JPH10193092A - はんだ噴流制御装置 - Google Patents

はんだ噴流制御装置

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JPH10193092A
JPH10193092A JP91097A JP91097A JPH10193092A JP H10193092 A JPH10193092 A JP H10193092A JP 91097 A JP91097 A JP 91097A JP 91097 A JP91097 A JP 91097A JP H10193092 A JPH10193092 A JP H10193092A
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JP
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solder
jet
contact
contact state
solder jet
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Application number
JP91097A
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English (en)
Inventor
Akihiro Shibuya
彰弘 渋谷
Toshiyuki Hatakeyama
利幸 畠山
Nobutaka Kishimoto
信孝 岸本
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、プリント基板に接触するはんだ噴
流の接触状態を前もって安定化することができるはんだ
噴流制御装置を提供することにある。 【解決手段】 噴流ポンプ7によってはんだ漕3内のノ
ズル9から上方に溶融はんだ5を噴流させ、ノズル9上
方に配置される耐熱ガラス板13を用いて噴流するはん
だ面に接触させる。ここで、はんだ噴流11と耐熱ガラ
ス板13との接触状態をCCDカメラ17によって撮像
し、信号処理部19によってはんだ噴流11と耐熱ガラ
ス板13との所定部位での接触幅を検出し、検出された
はんだ噴流の接触幅を安定化するようにはんだ噴流ポン
プ7のモータの回転数を信号処理部19および噴流制御
部21によって制御する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、はんだ噴流制御装
置に関し、特に、プリント基板に電子部品をはんだ付け
するときに用いるはんだ噴流制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子部品が実装されたプリント基
板に下方から溶融したはんだを噴流させてはんだ付けを
施すはんだ噴流制御装置にあっては、 (1) はんだを噴流させるポンプの回転数を制御する。
【0003】(2) はんだ噴流の高さを測定して制御す
る。といった方法を用いてはんだ噴流を制御していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなはんだ噴流の制御方法では、 (1) ノズルの詰まりや、酸化物の発生等の影響によって
ポンプの回転数とはんだ噴流の状態に必ずしも相関関係
が得られないので、はんだ噴流を正確に制御することが
できなかった。 (2) はんだ噴流の表面が荒れている場合には、正確に高
さを測定することが困難であった。 (3) はんだ噴流の高さを測定できる場合でも、プリント
基板に接触している接触幅を制御することが困難であっ
た。
【0005】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的としては、プリント基板に接触するはんだ噴流
の接触状態を前もって安定化することができるはんだ噴
流制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決するため、はんだ漕内のノズルから上方
に溶融はんだを噴流するはんだ噴流手段と、ノズル上方
に配置され、噴流するはんだ面に接触する板部材と、は
んだ噴流と板部材との接触状態を検出する接触状態検出
手段と、検出されたはんだ噴流の接触状態を安定化する
ようにはんだ噴流手段を制御するフィードバック制御手
段とを有することを要旨とする。
【0007】請求項2記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記板部材は、耐熱ガラス板からなり、前記接
触状態検出手段は、はんだ噴流と耐熱ガラス板との接触
状態を撮像する撮像管または撮像素子からなることを要
旨とする。
【0008】請求項3記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記板部材は、耐熱樹脂板からなり、前記接触
状態検出手段は、はんだ噴流と耐熱樹脂板との接触状態
を赤外線を用いて撮像する赤外線カメラからなることを
要旨とする。
【0009】請求項4記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記板部材は、平面上に複数の電気的接点対を
有し、前記接触状態検出手段は、はんだ噴流と電気的接
点対との電気的接触状態を検出する少なくとも抵抗計、
電流計、電圧計のいずれか一つを有することを要旨とす
る。
【0010】請求項5記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記噴流手段は、溶融はんだに流れを与える少
なくとも1つの交流モータを有し、前記接触状態検出手
段は、はんだ噴流と板部材との接触幅を検出する少なく
