JPH101935A - 地盤改良用グラウト液の調製装置およびこれを用いた2液硬化性グラウトの注入工法 - Google Patents

地盤改良用グラウト液の調製装置およびこれを用いた2液硬化性グラウトの注入工法

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JPH101935A
JPH101935A JP15508796A JP15508796A JPH101935A JP H101935 A JPH101935 A JP H101935A JP 15508796 A JP15508796 A JP 15508796A JP 15508796 A JP15508796 A JP 15508796A JP H101935 A JPH101935 A JP H101935A
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Shoichi Kashima
昭一 鹿島
Mineo Murata
峰雄 村田
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NIPPON SOIL KOGYO KK
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】X液とY液とを所定の比率で合流させて濃度調
整を行う際に、簡易な構成する。 【解決手段】X液とY液とを所定の比率で合流混合部分
4において合流混合して地盤改良用グラウト液とするも
のであって、X液の供給路における合流混合部分4に至
る途中に配設された回転数可変の定量ポンプ3と、この
定量ポンプ3と合流混合部分4との間に設けた逆止弁5
と、合流混合部分4と仕向け先との間に設けられた、X
液およびY液をそれぞれ吸引・吐出させて前記仕向け先
に供給する吸引吐出ポンプ6と、定量ポンプ3の回転数
を制御して合流混合部分4に向かうX液の送液量を調節
する手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地盤改良用グラウ
ト液の調製装置およびこれを用いた2液硬化性グラウト
の注入工法に関する。
【0002】
【従来の技術】グラウト注入工法は、止水と地盤強化と
いう二つの目的を同時に達成できることや、土木工事等
には極めて簡便であることなど他に類を見ない地盤改良
工法として多用されてきた。この種の注入工法として
は、古くは1液のグラウトを注入していたが、その後に
改良されて、2液硬化性グラウトの各液を注入管の基端
に設けたY字管にて合流させる方法に代わり、さらに、
現在では、注入管内部あるいは外部において両液を合流
させ、混合した後、周辺地盤に注入するものが主流とな
っている。
【0003】2液硬化性グラウトの主剤の種類として
は、種々のものが知られているおり、現在は水ガラス
(ケイ酸ソーダ)系のものが主流である。この水ガラス
に対して、反応剤としては、酸、酸塩等がある。特に最
近では、安価で無害であるなどの利点から反応剤に炭酸
水を用いることが多い。
【0004】また、このような地盤注入工法において
は、一般に、主剤原液(たとえば水ガラス原液)が直接
に反応剤と混合されるのではなく、主剤原液と水とを混
合して所定濃度に調整した主剤水溶液が反応剤と混合さ
れる。したがって、主剤水溶液の濃度を所定の値に保持
することは、地盤改良剤の持つ能力を最大限に発揮させ
る上で非常に重要である。
【0005】この主剤水溶液の濃度を調節する方法とし
ては、主剤原液および水をそれぞれ計量して主剤水溶液
貯留タンク(以下、主剤水溶液タンクという)に供給す
るのが一般的である。したがって、主剤水溶液タンクに
一時的に貯留するために、主剤水溶液の調製工程がバッ
チ式となってしまう。
【0006】そこで、本出願人は、特願平7−1829
27号において、三方管を用いて主剤原液および水を合
流混合させる方法を提案した。この方法は、三方管の出
側にプランジャーポンプなどの吸引・吐出ポンプを設け
て、その吸引・吐出によって、この三方管に主剤原液お
よび水をそれぞれ吸引・導入して合流混合させるもので
あり、主剤水溶液タンクを省略できるとともに、バッチ
レスに主剤水溶液の調製が行える利点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ごとく三方管を用いたのみの合流混合方法では、主剤水
溶液の調製工程はバッチレスとなるものの、主剤水溶液
の濃度を調節することができない。
【0008】他方、グラウト用液を水で希釈する場合
