JPH10193640A - インクジェット印字装置のインク残量検出装置およびインクタンク - Google Patents

インクジェット印字装置のインク残量検出装置およびインクタンク

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JPH10193640A
JPH10193640A JP72797A JP72797A JPH10193640A JP H10193640 A JPH10193640 A JP H10193640A JP 72797 A JP72797 A JP 72797A JP 72797 A JP72797 A JP 72797A JP H10193640 A JPH10193640 A JP H10193640A
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ink
ink tank
remaining amount
tank
resistor
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JP72797A
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Inventor
Motoshi Kishi
素志 岸
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクタンクに形成した電極とインクタンク
外に設けた端子との接触抵抗を少なくし、正確なインク
残量検出を可能にする。 【解決手段】 インクタンクの側壁65Aを導電性樹脂
で成形し、その外面に一対の電極73A、73Bをメッ
キ、蒸着等によって形成する。キャリッジの移動によっ
てその電極73A、73Bを検出端子72A、72Bに
接触させることにより、電極73A、73Bの導電性樹
脂とそれに接触するインクとの合成抵抗を測定し、イン
ク残量を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット印
字装置のインク残量検出装置およびインクタンクに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット印字装置では、イ
ンクタンク内にインクを保持し、そのインクを印字ヘッ
ドにより、印字媒体に向け吐出してドットマトリックス
状に印字を行う。インクタンク内にインクがなくなる
と、印字できなくなるので、インク残量を検出すること
が必要である。
【0003】インク残量を検出する方法として、光学的
にインクタンク内のインク液面を観察する方法、印字ヘ
ッドの駆動回数からインク使用量を算出する方法、およ
びインクの電気抵抗値の変化を測定する方法などがあ
る。電気抵抗値を測定する方法では、インクタンク内の
下端面とその少し上に一対の電極を設けることで、両電
極の高さ以上のインクがあるときは、両電極間に導通が
あるが、上の電極よりもインク面が下がると、両電極間
の導通がなくなり、インクの残量が少なくなったことを
検出することができる。
【0004】また先に、本発明者は、インクタンクの側
壁を導電性樹脂によって構成し、その導電性樹脂の側壁
の外面の上下に間隔を置いて一対の検出端子を接触させ
ることを提案した。導電性樹脂の内面に接触しているイ
ンクの量によって導電性樹脂とインクとの合成抵抗値を
検出することによって、インク残量の変化を検出するも
のである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前者の一対の電極を用
いる構成では、インクタンクの側壁を貫通して電極を設
ける必要がある。この電極は一般にインクタンクに圧入
したり、合成樹脂成形の際に埋め込み成形しなけれなら
ない。また、後者の導電性樹脂を用いるものでは、図5
に示すように、導電性樹脂65Aの表面に凹凸があるた
め、検出端子72A、72Bとの接触性が悪く、その間
の接触抵抗が正確な検出の妨げとなる。検出端子が接触
する導電性樹脂の部分に金属材を埋め込めばよいが、製
作工数が増え、高価になる問題がある。
【0006】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、簡単な構成で端子との接触抵抗
を少なくし、正確な検出動作を可能にするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1記載の構成は、印字媒体に沿って移動する
キャリッジに印字ヘッドおよびインクタンクを搭載し、
インクタンク内のインクを印字ヘッドにより印字媒体に
