JPH10196863A - スライド継手及び配管施工方法 - Google Patents
スライド継手及び配管施工方法Info
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- JPH10196863A JPH10196863A JP9001221A JP122197A JPH10196863A JP H10196863 A JPH10196863 A JP H10196863A JP 9001221 A JP9001221 A JP 9001221A JP 122197 A JP122197 A JP 122197A JP H10196863 A JPH10196863 A JP H10196863A
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- Japan
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- pipe
- slide joint
- oil
- piping
- main pipe
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L27/00—Adjustable joints, Joints allowing movement
- F16L27/12—Adjustable joints, Joints allowing movement allowing substantial longitudinal adjustment or movement
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Joints Allowing Movement (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 主配管と末端配管との接続が容易であって、
施工が簡単な配管施工方法を提供することを課題とす
る。また併せて、固着が少なく、配管施工方法に利用す
ることが望ましいスライド継手の提供を課題とする。 【解決手段】 スライド継手10は、外管11と、内管
12及びシール部材13によって構成される。シール部
材13の素材は、ゴムに過剰にオイルを練り込んだオイ
ルブレードゴムであり、ゴムの中から常時オイルがしみ
だす。スライド継手10を取り付けた状態で、主管部を
予め埋設しておき、必要に応じてスライド継手10の近
辺を掘り返して末端配管に接続する。
施工が簡単な配管施工方法を提供することを課題とす
る。また併せて、固着が少なく、配管施工方法に利用す
ることが望ましいスライド継手の提供を課題とする。 【解決手段】 スライド継手10は、外管11と、内管
12及びシール部材13によって構成される。シール部
材13の素材は、ゴムに過剰にオイルを練り込んだオイ
ルブレードゴムであり、ゴムの中から常時オイルがしみ
だす。スライド継手10を取り付けた状態で、主管部を
予め埋設しておき、必要に応じてスライド継手10の近
辺を掘り返して末端配管に接続する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伸縮性を有するス
ライド継手に関するものであり、本発明は、特に地下に
埋設されて使用されるスライド継手として好適なもので
ある。また本発明は、農業用、下水用、或いは電設用等
の配管を埋設する配管施工方法に関するものである。
ライド継手に関するものであり、本発明は、特に地下に
埋設されて使用されるスライド継手として好適なもので
ある。また本発明は、農業用、下水用、或いは電設用等
の配管を埋設する配管施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】我が国の住宅事情は、諸外国に比べて悪
く、これを改善するために地方公共団体等によって、全
国各地で宅地造成が行われている。そして宅地造成に際
しては、近い将来に家屋が建設されることを見越して、
公共部分に必要な下水管等の主配管が埋設される。すな
わち、宅地造成においては、個々に分譲される区画土地
と、公道が造成されるが、この公道部分に予め主配管を
埋設しておく。また従来技術においては、埋設する主配
