JPH10195365A - ボールペン用油性インキ - Google Patents
ボールペン用油性インキInfo
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- JPH10195365A JPH10195365A JP69297A JP69297A JPH10195365A JP H10195365 A JPH10195365 A JP H10195365A JP 69297 A JP69297 A JP 69297A JP 69297 A JP69297 A JP 69297A JP H10195365 A JPH10195365 A JP H10195365A
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- JP
- Japan
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- ink
- oil
- silica
- resin
- pen
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- Pending
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Abstract
長時間放置した場合に、ペン先からのインキの漏れの発
生しないボールペン用油性インキを提供する。 【解決手段】 有機溶剤、着色剤、樹脂を含む油性イン
キにおいて、一次平均粒子径7〜40nmまたは/および
比表面積(BET法)50〜380m2/gのシリカを
含有してなるボールペン用油性インキ。
Description
ンキに関する。
ゆる油性ボールペンは、直射日光に当たるとペン体の温
度が上昇したり下向きに長時間放置したりすると、ペン
先からインキが漏れ出てくることがある。特にペン先の
ボール径が1.0mm以上のチップを使用した油性ボール
ペンにおいてその傾向が顕著である。それを改良するた
めにインキの粘度を高くしたり乾燥性を向上させると、
書き初めの描線のカスレ、書き味やインキの寿命、ボー
ペンの筆記性能の低下などが発生する恐れがある。この
ように油性ボールペンのペン先から漏れ出したインキに
より手や衣服を汚したりして、油性ボールペンが使用で
きなくなることがあり、このペン先からのインキの漏れ
を防止するためにチップのクリアランスを少なくするの
が実状であるが、そのために筆記時のペン先からのイン
キの流出が悪くなり書き味が低下する傾向がある。
する課題は、ペンを直射日光に当てた場合とか下向きに
長時間放置した場合とかに、ペン先からのインキの漏れ
が発生しないようなボールペン用油性インキを提供する
ことである。
た結果、特定の平均粒子径または比表面積(BET法)
を有するシリカを、有機溶剤、着色剤、樹脂を含む油性
インキに添加することにより、油性ボールペンのペン先
からのインキの漏れ出しを防止できることを見出し、本
発明のボールペン用油性インキを得ることに成功した。
溶剤、着色剤、樹脂を含む油性インキにおいて、一次平
均粒子径が7〜40nmのシリカを含有することが特徴で
ある。好ましくは、このインキの25℃における粘度が
5000〜20000mPa・sである。
溶剤、着色剤、樹脂を含む油性インキにおいて、比表面
積(BET法)が50〜380m2/gであるシリカを
含有することが特徴である。好ましくは、このインキの
25℃における粘度が5000〜20000mPa・sであ
る。
カは、一次平均粒子径が7〜40nm、または/および比
表面積(BET法)が50〜380m2/gのものであ
り、表面は親水性でも疎水性のものでも構わない。含有
量はインキ全量に対して0.01〜2.0重量%であ
り、好ましくは0.03〜1.0重量%、より好ましく
は0.05〜0.5重量%である。0.01重量%未満
では効果がなく、2.0重量%を超えると粘度が高くな
りすぎる。
は、従来のボールペン用インキに使用されている公知の
染料、顔料などのすべてが使用可能である。たとえば、
油溶性染料としては、使用する有機溶剤に可溶な染料、
例えばバリファーストカラー〔オリエント化学工業
(株)製、登録商標名〕、アイゼンスピロン染料、アイ
ゼンSOT染料〔保土谷化学工業(株)製、登録商標
名〕などが挙げられる。また、顔料としては、酸化チタ
ン、カーボンブラック、金属粉などの無機系顔料、アゾ
レーキ、不溶性アゾ顔料、キレートアゾ顔料、フタロシ
アニン顔料、ペリレン顔料、アントラキノン顔料、キナ
クリドン顔料、染料レーキ、ニトロ顔料、ニトロソ顔料
などの有機顔料が挙げられる。これらの着色剤は、それ
ぞれ単独で用いても良いし、2種以上混合して用いても
良く、また、染料と顔料を併用しても良い。その含有量
はインキの全重量に対して5〜50重量%の範囲である
ことが好ましい。
通常のボールペン用油性インキに用いられている溶剤、
すなわち、前記の着色剤を溶解または分散し、かつ比較
的高沸点であるものが使用される。たとえば、ベンジル
アルコール、フェノキシエタノール、カルビトール類、
セロソルブ類などが挙げられる。これらは単独で用いて
もよいし、2種以上混合して用いてもよく、その含有量
はインキ全量に基づき20〜70重量%の範囲であるこ
とが好ましい。
のボールペン用油性インキに慣用されている樹脂、例え
ばケトン樹脂、スルフォアミド樹脂、マレイン酸樹脂、
エステルガム、キシレン樹脂、アルキッド樹脂、フェノ
ール樹脂、ロジン樹脂、ポリビニルピロリドンなどが用
いられる。これらの樹脂は単独で用いてもよいし、2種
以上混合して用いてもよく、その含有量は、インキ全量
に対して1〜40重量%の範囲である。これらの樹脂は
インキを高粘度に保つ作用をする。
て、通常のボールペン用油性インキに用いられている他
の添加物、例えば界面活性剤、防菌剤、潤滑油などを必
要に応じて含有することもできる。
子径7〜40nmまたは/および比表面積(BET法)5
0〜380m2/gの微粒子シリカがインキ中に含まれ
ていることによって、どのような条件でもペン先からの
インキの漏れのない、滑らかな筆記性が得られる油性ボ
ールペンが提供できる。この漏れ防止、筆記性向上の作
用は明確には判明していないが、シリカ粒子の表面に持
っているシラノール基はインキを静置状態にしておくと
水素結合によって相互に結合することにより粘度が上昇
し、かつ網目構造を構成することによりペン先からのイ
ンキの漏れが防止されると推定される。また筆記によっ
て剪断力が加わるとこの網目構造も破壊され粘度が低下
するために筆記性にはなんら問題が生じないものと推定
される。
詳細に説明する。実施例、比較例で調製されたインキに
ついて下記の試験を行なった。試験用ボールペンとし
て、ポリプロピレンチューブ、ステンレスチップ(ボー