や、主剤と反応剤とを配合する場合において、簡易に各
液の濃度調整を行いながら合流混合させることができれ
ば、グラウト設備全体がきわめて簡素な構成となる。
【0009】したがって、本発明の第1の課題は、簡素
な設備構成とするとともに、X液とY液との比率を適確
に調整でき、もって目的とする濃度の液を容易に得るこ
とができる地盤改良用グラウト液の調製装置を提供する
ことにある。
【0010】第2の課題は、この地盤改良用グラウト液
の調製装置用いて2液硬化性グラウトを注入する場合に
おいて、最適なシステムを構築することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決した本
発明のち、請求項1記載の発明は、X液とY液とを所定
の比率で合流混合部分において合流混合して地盤改良用
グラウト液とするものであって、前記X液の供給路にお
ける前記合流混合部分に至る途中に配設された回転数可
変の定量ポンプと、この定量ポンプと前記合流混合部分
との間に、合流混合部分から定量ポンプ吐出口側への流
れを止める逆止弁と、前記合流混合部分と仕向け先との
間に設けられた、前記X液およびY液をそれぞれ吸引・
吐出させて前記仕向け先に供給する吸引吐出ポンプと、
前記定量ポンプの回転数を制御して前記合流混合部分に
向かうX液の送液量を調節する手段と、を備えたことを
特徴とする地盤改良用グラウト液の調製装置である。
【0012】請求項2記載の発明は、主剤原液と水とを
所定の比率で合流混合して主剤水溶液を得たのち、この
主剤水溶液と反応剤とを、注入管内部もしくは外部にて
合流接触させながら地盤中に注入する2液硬化性グラウ
トの注入工法において、前記主剤原液の供給路における
水との合流混合部分に至る途中に、回転数可変の定量ポ
ンプを配し、この定量ポンプと前記合流混合部分との間
に、合流混合部分から定量ポンプ吐出口側への流れを止
める逆止弁を設け、前記合流混合部分と前記合流接触部
との間に吸引吐出ポンプを設け、水および主剤原液をそ
れぞれ吸引・吐出するとともに、前記定量ポンプの回転
数を制御して前記合流混合部分に向かう主剤原液の送液
量を調節することにより、前記主剤水溶液の濃度を調節
することを特徴とする地盤改良工法である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照しなが
ら詳述する。
【0014】図1は、本発明の基本構成図であり、X液
とY液とを所定の比率で合流混合部分において合流混合
して地盤改良用グラウト液とするものである。
【0015】X液およびY液は、本発明の合流混合部を
構成するたとえばT字管4に導入される。
【0016】X液の供給路におけるT字管4に至る途中
には、回転数可変の定量ポンプ3が設けられ、この定量
ポンプ3とT字管4との間に、T字管4側から定量ポン
プ3の吐出口側に向かって付勢される付勢弁5が設けら
れている。この付勢弁5は、T字管4から定量ポンプ3
の吐出口側への流れを止める本発明の逆止弁を構成す
る。この本発明に係る逆止弁としては、定量ポンプ3の
起動時に開となり、停止時に閉となる電動弁でもよい。
【0017】さらに、T字管4と仕向け先たとえば注入
管9との間には、前記X液およびY液をそれぞれ吸引・
吐出させて注入管9に供給するたとえばプランジャー型
の吸引吐出ポンプ6が設けられている。この吸引吐出ポ
ンプ6は、従来から用いられている注入ポンプそのまま
のものを利用することができる。したがって、従来から
注入ポンプとして用いられているピストンポンプなどで
もよい。さらに、前記定量ポンプ3には回転数を人力ま
たは自動にて制御して、T字管4に向かうX液の送液量
を調節する手段、たとえば人力による場合には操作部
材、自動にて行う場合にはインバーターに対する選択ス
イッチ類が設けられている。図1におけるPIは圧力指
示計である。
【0018】かかる構成の下で、X液およびY液を合流
混合させてグラウト液を調製するに際しては、吸引吐出
ポンプ6を起動させて、所定の吸引吐出力で運転する。
定量ポンプ3を起動させない場合には、Y液のみがT字
管4を通って吸引吐出ポンプ6により吸引吐出される。
【0019】かかるとき、定量ポンプ3を起動を起動さ
せてある回転数とすると、定量ポンプ3自体の機能から
してその回転数に見合った量(Qx)のX液が付勢弁5
に抗してT字管4に流入する。その結果、吸引吐出ポン
プ6はある運転条件の下では所定の吸引吐出量Qを示
し、その量は一定であるので、吸引吐出ポンプ6による
吸引力により、Y液は、(Q−Qx)の量(Qy)でT
字管4を通る。したがって、T字管4においては、Qx