管に、盲栓をしたT形管継手等が取り付けられている場
合が多い。そして分譲地に家屋が建設されると、主配管
の一部を掘り返し、家屋の下水管を主配管に接続する。
具体的には、主配管に設けられたT形管継手等の盲栓を
外し、家屋から下水管を延ばしてT形管継手等に接続す
る。
く、これを改善するために地方公共団体等によって、全
国各地で宅地造成が行われている。そして宅地造成に際
しては、近い将来に家屋が建設されることを見越して、
公共部分に必要な下水管等の主配管が埋設される。すな
わち、宅地造成においては、個々に分譲される区画土地
と、公道が造成されるが、この公道部分に予め主配管を
埋設しておく。また従来技術においては、埋設する主配
管に、盲栓をしたT形管継手等が取り付けられている場
合が多い。そして分譲地に家屋が建設されると、主配管
の一部を掘り返し、家屋の下水管を主配管に接続する。
具体的には、主配管に設けられたT形管継手等の盲栓を
外し、家屋から下水管を延ばしてT形管継手等に接続す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の配管施工方
法は、普遍的に行われてきたものであるが、工事が手間
であるという問題がある。そのためより簡便な配管施工
方法の開発が望まれている。本発明は、従来技術の上記
した問題点に注目し、主配管と末端配管との接続が容易
であって、施工が簡単な配管施工方法を提供することを
課題とするものである。また併せて、配管施工方法に利
用することが望ましいスライド継手の提供を課題とする
ものである。
法は、普遍的に行われてきたものであるが、工事が手間
であるという問題がある。そのためより簡便な配管施工
方法の開発が望まれている。本発明は、従来技術の上記
した問題点に注目し、主配管と末端配管との接続が容易
であって、施工が簡単な配管施工方法を提供することを
課題とするものである。また併せて、配管施工方法に利
用することが望ましいスライド継手の提供を課題とする
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、主配管と
末端配管との接続が容易にするための手段として、予
め、主配管に伸縮性のスライド継手を取り付けておくこ
とを考えた。そして試作及び実験を繰り返したところ、
新たな問題に直面した。すなわち宅地造成の際に埋設さ
れる主配管は、将来の家屋の建設を前提として行われる
ものではあるが、実際に家屋が建設される時期は定かで
はない。そのため主配管の埋設から数年後に末端配管が
接続される場合も珍しくはない。しかし、通常のスライ
ド継手では、長期間経過後に掘り返した場合、伸縮部分
が固着してしまって容易に伸ばすことができない。そこ
で主配管に伸縮性のスライド継手を取り付けて埋設して
おく場合には、長期間に渡って固着を起こさず、伸縮が
容易なスライド継手の開発が急務であることが分かっ
た。
末端配管との接続が容易にするための手段として、予
め、主配管に伸縮性のスライド継手を取り付けておくこ
とを考えた。そして試作及び実験を繰り返したところ、
新たな問題に直面した。すなわち宅地造成の際に埋設さ
れる主配管は、将来の家屋の建設を前提として行われる
ものではあるが、実際に家屋が建設される時期は定かで
はない。そのため主配管の埋設から数年後に末端配管が
接続される場合も珍しくはない。しかし、通常のスライ
ド継手では、長期間経過後に掘り返した場合、伸縮部分
が固着してしまって容易に伸ばすことができない。そこ
で主配管に伸縮性のスライド継手を取り付けて埋設して
おく場合には、長期間に渡って固着を起こさず、伸縮が
容易なスライド継手の開発が急務であることが分かっ
た。
【0005】上記した経緯に基づいて開発された請求項
1記載のスライド継手は、外管と、該外管にスライド可
能に内蔵された内管と、前記外管と内管の間に配された
シール部材を有し、前記シール部材は、潤滑剤漏出性樹
脂によって構成されていることを特徴とするものであ
る。
1記載のスライド継手は、外管と、該外管にスライド可
能に内蔵された内管と、前記外管と内管の間に配された
シール部材を有し、前記シール部材は、潤滑剤漏出性樹
脂によって構成されていることを特徴とするものであ
る。
【0006】本発明のスライド継手は、内管が外管にス
