JP2010096534A - Pwr発電所二次冷却系の水処理システム及びその方法 - Google Patents

Pwr発電所二次冷却系の水処理システム及びその方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 二次冷却系配管の減肉の発生を効果的に低減することを可能とし、これに伴う発電所設備への影響、および配管の減肉の状態をオンラインで連続監視することを可能とするPWR発電所二次冷却系の水処理システムを提供する。
【解決手段】 PWR発電所二次冷却系の水処理システムであって、PWR発電所二次冷却系の二次冷却材に微量の酸素を注入する酸素注入部と、注入した微量な酸素がSGへ流入しないこと及び配管の減肉の状態を監視する腐食電位計とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、PWR発電所二次冷却系における二次冷却材に極低量の酸素を注入することにより、PWR発電所の二次冷却系配管の腐食抑制を可能としたPWR発電所二次冷却系の水処理システム及びその方法に関するものである。
加圧水型原子力発電所(以下、PWR発電所とする)の二次系の構造材料として用いられている炭素鋼配管の腐食(全面腐食、流れ加速型腐食など)に伴い、厳密な肉厚測定に基づく減肉管理や配管取替えに多大な費用や労力を要しており、また、一方で、配管から冷却材が流出した事例も報告されている。
更に、炭素鋼配管の腐食によって生成した腐食生成物が、蒸気発生器(以下、SGとする)伝熱管や、その他の熱交換器の伝熱管にスケールとして付着することで、伝熱管の腐食環境を形成するほか、発電所の熱効率を低下させるなどの原因ともなっているため、PWR二次系において、炭素鋼配管の腐食を抑制することは極めて重要な課題となっている。
現状のPWR二次系では、アンモニアやアミンなどの揮発性の塩基性薬品を二次冷却材(軽水)に添加し、二次冷却材をアルカリ性にするとともに、脱酸素剤であるヒドラジンの添加によって二次冷却材中の溶存する酸素を除き、炭素鋼配管表面にマグネタイト(Fe3O4)の不働態皮膜を形成することで防食を図る全揮発性薬品処理(以下、AVTとする)が採用されている(例えば、特許文献1参照)。
また、沸騰水型原子力発電所(以下、BWR発電所とする)や火力発電所では、冷却材中に酸素を注入することで、鉄系材料の表面にマグネタイトより溶解度の低いヘマタイト(Fe2O3)の被膜を形成し防食を図る水処理法(以下、酸素処理とする)が採用されており、炭素鋼の腐食率をPWR二次系よりも低く維持している(例えば、特許文献2参照)。
この酸素処理によりヘマタイト被膜を形成するためには、数十μg/L以上の酸素濃度が必要であり、BWR発電所や火力発電所では二次冷却材に20〜100μg/L程度の酸素を注入している。
特開平11−125599号公報 特開昭58−207378号公報
上述したように、PWR二次系にAVTを採用した場合には、添加するアンモニアやアミンの濃度を高くし、pHを高く維持することにより更に防食効果が得られる。しかしながら、pHの上昇に伴い銅を主体とした材料の腐食が増すこと、二次冷却材を浄化する復水脱塩装置の再生頻度が増すこと等、AVTによる炭素鋼配管の腐食抑制には限界がある。
また、PWR二次系の炭素鋼配管の腐食は、pHの他に流況(流速、偏流)、温度、材料等に影響を受けるため、AVTを採用しpHを高くした場合でも、偏流発生部位では腐食抑制の効果が小さくなり、腐食抑制効果が部位により異なることも判明している。
また、PWR二次系では、酸素がSGに流入した場合には、SGの構造材料の腐食電位が上昇し、SG内の伝熱管の粒界腐食損傷(IGA/SCC)が発生するなどのリスクが増加する。このように、SGの健全性に与える影響が懸念されるため、SGに流入する二次冷却材(給水)中の酸素濃度を5μg/L(5ppb)以下で管理しており、PWR二次系にBWR発電所に適用されたような既存の酸素処理を採用することはなかった。
