JPH1019825A - 電位測定装置及び発電プラントの配管系統 - Google Patents
電位測定装置及び発電プラントの配管系統Info
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- JPH1019825A JPH1019825A JP8175148A JP17514896A JPH1019825A JP H1019825 A JPH1019825 A JP H1019825A JP 8175148 A JP8175148 A JP 8175148A JP 17514896 A JP17514896 A JP 17514896A JP H1019825 A JPH1019825 A JP H1019825A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Landscapes
- Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 金属表面の流速を正確に把握し、正確な腐食
電位を測定すること。 【解決手段】 円筒状の被測定電極1の管中にその軸線
と一致するように円柱状の参照電極2が配置されている
ので、参照電極2の外周と被測定電極1の内周との間が
軸方向において何れの位置でも同一の間隙をもつことと
なる。そのため、被測定電極1において参照電極2が配
置されている部分での流速を確実に均一となり、液体の
流速を安定化かつ均一化でき、液体の流速を把握でき、
結果、流速の把握した状態の中で電位測定を行うので、
それだけ電位測定を正確に行うことができる。
電位を測定すること。 【解決手段】 円筒状の被測定電極1の管中にその軸線
と一致するように円柱状の参照電極2が配置されている
ので、参照電極2の外周と被測定電極1の内周との間が
軸方向において何れの位置でも同一の間隙をもつことと
なる。そのため、被測定電極1において参照電極2が配
置されている部分での流速を確実に均一となり、液体の
流速を安定化かつ均一化でき、液体の流速を把握でき、
結果、流速の把握した状態の中で電位測定を行うので、
それだけ電位測定を正確に行うことができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、構造材料の腐食電
位を測定する電位測定装置と、それを有する発電プラン
トの配管系統とに係り、特に原子力プラントや火力プラ
ントの配管系統に設置して構造材料の腐食損傷性を判定
するのに好適なものに関する。
位を測定する電位測定装置と、それを有する発電プラン
トの配管系統とに係り、特に原子力プラントや火力プラ
ントの配管系統に設置して構造材料の腐食損傷性を判定
するのに好適なものに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、原子力発電や火力発電プラントに
おいて、構造材料の腐食電位を測定して水質を制御しよ
うとする動きが活発化しており、そのため、構造材料の
腐食電位を測定する電位測定装置が開発され、現在、我
が国でも実用化段階にさしかかっている。
おいて、構造材料の腐食電位を測定して水質を制御しよ
うとする動きが活発化しており、そのため、構造材料の
腐食電位を測定する電位測定装置が開発され、現在、我
が国でも実用化段階にさしかかっている。
【0003】腐食電位について概要を説明すると、例え
ば、室温において酸素等の酸化種を含んだ水溶液中に非
貴金属を浸すと、該金属上で金属の酸化反応(アノード
反応:4Me→4Me++4e)および酸素の還元反応
(カソード反応:02+4H++4e→2H2O)が生じ
る。
ば、室温において酸素等の酸化種を含んだ水溶液中に非
貴金属を浸すと、該金属上で金属の酸化反応(アノード
反応:4Me→4Me++4e)および酸素の還元反応
(カソード反応:02+4H++4e→2H2O)が生じ
る。
【0004】このときの酸化反応および還元反応はお互
いに等しい電子数分だけ釣り合いながら進行する。即
ち、金属の酸化反応で放出された電子は酸素の還元反応
に過不足なく消費される。常温におけ鉄鋼材料の場合、
もし環境中に酸素がなければ、金属が放出した電子を受
容する化学種が存在しないため、金属の溶解や腐食は発
生しない。従って、酸化反応だけが、あるいは還元反応
だけが一方的に進むことはない。
いに等しい電子数分だけ釣り合いながら進行する。即
ち、金属の酸化反応で放出された電子は酸素の還元反応
に過不足なく消費される。常温におけ鉄鋼材料の場合、
もし環境中に酸素がなければ、金属が放出した電子を受
容する化学種が存在しないため、金属の溶解や腐食は発
生しない。従って、酸化反応だけが、あるいは還元反応
だけが一方的に進むことはない。
【0005】腐食電位はこのように、酸化反応と還元反
応とが釣り合った状態で進んでいるときの金属電極の電
位をいう。
応とが釣り合った状態で進んでいるときの金属電極の電
位をいう。
【0006】この様子を図5の分極曲線を用いて説明す
る。図5において、Emは金属の平衡電位を示す。平衡
電位とはただ一つの電気化学反応が平衡状態にあるとき
の電位であり、金属の場合、次のMn++ne←→Mの
反応における電位である。このEmを基点としてこの電
極が分極すると、実線で示したような電流と電位との関
係が得られる。
る。図5において、Emは金属の平衡電位を示す。平衡
電位とはただ一つの電気化学反応が平衡状態にあるとき
の電位であり、金属の場合、次のMn++ne←→Mの
反応における電位である。このEmを基点としてこの電
極が分極すると、実線で示したような電流と電位との関
係が得られる。
【0007】即ち、電位が貴方向(アノード)へシフト
するとプラスの電流が流れ、逆に電位を卑方向へシフト
するとマイナスの電流が流れる。ここで、プラスの電流
は金属が電子を放出してイオンに変化する酸化反応が進
行し、マイナスの電流は金属イオンが電子を取り込んで
金属に変化する還元反応が進行することを意味する。
するとプラスの電流が流れ、逆に電位を卑方向へシフト
するとマイナスの電流が流れる。ここで、プラスの電流
は金属が電子を放出してイオンに変化する酸化反応が進
行し、マイナスの電流は金属イオンが電子を取り込んで
金属に変化する還元反応が進行することを意味する。
【0008】これと同様のことを酸素について考えてみ
ると、Eoは酸素の平衡電位を示し、Eoを基点として
電位を卑方向あるいは貴方向にシフトすると、それぞれ
マイナス電流(カソード電流)およびプラス電流(アノ
ード電流)が流れる。酸素のカソード電流は電位が卑に
なっても、電位に依存せず、電流が一定値を示すように
なる。
ると、Eoは酸素の平衡電位を示し、Eoを基点として
電位を卑方向あるいは貴方向にシフトすると、それぞれ
マイナス電流(カソード電流)およびプラス電流(アノ
ード電流)が流れる。酸素のカソード電流は電位が卑に
なっても、電位に依存せず、電流が一定値を示すように
なる。
【0009】酸素の還元反応が進行すると、電極表面が
酸素が消費されることになり、電極表面の酸素濃度が低
下する。これを補うため、バルク溶液から酸素が電極表
面に濃度勾配に基づいて拡散するが、この拡散が還元反
応の進行を律速するため、カソード電流は電位によらず
一定になる。腐食電位は図中、Ecorr1,2にて示
したような金属のアノード電流と酸素のカソード電流の
絶対値が一致するところの電位である。
酸素が消費されることになり、電極表面の酸素濃度が低
下する。これを補うため、バルク溶液から酸素が電極表
面に濃度勾配に基づいて拡散するが、この拡散が還元反
応の進行を律速するため、カソード電流は電位によらず
一定になる。腐食電位は図中、Ecorr1,2にて示
したような金属のアノード電流と酸素のカソード電流の
絶対値が一致するところの電位である。
【0010】腐食電位の実際の測定は、電位の基準とな
る参照電極と被測定物である金属電極とを目的とする環
境中に浸し、前記参照電極に対して金属電極の電位がい
くらになるかを、端子間の電圧を測定する装置を用いて
行う。但し、電圧測定装置の入力インピーダンスが被測
定系のインピーダンスより十分大きく、かつ、この電圧
測定装置は、参照電極,金属電極に極力電流が流れない
ものであることが要求される。その理由は、電圧測定に
際し、参照電極,金属電極に電流が流れると、それぞれ
の電極の電位が変わることがあるためである。
る参照電極と被測定物である金属電極とを目的とする環
境中に浸し、前記参照電極に対して金属電極の電位がい
くらになるかを、端子間の電圧を測定する装置を用いて
行う。但し、電圧測定装置の入力インピーダンスが被測
定系のインピーダンスより十分大きく、かつ、この電圧
測定装置は、参照電極,金属電極に極力電流が流れない
ものであることが要求される。その理由は、電圧測定に
際し、参照電極,金属電極に電流が流れると、それぞれ
の電極の電位が変わることがあるためである。
【0011】腐食電位は通常、金属電極の組成,金属電
極周囲の環境により変化する。その典型的な例として、
常温の海水中におけるSUS316ステンレス鋼と炭素
鋼の腐食電位を比較した場合、SUS316ステンレス
鋼の腐食電位は炭素鋼のそれより数100mV高い。一
方、同じSUS316ステンレス鋼であっても、大気飽
和ほどの溶存酸素が存在するときと、酸素がほとんど存
在しないとき(約0ppb以下)とを比較すると、溶存
酸素が存在するときの方が存在しないときより、500
mVほど高くなる。このように腐食電位は金属の組成や
環境により変化する。
極周囲の環境により変化する。その典型的な例として、
常温の海水中におけるSUS316ステンレス鋼と炭素
鋼の腐食電位を比較した場合、SUS316ステンレス
鋼の腐食電位は炭素鋼のそれより数100mV高い。一
方、同じSUS316ステンレス鋼であっても、大気飽