ライド可能に内蔵されているので、内管を引き出すこと
により、全長を伸ばすことができる。また本発明のスラ
イド継手では、シール部材が潤滑剤漏出性樹脂によって
作られているので、シール部材からは長期に渡って潤滑
剤がしみ出す。そのため本発明のスライド継手は、長期
間、縮めたままで埋設していても、軽い力で円滑に内管
を引き出すことができる。
ライド可能に内蔵されているので、内管を引き出すこと
により、全長を伸ばすことができる。また本発明のスラ
イド継手では、シール部材が潤滑剤漏出性樹脂によって
作られているので、シール部材からは長期に渡って潤滑
剤がしみ出す。そのため本発明のスライド継手は、長期
間、縮めたままで埋設していても、軽い力で円滑に内管
を引き出すことができる。
【0007】また上記した発明を改良した請求項2に記
載の発明は、シール部材を構成する潤滑剤漏出性樹脂
は、ゴムに飽和濃度以上のオイルが練り込まれたオイル
ブレードゴムであることを特徴とする請求項1記載のス
ライド継手である。
載の発明は、シール部材を構成する潤滑剤漏出性樹脂
は、ゴムに飽和濃度以上のオイルが練り込まれたオイル
ブレードゴムであることを特徴とする請求項1記載のス
ライド継手である。
【0008】また請求項3記載の発明は、予め主配管を
埋設し、後に当該主配管の一部を掘り返して末端配管を
接続する配管施工方法において、伸縮性を有するスライ
ド継手を縮まった状態で主配管に取り付けてスライド継
手を主配管と共に埋設し、後に当該スライド継手の部位
を掘り返し、スライド継手を延ばして末端配管を接続す
ることを特徴とする配管施工方法である。
埋設し、後に当該主配管の一部を掘り返して末端配管を
接続する配管施工方法において、伸縮性を有するスライ
ド継手を縮まった状態で主配管に取り付けてスライド継
手を主配管と共に埋設し、後に当該スライド継手の部位
を掘り返し、スライド継手を延ばして末端配管を接続す
ることを特徴とする配管施工方法である。
【0009】本発明の配管施工方法では、例えば公道部
分に主配管を埋設する際、予め主配管に、伸縮性を有す
るスライド継手を縮まった状態で取り付けておく。そし
て分譲地等に家屋等が建設された際に、主配管のスライ
ド継手を掘り返すと共に、家屋等から末端配管を工事
し、主配管の近傍まで末端配管の端部を近づける。続い
てスライド継手を伸ばし、スライド継手を末端配管の端
部に接続する。
分に主配管を埋設する際、予め主配管に、伸縮性を有す
るスライド継手を縮まった状態で取り付けておく。そし
て分譲地等に家屋等が建設された際に、主配管のスライ
ド継手を掘り返すと共に、家屋等から末端配管を工事
し、主配管の近傍まで末端配管の端部を近づける。続い
てスライド継手を伸ばし、スライド継手を末端配管の端
部に接続する。
【0010】請求項3記載の配管施工方法においては、
スライド継手は、請求項1又は2に記載のスライド継手
を採用することが望ましい。
スライド継手は、請求項1又は2に記載のスライド継手
を採用することが望ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下さらに本発明の具体的実施形
態について説明する。図1は、本発明の実施形態の配管
施工方法を説明する地下の断面図である。図2は、本発
明の実施形態のスライド継手の正面図である。図3は、
図2の断面図である。図4は、本発明の実施形態のスラ
イド継手の使用方法を説明する説明図である。図5は、
本発明のスライド継手の効果を確認するために行った実
験の手順を示す説明図である。図6は、本発明の実施例
及び比較例のスライド継手を引き伸ばすのに要する力の
経時変化を示すグラフである。
態について説明する。図1は、本発明の実施形態の配管
施工方法を説明する地下の断面図である。図2は、本発
明の実施形態のスライド継手の正面図である。図3は、
図2の断面図である。図4は、本発明の実施形態のスラ
イド継手の使用方法を説明する説明図である。図5は、
本発明のスライド継手の効果を確認するために行った実
験の手順を示す説明図である。図6は、本発明の実施例
及び比較例のスライド継手を引き伸ばすのに要する力の
経時変化を示すグラフである。
【0012】図において、10は、本発明の実施形態の
スライド継手である。スライド継手10は、図2,図3