ルはともに超硬合金タングステンカーバイドで、直径
0.7mmである)を有するボールペンに所定のインキを
充填して用いた。
たインキの量を測り、試料数10本中の最頻値をとり、
下記の基準で判定した。 ○=インキ漏れが全くない。 ●=ペン先に極少量のインキ漏れが認められる。 △=ペン先に中程度のインキ漏れが認められる。 ▲=ペン先に多量のインキ漏れが認められる。 ×=インキが漏れ落ちた。
ンドで筆記用紙に筆記し、筆感の滑らかさと軽さを下記
の基準で判定した。 ○=非常に滑らかで軽い書き味。 ●=滑らかで軽い書き味。 △=やや滑らかさや軽さに欠ける書き味。 ▲=やや重い書き味。 ×=非常に重い書き味。
成分を所定量投入し、60℃、8時間撹拌し、得られた
粗インキをロールで十分混練後、濾過により不溶物を除
いて黒色のボールペン用油性インキを得た。このインキ
の粘度をEH型粘度計で測定したところ、12000mP
a・sであった。
成分を所定量投入し、60℃、8時間撹拌し、得られた
粗インキをロールで十分に混練後、濾過により不溶物を
除いて黒色のボールペン用油性インキを得た。インキの
粘度をEH型粘度計で測定したところ、8000mPa・s
であった。
成分を所定量投入し、60℃、8時間撹拌し、得られた
粗インキをロールで十分に混練後、濾過により不溶物を
除いて青色のボールペン用油性インキを得た。インキの
粘度をEH型粘度計で測定したところ、10000mPa
・sであった。
成分を所定量投入し、60℃、8時間撹拌し、得られた
粗インキをロールで十分に混練後、濾過により不溶物を
除いて赤色のボールペン用油性インキを得た。インキの
粘度をEH型粘度計で測定したところ、15000mPa
・sであった。
登録商標名〕 *2〔保土谷化学工業(株)製、登録商標名〕 *3〔日立化成(株)製、登録商標名〕 *4〔ISP社製〕 *5〔日本アエロジル(株)製〕 *6〔SANDOZ製〕 *7〔BASF製〕
替える以外は実施例と同様に行い、実施例1〜4に対応
して比較例1〜4として各色のインキを調製した。
得られたインキを、上記試験用ボールペンに充填し、イ
ンキの漏れと筆記性を試験した。結果を表1に示す。
ールペンに充填した場合、直射日光に当たった場合や、
長時間ペン先を下に放置した場合でもペン先からのイン
キの漏れがなく、滑らかな筆記性が得られる。
Claims (3)
- 【請求項1】 有機溶剤、着色剤、樹脂を含む油性イン
キにおいて、一次平均粒子径7〜40nmのシリカを含有
してなるボールペン用油性インキ。 - 【請求項2】 有機溶剤、着色剤、樹脂を含む油性イン
キにおいて、比表面積(BET法)50〜380m2/
gのシリカを含有してなるボールペン用油性インキ。 - 【請求項3】 25℃における粘度が5000〜200
00mPa・sであることからなる請求項1または請求項2
記載のボールペン用油性インキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP69297A JPH10195365A (ja) | 1997-01-07 | 1997-01-07 | ボールペン用油性インキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP69297A JPH10195365A (ja) | 1997-01-07 | 1997-01-07 | ボールペン用油性インキ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10195365A true JPH10195365A (ja) | 1998-07-28 |
Family
ID=11480819
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP69297A Pending JPH10195365A (ja) | 1997-01-07 | 1997-01-07 | ボールペン用油性インキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10195365A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7303350B2 (en) | 2002-05-31 | 2007-12-04 | Mitsubishi Pencil Co., Ltd. | Ink composition for pressurized ball-point pen and pressurized ball-point pen |
CN100462411C (zh) * | 2003-08-12 | 2009-02-18 | 三菱铅笔株式会社 | 用于细笔头圆珠笔的水基墨水组合物及细笔头圆珠笔 |
JP2012158685A (ja) * | 2011-01-31 | 2012-08-23 | Pilot Corporation | ボールペン用インキ組成物 |
-
1997
- 1997-01-07 JP JP69297A patent/JPH10195365A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7303350B2 (en) | 2002-05-31 | 2007-12-04 | Mitsubishi Pencil Co., Ltd. | Ink composition for pressurized ball-point pen and pressurized ball-point pen |
CN100462411C (zh) * | 2003-08-12 | 2009-02-18 | 三菱铅笔株式会社 | 用于细笔头圆珠笔的水基墨水组合物及细笔头圆珠笔 |
JP2012158685A (ja) * | 2011-01-31 | 2012-08-23 | Pilot Corporation | ボールペン用インキ組成物 |
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A521 | Written amendment |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20051014 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051206 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060127 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20060130 |
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