JPH10197583A - アナログ入力診断装置 - Google Patents

アナログ入力診断装置

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JPH10197583A
JPH10197583A JP9001283A JP128397A JPH10197583A JP H10197583 A JPH10197583 A JP H10197583A JP 9001283 A JP9001283 A JP 9001283A JP 128397 A JP128397 A JP 128397A JP H10197583 A JPH10197583 A JP H10197583A
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input
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JP9001283A
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Inventor
Kenji Shigihara
研二 鴫原
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アナログ入力装置の断線故障、短絡故障、接
触不良等による不正確なアナログデータの収集を防止す
る。 【解決手段】 アナログ値を示すアナログ信号を入力す
るアナログ入力回路1およびこのアナログ入力信号をデ
ィジタル信号に変換するA/D変換器2で構成されるア
ナログ入力装置に対して、Α/D変換器2の入力部が開
放のとき出力されるA/D変換値VOFF をあらかじめ設
定するVOFF 設定器3と、A/D変換器2からのアナロ
グ入力値VINとVOFF 設定器3からのVOFF を比較する
比較部4と、この比較結果を入力し、VINとVOFF が一
定時間以上一致したときアナログ入力装置内に断線等に
よる開放故障が発生していると判断する異常検出部5と
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アナログ入力回路
からΑ/D変換器の入力の間の、チャネル切り替えスイ
ッチの断線故障や、短絡故障、また、コネクタの接触不
良等の障害による誤入力を防止するためのアナログ入力
診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プラントのプロセス値等の各種アナログ
値を電算機処理するために収集するアナログ入力装置
は、各種アナログ値を示すアナログ信号をそれぞれ入力
する複数のアナログ入力回路と、これらのアナログ入力
回路を選択するチャネル切り替えスイッチと、アナログ
入力回路からのアナログ信号を電算機処理用のデジタル
信号に変換するA/D変換器から構成される。このよう
なアナログ入力装置において、チャネル切り替えスイッ
チの断線故障や、コネクタの接触不良等の障害が起こる
と、A/D変換器の入力が開放状態となり、この状態で
Α/D変換を行うと、A/D変換器内部の入力回路によ
って決まる特定値が出力される。
【0003】また、チャネル切り替えスイッチ内部での
短絡故障等により、一つのアナログ入力値の出力がチャ
ネル切り替えスイッチを切り替えても切れない障害が起
きた場合、この状態で切り替え先の他のチャネルのアナ
ログ入力値をA/D変換すると、二つのアナログ入力値
の合成値が入力される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
のアナログ入力装置では、アナログ入力回路からA/D
変換器の入力の間の、チャネル切り替えスイッチの断線
故障や、短絡故障、また、コネクタの接触不良等の障害
により誤った値を入力する危険があった。
【0005】本発明は、以上のような障害が発生したこ
とを検出して、誤った値が入力されることを防止するア
ナログ入力診断装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、アナログ値を示すアナログ信
号を入力するアナログ入力回路およびこのアナログ入力
回路が入力したアナログ信号をディジタル信号に変換す
る信号変換器を備えたアナログ入力装置の異常を診断す
るアナログ入力診断装置において、アナログ入力回路に
よって入力され信号変換器によって信号変換されたアナ
ログ入力値を基準値と比較する比較手段と、この比較手
段からの比較結果に基づいて、アナログ入力装置の異常
の有無を検出する異常検出手段とを具備することを特徴
とする。