の様に、外管11と、内管12及びシール部材13によ
って構成される。ここで外管11は、塩化ビニル樹脂等
によって作られたものであり、根元側から約3分の1の
部位は小径の管であり、他の部位は直径が大きい。また
前記した小径部分と、大径部分は故意に中心をずらして
形成されており、図1,図2で明らかな様に、特定の側
面(図の下面に相当する側面)は、長手方向に直線的で
あり他の部位(例えば図の上面に相当する側面)は、小
径部と大径部との境界が不連続である。また外管11の
内面であって、大径部の開口近くの部位には、環状の溝
15が設けられている。
スライド継手である。スライド継手10は、図2,図3
の様に、外管11と、内管12及びシール部材13によ
って構成される。ここで外管11は、塩化ビニル樹脂等
によって作られたものであり、根元側から約3分の1の
部位は小径の管であり、他の部位は直径が大きい。また
前記した小径部分と、大径部分は故意に中心をずらして
形成されており、図1,図2で明らかな様に、特定の側
面(図の下面に相当する側面)は、長手方向に直線的で
あり他の部位(例えば図の上面に相当する側面)は、小
径部と大径部との境界が不連続である。また外管11の
内面であって、大径部の開口近くの部位には、環状の溝
15が設けられている。
【0013】内管12は、前記した外管11内にスライ
ド可能な状態で挿入されるものであり、その外径は、前
記した外管11の大径部の内径に略等しい。内管12の
外周面には、滑剤を塗っておくことが望ましい。内管1
2の一方の端部は、後記する末端配管を挿入するため
に、拡径されている。また内管12の先端部分には、栓
16が設けられている。この栓16は、埋設の際に内部
に砂が入らない様に設けられたものであり、後記する様
にスライド継手10を掘り返して末端配管20を接続す
る際には、取り外される。内管12は、前記した外管1
1にスライド可能に内蔵され、外管と内管の間に配され
たシール部材13が設けられている。
ド可能な状態で挿入されるものであり、その外径は、前
記した外管11の大径部の内径に略等しい。内管12の
外周面には、滑剤を塗っておくことが望ましい。内管1
2の一方の端部は、後記する末端配管を挿入するため
に、拡径されている。また内管12の先端部分には、栓
16が設けられている。この栓16は、埋設の際に内部
に砂が入らない様に設けられたものであり、後記する様
にスライド継手10を掘り返して末端配管20を接続す
る際には、取り外される。内管12は、前記した外管1
1にスライド可能に内蔵され、外管と内管の間に配され
たシール部材13が設けられている。
【0014】シール部材13は、公知のリップ形状をし
た環状のものである。そして本実施形態では、シール部
材13の素材に特殊なものが採用されている。すなわち
本実施形態では、シール部材13の素材は、オイルブレ
ードゴムが採用されている。オイルブレードゴムとは、
ゴムの中から常時オイルがしみだす性質を持つゴムであ
り、例えばゴムに過剰にオイルを練り込むことにより、
この性質を発現させることができる。これについて説明
を加えると、通常、ゴムには加硫前に、オイルが練り込
まれるが、このオイルはゴムと馴染み、ゴムから遊離す
ることは無い。しかしながら、ゴム中に飽和濃度以上の
オイルを練り込むと、添加されたオイルがゴムの表面に
漏出する。オイルブレードゴムは、ゴムのこの性質を応
用したものであり、ゴムの表面に常時オイルが浮き出る
ものである。
た環状のものである。そして本実施形態では、シール部
材13の素材に特殊なものが採用されている。すなわち
本実施形態では、シール部材13の素材は、オイルブレ
ードゴムが採用されている。オイルブレードゴムとは、
ゴムの中から常時オイルがしみだす性質を持つゴムであ
り、例えばゴムに過剰にオイルを練り込むことにより、
この性質を発現させることができる。これについて説明
を加えると、通常、ゴムには加硫前に、オイルが練り込
まれるが、このオイルはゴムと馴染み、ゴムから遊離す
ることは無い。しかしながら、ゴム中に飽和濃度以上の
オイルを練り込むと、添加されたオイルがゴムの表面に
漏出する。オイルブレードゴムは、ゴムのこの性質を応
用したものであり、ゴムの表面に常時オイルが浮き出る
ものである。