とも1つの接触幅検出手段を有し、前記フィードバック
制御手段は、検出されたはんだ噴流の接触幅が所定の目
標幅になるように少なくとも1つの交流モータの回転数
を制御することを要旨とする。
【0011】請求項6記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記噴流手段は、溶融はんだに流れを与える複
数の交流モータを有し、前記接触状態検出手段は、はん
だ噴流と板部材との接触状態から接触パターンを検出す
る接触パターン検出手段を有し、前記フィードバック制
御手段は、検出された接触パターンが所定の目標パター
ンになるようにそれぞれの交流モータの回転数を制御す
ることを要旨とする。
【0012】請求項7記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記噴流手段は、前記はんだ槽の傾斜角度を調
整する傾斜角調整台を有し、前記接触状態検出手段は、
はんだ噴流と板部材との接触状態から接触パターンを検
出する接触パターン検出手段を有し、前記フィードバッ
ク制御手段は、検出された接触パターンが所定の目標パ
ターンになるように傾斜角調整台の傾斜角度を制御する
ことを要旨とする。
【0013】請求項8記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記板部材を垂直方向に上下移動する垂直駆動
手段を有することを要旨とする。
【0014】請求項9記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記はんだ槽上にプリント基板を搬送する基板
搬送手段と、はんだ槽上にプリント基板が搬送されたか
否かを検出する基板検出手段と、はんだ槽上にプリント
基板が搬送された場合には、前記板部材をはんだ噴流か
ら離するように上方移動する垂直駆動手段とを有するこ
とを要旨とする。
【0015】請求項10記載の発明は、上記課題を解決
するため、前記撮像管または撮像素子または赤外線カメ
ラは、前記板部材の平面に対して垂直になるように配置
することを要旨とする。
【0016】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、はんだ
噴流手段によってはんだ漕内のノズルから上方に溶融は
んだを噴流させ、ノズル上方に配置される板部材を用い
て噴流するはんだ面に接触させる。ここで、はんだ噴流
と板部材との接触状態を接触状態検出手段によって検出
し、検出されたはんだ噴流の接触状態を安定化するよう
にはんだ噴流手段をフィードバック制御手段によって制
御することで、プリント基板に接触するはんだ噴流の接
触状態を前もって安定化するようにしているので、ノズ
ルの詰まりや、酸化物の発生等の影響によって噴流ポン
プ7の回転数と噴流はんだの状態に影響されずに、噴流
はんだを正確に制御することができる。また、噴流はん
だの表面が荒れている場合にも、正確に接触幅を測定す
ることができる。この結果、噴流はんだの定量的な制御
を行なうことができる。
【0017】また、請求項2記載の本発明によれば、板
部材として耐熱ガラス板を用い、接触状態検出手段とし
て撮像管または撮像素子を用いて、はんだ噴流と耐熱ガ
ラス板との接触状態を撮像することで、はんだ噴流と耐
熱ガラス板との接触状態を検出することができる。
【0018】また、請求項3記載の本発明によれば、板
部材として耐熱樹脂板を用い、接触状態検出手段として
赤外線カメラを用いて、はんだ噴流と耐熱樹脂板との接
触状態を撮像することで、はんだ噴流と耐熱樹脂板との
接触状態を検出することができる。
【0019】また、請求項4記載の本発明によれば、板
部材の平面上に複数の電気的接点対を用意し、接触状態
検出手段として少なくとも抵抗計、電流計、電圧計のい
ずれか一つを用いて、はんだ噴流と電気的接点対との電
気的接触状態を検出することで、はんだ噴流と板部材と
の接触状態を検出することができる。
【0020】また、請求項5記載の本発明によれば、噴
流手段として溶融はんだに流れを与える少なくとも1つ
の交流モータを用意し、接触状態検出手段としてはんだ
噴流と板部材との接触幅を検出する少なくとも1つの接
触幅検出手段を用意し、フィードバック制御手段によっ
て少なくとも1つの交流モータの回転数を制御するよう
にしているので、検出されたはんだ噴流の接触幅を所定
の目標幅にすることができ、プリント基板に接触するは
んだ噴流の接触状態を前もって安定化することができ
る。
【0021】また、請求項6記載の本発明によれば、噴
流手段として溶融はんだに流れを与える複数の交流モー
タを用意し、接触状態検出手段としてはんだ噴流と板部
材との接触状態から接触パターンを検出する接触パター
ン検出手段を用意し、フィードバック制御手段によって
それぞれの交流モータの回転数を制御するようにしてい
るので、検出された接触パターンを所定の目標パターン
にすることができ、プリント基板に接触するはんだ噴流
の接触状態を前もって安定化することができる。
【0022】また、請求項7記載の本発明によれば、噴
流手段にはんだ槽の傾斜角度を調整する傾斜角調整台を
用意し、接触状態検出手段としてはんだ噴流と板部材と
の接触状態から接触パターンを検出する接触パターン検
出手段を用意し、フィードバック制御手段によって傾斜
角調整台の傾斜角度を制御するようにしているので、検
出された接触パターンが所定の目標パターンにすること
ができ、プリント基板に接触するはんだ噴流の接触状態
を前もって安定化することができる。
【0023】また、請求項8記載の本発明によれば、板
部材を垂直方向に上下移動する垂直駆動手段を用意する
ことで、必要に応じてはんだ噴流と板部材との接触状態
