JPH10195854A - 埋設管の地盤変位吸収用防護構造 - Google Patents

埋設管の地盤変位吸収用防護構造

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JPH10195854A
JPH10195854A JP9006364A JP636497A JPH10195854A JP H10195854 A JPH10195854 A JP H10195854A JP 9006364 A JP9006364 A JP 9006364A JP 636497 A JP636497 A JP 636497A JP H10195854 A JPH10195854 A JP H10195854A
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JP
Japan
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pipe
ground
displacement
buried
buried pipe
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Pending
Application number
JP9006364A
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English (en)
Inventor
Taku Nasu
卓 那須
Akihiko Kato
昭彦 加藤
Eiji Matsuyama
英治 松山
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10195854A publication Critical patent/JPH10195854A/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/20Hydro energy

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  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明では地震等により断層変位による地盤
変化が生じても、埋設管の損傷を低減させることのでき
る地盤変位吸収用防護構造を提供する。 【解決手段】 埋設管1の両側面に防護構造10を構成
する防護管体11a、11bが複数個設置され、埋戻土
2によって埋設されている。防護管体11a、11bは
地盤変位を吸収させるために撓むことが必要であり、可
撓性の管、ポリエチレン管等の樹脂管等が用いられる。
防護管体11aは横断面の天地側に外側から管厚で2/
3以下の深さのスリット12a、12bを2個所設けて
いる。地盤1に左右方向変位を生じた場合には、スリッ
ト12a、12bが口を開くので防護管体11aが大き
く変形して地盤変位を吸収するので、埋設管には地盤変
位が伝わらない。なお、地盤変位がない場合は、土圧に
対してスリット12a、12bが口を閉じる方向である
ので、土圧によって潰れることはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガス、電力、水道等
各種用途の埋設管の側面に位置し、管軸に沿って埋設さ
れる防護構造において、地震等により埋設管に直角に作
用する地盤変位を想定したもので、上記地盤の変位入力
を低減させる防護構造に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の埋設管は一般に長距離にわたっ
て敷設されているので、地震が発生した時、埋設管の周
囲の地盤の動きは各個所ごとに異なるが、大別して以下
の2つの現象の影響を受ける。
【0003】一つは、地震波により地盤そのものに著し
い変化が発生する現象で、砂質土地盤に発生する液状化
である。液状化は砂質土が地震波により一時的に液体の
ようになってしまうものである。液状化した地盤では鉛
直方向及び水平方向の支持力が著しく減少し、場合によ
っては支持力が零になり、その結果、その地盤に支持さ
れている埋設管が浮上がったり、傾斜したりして、埋設
管に被害が発生する。
【0004】もう一つは、断層変位による地盤変位であ
る。この場合には、断層変位を生じた個所で埋設管が地
盤から局部的な力を受けるために、曲がり等の損傷を受
ける危険性がある。
【0005】そのために、埋設管については上記の現象
を想定した耐震対策が検討されている。
【0006】特開平2−46387号公報には、既設埋
設管についての地盤液状化時の浮き上がりを防止する技
術が開示されている(従来技術1)。
【0007】複数個の門型部材が既設埋設管に跨がるよ
うにして管軸方向に設置されて、既設埋設管の浮上がり
を防止している。
【0008】特開平3−33584号公報には、埋設管
