JPH10198209A - 加熱ローラ装置 - Google Patents

加熱ローラ装置

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JPH10198209A
JPH10198209A JP35845396A JP35845396A JPH10198209A JP H10198209 A JPH10198209 A JP H10198209A JP 35845396 A JP35845396 A JP 35845396A JP 35845396 A JP35845396 A JP 35845396A JP H10198209 A JPH10198209 A JP H10198209A
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roller
power receiving
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core roller
heating
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JP35845396A
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Shigeo Honma
茂男 本間
Yoshifumi Kosagi
祥史 小鷺
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱ローラを構成する芯ローラ内周面に抵抗
発熱体が形成されるとともに受電部材が装着されてお
り、該受電部材に外側から給電部材が圧接される加熱ロ
ーラ装置であって、受電部材が芯ローラの中央側に押し
込まれることを防止できるとともに、加熱ローラを支持
する軸受けを所定位置に位置決めしたり、軸受け及び加
熱ローラ相互の位置関係を定めるなどのためのeリング
等の係止部材を、芯ローラの外周面上に設けられる溝に
間違いなく装着できる加熱ローラ装置を提供する 【解決手段】 加熱ローラ1を構成する芯ローラ10の
内周面に、受電部材15の該芯ローラ回転中心軸線方向
の内側端155が係合する突起102を三つ、間欠的に
設ける。芯ローラ外周面には突起102に対応する凹部
103が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真方式の複写
機、プリンタ等の画像形成装置においてトナー像等の未
定着画像を保持した記録材に該画像を加熱して定着させ
る定着装置における加熱ローラを含む加熱ローラ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機等の画像形成装置にお
ける定着装置は、一般的には、加熱ローラを備えてお
り、トナー像等の未定着画像を保持した記録材を該加熱
ローラとバックアップ部材(一般的には加圧ローラ)と
の間に挟持しつつ通過させることで該未定着画像を記録
材上に加熱加圧して定着させる。
【0003】かかる加熱ローラにはこれまでハロゲンラ
ンプヒータ等の発熱ヒータを内蔵して、該ヒータからの
輻射熱でローラを加熱するものが多用されてきた。しか
しハロゲンランプヒータ等の内蔵発熱ヒータを熱源とす
る加熱ローラによると、該ヒータの通電開始時から加熱
ローラ表面の所定定着温度までの昇温速度が遅く、その
ため画像形成装置の電源スイッチをオンしてから加熱ロ
ーラが所定温度に到達するまでの予熱時間(いわゆるウ
ォーミングアップ時間)が長くなり、それだけ装置が使
い難くなっていた。
【0004】そこで所定温度に到達するまでの昇温時間
が短く済む加熱ローラとして、芯ローラに通電により発
熱する物質よりなる抵抗発熱体を該芯ローラとともに回
転するように形成した加熱ローラが提案されている。こ
のタイプの加熱ローラは電気・熱変換効率が良く、該抵
抗発熱体への通電開始後速やかに加熱ローラ表面温度を
所定温度まで上昇させることができ、これにより加熱ロ
ーラの予熱時間を短縮することができる。
【0005】このタイプの加熱ローラにおいては、抵抗
発熱体に通電するために、一般的には、抵抗発熱体に電
気的に接続形成され、加熱ローラと共に回転する受電部
材及び該受電部材に接触せしめられる給電部材が設けら
れ、それらを介して該抵抗発熱体に通電される。例え
ば、芯ローラの外周面(又は内周面)に、芯ローラと一
体的に回転するようにリング状の受電部材を設け、これ
