ８ ターンテーブル １３ シャーシー １５ 支持用腕部 １６ 支持部材 １９ ゴムクッション ２０ コイルスプリング Ｄ ディスク

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ディスクが載置されるターンテーブルを
   回転駆動する電動機が固定されているとともに防振手段
   により支持される支持用腕部が形成されているシャーシ
   ーを備えたディスクプレーヤーにおいて、前記防振手段
   により支持される支持用腕部の支持点を前記ターンテー
   ブル上に載置されるディスクの回転水平面内に位置させ
   たことを特徴とする防振装置。
2. 【請求項２】 防振手段をゴムクッションと該ゴムクッ
   ションを弾性支持するコイルスプリングにて構成したこ
   とを特徴とする請求項１に記載の防振装置。
3. 【請求項３】 電動機の回転軸を回転可能に支持する上
   部軸受を前記ターンテーブル上に載置されるディスクの
   回転水平面と同一か該回転水平面より上方に位置させた
   ことを特徴とする請求項１に記載の防振装置。