JPH10195645A - スパッタリング装置 - Google Patents

スパッタリング装置

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JPH10195645A
JPH10195645A JP154597A JP154597A JPH10195645A JP H10195645 A JPH10195645 A JP H10195645A JP 154597 A JP154597 A JP 154597A JP 154597 A JP154597 A JP 154597A JP H10195645 A JPH10195645 A JP H10195645A
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JP
Japan
Prior art keywords
shield plate
target
sputtering
cathode case
traction mechanism
Prior art date
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Pending
Application number
JP154597A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiro Kubo
智弘 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP154597A priority Critical patent/JPH10195645A/ja
Publication of JPH10195645A publication Critical patent/JPH10195645A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スパッタが行われるターゲット以外の周面で
あるカソードケース上面へのシールド板の着脱の作業性
を向上し、かつシールド板の熱膨張による反りを防止し
信頼性の高いスパッタを行うことのできるスパッタリン
グ装置を得る。 【解決手段】 シールド板の取り付け手段として、シリ
ンダ装置7及び牽引機構6を用い、シールド板3の側縁
部から垂設したクランク状孔16を有する複数のフック
片15に牽引機構6に設けたロックピン11をそれぞれ
係合し、シリンダ装置7の駆動による牽引機構6の引き
込み力でシールド板3をターゲット以外の周囲であるカ
ソードケース1の上面に圧着させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スパッタリング装
置に関し、特にターゲット部材のスパッタが行われるタ
ーゲット以外の周囲を覆い隠すためのシールド板の取り
付け手段に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、スパッタリング装置において陰極
であるカソード側に設けられているターゲットのみを確
実にスパッタするため、ターゲット以外の部分をシール
ド板で覆い隠すようにしている。このシールド板は例え
ば長尺に巻装された被成膜加工物の1ロールのスパッタ
動作後にはロール交換と併せて一たん取外し、ターゲッ
ト表面を磨く作業が必要となり、この作業はスパッタに
より成膜される膜特性を良好にするために重要な作業で
ある。
【0003】図4にターゲット以外の部分をシールドす
るシールド板の取り付け構造の従来例を示す。
【0004】符号1がスパッタリング装置の陰極側であ
るカソードケース、2がカソードケース1に支持された
ターゲット部材であり、3がターゲット部材2のターゲ
ット以外の周囲を覆い隠すようにカソードケース1の周
面上に固定される枠状のシールド板である。
【0005】シールド板3にはその周面に一定間隔に多
数(この例では24か所)のボルト挿通孔4が形成さ
れ、カソードケース1の周面に各ボルト挿通孔4とそれ
ぞれ対応する位置にボルトねじ孔5が形成されている。
【0006】すなわち、シールド板3はカソードケース
1の周面上に載せ、それぞれのボルト挿通孔4を通じて
ボルトねじ孔5に皿ボルト4aをねじ込んでシールド板
3を固定しターゲット以外の周面を覆い隠している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、スパッタリ
ング動作において1ロールのスパッタ動作の後にターゲ
ット表面を磨く作業は皿ボルト4aを工具で1本づつ抜
き出してシールド板3を取り外した状態でターゲット表
面を紙ヤスリ等で磨く作業を行い、この作業の終了後に
再びシールド板3をボルト固定するのである。シールド
板3を取外さないでターゲット表面を磨くと、切削粉等
がカソードケースとシールド板との間に残り、これが以
後のスパッタ動作に悪影響を及ぼすことから、シールド
板を一たん取り外し切削粉等をターゲット部材2からき
れいに除去することは重要な作業である。
【0008】このため、シールド板3の着脱作業にあっ
ては多数の皿ボルト4aをいちいち出し入れする必要が
あるので多くの作業時間を要し、しかも、スパッタリン
グ装置が複数台有する場合には上述した作業は莫大な時
間が浪費されることになる。
【0009】一方、シールド板3はスパッタ中にターゲ
ット部材2の発熱の影響により加熱され反りや熱膨張が
発生する。この反りや熱膨張を防止するためにカソード
ケース1とシールド板3との密着性をよくし、シールド
板3の熱をカソードケース1側へ逃がすことも考慮して
いるため皿ボルトの数を減らすことは好ましくない。
【0010】また、シールド板3に熱膨張が発生した場
合、皿ボルト4a,4aの間のシールド板部分では歪み
を逃がすところがないため、この部分で反りが発生しシ
ールド板3とターゲットとの隙間が変化し、このことが
スパッタ動作に影響し生産品の特性を損なうといった問
題がある。
【0011】本発明は、上述したような課題を解消する
