JP2015102099A - 伸縮配管の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用時に容易に伸縮させることができる伸縮配管を、その抜け止め機能の作動を確認しつつ高効率に生産することができる伸縮配管の製造方法を提供する。【解決手段】外管準備工程S10で準備された外管10の内側に内管準備工程S20で準備された内管20を挿入して伸縮配管1を組み立てる組立工程S32を実行した後、内管20を引き抜く方向に移動させて伸縮配管1を伸長する伸長工程S36を少なくとも1回以上実行する。これにより、外管10と内管20との隙間をシールするOリング5のグリス56が摺動シール面に馴染み、外管10と内管20との摺動抵抗が小さくなり、伸縮配管1を使用する際の伸縮及び短縮が容易になる。また、伸縮配管1を最長に伸長した状態で内管20を引き抜く方向に所定の引張力を作用させる検査工程S34を実行する。これにより、抜け止め機能の作動を効率的に確認することができる。【選択図】図2

Description

本発明は、長さ調整自在な伸縮配管の製造方法に関し、特に、暖冷房機等の燃焼機器の給排気配管として利用される伸縮配管の製造方法に関する。
従来、この種の伸縮配管として、外管の内側に内管を摺動自在に嵌挿した伸縮配管が知られている(例えば、特許文献1)。
図13は、特許文献1に開示された伸縮配管200の断面図である。図13に示すように、伸縮配管200は、外管210と、該外管210の一端部210a側から嵌挿される内管220と、を備えている。
外管210の一端部210a側には、環状溝211が形成され、該環状溝211にOリング205が装着される。これにより、外管210と内管220との隙間をシールし、燃焼排気ガス等の漏れを防止している。
また、外管210には、環状溝211の他端部210b側に、環状溝211と隣接して環状溝212が形成されている。そして、内管220には、弾性爪片221が設けられている。弾性爪片221は、自由端部221aを外管210の端部210a側に向け、その基部が内管220の外周に形成された窪み222に溶接固定されている。この環状溝212と弾性爪片221とにより、伸縮配管200の抜けを防止している。つまり、内管220を引き抜く方向に移動させ伸縮配管200を最大に伸長させると、内管220に設けられた弾性爪片221の自由端部221aが外管210に形成された環状溝212に突入して、伸縮配管200のそれ以上の伸長を阻止する。
実開昭63−190729号公報(第3−4頁、第1図)
しかしながら、この種の伸縮配管では、外管と内管との間、特にOリング部、における摺動抵抗が大きく、伸縮配管の伸長及び短縮に大きな力を要するので、伸縮配管を使用する際の伸縮作業が困難であるという問題点があった。
また、従来、外管と内管との組み立ては、手作業によって行っていた。そのため、伸縮配管を製造する際、外管と内管との摺動抵抗が大きいことは、外管の内側に内管を挿入する作業を難しくし、生産性を向上させる妨げとなっていた。
また、手作業による組み立てでは、抜け止め機能の検査が難しいという問題点があった。具体的には、外管と内管とを組み立てた後に、抜け止め効果を確認するために内管を引き抜く方向に引っ張ると、抜け止め用のツメ(弾性爪片221)を折ってしまったり、曲げてしまったりする恐れがある。
また更に、Oリングやグリスが固着することによって、外管と内管との間の摺動抵抗が更に大きくなり、伸縮配管を使用する際、内管を引き出して伸縮配管を伸長することが困難になるという問題点があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、使用時に容易に伸縮させることができる伸縮配管を、その抜け止め機能の作動を確認しつつ高効率に生産することができる伸縮配管の製造方法を提供することにある。
本発明の伸縮配管の製造方法は、外管の内側に内管を摺動自在に嵌挿して構成され、前記外管と前記内管との抜け止め構造を有する伸縮配管の製造方法であって、
前記外管にOリング溝を成形し、該Oリング溝にOリングを装着し、該Oリング及びその周辺にグリスを塗布して前記外管を準備する外管準備工程と、
前記内管を成形して準備する内管準備工程と、