和ほどの溶存酸素が存在するときと、酸素がほとんど存
在しないとき(約0ppb以下)とを比較すると、溶存
酸素が存在するときの方が存在しないときより、500
mVほど高くなる。このように腐食電位は金属の組成や
環境により変化する。
【0012】このほか、腐食電位は流速にも影響され
る。流速が速いと腐食電位は増加する傾向を示す。これ
は、金属表面に到達できる酸素量が増加するからであ
る。例えば図5に示すように、流速が速くなると、バル
ク溶液からの酸素の拡散が速くなる。換言すると、金属
が放出した電子を受容する物質が多く供給される結果、
腐食電位Eorrは流速の増加とともに貴方向にシフト
することとなる。
る。流速が速いと腐食電位は増加する傾向を示す。これ
は、金属表面に到達できる酸素量が増加するからであ
る。例えば図5に示すように、流速が速くなると、バル
ク溶液からの酸素の拡散が速くなる。換言すると、金属
が放出した電子を受容する物質が多く供給される結果、
腐食電位Eorrは流速の増加とともに貴方向にシフト
することとなる。
【0013】もし、電位の測定対象部位の流速が部分部
分で異なると、腐食電位は測定対象部と参照電極間の電
位分布の強度に応じた平均的な値となる。従って、腐食
電位に及ぼす流速の影響を調べるときは、流速を明確に
知ることができるような条件下で腐食電位を測定する必
要がある。
分で異なると、腐食電位は測定対象部と参照電極間の電
位分布の強度に応じた平均的な値となる。従って、腐食
電位に及ぼす流速の影響を調べるときは、流速を明確に
知ることができるような条件下で腐食電位を測定する必
要がある。
【0014】さらに、腐食電位は材料の腐食挙動と密に
関係する。例えば、発電プラントの蒸気タービンの動翼
等に使用されるマルテンサイト系ステンレス鋼は、腐食
電位が低下すると、腐食疲労亀裂進展速度が低下するこ
とが知られている。オーステナイト系ステンレス鋼も腐
食電位が低下するに従って応力腐食割れ感受性が低下す
る。このように、腐食電位をモニタすることによって材
料の腐食環境を把握することが可能となる。
関係する。例えば、発電プラントの蒸気タービンの動翼
等に使用されるマルテンサイト系ステンレス鋼は、腐食
電位が低下すると、腐食疲労亀裂進展速度が低下するこ
とが知られている。オーステナイト系ステンレス鋼も腐
食電位が低下するに従って応力腐食割れ感受性が低下す
る。このように、腐食電位をモニタすることによって材
料の腐食環境を把握することが可能となる。
【0015】上述の如く、腐食電位を測定することは、
材料がおかれた腐食環境を推定する上で、有用な方法で
あり、先に述べたように、これには腐食電位を左右する
流速を予め正確に把握することが重要である。
材料がおかれた腐食環境を推定する上で、有用な方法で
あり、先に述べたように、これには腐食電位を左右する
流速を予め正確に把握することが重要である。
【0016】ところで、従来の腐食電位測定装置として
は、例えばEPRIのレポート(NP−3521 Pr
oject 706−1 Final Report
May 1984)において、円筒状のオートクレーブ
に電位の基準となる参照電極、及び被測定対象の金属電
極が任意に装荷され、参照電極と金属電極間の電位を測
定することが記載されている。あるいは、単に参照電極
のみを装荷し、参照電極とオートクレーブ間の電位を電
圧計やエレクトロメータを用いて測定することが記載さ
れている。
は、例えばEPRIのレポート(NP−3521 Pr
oject 706−1 Final Report
May 1984)において、円筒状のオートクレーブ
に電位の基準となる参照電極、及び被測定対象の金属電
極が任意に装荷され、参照電極と金属電極間の電位を測
定することが記載されている。あるいは、単に参照電極
のみを装荷し、参照電極とオートクレーブ間の電位を電
圧計やエレクトロメータを用いて測定することが記載さ
れている。
【0017】また、他の従来技術として、EPRIのレ
ポート(NP−6732 March 1990)に
は、腐食電位に及ぼす流速の影響を調べる場合、金属チ
ューブ内に参照電極を挿入し、金属チューブと参照電極
との間の電位を測定することが記載されている。
ポート(NP−6732 March 1990)に
は、腐食電位に及ぼす流速の影響を調べる場合、金属チ
ューブ内に参照電極を挿入し、金属チューブと参照電極
との間の電位を測定することが記載されている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、腐食電位の
測定に際しては、上述した如く、金属の組成,温度,環
境中の酸化還元種の種類や濃度のみならず、金属電極表
面の流速の影響を大きく受けるので、流速を明確に把握
した状態で測定することが肝要である。
測定に際しては、上述した如く、金属の組成,温度,環
境中の酸化還元種の種類や濃度のみならず、金属電極表
面の流速の影響を大きく受けるので、流速を明確に把握
した状態で測定することが肝要である。
【0019】しかしながら、上記に示す第一の従来技術
のものは参照電極と金属電極(あるいはオートクレー
ブ)間の電位を測定すると云う原理的な記載内容であ
り、ある程度おおまかな流速を知ることができるが、ミ
クロ的な目で見ると、金属電極表面の流速が部分部分に
よって異なることがあるので、測定される腐食電位は平
均的な値となり、そのため、正確な腐食電位を得ること
が難しい問題がある。
のものは参照電極と金属電極(あるいはオートクレー
ブ)間の電位を測定すると云う原理的な記載内容であ
り、ある程度おおまかな流速を知ることができるが、ミ
クロ的な目で見ると、金属電極表面の流速が部分部分に
よって異なることがあるので、測定される腐食電位は平
均的な値となり、そのため、正確な腐食電位を得ること
が難しい問題がある。
【0020】また第二の従来技術のものは、腐食電位に
及ぼす流速の影響を調べるため、金属チューブを用いる
ことが記載されているものの、金属チューブ内に装荷す
る参照電極の構造が明示されておらず、即ち、参照電極
の電位検出口に相当する液絡部から金属チューブまでの
距離,位置関係が不明であるため、電位測定対象部位の
正確な流速を求めることができず、その結果、腐食電位
を測定しても、腐食評価の信頼性に乏しい問題がある。
及ぼす流速の影響を調べるため、金属チューブを用いる
ことが記載されているものの、金属チューブ内に装荷す
る参照電極の構造が明示されておらず、即ち、参照電極
の電位検出口に相当する液絡部から金属チューブまでの
距離,位置関係が不明であるため、電位測定対象部位の
正確な流速を求めることができず、その結果、腐食電位
を測定しても、腐食評価の信頼性に乏しい問題がある。
【0021】本発明の目的は、上記従来技術の問題点に
鑑み、金属表面の流速を正確に把握でき、以て正確な腐
食電位を測定し得る電位測定装置を提供することにあ
り、また、他の目的は、所望の種々の流速環境を容易に
形成でき、その種々の流速環境下での電位を測定し得る
電位測定装置を提供することにあり、さらに他の目的
は、流速が時間によって変化する場合などでも、実現し
得る電位測定装置を提供することにある。
鑑み、金属表面の流速を正確に把握でき、以て正確な腐
食電位を測定し得る電位測定装置を提供することにあ
り、また、他の目的は、所望の種々の流速環境を容易に
形成でき、その種々の流速環境下での電位を測定し得る
電位測定装置を提供することにあり、さらに他の目的
は、流速が時間によって変化する場合などでも、実現し
得る電位測定装置を提供することにある。
【0022】さらに、本発明の目的は、発電プラントの
給水系に利用し、該給水系の腐食電位を正確に得ること
により、配管系統の腐食評価を正確に行い得る発電プラ
ントの配管系統を提供することにある。
給水系に利用し、該給水系の腐食電位を正確に得ること
により、配管系統の腐食評価を正確に行い得る発電プラ
ントの配管系統を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の電位測定装置に
おいては、内径が軸方向に沿い同一寸法をなす円筒状の
被測定電極と、該被測定電極の内部に設置され、外径が
軸方向に沿い同一寸法をなすと共に、軸線が被測定電極
の軸線と平行に配置され、かつ電位感知口としての液絡
部を設けた円柱状の参照電極と、参照電極の液絡部の電
圧に基づき被測定電極の電位を測定する電位測定部とを
有することを特徴とするものである。
おいては、内径が軸方向に沿い同一寸法をなす円筒状の
被測定電極と、該被測定電極の内部に設置され、外径が
軸方向に沿い同一寸法をなすと共に、軸線が被測定電極
の軸線と平行に配置され、かつ電位感知口としての液絡
部を設けた円柱状の参照電極と、参照電極の液絡部の電
圧に基づき被測定電極の電位を測定する電位測定部とを
有することを特徴とするものである。
【0024】本発明の発電プラントにおいては、給水を
高圧加熱する給水加熱手段と、該給水加熱手段からの高
圧水をさらに加熱し、蒸気を生成する手段とを有する発
電プラントにおいて、給水加熱手段及び手段間の配管の
途中位置に接続された分岐管と、該分岐管の途中位置に
接続され、内径が軸方向に沿い同一寸法をなす円筒状の
被測定電極と、該被測定電極の内部に設置され、外径が
軸方向に沿い同一寸法をなすと共に、軸線が被測定電極
の軸線と平行に配置され、かつ電位感知口としての液絡
部を設けた円柱状の参照電極と、参照電極の液絡部の電
圧に基づき被測定電極の電位を測定する電位測定部と、
該電位測定部の出力に基づき給水加熱手段の上流側に水
質改善用の薬品を注入する薬品注入部とを有する電位測
定装置を備えたことを特徴とするものである。
高圧加熱する給水加熱手段と、該給水加熱手段からの高
圧水をさらに加熱し、蒸気を生成する手段とを有する発
電プラントにおいて、給水加熱手段及び手段間の配管の