/Qyの比率でX液およびY液が合流混合し、吸引吐出
量Qをもって吸引吐出ポンプ6から注入管9にグラウト
液が送給される。
【0020】このグラウト液は、これ単独で地盤に注入
するほか、このグラウト液に対して、他の材料、たとえ
ば反応剤を供給して、合流させて地盤に注入することも
できる。本発明は、後の実施例で示すように、前記グラ
ウト液として主剤の水溶液を得る場合に好適に適用でき
る。また、前記反応剤としては、その主剤の水溶液に対
して硬化反応を示す反応剤とすることができる。
【0021】X液を直接、およびY液を定量ポンプ3を
通して、それぞれT字管4に導くために、X液およびY
液の圧力が等しいことが望ましい。このための手段とし
て、図2に示す態様が提案される。
【0022】図2に示す態様においては、X液およびY
液は、それぞれポンプP1、ポンプP2によって仮貯留
タンク1、2に供給され、一時的に貯えられる。また、
各々の仮貯留タンク1、2には、ボールタップ1a、2
aが設けられており、これと連動する弁1b、2bによ
って貯留量が一定に保持される。その後、貯留されたX
液およびY液はそれぞれT字管4に、直接および定量ポ
ンプ3を通して導入される。他の構成および動作は図1
に示す態様と同一である。この態様によれば、仮貯留タ
ンク1、2におけるX液およびY液の液圧が実質的に等
しくできるので、定量ポンプ3によるY液の送液量のみ
の制御により水溶液濃度の調整を行うことができる。
【0023】他方、図3に示すように、X液、Y液およ
びZ液の3液の合流混合を図ることができる。この場合
には、T字管4を直列に連結して、図示のとおりのフロ
ーにより3液の合流混合を図ることができる。
【0024】図4には具体例を示す。図2の態様におい
て、X液として水ガラス原液、Y液として水であり、T
字管4において、X液およびY液を所定の濃度で合流混
合させた水ガラス水溶液として、2相のプランジャーポ
ンプ6A,6Bにおけるプランジャーポンプ6Aにより
注入ホース8Aを通して注入管9に供給する。QIは流
量計であり、水の供給流量(濃度指標)の管理用として
いる。
【0025】他方、仮貯留タンク2からの水をプランジ
ャーポンプ6Bにより吸引吐出させた後、CO2 ボンベ
10からの液化炭酸ガスが濃度調整機11により所定の
流量で合流弁装置12に導かれる。この合流弁装置12
では、仮貯留タンク2からの水と液化炭酸ガスとが合流
され、所定の濃度の炭酸水として合流混合され、注入ホ
ース8Bを通して注入管9に供給する。
【0026】濃度調整機11においては、液化状態を維
持すべく冷却手段および所定量を吐出させるポンプなど
を備えている。
【0027】注入管9の構造は、たとえば図示の構造と
される。すなわち、水ガラス水溶液は合流接触部9cに
そのまま導かれるのに対して、炭酸水は第1保圧弁9a
を通してこれを付勢力に抗して押し下げながら先端に向
かい、合流接触部9cにおいて合流接触し混合が図られ
た後、先端の第1保圧弁9bを通して地盤中に注入され
る。注入されたグラウト液は所定のゲルタイムでゲル化
する。
【0028】図5および図6は、上述のT字管4、定量
ポンプ3および付勢弁5のより具体的な態様を示してい
る。T字管4には、水入口4A、水ガラス原液入口4
B、および合流混合水ガラス水溶液出口4CがT字状を
なして形成され、水入口4Aを覆ようにして中央部に水
流通孔hを有する付勢用バネ固定座5A(図7参照)が
設けられ、これと対向する水ガラス原液入口4Bを塞ぐ
ようにして、スプール弁5Bが配され、これらの間にス
プール弁5Bを水ガラス原液入口4B側に押圧する付勢
バネ5Cが配されている。
【0029】また、スプール弁5Bを囲んで接するよう
に、スプール弁ガイド5Dが、T字管4内の水ガラス原
液入側の内壁から立設される。このスプール弁ガイド5
Dは、スプール弁5Bの少なくとも三方、より好適には
四方以上を囲んで接するように設けられており、このス
プール弁ガイド5Dに位置決めされながらスプール弁5
Bは図6の上下方向に移動する。
【0030】一方、T字管4の水ガラス原液入口4Bに
は、圧力指示計PIを配した管路4Dを介して、定量ポ
ンプ3の吐出側に連なっている。
【0031】本願発明にかかる定量ポンプ3の構造は、
回転数に応じて流量がほぼ直線的に変化するものが用い
られる限り、限定はないが、たとえば泉ポンプ製作所製
の「IHLシリーズIHL−40」を用いることができ
る。ちなみに、その構造について図5および図6を参照
して簡単に説明すると、本体ケーシング3aと蓋体3b
との間に、駆動軸3cによって回転駆動される内歯歯車