【0007】請求項2の発明のアナログ入力診断装置
は、上記基準値が、信号変換器の入力部が解放されてい
るときこの信号変換器から出力される入力開放値とほぼ
等しくなるようあらかじめ設定されることを特徴とす
る。
【0008】請求項3の発明のアナログ入力診断装置
は、請求項1の構成において、アナログ入力回路と信号
変換器との間を任意に遮断する切替遮断手段をさらに具
備し、比較手段が、切替遮断手段によってアナログ入力
回路と信号変換器との間の接続を遮断することによって
信号変換器から出力される入力開放値を上記基準値とし
て入力することを特徴とする。
【0009】請求項4の発明のアナログ入力診断装置
は、請求項1〜3の構成において、異常検出手段が、ア
ナログ入力値と基準値とが所定時間一致したとき、アナ
ログ入力装置を異常と判定することを特徴とする。
【0010】請求項1〜4の構成により、アナログ入力
装置における信号変換器前段の断線故障や接触不良等に
よる開放故障を検出することができ、誤ったアナログ入
力値の収集を防止することができる。
【0011】請求項5の発明は、アナログ値を示すアナ
ログ信号を入力する複数のアナログ入力回路と、これら
の複数のアナログ入力回路にそれぞれ接続される複数の
チャネルのうち任意の一つを選択するチャネル切替手段
と、このチャネル切替手段によって選択されたチャネル
を介して送られるアナログ信号をディジタル信号に変換
する信号変換器とを備えたアナログ入力装置の異常を診
断するアナログ入力診断装置において、チャネル切替手
段に選択可能に接続され入力端が解放状態の無接続チャ
ネルと、チャネル切替手段によって無接続チャネルが選
択されたとき信号変換器から出力される無接続出力値を
入力し基準値と比較する比較手段と、この比較手段から
の比較結果に基づいて、アナログ入力装置の異常の有無
を検出する異常検出手段とを具備することを特徴とす
る。
【0012】請求項6の発明のアナログ入力診断装置
は、請求項5の構成において、上記基準値が、信号変換
器の入力部が解放されているときこの信号変換器から出
力される入力開放値とほぼ等しくなるようあらかじめ設
定されることを特徴とする。
【0013】請求項7の発明のアナログ入力診断装置
は、請求項5の構成において、チャネル切替手段と信号
変換器との間を任意に遮断する切替遮断手段をさらに具
備し、比較手段が、切替遮断手段によってチャネル切替
手段と信号変換器との間の接続を遮断することによって
信号変換器から出力される入力開放値を上記基準値とし
て入力することを特徴とする。
【0014】請求項8の発明のアナログ入力診断装置
は、請求項5〜7の構成において、異常検出手段が、無
接続出力値と基準値とが一致しないとき、アナログ入力
装置を異常と判定することを特徴とする。
【0015】請求項5〜8の構成により、アナログ入力
装置におけるチャネル切替手段等の短絡故障の発生を検
出することができ、誤ったアナログ入力値の収集を防止
することができる。
【0016】請求項9の発明は、アナログ値を示すアナ
ログ信号を入力するアナログ入力回路およびこのアナロ
グ入力回路が入力したアナログ信号をディジタル信号に
変換する信号変換器を備えたアナログ入力装置の異常を
診断するアナログ入力診断装置において、アナログ入力
回路および信号変換器のそれぞれの出力値の基準として
使用される基準電位部と、信号変換器の入力部と基準電
位部とを任意に接続する切替接続手段と、信号変換器の
入力部と基準電位部との間に介挿され切替接続手段と直
列に接続される抵抗と、アナログ入力回路によって入力
され信号変換器から出力されるアナログ入力値、および
切替接続手段により信号変換器の入力部を基準電位部に
接続して信号変換器から得られる診断用出力値をそれぞ
れ入力し、アナログ入力装置の異常を診断する異常診断
手段とを具備することを特徴とする。
【0017】請求項10の発明のアナログ入力診断装置
は、請求項9の構成において、異常診断手段が、切替接
続手段をオンにしたときの信号変換器からの診断用出力
値と切替接続手段をオフにしたときの信号変換器からの
アナログ入力値のうち少なくとも一方の値を複数回入力
し、同時刻の診断用出力値およびアナログ入力値を求め
ることを特徴とする。
【0018】請求項11の発明のアナログ入力診断装置
は、請求項9または10の構成において、異常診断手段
が、診断用出力値およびアナログ入力値に基づいて当該
アナログ入力値を補正して正確なアナログ入力値を演算
することを特徴とする。
【0019】請求項12の発明のアナログ入力診断装置
は、請求項9または10の構成において、異常診断手段
が、診断用出力値およびアナログ入力値に基づいてアナ