本発明は、このような従来の問題を解決するためになされたもので、PWR発電所二次冷却系の二次冷却材に混入する微量な酸素を活用する、あるいは、PWR二次冷却材に極微量の酸素を注入することにより、PWR二次系配管の炭素鋼表面へのヘマタイト被膜の形成を可能とし、また、二次冷却系に従来から添加されているヒドラジン等の脱酸素剤と反応させることにより、SGへの酸素の流入を抑制しつつ、これにより、二次系配管の腐食抑制を可能としたPWR発電所二次冷却系の水処理システム及び方法を提供しようとするものである。
本発明は、PWR発電所二次冷却系の水処理システムであって、PWR発電所二次冷却系の二次冷却材に微量の酸素を注入する酸素注入部を備えることを特徴とする。
また、本発明は、PWR発電所二次冷却系の水処理方法であって、PWR発電所二次冷却系の二次冷却材に微量の酸素を注入することを特徴とする。
本発明によれば、PWR発電所二次冷却系の二次冷却材に混入する微量な酸素を活用する、あるいは、微量の酸素を注入することにより、二次冷却系配管表面にヘマタイト被膜が形成され、これにより、二次冷却系配管の減肉の発生を効果的に低減することが可能となる。また、二次系にヒドラジン等の脱酸素剤を添加することにより、二次冷却材中の酸素は給水加熱器内で反応して消費されるため、SGへの流入が抑制され、SG伝熱管の健全性には影響しない。
以下、本発明の実施形態であるPWR発電所二次冷却系の水処理システム及び方法について、図を参照して詳細に説明をする。
図1は、本実施形態のPWR発電所二次冷却系の水処理システムの構成を示す図である。なお、本実施形態のPWR発電所二次冷却系の水処理システム100が備わるPWR発電所の二次冷却系(以下、単にPWR二次系とする。)は、従来のPWR二次系とほぼ同等の構成を有するため、一部の公知の構成については図への記載を省略している。
まず、一般的なPWR発電所における二次冷却系の構成及び二次冷却材の流れについて簡単に説明をする。
SG1で発生した蒸気は配管12を介して不図示の高圧タービンに導かれる。高圧タービンで仕事をした蒸気は,不図示の湿分分離・再加熱器を介して改質された後、配管12を介して低圧タービン2へ導かれる。そして、低圧タービン2でも仕事をした蒸気は復水器3で凝集し、復水ポンプ8により二次冷却材は配管13を介して復水脱塩装置4へ送られる。その後、二次冷却材はポンプ9及び配管14を介して低圧給水加熱器5へ送られ、配管15を介して脱気器6へ送られる。脱気器6で脱気された二次冷却材はポンプ10、11及び配管16を介して高圧給水加熱器(以下、HPHともいう。)7へ送られ、配管17を介してSG1へ給水される。なお、図中では、SG及び低圧給水加熱器の数は複数記載されているが、SG及び低圧給水加熱器の数はこれに限られるものではなく、PWR発電所によっては各々1つの場合もある。
本実施形態のPWR発電所二次冷却系の水処理システム100は、脱気器6の出口直後の配管16に接続する酸素注入部101を備える。酸素注入部101は、微量の酸素を二次冷却材に注入することにより、二次冷却材中の溶存酸素濃度を変化させるためのものである。なお、酸素注入部101の位置はこれに限られず、復水器3の下流の配管13,14,15,及び16に設けることも可能である。
酸素注入部101は,接続する配管内の圧力より高い圧力を持った酸素ガスを任意の流量で二次冷却材に注入する機構を有し,これにより二次冷却材中の酸素濃度を任意に変化させる。
図2は、pH9.2、180℃とした二次冷却材の模擬水溶液中において、溶存酸素濃度(DO)を変化させた場合の炭素鋼の腐食電位(ECP)の変化を示す図である。
本発明者らは、pHおよび水中の環境における鉄形態の関係、および二次冷却材中の酸素濃度と炭素鋼表面の被膜の変化を直接測定できる腐食電位計(以下、ECP計とする)の関係から、pHをアルカリ性に制御しているPWR二次系では、炭素鋼表面へのヘマタイト被膜の形成に必要な酸素量は僅かである可能性に着目し評価を行った。その結果、SGの健全性を確保するための酸素濃度の管理値である5μg/L以下の極低濃度の酸素量でも炭素鋼表面にヘマタイト被膜が形成され、炭素鋼の腐食を大幅に抑制できることを確認した。