向け吐出して印字を行うインクジェット印字装置におい
て、合成樹脂成形した前記インクタンクの外面に、その
インクタンク内のインク残量を検出する検出部と接続し
た電極を、金属膜を付着形成することによって設けると
ともに、前記キャリッジの移動範囲の所定位置に、その
キャリッジの移動によって前記インクタンクの電極と接
触可能な端子を設け、前記キャリッジが所定位置に移動
したとき、前記インクタンクの電極と接触した端子を通
してそのインクタンク内のインク残量を検出するように
したことを特徴とするインク残量検出装置にある。
【0008】この構成により、印字ヘッドおよびインク
タンクを搭載したキャリッジを移動させると、インクタ
ンクの電極に端子が接触して、インクタンク内のインク
残量の検出動作をすることができる。この場合、インク
タンク側の電極は合成樹脂成形したインクタンクの外面
に金属膜を付着形成することによって、ほぼ平坦に形成
され、端子との接触性がよく、正確な検出をすることが
できる。
【0009】また請求項2に記載の構成は、印字ヘッド
に対しインクタンクを着脱可能に設け、インクタンク内
のインクを印字ヘッドにより印字媒体に向け吐出して印
字を行うインクジェット印字装置において、合成樹脂成
形した前記インクタンクの外面に、そのインクタンク内
のインク残量を検出する検出部と接続した電極を、金属
膜を付着形成することによって設けるとともに、前記イ
ンクタンク外の位置に、そのインクタンクを印字ヘッド
に対し装着した位置で、前記電極と接触可能な端子を設
け、前記インクタンクの電極と接触した端子を通してそ
のインクタンク内のインク残量を検出するようにしたこ
とを特徴とするインク残量検出装置にある。
【0010】この構成により、インクタンクをインクヘ
ッドに装着した状態で、インクタンクの電極に端子が接
触可能な状態になり、インクタンク内のインク残量の検
出動作をすることができる。この場合、請求項1に記載
のように、キャリッジが所定位置に移動したとき、イン
クタンクの電極に端子が接触するようにしてもよい。ま
た、インクタンク側の電極はインクタンクの外面に金属
膜を付着形成することによって、ほぼ平坦に形成され、
端子との接触性がよく、正確な検出をすることができ
る。
【0011】上記請求項1または2に記載のものにおい
て請求項3に記載のように、前記インクタンクの側壁の
少なくとも一部を抵抗体によって構成し、前記電極をそ
の抵抗体の異なる2箇所に一対設けた構成とすることが
できる。これにより、抵抗体とその内面に接触するイン
クとの合成抵抗を、電極に接触した端子を通して検出す
ることによって、インク残量を検出することができる。
このようにインクタンクの側壁を抵抗体によって構成す
るものにおいて、側壁に凹凸があっても、電極は金属膜
を付着形成することによってほぼ平坦に形成でき、請求
項1または2に記載のものに好適に実施することができ
る。
【0012】さらに、請求項3に記載のものにおいて請
求項4に記載のように、前記抵抗体は、導電性樹脂とす
ることにより、インク残量の検出部をもつインクタンク
として成形が容易であり、請求項1または2に記載のも
のに好適に実施することができる。
【0013】また、請求項5に記載の構成は、印字ヘッ
ドに供給するインクを内蔵し、その印字ヘッドに対し着
脱可能に装着される、合成樹脂製のインクタンクであっ
て、インクタンク外に設けたインク残量検出装置と接続
した端子と接触可能であってかつインクタンク内のイン
ク残量を検出する検出部と接続した電極を、インクタン
クの外面に金属膜を付着することによって形成したこと
を特徴とするインクタンクにある。
【0014】この構成により、インクタンク外の端子に
インクタンクの電極を接触させることによりインク残量
を検出できるインクタンクを提供することができる。こ
の構成においても、請求項1または2に記載の構成と同
様に、インクタンクの電極は合成樹脂成形したインクタ
ンクの外面に金属膜を付着することによって、ほぼ平面
状に形成され、端子との接触性がよく、正確な検出を可
能にする。
【0015】請求項5に記載のインクタンクにおいて、
請求項6に記載のように、側壁の少なくとも一部を抵抗
体によって構成し、前記電極をその抵抗体の異なる2箇
所に一対設けた構成とすることができる。これにより、
抵抗体とその内面に接触するインクとの合成抵抗を、電
極に接触した端子を通して検出することによって、イン
ク残量を検出することができる。このようにインクタン
クの側壁を抵抗体によって構成するものにおいて、側壁
に凹凸があっても、電極は金属膜を付着することによっ
