JPH10193961A - 車両用空調装置の圧縮機制御装置 - Google Patents

車両用空調装置の圧縮機制御装置

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JPH10193961A
JPH10193961A JP403497A JP403497A JPH10193961A JP H10193961 A JPH10193961 A JP H10193961A JP 403497 A JP403497 A JP 403497A JP 403497 A JP403497 A JP 403497A JP H10193961 A JPH10193961 A JP H10193961A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の加速性能を向上させるとともに、冷房
能力を確保することを目的とする。 【解決手段】 車両を加速させる第1条件時(ステップ
S10にてYES)には、圧縮機を停止させ(ステップ
S20)、車両を上記第1条件より緩い第2条件時(ス
テップS50にてYES)には、圧縮機の回転数が高く
なるほど停止温度(TEoff )を高くする(ステップS
90)。これにより、上記第1条件時には圧縮機を停止
するので車両の加速性能が向上するとともに、上記第2
条件時でも圧縮機が停止しやすくなるので、車両の加速
性能が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用空調装置の
圧縮機制御装置に関するもので、特に車両の加速性能お
よび車両の燃費を向上させるものに関する。
【従来の技術】従来、車両用空調装置の圧縮機は、エン
ジンにて駆動されるようになっている。そして、このよ
うな圧縮機が駆動されている際は、エンジンに負荷がか
かって、走行のためのエンジン性能を低下させる要因と
なる。そして、特に車両が加速する状態を判定するため
の条件として、例えばエンジン回転数が所定値より高く
なると車両用空調装置の圧縮機の作動を停止して、エン
ジンの負荷を低減することで、車両の加速性能を向上さ
せているものが公知である(一般的に加速カットと呼ば
れる)。そして、近年、例えば低排気量車等では、エン
ジン自体の性能から加速性能が大排気量車に比べて劣
り、まだまだ加速性能が悪く、さらなる加速能力を向上
させたいという要望が強い。
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者は上
述したようにさらなる加速性能を向上させるために、上
述の加速カットを早める、つまり加速する状態を判定す
る条件をさらに下げることで、ゆるやかな加速において
も圧縮機を停止させるものを検討した。しかしながら、
このように行うと頻繁に圧縮機が停止してしまうこと
で、車両用空調装置の冷凍サイクルが停止して冷房能力
が著しく低下するという問題がある。
【課題を解決するための手段】ところで、上記圧縮機を
含む冷凍サイクルには、車室内を冷却するための蒸発器
が設けられている。そして、この蒸発器の直下流側に
は、温度センサが設置されており、圧縮機は、例えばこ
の温度センサが検出する温度が、停止温度として3℃
(停止温度)より低いと停止され、作動温度として4℃
より高くなると作動するように制御されている。そこ
で、本発明者は、車両加速時において上記停止温度を上
げると、圧縮機を停止しやすくすることで、車両の加速
性能を向上させることができるとともに、冷房能力をあ
る程度確保できるという点に着目した。つまり、本発明
では、車両の加速する第1加速条件のときには、上述し
たように圧縮機を停止させ、この第1条件より緩い加速
時である第2加速条件のときには、圧縮機の上記停止温
度を上げることで、車両の加速性能を向上させるととも
に、冷房能力を確保することを目的とする。そこで、本
発明は、請求項1ないし7記載の発明では、圧縮機制御
手段(1a、12)は、車両を加速させる第1加速条件
時に圧縮機(1)を停止させ、第1加速条件より緩く前