途中位置に接続された分岐管と、該分岐管の途中位置に
接続され、内径が軸方向に沿い同一寸法をなす円筒状の
被測定電極と、該被測定電極の内部に設置され、外径が
軸方向に沿い同一寸法をなすと共に、軸線が被測定電極
の軸線と平行に配置され、かつ電位感知口としての液絡
部を設けた円柱状の参照電極と、参照電極の液絡部の電
圧に基づき被測定電極の電位を測定する電位測定部と、
該電位測定部の出力に基づき給水加熱手段の上流側に水
質改善用の薬品を注入する薬品注入部とを有する電位測
定装置を備えたことを特徴とするものである。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1乃至
図10により説明する。図1は本発明による電位測定装
置の概念を示している。本発明の電位測定装置は、図1
(a)及び(b)に示すように、被測定電極1の内部に
電位感知口としての液絡部3を有する参照電極2が設置
されている。被測定電極1は、内部に液体を左側から右
側方向に流通させるように円筒状をなしており、その内
径が軸方向に沿い同一寸法に形成されると共に、外径も
軸方向に沿い同一寸法に形成されている。参照電極2は
被測定電極1の内径と同様、外径が軸方向に沿い同一寸
法となるよう円柱状に形成されている。この参照電極2
は、ある特定の電気化学平衡反応を形成するような電極
で構成され、被測定電極1の内部において該被測定電極
1の軸線と参照電極2の軸線とが平行となるように配置
されている。
図10により説明する。図1は本発明による電位測定装
置の概念を示している。本発明の電位測定装置は、図1
(a)及び(b)に示すように、被測定電極1の内部に
電位感知口としての液絡部3を有する参照電極2が設置
されている。被測定電極1は、内部に液体を左側から右
側方向に流通させるように円筒状をなしており、その内
径が軸方向に沿い同一寸法に形成されると共に、外径も
軸方向に沿い同一寸法に形成されている。参照電極2は
被測定電極1の内径と同様、外径が軸方向に沿い同一寸
法となるよう円柱状に形成されている。この参照電極2
は、ある特定の電気化学平衡反応を形成するような電極
で構成され、被測定電極1の内部において該被測定電極
1の軸線と参照電極2の軸線とが平行となるように配置
されている。
【0026】本発明は、上記の如く、円筒状の被測定電
極1の管中に円柱状の参照電極2が配置されているの
で、該参照電極2の液絡部3と、被測定電極1の内周に
おいて前記液絡部3と対向する部分との間では同一の間
隙(流路)をもつこととなり、そのため、被測定電極1
において参照電極2の液絡部3が配置されている部分で
の流速が均一となる。
極1の管中に円柱状の参照電極2が配置されているの
で、該参照電極2の液絡部3と、被測定電極1の内周に
おいて前記液絡部3と対向する部分との間では同一の間
隙(流路)をもつこととなり、そのため、被測定電極1
において参照電極2の液絡部3が配置されている部分で
の流速が均一となる。
【0027】即ち、被測定電極1に液体を左側から右側
方向に流すと、参照電極2の先端から後端の間で流路が
狭まるので、流速が増加する。そして、流速が増加した
液体は、参照電極2を通過すると、流速は元に戻る。
方向に流すと、参照電極2の先端から後端の間で流路が
狭まるので、流速が増加する。そして、流速が増加した
液体は、参照電極2を通過すると、流速は元に戻る。
【0028】ここで、図1(b)に示すように被測定電
極1において参照電極2までの領域をA、参照電極2に
対応する領域をB、参照電極2以降の領域をCとする
と、同図(c)に示すように、領域Aと領域Cとにおけ
る前記被測定電極1内の液体流速は等しいが、領域Bで
は参照電極2が占める体積分だけ流速が速くなる。この
領域Bにおける被測定電極1内の流速は、単位時間に流
れる液体の量と被測定電極1の内径と参照電極2の外径
との関係から求めることができる。
極1において参照電極2までの領域をA、参照電極2に
対応する領域をB、参照電極2以降の領域をCとする
と、同図(c)に示すように、領域Aと領域Cとにおけ
る前記被測定電極1内の液体流速は等しいが、領域Bで
は参照電極2が占める体積分だけ流速が速くなる。この
領域Bにおける被測定電極1内の流速は、単位時間に流
れる液体の量と被測定電極1の内径と参照電極2の外径
との関係から求めることができる。
【0029】例えば、被測定電極1の内径をD1
(m)、参照電極2の外径をD2、単位時間当たりの流
量をV(m3/s)とすると、参照電極2が設置されて
いない場所の流速は4V/πD12となる。一方、参照
電極2が設置されている場所の流速は以下の式となる。
(m)、参照電極2の外径をD2、単位時間当たりの流
量をV(m3/s)とすると、参照電極2が設置されて
いない場所の流速は4V/πD12となる。一方、参照
電極2が設置されている場所の流速は以下の式となる。
【0030】
【数1】4V/π(D12−D22) 従って、液体が流れる流量がわかれば、前記被測定電極
1の流速を知ることができる。
1の流速を知ることができる。
【0031】電位の測定に際しては、参照電極2の液絡
口3を通して行われる。従って、前記液絡口3が領域A
/Bや領域B/Cの境界部あるいは参照電極2の先端に
ある構造の場合、測定される電位は領域Aや領域Bある
いは領域Cの電位が混じった状態で与えられる。
口3を通して行われる。従って、前記液絡口3が領域A
/Bや領域B/Cの境界部あるいは参照電極2の先端に
ある構造の場合、測定される電位は領域Aや領域Bある
いは領域Cの電位が混じった状態で与えられる。
【0032】本発明では、参照電極2において領域A/
Bや領域B/Cの境界部から離れた領域に液絡口3が配
置されるので、領域Bの電位のみを測定することがで
き、しかも上述の如く、円筒状の被測定電極1の管中に
円柱状の参照電極2が配置され、該参照電極2の液絡部
3と、被測定電極1の内周における前記液絡部3と対向
する部分との間の流路が軸方向において何れの位置でも
同一の間隙をもっているので、正確に測定することがで
きる。
Bや領域B/Cの境界部から離れた領域に液絡口3が配
置されるので、領域Bの電位のみを測定することがで
き、しかも上述の如く、円筒状の被測定電極1の管中に
円柱状の参照電極2が配置され、該参照電極2の液絡部
3と、被測定電極1の内周における前記液絡部3と対向
する部分との間の流路が軸方向において何れの位置でも
同一の間隙をもっているので、正確に測定することがで
きる。
【0033】本発明は、以上の概念に基づいたものであ
るので、次に本発明の一実施例について図2および図3
を用いて詳細に述べる。参照電極2は図2に示すよう
に、被測定電極1の内部に固定された4個の固定板4に
取付けられ、その軸線が被測定電極1の軸線と一致して
配置されている。固定板4は、被測定電極1の内周にお
いて例えば90度の等間隔をもって固定されている。被
測定電極1は図1に示したものと同様であるので、ここ
では説明を省略する。
るので、次に本発明の一実施例について図2および図3
を用いて詳細に述べる。参照電極2は図2に示すよう
に、被測定電極1の内部に固定された4個の固定板4に
取付けられ、その軸線が被測定電極1の軸線と一致して
配置されている。固定板4は、被測定電極1の内周にお
いて例えば90度の等間隔をもって固定されている。被
測定電極1は図1に示したものと同様であるので、ここ
では説明を省略する。
【0034】前記参照電極2は図3に示すように、電気
的導通を防ぐため絶縁性の四フッ化ポリエチレン(PT
FE)で形成された筒状の本体8と、本体8の前後部に
夫々設けられた前蓋9及び後蓋10と、本体8内に封入
され、例えば0.1Mの濃度からなる塩化カリウム溶液
7と、該本体8の内部に塩化銀11を融着して配線さ
れ、後蓋10を貫通して外部に引き出される銀線からな
る電位信号線6と、本体8の外周部に設けられた液絡口
3とを有している。
的導通を防ぐため絶縁性の四フッ化ポリエチレン(PT
FE)で形成された筒状の本体8と、本体8の前後部に
夫々設けられた前蓋9及び後蓋10と、本体8内に封入
され、例えば0.1Mの濃度からなる塩化カリウム溶液
7と、該本体8の内部に塩化銀11を融着して配線さ
れ、後蓋10を貫通して外部に引き出される銀線からな
る電位信号線6と、本体8の外周部に設けられた液絡口
3とを有している。
【0035】この液絡部3は、電位測定の際、微少な電
流が流れるようにすると共に、被測定電極1を流れる液
体と本体8内の塩化カリウム溶液7とが極力混じり合わ
ないようにするため、微小な大きさのジルコニア製によ
り形成されている。この液絡部3は、本体8の外周部の
軸線上に、即ち、参照電極外周部の軸線上であってしか
も軸線の中央部の位置に配置されている。
流が流れるようにすると共に、被測定電極1を流れる液
体と本体8内の塩化カリウム溶液7とが極力混じり合わ
ないようにするため、微小な大きさのジルコニア製によ
り形成されている。この液絡部3は、本体8の外周部の
軸線上に、即ち、参照電極外周部の軸線上であってしか
も軸線の中央部の位置に配置されている。
【0036】再び図2に戻り、電位測定装置は、上記被
測定電極1と参照電極2との他、電位測定部5を有して
いる。この電位測定部5は、被測定電極1と参照電極2
間の電圧を測定するためのものであり、一端には電位信
号線19を介し被測定電極1の外周部に設けられた端子
13と接続される一方、他端には参照電極2から引き出
された電位信号線6と接続されている。この場合、例え
ば被測定電極1の電位信号線19が+側(High側)
に、かつ電位信号線6が−側(Low側)に夫々接続さ
れる。従って、参照電極2の電位信号線6は、被測定電
極1を貫通して接続されるので、四フッ化ポリエチレン
製の絶縁チューブ12により、被測定電極1と直接接触
しないように被覆されている。
測定電極1と参照電極2との他、電位測定部5を有して