ログ入力回路と信号変換器間の抵抗を演算することを特
徴とする。
【0020】請求項9〜12の構成により、アナログ入
力装置におけるチャネル切替手段やコネクタの接触抵抗
の増大を検出することができ、これによるアナログ入力
誤差を最小にして、誤ったアナログ入力値の収集を防止
することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。なお、各実施の形態において共通
する部分については同一符号を付し、重複する説明は省
略する。
【0022】図1は、本発明のアナログ入力診断装置の
第1の実施の形態を示すもので、各種アナログ値を示す
アナログ信号を入力し増幅や絶縁等を行うアナログ入力
回路1およびアナログ信号をディジタル信号に変換する
A/D変換器2で構成されるアナログ入力装置に対し
て、Α/D変換器2の入力部が開放のとき出力されるA
/D変換値VOFF をあらかじめ設定するVOFF 設定器3
と、A/D変換器2からのアナログ入力値VINとVOFF
設定器3からのVOFF を比較する比較部4と、この比較
結果に基づいてアナログ入力装置内の異常を検出する異
常検出部5とを設けている。
【0023】以上のように構成されたアナログ入力診断
装置の動作を次に説明する。
【0024】入力されたアナログ信号をアナログ入力回
路1で増幅等を行い、A/D変換器2でディジタル信号
に変換したアナログ入力値VINと、VOFF 設定器3に予
め設定したA/D変換器の入力部が開放時のA/D変換
値VOFF とを比較部4で比較する。そして、異常検出部
5では比較部4でVINとVOFF が一致しているときの時
間を測定し、一定時間以上連続して一致した時は、A/
D変換器2の入力が解放状態となる解放故障が発生して
いると判断する。
【0025】したがって、本実施の形態によれば、アナ
ログ入力回路1からA/D変換器2の入力部の間のチャ
ネル切り替えスイッチの断線故障や、コネクタの接触不
良等の開放故障を検出することができ、アナログ入力装
置のこのような開放故障による誤ったデータの収集を防
止することが可能になる。
【0026】図2は、本発明のアナログ入力診断装置の
第2の実施の形態を示すもので、アナログ入力回路1と
A/D変換器2との間を遮断しA/D変換器2の入力を
開放状態にするスイッチ6と、スイッチ6を閉じた状態
でアナログ入力信号をアナログ入力回路1で増幅等を行
い、A/D変換器2でディジタル信号に変換したアナロ
グ入力値VINを保持するVINレジスタ7と、スイッチ6
を開いた状態でA/D変換器2でディジタル信号に変換
した開放値VOFF を保持するVOFF レジスタ8と、VIN
レジスタ7に保持されているアナログ入力値VINとV
OFF レジスタ8に保持されている開放値VOFF とを比較
する比較部4と、この比較結果に基づいてアナログ入力
装置内の異常を検出する異常検出部5とで構成されてい
る。
【0027】以上のように構成されたアナログ入力診断
装置の動作を次に説明する。
【0028】スイッチ6を閉じてアナログ入力信号をア
ナログ入力回路1で増幅等を行い、A/D変換器2でデ
ィジタル信号に変換したアナログ入力値VINを、VIN
ジスタ7に保持する。次に、スイッチ6を開いてA/D
変換器2でデイジタル信号に変換した解放値VOFF を、
OFF レジスタ8に保持する。
【0029】比較部4ではレジスタ7、8に保持された
INとVOFF とを比較し、異常検出部5は、比較部4で
INとVOFF が一致しているときの時間を測定し、一定
時間以上連続して一致したときは、Α/D変換器2の入
力が解放状態となる解放故障が発生していると判断す
る。
【0030】したがって、本実施の形態によれば、アナ
ログ入力回路1からA/D変換器2の入力部の間のチャ
ネル切り替えスイッチの断線故障や、コネクタの接触不
良等の開放故障を検出することができ、アナログ入力装
置のこのような開放故障による誤ったデータの収集を防
止することが可能になる。
【0031】図3は、本発明のアナログ入力診断装置の
第3の実施の形態を示すもので、図1に示す第1の実施
の形態と比較して、各種アナログ信号CHO 〜CHN
入力する複数のアナログ入力回路1に接続されるチャネ
ルとともに、何も繋がない無接続チャネル9が設けら
れ、これらのチャネルを介して複数のアナログ入力CΗ
O 〜CHN+1 から任意の一つを選択するチャネル切り替
えスイッチ10が付加されている。
【0032】以上のように構成されたアナログ入力診断
装置の動作を次に説明する。
【0033】まず、複数のアナログ入力信号CΗO 〜C
ΗN をアナログ入力回路1で増幅等を行い、チャネル切