【0015】オイルブレードゴムとするために、ゴム中
に添加するオイルの量は、飽和濃度以上であることが必
要である。ここで飽和濃度としては、下記の式が知られ
ている。
に添加するオイルの量は、飽和濃度以上であることが必
要である。ここで飽和濃度としては、下記の式が知られ
ている。
【0016】
【表1】
【0017】ゴム中に過剰に添加するオイルの種類は任
意であるが、外管11等を侵さない性質のオイルである
ことが望ましく、例えば外管11等に塩化ビニル樹脂を
使用する場合には、ゴム中に過剰に添加するオイルは、
パラフィン系オイルであることが望ましい。オイルブレ
ードゴムは、上記した様にゴム中に過剰のオイルを添加
したものが一般的であるが、他に、活性炭にオイルをし
み込ませ、この活性炭をゴムに混合して加硫することに
よっても、同様の性質を発現させることができる。さら
にゴム以外の樹脂でも、過剰にオイルを添加することに
より、同様の性質を発現させることも可能である。
意であるが、外管11等を侵さない性質のオイルである
ことが望ましく、例えば外管11等に塩化ビニル樹脂を
使用する場合には、ゴム中に過剰に添加するオイルは、
パラフィン系オイルであることが望ましい。オイルブレ
ードゴムは、上記した様にゴム中に過剰のオイルを添加
したものが一般的であるが、他に、活性炭にオイルをし
み込ませ、この活性炭をゴムに混合して加硫することに
よっても、同様の性質を発現させることができる。さら
にゴム以外の樹脂でも、過剰にオイルを添加することに
より、同様の性質を発現させることも可能である。
【0018】次に下水管の埋設方法を例に挙げて、本実
施形態の配管施工方法を説明する。本実施形態の配管施
工方法では、公知の掘削手段により、公道に主配管1を
埋設する。主配管1は、最深部に設けられた本管2と、
本管2から枝分けされた枝管3からなる。また枝管3の
端部近くには、地上と連通するマンホール5が設けられ
ている。そして本実施形態に特有の構成として、枝管3
の端部、より詳細にはマンホール5の底部に、前記した
スライド継手10を取り付けておく。スライド継手10
は、図1の様に、最も縮まった状態で、マンホール5に
取り付けられ、マンホール5に取り付けられた状態の
時、スライド継手10の端部は、公道と分譲土地との境
界線に位置する。
施形態の配管施工方法を説明する。本実施形態の配管施
工方法では、公知の掘削手段により、公道に主配管1を
埋設する。主配管1は、最深部に設けられた本管2と、
本管2から枝分けされた枝管3からなる。また枝管3の
端部近くには、地上と連通するマンホール5が設けられ
ている。そして本実施形態に特有の構成として、枝管3
の端部、より詳細にはマンホール5の底部に、前記した
スライド継手10を取り付けておく。スライド継手10
は、図1の様に、最も縮まった状態で、マンホール5に
取り付けられ、マンホール5に取り付けられた状態の
時、スライド継手10の端部は、公道と分譲土地との境
界線に位置する。
【0019】そしてこの様に主配管1を埋設し、分譲地
に家屋が建設されるのを待つ。分譲地に家屋が建設され
ると、主配管1のスライド継手10近傍を掘り返す。そ
して家屋から配管された末端配管20をスライド継手1
0の近傍まで延長し、スライド継手10を引き出して、
内管12に末端配管20を接続する。
に家屋が建設されるのを待つ。分譲地に家屋が建設され
ると、主配管1のスライド継手10近傍を掘り返す。そ
して家屋から配管された末端配管20をスライド継手1
0の近傍まで延長し、スライド継手10を引き出して、
内管12に末端配管20を接続する。
【0020】主配管1が埋設されてから、末端配管20
が接続せれるまでの間には、相当の時間が経過すること
となるが、本実施形態の配管施工方法では、スライド継
手10のシール部材13にオイルブレードゴムが採用さ
れているので、スライド継手10の引き伸ばしは容易で
ある。
が接続せれるまでの間には、相当の時間が経過すること
となるが、本実施形態の配管施工方法では、スライド継
手10のシール部材13にオイルブレードゴムが採用さ
れているので、スライド継手10の引き伸ばしは容易で
ある。
【0021】
【実施例】つぎに、本発明の実施例について説明する。
本発明の実施品として、呼び径が、100mmのスライ