いる。この電位測定部5は、被測定電極1と参照電極2
間の電圧を測定するためのものであり、一端には電位信
号線19を介し被測定電極1の外周部に設けられた端子
13と接続される一方、他端には参照電極2から引き出
された電位信号線6と接続されている。この場合、例え
ば被測定電極1の電位信号線19が+側(High側)
に、かつ電位信号線6が−側(Low側)に夫々接続さ
れる。従って、参照電極2の電位信号線6は、被測定電
極1を貫通して接続されるので、四フッ化ポリエチレン
製の絶縁チューブ12により、被測定電極1と直接接触
しないように被覆されている。
【0037】従って、この電位測定装置は、内径が軸方
向に同一寸法をなす円筒状の被測定電極1と、その被測
定電極1内に該被測定電極の軸線と一致して配置され、
かつ軸方向に同径をなす円柱状の参照電極2と、参照電
極2及び被測定電極1間の電圧を電位測定部5とを有し
て構成されている。
向に同一寸法をなす円筒状の被測定電極1と、その被測
定電極1内に該被測定電極の軸線と一致して配置され、
かつ軸方向に同径をなす円柱状の参照電極2と、参照電
極2及び被測定電極1間の電圧を電位測定部5とを有し
て構成されている。
【0038】図2,図3に示す実施例の電位測定装置
は、円筒状の被測定電極1の管中にその軸線と一致する
ように円柱状の参照電極2が配置されているので、参照
電極2の外周と被測定電極1の内周との間が軸方向にお
いて何れの位置でも同一の間隙をもつこととなる。その
ため、被測定電極1において参照電極2が配置されてい
る部分での流速を確実に均一となる。
は、円筒状の被測定電極1の管中にその軸線と一致する
ように円柱状の参照電極2が配置されているので、参照
電極2の外周と被測定電極1の内周との間が軸方向にお
いて何れの位置でも同一の間隙をもつこととなる。その
ため、被測定電極1において参照電極2が配置されてい
る部分での流速を確実に均一となる。
【0039】因みに、被測定電極1として12Crマル
テンサイト系ステンレス鋼で形成し、これに流量1.0
dm3/s,30℃の純水を流通させたときの電位の経
時変化について説明する。なお、被測定電位1を流通す
る純水には10ppbの酸素が溶け込んでいる。被測定
電位1としては、長さが1m,内径が52mmの大きさ
であり、参照電極2としては長さが100mm,外形が
10mmである。参照電極2における液絡部3の位置
は、参照電極2の上流側先端から50mmの位置にあ
る。いま、被測定電極1内に1dm3/hの流量を流
し、そのときの参照電極2と被測定電極1の間を流れる
液体の線流速は、数1式から0.49m/sとなる。図
4に示す高流速Xは、上記条件下で測定した被測定電極
1の電位を表しており、測定開始直後を除き、電位が時
間に拘わらずほぼ一定に推移していることがわかる。
テンサイト系ステンレス鋼で形成し、これに流量1.0
dm3/s,30℃の純水を流通させたときの電位の経
時変化について説明する。なお、被測定電位1を流通す
る純水には10ppbの酸素が溶け込んでいる。被測定
電位1としては、長さが1m,内径が52mmの大きさ
であり、参照電極2としては長さが100mm,外形が
10mmである。参照電極2における液絡部3の位置
は、参照電極2の上流側先端から50mmの位置にあ
る。いま、被測定電極1内に1dm3/hの流量を流
し、そのときの参照電極2と被測定電極1の間を流れる
液体の線流速は、数1式から0.49m/sとなる。図
4に示す高流速Xは、上記条件下で測定した被測定電極
1の電位を表しており、測定開始直後を除き、電位が時
間に拘わらずほぼ一定に推移していることがわかる。
【0040】次に、被測定電極1内に0.01dm3/
sで測定した電位の経時変化を図4に低流速Yで表し、
この低流速Yにおいても電位が時間に拘わらずほぼ一定
に推移している。このときの参照電極2と被測定電極1
の間を流れる液体の線流速は数1式から0.0049m
/sである。図4より、流量1.0dm3/sの高流速
Xと、流量0.01dm3/sの低流速Yとの電位を観
察すると、高流速Xの電位より低流速の電位が約0.1
Vほど高い値を示す。
sで測定した電位の経時変化を図4に低流速Yで表し、
この低流速Yにおいても電位が時間に拘わらずほぼ一定
に推移している。このときの参照電極2と被測定電極1
の間を流れる液体の線流速は数1式から0.0049m
/sである。図4より、流量1.0dm3/sの高流速
Xと、流量0.01dm3/sの低流速Yとの電位を観
察すると、高流速Xの電位より低流速の電位が約0.1
Vほど高い値を示す。
【0041】比較例として、液絡部3を、参照電極2の
本体8の上流側にある前蓋9に設置し、上記と同様に流
量1.0dm3/sの試験をすると、その電位は、図4
に破線Zにて示すよう、平均的に数十mVほど低くな
り、また液絡部3が前蓋9に設置したとき、液体が直接
衝突する場所でもあることから、上下に多少変動してい
ることが理解できよう。
本体8の上流側にある前蓋9に設置し、上記と同様に流
量1.0dm3/sの試験をすると、その電位は、図4
に破線Zにて示すよう、平均的に数十mVほど低くな
り、また液絡部3が前蓋9に設置したとき、液体が直接
衝突する場所でもあることから、上下に多少変動してい
ることが理解できよう。
【0042】従って、液体の流速の変化する場所や、液
体の流れの妨げになるような場所に液絡部3を設ける
と、測定される電位に差が生じるが、被測定電極1に対
し図2にて前述した如く参照電極2及び液絡部3を配置
すれば、液体の流速を安定化かつ均一化させることがで
き、液体の流速を把握できる。その結果、流速の把握し
た状態の中で電位測定を行うので、それだけ電位測定を
正確に行うことができる。
体の流れの妨げになるような場所に液絡部3を設ける
と、測定される電位に差が生じるが、被測定電極1に対
し図2にて前述した如く参照電極2及び液絡部3を配置
すれば、液体の流速を安定化かつ均一化させることがで
き、液体の流速を把握できる。その結果、流速の把握し
た状態の中で電位測定を行うので、それだけ電位測定を
正確に行うことができる。
【0043】図6は本発明の第二の実施例を示す。この
場合は、被測定電極1として、内径が軸方向に階段状に
変化する形状に形成されている。
場合は、被測定電極1として、内径が軸方向に階段状に
変化する形状に形成されている。
【0044】即ち、階段状の被測定電極1は、全体とし
てL字形に形成されており、その内部においては元管1
6に接続され、参照電極2の外径より若干大きい内径を
有する第一の部分1Aと、第一の部分1Aにテーパ状の
拡径部1aを介し連続すると共に、第一の部分1Aより
若干内径が大きく形成された第二の部分1Bと、該第二
の部分1Bにテーパ状の拡径部1bを介し連続すると共
に、第二の部分1Bより若干内径が大きく形成された第
三の部分1Cと、該第三の部分1Cにテーパ状の拡径部
1cを介し連続すると共に、第三の拡径部1Cより若干
内径が大きく形成された第四の部分1Dと、該第四の部
分1Dにテーパ状の縮径部1dを介し連続すると共に、
第四の部分1Dに対し直角方向(下方)に屈曲する第五
の部分1Eとを有している。これら各第一の部分1A〜
第四の部分1Dは共に同軸上に配置されている。
てL字形に形成されており、その内部においては元管1
6に接続され、参照電極2の外径より若干大きい内径を
有する第一の部分1Aと、第一の部分1Aにテーパ状の
拡径部1aを介し連続すると共に、第一の部分1Aより
若干内径が大きく形成された第二の部分1Bと、該第二
の部分1Bにテーパ状の拡径部1bを介し連続すると共
に、第二の部分1Bより若干内径が大きく形成された第
三の部分1Cと、該第三の部分1Cにテーパ状の拡径部
1cを介し連続すると共に、第三の拡径部1Cより若干
内径が大きく形成された第四の部分1Dと、該第四の部
分1Dにテーパ状の縮径部1dを介し連続すると共に、
第四の部分1Dに対し直角方向(下方)に屈曲する第五
の部分1Eとを有している。これら各第一の部分1A〜
第四の部分1Dは共に同軸上に配置されている。
【0045】一方、参照電極2の一端には電位信号線6
を挿通している駆動棒15が取付けられている。駆動棒
15は、その先端部が被測定電極1を挿通すると共に、
被測定電極1の第一の部分1A〜第四の部分1Dの軸方
向に沿って配置され、被測定電極1における第四の部分
1D側の外壁に設けられた駆動部14により、第一の部
分1A〜第四の部分1D内の軸線上を移動するように構
成されている。駆動部14は、例えば2個のローラ14
a,14bを有し、図示しない操作部の操作によってロ
ーラ14a,14bが回転したとき、駆動棒15を移動
させる。
を挿通している駆動棒15が取付けられている。駆動棒
15は、その先端部が被測定電極1を挿通すると共に、
被測定電極1の第一の部分1A〜第四の部分1Dの軸方
向に沿って配置され、被測定電極1における第四の部分
1D側の外壁に設けられた駆動部14により、第一の部
分1A〜第四の部分1D内の軸線上を移動するように構
成されている。駆動部14は、例えば2個のローラ14
a,14bを有し、図示しない操作部の操作によってロ
ーラ14a,14bが回転したとき、駆動棒15を移動
させる。
【0046】従って、駆動部14の駆動によって駆動棒
15が移動すると、参照電極2が第一の部分1A〜第4
の部分1Dの所望の位置に移動する。なお、この場合の
参照電極2の内部構成については前記第一の実施例と同
様であるので、ここではその説明を省略する。
15が移動すると、参照電極2が第一の部分1A〜第4
の部分1Dの所望の位置に移動する。なお、この場合の
参照電極2の内部構成については前記第一の実施例と同
様であるので、ここではその説明を省略する。
【0047】他方、階段状の被測定電極1の端子13か
ら引き出された電位信号線19と、駆動棒15から引き