り替えスイッチ10でアナログ入力信号CHO 〜CHN
の一つを選択してA/D変換器2に接続し、Α/D変換
器2でディジタル信号に変換する。
【0034】次に、チャネル切り替えスイッチ10で無
接続チャネル9を選択してΑ/D変換器2でデジタル信
号に変換した値VIN(N+1) と、VOFF 設定器3に予め設
定したA/D変換器の入力が開放時のA/D変換値V
OFF とを比較部4で比較する。異常検出部5では、比較
した値が一致したときは、正常と判断し、不一致のとき
は何れかのアナログ入力回路1との切り替えスイッチ1
0等において短絡故障が発生していると判断する。
【0035】したがって、本実施の形態によれば、アナ
ログ入力回路1からA/D変換器2の入力の間のチャネ
ル切り替えスイッチ10等の短絡故障を検出することが
でき、アナログ入力装置のこのような短絡故障等による
誤ったデータの収集を防止することが可能になる。
【0036】図4は、本発明のアナログ入力診断装置の
第3の実施の形態を示すもので、図3に示す第3の実施
の形態と比較して、チャネル切り替えスイッチ10とΑ
/D変換器2との間にA/D変換器2の入力を開放状態
にするスイッチ6を設け、VOFF 設定器3の代りに、ス
イッチ6を閉じた状態でA/D変換器2でアナログ入力
信号をディジタル信号に変換したアナログ入力値VIN
保持するVINレジスタ7と、スイッチ6を開いた状態で
A/D変換器2でディジタル信号に変換した開放値V
OFF を保持するVOFF レジスタ8とを設置している。
【0037】以上のように構成されたアナログ入力診断
装置の動作を次に説明する。
【0038】通常は、スイッチ6を閉じて複数のアナロ
グ入力信号CHO 〜CHN をアナログ入力回路1で増幅
等を行い、チャネル切り替えスイッチ10でアナログ入
力信号CHO 〜CHN の一つを選択してΑ/D変換器2
に接続し、A/D変換器2でディジタル信号に変換す
る。
【0039】診断時には、チャネル切り替えスイッチ1
0で無接続入力9を選択してΑ/D変換器2でディジタ
ル信号に変換した値VIN(N+1)をVINレジスタ7に保持
する。ついで、スイッチ6を開いてA/D変換器2でデ
ィジタル信号に変換した開放値VOFF をVOFF レジスタ
8に保持する。
【0040】比較部4ではレジスタ7、8に保持された
IN(N+1)とVOFF とを比較し、異常検出部5は、比較
部4でVINとVOFF が一致したときは正常で、不一致の
ときは何れかのアナログ入力回路との切り替えスイッチ
等において短絡故障が発生していると判断する。
【0041】したがって、本実施の形態によれば、アナ
ログ入力回路1からA/D変換器2の入力の間のチャネ
ル切り替えスイッチ10等の短絡故障を検出することが
でき、アナログ入力装置のこのような短絡故障等による
誤ったデータの収集を防止することが可能になる。
【0042】図5は、本発明のアナログ入力診断装置の
第5の実施の形態を示すもので、アナログ入力装置に対
して、アナログ入力回路1とA/D変換器2との間に、
Α/D変換器2の入力をスイッチ12と抵抗13を介し
て地面等の基準電位(V)14に接続する診断回路15
を設け、スイッチ12を開のときにΑ/D変換器2から
得られるアナログ入力値VIN、ついでスイッチ12を閉
にしてΑ/D変換器2から得られるアナログ値VINT
順次入力し、アナログ入力装置の接触不良等を検出して
誤差のないアナログ入力値を演算する異常診断部16を
設けている。
【0043】以上のように構成されたアナログ入力診断
装置の動作を次に説明する。
【0044】まず、診断回路15のスイッチ12を開い
た状態で、アナログ入力回路1に入力されたアナログ入
力信号をΑ/D変換器2でディジタル信号に変換し、こ
のときのアナログ入力値VINを異常診断部16に通知す
る。
【0045】次に、診断回路15のスイッチ12を閉じ
て、アナログ入力回路1に入力されたアナログ入力信号
をΑ/D変換器2でディジタル信号に変換し、このとき
のアナログ値VINT を異常診断部16に通知する。
【0046】異常診断部16は、Α/D変換器2から出
力された以上のアナログ入力値VININとアナログ値V
INT より、アナログ入力回路1からA/D変換器2の入
力の間の抵抗およびこの抵抗を0にしたときの誤差のな
い補正アナログ入力値V0 を算出する。この算出方法を
図6に示す等価回路例により以下に説明する。
【0047】図6に示すように、診断回路15のスイッ
チ12を開にしたときはアナログ入力回路1とA/D変
換器2の等価入力回路17による閉回路が形成され、ス
イッチ12を閉にしたときはアナログ入力回路1と診断