ら各受電部材にそれぞれその外周面側(又はその内周面
側)から接触するように給電部材を設けた加熱ローラが
提案されている。
【0006】また、芯ローラの回転中心軸線方向におけ
る両端部にローラと一体的に回転するように受電部材を
設け、これら各受電部材に該軸線方向外側から給電部材
を当接させた加熱ローラも提案されている。かかる受電
部材は、通常、中空の芯ローラの回転中心軸線方向の両
端部において、その内周面に嵌装され、耐熱性の接着剤
により芯ローラに固定される。また、かかる給電部材
は、通常、バネ等によって受電部材に向けて押圧され
る。このタイプの加熱ローラにおいては、給電部材と受
電部材とが摺動接触し、その接触面において摩耗は発生
するものの、受電部材の該接触面の移動速度が上記リン
グ状受電部材のそれに比べて遅いため、その摩耗量を抑
制することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、抵抗発熱体
に通電するために、受電部材が中空の芯ローラのローラ
回転中心軸線方向の両端部内周面に嵌装されて、接着剤
により芯ローラに固定され、給電部材が該軸線方向の外
側から受電部材に向けて押圧されて当接する加熱ローラ
において、給電部材の受電部材への押圧力(圧接力)が
強いときや、受電部材を芯ローラに固定する接着剤が熱
劣化をおこしたときなどには、受電部材が固定されてい
た位置からずれて、芯ローラの回転中心軸線方向中央側
に押し込まれ、抵抗発熱体との電気的な接続が絶たれて
しまい、抵抗発熱体に通電できなくなってしまうことが
ある。また、受電部材が該軸線方向中央側に押し込まれ
たことにより、受電部材と給電部材との接触状態が不安
定になり、抵抗発熱体に安定した電圧印加を行うことが
できなくなってしまうことがある。
【0008】このように受電部材が芯ローラの中央側に
押し込まれるのを防止するために、受電部材が嵌装され
る芯ローラの内周面側に内周面の全周にわたり受電部材
位置決めストッパーとして突条(凸条部)を設け、該突
条に受電部材を係合させて、該突条より中央側に受電部
材が押し込まれないようにすることも考えられるが、芯
ローラの内周面の全周にわたり突条を設けるときには、
次のような問題がある。
【0009】芯ローラの内周面に突条を設けるときに
は、通常、中空の芯ローラの外周面から加圧する転造加
工等が採用され、いずれにしても芯ローラ内周面に連続
した円形突条が形成されると同時に芯ローラ外周面に該
突条に対応して円形溝が形成される。一方、芯ローラ
(加熱ローラ)が滑らかに回転できるように、芯ローラ
の外周面が軸受けにより抱かれる場合、該軸受けを支え
る部材に対し軸受けを位置決めしたり、該軸受け及び芯
ローラ相互の位置決めをするためのcリングやeリング
等の係止部材が芯ローラ外周面に設けた円形溝に嵌着さ
れる。
【0010】この場合、前記のように、受電部材位置決
めのための突条を芯ローラ内周面に形成することに対応
して芯ローラ外周面に円形溝が形成されていると、該円
形溝はcリング等の係止部材を嵌着するための円形溝と
区別がつきにくいため、該係止部材を定着装置組み立て
時に間違って受電部材位置決め用突条対応の円形溝に装
着してしまうことがある。このような間違いがおこる
と、加熱ローラを回転自在に支持する軸受けが所定の位
置からずれたり、軸受けと加熱ローラ相互の所定位置関
係が崩れたりして、軸受けや加熱ローラががたつきやす
くなり、それにより加熱ローラは正常に回転できなくな
ってしまう。
【0011】そこで本発明は、未定着画像を保持した記
録材に該画像を加熱定着させる定着装置の加熱ローラを
含む加熱ローラ装置であり、該加熱ローラを構成する中
空の芯ローラにはローラ加熱のための抵抗発熱体が形成
され、該抵抗発熱体への通電のために該芯ローラの回転
中心軸線方向の両端部内周面に装着されて該芯ローラと
一体的に回転する受電部材と、該受電部材に該軸線方向
外側から圧接される給電部材とを有する加熱ローラ装置
であって、受電部材が芯ローラの中央側に押し込まれる
ことを防止して、抵抗発熱体に安定した電圧印加を行う
ことができるとともに、加熱ローラをその外周面におい
て回転自在に支持する軸受けを所定位置に位置決めした
り、該軸受けと加熱ローラ相互の位置関係を定めたりす
る等のためのeリング等の係止部材を、芯ローラの外周
面上に設けられる係止部材嵌着用溝に間違いなく装着し
て、軸受けや加熱ローラの位置ずれ、それらのがたつき
等を防止し、加熱ローラを正常に回転させることができ