記車両を加速させる第2加速条件時には、停止温度(T
Eoff )を高めに設定することを特徴としている。これ
により、車両を加速させる第1加速条件には圧縮機1を
停止させる。これにより、走行用エンジンの負荷が低減
されて、加速性能が向上する。これに加え上記第1加速
条件より緩く車両を加速させる第2加速条件時には、停
止温度が高めに設定されるので、圧縮機が停止しやすく
なって、車両の加速性能を向上できるとともに、ある程
度の冷房能力(除湿能力)を確保できる。また、特に請
求項2記載の発明では、圧縮機制御手段(1a、12)
は、停止温度(TEoff )を高めに設定されたのち、車
両の加速させる条件に係わらず所定時間(T2)中は、
停止温度(TEoff )を高めに設定された状態を保持す
ることを特徴としている。これにより、例えば短時間に
停止温度が高められたのち、停止温度が元に戻ると、蒸
発器6を通過した直後の温度が頻繁に変動してしまう不
具合があるが、一旦停止温度が高められた後、所定時間
経過するまでは停止温度が高められた状態が保持される
ので、上記のような不具合は未然に防止できる。また、
特に請求項3記載の発明では、車室内の冷房負荷の大き
さを検出する冷房負荷検出手段(S30)を有し、冷房
負荷検出手段(S30)が検出する冷房負荷が所定値よ
り小さいときに停止温度(TEoff )を高めに設定する
ことを特徴としている。これにより、冷房負荷が所定値
より小さいときのみに停止温度を高めに設定するので、
冷房負荷が所定値より大きいときの冷却能力を確保でき
る。また、特に請求項5記載の発明では、圧縮機(1)
の回転数(Ne)に相当する物理量を検出する回転数検
出手段(11)を有し、この回転数検出手段(11)が
検出する前記物理量が大きくなるほど、停止温度(TE
off )を高めに設定することを特徴としている。これに
より、一般的な車両用空調装置の圧縮機は、図4に示す
ように実使用での稼働回転数頻度を考慮し、低中回転域
で最高効率となるように設計されていることに着目し、
本発明では図4に示すように圧縮機効率が低い高回転数
になるほど、圧縮機は停止されやすくなるので、効率良
く圧縮機を作動させることができる。
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)以下、本発明を図に示す第1実施形態
について説明する。図1は、本発明装置の全体システム
構成を示すもので、先ず車両用空調装置の冷凍サイクル
装置100について述べると、圧縮機1は電磁クラッチ
1aを介して走行用エンジン2(以下、エンジン2)に
よりベルト駆動されるようになっている。そして、圧縮
機1は、周知の如く冷媒を圧縮して吐出するものであっ
て、圧縮機1から吐出された高温高圧の冷媒ガスは凝縮
器3において、図示しない冷却ファンにより送風される
冷却空気と熱交換して冷却され、凝縮する。この凝縮し
た液冷媒は、レシーバー4に溜められ、ここで冷媒の気
液が分離され、液冷媒のみが温度作動式自動膨張弁5に
おいて減圧され、気液2相状態となり、次いで蒸発器6
において冷媒は空調空気から吸熱して蒸発する。この空
調空気は、蒸発器6にて冷却され、冷風となり、車室内
へ吹き出し、車室内を冷房する。蒸発器6は、車両用空
調装置の通風路7を形成するダクト8内に設置され、空
調用送風機9により送風される送風空気(車室内空気ま
たは車室外空気)を冷却する。なお、送風機9は図作成
上便宜のため、軸流ファンを図示しているが、実際は遠
心ファンである。また、蒸発器6で蒸発したガス冷媒
は、圧縮機1に還流して再度圧縮される。蒸発器6の空
気直下流側近傍には、サーミスタ等の温度センサ10が
配置されており、蒸発器6の吹出温度直後の空気温度T
eを検出するようになっている。この温度センサ10
は、蒸発器6の冷却度合いを検出する検出手段としての
役割を果たすもので、蒸発器6に冷却度合いは、吹出直
後の空気温度Teの他に、蒸発器フィン表面温度、蒸発
器冷媒配管温度等を検出しても良い。さらに蒸発器6の
空気下流側には、通過する空気を加熱する加熱用熱交換