回路15とA/D変換器2の等価入力回路17とで閉回
路が形成される。すなわち、これらの回路は共通の基準
電位14に接続(接地)されていることよって形成され
ており、アナログ入力値に相当する出力電圧VO 18、
アナログ入力回路1の出力インピーダンス、配線抵抗、
コネクタの接触抵抗、チャネル切り替えスイッチのオン
抵抗等の合計抵抗r19、A/D変換器2の等価入力回
路の入力インピーダンスRI 20および診断回路15の
抵抗RT を配した構成となる。
【0048】図6において、スイッチ12を開いたとき
のアナログ入力値VIN
【数1】VIN=RI *VO /(r+RI ) となる。また、スイッチ12を閉じたときのアナログ値
INT
【数2】VINT =(RI //RT )*VO /(r+(RI
//RT )) となる。ただし、RI //RT は、RI とRT の並列抵抗
の合計値を求める式を省略して示すものである。式[数
1]、[数2]より、抵抗rは以下のように
【数3】r=(VINT −VIN)/(VIN/RI 一VINT
/(RI //RT )) 算出することができる。また、抵抗r=0のときの正確
なアナログ入力値である補正アナログ入力値VO も以下
のように
【数4】VO =(RI −(RI //RT ))/(RI /V
IN−(RI //RT )/VINT ) 算出することができる。
【0049】以上のように、本実施の形態によれば、算
出した抵抗rにより、アナログ入力回路1の出力インピ
ーダンスや配線抵抗やコネクタの接触抵抗やチャネル切
り替えスイッチのオン抵抗等の増大を検出することがで
き、アナログ入力装置による入力誤差の影響を防止する
ことができる。
【0050】また、抵抗r=0にした正確な補正アナロ
グ入力値VO を求めることができるため、アナログ入力
装置の抵抗rに影響されずに正確なアナログデータを収
集することができる。
【0051】図7は、本発明のアナログ入力診断装置の
第6の実施の形態を示すもので、図5に示す第5の実施
の形態と比較して、A/D変換器2から時系列に出力さ
れる出力値に基づいて同時刻のアナログ入力値VINとア
ナログ値VINT を算出する変化量測定部21が付加され
ている。
【0052】以上のように構成されたアナログ入力診断
装置の動作を次に説明する。
【0053】まず、診断回路15のスイッチ12を開い
た状態で、アナログ入力回路1に入力されたアナログ入
力信号をΑ/D変換器2でディジタル信号に変換し、こ
のときのアナログ入力値VIN1を変化量測定部21に通
知する。
【0054】次に、診断回路15のスイッチ12を閉じ
て、アナログ入力回路1に入力されたアナログ入力信号
をA/D変換器2でディジタル信号に変換し、このとき
のアナログ値VINT を変化量測定部21に通知する。
【0055】さらに、診断回路15のスイッチ12を開
いて、アナログ入力回路1に入力されたアナログ入力信
号をΑ/D変換器2でディジタル信号に変換し、このと
きのアナログ入力値VIN2を変化量測定部21に通知す
る。なお、VIN1、VINT 、VIN2を入力する間隔は等
しくする。
【0056】変化量測定部21は、VINT 測定時のアナ
ログ入力値VINを以下のように
【数5】VIN=VIN1+(VIN2−VIN1)/2 算出する。
【0057】以上のようにして算出されたVINとVINT
により、異常診断部16は、第5の実施の形態と同様
に、アナログ入力回路1からA/D変換器の入力の間の
抵抗rと、抵抗r=0にしたときの正確な補正アナログ
入力値VO を式[数3][数4]より算出することがで
きる。
【0058】第5の実施の形態では、高速アナログ入力
等の場合、VIN測定してからVINTを測定するまでに、
アナログ入力信号が変化すると、抵抗rと、抵抗r=0
に補正した正確なアナログ入力値VO にの演算結果に誤
差が発生する可能性があるが、以上のように、VINT
定時のアナログ入力値VINを求めて、抵抗rと、正確な
補正アナログ入力値VO を算出することにより、アナロ
グ入力信号が変化しても正確に、アナログ入力回路1の
出力インピーダンスや配線抵抗やコネクタの接触抵抗や
チャネル切り替えスイッチのオン抵抗等の増大を検出す
ることができるため、アナログ入力装置による入力誤差
の影響を極力防止することができる。
【0059】また、抵抗r=0にしたときの正確な補正
アナログ入力値VO を求めることができるため、アナロ
グ入力装置の抵抗rに影響されずに、かつ測定時間に影
響されずに正確なアナログデータを収集することができ
る。
【0060】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、アナロ