る加熱ローラ装置を提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明は、未定着画像を保持した記録材に該画像を加
熱定着させる定着装置の加熱ローラ装置であり、中空の
芯ローラと、前記芯ローラの内周面に沿って形成されて
該芯ローラと共に回転し、通電により発熱する抵抗発熱
体と、前記抵抗発熱体に電気的に接続され、前記芯ロー
ラの回転中心軸線方向の両端部内周面において該芯ロー
ラに装着され、該芯ローラと共に回転する一対の受電部
材とを含む加熱ローラと、前記各受電部材に、前記芯ロ
ーラの回転中心軸線方向外側からそれぞれ圧接される一
対の給電部材とを有し、前記芯ローラの内周面には、前
記受電部材の該芯ローラ回転中心軸線方向の内側端が係
合する受電部材位置決め突起が芯ローラの内周円上に部
分的に設けられていることを特徴とする加熱ローラ装置
を提供する。
【0013】この受電部材位置決め突起は、芯ローラの
内周に無数想定できる内周円のうち、受電部材の内側端
の形状等に応じて複数の内周円上のそれぞれに部分的に
設けられても、或いは一つの内周円上に部分的に設けら
れてもよい。いずれにしても突起は円形に連続させな
い。前記各給電部材の受電部材への圧接は、代表的には
バネ等の弾性部材で行うことができる。
【0014】前記加熱ローラの最も外周面には、溶融ト
ナーの付着を防止する離型層が形成されていることが望
ましい。本発明の加熱ローラ装置においては、給電部材
及び受電部材を介して抵抗発熱体に電圧が印加される
と、抵抗発熱体は発熱して、加熱ローラを昇温させる。
芯ローラの内周面には、受電部材のローラ回転中心軸線
方向の内側端が係合する位置決め突起が芯ローラの内周
円上に部分的に設けられているため、それにより受電部
材は位置決めされ、また、受電部材を該軸線方向の内側
(中央側)に押し込もうとする力がかかっても、該突起
がストッパーとして機能し、受電部材が内側に押し込ま
れることが防止される。
【0015】また、かかる位置決め突起は円形に連続し
て設けられるのではなく、芯ローラの内周円上に部分的
に設けられるため、該突起が形成された位置に対応する
芯ローラ外周面に凹部が形成されるようなときにも、該
凹部は円上に部分的に形成され、eリング、cリング等
を嵌める円形溝と間違える円形溝にはならず、実際にe
リング等の係止部材を該突起に対応する凹部には装着で
きないので、eリング等の係止部材を間違って装着する
ことがなく、従って該係止部材を正しく装着して加熱ロ
ーラやその軸受けを適切に位置決めし、加熱ローラを正
常に回転させることができる。また、加熱ローラ組み立
て時の作業も容易になる。
【0016】なお、突起を少なくとも三つ、間欠的に設
けると、3点支持にて受電部材をそれだけ安定的に位置
決めできる。前記各受電部材の内側端は通常円形を呈し
ており、この場合、各受電部材に対する前記位置決め突
起は前記芯ローラの内周面の一つの円周上に1以上、好
ましくは三つ以上形成するとともに該突起に対応する芯
ローラ外周面の部分が凹むように形成することができ
る。
【0017】このような突起形状は、突起形成を転造加
工等により簡単に行えるので有利であるとともに、該突
起に対応して形成される芯ローラ外周面の凹部が前記e
リンド等を嵌める円形溝と間違えられることがないとい
う利点がある。いずれにしても、該突起は、所定の中心
角度間隔(代表的には等中心角度間隔)で設ければよ
い。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1に本発明の一実施形態である
加熱ローラ装置を備える定着装置の1例の概略断面図を
示す。また、図2に該装置の加熱ローラの左側端部周辺
の拡大した概略断面図を、図3に該装置の加熱ローラの
右側端部周辺の拡大した概略断面図を示す。なお、図2
及び図3においては、給電部材等は図示を省略してあ
る。この定着装置は、未定着のトナー像を保持するシー
ト状記録材上に、該トナー像を加熱定着させるためのも
のである。
【0019】この定着装置は、本発明に係る加熱ローラ
1等を含む加熱ローラ装置及び加熱ローラ1に対向する
加圧ローラ2を備えている。加熱ローラ1は中空円筒状
の芯ローラ10を有し、その両端部において軸受け3
1、31により回転可能に支持されている。図中左側の
軸受け31は定着装置ハウジングHに支持されている。
また、左側軸受け31の外側面には、芯ローラ10の外
周面上の全周にわたり形成された円形溝104(図2参