てほぼ平面に形成でき、請求項5に記載のインクタンク
に好適に実施することができる。
【0016】さらに、請求項6に記載のインクタンクに
おいて、請求項7に記載のように、前記抵抗体は、導電
性樹脂とすることにより、インク残量の検出部をもつイ
ンクタンクとして成形が容易であり、請求項5に記載の
インクタンクに好適に実施することができる。
【0017】前記各請求項の構成は、前述のように一対
の電極間の導通を検出するもの、導電性樹脂とインクと
の合成抵抗を検出するものなど、各種の電気的な方法に
よってインク残量を検出するものにおいて適用すること
ができる。
【0018】金属膜を付着形成するには、メッキ、蒸
着、スパッタリングまたは印刷などの方法を利用するこ
とができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明のインクジェット印
字装置およびインクタンクの実施の形態を図面を参照し
て詳細に説明する。
【0020】図1において、インクジェット印字装置の
フレーム63には、印字媒体71を搬送するためローラ
を含む用紙搬送装置61が配置されている。そして、搬
送装置61のローラと平行にガイドロッド67が設けら
れ、キャリッジ66がこれにスライド可能に支持され用
紙の搬送方向と直角に移動できるようになっている。キ
ャリッジ66は、キャリッジモータ70により回転され
る駆動プーリ68Aと従動プーリ68B間に掛け渡した
ベルト69を介して移動されるようになっている。キャ
リッジ66には、ノズルからインクを吐出してフルカラ
ー印刷を行う4色(ブラック、シアン、マゼンダ、イエ
ロー)の印字ヘッド1が搭載されている。
【0021】さらに、各色の印字ヘッド1にインクを供
給する4色のインクタンク65がそれぞれ着脱可能に連
結されるように、各インクタンク65がキャリッジ66
にそれぞれ着脱可能に搭載されている。また、フレーム
63には、印字ヘッド1のインク吐出状態が悪化したと
きにこれを回復させるための回復装置36として、ノズ
ル面を拭き払うワイパ64と、ノズル面を覆って劣化し
たインクを吸引するパージキャップ37とが設けられて
いる。
【0022】さらに、フレーム63には、キャリッジ6
6の移動範囲の一端位置において、インクタンク65の
インク残量を検出するための一対の検出端子72A、7
2Bが設けられている。
【0023】図2に示すインクタンク65は、内部にイ
ンクを貯留しており、その前面(図中奥方)に印字ヘッ
ド1と連通しインクを供給するためのインク供給孔(図
示せず)が形成されている。また、インクタンク65の
少なくとも一部分は、導電性樹脂等の所定の電気抵抗値
をもつ合成樹脂材料により成形されている。インクタン
ク全体を導電性樹脂で成形してもよいが、本実施の形態
では、後面(図中手前側)の側壁65Aのみを導電性樹
脂で成形し、その側壁65Aの上下両端にそれぞれ電極
73A、73Bが、図4(C)に示すように金属膜を付
着することにより表面をほぼ平坦に形成されている。電
極73A、73B間の導電性樹脂の電気抵抗は、その電
極73A、73Bと反対側において側壁65Aの内面に
接触する同距離間のインクの電気抵抗に対し、大きくな
るように設定されている。
【0024】金属膜を付着形成するには、メッキ、蒸
着、スパッタリングまたは印刷などの公知の技術を利用
することができる。蒸着などにおいて金属膜の表面に側
壁65Aの凹凸がほぼそのままあらわれる場合には、研
磨などによって表面を平坦に形成するようにしてもよ
い。
【0025】図3は、図2に示したインクタンク65を
4色分並べた状態を表した斜視図である。各インクタン
ク65の導電性樹脂製の側壁部はほぼ同一垂直面内に配
置され、また各電極は、上下にそれぞれガイドレール6
7と平行な列をなし、かつ検出端子72A、72Bと対
向して位置する。したがって、キャリッジ66移動する
のにともない、一対の検出端子72A、72Bが、各色
のインクタンク65の電極73A、73Bにそれぞれ選
択的に接触することができる。
【0026】次に、インクジェット印字装置10の制御
系を説明する。この制御系は、図6に示すように、ヘッ
ドドライバ46と、ゲートアレイ34と、CPU31と
を中心に構成されている。ヘッドドライバ46は、印字
ヘッド1の各チャンネルに駆動信号を印加する回路であ
る。ゲートアレイ34はホストPC(パーソナルコンピ
ュータ等)32からインターフェース33を介して各種
データを受け取り、印字データ46aを作成するととも
に、キャリッジの移動にもとづくエンコーダセンサ47
からの信号により転送クロック46b、印字クロック4