を検出することができる。また、検出が不要のときには
板部材を退避しておくことができる。
【0024】また、請求項9記載の本発明によれば、基
板搬送手段によってはんだ槽上にプリント基板を搬送す
るようにし、基板検出手段によってはんだ槽上にプリン
ト基板が搬送されたか否かを検出する。ここで、はんだ
槽上にプリント基板が搬送された場合には、垂直駆動手
段によって板部材をはんだ噴流から離するように上方移
動するので、プリント基板とはんだ噴流との接触状態を
調整するときには板部材をはんだ噴流に接触させること
ができる。また、プリント基板がはんだ槽上を通過する
ときには板部材を退避しておくことができる。
【0025】また、請求項10記載の本発明によれば、
撮像管または撮像素子または赤外線カメラは、板部材の
平面に対して垂直になるように配置することで、はんだ
噴流の位置を検出することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明の第1の実施の形
態に係るはんだ噴流制御装置1のシステム構成を示す図
である。同図において、はんだ槽3は、200℃以上に
加熱された溶融はんだ5を蓄える槽である。噴流ポンプ
7は、交流モータを有し、はんだ槽3内の溶融はんだ5
を吸い込んでノズル9から噴流はんだ11として上方に
噴流させる。耐熱ガラス板13は、電子部品を実装した
プリント基板に代わって、ノズル9から噴流する噴流は
んだ11の接触状態を検出するためのものである。CC
Dカメラ17は、耐熱ガラス板13上に銀色に写った噴
流はんだ11の接触面15の状態を撮影して画像信号を
出力する。信号処理部19は、CCDカメラ17から出
力される画像信号に基づいて、ノズル9から噴流してい
る噴流はんだ11と耐熱ガラス板13とがなす接触面1
5の接触状態から所定位置での接触幅Wを検出する。噴
流制御部21は、検出されたはんだ噴流の接触幅Wが目
標接触幅W0 になるように噴流ポンプ7の交流モータの
回転数fをフィードバック制御する。
【0027】次に、図2は、耐熱ガラス板13の上面に
投影される噴流はんだ11の接触面15の状態である。
図2(b)は、目標となる接触面15の接触状態であ
り、例えば画面の中央部分での接触幅をW0 とする。図
2(a)は、ノズル9から噴流している噴流はんだ11
の接触幅が小さい場合である。図2(c)は、ノズル9
から噴流している噴流はんだ11の接触幅が大きい場合
である。
【0028】次に、図3は、信号処理部19の詳細な構
成を示す図である。同図において、A/D変換器23
は、CCDカメラ17から出力されるアナログの画像信
号にA/D変換を施して量子化し、デジタルの画像デー
タを出力する。VRAM部25は、A/D変換器23か
ら出力される多値の画像データを1画面分記憶する。C
PU部27は、ROMおよびRAMを有し、記憶された
制御プログラムおよび制御データに従って装置を制御す
る。
【0029】次に、図4に示すフローチャートを用いて
はんだ噴流制御装置1の動作を説明する。まず、ステッ
プS10では、CCDカメラ17から出力される画像信
号をA/D変換器23によってA/D変換を施し、得ら
れた画像データをVRAM部25に1画面分記憶する。
次に、ステップS20では、CPU部27はVRAM部
25に記憶されている1画面分の画像データに対してS
OBEL演算子をかけて、正エッジと負エッジからなる
エッジ画像を作成する。このエッジ検出処理の結果を内
部RAMに記憶する。
【0030】次に、ステップS30では、内部RAMに
記憶されているエッジ画像に対して所定の基準値に基づ
いて2値化処理を施し、この2値化処理の結果を内部R
AMに記憶する。こうして、緑色をした耐熱ガラス板1
3の上面に投影される噴流はんだ11の銀色をした接触
面15の外郭部分の2値化画像が内部RAMに記憶され
る。ここで、ステップS40では、内部RAMに記憶さ
れている2値化画像に対して、所定部位上の接触幅Wを
算出する。図2(a)または(b)に示すように、例え
ば2値化画像の中央部分での接触幅Wとする。なお、2
値化画像の中央部分での接触幅に代わって、画像の最下
部から最上部に向かって順次に接触幅を算出して加算
し、その加算結果をサンプル数で割って接触幅の平均値
を求めるようにしてもよい。
【0031】次に、ステップS50では、算出された接
触幅Wが目標接触幅W0 に対して、 W≧W0 (式1) となるか否かを判断する。図2(c)に示すように、接
触幅Wが目標接触幅W0より大きい場合にはステップS
60に進む。一方、図2(a)に示すように、接触幅W
が目標接触幅W0 より小さい場合にはステップS80に
進む。ステップS60では、CPU部7は噴流ポンプ7
内部の交流モータの回転数fを読み込んで入力する。即
ち、噴流ポンプ7内部の交流モータに付加された図示し
ない回転計で交流モータの回転数fを噴流制御部21に
読み込み、噴流制御部21を介してCPU部27に入力
する。
【0032】次に、ステップS70では、この交流モー
タの回転数fから微小値△fを減算して、 f=f−△f (式2) を算出し、この算出結果を新たな交流モータの回転数f
とする。一方、ステップS80では、CPU部7は噴流
ポンプ7内部の交流モータの回転数fを噴流制御部21
を介して入力する。
【0033】次に、ステップS90では、この交流モー
タの回転数fに微小値△fを加算して、 f=f+△f (式3) を算出し、この算出結果を新たな交流モータの回転数f
とする。次に、ステップS100では、算出された新た
な交流モータの回転数fを噴流制御部21に設定して噴
流ポンプ7の交流モータの回転数fをフィードバック制
御することで、例えば、図2(a)または(b)に示す
噴流はんだ11の接触幅は、図2(b)に示すような目