について地盤沈下等による曲げ力を防止する技術が開示
されている(従来技術2)。
【0009】図6に示すように、埋設管3を地中に埋設
するに際して、埋設管3の外面に粒状の発泡樹脂5を付
着させて、埋設管3の発泡樹脂5によるクッション作用
によって、地盤沈下等による曲げ力を防止する。符号1
は地盤、2は埋戻土、4はスペーサ−である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来技術1は地盤の液状化を念頭においたものであ
り、地盤の液状化への対策としては有効であっても、埋
設管が地盤から局部的に、断層変位による地盤変位を受
ける場合には充分な対策とはいえない。
【0011】一例として、図7は市街地等で見られるよ
うな硬く締まった地盤で、左右方向の断層変位による地
盤変位を埋設管が受けた場合の模式図であり、図8は図
7の埋設管の状態を示す図である。
【0012】図7において、埋設管3を埋戻した埋戻土
2の周囲の地盤1が矢印に示す左右方向の断層変位によ
り2つの地盤1a、1bに変位している。そのために、
図8に示すように、埋設管3は矢印に示す左右方向に変
形させようとする外力を直接に受け、曲がり等の損傷を
生じる。
【0013】埋設管がこのような曲がり等の損傷を受け
ると、水道用の埋設管の場合は、断水等の影響を受け、
またガス用の埋設管の場合は、ガスによる漏洩の危険
性、ガスの送入停止に伴う影響等を受ける。
【0014】前述した従来技術2は上記のような断層変
位による地盤変位に対して、発泡樹脂5によるクッショ
ン作用によって、曲がり等の損傷防止が期待されるが、
埋設管の外面に、樹脂、モルタル、アスファルト、水ガ
ラス等の付着剤によって発泡樹脂を付着させることが必
要であり、長距離にわたって敷設されている埋設管に適
用させるには煩雑過ぎて実用的でない。
【0015】本発明では、上記した問題点の解決を図っ
たものであり、地震等により埋設管に直角に作用する地
盤変位、特に、左右方向の断層変位による地盤変位が生
じても埋設管の損傷を低減させることのできる施工の容
易な地盤変位吸収用防護構造を提供することを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は埋設管の側面に
位置し、管軸に沿って埋設される防護構造において、前
記防護構造が管体で構成され、その管体の天地側に管外
表面からのスリットを一個所以上設けたことを特徴とす
る埋設管の地盤変位吸収用防護構造である。
【0017】本発明によれば、上記構成の防護管体を、
埋設管の側面に管軸に沿って設置することにより、左右
方向の断層変位による地盤変位が生じても、防護管体が
天地側に大きく変形し、地盤変位を吸収するので、埋設
管には地盤変位が伝わらない。そのために、地盤変位が
生じても、埋設管には損傷が生じない。
【0018】なお、スリットの位置を天地側に限定して
いるので、通常の地盤変位がない場合に土圧による上下
方向の荷重が作用しても、スリットが口を閉じる方向と
なり、土圧に対する抵抗力はスリットがない場合と遜色
がない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図に
よって説明する。図1は本発明の一実施の形態を示す断
面図であり、図2は図1のA−A線矢視による断面図で
あり、図3は本発明に用いる防護管体の一実施の形態を
示す断面図である。
【0020】図1、図2において、埋設管3の両側面に
防護構造10を構成する防護管体11a、11bが複数
個設置され、埋戻土2によって埋設されている。防護管
体11a、11bの高さは埋設管3の管頂より高くなる
ように積重ねている。
【0021】防護管体11a、11bは両側にそれぞれ
3列で5段に積重ねて設置したが、これに限定されるも
のではなく、防護管体11a、11bの大きさ、数、配
列等を適宜選択することができる。
【0022】防護管体11a、11bは地盤変位を吸収
するために変形することが必要であり、可撓性の管、ポ
リエチレン管等の樹脂管等が用いられる。防護管体11
aは図3に示すように、ここでは防護管体11aの天地
側に管厚の外側から1/2の深さのスリット12a、1
2bを2個所設けている。
【0023】防護管体11aの天地側にスリット12
a、12bを設けるのは、地盤変位のない場合に、土圧
による上下方向の荷重に対してスリットが口を閉じる方
向になるので防護管体11aが潰れることが防止され、
一方、左右方向の断層変位により地盤1に変化を生じた
場合に、スリットが口を開く方向になるので防護管体1
1aが左右方向に大きく潰れるように変形し、地盤変位
を吸収できるようにするためである。これによって、埋
設管には地盤変位が伝わらない。そのために、地盤変位
が生じても、埋設管には損傷が生じない。
【0024】図4は本発明に用いる防護管体の地盤変位
のない場合の状態を示す断面図であり、図5は本発明に