前記外管準備工程で準備された前記外管の内側に前記内管準備工程で準備された前記内管を挿入して前記伸縮配管を組み立てる組立工程と、を具備し、
前記組立工程を実行した後、前記内管を引き抜く方向に移動させて前記伸縮配管を伸長する伸長工程を少なくとも1回以上実行することを特徴とする。
本発明の伸縮配管の製造方法によれば、内管を外管に挿入して伸縮配管を組み立てる工程を実行した後、前記内管を引き抜く方向に移動させて前記伸縮配管を伸長する伸長工程を少なくとも1回以上実行する。これにより、外管と内管との隙間をシールするOリングのグリスが摺動シール面に馴染み、外管と内管との摺動抵抗が小さくなるので、伸縮配管を使用する際、伸縮配管の伸縮及び短縮が容易になる。
また、内管を挿入方向に移動させて伸縮配管を短縮する短縮工程と、内管を引き抜く方向に移動させて伸縮配管を伸長する伸長工程と、を交互に繰り返して前記内管を往復移動させても良い。これにより、摺動面へのグリスの広がりが更に良好となる。
また、伸縮配管を最長に伸長した状態で、内管を引き抜く方向に所定の引張力を作用させる検査工程を実行することにより、外管と内管との抜け止め構造を破壊することなく当該抜け止め構造が正常に機能することを確認できる。これにより、不良製品を検出して出荷前に排除できるので、製品の安全性を確保することができる。
また、内管を所定の位置に移動させて伸縮配管の長さを最短に短縮した状態の長さに所定の寸法を加えた出荷寸法にする仕上工程を実行することにより、伸縮配管を使用する際の伸縮を容易に行うことができる。具体的には、伸縮配管を使用する際、先ず内管を押し込んで伸縮配管を短縮させ、Oリング部や摺動面等における外管と内管との固着を解除することができる。このように、一度短縮して固着を解除した後、内管を引き戻して伸縮配管を伸長し、容易に所定の長さに設定することができる。
このように、本発明の伸縮配管の製造方法によれば、伸長及び短縮が容易な伸縮配管を、その抜け止め機能の作動を確認しつつ高効率に生産することができる。
本発明の実施形態に係る伸縮配管の(A)組立前、(B)同組立後を示す正面外観図である。 本発明の実施形態に係る伸縮配管の製造工程を示すフロー図である。 本発明の実施形態に係る伸縮配管の環状溝を成形する工程の(A)管のセット、(B)環状溝の成形を説明する正面要部断面図である。 本発明の実施形態に係る伸縮配管のグリスを塗布する工程の(A)管のセット、(B)グリスの塗布を説明する正面要部断面図である。 本発明の実施形態に係る伸縮配管の自動組立検査装置を示す概略構成図である。 本発明の実施形態に係る伸縮配管の(A)セット工程における外管及び内管のセット、(B)同固定、(C)組立工程を示す説明図である。 本発明の実施形態に係る伸縮配管の(A)伸長工程、(B)検査工程を示す説明図、(C)検査工程における抜け止め構造の正面要部拡大断面図である。 本発明の実施形態に係る伸縮配管の(A)短縮工程、(B)伸長工程、(C)仕上工程を示す説明図である。 本発明の実施形態に係る伸縮配管の抜け止め構造の変形例を説明する(A)組立前、(B)同組立後の正面要部拡大断面図である。 本発明の実施形態に係る伸縮配管の外管環状凸部を成形する工程を説明する(A)正面要部断面図、(B)左側面略図である。 本発明の実施形態に係る伸縮配管の内管環状凸部を成形する工程を説明する(A)正面要部断面図、(B)左側面略図である。 図9(B)に示す鎖線円A部の詳細図である。 従来技術の伸縮配管の例を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る伸縮配管の製造方法を図面に基づき詳細に説明する。
先ず、本発明の実施形態に係る伸縮配管1の構成を説明する。図1(A)は、伸縮配管1を構成する外管10及び内管20の正面外観図であり、同図(B)は、伸縮配管1を示す正面外観図である。
図1(A)に示すように、伸縮配管1は、ステンレス製の外管10及び内管20を備えている。外管10の一方の端部10aの近傍には、半径方向外側に膨出する断面略U字形状の環状溝11が形成され、該環状溝11には、外管10と内管20との隙間をシールするためのOリング5が装着される。
また、環状溝11の奥側、即ち端部10aの反対側の端部10b側には、該環状溝11に隣接して環状溝12が形成されている。環状溝12は、環状溝11と略同等の形態を成し、後述する内管20の弾性爪片21と組み合わされて抜け止め構造を構成する。