標となる接触幅に収束するようになる。
【0034】このように、噴流ポンプ7によってはんだ
漕3内のノズル9から上方に溶融はんだ5を噴流させ、
ノズル9上方に配置される耐熱ガラス板13を用いて噴
流するはんだ面に接触させる。ここで、はんだ噴流11
と耐熱ガラス板13との接触状態をCCDカメラ17に
よって撮像し、信号処理部19によってはんだ噴流11
と耐熱ガラス板13との所定部位での接触幅を検出し、
検出されたはんだ噴流の接触幅を安定化するようにはん
だ噴流ポンプ7のモータの回転数を信号処理部19およ
び噴流制御部21によって制御することで、プリント基
板に接触するはんだ噴流の接触状態を前もって安定化す
るようにしているので、ノズル9の詰まりや、酸化物の
発生等の影響によって噴流ポンプ7の回転数と噴流はん
だ11の状態に影響されずに、噴流はんだ11を正確に
制御することができる。また、噴流はんだ11の表面が
荒れている場合にも、正確に接触幅を測定することがで
きる。この結果、噴流はんだ11の定量的な制御を行な
うことができる。
【0035】このように、噴流ポンプ7として溶融はん
だ5に流れを与える少なくとも1つの交流モータを用意
し、CCDカメラ17によってはんだ噴流11と耐熱ガ
ラス板13との接触状態を撮像し、この撮像画像から接
触幅Wを検出する少なくとも1つの信号処理部19を用
意し、噴流制御部21によって少なくとも1つの交流モ
ータの回転数を制御するようにしているので、検出され
たはんだ噴流11の接触幅を所定の目標幅W0 にするこ
とができ、プリント基板に接触するはんだ噴流の接触状
態を前もって安定化することができる。
【0036】(第2の実施の形態)図5は、本発明の第
2の実施の形態に係るはんだ噴流制御装置1のはんだ槽
3内部の構成を示す図である。なお、本実施の形態で
は、はんだ噴流制御装置1の全体構成は、図1に示す構
成と同様であり、はんだ槽3内に備えるノズルおよび噴
流ポンプが異なるものである。同図において、噴流ポン
プ29a,29b,29cは、3つの交流モータを有
し、はんだ槽3内の溶融はんだ5を吸い込んでノズル3
1の3つの開口部から噴流はんだ11として上方に噴流
させる。ノズル31は、内部にはんだの流れを相互に遮
断する遮断板31a,31bを有し、噴流ポンプ29
a,29b,29cからぞれぞれ排出されるはんだの流
れを遮断板31a,31bを用いて相互に干渉すること
なく3つの開口部から噴流させる。
【0037】次に、図6は、信号処理部19および噴流
制御部33の詳細な構成を示す図である。なお、本図に
示すCCDカメラ17からVRAM部に至る構成は図3
に示す構成と同様であり、CPU部33および噴流制御
部35が異なるものである。
【0038】CPU部33は、図7に示す表のように、
噴流はんだ11と耐熱ガラス板13とがなす接触面15
の接触パターンを判別するパターンマッチング処理のた
めのn種類のビットパターンからなる基準パターンと、
3つの交流モータの回転数を更新するためのn種類の補
正値を内部ROMに記憶する。噴流制御部35は、検出
されるはんだ噴流の接触パターンが目標パターンになる
ように噴流ポンプ29a,29b,29cのそれぞれの
交流モータの回転数fをフィードバック制御する。
【0039】次に、図8に示すフローチャートを用いて
はんだ噴流制御装置1の動作を説明する。なお、図8に
示すステップS210〜S230は、図4に示すステッ
プS10〜S30と同様であるので、その説明を省略す
る。ステップS210〜S230に示す処理の結果、C
PU部33の内部RAMには接触パターンとして、耐熱
ガラス板13と噴流はんだ11がなす接触面15の外郭
部分の2値化画像が記憶される。ステップS240で
は、ループ処理を実現するための代数mを、 m=1 (式4) と設定する。
【0040】次に、ステップS250では、内部RAM
に記憶されている接触パターンに対して、図7に示す基
準パターンとの間でパターンマッチング処理を施す。例
えば、代数mが1に設定されている場合には、接触パタ
ーンと基準パターン1との間でパターンマッチング処理
を施す。このパターンマッチング処理は、周知の正規化
相関法を用いて類似度を求める方法である。詳しくは、
基準パターンと接触パターンの類似度は、基準パターン
の各画素の値をAij、接触パターンの各画素の値をB
ijとすると、
【数1】 となる。CPU部33で算出された類似度は順次に基準
パターンの番号を付加して内部RAMに記憶する。
【0041】次に、ステップS260では、代数mが基
準パターン数nまで到達したか否かを判断する。代数m
が基準パターン数nまで到達した場合には、ステップS
280に進む一方、そうではない場合には、ステップS
270に進む。ステップS270では、代数mが基準パ
ターン数nまで到達していないので、代数mに対して、 m=m+1 (式5) を代入する。
【0042】一方、ステップS280では、内部RAM
に記憶されている類似度が最も高い基準パターンの番号
を読み出し、最大類似パターンとして決定する。次に、
ステップS290では、最大類似パターンの番号に対し
て、図7に示す表から噴流ポンプの交流モータPa,P
b,Pcに対応する回転数の補正値を内部RAMに読み
出す。次に、ステップS300では、以下の処理を同期
させるための並列処理を開始する。
【0043】ステップS310では、噴流ポンプの交流
モータPaの回転数を更新するために、ステップS35
0以降のサブルーチンをコールする。ステップS320
およびS330では、ステップS350〜S370に代
わって、噴流ポンプの交流モータPb,Pcの回転数を
更新するためのサブルーチンをコールする。なお、噴流