器であるヒータコア(図示しない)が配置されている。
そして、蒸発器6にて冷却された冷風と、上記ヒータコ
アとを通過する空気との割合を調整する周知のエアミッ
クスドア(図示しない)が設けられている。なお、上記
ヒータコアは、上記エンジン1の冷却水回路中に設けら
れ、エンジン冷却水を熱源とするものである。11は、
エンジン2の回転数を検出するセンサで、この回転数セ
ンサ11は本実施形態ではエンジン2の回転数と上記圧
縮機1との回転数とが一緒なので、エンジン2および圧
縮機1の回転数を検出している。12は電子制御装置
(ECU)で、圧縮機1を断続制御(作動停止制御)す
るため、電磁クラッチ1aへの通電を断続するものであ
る。この電子制御装置12には、後述の作動説明おいて
詳述する加速判定手段13、圧縮機1の断続作動の設定
温度変更手段14、蒸発器6の吹出直後の空気温度Te
が設定温度より高いか否かの判定を行う温度判定手段1
5等を備えている。電子制御装置12には、図示しない
イグニッションスイッチがオンされることで、車載バッ
テリから電源が供給されるようになっている。さらに電
子制御装置12には、入力端子として上記回転数センサ
11および空調操作パネル16が電気的に接続されてい
る。そして、空調操作パネル16には、手動操作にて各
空調状態を切り換えるスイッチ、レバーが設けられてい
る。つまり、本実施形態では、各空調状態を手動にて操
作設定するマニュアルタイプのものである。そして、上
記空調操作パネルには、上記送風機9を駆動するととも
に、上記送風機9の送風量を設定する送風機スイッチ1
7、周知の吹出モードを変更する吹出モードスイッチ1
8、上記圧縮機1を作動停止させるエアコンスイッチ
(A/C)19、上記エアミックスドアの開度、つまり
空調風の温度を調整する温度調節レバー20が設けられ
ている。また、上記送風機スイッチ17により、送風機
9の送風状態がOFF、Lo、Midiam、Hiが設
定可能になる。そして、本実施形態では上記イグニッシ
ョンスイッチがオンされた状態で、上記エアコンスイッ
チ19がオンされ、さらに送風機スイッチ17の設定位
置がOFF以外であると、圧縮機1は、温度センサ10
の検出温が後述の作動温度(TEon)より高くなると作
動され、後述の停止温度(TEoff )より低くなると停
止される。なお、これら温度センサ10の検出温と、作
動温度(TEon)および停止温度(TEoff )の判定
は、上記温度判定手段にて15行われる。次に、上記構
成において本実施形態の作動を説明する。なお、本実施
形態ではエアコンスイッチがオンされると、上記回転数
センサ11が常時エンジン2(圧縮機1)の回転数を検
出するようになっている。図2は、電子制御装置12に
よる制御内容を示すフローチャートで、上記エアコンス
イッチの投入により制御ルーチンが起動する。先ず、ス
テップS10では、上記加速判定手段にて、回転数セン
サ11が検出する回転数Neが5000rpm以上か否
かを判定する。ここで、車両を加速させる際には、車両
の運転者は図示しないアクセルペダルを踏み込み、これ
に伴ってエンジン1の回転数が上昇する。つまり、この
ステップS10では、エンジン1の回転数が5000r
pm以上となると、車両を加速させる条件(第1加速条
件)としてステップS20に進んで、圧縮機1を電磁ク
ラッチ1aを介して停止させる。これにより、エンジン
2の負荷が低減されて、加速性能が向上する。一方、エ
ンジン2の回転数が5000rpmより低いときには、
ステップS30に進む。ステップS30では、このステ
ップSに進む以前の所定時間T1(本実施形態では5
分)以内に、温度センサ10の検出温度TEが予め設定
された作動温度(TEon)より高くなって圧縮機1を作
動(ON)したのち、予め設定された停止温度(TEof
f )より低くなって圧縮機を停止(OFF)したか否か
が判定される。ここで、本実施形態では、上記設定温度
変更手段14により、設定温度である作動温度(TEo
n)と停止温度(TEoff )とは、図3に示すようにエ