内管20の外管10に嵌挿される側の端部20b近傍外周面には、内側に向かって凹んだ凹部22が形成されており、該凹部22には、弾性爪片21がスポット溶接により接合されている。弾性爪片21は、半径方向外側に向かって曲げられた自由端21aを有し、該自由端21aが端部20bの反対側の端部20a側を向くように取り付けられている。これにより、弾性爪片21は、自由端21aが外管10の環状溝12内に入り込んでその内面に当接し、抜け止め機能を発揮する(図7(C)参照)。
また、外管10に嵌挿される側の内管20の端部20bには、端部20b方向に向かって縮径するテーパ部24が形成されている。これにより、内管20を外管10に挿入する作業が容易になる。
図1(B)に示すように、内管20の端部20b側は、外管10の端部10a側から外管10の内側に嵌挿され、伸縮配管1が構成される。このように構成された伸縮配管1は、外管10の内側で内管20が軸方向に摺動自在となり、全長の調整が可能となる。具体的には、伸縮配管1は、最短に短縮した状態に対し、最長で約2倍の長さに伸長することができる。例えば、外管や内管の長さを夫々約100mmに成形すれば、伸縮配管1の全長の調整可能長さ(スライド有効長さ)は、約100〜200mmとなる。外管や内管の長さを約500mmとすれば、伸縮配管1のスライド有効長さは、約500〜1000mmとなる。
尚、伸縮配管1の端部1a、即ち外管10の外側に露出する内管20の端部20aには、端部1a方向に向かって縮径するテーパ部25が形成されている。これにより、伸縮配管1を他の配管に接続する作業が容易になる。
また、伸縮配管1の端部1aの近傍には、環状溝11と同様の形態を成す環状溝23が形成されている。環状溝23は、伸縮配管1を最短に短縮した際のストッパとしての機能を有する。即ち、伸縮配管1を最短にした際、半径方向外側に膨出する環状溝23の外面が外管10の端部10aに当たり、それ以上の短縮を阻止する。
また、環状溝23は、伸縮配管1を他の配管と接続する際、伸縮配管1と他の配管とを固定する機能を有する。具体的には、伸縮配管1の端部1aを他の配管の内側に嵌挿し、配管の外周側から配管固定金具を装着して、環状溝23と他の配管に設けられた同様の環状溝とを挟持する。
他方、伸縮配管1の端部1bの近傍、即ち外管10の端部10bの近傍には、環状溝11と同様の形態を成す環状溝13が形成されている。環状溝13は、伸縮配管1を他の配管と接続する際、Oリング5を装着するための溝となる。また、環状溝13は、前述の環状溝23と同様に、伸縮配管1と他の配管とを固定する機能を有する。尚、伸縮配管1と他の配管とを接続して固定する構造(抜け止め構造)は、上記に限定されるものではなく、その他種々の構造を採用し得る。
次に、図2ないし図8を参照して、伸縮配管1の製造工程を説明する。
図2は、伸縮配管1の製造工程を示すフロー図である。
図2に示すように、伸縮配管1の製造工程は、外管10(図1参照)を成形して準備する外管準備工程S10と、内管20(図1参照)を成形して準備する内管準備工程S20と、外管10と内管20とを自動で組み立てて検査し、伸縮配管1を出荷可能な状態まで仕上げる自動組立検査工程S30と、を有する。
自動組立検査工程S30では、外管10及び内管20をセットして固定するセット工程S31と、外管に内管を嵌挿する組立工程S32と、伸縮配管1を伸長する伸長工程S33、S36と、抜け止め機能を検査する検査工程S34と、伸縮配管1を短縮する短縮工程S35と、伸縮配管1を出荷寸法に仕上げる仕上工程S37と、を自動で実行する。
先ず、外管準備工程S10及び内管準備工程S20では、ステンレス薄鋼板を略円筒状にロール成形して継目を溶接することにより、外管10及び内管20の素材としての管状体を成形する。
図3(A)は、伸縮配管1の環状溝11〜13、23を成形する工程の外管10及び内管20のセットを説明する正面要部断面図であり、同図(B)は、環状溝11〜13、23の成形を説明する正面要部断面図である。
図3(A)に示すように、前記ロール成形された素管を所定の長さに切断し、その端部10a(10b、20a)をバルジ加工装置40の外型41と内型(芯金)42、43との間に挿入する。