ポンプの交流モータPb,Pcの回転数を更新するため
のサブルーチンについての説明は、ステップS350以
降のサブルーチンと同様であるので、その説明を省略す
る。
【0044】以下に、ステップS350以降のサブルー
チンの動作を説明する。まず、ステップS350では、
CPU部33は噴流ポンプ29内部の交流モータPaの
回転数faを読み込んで入力する。即ち、噴流ポンプ2
9内部の交流モータPaに付加された図示しない回転計
で交流モータの回転数faを噴流制御部35に読み込
み、噴流制御部35を介してCPU部33に入力する。
次に、ステップS360では、既に、噴流ポンプの交流
モータPaに対応する回転数の補正値が内部RAMに読
み出されているので、この回転数の補正値を△faと
し、 fa=fa+△fa (式6) を算出し、この算出結果を新たな交流モータの回転数f
aとする。なお、図7に示すように、それぞれの噴流ポ
ンプの交流モータに対応する回転数の補正値がには符号
が付加されているので、基準パターンに応じて交流モー
タの回転数が増減することはいうまでもない。
【0045】次に、ステップS370では、算出された
新たな交流モータの回転数faを噴流制御部35に設定
して噴流ポンプ29の交流モータPaの回転数faをフ
ィードバック制御する。このように、溶融はんだ5に流
れを与える複数の噴流ポンプの交流モータ29a,29
b,29cを用意し、はんだ噴流11と耐熱ガラス板1
3との接触状態をCCDカメラ17によって撮影し、信
号処理部17によって接触パターンを検出する。次に、
信号処理部17および噴流制御部35によってそれぞれ
の交流モータの回転数を制御するようにしているので、
検出された接触パターンを所定の目標パターンにするこ
とができ、プリント基板に接触するはんだ噴流の接触状
態を前もって安定化することができる。
【0046】(第3の実施の形態)図9は、本発明の第
3の実施の形態に係るはんだ噴流制御装置1のはんだ槽
3内部の構成を示す図である。なお、本実施の形態で
は、はんだ噴流制御装置1の全体構成は、図1に示す構
成と同様であり、はんだ槽3内に備えるノズルが異なる
他、設置台を新たに備えるものである。同図において、
ノズル37は、噴流ポンプ7の排出口近くに溶融はんだ
の流れをガイドするガイド板Ga,Gb,Gc,Gdを
有し、噴流ポンプ7から排出される溶融はんだの流れを
ガイド板Ga,Gb,Gc,Gdを用いて相互に干渉す
ることなくガイドして流量を安定させた後に、開口部か
ら噴流させるものである。設置台39は、はんだ槽3底
部に直接に設置される設置台39aと、設置台39aの
下部中央部に位置する回転軸41を介して設置台39a
を軸支する設置台39bとから構成される。
【0047】アクチュエータ43は、設置台39bの右
上部に配置され、設置台39aの右下部に接続された支
持部43aにモータ43bによって回転を加えながら設
置台39aを昇降制御するものである。アクチュエータ
43を作動することで、設置台39a上に設置されたは
んだ槽3が左右いずれかに指定された角度で傾き、その
結果、耐熱ガラス板13と噴流はんだ11がなす接触面
15の接触パターンを可変することができる。CPU部
27は、図10に示す表のように、噴流はんだ11と耐
熱ガラス板13とがなす接触面15の接触パターンを判
別するパターンマッチング処理のためのn種類のビット
パターンからなる基準パターンと、噴流ポンプ7の交流
モータの回転数を更新するためのn種類の補正値、アク
チュエータ43内のモータ43bの回転回数を更新する
ためのn種類の補正値を内部ROMに記憶する。
【0048】次に、図11に示すフローチャートを用い
てはんだ噴流制御装置1の動作を説明する。なお、図1
1に示すステップS410〜S480は、図8に示すス
テップS210〜S280と同様であるので、その説明
を省略する。ステップS410〜S480に示す処理の
結果、類似度が最も高い基準パターンの番号を決定す
る。次に、ステップS490では、最大類似パターンの
番号に対して、図10に示す表から噴流ポンプ7の交流
モータPに対応する回転数の補正値と、アクチュエータ
43内のモータ43bの回転回数を更新するための補正
値を内部ROMからを内部RAMに読み出す。
【0049】次に、ステップS500では、CPU部2
7は噴流ポンプ7内部の交流モータPの回転数fを読み
込んで入力する。即ち、噴流ポンプ7内部の交流モータ
Pに付加された図示しない回転計で交流モータの回転数
fを噴流制御部21に読み込み、噴流制御部21を介し
てCPU部27に入力する。次に、ステップS510で
は、既に、噴流ポンプ7の交流モータPに対応する回転
数の補正値が内部RAMに読み出されているので、この
回転数の補正値を△fとし、 f=f+△f (式7) を算出し、この算出結果を新たな交流モータの回転数f
とする。なお、図10に示すように、それぞれの噴流ポ
ンプ7の交流モータに対応する回転数の補正値がには符
号が付加されているので、基準パターンに応じて交流モ
ータの回転数が増減することはいうまでもない。
【0050】次に、ステップS520では、算出された
新たな交流モータの回転数fを噴流制御部21に設定し
て噴流ポンプ7の交流モータPの回転数fをフィードバ
ック制御する。次に、ステップS530では、既に、ア
クチュエータ43内のモータ43bの回転回数を更新す
るための回転回数の補正値が内部RAMに読み出されて
いるので、この回転回数分だけアクチュエータ43内の
モータ43bを回転させ、設置台39a上に設置された
はんだ槽3の傾斜角度を補正する。その結果、耐熱ガラ
ス板13と噴流はんだ11がなす接触面15の接触パタ
ーンを可変することができる。
【0051】このように、噴流ポンプ7が収容されるは