図2からわかるように、配管の減肉のしやすさを表す腐食電位は、図中の点線Aに示すように酸素濃度に応じて増加し、溶存酸素濃度が約2ppb以上(図中の点線Bから右部分)では、ほぼ一定の値で推移する。これは、酸素注入により、配管表面の酸化被膜(酸化鉄)の形態がマグネタイトから、溶解性の低いヘマタイトへ変化したためである。このように、PWR二次系では約2ppbという低濃度の酸素濃度でヘマタイトへ変化させることが可能となることがわかる。
このように、本実施形態のPWR発電所二次冷却系の水処理システム100は、酸素注入部101から二次冷却材へ酸素を注入する、あるいは、系統への補給水中に溶存している酸素または系統機器からのインリークによって、二次冷却系中に混入している酸素を活用することにより、二次冷却材の溶存酸素濃度を2ppb以上となるように制御するものである。
本実施形態のPWR発電所二次冷却系の水処理システム100では、酸素注入部101を、脱気器6出口の配管16に接続しているが、酸素注入部101の位置はこれに限られるものではなく、配管の減肉を抑制したい部位の上流に適宜設ければよい。ただし、配管13から15,ならびに16の減肉を抑制する場合には,まず配管13から15に接続するように酸素注入部101を配置し、二次冷却材に注入した酸素が脱気器6により除去されてしまうため、本実施形態のごとく脱気器6の直後の配管にも酸素注入部101を設置するとよい。
また、二次冷却材のpHをアルカリ性に制御する方法としては、例えば、復水脱塩装置4の出口の配管14に冷却材のpHをアルカリ性にするための薬品注入部を設け、二次冷却材中にアンモニアやアミン等の薬品を注入する方法がある。アンモニアやアミンは,復水脱塩装置4により二次冷却材から除去され,またアミンは熱分解により減少することから,これら薬品の減少率に相当する量の薬品を注入することにより,二次冷却材のpHを一定に制御することが可能である。
本実施形態のPWR発電所二次冷却系の水処理システム100は、高圧給水加熱器7の入口直前の配管16に接続する脱酸素剤注入部102を備える。脱酸素剤注入部102は、脱酸素剤であるヒドラジン(N24)などの脱酸素剤を二次冷却材に注入することにより、脱酸素剤と酸素の反応により二次冷却材中の酸素を消費して溶存酸素濃度を1μg/L以下とし、SG1への管理基準値以上の酸素の流入を防止するためのものである。
脱酸素剤であるヒドラジン等は,復水脱塩装置4により二次冷却材から除去され,また酸素との反応および熱分解により減少することから,本実施形態の脱酸素剤注入部102では、減少率に相当する量の脱酸素剤を注入することにより,二次冷却材中の脱酸素剤濃度を一定に制御する。
本発明者らは、ヒドラジン等の脱酸素剤による酸素の消費反応の殆どが配管の表面で進行するという性質を明らかとし、これに着想を得て、冷却材の体積流量に対する配管の表面積(以下、比表面積とする)が小さい大口径配管(例えば、配管16)内では、殆ど酸素が消費されないため、ヘマタイト被膜の形成に必要な酸素濃度が確保され、一方、比表面積が大きい高圧給水加熱器7内で酸素が消費され、SG1への管理基準値以上の酸素の流入を防止することのできる本実施形態のPWR発電所二次冷却系の水処理システムを考案した。
本実施形態のPWR発電所二次冷却系の水処理システム100は、配管の腐食を抑制させたい部位の上流から必要量の酸素を二次冷却材中に連続的に注入することで配管表面にヘマタイト被膜を形成させ、また高圧給水加熱器7の入口までの任意の点から酸素を含んだ冷却材中にヒドラジンなどの脱酸素剤を注入し、二次冷却材が高圧給水加熱器7を流れる間に酸素を消費させることにより、給水中の酸素濃度を1μg/L以下まで低減し、SG1への酸素の流入を防ぐというものである。
図3は、本実施形態のPWR発電所二次冷却系の水処理システムにおいてヒドラジン共存下での系統内の酸素濃度の挙動を示す図である。図中の区間A、B、Cはモデルによる酸素濃度の解析結果を示し、データE、F、Gは腐食電位測定値から算出した酸素濃度の結果を示している。