ド継手10を製造した。スライド継手10の外管11及
び内管12はいずれも塩化ビニル樹脂によって製造し
た。またシール部材13は、クロロプレンゴムに過剰に
パラフィン系オイルを練り込んだものを採用した。内管
12と外管11との間には、滑剤を塗布した。内管12
のスライド量は、500mm以上を確保した。
本発明の実施品として、呼び径が、100mmのスライ
ド継手10を製造した。スライド継手10の外管11及
び内管12はいずれも塩化ビニル樹脂によって製造し
た。またシール部材13は、クロロプレンゴムに過剰に
パラフィン系オイルを練り込んだものを採用した。内管
12と外管11との間には、滑剤を塗布した。内管12
のスライド量は、500mm以上を確保した。
【0022】そして図4の様に、外管11に内管12を
挿入し、水中に沈め、放置した後、内管12を引出し、
この引出しに要した力を測定した。結果は、図6のグラ
フの通りであり、10時間経過後程度から引出しに要す
る力は、時間に係わりなく一定となった。また本発明の
実施品として、先の構成から内管12と外管11との間
の滑剤が無いものを製造し、同様の実験をしたところ、
図6の一点鎖線の通りであり、初期に於ける力は、先の
実施例に比べて大きいものの、10時間経過後程度で
は、先の実施例と同一であった(約10時間経過後から
実線と重なる)。また比較例として、シール部材が通常
のクロロプレンゴムであり、他は全て同一のスライド継
手を製造し、同様の実験を行ったところ、図6の二点鎖
線の様に、時間と共に引出しに要する力が増加し、実験
の範囲では、引出し力が頭打ちとなることはなかった。
挿入し、水中に沈め、放置した後、内管12を引出し、
この引出しに要した力を測定した。結果は、図6のグラ
フの通りであり、10時間経過後程度から引出しに要す
る力は、時間に係わりなく一定となった。また本発明の
実施品として、先の構成から内管12と外管11との間
の滑剤が無いものを製造し、同様の実験をしたところ、
図6の一点鎖線の通りであり、初期に於ける力は、先の
実施例に比べて大きいものの、10時間経過後程度で
は、先の実施例と同一であった(約10時間経過後から
実線と重なる)。また比較例として、シール部材が通常
のクロロプレンゴムであり、他は全て同一のスライド継
手を製造し、同様の実験を行ったところ、図6の二点鎖
線の様に、時間と共に引出しに要する力が増加し、実験
の範囲では、引出し力が頭打ちとなることはなかった。
【0023】
【発明の効果】本発明のスライド継手は、シール部材が
潤滑剤漏出性樹脂によって作られているので、シール部
材からは長期に渡って潤滑剤がしみ出し、長期間、縮め
たままで埋設していても、軽い力で円滑に内管を引き出
すことができる効果がある。また本発明の配管施工方法
では、スライド継手を引き伸ばすことによって、端末配
管と主配管とを接続することができるので、工事が簡単
である効果がある。特に請求項4記載の配管施工方法で
は、スライド継手の引出しが容易であり、工事はすこぶ
る簡単である。また本発明の配管埋設方法によると、地
震等による地下の変位があっても、スライド継手によっ
てこの変位が吸収される効果がある。
潤滑剤漏出性樹脂によって作られているので、シール部
材からは長期に渡って潤滑剤がしみ出し、長期間、縮め
たままで埋設していても、軽い力で円滑に内管を引き出
すことができる効果がある。また本発明の配管施工方法
では、スライド継手を引き伸ばすことによって、端末配
管と主配管とを接続することができるので、工事が簡単
である効果がある。特に請求項4記載の配管施工方法で
は、スライド継手の引出しが容易であり、工事はすこぶ
る簡単である。また本発明の配管埋設方法によると、地
震等による地下の変位があっても、スライド継手によっ
てこの変位が吸収される効果がある。
【図1】本発明の実施形態の配管施工方法を説明する地
下の断面図である。
下の断面図である。
【図2】本発明の実施形態のスライド継手の正面図であ
る。
る。
【図3】図2の断面図である。
【図4】本発明の実施形態のスライド継手の使用方法を
説明する説明図である。
説明する説明図である。
【図5】本発明のスライド継手の効果を確認するために
行った実験の手順を示す説明図である。
行った実験の手順を示す説明図である。
【図6】本発明の実施例及び比較例のスライド継手を引