6cを生成して、印字データ46aをヘッドドライバ4
6へ転送する回路である。また、ゲートアレイ34に
は、作成した印字データを貯蔵するイメージメモリ45
が付設している。
【0027】CPU31は、インクジェット印字装置1
0の動作全体の統括制御を行うワンチップマイコンであ
る。CPU31はゲートアレイ34とはアドレスバス、
データバス、印字タイミング信号線で接続されており、
ゲートアレイ34から受信割り込み信号を受ける。また
CPU31は、ROM35、RAM36にも接続されて
いる。さらに、CPU32は、キャリッジモータ70、
用紙搬送装置61のためのLFモータ43にそれぞれモ
ータドライバ41を介して接続され、また印字パラメー
タ等の設定操作をするスイッチや後述するインク残量表
示を行う表示部を備える操作パネル43が接続されてい
る。
【0028】インク残量検出回路40は、一対の検出端
子72Aと72Bに接続され、後述するように両端子間
の電気抵抗あるいは電流値を測定し、その結果をCPU
31に出力する。
【0029】図7は、インク残量検出のために実行され
るCPU31の制御内容を示すフローチャートである。
【0030】インク残量を検出するタイミング、例え
ば、パージングなどのインク吐出状態を回復するタイミ
ングになると(ステップ100)、キャリッジ66が一
対の検出端子72A,72Bが設けられた所定位置へ移
動開始する(ステップ200)。続いて、キャリッジ6
6が、図6に示すようにブラックのインクタンク65の
電極73A、73Bを、検出端子72A、72Bに接触
させた所定位置に停止すると(ステップ300)、検出
端子72A,72Bにインク残量検出のための電圧が印
加され(ステップ400)、検出回路40内の電流計に
より、検出端子72A,72B間に流れる電流の電流値
が検出される(ステップ500)。そしてこの電流値お
よび印加した電圧の電圧値から、ブラックのインクタン
ク65の電極間の抵抗値を演算し、この演算結果にもと
づいて操作パネル43(図4)に設けられた図示しない
インク残量表示部のLEDなどを点灯させたり、装置の
動作を制御する(ステップ600)。
【0031】また、他の色のインクタンク65のインク
残量を検出する場合は、その色のインクタンク65を検
出端子72A、72Bと対応するように、キャリッジ6
6を移動させることによりそのインク残量を検出するこ
とができる。なお、各インクタンク65のインク残量の
検出は、ブラックからイエローまでを順に一度に行って
もよいし、インク吐出状態を回復させるタイミング毎に
1つずつ行ってもよい。また、インク残量の検出タイミ
ングは、インクジェット印字装置を起動させたタイミン
グでもよいし、ホストPCからの印字データの受信が終
了し、一連の印字が終了したタイミングでもよい。
【0032】続いて、図8から図10を参照して、本実
施の形態のインクジェット印字装置10の作用を説明す
る。まず、インクの残量と、測定される抵抗値の関係を
説明する。図8から図10は、電極73Aから73Bま
での導電性樹脂からなる側壁65Aと残留インクの断面
図(a)と、その等価回路(b)である。
【0033】図8は、上の電極73Aまでインクが残っ
ている場合である。この場合、側壁65Aの抵抗をR
a、インクの抵抗をRbとすると、等価回路はRaとR
bを並列に接続した形(図7(b))となり、全体の抵
抗Rは、 R=1/{(1/Ra)+(1/Rb)} と表される。
【0034】図9は、上下両電極73A、73Bの中間
までインクが残っている場合である。インクの抵抗は約
Rb/2となり、側壁65Aの抵抗Raの中間点に並列
に接続された形(図9(b))と等価である。従って、
全体の抵抗Rは、 R≒(Ra/2)+1/{(2/Ra)+(2/R
b)} と表される。
【0035】図10、インクが下の電極73Bより下に
しか残っていない場合である。インク部分を流れる電流
は0となり、その部分の抵抗は∞となるので、側壁65
Aの抵抗Raのみとなる(図10(b))。従って、全
体の抵抗Rは、 R=Ra と表される。
【0036】このように、測定された抵抗値は、インク
の残量によって変化することが分かる。よって、測定さ
れた全体の抵抗値Rから、概略のインクの量が分かる。
CPU31はこの結果にもとづいて、インク残量表示部
のLEDなどを点灯させたり、インクがなくなったとき
には装置を停止させるなどの制御をする。
【0037】なお、本実施の形態において、インクの残
量変化をリニアに常に把握できるようにするには、検出
端子72A、72Bおよび電極73A、73Bをそれぞ