用いる防護管体の地盤変位吸収の場合の状態を示す断面
図である。
【0025】図4において、防護管体11aは天地側に
外側からスリット12a、12bを設けているので、地
盤変位のない場合は、防護管体11aは管頂側に矢印の
方向に土圧による荷重を受けているが、スリット12
a、12bが口を閉じる方向であり、潰れることがな
く、防護管体11aは一点鎖線で示す防護管体13aの
形状を示す。そのために、防護管体11a自体の強度を
保持することができる。
【0026】一方、図5において、矢印方向に地盤変位
を生じた場合は、防護管体11aのスリット12a、1
2bが口を開く方向となるので、防護管体11aは左右
方向に潰れるように大きく変形し、一点鎖線で示す防護
管体13aの形状になる。そのために、防護管体13a
が地盤変位を吸収して埋設管には地盤変位が伝わらない
ので、地盤変化が生じても、埋設管には損傷が生じな
い。
【0027】なお、スリットの深さについては、その深
さが深いほど、地盤変位が生じた際の変形が大きくな
り、地盤変位の影響吸収効果が大きくなる。一方、土圧
等の上下方向荷重が作用している際の管に生じる周応力
は、外表面から管厚の1/2までの領域は圧縮応力であ
るが、それを越えた領域は引張応力になるので、スリッ
トの深さを管厚の1/2を越えた深さにすると、地盤変
位が生じていない通常の土圧等の上下方向荷重に対する
抵抗力が低下することになる。したがって、管厚の1/
2の深さのスリットにすれば、上下方向荷重に対する抵
抗力を低下させることなく最大の地盤変位吸収効果を得
ることができる。
【0028】実際には、上下方向荷重に対する抵抗力と
地盤変位吸収効果のバランスを考慮してスリットの深さ
を決定すればよい。一般的には、管厚の2/3以下の範
囲にするのが適切である。
【0029】そして、本発明では防護管体11aを埋設
管の両側に位置させ、管軸に沿って埋設すればよいの
で、施工も容易である。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、地震等により埋設管に
直角に作用する地盤変位を想定した場合に、上記断層変
位による地盤変位が生じても、埋設管の損傷を低減させ
ることのでき、且つ施工が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す断面図である。
【図2】図1のA−A線矢視による断面図である。
【図3】本発明に用いる防護管体の一実施の形態を示す
断面図である。
【図4】本発明に用いる防護管体の地盤変位のない場合
の状態を示す断面図である。
【図5】本発明に用いる防護管体の地盤変位吸収の場合
の状態を示す断面図である。
【図6】従来の埋設管の防護状態の一例を示す断面図で
ある。
【図7】埋設管が地盤変位を受けた場合の模式図であ
る。
【図8】図7の埋設管の状態を示す概略図である。
【符号の説明】
1 地盤 2 埋戻土 3 埋設管 10 防護構造 11a、11b 防護管体 12a、12b スリット 13a、13b 変形した防護管体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 埋設管の側面に位置し、管軸に沿って埋
    設される防護構造において、前記防護構造が管体で構成
    され、その管体の天地側に管外表面からのスリットを一
    個所以上設けたことを特徴とする埋設管の地盤変位吸収
    用防護構造。
JP9006364A 1997-01-17 1997-01-17 埋設管の地盤変位吸収用防護構造 Pending JPH10195854A (ja)

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JP9006364A JPH10195854A (ja) 1997-01-17 1997-01-17 埋設管の地盤変位吸収用防護構造

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JP9006364A JPH10195854A (ja) 1997-01-17 1997-01-17 埋設管の地盤変位吸収用防護構造

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007120554A (ja) * 2005-10-26 2007-05-17 Jfe Engineering Kk 耐震性に優れた管の埋設方法
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CN113154130A (zh) * 2021-05-18 2021-07-23 广东峻佳建设有限公司 一种市政污水管道铺设防护支撑装置及防护方法

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