出された電位信号線6とが電位測定部5に接続され、該
電位測定部5により被測定電極1と参照電極2間の電圧
を測定する。
ら引き出された電位信号線19と、駆動棒15から引き
出された電位信号線6とが電位測定部5に接続され、該
電位測定部5により被測定電極1と参照電極2間の電圧
を測定する。
【0048】この実施例によれば、被測定電極1内に液
体を流通させているとき、該被測定電極1の各部分1A
〜1Dに参照電極2を移動し、そのときの参照電極2と
被測定電極1との電圧を測定することにより、種々の流
速環境下における電位を求めることができる。従って、
被測定電極1及び参照電極2を上記の如く構成すれば、
一つの被測定電極1であっても、種々の流速での電位を
確実に求めることができる。
体を流通させているとき、該被測定電極1の各部分1A
〜1Dに参照電極2を移動し、そのときの参照電極2と
被測定電極1との電圧を測定することにより、種々の流
速環境下における電位を求めることができる。従って、
被測定電極1及び参照電極2を上記の如く構成すれば、
一つの被測定電極1であっても、種々の流速での電位を
確実に求めることができる。
【0049】また、一つの参照電極2を第一の部分1A
〜第四の部分1Dに夫々移動し、その都度測定すれば、
参照電極2自身がもつ固有のばらつきを考慮しなくても
良い利点がある。
〜第四の部分1Dに夫々移動し、その都度測定すれば、
参照電極2自身がもつ固有のばらつきを考慮しなくても
良い利点がある。
【0050】実験では、被測定電極1における第一の部
分1Aは内径を12mm,長さを100mmで、第二の
部分1Bは内径を15mm,長さを30mmで、第三の
部分1Cは内径を36mm,長さを50mmで、第四の
部分1Dは内径を50mm,長さを200mmに形成
し、また参照電極2の大きさは図4を測定した場合のも
のと同寸法のものを用いた。そして、この被測定電極1
内に100dm3/sの流量で液体を流通し、該被測定
電極1の第一の部分1A〜第四の部分1Dに参照電極2
を夫々順次移動した場合、夫々の位置における液体の線
流速は、第一の部分1Aでは2.89m/s、第二の部
分1Bでは1.02m/s、第三の部分1Cでは0.1
1、第四の部分1Dでは0.053m/sとなり、従っ
て、一つの被測定電極1であっても、上記の形状に形成
すれば、種々の流速を得ることができるのが理解されよ
う。
分1Aは内径を12mm,長さを100mmで、第二の
部分1Bは内径を15mm,長さを30mmで、第三の
部分1Cは内径を36mm,長さを50mmで、第四の
部分1Dは内径を50mm,長さを200mmに形成
し、また参照電極2の大きさは図4を測定した場合のも
のと同寸法のものを用いた。そして、この被測定電極1
内に100dm3/sの流量で液体を流通し、該被測定
電極1の第一の部分1A〜第四の部分1Dに参照電極2
を夫々順次移動した場合、夫々の位置における液体の線
流速は、第一の部分1Aでは2.89m/s、第二の部
分1Bでは1.02m/s、第三の部分1Cでは0.1
1、第四の部分1Dでは0.053m/sとなり、従っ
て、一つの被測定電極1であっても、上記の形状に形成
すれば、種々の流速を得ることができるのが理解されよ
う。
【0051】図7は本発明の第三の実施例を示す。この
場合は、電位測定を種々の流速条件化で同時に行うよう
にしたものである。
場合は、電位測定を種々の流速条件化で同時に行うよう
にしたものである。
【0052】具体的に述べると、図7に示すように、元
管16の上流部(図示左側)には分配管17Aが接続さ
れ、該分配管17に対し第一〜第三からなる三本の電極
部101〜103の一端が接続され、各電極部101〜
103の他端に連結部17Bを介し元管16の下流部
(図示右側)に接続されている。これら第一電極部10
1〜第三電極部103の三本は、互いに内径が異なって
おり、被測定電極1を構成している。
管16の上流部(図示左側)には分配管17Aが接続さ
れ、該分配管17に対し第一〜第三からなる三本の電極
部101〜103の一端が接続され、各電極部101〜
103の他端に連結部17Bを介し元管16の下流部
(図示右側)に接続されている。これら第一電極部10
1〜第三電極部103の三本は、互いに内径が異なって
おり、被測定電極1を構成している。
【0053】一方、第一〜第三の各電極部101〜10
3には互いに軸線が一致するよう、固定板4により取付
けられた三本の参照電極2A〜2Cが夫々設置され、か
つ各参照電極2A〜2Cの液絡部3も参照電極及び各電
極部の軸線上に配置されている。なお図示していない
が、第一〜第三の各電極部101〜103と各参照電極
2A〜2Cとは夫々独立的に設けられた電位測定5に接
続されている。
3には互いに軸線が一致するよう、固定板4により取付
けられた三本の参照電極2A〜2Cが夫々設置され、か
つ各参照電極2A〜2Cの液絡部3も参照電極及び各電
極部の軸線上に配置されている。なお図示していない
が、第一〜第三の各電極部101〜103と各参照電極
2A〜2Cとは夫々独立的に設けられた電位測定5に接
続されている。
【0054】この実施例によれば、元管16の途中位置
に第一〜第三の各電極部101〜103が設けられると
共に、各電極部101〜103内に参照電極2A〜2C
が設置されているので、種々の流速環境を形成すること
ができると共に、該種々の流速環境下において電位測定
を同時に行うことができる。
に第一〜第三の各電極部101〜103が設けられると
共に、各電極部101〜103内に参照電極2A〜2C
が設置されているので、種々の流速環境を形成すること
ができると共に、該種々の流速環境下において電位測定
を同時に行うことができる。
【0055】図8は本発明の第四の実施例を示す。この
場合は、被測定電極1の外部に参照電極2が設置されて
いる。即ち、この参照電極2は、被測定電極1の外周上
に設置され、液絡部3が被測定電極1の外周部に設けら
れた孔に埋設されている。この場合、液絡部3は、被測
定電極1の内周壁面にそれと同一面となるように埋設さ
れたジルコニアで形成され、被測定電極1の内周壁面よ
り内方には突出しておらず、液体が流通するときに障害
となることはない。なお、参照電極2の内部構造は基本
的には図3に示すものと同様であり、液絡部3の位置の
みが異なっている。また、参照電極2からの電位信号線
6と被測定電位1からの電位信号線19とは電位測定部
5に接続されている。
場合は、被測定電極1の外部に参照電極2が設置されて
いる。即ち、この参照電極2は、被測定電極1の外周上
に設置され、液絡部3が被測定電極1の外周部に設けら
れた孔に埋設されている。この場合、液絡部3は、被測
定電極1の内周壁面にそれと同一面となるように埋設さ
れたジルコニアで形成され、被測定電極1の内周壁面よ
り内方には突出しておらず、液体が流通するときに障害
となることはない。なお、参照電極2の内部構造は基本
的には図3に示すものと同様であり、液絡部3の位置の
みが異なっている。また、参照電極2からの電位信号線
6と被測定電位1からの電位信号線19とは電位測定部
5に接続されている。
【0056】この実施例によれば、上述の如く、被測定
電極1の外周上に参照電極2が設置されると共に、該参
照電極2の液絡部3が被測定電極1の内周壁面に埋設さ
れているので、被測定電極1の内部を流れる流量によっ
て線流速が一義的に決まることとなる。その結果、、被
測定電極1の内部で安定した流速を得ることができるの
で、流速を把握した環境下で被測定電極1の電位を測定
することができる。
電極1の外周上に参照電極2が設置されると共に、該参
照電極2の液絡部3が被測定電極1の内周壁面に埋設さ
れているので、被測定電極1の内部を流れる流量によっ
て線流速が一義的に決まることとなる。その結果、、被
測定電極1の内部で安定した流速を得ることができるの
で、流速を把握した環境下で被測定電極1の電位を測定
することができる。
【0057】図9は本発明の第五の実施例を示し、この
場合は、液体を流通する送液管18内に電位測定装置の
被測定電極1と参照電極2とが設置されたものである。
場合は、液体を流通する送液管18内に電位測定装置の
被測定電極1と参照電極2とが設置されたものである。
【0058】即ち、この実施例は、送液管18の内部に
固定板4により被測定電極1が設置され、該被測定電極
1の軸線が送液管18の軸線と一致するように配置され
ている。被測定電極1の内部にはその軸線と一致するよ
う、固定板4により参照電極2が設置されている。これ
ら双方の固定板4は電気的な絶縁性をもたせるため、例
えば熱酸化処理されたジルコニウムで形成されており、
その配置形態は第一の実施例(図2)と同様である。
固定板4により被測定電極1が設置され、該被測定電極
1の軸線が送液管18の軸線と一致するように配置され
ている。被測定電極1の内部にはその軸線と一致するよ
う、固定板4により参照電極2が設置されている。これ
ら双方の固定板4は電気的な絶縁性をもたせるため、例
えば熱酸化処理されたジルコニウムで形成されており、
その配置形態は第一の実施例(図2)と同様である。
【0059】また、被測定電極1の外周部に設けられた
端子13により電位信号線19が引き出される一方、参
照電極2からも電位信号線6が引き出され、これら引き
出された電位信号線19と電位信号線6とが送液管18
の外周部から気密を保った状態で挿出して電位測定部5
に接続されている。この場合、電位信号線19を挿通し
ている絶縁チューブ12と、電位信号線6を挿通してい
る絶縁チューブ12とは、送液管18の外周部に装着さ
れたシール手段20を貫通し、該シール手段20により
送液管18内の液体が外部に漏出しないようにしてい
る。
端子13により電位信号線19が引き出される一方、参
照電極2からも電位信号線6が引き出され、これら引き