そして、図3(B)に示すように、軸方向に移動可能に設けられた内型42を図示しない駆動装置によって固定型である内型43の方向に移動し、内型42と内型43との間で成形のための弾性加圧体44(例えば、ウレタンゴム等)を挟圧する。その結果、弾性加圧体44が変形し、当該部分の外管10(内管20)を半径方向外側に押圧し、半径方向に膨出された環状溝11(12、13、23)が成形される。
環状溝11(12、13、23)が成形された後、上型41a及び下型41bに分割自在に構成された外型41を開き、外管10(内管20)を取り出す。尚、隣接する2つの環状溝11、12を同時に成形しても構わない。2つの環状溝11、12を一度のプレス作業で同時に成形することにより、外管10の生産性を向上させることができる。
図4(A)は、外管準備工程S10におけるグリス56を塗布する工程の外管10のセットを説明する正面要部断面図であり、同図(B)は、グリス56の塗布を説明する正面要部断面図である。
図4(A)に示すように、外管10の環状溝11の内側にOリング5を装着し、外管10をグリス塗布装置50の固定台51に載置する。固定台51には、環状溝11の外形状に対応した凹溝51xが形成されているので、外管10の位置合わせを容易に行うことができると共に、外管10を安定して保持することができる。
そして、グリス塗布装置50は、塗布工具53にグリス供給管55を介してグリス56(例えば、シリコングリス等)を自動供給する。塗布工具53は、グリス56を塗布するための部分であり、例えば、各種フェルト材やスポンジ等からなり、略円柱状の形態を成している。
次に、図4(B)に示すように、外管10を押さえ52によって固定し、グリス56が供給された塗布工具53を図示しない駆動装置によって送り、外管10の内側に挿入する。そして、駆動装置54によって、塗布工具53を外管10の内周面、即ちOリング5が装着された環状溝11付近の内周面、に沿って回転させて、グリス56をOリング5及びその周辺に塗布する。
Oリング5の周辺にグリス56を塗布した後、塗布工具53を外管10の外部に移動させ、押さえ52による保持を解除して、外管10を取り出す。このように、本実施形態では、Oリング5周辺へのグリス56の塗布を自動制御で効率的に行うことができる。
また、内管準備工程S20(図2参照)では、図1に示す内管20のテーパ部24、25の成形や、凹部22のプレス成形、スポット溶接による弾性爪片21の固定等を行う。
図5は、伸縮配管1の自動組立検査装置60を示す概略構成図である。
自動組立検査装置60は、上述した外管準備工程S10で準備された外管10及び内管準備工程S20で準備された内管20から伸縮配管1を自動で組み立てて、抜け止め機能の検査を行い、出荷状態に仕上げるものである。
図5に示すように、自動組立検査装置60は、外管10を保持する固定具61と、内管20を保持する固定具62と、固定具61、62(が固定されたスライド台)を相対移動させる駆動装置63と、駆動装置63による圧縮力または引張力を検出する荷重センサ64と、を備えている。
各固定具61、62は、各々分割可能であり、分割される各固定具上部61a、62aは、夫々駆動装置65、66(例えば、エアシリンダ等)によって、上下方向及び水平方向に移動可能に構成されている。これにより、外管10及び内管20のセット、固定、固定解除及び取り外しを効率良く行うことができる。
また、各固定具61、62には、外管10または内管20の環状溝13、23(図1参照)に対応する凹溝61x、62xが形成されている。これにより、外管10及び内管20の位置合わせが容易になり、セット作業の効率が向上する。また、外管10及び内管20の軸方向の滑りを抑えて適切に支持することができるので、駆動装置63による軸方向の荷重を外管10及び内管20に効率良く伝達することができる。
駆動装置63は、例えば、電動式のリニアアクチュエータ等であり、図2に示す組立工程S32、伸長工程S33、S36、検査工程S34、短縮工程S35及び仕上工程37の駆動源、荷重源となるものである。また、駆動装置63は、固定具61、62の位置を検出して制御可能な検出手段や位置決め機能等を備えている。
荷重センサ64は、駆動装置63による荷重を電気信号に変換するものであり、例えば、歪ゲージ式のセンサ等である。荷重センサ64は、例えば、シリンダロッド63aと固定具61若しくは固定具62とを連結する部品等に取り付けられる。