グ入力値を設定値と比較することにより、アナログ入力
装置のチャネル切り替えスイッチの断線故障やコネクタ
の接触不良等の開放故障を検出することができ、誤った
値を入力する危険を防止することが可能になる。
【0061】また本発明によれば、アナログ入力値を信
号変換器の入力開放値と比較することにより、アナログ
入力装置のチャネル切り替えスイッチの断線故障やコネ
クタの接触不良等の開放故障を検出することができ、誤
った値を入力する危険を防止することが可能になる。
【0062】また本発明によれば、信号変換器からの無
接続出力値を設定値と比較することにより、アナログ入
力装置のチャネル切り替えスイッチ等の故障による複数
のアナログ入力間の短絡故障を検出することができ、誤
った値を入力する危険を防止することが可能になる。
【0063】また本発明によれば、信号変換器からの無
接続出力値を信号変換器からの入力開放値と比較するこ
とにより、アナログ入力装置のチャネル切り替えスイッ
チ等の故障による複数のアナログ入力間の短絡故障を検
出することができ、誤った値を入力する危険を防止する
ことが可能になる。
【0064】また本発明によれば、信号変換器の入力を
診断回路に接続したときの信号変換器の出力値の変化を
求めることにより、アナログ入力回路の出力インピーダ
ンスや配線抵抗やコネクタの接触抵抗やチャネル切り替
えスイッチのオン抵抗等の増大を検出することができる
とともにに、正確なアナログ入力値を演算することがで
きるため、アナログ入力装置の入力誤差による影響を有
効に防止することができる。
【0065】また本発明によれば、信号変換器の入力を
診断回路に接続したときの信号変換器の出力値の変化を
測定時間差を考慮して正確に求めることにより、アナロ
グ入力回路の出力インピーダンスや配線抵抗やコネクタ
の接触抵抗やチャネル切り替えスイッチのオン抵抗等の
増大を検出することができるとともにに、正確なアナロ
グ入力値を演算することができるため、アナログ入力装
置の入力誤差による影響を最小限に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアナログ入力診断装置の第1の実施の
形態を示すブロック図である。
【図2】本発明のアナログ入力診断装置の第2の実施の
形態を示すブロック図である。
【図3】本発明のアナログ入力診断装置の第3の実施の
形態を示すブロック図である。
【図4】本発明のアナログ入力診断装置の第4の実施の
形態を示すブロック図である。
【図5】本発明のアナログ入力診断装置の第5の実施の
形態を示すブロック図である。
【図6】図5に示すアナログ入力診断装置の等価回路例
を示す図である。
【図7】本発明のアナログ入力診断装置の第6の実施の
形態を示すブロック図である。
【符号の説明】
1………アナログ入力回路 2………A/D変換器 3………VOFF 設定器 4………比較部4 5………異常検出部 6、12………スイッチ 7………VINレジスタ 8………VOFF レジスタ 9………無接続チャネル 10………チャネル切り替えスイッチ 13、19………抵抗 14………基準電位 15………診断回路 16………異常診断部 17………A/D変換器2の等価入力回路例 18………出力電圧 20………入力インピーダンス 21………変化量測定部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ値を示すアナログ信号を入力す
    るアナログ入力回路およびこのアナログ入力回路が入力
    したアナログ信号をディジタル信号に変換する信号変換
    器を備えたアナログ入力装置の異常を診断するアナログ
    入力診断装置において、 前記アナログ入力回路によって入力され前記信号変換器
    によって信号変換されたアナログ入力値を基準値と比較
    する比較手段と、 この比較手段からの比較結果に基づいて、前記アナログ
    入力装置の異常の有無を検出する異常検出手段とを具備
    することを特徴とするアナログ入力診断装置。
  2. 【請求項2】 前記基準値は、前記信号変換器の入力部
    が解放されているとき当該信号変換器から出力される入
    力開放値とほぼ等しくなるようあらかじめ設定されるこ
    とを特徴とする請求項1記載のアナログ入力診断装置。
  3. 【請求項3】 前記アナログ入力回路と前記信号変換器
    との間を任意に遮断する切替遮断手段をさらに具備し、 前記比較手段は、前記切替遮断手段によって前記アナロ
    グ入力回路と前記信号変換器との間の接続を遮断するこ