出された電位信号線19と電位信号線6とが送液管18
の外周部から気密を保った状態で挿出して電位測定部5
に接続されている。この場合、電位信号線19を挿通し
ている絶縁チューブ12と、電位信号線6を挿通してい
る絶縁チューブ12とは、送液管18の外周部に装着さ
れたシール手段20を貫通し、該シール手段20により
送液管18内の液体が外部に漏出しないようにしてい
る。
【0060】さらに、参照電極2は、本体8の先端部に
円錐状に形成された流路調整部21が設けられている。
流路調整部21は、先端部から後端に至るに従い次第に
径が大きくなり、しかもその最大径の部分が本体8の外
径と同一寸法となるように形成されている。なお、参照
電極2の内部構造は図3に示すものと同様である。
円錐状に形成された流路調整部21が設けられている。
流路調整部21は、先端部から後端に至るに従い次第に
径が大きくなり、しかもその最大径の部分が本体8の外
径と同一寸法となるように形成されている。なお、参照
電極2の内部構造は図3に示すものと同様である。
【0061】従って、この電位測定装置は、送液管18
内に互いに軸線が一致するように配置された被測定電極
1と、該被測定電極1内に互いに軸線が一致すると共
に、その軸線上に液絡部3を有する参照電極2とを有し
て構成されている。
内に互いに軸線が一致するように配置された被測定電極
1と、該被測定電極1内に互いに軸線が一致すると共
に、その軸線上に液絡部3を有する参照電極2とを有し
て構成されている。
【0062】この実施例によれば、送液管18内に被測
定電極1及び参照電極2が設置されているので、特に送
液管18と被測定電極1との材質が異なる場合に有効で
あり、送液管18内に設置することにより確実に電位測
定を行うことができる。
定電極1及び参照電極2が設置されているので、特に送
液管18と被測定電極1との材質が異なる場合に有効で
あり、送液管18内に設置することにより確実に電位測
定を行うことができる。
【0063】また実施例によれば、参照電極2の先端に
流路調整部21が形成されているので、次の効果があ
る。即ち、参照電極の先端部(上流端部)が図3にて示
す前蓋9の如く平坦形状である場合、被測定電極1内を
流れる液体が参照電極2に達すると、液体は参照電極の
前蓋9に衝突するので、流れが妨げられてしまう。この
とき、前蓋9より下流側の領域では液体の流れに乱流、
あるいはよどみを発生してしまい、参照電極の外周と被
測定電極1の内周間の特定位置によって流速が異なるお
それがある。
流路調整部21が形成されているので、次の効果があ
る。即ち、参照電極の先端部(上流端部)が図3にて示
す前蓋9の如く平坦形状である場合、被測定電極1内を
流れる液体が参照電極2に達すると、液体は参照電極の
前蓋9に衝突するので、流れが妨げられてしまう。この
とき、前蓋9より下流側の領域では液体の流れに乱流、
あるいはよどみを発生してしまい、参照電極の外周と被
測定電極1の内周間の特定位置によって流速が異なるお
それがある。
【0064】本実施例では、上述の如く、参照電極2の
先端に円錐状の流路調整部21が形成されているので、
液体の流れがスムースになり、そのため、参照電極2の
外周と被測定電極1の内周との間で乱流あいるはよどみ
等が発生するのを防止することができ、安定したかつ確
実な電位測定を行うことができる。この場合、被測定電
極1が送液管18内に設置された例のみならず、送液管
18内に設置しないで使用するときにも同様の効果を得
ることができるのは勿論である。
先端に円錐状の流路調整部21が形成されているので、
液体の流れがスムースになり、そのため、参照電極2の
外周と被測定電極1の内周との間で乱流あいるはよどみ
等が発生するのを防止することができ、安定したかつ確
実な電位測定を行うことができる。この場合、被測定電
極1が送液管18内に設置された例のみならず、送液管
18内に設置しないで使用するときにも同様の効果を得
ることができるのは勿論である。
【0065】なお、本例では、送液管18内に被測定電
極1と参照電極2からなる一組のものを設置した例を図
示したが、内径の異なる被測定電極1と、それに対応し
て形成された参照電極2とからなる複数組のものを、送
液管18内に並列に配置すれば、同一の場所でかつ同時
に種々の流速を形成することができると共に、種々の流
速環境下での電位測定が可能となる。さらに、送液管1
8内の同一場所で材質の異なる電極によって電位測定を
同時に行う場合、互いに材質の異なる被測定電極と、そ
の内部に設置される参照電極との組を複数用意し、これ
らの組を送液管18内に設置することにより、実現する
ことができる。
極1と参照電極2からなる一組のものを設置した例を図
示したが、内径の異なる被測定電極1と、それに対応し
て形成された参照電極2とからなる複数組のものを、送
液管18内に並列に配置すれば、同一の場所でかつ同時
に種々の流速を形成することができると共に、種々の流
速環境下での電位測定が可能となる。さらに、送液管1
8内の同一場所で材質の異なる電極によって電位測定を
同時に行う場合、互いに材質の異なる被測定電極と、そ
の内部に設置される参照電極との組を複数用意し、これ
らの組を送液管18内に設置することにより、実現する
ことができる。
【0066】以上述べたこれまでの実施例では、参照電
極2の液絡部3とこれに対向する被測定電極1の内周壁
間の線流速が、液体流量と被測定電極1と参照電極2の
形状で決まり、何れも、被測定電極1の形状(径)を途
中で変えることができない例を示した。これは被測定電
極1の参照電極2の形状は任意に変化させることができ
ないからである。
極2の液絡部3とこれに対向する被測定電極1の内周壁
間の線流速が、液体流量と被測定電極1と参照電極2の
形状で決まり、何れも、被測定電極1の形状(径)を途
中で変えることができない例を示した。これは被測定電
極1の参照電極2の形状は任意に変化させることができ
ないからである。
【0067】しかし、被測定電極1の上流側と下流側と
のすくなくとも何れか一方に、流量を制御し得るポンプ
手段を設け、あるいは流量調整手段を設けることによ
り、被測定電極1を流れる液体の流量を任意に変えるこ
とができるので、結果として線流速を調節することが可
能になる。
のすくなくとも何れか一方に、流量を制御し得るポンプ
手段を設け、あるいは流量調整手段を設けることによ
り、被測定電極1を流れる液体の流量を任意に変えるこ
とができるので、結果として線流速を調節することが可
能になる。
【0068】逆に全体の構造上、流量を変化させること
ができいな場合、流量が時間と共に変化する場合、実施
例1及び2のようにすることもできるが、流量を知る手
段として、流量計あるいは流速計を被測定電極1の上流
側と下流側との一方に設けることにより、正確な流速を
知ることができる。
ができいな場合、流量が時間と共に変化する場合、実施
例1及び2のようにすることもできるが、流量を知る手
段として、流量計あるいは流速計を被測定電極1の上流
側と下流側との一方に設けることにより、正確な流速を
知ることができる。
【0069】図10は本発明の他の実施例を示す。この
場合は、本願発明の電位測定装置を火力発電プラントに
適用したものである。火力発電プラントは、図10に示
すように、高圧加熱蒸気が供給されることによってター
ビン23が駆動され、そのタービン23の駆動によって
発電機24が発電する。一方、タービン23を駆動した
高圧加熱蒸気が復水器25により復水され、復水は復水
ポンプ34により復水ろ過脱塩器26に送り込まれて脱
塩された後、低圧給水加熱器27,給水ポンプ28を経
て高圧給水加熱器29に送り込まれることにより高圧化
し、次いで火炉22を経て高圧加熱蒸気となることによ
りタービン23に送られる。
場合は、本願発明の電位測定装置を火力発電プラントに
適用したものである。火力発電プラントは、図10に示
すように、高圧加熱蒸気が供給されることによってター
ビン23が駆動され、そのタービン23の駆動によって
発電機24が発電する。一方、タービン23を駆動した
高圧加熱蒸気が復水器25により復水され、復水は復水
ポンプ34により復水ろ過脱塩器26に送り込まれて脱
塩された後、低圧給水加熱器27,給水ポンプ28を経
て高圧給水加熱器29に送り込まれることにより高圧化
し、次いで火炉22を経て高圧加熱蒸気となることによ
りタービン23に送られる。
【0070】実施例では、高圧給水加熱器29と火炉2
2とを結ぶ配管の途中位置に分岐管36が設けられ、該
分岐管36の途中位置に電位測定装置が設置される。こ
の場合、電位測定装置の被測定電極1,参照電極2,電
位測定部5は、図2にて示すものと同様であるので、そ
の説明を省略する。
2とを結ぶ配管の途中位置に分岐管36が設けられ、該
分岐管36の途中位置に電位測定装置が設置される。こ
の場合、電位測定装置の被測定電極1,参照電極2,電
位測定部5は、図2にて示すものと同様であるので、そ
の説明を省略する。
【0071】また、分岐管36において、被測定電極1
より下流側には流量可変式の高圧ポンプ30,流量調節
弁31,流量計32が順次設けられている。さらに、電
位測定部5の出力部には薬品注入部33が接続されてい
る。該薬品注入部33は、電位測定部5からの出力に基
づきアンモニアおよび酸素ガスを給水系に供給、即ち、
低圧給水加熱器27と復水ろ過脱塩器26とを結ぶ配管
37に供給するようにしている。
より下流側には流量可変式の高圧ポンプ30,流量調節
弁31,流量計32が順次設けられている。さらに、電
位測定部5の出力部には薬品注入部33が接続されてい
る。該薬品注入部33は、電位測定部5からの出力に基
づきアンモニアおよび酸素ガスを給水系に供給、即ち、
低圧給水加熱器27と復水ろ過脱塩器26とを結ぶ配管
37に供給するようにしている。
【0072】実施例では、上述の如く、電位測定装置を