照)に嵌着されたeリング311が当接しており、これ
により該軸受け31がハウジングHとの間に位置決めさ
れているとともに該左側軸受け31に対し加熱ローラ1
が位置決めされている。
【0020】図中右側の軸受け31もハウジングHに支
持されている。右側軸受け31の外側面には、芯ローラ
10に嵌着されたリングギア14が当接しており(図3
参照)、ギア14の外側端には、芯ローラ10の外周面
上の全周にわたり形成された円形溝104(図3参照)
に嵌着されたeリング311が当接しており、これによ
り右側軸受け31はハウジングHとリングギア14との
間で位置決めされているとともに右側軸受け31に対し
加熱ローラ1が位置決めされている。
【0021】なお、溝104に装着されて軸受け31等
に当接する係止部材は、eリングに代えてcリング等を
採用してもよい。前記リングギア14はギア列(図示省
略)を介してモータ(図示省略)により駆動でき、これ
により加熱ローラ1は回転駆動される。加圧ローラ2
は、その両端部に設けられた軸21が支持部材32によ
り回転可能に支持されており、また、支持部材32に一
方向から接するバネ321により加熱ローラ1に向けて
押圧されている(図1参照)。加圧ローラ2は、加熱ロ
ーラ1の回転に従動して、或いは、両ローラの間に通さ
れる記録材の移動に従動して回転する。
【0022】前記芯ローラ10は、それには限定されな
いが、ここではアルミニウム合金製のものである。芯ロ
ーラ10の内周面の左側端部には突起(凸部)102
が、同一円周上で等中心角度間隔で三つ形成されている
(図2参照)。また、各突起102のある位置に対応す
る芯ローラ10の外周面上には、凹部103が形成され
ている。同様に、芯ローラ10の内周面の右側端部に
も、突起(凸部)102が同一円周上で等中心角度間隔
で三つ形成されており、これら突起102のある位置に
対応する芯ローラ10の外周面上には凹部103が形成
されている(図3参照)。このように両端部に三つずつ
突起102が設けられた芯ローラ10の内周面には、絶
縁層11、層状の抵抗発熱体(以下、抵抗発熱層とい
う。)12が順に形成されている。これらの層11、1
2は、突起102に沿って形成されている。また、芯ロ
ーラ10の外周面には離型層13が形成されている。
【0023】絶縁層11は、抵抗発熱層12と芯ローラ
10との間の電気絶縁性を保つために、両者の間に形成
されており、本例では耐熱絶縁性樹脂のポリイミドから
なる。抵抗発熱層12は、通電により自らジュール発熱
をし、本例ではチタン酸バリウム系セラミックからな
る。
【0024】離型層13は、未定着のトナー像を保持す
る記録材が加熱ローラ1とこれに対向する加圧ローラ2
との間に挟持されつつ通過するときに、加熱されるトナ
ー像が加熱ローラ1から剥がれやすくするために形成さ
れており、本例ではポリテトラフルオロエチレンからな
る。これら絶縁層11、抵抗発熱層12及び離型層13
は芯ローラ10と一体的に回転する。
【0025】図4に示すように、芯ローラ10の各端部
には、外側から受電部材15が嵌装される。受電部材1
5は、加熱ローラ回転中心軸線方向においてローラ中央
側の内側円形端155が、芯ローラ10内周面上の突起
102(厳密にいうと、突起102の上に形成されて、
一部突出している抵抗発熱層12)に当たる位置まで押
し込まれ、その位置で、導電性接着剤により抵抗発熱層
12に接着固定され、該発熱層12に電気的に接続して
いる。各受電部材15は、ローラ1の回転中心軸線と中
心線を一致させた平坦円形頂面152を有するハット形
状のもので、導電性材料、例えば、真鍮等からなってお
り、加熱ローラ1と一体的に回転する。また、各受電部
材15のローラ半径方向のフランジ部には通気孔151
が形成されており、これは加熱ローラ内部の空気の膨張
収縮に伴うローラ変形を防止するためのものである。
【0026】各受電部材15の平坦頂面152には、加
熱ローラ1の回転中心軸線方向外側から、導電性材料、
例えば、銅系カーボン等からなる給電部材16がそれぞ
れ面接触している。図1中左側の給電部材16は、樹脂
製ホルダー41に設けた凹所411に嵌入されて、該凹
所411のローラ1側に設けた孔411aから一部突出
して受電部材15に臨み、前記凹所411に嵌装したバ
ネ161にて受電部材15に適圧下に接触している。ま
た、右側の給電部材16も右側樹脂製ホルダー42の凹
所421に嵌入されて、ホルダー孔421aから一部突
出して右側受電部材15に臨み、該凹所421に嵌めら