図からわかるように、主給水ポンプ用ブースターポンプ(FWBP)10の出口から注入した酸素はヒドラジン共存下でもほとんど消費されず、高圧給水加熱器(HPH)7の入口までほぼ注入濃度が保たれることがわかる(図中のA区間、及び、データE、F)。そして、高圧給水加熱器7で酸素が消費され(図中のB区間)、高圧給水加熱器7出口では酸素濃度はほぼ0となり(図中のC区間、及び、データG)、酸素はSG1には流入しないことがわかる。このように、高圧給水加熱器7の表面積/体積比の大きな給水加熱器の細管を通ることにより、高圧給水加熱器(HPH)7は酸素とヒドラジンとの反応部となり、酸素の消費が促進される。
このように、本実施形態のPWR発電所二次冷却系の水処理システム100は、ヒドラジンと酸素の反応の特徴より、二次冷却材の接触面積の多い高圧給水加熱器7内で二次冷却材中の酸素が消費されることを利用することにより、SG1へ酸素が流入しないように、注入する酸素量及びヒドラジン量を定めるものである。
なお、本実施形態のPWR発電所二次冷却系の水処理システム100は、脱酸素剤注入部102を高圧給水加熱器7の入口直前の配管16に接続しているが、脱酸素剤注入部102の位置はこれに限られるものではなく,配管13から16に適宜設ければよい。ただし、少量ではあるもののヒドラジン及び酸素の反応による消費を防止するためには、本実施形態のごとく高圧給水加熱器7の入口直前の配管に脱酸素剤注入部102を設置することがヒドラジン及び酸素消費の面から効率がよい。
なお、二次冷却材中の酸素濃度を、SG1への酸素持込抑制として定められている管理基準値(5ppb以下)は,酸素濃度計の測定精度から定められた値であり,SGの長期的な健全性を確保するためには,SGへの酸素の持ち込みを極力抑える必要がある。このため,二次冷却材の酸素濃度を管理基準内(5ppb以下)で制御する場合においても、脱酸素剤注入部102を設けることが望ましい。
このような構成により、本実施形態のPWR発電所二次冷却系の水処理システム100では、酸素注入部101を脱気器6出口の配管16のみに接続した場合に,脱気器6出口から高圧給水加熱器7入口の間において図1に示す酸素注入領域Aが形成される。酸素注入領域Aが含まれる高温単層流系は配管の減肉が多発している領域でもあるため、本実施形態のPWR発電所二次冷却系の水処理システム100によれば、配管の減肉が多発する高温単層流系において配管の減肉の発生を効果的に低減することが可能となる。また、PWR二次系の炭素鋼配管の腐食を抑制し、且つ、SG伝熱管の腐食損傷の懸念を回避することが可能なヒドラジン等の脱酸素剤の共存下における微量の酸素注入という合理的な水処理方法を提供することが可能となる。
本実施形態のPWR発電所二次冷却系の水処理システム100では、炭素鋼配管の腐食を抑制し且つSG1への酸素の流入を防止する必要があるため、酸素と脱酸素剤の注入量を酸素の消費速度に応じて制御するとともに、SG1への酸素の持込を監視するためのモニタリングが必要となる。
本発明者らは、従来の酸素濃度計による測定方法に変えて、高温水中の酸素による金属の被膜の変化を直接測定できるECP測定部(腐食電位測定部)103を用いて、二次冷却材中の酸素濃度を監視する方法を確立した。
図4(b)は、図4(a)に示すように二次冷却材への酸素注入量(図中の実線)及び酸素濃度(図中の点線)を変化させた場合に、腐食電位計(以下、ECP計ともいう)を用いて二次冷却材のECPの変化を測定した図である。両図を比較すると、ECPは、酸素濃度に応じて変化しており、酸素濃度はECPで評価できることがわかる。そこで、本実施形態のPWR発電所二次冷却系の水処理システム100では、配管表面の状態から酸素による炭素鋼配管の減肉抑制効果および酸素の残留の有無を監視するため腐食電位をパラメータとした測定及び制御を行う。