有する分岐管36,該分岐管36の下流側に高圧ポンプ
30,流量調節弁31が夫々設けられているので、高圧
ポンプ30の吐出量を変えたり、流量調節弁31の開度
を変えたりすることにより、被測定電極1内を通過する
高圧水の流量を任意に変えることができる。しかも、流
量計32をも有し、該流量計32によって高圧水の流量
を検出できるので、高圧給水加熱器29から供給される
高圧水の流量が時間と共に変化する場合等があっても、
これに拘わることなく正確な流速を知ることができる。
有する分岐管36,該分岐管36の下流側に高圧ポンプ
30,流量調節弁31が夫々設けられているので、高圧
ポンプ30の吐出量を変えたり、流量調節弁31の開度
を変えたりすることにより、被測定電極1内を通過する
高圧水の流量を任意に変えることができる。しかも、流
量計32をも有し、該流量計32によって高圧水の流量
を検出できるので、高圧給水加熱器29から供給される
高圧水の流量が時間と共に変化する場合等があっても、
これに拘わることなく正確な流速を知ることができる。
【0073】その結果、被測定電極1と参照電極2との
形状を変化させることができなくとも、高圧水の流量を
任意に変えることができ、また流量が時間と共に変化す
る等の場合でも、正確な流速を知ることができるので、
正確な電位測定を確実に実現することができ、腐食電位
の評価を正確に行える。
形状を変化させることができなくとも、高圧水の流量を
任意に変えることができ、また流量が時間と共に変化す
る等の場合でも、正確な流速を知ることができるので、
正確な電位測定を確実に実現することができ、腐食電位
の評価を正確に行える。
【0074】さらに、実施例においては次のような効果
もある。一般に、火力発電プラントの水処理方法の一つ
として複合水処理方法(CWT)がある。該複合水処理
方法では、配管,蒸発管表面にヘマタイト(α−Fe2
O3)を生成させ、給水系27〜29および火炉23の
構造材料の腐食溶出,付着を低減させる目的でしようさ
れている。このとき、配管,蒸発管の腐食電位はある一
定電位以上になることが知られている。高圧給水加熱器
29の出口温度は約280℃であり、その場所での酸素
量がヘマタイト生成に対し不足するときの腐食電位は、
−0.5Vvs.SHE前後となっている。一方、ヘマ
タイトが安定に存在できるような酸素存在下では腐食電
位は約0.2Vvs.SHE以上である。
もある。一般に、火力発電プラントの水処理方法の一つ
として複合水処理方法(CWT)がある。該複合水処理
方法では、配管,蒸発管表面にヘマタイト(α−Fe2
O3)を生成させ、給水系27〜29および火炉23の
構造材料の腐食溶出,付着を低減させる目的でしようさ
れている。このとき、配管,蒸発管の腐食電位はある一
定電位以上になることが知られている。高圧給水加熱器
29の出口温度は約280℃であり、その場所での酸素
量がヘマタイト生成に対し不足するときの腐食電位は、
−0.5Vvs.SHE前後となっている。一方、ヘマ
タイトが安定に存在できるような酸素存在下では腐食電
位は約0.2Vvs.SHE以上である。
【0075】そこで、ヘマタイトが安定に存在し、酸素
存在環境を生成するよう給水の水質を制御するため、薬
品注入部33が電位測定部5からの電位値に基づき酸素
およびアンモニアを低圧給水加熱器27の上流側に供給
し、分岐管36側の電位が意って位置以上になるように
制御保持されることとなる。即ち、ヘマタイトが安定に
存在できる電位となるように腐食電位を保持することが
できるので、酸素量を過不足なく制御することが可能と
なり、それだけプラントの信頼性を高めることができる
ばかりでなく、配管の腐食防止を図ることによりその分
だけ経済性に優れる効果もある。
存在環境を生成するよう給水の水質を制御するため、薬
品注入部33が電位測定部5からの電位値に基づき酸素
およびアンモニアを低圧給水加熱器27の上流側に供給
し、分岐管36側の電位が意って位置以上になるように
制御保持されることとなる。即ち、ヘマタイトが安定に
存在できる電位となるように腐食電位を保持することが
できるので、酸素量を過不足なく制御することが可能と
なり、それだけプラントの信頼性を高めることができる
ばかりでなく、配管の腐食防止を図ることによりその分
だけ経済性に優れる効果もある。
【0076】なお、本実施例では、薬品注入部33が電
位測定部5からの出力に基づき低圧給水加熱器27の上
流側に薬品を注入するように構成した例を示したが、次
のように構成してもよい。例えば、薬品注入部33と電
位測定部5との間に制御部を介装し、該制御部が電位測
定部5からの出力に基づき演算し、薬品注入部33に指
令することにより、薬品注入部33が注入動作するよう
に構成してもよい。この場合、制御部としては、電位測
定部5からの出力により薬品注入部33を制御するのみ
ならず、流量計32からの信号を取り込んだり、高圧ポ
ンプ30の回転数,流量調節弁31の開度を制御するよ
うに構成することもできる。
位測定部5からの出力に基づき低圧給水加熱器27の上
流側に薬品を注入するように構成した例を示したが、次
のように構成してもよい。例えば、薬品注入部33と電
位測定部5との間に制御部を介装し、該制御部が電位測
定部5からの出力に基づき演算し、薬品注入部33に指
令することにより、薬品注入部33が注入動作するよう
に構成してもよい。この場合、制御部としては、電位測
定部5からの出力により薬品注入部33を制御するのみ
ならず、流量計32からの信号を取り込んだり、高圧ポ
ンプ30の回転数,流量調節弁31の開度を制御するよ
うに構成することもできる。
【0077】これまで述べた幾つの実施例では、被測定
電極1の軸線に対し参照電極2の軸線を一致させた例を
示したが、これに限定されるものではなく、被測定電極
1内に設置された参照電極2の液絡部3と、被測定電極
1の内周壁における前記液絡部3と対向する位置との間
を流れる液体の流速が、予め把握できる形状であればよ
い。即ち、被測定電極1に参照電極2が設置されたと
き、被測定電極1の軸線に対し参照電極2の軸線が平行
であってもよいのは勿論である。
電極1の軸線に対し参照電極2の軸線を一致させた例を
示したが、これに限定されるものではなく、被測定電極
1内に設置された参照電極2の液絡部3と、被測定電極
1の内周壁における前記液絡部3と対向する位置との間
を流れる液体の流速が、予め把握できる形状であればよ
い。即ち、被測定電極1に参照電極2が設置されたと
き、被測定電極1の軸線に対し参照電極2の軸線が平行
であってもよいのは勿論である。
【0078】また、参照電極2については、本実施例で
は、0.1M塩化カリウム溶液を含む銀/塩化銀タイプ
を用いた例を示したが、参照電極自身のもつ電位が時
間,環境の変化により変わらないものであれば、何れの
タイプを用いてもよい。
は、0.1M塩化カリウム溶液を含む銀/塩化銀タイプ
を用いた例を示したが、参照電極自身のもつ電位が時
間,環境の変化により変わらないものであれば、何れの
タイプを用いてもよい。
【0079】さらに図示実施例では、参照電極2の外周
部において軸方向の中間部に液絡部3が配置された例を
示したが、液絡部3の位置は、参照電極2の先端部およ
び後端部のように流速が変化する箇所から十分離れた位
置であって、また参照電極2が設置されていない部分で
かつ被測定電極1の電位の影響をうけにくい箇所であれ
ば何れであってもよい。しかも、液絡部3を参照電極1
において1個だけ設けられた例を示したが、上述した条
件のもとであれば参照電極本体8の軸方向に複数個、あ
るいは本体8の外周部に複数個設けてもよい。
部において軸方向の中間部に液絡部3が配置された例を
示したが、液絡部3の位置は、参照電極2の先端部およ
び後端部のように流速が変化する箇所から十分離れた位
置であって、また参照電極2が設置されていない部分で
かつ被測定電極1の電位の影響をうけにくい箇所であれ
ば何れであってもよい。しかも、液絡部3を参照電極1
において1個だけ設けられた例を示したが、上述した条
件のもとであれば参照電極本体8の軸方向に複数個、あ
るいは本体8の外周部に複数個設けてもよい。
【0080】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の請求項1〜
4によれば、内径が軸方向に沿い同一寸法を有する被測
定電極と、この被測定電極の内部に軸線が該被測定電極
の軸線と平行になるように配置して設置された参照電極
と、該参照電極に基づき被測定電極の電位を測定する電
位測定部とを有して構成したので、被測定電極の内側と
参照電極間で液体がばらつくことなく均一に流れる状態
を形成し、液体の流速を把握できることにより、正確な
電位測定を実現することができる結果、腐食電位の評価
を正確に行えるという効果がある。この効果は請求項7
によっても同様である。
4によれば、内径が軸方向に沿い同一寸法を有する被測
定電極と、この被測定電極の内部に軸線が該被測定電極
の軸線と平行になるように配置して設置された参照電極
と、該参照電極に基づき被測定電極の電位を測定する電
位測定部とを有して構成したので、被測定電極の内側と
参照電極間で液体がばらつくことなく均一に流れる状態
を形成し、液体の流速を把握できることにより、正確な
電位測定を実現することができる結果、腐食電位の評価
を正確に行えるという効果がある。この効果は請求項7
によっても同様である。
【0081】また、請求項5によれば、参照電極の軸線
が被測定電極の軸線に一致し、より均一な流速を得るこ
とができ、より正確な電位測定を実現できる結果、腐食
電位の評価をいっそう正確に行い得る効果があり、請求
項6によれば、流路調整部により乱流あるいはよどみ等
が発生するのを防止することができ、安定したかつ確実
な電位測定を行うことができる効果がある。さらに、請