れたバネ161にて右側受電部材15に圧接している。
なお、ホルダー41、42は、装置ハウジングHにネジ
留めされている。各バネ161はホルダー外端部にネジ
留めした端子板33、33にて外端を支持されている。
かくして、受電部材15が加熱ローラ1と一体的に回転
しても受電部材15と給電部材16との電気的接続が保
たれるようになっている。各給電部材16はリード線1
62によりそれぞれ端子板33に電気的に接続されてい
る。
【0027】左側端子板33には、電源8(図5参照)
の一端に接続された電線34が圧着端子341により接
続されており、右側端子板33には、ソリッド・ステー
トリレーSSR(図5参照)を介して電源8の他端に接
続された電線34が圧着端子341により接続されてい
る。図5に抵抗発熱層12への通電回路の概略図を、そ
の通電制御を行う制御部とともに示す。なお、図5にお
いては、受電部材15、給電部材16、リード線162
等は図示を省略してある。
【0028】抵抗発熱層12には、リレーSSRを閉じ
ることにより電源8から通電することができる。リレー
SSRには、定着装置全体の動作制御を行う中央演算装
置(CPU)を含む制御部CTRが接続されており、制
御部CTRによりリレーSSRは開閉される。制御部C
TRは、加熱ローラ1の離型層13の外周面上に当接さ
れた温度検出素子であるサーミスタTH(図1において
は、図示を省略)の検出する加熱ローラ1の温度に基づ
いて、リレーSSRの開閉を行う。すなわち、サーミス
タTHの検出する加熱ローラ1の温度に基づき、制御部
CTRは抵抗発熱層12への通電制御を行い、加熱ロー
ラ1を所定の温度に制御する。
【0029】なお、加熱ローラ1の温度制御のための上
記サーミスタTHとは別に、加熱ローラ1の異常昇温防
止のための温度検出素子を設けてもよい。該温度検出素
子が検出する温度に基づき開閉する安全スイッチを、図
5に示す抵抗発熱層12への通電回路に電源8やリレー
SSRと直列に接続すれば、何らかの原因により制御部
CTRによる通電制御が正常に動作せず、加熱ローラ1
が異常昇温するようなときにも、該安全スイッチにより
加熱ローラ1やその周辺部品が熱的損傷を受ける前に通
電回路を遮断することができる。該温度検出素子も、加
熱ローラ1の外周面上に当接して設ければよい。該温度
検出素子としては、例えばサーミスタや熱電対を採用す
ることができ、また、温度検出機能を備える安全スイッ
チとして、例えば温度ヒューズを採用することができ
る。
【0030】以上説明した定着装置によると、未定着の
トナー像を保持した記録材上へのトナー像の定着は次の
ようにして行われる。すなわち、制御部CTRによりリ
レーSSRが閉じられて、給電部材16や受電部材15
等を介して抵抗発熱層12に電源8から通電され、これ
により抵抗発熱層12はジュール発熱して、加熱ローラ
1がその内周面側から加熱される。加熱ローラ1の加熱
源として抵抗発熱体を採用したことにより、加熱ローラ
1は速やかに昇温する。このとき、サーミスタTHの検
出する加熱ローラ1の温度に基づいて通電制御が行わ
れ、加熱ローラ1は所定の定着温度に保たれる。そし
て、図示しないモータにより該モータに連結されたギア
列を介して加熱ローラ1が回転駆動され、定着温度の加
熱ローラ1とこれに押圧された加圧ローラ2との間を、
記録材が通されることにより、該記録材上の未定着トナ
ー像が加熱、加圧下に定着される。
【0031】本発明の加熱ローラ1等を含む加熱ローラ
装置においては、受電部材15の内側端155は、芯ロ
ーラ10の内周面に設けた突起(凸部)102に係合し
ているため、たとえ給電部材16の圧接力が強すぎるよ
うなことがあっても、また、たとえ受電部材15と抵抗
発熱層12とを接続する接着剤が熱劣化するようなこと
があっても、該突起102がストッパーの役目を果た
し、受電部材15がローラ中央側に押し込まれることが
防止され、これにより安定して抵抗発熱層12に電圧印
加を行うことができる。
【0032】また、突起102を芯ローラ10内周面の
各端部に3点に分けて設けため、芯ローラ10の外周面
には凹部103が三つ設けられるだけになり、すなわ
ち、芯ローラ10の内周面に間欠的に突起を設けたこと
により外周面の全周にわたり凹部(溝)が形成されるわ
けではないので、該突起に対応する凹部103をeリン
グ311嵌着用の円形溝104と間違えることもなく、
また、実際にeリング311を凹部103には装着でき
ないので、定着装置組み立て時にはeリング311を容