しかしながら、上述の通り、注入した酸素と脱酸素剤との反応は、系統内だけでなく比表面積の大きいサンプリング配管内でも大きく反応するため、従来のごとくサンプリング系を介して酸素濃度を測定した場合には、測定精度、検出下限の問題から、系統内の二次冷却材中の酸素の残留の有無を監視することは困難である。このように、試料水を冷却した後に酸素濃度を測定する従来の酸素濃度計による測定方法では、サンプリング配管が長くなるため、腐食を抑制したい部位における正確な酸素濃度を知ることが困難である。したがって、二次冷却材中の正確な酸素濃度を知るためには、系統母管から極力近い位置で測定する必要がある。
また、ECP計は工場試験では校正されているが、実機に設置した場合にはセンサー毎に差が生じる場合もある。
図5は、本実施形態のPWR発電所二次冷却系の水処理システムが備えるECP測定部の構成を示す図である。
本実施形態のECP測定部103は、高圧給水加熱器(HPH)7の入口部配管16から分岐したサンプリング配管117を有し、さらに、サンプリング配管117から分岐したサンプリング配管119に第1のECP計104が設置される。サンプリング配管117の末端はサンプリングラック107に接続する。バルブ109、111、及び113は上記サンプリング配管117、119への系統水の流量を調節する。
また、本実施形態のECP測定部103は、高圧給水加熱器(HPH)7の出口部配管17から分岐したサンプリング配管118を有し、さらに、サンプリング配管118から分岐したサンプリング配管120に第2のECP計105が設置される。サンプリング配管118の末端はサンプリングラック108に接続する。バルブ110、112、及び114は上記サンプリング配管118、120への二次冷却材の流量を調節する。
また、本実施形態のECP測定部103の校正用配管121の一端は、サンプリング配管119の第1のECP計104の入口側に接続しており、他端は、サンプリング配管120の第2のECP計105の入口側に接続している。そして、校正用配管121のほぼ中間部にはECP校正用大気飽和水注入部106が備わる。
本実施形態のECP測定部103は、二次冷却材中の酸素濃度を正確に把握するために、系統母管16、17から分岐し、且つ、できるだけ直近(好ましくは1m以内、本実施形態では50cmとする)の位置に第1のECP計104及び第2のECP計105を設置し、また、第1のECP計104及び第2のECP計105の上流には、ECP計を校正するために酸素濃度の既知な純水を注入できるECP校正用大気飽和水注入部106を設ける。
第1のECP計104及び第2のECP計105は、例えば銀/塩化銀等の、環境と腐食電位の関係が既知な標準電極と、測定対象である炭素鋼あるいはステンレス鋼を電極とする試料電極から構成される。この2つの電極に系統水を通水して腐食電位を測定し、その対比を行うことにより、試料の腐食速度、および腐食状態を間接的に把握することができる。
ECP校正用大気飽和水注入部106は、ECP計の個体差および経時的なドリフトにより指示値の信頼性が低いというECP計の特性を補うものであり、酸素濃度の既知な純水を注入することにより、第1のECP計104及び第2のECP計105のそれぞれに任意の酸素を供給し、その酸素濃度における正確なECP値を知ることができる。
このように、本実施形態のECP測定部103は、酸素濃度の既知な校正用の純水とPWR発電所二次冷却系の二次冷却材を各々単独あるいは混合して第1のECP計104及び第2のECP計105に注入するECP校正用大気飽和水注入部106を備えることにより、第1のECP計104及び第2のECP計105をPWR発電所二次冷却系に設置したままで校正を行うことを可能としている。
また、同一の校正用の純水を使用して複数のECP計の校正を行うため、ECP計毎に腐食電位の測定値の誤差が生じることを防止することが可能となる。
また、ECP測定部103内の配管117〜121については、二次冷却系の配管16及び17に対して配管径を細くすることにより、第1のECP計104及び第2のECP計105内のセンサー表面を通過する水を高流速にし、二次冷却系配管16及び17との分岐部から第1のECP計104及び第2のECP計105との間の配管内での酸素の消費を防ぐと共に、測定結果の精度(ばらつき,微量な酸素濃度の変化を検知する)を高めている。