求項8によれば、ポンプと液体流量測定手段と液体流速
測定手段との何れかを有することにより、種々の流速の
環境下で電位測定を実現し得る効果がある。
が被測定電極の軸線に一致し、より均一な流速を得るこ
とができ、より正確な電位測定を実現できる結果、腐食
電位の評価をいっそう正確に行い得る効果があり、請求
項6によれば、流路調整部により乱流あるいはよどみ等
が発生するのを防止することができ、安定したかつ確実
な電位測定を行うことができる効果がある。さらに、請
求項8によれば、ポンプと液体流量測定手段と液体流速
測定手段との何れかを有することにより、種々の流速の
環境下で電位測定を実現し得る効果がある。
【0082】そして、請求項9によれば、液体の水質を
改善でき、それだけプラントの信頼性を高めることがで
きるばかりでなく、配管の腐食防止を図ることによりそ
の分だけ経済性に優れる効果もある。請求項10によれ
ば、種々の流速の環境下で電位測定を実現し得ると共
に、流速が時間と共に変化する場合でも容易に対処する
ことができる効果がある。
改善でき、それだけプラントの信頼性を高めることがで
きるばかりでなく、配管の腐食防止を図ることによりそ
の分だけ経済性に優れる効果もある。請求項10によれ
ば、種々の流速の環境下で電位測定を実現し得ると共
に、流速が時間と共に変化する場合でも容易に対処する
ことができる効果がある。
【図1】本発明による電位測定装置の概念を示す被測定
電極の端面図(a),軸方向の断面図(b),被測定電
極内における各部の位置と液体の流速との関係を示す説
明図(c)。
電極の端面図(a),軸方向の断面図(b),被測定電
極内における各部の位置と液体の流速との関係を示す説
明図(c)。
【図2】本発明による電位測定装置を示す被測定電極の
端面図(a),軸方向の説明用断面図(b)。
端面図(a),軸方向の説明用断面図(b)。
【図3】参照電極の内部構造を示す説明図。
【図4】本発明による電位測定装置における電位測定部
の測定結果を示す説明図。
の測定結果を示す説明図。
【図5】金属の分極曲線を示す説明図。
【図6】本発明の第二の実施例を示す説明用断面図。
【図7】本発明の第三の実施例を示す説明用断面図。
【図8】本発明の第四の実施例を示す被測定電極と参照
電極との側面図(a)及び全体を示す説明用断面図
(b)。
電極との側面図(a)及び全体を示す説明用断面図
(b)。
【図9】本発明の第五の実施例を示し、電位測定装置を
送液管に設置した状態を示す説明用断面図。
送液管に設置した状態を示す説明用断面図。
【図10】本発明を火力発電プラントに適用した実施例
を示す配管系統図。
を示す配管系統図。
1…被測定電極、2…参照電極、3液絡部、5…電位測
定部、6…参照電極の電位信号線、13…被測定電極の
電位信号線、16…元管、18…送液管、27〜29…
給水系、22…火炉、30…高圧ポンプ、31…流量調
節弁、32…流量計、33…薬品注入部、36…分岐
管。
定部、6…参照電極の電位信号線、13…被測定電極の
電位信号線、16…元管、18…送液管、27〜29…
給水系、22…火炉、30…高圧ポンプ、31…流量調
節弁、32…流量計、33…薬品注入部、36…分岐
管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 卓也 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 赤嶺 和彦 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 清水 暢夫 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内
Claims (10)
- 【請求項1】 内径が軸方向に沿い同一寸法をなす円筒
状の被測定電極と、該被測定電極の内部に設置され、外
径が軸方向に沿い同一寸法をなすと共に、軸線が被測定
電極の軸線と平行に配置され、かつ電位感知口としての
液絡部を設けた円柱状の参照電極と、参照電極の液絡部
の電圧に基づき被測定電極の電位を測定する電位測定部
とを有することを特徴とする電位測定装置。 - 【請求項2】 内径が軸方向に沿い階段状に次第に拡径
する形状をなす円筒状の被測定電極と、該被測定電極の
内部に設置され、外径が軸方向に沿い同一寸法をなすと
共に、軸線が被測定電極の軸線と平行に配置され、かつ
電位感知口としての液絡部を設けた円柱状の参照電極
と、参照電極の液絡部の電圧に基づき被測定電極の電位
を測定する電位測定部と、参照電極を被測定電極内の所
望位置に軸方向に移動させる手段とを有することを特徴
とする電位測定装置。 - 【請求項3】 液体を流通する元管の途中位置に互いに
複数並列に接続され、かつ各々が互いに内径が異なる円
筒状の被測定電極と、各被測定電極の内部にそれぞれ設
置され、外径が軸方向に沿い同一寸法をなすと共に、軸
線が各被測定電極の軸線と平行に配置され、かつ電位感
知口としての液絡部を設けた複数からなる円柱状の参照
電極と、各参照電極の液絡部の電圧に基づき対応する被
測定電極の電位を測定する電位測定部とを有することを
特徴とする電位測定装置。 - 【請求項4】 液体を流通させる送液管内の途中位置に
設置され、かつ内径が軸方向に沿い同一寸法をなす円筒
状の被測定電極と、該被測定電極の内部に設置され、外
径が軸方向に沿い同一寸法をなすと共に、軸線が被測定
電極の軸線と平行に配置され、かつ電位感知口としての
液絡部を設けた円柱状の参照電極と、参照電極の液絡部
の電圧に基づき被測定電極の電位を測定する電位測定部
とを有することを特徴とする電位測定装置。 - 【請求項5】 前記参照電極は、その軸線を被測定電極
の軸線に一致して配置されていることを特徴とする請求
項1〜4の何れか一項に記載の電位測定装置。 - 【請求項6】 前記参照電極は、その上流側端部に円錐
状の流路調整手段を形成していることを特徴とする請求
項1〜4の何れか一項に記載の電位測定装置。 - 【請求項7】 内径が軸方向に沿い同一寸法をなす円筒
状の被測定電極と、該被測定電極の外周上に設置され、
かつ該被測定電極の内周壁面に電位感知口としての液絡
部を設けた参照電極と、参照電極の液絡部の電圧に基づ
き被測定電極の電位を測定する電位測定部とを有するこ
とを特徴とする電位測定装置。 - 【請求項8】 被測定電極の上流側と下流側との何れか
一方に、液体を供給するポンプと、液体の流量を測定す
る手段と、液体の流速を測定する手段との何れかを有す
ることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の
電位測定装置。 - 【請求項9】 給水を高圧加熱する給水加熱手段と、該
給水加熱手段からの高圧水をさらに加熱し、蒸気を生成
する手段とを有する発電プラントにおいて、給水加熱手
段及び手段間の配管の途中位置に接続された分岐管と、
該分岐管の途中位置に接続され、内径が軸方向に沿い同
一寸法をなす円筒状の被測定電極と、該被測定電極の内
部に設置され、外径が軸方向に沿い同一寸法をなすと共
に、軸線が被測定電極の軸線と平行に配置され、かつ電
位感知口としての液絡部を設けた円柱状の参照電極と、
参照電極の液絡部の電圧に基づき被測定電極の電位を測
定する電位測定部と、該電位測定部の出力に基づき給水
加熱手段の上流側に水質改善用の薬品を注入する薬品注
入部とを有する電位測定装置を備えたことを特徴とする
発電プラントの配管系統。 - 【請求項10】 給水を高圧加熱する給水加熱手段と、
該給水加熱手段からの高圧水をさらに加熱し、蒸気を生
成する手段とを有する発電プラントにおいて、給水加熱
手段及び手段間の配管の途中位置に接続された分岐管
と、該分岐管の途中位置に接続され、内径が軸方向に沿
い同一寸法をなす円筒状の被測定電極と、該被測定電極
の内部に設置され、外径が軸方向に沿い同一寸法をなす
と共に、軸線が被測定電極の軸線と平行に配置され、か
つ電位感知口としての液絡部を設けた円柱状の参照電極
と、参照電極の液絡部の電圧に基づき被測定電極の電位
を測定する電位測定部と、該電位測定部の出力に基づき
給水加熱手段の上流側に水質改善用の薬品を注入する薬
品注入部と、分岐管における被測定電極より上流側と下
流側との何れかに設けられ、かつ少なくとも液体供給用
ポンプ手段と液体の流量測定手段と液体の流速測定手段
との何れか一方の手段とを有する電位測定装置を備えた
ことを特徴とする発電プラントの配管系統。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP17514896A JP3400913B2 (ja) | 1996-07-04 | 1996-07-04 | 電位測定装置及び発電プラントの配管系統 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP17514896A JP3400913B2 (ja) | 1996-07-04 | 1996-07-04 | 電位測定装置及び発電プラントの配管系統 |
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JPH1019825A true JPH1019825A (ja) | 1998-01-23 |
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ID=15991121
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1996
- 1996-07-04 JP JP17514896A patent/JP3400913B2/ja not_active Expired - Fee Related
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