状部分を有するローター3dと、このローター3dの中
心から偏心し、かつローター3dの内歯に一部が噛み合
って配置された外歯歯車状のアイドラー3eと、ロータ
ー3dとアイドラー3eとの間にあってサクション側と
デリバリー側とを仕切るスペーサー3fとが設けられて
いる。
【0032】ローター3dが回転すると、これに噛み合
うアイドラー3eは蓋体3bの偏心軸回りに従動回転す
る。このとき、液はローター3dの内歯間を通ってアイ
ドラー3eの外歯間部分に流入する。これらは連続的に
回転するので、アイドラー3eの外歯間部分において液
を抱えながら、スペーサー3fの外側と本体ケーシング
3a内面との間を通って、図5の天位置に導く。天位置
においては、アイドラー3eの外歯間部分を通して液を
吐出させる。かかる動作が連続的に行われることによ
り、液(水ガラス原液)の吸引吐出が行われる。
【0033】駆動モータ3gには回転数検出器3hが設
けられており、その信号は濃度調整のために用いられ
る。
【0034】定量ポンプ3の回転数に応じた水ガラス原
液の吸引吐出量に対応して、吐出圧力がスプール弁5B
の下端面に作用するので、その吐出圧力に応じてスプー
ル弁5Bは、図8の(a)図に示す状態から(b)図に
示すように、付勢バネ5Cに抗して上方に移動する。し
たがって、定量ポンプ3によって吐出された水ガラス原
液は、T字管4の内面との間を通って水ガラス水溶液出
口4Cに向かう。このとき、水が水入口4Aから導入す
るので、水ガラス水溶液出口4C部分において、水ガラ
ス原液と水とが合流混合され、水ガラス水溶液としてプ
ランジャーポンプ6Aに吸引される。
【0035】他方、注入開始前、または注入過程中にお
いて、水ガラス水溶液の濃度を監視しつつ目的の濃度と
なっているか否か確認することが望まれる。この際に、
水ガラス水溶液の濃度を監視する際の指標ととして比重
管理を行うことができる。次に、この場合において好適
な比重測定手段について説明する。
【0036】水ガラス水溶液の比重を測定する場合に
は、図4において、プランジャーポンプ6Aと注入管9
との間に比重測定装置7を分岐して配置することができ
る。測定時において、水ガラス水溶液導入弁7aを僅か
に開放して水ガラス水溶液を比重測定装置7に導入す
る。この際に、水ガラス水溶液の一部のみを比重測定装
置7に導入し、残量は炭酸水と合流接触されるべく注入
管9への送給を行うので、注入中においても比重測定が
可能となる。
【0037】比重測定装置としては、単に、タンク内に
比重浮標を配した水ガラス水溶液の比重測定用タンクで
もよいが、好適には、図9に示すように、実質的に鉛直
状態で配置された水ガラス水溶液の貯留管7bと、この
貯留管7bの上端を密閉するキャップ7cと、貯留管7
bの高さ方向中間に分岐して連通し、かつ中間部が前記
分岐部よりも高位の部分7dを有し末端が前記高位部分
7dより下方に位置して排出口7eが形成された液面調
整用ドレン管7fと、貯留管7b内に遊びをもって内装
された比重浮標7gと、貯留管7bの下端に接続され水
ガラス水溶液の導入側が水ガラス水溶液の排出側よりも
高位となるように段差yが設けられた三方管7hと、こ
の三方管7hの水ガラス水溶液排出側に配設された水ガ
ラス水溶液排出弁7iとを備え、前記比重浮標7gは貯
留管7b内に導入され、前記高位部分7dの高さ方向位
置に対応して決められる前記主剤水溶液の液面に対して
自立しながら浮く関係にある比重測定装置7が提案され
る。特に、この態様においては、比重浮標7gの下端に
は重りwが内装され、比重を読み取る目盛りsは比重浮
標7gを水に浮かべた時に液面と重なる部位を規準すな
わち1として付されたものである。
【0038】また、貯留管7bは、比重浮標7gに付さ
れた目盛りsを読み取れるように、透明な材料、たとえ
ばアクリル樹脂管とされる。比重浮標7gの目盛りs
は、浮標の内面・外面を問わない。
【0039】この比重測定装置7において比重を測定す
る際には、まず前述のように水ガラス水溶液導入弁7a
を開放し、貯留管7b内への水ガラス水溶液の導入を開
始する。これによって、貯留管7b内の水ガラス水溶液
の液面は上昇していくとともに、液面調整用ドレン管7
fにも順次水ガラス水溶液が導入される。この貯留管7
bおよび液面調整用ドレン管7fの液面は高さを同じく
して上昇し、液面調整用ドレン管7f内の水ガラス水溶
液が高位部分7dを通して排出口7eから排出されるよ
うになると、液面の上昇は停止する。よって、排出口7
eからの水ガラス水溶液の排出を目安にして水ガラス水
溶液導入弁7aを閉じることにより、定液面を得ること