れ上下に離間させることが好ましい。一方、インクの残
量が所定量以下になったか否かのみを判定するのであれ
ば、検出端子72A、72Bおよび電極73A、73B
をそれぞれを横に並べて配置しても構わない。
【0038】ここで、側壁65Aの材質について述べる
と、この抵抗体の前記電極73A、73B間の抵抗値
は、電極73A、73B間のインクの抵抗値より大きい
ことが好ましい。上述した等価回路からわかるように、
抵抗体の抵抗値がインクの抵抗値より充分大きければ、
インクが充分あるときとインクが残りわずかになったと
きとで電極73A、73B間全体の抵抗値の変動が大き
くなるため、確実にインク切れを検出できる。特に、イ
ンクの残量を常に監視するようなインク残量検出を行う
ようなときには、抵抗体の抵抗値がインクの抵抗値の1
0倍以上であることがより好ましい。このような観点か
ら、抵抗体の具体的な抵抗値を例示すると、前記抵抗体
の抵抗値は106 〜108 Ωの範囲であるとよい。
【0039】なお、本実施の形態で使用した抵抗体は、
その加工性及び耐久性からカーボン樹脂、カーボンブラ
ックまたは導電性を付与した鉱物繊維を含有する導電性
樹脂が用いられている。
【0040】また、本実施の形態では、導電性樹脂とイ
ンクの合成抵抗を算出しているが、一対の電極73A、
73B間のインクのみの抵抗値のみを測定したり、ある
いはインクの電気的導通を検出、靜電容量等を測定する
など各種の検出部を一対の電極73A、73B間に接続
することができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、請
求項1記載の構成によれば、印字ヘッドおよびインクタ
ンクを搭載したキャリッジを移動させることで、インク
タンクの電極に端子を接触させ、インクタンク内のイン
ク残量の検出動作をすることができる。この場合、イン
クタンク側の電極を合成樹脂成形したインクタンクの外
面に金属膜を付着形成することによって、ほぼ平坦に形
成でき、端子との接触性がよく、正確な検出をすること
ができる。
【0042】また請求項2に記載の構成によれば、イン
クタンクをインクヘッドに装着した状態で、インクタン
クの電極に端子が接触可能な状態になり、インクタンク
内のインク残量の検出動作をすることができる。この場
合も、請求項1に記載の構成と同様に、電極を合成樹脂
成形したインクタンクの外面に金属膜を付着形成するこ
とによって、ほぼ平坦に形成でき、端子との接触性がよ
く、正確な検出をすることができる。
【0043】さらに、請求項3に記載のように、上記請
求項1または2に記載のものにおいて前記インクタンク
の側壁の少なくとも一部を抵抗体によって構成し、前記
電極をその抵抗体の異なる2箇所に一対設けることで、
抵抗体とその内面に接触するインクとの合成抵抗を、電
極に接触した端子を通して検出することができる。この
ようにインクタンクの側壁を抵抗体によって構成するも
のにおいて、側壁に凹凸があっても、電極は金属膜を付
着形成することによってほぼ平面に形成でき、請求項1
または2に記載のものに好適に実施することができる。
【0044】さらに、請求項4に記載のように、請求項
3に記載のものにおいて前記抵抗体を導電性樹脂とする
ことにより、インク残量の検出部をもつインクタンクと
して成形が容易であり、請求項1または2に記載のもの
に好適に実施することができる。
【0045】また、請求項5に記載の構成によれば、上
記のようにインクタンク外の端子にインクタンクの電極
を接触させることによりインク残量を検出できるインク
タンクを提供することができる。この構成においても、
請求項1または2に記載の構成と同様に、インクタンク
の電極を合成樹脂成形したインクタンクの外面に金属膜
を付着形成することによって、ほぼ平坦に形成でき、端
子との接触性がよく、正確な検出を可能にする。
【0046】さらに請求項6に記載のように、請求項5
に記載のインクタンクにおいて、側壁の少なくとも一部
を抵抗体によって構成し、前記電極をその抵抗体の異な
る2箇所に一対設けることで、抵抗体とその内面に接触
するインクとの合成抵抗を、電極に接触した端子を通し
て検出することができる。このようにインクタンクの側
壁を抵抗体によって構成するものにおいて、側壁に凹凸
があっても、電極は金属膜を付着形成することによって
ほぼ平坦に形成でき、請求項5に記載のインクタンクに
好適に実施することができる。
【0047】さらに、請求項7に記載のように、請求項
6に記載のインクタンクにおいて、前記抵抗体を導電性
樹脂とすることにより、インク残量の検出部をもつイン
クタンクとして成形が容易であり、請求項5に記載のイ