ためになされたもので、カソードケースへのシールド板
の着脱の作業性を向上し、かつシールド板の熱膨張によ
る反りを防止し信頼性の高いスパッタを行うことのでき
るスパッタリング装置を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明によるスパッタリング装置は、シールド板の
取り付け手段として、シールド板をシリンダ装置及び牽
引機構を用いてターゲット以外の周囲に圧着しシールド
するようにしたものである。
【0013】このように構成したことで、シールド板を
カソードケースに対して所定位置にセットするだけで、
シリンダ装置の駆動動作によりシールド板を作業性よく
着脱することができる。
【0014】また、シールド板は側縁部から垂設した複
数の鉤状フック部に牽引機構に設けたピンを係合し、牽
引機構の引き込み力によりカソードケース上面に圧着さ
せるようにした。これによって、ターゲット部材の発熱
によりシールド板に伝わる熱をカソードケース側へ効果
的に放熱し、シールド板の反りを回避することができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるスパッタリン
グ装置の実施例を図面を参照して説明する。図1はター
ゲットが取り付けられているカソードケースとシールド
板とを分離した状態の斜視図である。
【0016】符号1がスパッタリング装置の陰極側であ
るカソードケース、2がカソードケース1に支持された
ターゲット部材であり、3がターゲット部材2のターゲ
ット以外の周囲を覆い隠すようにカソードケース1の周
面上にシールド固定される枠状のシールド板である。
【0017】さて、カソードケース1にはシールド板3
を固定するための牽引機構6が配設されている。以下、
牽引機構6の詳細について説明する。
【0018】矩形状からなるカソードケース1は図示し
ない支持体に固定され、このカソードケース1の長手方
向の下部に一対のシリンダ装置7,7が配置されてい
る。シリンダ装置7,7にはそれぞれ下向きに出入する
ロッド7a,7aを有し、両ロッド7a,7aの先端部
にU字形の縦向き可動フレーム8,8が取り付けられ、
その上端部に一体に横向き可動フレーム9,9が設けら
れている。そして、この横向き可動フレーム9,9間に
一対の可動プレート10,10がカソードケース1の長
手両側面に並行するようにして配置され、可動プレート
10,10の裏面に複数のロックピン11(図では手前
側のロックピンのみが見えている)が取り付けられてい
る。
【0019】尚、符号12,12は可動プレート10が
平行に上下動するようにガイド13,13に沿って移動
させるためのブロックであり、また、14a,及び14
bはシリンダ装置7の駆動用配管である。
【0020】一方、シールド板3の長手側部には上述し
たロックピンと同数のフック片15が形成され、各フッ
ク片15に下端に開口部16aを有するクランク状孔1
6が形成されている。尚、符号17はシールド板3に形
成された位置決め孔であり、18は位置決め孔17が係
合される位置決めピンである。
【0021】次に、シールド板3の着脱手順を図2A,
B及び図3A,Bを参照して説明する。
【0022】まず、図2Aに示すようにシールド板3を
その各フック片15を開口部16aから各ロックピン1
1に係入させた後、図2Bに示すようにシールド板3を
スライドさせ、シールド板3から手を離せばシールド板
3がその自重によって下降し図3Aに示すようにクラン
ク状孔16の袋状孔上端がロックピン11と係合する。
この図3Aの状態ではシールド板3はカソードケース1
の上面、すなわちターゲット部材2の周面から若干浮き
上がっている状態である。
【0023】かくして、シールド板3が図3Aのセット
状態においてシリンダ装置7のロッド7aを突出方向へ
駆動すると、可動フレーム8,9を介して可動プレート
10と共にロックピン11が下方へ引下げられることに
なるので、図3Bに示すようにロックピン11がクラン
ク状孔16の袋状孔下端に係合されてシールド板3が引
下げられてカソードケース1の上面に均等に圧着され、
ターゲット部材2の周面をシールドすることができる。
この際、シールド板3はこれに設けた位置決め孔17,
17がカソードケース1の位置決めピン18,18に係
合され、所定の位置に安定して固定することができる。
【0024】尚、シールド板3を取り外すにはシリンダ
装置7のロッド7aを戻し方向へ駆動することで、可動
フレーム8,9を介して可動プレート10と共にロック
ピン11が上方へ移動してシールド板3が図3Aの位置
まで浮き上がる。その後、シールド板3を持ち上げた状
態で横方向にスライド移動させ、そのままシールド板3
を引き上げることで取り外すことができる。
【0025】上述したように本発明によるシールド板の
着脱は、シリンダ装置7の駆動でシールド板3を引き込
み及び押し上げ動作により行えるようにしたので、従来
のようなシールド板のボルト締め構造に比較してシール
ド板3の着脱の作業性を大幅に向上することができる。
【0026】また、シールド板3は取り付け状態ではタ
ーゲット以外の周面となるカソードケース1の上面に均
等に面圧着されるため、ターゲット部材の発熱によって
シールド板3に生じる熱をカソードケース1側へ効果的
に放熱させることができ、これによって、シールド板の
熱膨張による反りを防止し信頼性の高いスパッタ動作を
行うことのできる。
【0027】本発明は、上述しかつ図面に示した実施例
に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲内
で種々の変形実施が可能である。
【0028】例えば、シールド板3の引き込み構造とし
て牽引機構6側のロックピン11とシールド板3側のク
ランク状孔16とから構成したが、シールド板3の着脱
が容易であればその他の構造を採用することであっても
よい。
【0029】また、実施例では一対のシリンダ7を使用