んだ槽3の傾斜角度を調整する設置台39を用意し、は
んだ噴流11と耐熱ガラス板13との接触状態をCCD
カメラ17によって撮影して、信号処理部19によって
接触パターンを検出する。信号処理部19および噴流制
御部21によって設置台39の傾斜角度を制御するよう
にしているので、検出された接触パターンが所定の目標
パターンにすることができ、プリント基板に接触するは
んだ噴流11の接触状態を前もって安定化することがで
きる。
【0052】なお、第1〜第3の実施の形態において
は、耐熱ガラス板13を用いて噴流はんだとの接触状態
を検出するようにしたが、本発明はこれに限ることな
く、耐熱ガラス板13に代わって耐熱樹脂板を用い、赤
外線カメラを用いてはんだ噴流と耐熱樹脂板との接触状
態を撮像することで、はんだ噴流と耐熱樹脂板との接触
状態を検出することができる。
【0053】(第4の実施の形態)次に、本発明の第4
の実施の形態に係るはんだ噴流制御装置の構成を説明す
る。図12(a)は、噴流するはんだ面に接触する耐熱
板を示す図であり、図12(b)は、はんだ噴流と耐熱
板との接触状態を検出するための回路構成を示す図であ
る。なお、本実施の形態では、はんだ噴流制御装置の全
体構成は、図1に示す構成と同様であり、CCDカメラ
17と信号処理部19内のA/D変換器23に代わっ
て、図12(a),(b)に示す耐熱板および回路構成
を用いるものである。
【0054】図12(a)に示すように、耐熱板45
は、平面上に複数の電気的な接点対として例えばP1-1
〜P16-16 を有し、噴流するはんだ面に接触するように
構成されている。耐熱板45の電気的な接点対P1-1 〜
P16-16 は、図12(b)に示すように、それぞれプル
アップ抵抗R1 〜R256 によって電源にプルアップされ
ているとともに、セレクタ47に接続されている。ま
た、セレクタ47の選択信号S0 〜S7 はラッチ49を
介して図示しないCPU部27のデータバスに接続され
ており、セレクタ47は、図示しないCPU部27から
出力される選択データに応じて所望の接点対の接触状態
を出力Qから出力する。
【0055】次に、図12を参照しつつ、図13に示す
フローチャートを用いてはんだ噴流制御装置1の動作を
一部説明する。まず、ステップS610では、図示しな
いCPU部27は、ループ処理を実現するための代数m
を、 m=0 (式8) と設定する。次に、ステップS620では、代数mの値
をデータバスを介してラッチ49に設定する。こうし
て、ラッチ49を介してセレクタ47の選択信号S0 〜
S7 が設定される。
【0056】次に、ステップS630では、CPU部2
7は、代数mの値に対する耐熱板45の電気的な接点対
の入力値をセレクタ47から読み込み、その値を内部R
AMに設定する。次に、ステップS640では、代数m
が255まで到達したか否かを判断する。代数mが25
5まで到達した場合には、処理を終了する一方、そうで
はない場合には、ステップS650に進む。ステップS
650では、代数mが255まで到達していないので、
代数mに対して、 m=m+1 (式9) を代入し、処理を繰り返すためにステップS620に戻
る。
【0057】以上の処理を終了することで、CPU部2
7の内部RAMには、耐熱板45が噴流はんだ11に接
触している接触状態の粗い2値化データが記憶される。
従って、第1〜第3の実施の形態において施された2値
化処理に代わって、本実施の形態において求められた2
値化データを用いて、噴流幅の検出処理やパターンマッ
チング処理等を行うことができる。このように、耐熱板
45の平面上に複数の電気的接点対を用意し、少なくと
も抵抗計、電流計、電圧計のいずれか一つを用いて、は
んだ噴流11と電気的接点対との電気的接触状態を検出
することで、はんだ噴流11と耐熱板45との接触状態
を検出することができる。
【0058】(第5の実施の形態)次に、本発明の第5
の実施の形態に係るはんだ噴流制御装置の構成を説明す
る。図14は、噴流するはんだ面への接触を断続制御す
るための機構を示す図である。なお、本実施の形態で
は、はんだ噴流制御装置の全体構成は、図1に示す構成
に加えて、支持台51、支持構造53およびモータ55
を備えているものである。
【0059】同図において、支持台51は、はんだ槽3
の上方を覆うようにして設置され、内部に支持構造53
を有するとともに、支持台51上部にはモータ55を設
置するものである。支持構造53は、耐熱ガラス板13
を下部に持着し、モータ55の回転に応じて垂直方向に
上下移動するものである。モータ55は、耐熱ガラス板
13を下部に持着している支持構造53を垂直方向に上
下移動するために回転を与えるものである。
【0060】次に、図14に示すはんだ噴流制御装置の
動作を一部説明する。なお、支持構造53は通常時に
は、はんだ噴流11に接しない最上位置(ロ)に固定さ
れているものとする。まず、図示しないCPU部27か
らモータ55に対して回転指示信号が与えられると、モ
ータ55は回転を開始して支持構造53を徐々に下降さ
せる。
【0061】支持構造53が下降する過程で、例えば図
示しないプリント基板をはんだ付けするための設定位置
(イ)に耐熱ガラス板13が到達したときには、モータ
55に回転停止信号を与えて支持構造53の下降を停止
する。
【0062】この下降時には、例えば図示しないCCD
カメラ17から耐熱ガラス板13の上面を撮像している
ので、はんだ噴流11と耐熱ガラス板13との接触状態
を上述したような方法で検出することができ、その結
果、はんだ噴流11の噴流状態を上述したような方法で
安定化することができる。また、上昇時には、図示しな
いCPU部27からモータ55に対して回転指示信号が