ンクタンクに好適に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化したインクジェット印字装置の
概略斜視図である。
【図2】本発明を具体化したインクタンクの構造を示す
斜視図である。
【図3】上記インクタンクを4個並べた状態の斜視図で
ある。
【図4】(a)インクタンクの側壁のみを抽出した正面
図である。 (b)上記側壁と端子の関係を示す側面図である。 (c)上記(b)のC部拡大断面図である。
【図5】図4の従来相当図である。
【図6】本発明を具体化したインクジェット印字装置の
制御系の概略構成図である。
【図7】上記制御系においてインク残量検出制御の内容
を示すフローチャートである。
【図8】インクタンクとインクの関係を示す側面図およ
びその等価回路図である。
【図9】インクタンクとインクの関係を示す側面図およ
びその等価回路図である。
【図10】インクタンクとインクの関係を示す側面図お
よびその等価回路図である。
【符号の説明】
1 印字ヘッド 40 インク残量検出回路 65 インクタンク 65A 側壁 66 キャリッジ 72A、72B 端子 73A、73B 電極

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字媒体に沿って移動するキャリッジに
    印字ヘッドおよびインクタンクを搭載し、インクタンク
    内のインクを印字ヘッドにより印字媒体に向け吐出して
    印字を行うインクジェット印字装置において、 合成樹脂成形した前記インクタンクの外面に、そのイン
    クタンク内のインク残量を検出する検出部と接続した電
    極を、金属膜を付着形成することによって設けるととも
    に、前記キャリッジの移動範囲の所定位置に、そのキャ
    リッジの移動によって前記インクタンクの電極と接触可
    能な端子を設け、 前記キャリッジが所定位置に移動したとき、前記インク
    タンクの電極と接触した端子を通してそのインクタンク
    内のインク残量を検出するようにしたことを特徴とする
    インク残量検出装置。
  2. 【請求項2】 印字ヘッドに対しインクタンクを着脱可
    能に設け、インクタンク内のインクを印字ヘッドにより
    印字媒体に向け吐出して印字を行うインクジェット印字
    装置において、 合成樹脂成形した前記インクタンクの外面に、そのイン
    クタンク内のインク残量を検出する検出部と接続した電
    極を、金属膜を付着形成することによって設けるととも
    に、前記インクタンク外の位置に、そのインクタンクを
    印字ヘッドに対し装着した位置で、前記電極と接触可能
    な端子を設け、 前記インクタンクの電極と接触した端子を通してそのイ
    ンクタンク内のインク残量を検出するようにしたことを
    特徴とするインク残量検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のものにおい
    て、前記インクタンクの側壁の少なくとも一部を抵抗体
    によって構成し、前記電極をその抵抗体の異なる2箇所
    に一対設けたことを特徴とするインク残量検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のものにおいて、前記抵
    抗体は、導電性樹脂であることを特徴とするインク残量
    検出装置。
  5. 【請求項5】 印字ヘッドに供給するインクを内蔵し、
    その印字ヘッドに対し着脱可能に装着される、合成樹脂
    製のインクタンクであって、 インクタンク外に設けたインク残量検出装置と接続した
    端子と接触可能であってかつインクタンク内のインク残
    量を検出する検出部と接続した電極を、前記インクタン
    クの外面に金属膜を付着することによって形成したこと
    を特徴とするインクタンク。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のものにおいて、側壁の
    少なくとも一部を抵抗体によって構成し、前記電極をそ
    の抵抗体の異なる2箇所に一対設けたことを特徴とする
    インクタンク。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のものにおいて、前記抵
    抗体は、導電性樹脂であることを特徴とするインクタン
    ク。
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