図6(A)及び(B)は、伸縮配管1のセット工程S31の説明図であり、同図(A)は、外管10及び内管20のセットを、同図(B)は、同固定を示している。また、同図(C)は、組立工程を示す説明図である。
図6(A)に示すように、外管10の端部10a側に内管20の端部20bを軽く挿入して仮組みする。そして、駆動装置65、66(図5参照)によって各固定具上部61a、62aを移動して各々の固定具61、62を開いた状態で、仮組みされた外管10及び内管20を固定具下部61b、62bに載置する。
ここで、各固定具下部61b、62bは、互いの距離が被加工材である外管10及び内管20の寸法に適合するよう、予め所定の位置に移動されるので、載置する作業を容易に行うことができる。尚、各固定具下部61b、62bの移動は、駆動装置63(図5参照)によって行われる。また、何れか一方の固定具下部(例えば、61b)を固定し、他方(例えば、62b)を移動させても良い。
そして、図6(B)に示すように、各固定具上部61a、62aを下方に移動し、固定具61、62を閉じて、外管10及び内管20の環状溝13、23付近を固定する。
次に、図6(C)に示す如く、駆動装置63の力によって固定具61、62を相対移動し、外管10の内側に内管20を嵌挿する。これにより、伸縮配管1が組み立てられる(組立工程S32)。
図7(A)は、伸縮配管1の伸長工程S33を、同図(B)は、検査工程S34を示す説明図である。また、同図(C)は、検査工程S34における抜け止め構造の正面要部拡大断面図である。
図7(A)に示すように、本実施形態では、組立工程S32(図6(C)参照)を実行した後、内管20を引き抜く方向、即ち伸縮配管1の端部1a側、に移動させて伸縮配管1を伸長する伸長工程S33を実行する。
ここでは、図7(B)に示すように、伸縮配管1を最長に伸長する。即ち、図7(C)に示す如く、弾性爪片21の自由端21aが環状溝12の内側に入り込んで内面に当接し、それ以上の伸長を阻止する状態にする。
次に、図7(B)に示すように、伸縮配管1を最長に伸長した状態で、駆動装置63(図5参照)によって、内管20を引き抜く方向に所定の引張力を作用させる(検査工程S34)。引張力は、荷重センサ64(図5参照)によって検出することができる。
ここで、所定の引張力は、抜けに対する耐力として製品に要求される規格値等であり、例えば、300Nである。このように検査工程S34を実行することにより、要求される品質を満たさない製品を検出することができ、不良製品が出荷されることを防止することができる。また、荷重センサ64で検出された適切な引張力を作用させることができるので、過大な検査荷重によって弾性爪片21等の抜け止め構造が破壊されることを防止することができる。
図8(A)は、伸縮配管1の短縮工程S35を、同図(B)は、伸長工程S36を、同図(C)は、仕上工程S37を各々示す説明図である。
図8(A)に示すように、短縮工程S35では、駆動装置63(図5参照)によって固定具61、62を相対移動させ、内管20を挿入方向、即ち伸縮配管1の端部1bに向かう方向、に押し込んで伸縮配管1を短縮する。
図8(B)に示すように、伸長工程S36では、前述の伸長工程S33と同様に、駆動装置63によって固定具61、62を相対移動させ、内管20を引き抜く方向に移動させて伸縮配管1を伸長する。
そして、図8(A)に示す短縮工程S35と、図8(B)に示す伸長工程S36と、を所定回数交互に繰り返して実行する。つまり、外管10に嵌挿された内管20を軸方向に所定回数往復移動させる。この往復移動の回数は、伸縮配管の長さに応じて設定し、少なくとも1回、好ましくは、2〜3回である。
このように、短縮工程S35と伸長工程S36とを繰り返し実行することにより、予めOリング5の周辺に塗布されたグリス56(図4(A)参照)がOリング5や摺動面となる内管20の外周面等に馴染み、摺動抵抗を小さくすることができる。これにより、伸縮配管1を利用する際、伸縮を容易に行うことができるようになる。
また、内管20を往復移動させる際に、短縮工程S35及び伸長工程S36における移動長さや停止位置を各々変化させても良い。例えば、短縮工程S35を実行する毎に内管20の挿入深さを徐々に深くし、内管20を往復移動させながら伸縮配管1を段階的に短くしても良い。これにより、グリス56の馴染みを更に良好にすることができる。