ンジン2の回転数Neが高くなるほど、高くなるように
設定される。具体的には、図3に示すように回転数Ne
が3000rpmまでは、作動温度(TEon)は4℃一
定で、停止温度(TEoff )は3℃一定とする。回転数
Neが3000rpm〜4000rpmの間は、作動温
度(TEon)と停止温度(TEoff )とは共に同じ割合
で、高くなるように設定される。さらに回転数Neが4
000rpmより高くなると、作動温度(TEon)は5
℃一定で、停止温度(TEoff )は4℃一定に設定され
る。なお、この作動温度(TEon)と停止温度(TEof
f )とは、圧縮機1がハンチングを起こさないように周
知のごとくヒステリシスを持たせてある。また、上記停
止温度(TEoff )の最低温度3℃は、蒸発器6がフロ
ストしない最低温度に設定されている。そして、上記ス
テップS30では、図3において作動温度(TEon)と
停止温度(TEoff )とが最も低く、作動温度(TEo
n)4℃、停止温度(TEoff )3℃に設定されている
ときに、所定時間T1以内に圧縮機1が作動(ON)か
ら停止(OFF)となったか否か、もしくは所定時間T
1中に常時圧縮機1が停止していたか否かが判定され
る。ここで、このステップS30での機能は、以下のよ
うなものである。例えば外気温が高い夏場において車室
内を急速に冷却するクールダウン時は冷房負荷を大き
く、蒸発器6を通過する風量も多いので車室内が十分冷
却されるまで、蒸発器6を通過した直後の空気温度は4
℃より高く3℃より低くならない。従って、ステップS
30では 冷房負荷が所定値より小さいか否かを判定す
る手段を構成しており、このステップS30での判定結
果は、夏場のクールダウン時においてはNOとなって、
ステップS40に進んで、停止温度(TEoff )と作動
温度(TEon)とを共に最低温度の3℃、4℃とする。
これにより、クールダウン時に蒸発器6での冷却能力を
確保できる。また、例えば蒸発器6を通過する空気が外
気であって、春や秋等の中間期では、蒸発器6を通過し
た直後の空気温度は、3℃より低くなって、頻繁に圧縮
機1は作動と停止を繰り返す。さらに外気が低い冬季に
おいては、それほど蒸発器6の冷却能力(除湿能力)が
必要でなく、圧縮機1は長時間停止状態ということもあ
る。従って、この場合ステップS30では、所定時間T
1中に常時圧縮機1が停止状態と判定されて、ステップ
S50に進む。続いて、ステップS50では、エンジン
2の回転数Neが4000rpm以上か否かを判定す
る。ここで、車両を加速させる際には、上述したように
車両の運転者は図示しないアクセルペダルを踏み込み、
これに伴ってエンジン1の回転数が上昇する。そして、
上記ステップS10ではエンジン1の回転数が5000
rpm以上となると、車両を加速させる第1加速条件と
してステップS20に進んで、圧縮機1を電磁クラッチ
1aを介して停止させた。つまり、このステップS50
での機能は、上記第1加速条件より緩く車両を加速させ
る第2加速条件として、エンジン2の回転数Neが40
00rpm以上か否かを判定している。ステップS50
での判定結果がNOの場合、つまり車両をそれほど加速
させないときにはステップS90に進む。そして、ステ
ップS90では図3に示す特性図からエンジン2の回転
数Neに応じて作動温度(TEon)と停止温度(TEof
f )とが設定される。なお、ステップS90では、上記
ステップS20の判定結果がYESで、ステップS50
の判定結果がNOであるので、エンジン2の回転数Ne
は、4000rpmより低い。従って、この場合は作動
温度(TEon)と停止温度(TEoff)とは、図3にお
いてエンジン2の回転数Neが4000rpmより低い
範囲にて設定される。一方、ステップS50の判定結果
がYESの場合、つまり上記ステップS10の判定結果
がNOであったのでエンジン2の回転数Neが4000
rpm以上で5000rpmより低いときでは、ステッ
プS60に進む。ステップS60では、作動温度(TE