与えられると、モータ55は回転を開始して支持構造5
3を徐々に上昇させ、支持構造53が上昇する過程で、
最上位置(ロ)に耐熱ガラス板13が到達したときに
は、モータ55に回転停止信号を与えて支持構造53の
上昇を停止する。
【0063】このように、耐熱ガラス板13や耐熱樹脂
板45等を垂直方向に上下移動する支持台51、支持構
造53およびモータ55を用意することで、必要に応じ
てはんだ噴流11と耐熱ガラス板13との接触状態を検
出することができる。また、検出が不要のときには耐熱
ガラス板13を退避しておくことができる。
【0064】(第6の実施の形態)図15は、本発明の
第6の実施の形態に係るはんだ噴流制御装置を自動はん
だ付け装置56に適応した構成を示す図である。同図に
おいて、ベルトコンベア59は、電子部品の装着作業を
済ませたプリント基板を順次にはんだ槽3上部を通過す
るように搬送するものである。基板センサ61は、ベル
トコンベア59によって搬送されているプリント基板5
7がはんだ槽3の手前にある所定位置に到達したか否か
を検出する。自動制御部63は、基板センサ61からの
センサ信号に応じて、図14に示す支持構造53を昇降
するためにモータ55を制御する。
【0065】次に、図15に示す自動はんだ付け装置5
6の動作を説明する。なお、同図において、耐熱ガラス
板13は、図示しない支持台51および支持構造53に
よってはんだ槽3上部に昇降自在に支持されているもの
とする。まず、自動制御部63は、ベルトコンベア59
に対して搬送開始信号を出力して、電子部品の装着作業
を済ませたプリント基板を順次にはんだ槽3上部を通過
するように搬送させる。この搬送過程で、基板センサ6
1から出力されるセンサ信号がON状態の場合には、自
動制御部63はプリント基板57がはんだ槽3の手前に
ある所定位置に到達していると判断して、耐熱ガラス板
13を最上位置(ロ)に固定させておくものである。
【0066】次に、基板センサ61から出力されるセン
サ信号がOFF状態の場合に、はんだ噴流11の噴流状
態を調整する要望があるときには、耐熱ガラス板13を
設定位置(イ)まで下降させる。なお、耐熱ガラス板1
3の昇降制御は第5の実施の形態において説明したの
で、その説明を省略する。次に、第1〜第3の実施の形
態において説明した方法を用いてはんだ噴流11と耐熱
ガラス板13との接触状態を安定化させる。
【0067】このように、ベルトコンベア59によって
はんだ槽3上にプリント基板57を搬送するようにし、
基板センサ61によってはんだ槽3上にプリント基板5
7が搬送されたか否かを検出する。ここで、はんだ槽3
上にプリント基板57が搬送された場合には、支持台5
1、支持構造53およびモータ55によって耐熱ガラス
板13をはんだ噴流から離するように上方移動するの
で、プリント基板57とはんだ噴流11との接触状態を
調整するときには耐熱ガラス板13をはんだ噴流11に
接触させることができる。また、プリント基板57がは
んだ槽3上を通過するときには耐熱ガラス板13を最上
位置に(ロ)退避しておくことができる。
【0068】(第7の実施の形態)次に、本発明の第7
の実施の形態に係るはんだ噴流制御装置の構成を説明す
る。図16は、噴流するはんだ面に接触する耐熱ガラス
板13とCCDカメラ17との位置関係を示す図であ
る。図16(a)〜(d)においては、耐熱ガラス板1
3の平面に対して鉛直線上にCCDカメラ17の中央軸
が位置するような関係に常に配置されている。このた
め、例えば図16(b)に示すように、はんだ噴流11
aと耐熱ガラス板13とが接触する接触面の中心位置と
CCDカメラ17の中央軸とがなす距離a1を信号処理
部19によって算出し、同様に図16(c),(d)に
おいて距離a2,a3を算出すると、 a1≠a2≠a3 (式9) となる。また、同様に図16(b),(c),(d)に
おいて距離b2,b3を算出すると、 b1≠b2≠b3 (式10) となる。
【0069】従って、耐熱ガラス板13の平面に対して
鉛直線上にCCDカメラ17の中央軸が位置するような
関係に常に配置することで、距離a1,a2,a3、距
離b1,b2,b3等のはんだ噴流の中心位置を検出す
ることができる。また、複数のはんだ噴流を同時に制御
する場合にも、複数のはんだ噴流の中心位置間の距離を
検出することができる。このように、撮像管または撮像
素子または赤外線カメラを、耐熱ガラス板や耐熱樹脂板
等の平面に対して垂直になるように配置することで、信
号処理部19によってはんだ噴流の位置を検出すること
ができる。
【0070】一方、図16(e)〜(h)においては、
耐熱ガラス板13の平面に対して鉛直線上にCCDカメ
ラ17の中央軸が位置するような関係に常に配置されて
はいない。このため、例えば図16(f)に示すよう
に、はんだ噴流11aと耐熱ガラス板13とが接触する
接触面の中心位置とCCDカメラ17の中央軸とがなす
距離a1を算出し、同様に図16(g),(h)におい
て距離a2,a3を算出すると、 a1=a2=a3 (式11) となる。また、同様に図16(e),(f),(g)に
おいて距離b2,b3を算出すると、 b1=b2=b3 (式12) となる。
【0071】従って、耐熱ガラス板13の平面に対して
鉛直線上にCCDカメラ17の中央軸が位置するような
関係に常に配置されていないので、距離a1,a2,a
3、距離b1,b2,b3等の位置を検出することがで
きない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るはんだ噴流制
御装置1のシステム構成を示す図である。
【図2】耐熱ガラス板13の上面に投影される噴流はん
だ11の接触面15の状態を示す図である。
【図3】信号処理部19の詳細な構成を示す図である。