ができる。
【0040】このようにして定液面が形成された後に、
液面が静止するのを待って比重浮標7gの目盛りsのう
ち液面と重なる目盛りを読むことにより水ガラス水溶液
の比重を測定する。
【0041】測定が終了したら、水ガラス水溶液排出弁
7iを開けることによって、貯留管7b、液面調整用ド
レン管7d、および水ガラス水溶液導入弁7aから三方
管7hに至る管路に貯留されていた水ガラス水溶液が排
出される。水ガラス水溶液導入弁7aより下流側の管路
および比重測定装置7内部に測定済の水ガラス水溶液が
残留していると、次の比重測定に影響を及ぼすため、上
述の三方管7h内では、水ガラス水溶液導入側および水
ガラス水溶液排出側の管路に段差yを付けることにより
測定済液の排出が確実となる。この他、貯留管7bは鉛
直方向に固定したまま水ガラス水溶液導入弁7aより下
流側の管路を下方に傾斜させてもよい。
【0042】この比重測定装置7では、調製後の水ガラ
ス水溶液が炭酸水と合流接触される前に、その一部を任
意に採取して比重測定を行うことができるため、以後、
水ガラス水溶液の調製および供給をバッチレスに行う場
合に好適である。
【0043】比重測定装置7によって測定された水ガラ
ス水溶液の比重は、所定の比重目標値と比較され、偏差
が生じている場合には、この偏差を無くすべく前述の定
量ポンプ3の回転数を調節することにより水ガラス水溶
液の濃度を調節する。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、簡素な設備構成とするとともに、X液とY液
との比率を適確に調整でき、もって目的とする濃度の液
を容易に得ることができる。またかかるグラウトラウト
液の調製装置は2液硬化性グラウトを注入する場合にお
いて、最適なシステムを構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るグラウト液の調整原理の説明図で
ある。
【図2】その具体化例の説明図である。
【図3】応用例の説明図である。
【図4】グラウト注入設備全体の実施例のフローシート
である。
【図5】定量ポンプおよびT字管の側面図である。
【図6】定量ポンプおよびT字管の縦断面図である。
【図7】付勢弁の斜視図である。
【図8】付勢弁の動作態様の縦断面図である。
【図9】比重測定装置を示す概略図である。
【符号の説明】
1,2…仮貯留タンク、3…定量ポンプ、4…T字管
(合流混合部分)、5…付勢弁(逆止弁)、6,6A,
6B…プランジャーポンプ(注入ポンプ)、7…比重測
定装置、8A,8B…注入ホース、9…注入管、10…
CO2 ボンベ、11…濃度調整機、12…合流弁装置。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】X液とY液とを所定の比率で合流混合部分
    において合流混合して地盤改良用グラウト液とするもの
    であって、 前記X液の供給路における前記合流混合部分に至る途中
    に配設された回転数可変の定量ポンプと、 この定量ポンプと前記合流混合部分との間に、合流混合
    部分から定量ポンプ吐出口側への流れを止める逆止弁
    と、 前記合流混合部分と仕向け先との間に設けられた、前記
    X液およびY液をそれぞれ吸引・吐出させて前記仕向け
    先に供給する吸引吐出ポンプと、 前記定量ポンプの回転数を制御して前記合流混合部分に
    向かうX液の送液量を調節する手段と、 を備えたことを特徴とする地盤改良用グラウト液の調製
    装置。
  2. 【請求項2】主剤原液と水とを所定の比率で合流混合し
    て主剤水溶液を得たのち、この主剤水溶液と反応剤と
    を、注入管内部もしくは外部にて合流接触させながら地
    盤中に注入する2液硬化性グラウトの注入工法におい
    て、 前記主剤原液の供給路における水との合流混合部分に至
    る途中に、回転数可変の定量ポンプを配し、 この定量ポンプと前記合流混合部分との間に、合流混合
    部分から定量ポンプ吐出口側への流れを止める逆止弁を
    設け、 前記合流混合部分と前記合流接触部との間に吸引吐出ポ
    ンプを設け、水および主剤原液をそれぞれ吸引・吐出す
    るとともに、 前記定量ポンプの回転数を制御して前記合流混合部分に
    向かう主剤原液の送液量を調節することにより、前記主
    剤水溶液の濃度を調節することを特徴とする地盤改良工
    法。
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