on)と停止温度(TEoff )とは図3に基づいて設定さ
れるのであるが、ここで、エンジン2の回転数Neが4
000rpm以上で5000rpmより低い。従って、
エンジンの回転数Neが4000rpmり低い場合よ
り、作動温度(TEon)と停止温度(TEoff )は高め
に設定され、図3に示すように作動温度(TEon)は5
℃で、停止温度(TEoff )は4℃となる。これによ
り、上記第1加速条件より緩く車両を加速させる第2加
速条件時には、作動温度(TEon)と停止温度(TEof
f )とがともに高めに設定されるので、圧縮機1が停止
しやすくなって、車両の加速性能を向上できるととも
に、燃費も向上できる。これに加え、作動温度(TEo
n)と停止温度(TEoff )とを若干ながら高めるの
で、ある程度の冷房能力(除湿能力)を確保できる。続
いて、ステップS70に進み、ステップS70ではエン
ジン2の回転数Neが4000rpm以上で5000r
pmより低い状態が、所定時間T2(本実施形態では5
秒)経過したか否かが判定される。また、ここで所定時
間T2は、停止温度(TEoff )と作動温度(TEon)
とが、それぞれ4℃、5℃となってからの時間である。
そして、ステップS70での判定結果がYESの場合
は、ステップS90に進み、現在のエンジン2の回転数
Neに基づいて図3から停止温度(TEoff )と作動温
度(TEon)とが設定される。一方、ステップS60に
て停止温度(TEoff )と作動温度(TEon)とが、そ
れぞれ4℃、5℃に設定された直後では、ステップS7
0での判定結果はNOとなり、ステップS100に進
む。そして、ステップS100では、現在のエンジン2
の回転数Neが5000rpm以上か否かを判定し、こ
の判定結果がYESの場合は、ステップS20に進ん
で、圧縮機2を停止させる。また、ステップS100の
判定結果がNOの場合は、ステップS110に進んで、
停止温度(TEoff )と作動温度(TEon)とをステッ
プS60にて設定された値で、ホールドする。つまり、
停止温度(TEoff )と作動温度(TEon)とは、それ
ぞれ4℃、5℃とし、ステップS70に戻る。このよう
にすることで、エンジン2の回転数Neが、一旦400
0rpm以上で5000rpmより低くなると、停止温
度(TEoff )と作動温度(TEon)と最高の4℃、5
℃とし、この後、所定時間T2経過しないと、停止温度
(TEoff )と作動温度(TEon)とは変更されないよ
うになる。つまり、短時間に停止温度(TEoff )と作
動温度(TEon)とが4℃、5℃から、元の3℃、4℃
に戻るように変更されると、蒸発器6を通過した直後の
空気温度が変動する。これにより、本実施形態では上述
したマニュアルタイプのものであるので、車室内に吹き
出される空調風の温度も変動し、乗員に不快感を与える
という問題がある。そこで、本実施形態では、停止温度
(TEoff )と作動温度(TEon)とは、所定時間T2
経過するまで4℃、5℃にホールドされるので、上記問
題を解決することができる。また、本実施形態では、回
転数センサ11として、既存のエンジン2の回転数Ne
を検出するセンサを用い、さらにタイマー機能を既存の
電子制御装置内に組み込めば、システムを複雑化せずに
安価に実施することができる。ところで、本実施形態で
は以下に述べるような効果を有する。本実施形態では、
図3に示すようにエンジン2の回転数Neが3000r
pm以上で、4000rpmより低いときには、エンジ
ン2の回転数Ne、つまり圧縮機1の回転数が高くなる
ほど、停止温度(TEoff )と作動温度(TEon)とは
リニアに高くなるように設定される。従って、圧縮機1
の回転数が高くなるほど、温度センサ10の検出温に応
じて圧縮機1は停止されやすくなる。ここで、一般的な
車両用空調装置の圧縮機1は、図4に示すように実使用
での稼働回転数頻度(ここでは4000rpm以下)を
考慮し、低中回転域で最高効率となるように設計されて
いる。従って、本実施形態では圧縮機1が、図4に示す
ように圧縮機効率が低い高回転数になるほど、停止され