そして次に、図8(C)に示すように、内管20を所定の位置に移動させて、伸縮配管1の長さを最短に短縮した状態の長さLminよりも長い出荷寸法Lに仕上げる(仕上工程S37)。つまり、出荷寸法Lは、最短長さLminに所定の寸法Xを加えた長さとなる。ここで、所定の寸法Xは、例えば、5〜30mmであり、好ましくは、10〜20mmである。
このように、伸縮配管1の長さを最短長さLminに所定の寸法Xを加えた出荷寸法Lに仕上げることにより、伸縮配管1を使用する際の伸縮を容易に行うことができる。具体的には、伸縮配管1を使用する際、先ず内管20を押し込んで伸縮配管1を短縮させる。これにより、Oリング5付近や摺動面等で外管10と内管20とが固着している場合であっても、内管20を容易に移動させて、固着した状態を解除することができる。そして、一度短縮して固着を解除した後、内管20を引き戻して伸縮配管1を伸長し、容易に所定の長さに設定することができる。
仕上工程S37が完了したら、図6(A)に示す如く各固定具上部61a、62aを移動して各々の固定具61、62を開き、完成した伸縮配管1を取り出す。前述の通り、伸縮配管1の長さは、精度良く出荷寸法Lに仕上げられているので、輸送梱包の無駄な空間を小さくできると共に、輸送時の製品のガタツキ等を防止する効果も期待できる。
以上説明したように、本実施形態に係る伸縮配管の製造方法によれば、伸長及び短縮が容易な伸縮配管1を、その抜け止め機能の作動を確認しつつ高効率に生産することができる。
尚、上記の例では、抜け止め構造として弾性爪片21及び環状溝12を備える伸縮配管1について、その製造方法を説明したが、本実施形態に係る製造方法は、その他形式の抜け止め構造を備える伸縮配管についても採用可能である。
以下、抜け止め構造の変形例を示す。
図9(A)は、抜け止め構造の変形例としての伸縮配管100を構成する外管110及び内管120の正面要部拡大断面図であり、同図(B)は、同組立後の正面要部拡大断面図である。尚、同図(B)は、伸縮配管100を最長に伸長した状態を示している。
図9(A)に示すように、外管110は、Oリング5を装着する環状溝111の奥側、即ち端部110aの反対側に、該環状溝111に隣接して内周面側に突出する外管環状凸部112を有する。また、内管120の外管110に挿入される側の端部120bの近傍には、外周面側に突出する内管環状凸部121が形成されている。
外管環状凸部112及び内管環状凸部121の突出高さ(半径方向寸法)は、例えば、各々0.1〜0.5mm程度であり、外管環状凸部112の内径は、内管環状凸部121の外径よりも僅かに小さくなるよう成形される。
図9(B)に示すように、組立後の伸縮配管100を最長に伸長すると、外管環状凸部112と内管環状凸部121とが当接し、それ以上の伸長を阻止する。これにより、伸縮配管100の外管110から内管120が抜け出ることを防止できる。
尚、外管110には、環状溝111に隣接し、該環状溝111の端部110a側に、内周面側に突出する外管環状凸部114が形成されている。外管環状凸部114は、内管120の外周面に当接し、外管110と内管120との間に配管外れ検知用の微電流を流す接点となる。これにより、内管120が抜けたことを検出でき、配管が外れた際に燃焼機器の運転を停止して、排気ガス等の漏れを防止することができる。
図10(A)は、伸縮配管100の外管環状凸部112、114を成形する工程を説明する正面要部断面図であり、同図(B)は、同左側面略図である。
図10(A)に示すように、外管準備工程S10において、回転自在に設けられた略円柱状の回転内型71が外管110の端部110a側に内挿されるように、外管110をロール成形装置70にセットする。
そして、回転自在に設けられた略円柱状の回転外型72を外管110の外周面に押し当てて、回転内型71と回転外型72とによって外管110を挟圧する。この状態で、図10(B)に示すように、図示しない駆動装置によって外管110を回転させ、内周面及び外周面に各々当接する一対の回転型71、72を用いて外管環状凸部112、114を成形する。
図11(A)は、伸縮配管100の内管環状凸部121を成形する工程を説明する正面要部断面図であり、同図(B)は、同左側面略図である。