本実施形態のECP測定部103によれば、第1のECP計104及び第2のECP計105を高圧給水加熱器(HPH)7の入口部配管16および出口部配管17の少なくとも2箇所に設置することで、酸素による炭素鋼の腐食抑制効果およびSG1への酸素流入の有無の両方を2箇所同時にモニタリングすることができる。SG1への酸素流入が確認された場合には、酸素注入部101は、ECP測定部103のECP値の測定結果に基づいて酸素注入量を減少させる。または、脱酸素剤注入部102は、ECP測定部103のECP値の測定結果に基づいて脱酸素剤注入量を増大させる。
尚,脱気器6の上流配管13から15の減肉を目的として,酸素注入部101を、配管13から15に接続した場合には,本実施形態のECP測定部103を配管13から15に適宜設置することで,酸素による炭素鋼の腐食抑制効果をモニタリングすることができる。
また、図1では、主にSG1への酸素の持込を監視するためにECP測定部103を配管16及び17に接続しているが、二次冷却材中の溶存酸素濃度が約2ppb以上であることをモニタリングするためには、酸素濃度の管理を行う必要のある配管に適宜接続すればよい。この場合には、二次冷却材中の酸素濃度をリアルタイムでモニタリングすることが可能となり、酸素注入部101は、ECP測定部103のECP値の測定結果に基づいて、溶存酸素濃度が約2ppb以上となるように酸素注入量を調節する。
以上説明したように、本実施形態のPWR発電所二次冷却系の水処理システムによれば、PWR発電所二次冷却系に混入する酸素を活用し、あるいは二次冷却材に微量の酸素を注入することにより、二次冷却系配管表面にヘマタイト被膜が形成され、これにより、二次冷却系配管の減肉の発生を効果的に低減することが可能となる。
また、本実施形態のPWR発電所二次冷却系の水処理システム100は、ヒドラジン等の脱酸素剤と酸素の反応の特徴より、二次冷却材の接触面積の多い高圧給水加熱器内で二次冷却材中の酸素が消費されることを利用することにより、SGへ酸素が流入することを抑制することが可能となる。
また、本実施形態のPWR発電所二次冷却系の水処理システム100は、ECP測定部を備えることにより、酸素による炭素鋼の腐食抑制効果及びSGへの酸素流入の有無の両方をモニタリングすることが可能となる。
本実施形態のPWR発電所二次冷却系の水処理システムの構成を示す図である。 溶存酸素濃度(DO)を変化させた場合の炭素鋼の腐食電位(ECP)の変化を示す図である。 本実施形態のPWR発電所二次冷却系の水処理システムにおいて、ヒドラジン共存下での系統内の酸素濃度の挙動を測定した結果を示す図である。 二次冷却材への酸素注入量及び酸素濃度を変化させた場合に腐食電位計用いて二次冷却材のECPの変化を測定した図である。 本実施形態のPWR発電所二次冷却系の水処理システムが有するECP測定部の構成を示す図である。
符号の説明
100:PWR発電所二次冷却系の水処理システム
101:酸素注入部
102:脱酸素剤注入部
103:ECP測定部
104:第1のECP計
105:第2のECP計
106:ECP校正用大気飽和水注入部

Claims (16)

  1. PWR発電所二次冷却系の水処理システムであって、
    前記PWR発電所二次冷却系の二次冷却材に微量の酸素を注入する酸素注入部を備えることを特徴とするPWR発電所二次冷却系の水処理システム。
  2. 前記酸素注入部は、前記二次冷却材の溶存酸素濃度が2ppb以上となるように、前記PWR発電所二次冷却系中に混入している酸素を活用する、あるいは、前記二次冷却材に酸素を注入することを特徴とする請求項1に記載のPWR発電所二次冷却系の水処理システム。
  3. 前記酸素注入部は、前記PWR発電所二次冷却系の復水器下流の配管に接続することを特徴とする請求項1または2に記載のPWR発電所二次冷却系の水処理システム。