やすくなるので、効率良く圧縮機1を作動させることが
できる。 (第2実施形態)本実施形態は、上記第1実施形態にお
ける図3のフローチャートの内容だけが若干異なるもの
である。図5に本実施形態におけるフローチャートを示
す。なお、本実施形態におけるフローチャートは、上記
第1実施形態におけるステップS30、40を無くした
ものである。本発明はこのようなものでも良い。なお、
本実施形態における説明は、上記第1実施形態にて明ら
かであるので、説明は省略する。 (第3実施形態)本実施形態は、上記第1実施形態にお
ける図3のフローチャートの内容だけが若干異なるもの
である。図6に本実施形態におけるフローチャートを示
す。なお、本実施形態におけるフローチャートは、上記
第1実施形態におけるステップS70、100、110
を無くしたものである。本発明はこのようなものでも良
い。なお、本実施形態における説明は、上記第1実施形
態にて明らかであるので、説明は省略する。 (第4実施形態)本実施形態は、上記第1実施形態にお
ける図3のフローチャートの内容だけが若干異なるもの
である。図7に本実施形態におけるフローチャートを示
す。なお、本実施形態におけるフローチャートは、上記
第1実施形態におけるステップS30、40、70、1
00、110を無くしたものである。本発明はこのよう
なものでも良い。なお、本実施形態における説明は、上
記第1実施形態にて明らかであるので、説明は省略す
る。 (他の実施形態)上記各実施形態では、車両用空調装置
をマニュアルタイプのものとし、特に空調風の温度を温
度調整レバー20にて調整するものであった。しかし、
本発明は内気温や、外気温等に基づいて自動的に空調風
の温度を調整するものに適用しても良い。また、上記実
施形態では、車両の加速条件としてエンジン2の回転数
Neを用いたが、図示しないアクセルの開度を用いても
良い。さらに、エンジン2の回転数Neと図示しないア
クセルの開度との2つを組み合わし、加速条件として、
少なくともエンジン2の回転数Neと、図示しないアク
セルの開度とのどちらか一方を用いても良い。さらにエ
ンジン2の回転数の変化率を加速条件としても良い。ま
た、上記各実施形態では図3に示すような特性図から停
止温度(TEoff )と作動温度(TEon)とを設定した
が、本発明はこれに限られるものでは無い。例えば、本
発明では図8に示すようにエンジン2の回転数Neが、
3000〜4000rpmの間で、作動温度(TEon)
の方が停止温度(TEoff )より増加温度が大きくなる
ようにしても良い。また、図9に示すようにエンジン2
の回転数Neに対し作動温度(TEon)を一定とするよ
うにしても良い。さらに、図10に示すようにエンジン
2の回転数Neに対し作動温度(TEon)を一定とし、
エンジン2の回転数Neが4000rpm以上である停
止温度(TEoff )と作動温度(TEon)とを同じ4℃
としても良い。また、上記各実施形態にて述べた数値は
限定されるものでなく、例えばエンジン2の回転数Ne
に対する停止温度(TEoff )と作動温度(TEon)と
の設定は、車両エンジンの排気量等に応じて可変すれば
良い。また、上記各実施形態では圧縮機1の回転数を検
出するためにエンジン2の回転数を検出する回転数セン
サ11を使用したが、圧縮機1専用の回転数センサを使
用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1〜4実施形態における車両用空調
装置の全体構成図である。
【図2】上記第1実施形態における圧縮機1の作動を表
すフローチャートである。
【図3】上記第1実施形態におけるエンジン2の回転数
Neと設定温度との関係を示す図である。
【図4】本発明の各実施形態における圧縮機の回転数
(Ne)と圧縮機効率との関係を表す図である。
【図5】上記第2実施形態における圧縮機1の作動を表
すフローチャートである。
【図6】上記第3実施形態における圧縮機1の作動を表
すフローチャートである。
【図7】上記第4実施形態における圧縮機1の作動を表