き伸ばすのに要する力の経時変化を示すグラフである。
き伸ばすのに要する力の経時変化を示すグラフである。
1 主配管 5 マンホール 10 スライド継手 11 外管 12 内管 13 シール部材 20 末端配管
Claims (4)
- 【請求項1】 外管と、該外管にスライド可能に内蔵さ
れた内管と、前記外管と内管の間に配されたシール部材
を有し、前記シール部材は、潤滑剤漏出性樹脂によって
構成されていることを特徴とするスライド継手。 - 【請求項2】 シール部材を構成する潤滑剤漏出性樹脂
は、ゴムに飽和濃度以上のオイルが練り込まれたオイル
ブレードゴムであることを特徴とする請求項1記載のス
ライド継手。 - 【請求項3】 予め主配管を埋設し、後に当該主配管の
一部を掘り返して末端配管を接続する配管施工方法にお
いて、伸縮性を有するスライド継手を縮まった状態で主
配管に取り付けてスライド継手を主配管と共に埋設し、
後に当該スライド継手の部位を掘り返し、スライド継手
を延ばして末端配管を接続することを特徴とする配管施
工方法。 - 【請求項4】 スライド継手は、請求項1又は2に記載
のスライド継手であることを特徴とする請求項3に記載
の配管施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9001221A JPH10196863A (ja) | 1997-01-08 | 1997-01-08 | スライド継手及び配管施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9001221A JPH10196863A (ja) | 1997-01-08 | 1997-01-08 | スライド継手及び配管施工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10196863A true JPH10196863A (ja) | 1998-07-31 |
Family
ID=11495420
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9001221A Pending JPH10196863A (ja) | 1997-01-08 | 1997-01-08 | スライド継手及び配管施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10196863A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010203013A (ja) * | 2009-03-04 | 2010-09-16 | Panasonic Corp | ナノファイバ製造装置、樹脂変更方法 |
JP2015102099A (ja) * | 2013-11-21 | 2015-06-04 | 東京フォーミング株式会社 | 伸縮配管の製造方法 |
JP2018178491A (ja) * | 2017-04-11 | 2018-11-15 | 藤村ヒューム管株式会社 | 伸縮機能付き可撓継手 |
CN109812635A (zh) * | 2019-03-07 | 2019-05-28 | 中国石油天然气股份有限公司 | 集油管线 |
JP2021011716A (ja) * | 2019-07-05 | 2021-02-04 | 前澤化成工業株式会社 | 耐震配管 |
-
1997
- 1997-01-08 JP JP9001221A patent/JPH10196863A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010203013A (ja) * | 2009-03-04 | 2010-09-16 | Panasonic Corp | ナノファイバ製造装置、樹脂変更方法 |
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JP2021011716A (ja) * | 2019-07-05 | 2021-02-04 | 前澤化成工業株式会社 | 耐震配管 |
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