  4. 前記二次冷却材中の酸素を消費するために前記二次冷却材に脱酸素剤を注入する脱酸素剤注入部をさらに備え、前記二次冷却材中の酸素は前記PWR発電所二次冷却系の高圧給水加熱器内において前記脱酸素剤と反応し消費されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のPWR発電所二次冷却系の水処理システム。
  5. 前記脱酸素剤注入部は、前記高圧給水加熱器の上流の配管に接続することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のPWR発電所二次冷却系の水処理システム。
  6. 前記二次冷却材中における材料の腐食電位を測定することにより前記二次冷却材中の溶存酸素濃度及び前記PWR発電所二次冷却系の配管の腐食状態を監視するための腐食電位計を有する腐食電位測定部をさらに備え、
    前記酸素注入部は、前記腐食電位測定部の出力に基づいて前記二次冷却材への酸素注入量を調節することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のPWR発電所二次冷却系の水処理システム。
  7. 前記腐食電位計は、前記高圧給水加熱器入口もしくは前記高圧給水加熱器出口の直近の配管に接続し、前記PWR発電所の蒸気発生器への酸素流入を監視することを特徴とする請求項6に記載のPWR発電所二次冷却系の水処理システム。
  8. 前記腐食電位測定部は、酸素濃度の既知な校正用の純水と前記PWR発電所二次冷却系の二次冷却材を各々単独あるいは混合して前記腐食電位計に注入する腐食電位校正用大気飽和水注入部を備え、前記腐食電位測定部は前記PWR発電所二次冷却系に接続したままで校正を行うことを特徴とする請求項6または7に記載のPWR発電所二次冷却系の水処理システム。
  9. 前記腐食電位測定部は、前記腐食電位計に接続する配管の口径を、前記PWR発電所二次冷却系配管に対して細めることによって二次冷却材の通水流速を増し、系統配管の分岐部から前記腐食電位計との間における配管内での酸素の消費を防ぐと共に、測定値の精度を向上させることを特徴とする請求項6から8のいずれかに記載のPWR発電所二次冷却系の水処理システム。
  10. PWR発電所二次冷却系の水処理方法であって、
    前記PWR発電所二次冷却系の二次冷却材に微量の酸素を注入することを特徴とするPWR発電所二次冷却系の水処理方法。
  11. 前記二次冷却材の溶存酸素濃度が2ppb以上となるように、前記PWR発電所二次冷却系中に混入している酸素を活用する、あるいは、前記二次冷却材に酸素を注入することを特徴とする請求項10に記載のPWR発電所二次冷却系の水処理方法。
  12. 前記PWR発電所二次冷却系の復水器下流の配管から前記酸素を注入することを特徴とする請求項10または11に記載のPWR発電所二次冷却系の水処理方法。
  13. 前記二次冷却材中の酸素を消費するために前記二次冷却材に脱酸素剤を注入し、前記二次冷却材中の酸素は前記PWR発電所二次冷却系の高圧給水加熱器内において前記脱酸素剤と反応し消費されることを特徴とする請求項10から12のいずれかに記載のPWR発電所二次冷却系の水処理方法。
  14. 前記高圧給水加熱器上流の配管から前記脱酸素剤を注入することを特徴とする請求項10から13のいずれかに記載のPWR発電所二次冷却系の水処理方法。
  15. 前記二次冷却材中における材料の腐食電位を測定することにより前記二次冷却材中の溶存酸素濃度及び前記PWR発電所二次冷却系の配管の腐食状態を監視し、前記腐食電位に基づいて前記二次冷却材への酸素注入量を調節することを特徴とする請求項10から14のいずれかに記載のPWR発電所二次冷却系の水処理方法。
  16. 前記高圧給水加熱器入口もしくは前記高圧給水加熱器出口の前記二次冷却材中における腐食電位を測定し、前記PWR発電所の蒸気発生器への酸素流入を監視することを特徴とする請求項15に記載のPWR発電所二次冷却系の水処理方法。
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