した場合について示したが、ロックピン11を有する可
動プレート10が平行に上下動できる構成を採用すれば
1つのシリンダでも可能となる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明のスパッタリ
ング装置は、ターゲット以外の周囲をシールドするシー
ルド板の取り付け手段として、シールド板をシリンダ装
置及び牽引機構を用いてターゲット以外の周囲に圧着し
シールドするようにしたので、シールド板の着脱の作業
性を大幅に向上することができる。これによって、スパ
ッタ動作後のターゲット表面の磨き作業から次のスパッ
タ動作への稼働率を高めることができるといった効果が
ある。
【0031】また、シールド板は側縁部から垂設した複
数の鉤状フック部に牽引機構に設けたピンを係合し、牽
引機構の引き込み力によりターゲット以外の周面である
カソードケース上面に圧着させるようにしたので、ター
ゲット部材の発熱によってシールド板に生じる熱をカソ
ードケース側へ効果的に放熱させることができ、シール
ド板の熱膨張による反りを防止し信頼性の高いスパッタ
動作を行うことのできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスパッタリング装置のカソードケ
ースとシールド板との分離状態の斜視図である。
【図2】A カソードケースにシールド板を載せた状態
の動作図である。 B シールド板をスライドさせた動作図である。
【図3】A シールド板が自重によりセットされた状態
の動作図である。 B シールド板がカソードケース上面にシールドされた
状態の動作図である。
【図4】従来のスパッタリング装置のカソードケースと
シールド板との分離状態の斜視図である。
【符号の説明】
1 カソードケース、2 ターゲット部材、3 シール
ド板、6 牽引機構、7 シリンダ、8,9 可動フレ
ーム、10 可動プレート、11 ロックピン、15
フック片、16 クランク状孔、17 位置決め孔、1
8 位置決めピン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極であるカソードケースにターゲット
    部材が取り付けられ、ターゲット部材のスパッタが行わ
    れるターゲット以外の周囲を枠状のシールド板でシール
    ドするようにしたスパッタリング装置において、 上記シールド板の取り付け手段として、上記シールド板
    をシリンダ装置及び牽引機構を用いて上記ターゲット以
    外の周囲に圧着しシールドするようにしたことを特徴と
    するスパッタリング装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスパッタリング装置にお
    いて、 上記シールド板は側縁部から垂設した複数の鉤状フック
    部に上記牽引機構に設けたピンを係合し、当該牽引機構
    の引き込み力により上記ターゲット以外の周囲であるカ
    ソードケース上面に圧着させることを特徴とするスパッ
    タリング装置。
JP154597A 1997-01-08 1997-01-08 スパッタリング装置 Pending JPH10195645A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP154597A JPH10195645A (ja) 1997-01-08 1997-01-08 スパッタリング装置

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JP154597A JPH10195645A (ja) 1997-01-08 1997-01-08 スパッタリング装置

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Publication Number Publication Date
JPH10195645A true JPH10195645A (ja) 1998-07-28

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ID=11504501

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP154597A Pending JPH10195645A (ja) 1997-01-08 1997-01-08 スパッタリング装置

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JP (1) JPH10195645A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007122735A1 (ja) * 2006-04-24 2007-11-01 Thin-Film Process Inc. スパッタリング装置
WO2014149966A1 (en) * 2013-03-15 2014-09-25 Applied Materials, Inc. Self-centering process shield

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007122735A1 (ja) * 2006-04-24 2007-11-01 Thin-Film Process Inc. スパッタリング装置
WO2014149966A1 (en) * 2013-03-15 2014-09-25 Applied Materials, Inc. Self-centering process shield
US9644262B2 (en) 2013-03-15 2017-05-09 Applied Materials, Inc. Self-centering process shield

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