すフローチャートである。
【図8】本発明の他の実施形態におけるエンジン2の回
転数Neと設定温度との関係を示す図である。
【図9】本発明の他の実施形態におけるエンジン2の回
転数Neと設定温度との関係を示す図である。
【図10】本発明の他の実施形態におけるエンジン2の
回転数Neと設定温度との関係を示す図である。
【符号の説明】
1…圧縮機、1a…電磁クラッチ、2…エンジン、6…
蒸発器 11…回転数センサ、12…電子制御装置。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の走行用エンジン(2)により駆動
    され、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機(1)と、この圧
    縮機(1)を含む冷凍サイクル装置(100)の蒸発器
    (6)の空気下流側近傍の温度が、所定の作動温度(T
    Eon)より高くなると前記圧縮機(1)を作動し、所定
    の停止温度(TEoff )より低くなると前記圧縮機
    (1)を停止させる圧縮機制御手段(1a、12)とを
    有する車両用空調装置の圧縮機制御装置であって、 前記圧縮機制御手段(1a、12)は、 前記車両を加速させる第1加速条件時に前記圧縮機
    (1)を停止させ、前記第1加速条件より緩く前記車両
    を加速させる第2加速条件時には、前記停止温度(TE
    off )を高めに設定することを特徴とする車両用空調装
    置の圧縮機制御装置。
  2. 【請求項2】 前記停止温度(TEoff )を高めに設定
    されたのち、前記車両の加速させる条件に係わらず所定
    時間(T2)中は、前記停止温度(TEoff)が高めに
    設定された状態を保持することを特徴とする請求項1の
    車両用空調装置の圧縮機制御装置。
  3. 【請求項3】 車室内の冷房負荷の大きさを検出する冷
    房負荷検出手段(S30)を有し、 前記冷房負荷検出手段(S30)が検出する前記冷房負
    荷が所定値より小さいときに前記停止温度(TEoff )
    を高めに設定することを特徴とする請求項1または2記
    載の車両用空調装置の圧縮機制御装置。
  4. 【請求項4】 前記冷房負荷が所定値より小さいときと
    は、所定時間(T1)内に前記蒸発器(6)の下流側近
    傍の温度が、前記作動温度(TEon)から前記停止温度
    (TEoff )となったときであることを特徴とする請求
    項3記載の車両用空調装置の圧縮機制御装置。
  5. 【請求項5】 前記圧縮機(1)の回転数(Ne)に相
    当する物理量を検出する回転数検出手段(11)を有
    し、 この回転数検出手段(11)が検出する前記物理量が大
    きくなるほど、前記停止温度(TEoff )を高めに設定
    することを特徴とする請求項1ないし4いずれか1つに
    記載の車両用空調装置の圧縮機制御装置。
  6. 【請求項6】 前記圧縮機制御手段(1a、12)は、
    前記停止温度(TEoff )を高めに設定するとともに、
    前記作動温度(TEon)も高めに設定することを特徴と
    する請求項1ないし5いずれか1つに記載の車両用空調
    装置の圧縮機制御装置。
  7. 【請求項7】 前記車両用空調装置は、空調風の温度を
    手動にて操作することで調整するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1ないし6いずれか1つに記載
    の車両用空調装置の圧縮機制御装置。
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CN105444369A (zh) * 2014-08-14 2016-03-30 广州汽车集团股份有限公司 汽车空调系统

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