図11(A)及び(B)に示すように、内管準備工程S20において、内管環状凸部121を成形する工程も、前述の外管環状凸部112の成形と略同様に行うことができる。即ち、ロール成形装置80に設けられた一対の回転型81、82を内管120の内周面及び外周面に各々当接させ挟圧して内管環状凸部121を成形することができる。
このように、抜け止め構造として外管環状凸部112及び内管環状凸部121を備える伸縮配管100では、溶接等の工程を必要とせずに、該抜け止め構造を効率良く成形することができる。これにより、伸縮配管100の生産性を向上させることができる。
また更に、内管環状凸部121を成形する工程では、内管環状凸部121を成形する一対の回転型81、82を用いて、端部120bのテーパ部124を同時に成形することができる。これにより、工程数を削減して、生産効率を更に高めることができる。
図12は、図9(B)に示す鎖線円A部の詳細図であり、伸縮配管100の抜け止め構造、即ち外管環状凸部112及び内管環状凸部121、の周辺を拡大して示している。
図12に示すように、外管環状凸部112を、内管120が挿入される端部110a側の直径(内径)が大きくなるようテーパ状に成形しても良い。また同様に、内管環状凸部121を、外管110に挿入される端部120b側の直径(外径)が小さくなるようテーパ状に成形しても良い。
このように、外管環状凸部112及び/または内管環状凸部121をテーパ状に成形することにより、抜け止め機能を損なうことなく、内管110を容易に挿入できるようになる。これにより、伸縮配管100の生産効率を更に高めることができる。
以上、抜け止め構造として弾性爪片21及び環状溝12を備える伸縮配管1並びに外管環状凸部112及び内管環状凸部121を備える伸縮配管100を例として、本発明の製造方法を説明したが、抜け止め構造としてその他構造を採用することも可能である。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更実施が可能である。
1、100 伸縮配管
5 Oリング
10、110 外管
11、111 環状溝(Oリング溝)
12 環状溝(抜け止め構造)
112 外管環状凸部(抜け止め構造)
20、120 内管
21 弾性爪片(抜け止め構造)
121 内管環状凸部(抜け止め構造)
56 グリス
S10 外管準備工程
S20 内管準備工程
S30 自動組立検査工程
S31 セット工程
S32 組立工程
S33、S36 伸長工程
S34 検査工程
S35 短縮工程
S37 仕上工程

Claims (4)

  1. 外管の内側に内管を摺動自在に嵌挿して構成され、前記外管と前記内管との抜け止め構造を有する伸縮配管の製造方法であって、
    前記外管にOリング溝を成形し、該Oリング溝にOリングを装着し、該Oリング及びその周辺にグリスを塗布して前記外管を準備する外管準備工程と、
    前記内管を成形して準備する内管準備工程と、
    前記外管準備工程で準備された前記外管の内側に前記内管準備工程で準備された前記内管を挿入して前記伸縮配管を組み立てる組立工程と、を具備し、
    前記組立工程を実行した後、前記内管を引き抜く方向に移動させて前記伸縮配管を伸長する伸長工程を少なくとも1回以上実行することを特徴とする伸縮配管の製造方法。
  2. 前記組立工程を実行した後、前記伸縮配管を最長に伸長した状態で前記内管を引き抜く方向に所定の引張力を作用させる検査工程を実行することを特徴とする請求項1に記載の伸縮配管の製造方法。
  3. 前記内管を所定の位置に移動させて前記伸縮配管の長さを最短に短縮した状態の長さに所定の寸法を加えた出荷寸法にする仕上工程と、を具備することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の伸縮配管の製造方法。
  4. 前記内管を挿入方向に移動させて前記伸縮配管を短縮する短縮工程と、前記伸長工程と、を所定回数交互に繰り返して前記内管を往復移動させることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の伸縮配管の製造方法。
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