易に正しい位置に装着できる。従って、eリング311
の装着位置の間違えにより、軸受け31や加熱ローラ1
が位置ずれしたり、がたついたりして加熱ローラ1が異
常回転することが防止される。
【0033】
【発明の効果】本発明によると、未定着画像を保持した
記録材に該画像を加熱定着させる定着装置の加熱ローラ
を含む加熱ローラ装置であり、該加熱ローラを構成する
中空の芯ローラにはローラ加熱のための抵抗発熱体が形
成され、該抵抗発熱体への通電のために該芯ローラの回
転中心軸線方向の両端部内周面に装着されて該芯ローラ
と一体的に回転する受電部材と、該受電部材に該軸線方
向外側から圧接される給電部材とを有する加熱ローラ装
置であって、受電部材が芯ローラの中央側に押し込まれ
ることを防止して、抵抗発熱体に安定した電圧印加を行
うことができる。さらに、加熱ローラをその外周面にお
いて回転自在に支持する軸受けを所定位置に位置決めし
たり、該軸受けと加熱ローラ相互の位置関係を定めたり
する等のためのeリング等の係止部材を、芯ローラの外
周面上に設けられる係止部材嵌着用溝に間違いなく装着
して、軸受けや加熱ローラの位置ずれ、それらのがたつ
き等を防止し、加熱ローラを正常に回転させることがで
きる加熱ローラ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加熱ローラ装置を有する定着装置の一
例の概略断面図である。
【図2】図1に示す加熱ローラの左側端部周辺部分の一
部省略拡大断面図である。
【図3】図1に示す加熱ローラの右側端部周辺部分の一
部省略拡大断面図である。
【図4】受電部材が芯ローラに装着される様子を説明す
るため図である。
【図5】抵抗発熱層への通電回路及び通電制御を行う制
御回路の概略図である。
【符号の説明】
1 加熱ローラ 10 芯ローラ 102 芯ローラ10内周面上の突起(凸部) 103 芯ローラ10外周面上の凹部 104 芯ローラ10外周面上の円形溝 11 絶縁層 12 抵抗発熱層 13 離型層 14 ギア 15 受電部材 152 受電部材15の平坦頂面 155 受電部材15の内側円形端 16 給電部材 161 バネ 162 リード線 2 加圧ローラ 21 加圧ローラ2の軸 31 加熱ローラ1の軸受け 311 eリング 32 加圧ローラ2の支持部材 321 バネ 33 端子板 34 電線 341 圧着端子 41、42 ホルダー H 定着装置ハウジング 8 電源 SSR リレー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】未定着画像を保持した記録材に該画像を加
    熱定着させる定着装置の加熱ローラ装置であり、 中空の芯ローラと、前記芯ローラの内周面に沿って形成
    されて該芯ローラと共に回転し、通電により発熱する抵
    抗発熱体と、前記抵抗発熱体に電気的に接続され、前記
    芯ローラの回転中心軸線方向の両端部内周面において該
    芯ローラに装着され、該芯ローラと共に回転する一対の
    受電部材とを含む加熱ローラと、 前記各受電部材に、前記芯ローラの回転中心軸線方向外
    側からそれぞれ圧接される一対の給電部材とを有し、 前記芯ローラの内周面には、前記受電部材の該芯ローラ
    回転中心軸線方向の内側端が係合する受電部材位置決め
    突起が芯ローラの内周円上に部分的に設けられているこ
    とを特徴とする加熱ローラ装置。
  2. 【請求項2】前記受電部材位置決め突起は、少なくとも
    三つ、間欠的に設けられている請求項1記載の加熱ロー
    ラ装置。
  3. 【請求項3】前記各受電部材の内側端は円形を呈してお
    り、該各受電部材に対する前記位置決め突起は前記芯ロ
    ーラの内周面の一つの円周上に部分的に形成されている
    とともに該突起に対応する芯ローラ外周面の部分が凹む
    ように形成されている請求項1又は2記載の加熱ローラ
    装置。
JP35845396A 1996-12-24 1996-12-28 加熱ローラ装置 Withdrawn JPH10198209A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006317596A (ja) * 2005-05-11 2006-11-24 Kyocera Mita Corp 定着装置

Cited By (2)

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