【図4】はんだ噴流制御装置1の動作を説明するための
フローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るはんだ噴流制
御装置1のはんだ槽3内部の構成を示す図である。
【図6】信号処理部19および噴流制御部33の詳細な
構成を示す図である。
【図7】パターンマッチング処理のためのn種類の基準
パターンと、n種類の補正値を示す表である。
【図8】はんだ噴流制御装置1の動作を説明するための
フローチャートである。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係るはんだ噴流制
御装置1のはんだ槽3内部の構成を示す図である。
【図10】パターンマッチング処理のためのn種類の基
準パターンと、n種類の補正値の組み合わせを示す表で
ある。
【図11】はんだ噴流制御装置1の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図12】噴流するはんだ面に接触する耐熱板と、はん
だ噴流と耐熱板との接触状態を検出するための回路構成
を示す図である。
【図13】はんだ噴流制御装置1の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図14】噴流するはんだ面への接触を断続するための
機構を示す図である。
【図15】本発明の第6の実施の形態に係るはんだ噴流
制御装置を自動はんだ付け装置56に適応した構成を示
す図である。
【図16】噴流するはんだ面に接触する耐熱ガラス板1
3とCCDカメラ17との位置関係を示す図である。
【符号の説明】
3 はんだ漕 5 溶融はんだ 7 噴流ポンプ7 9 ノズル 11 はんだ噴流 13 耐熱ガラス板 17 CCDカメラ 19 信号処理部 21 噴流制御部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 はんだ漕内のノズルから上方に溶融はん
    だを噴流するはんだ噴流手段と、 ノズル上方に配置され、噴流するはんだ面に接触する板
    部材と、 はんだ噴流と板部材との接触状態を検出する接触状態検
    出手段と、 検出されたはんだ噴流の接触状態を安定化するようには
    んだ噴流手段を制御するフィードバック制御手段とを有
    することを特徴とするはんだ噴流制御装置。
  2. 【請求項2】 前記板部材は、耐熱ガラス板からなり、 前記接触状態検出手段は、はんだ噴流と耐熱ガラス板と
    の接触状態を撮像する撮像管または撮像素子からなるこ
    とを特徴とする請求項1記載のはんだ噴流制御装置。
  3. 【請求項3】 前記板部材は、耐熱樹脂板からなり、 前記接触状態検出手段は、はんだ噴流と耐熱樹脂板との
    接触状態を赤外線を用いて撮像する赤外線カメラからな
    ることを特徴とする請求項1記載のはんだ噴流制御装
    置。
  4. 【請求項4】 前記板部材は、平面上に複数の電気的接
    点対を有し、 前記接触状態検出手段は、はんだ噴流と電気的接点対と
    の電気的接触状態を検出する少なくとも抵抗計、電流
    計、電圧計のいずれか一つを有することを特徴とする請
    求項1記載のはんだ噴流制御装置。
  5. 【請求項5】 前記噴流手段は、溶融はんだに流れを与
    える少なくとも1つの交流モータを有し、 前記接触状態検出手段は、はんだ噴流と板部材との接触
    幅を検出する少なくとも1つの接触幅検出手段を有し、 前記フィードバック制御手段は、検出されたはんだ噴流
    の接触幅が所定の目標幅になるように少なくとも1つの
    交流モータの回転数を制御することを特徴とする請求項
    1記載のはんだ噴流制御装置。
  6. 【請求項6】 前記噴流手段は、溶融はんだに流れを与
    える複数の交流モータを有し、 前記接触状態検出手段は、はんだ噴流と板部材との接触
    状態から接触パターンを検出する接触パターン検出手段
    を有し、 前記フィードバック制御手段は、検出された接触パター
    ンが所定の目標パターンになるようにそれぞれの交流モ
    ータの回転数を制御することを特徴とする請求項1記載
    のはんだ噴流制御装置。
  7. 【請求項7】 前記噴流手段は、前記はんだ槽の傾斜角
    度を調整する傾斜角調整台を有し、 前記接触状態検出手段は、はんだ噴流と板部材との接触
    状態から接触パターンを検出する接触パターン検出手段
    を有し、 前記フィードバック制御手段は、検出された接触パター
    ンが所定の目標パターンになるように傾斜角調整台の傾
    斜角度を制御することを特徴とする請求項1記載のはん
    だ噴流制御装置。
  8. 【請求項8】 前記板部材を垂直方向に上下移動する垂
    直駆動手段を有することを特徴とする請求項1記載のは
    んだ噴流制御装置。
  9. 【請求項9】 前記はんだ槽上にプリント基板を搬送す
    る基板搬送手段と、 はんだ槽上にプリント基板が搬送されたか否かを検出す
    る基板検出手段と、 はんだ槽上にプリント基板が搬送された場合には、前記
    板部材をはんだ噴流から離するように上方移動する垂直
    駆動手段とを有することを特徴とする請求項1記載のは
    んだ噴流制御装置。
  10. 【請求項10】 前記撮像管または撮像素子または赤外
    線カメラは、 前記板部材の平面に対して垂直になるように配置するこ
    とを特徴とする請求項2または請求項3記載のはんだ噴
    流制御装置。
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