    とによって前記信号変換器から出力される入力開放値を
    前記基準値として入力することを特徴とする請求項1記
    載のアナログ入力診断装置。
  4. 【請求項4】 前記異常検出手段は、前記アナログ入力
    値と前記基準値が所定時間一致したとき、前記アナログ
    入力装置を異常と判定することを特徴とする請求項1な
    いし3のいずれか1項に記載のアナログ入力診断装置。
  5. 【請求項5】 アナログ値を示すアナログ信号を入力す
    る複数のアナログ入力回路と、これらの複数のアナログ
    入力回路にそれぞれ接続される複数のチャネルのうち任
    意の一つを選択するチャネル切替手段と、このチャネル
    切替手段によって選択されたチャネルを介して送られる
    アナログ信号をディジタル信号に変換する信号変換器と
    を備えたアナログ入力装置の異常を診断するアナログ入
    力診断装置において、 前記チャネル切替手段に選択可能に接続され入力端が解
    放状態の無接続チャネルと、 前記チャネル切替手段によって前記無接続チャネルが選
    択されたとき前記信号変換器から出力される無接続出力
    値を入力し基準値と比較する比較手段と、 この比較手段からの比較結果に基づいて、前記アナログ
    入力装置の異常の有無を検出する異常検出手段とを具備
    することを特徴とするアナログ入力診断装置。
  6. 【請求項6】 前記基準値は、前記信号変換器の入力部
    が解放されているとき当該信号変換器から出力される入
    力開放値とほぼ等しくなるようあらかじめ設定されるこ
    とを特徴とする請求項5記載のアナログ入力診断装置。
  7. 【請求項7】 前記チャネル切替手段と前記信号変換器
    との間を任意に遮断する切替遮断手段をさらに具備し、 前記比較手段が、前記切替遮断手段によって前記チャネ
    ル切替手段と前記信号変換器との間の接続を遮断するこ
    とによって前記信号変換器から出力される入力開放値を
    前記基準値として入力することを特徴とする請求項5記
    載のアナログ入力診断装置。
  8. 【請求項8】 前記異常検出手段は、前記無接続出力値
    と前記基準値が一致しないとき、前記アナログ入力装置
    を異常と判定することを特徴とする請求項5ないし7の
    いずれか1項に記載のアナログ入力診断装置。
  9. 【請求項9】 アナログ値を示すアナログ信号を入力す
    るアナログ入力回路およびこのアナログ入力回路が入力
    したアナログ信号をディジタル信号に変換する信号変換
    器を備えたアナログ入力装置の異常を診断するアナログ
    入力診断装置において、 前記アナログ入力回路および前記信号変換器のそれぞれ
    の出力値の基準として使用される基準電位部と、 前記信号変換器の入力部と前記基準電位部とを任意に接
    続する切替接続手段と、 前記信号変換器の入力部と前記基準電位部との間に介挿
    され前記切替接続手段と直列に接続される抵抗と、 前記アナログ入力回路によって入力され前記信号変換器
    から出力されるアナログ入力値、および前記切替接続手
    段により前記信号変換器の入力部を前記基準電位部に接
    続して前記信号変換器から得られる診断用出力値をそれ
    ぞれ入力し、前記アナログ入力装置の異常を診断する異
    常診断手段とを具備することを特徴とするアナログ入力
    診断装置。
  10. 【請求項10】 前記異常診断手段は、前記切替接続手
    段をオンにしたときの前記信号変換器からの診断用出力
    値と前記切替接続手段をオフにしたときの前記信号変換
    器からのアナログ入力値のうち少なくとも一方の値を複
    数回入力し、同時刻の前記診断用出力値および前記アナ
    ログ入力値を求めることを特徴とする請求項10記載の
    アナログ入力診断装置。
  11. 【請求項11】 前記異常診断手段は、前記診断用出力
    値および前記アナログ入力値に基づいて当該アナログ入
    力値を補正して正確なアナログ入力値を演算することを
    特徴とする請求項9または10記載のアナログ入力診断
    装置。
  12. 【請求項12】 前記異常診断手段は、前記診断用出力
    値および前記アナログ入力値に基づいて前記アナログ入
    力回路と前記信号変換器間の抵抗を演算することを特徴
    とする請求項9または10記載のアナログ入力診断装
    置。
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