JPH10193047A - 連続鋳造鋳型内における溶鋼流動制御方法 - Google Patents

連続鋳造鋳型内における溶鋼流動制御方法

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JPH10193047A
JPH10193047A JP34940696A JP34940696A JPH10193047A JP H10193047 A JPH10193047 A JP H10193047A JP 34940696 A JP34940696 A JP 34940696A JP 34940696 A JP34940696 A JP 34940696A JP H10193047 A JPH10193047 A JP H10193047A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連続鋳造鋳型内における溶鋼流動を所定の流
動パターンとなる鋳造条件を選定すると共に、鋳造中に
おいては、鋳造条件の変化が発生しても所定の流動パタ
ーンを維持することが可能な溶鋼流動制御方法を提供す
る。 【解決手段】 鋳造条件として鋳型サイズ、鋳片引抜き
速度、Arガス吹き込み量、及び磁場強度の4つの要素
を対象とし、これら要素からなる複数の鋳造条件におい
て予め鋳型内溶鋼の流動パターンと表面流速とを測定
し、この測定結果に基づいて個別の鋳造条件における鋳
型内溶鋼の流動パターンと表面流速とを推定し、所定の
流動パターン及び所定の表面流速となるように吐出流に
印加する磁場強度及び浸漬ノズル内へのArガス吹き込
み量を調整して鋳造すると共に、鋳造時にセンサーにて
鋳型内の溶鋼流動を監視し、このセンサーの情報に基づ
き前記調整した磁場強度を基準として所定範囲内で磁場
強度を修正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁場による電磁気
力を応用した、鋼の連続鋳造鋳型内における溶鋼流動の
制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鋼の連続鋳造法では浸漬ノズルを介して
溶鋼を鋳型内に高速度で吐出させるため、この吐出流に
起因して鋳型内で溶鋼流動が発生し、そして、この溶鋼
流動は鋳片の表面及び内部性状に大きな影響を及ぼして
いる。特に、鋳型内湯面(以下、「メニスカス」と記
す)の表面流速が速すぎる場合やメニスカスに縦渦が発
生する場合には、モールドパウダーが溶鋼中に巻き込ま
れ、製品における致命的な欠陥となるので、メニスカス
における溶鋼流動が重要視されている。そのため、鋳片
品質向上の重要な課題として、従来から電磁気力の利用
によるメニスカスの流動制御方法が数多く提案されてい
る。
【0003】電磁気力の利用方法として、例えば特開昭
63−16840号公報(以下、「先行技術1」と記
す)に代表されるように、鋳造条件により付与する電磁
気力の強度を決める方法がある。先行技術1に開示され
た方法は、溶鋼密度ρ、浸漬ノズルからの溶鋼の吐出流
量Q、吐出流が鋳型短辺側凝固シェルに衝突する際の衝
突速度V及び衝突角度θ、並びに溶鋼流が衝突する位置
のメニスカスからの距離Dの関数として下記(1)式の
変動指数Rを定め、変動指数Rが1乃至10の範囲に入
るように付与する電磁気力の強度を調整する方法であ
る。従って、先行技術1では鋳造条件が決まれば付与す
る電磁気力の強度が決まる。 R=ρQV(1− sinθ)/(4D) ……(1)
【0004】又、鋳造中に各種センサーにて鋳型内の溶
鋼流動を監視し、センサーの信号に基づいて付与する電
磁気力を調整する方法が、例えば特開平3−27525
6号公報「以下、「先行技術2」と記す)、及び、特開
平6−23503号公報(以下、「先行技術3」と記
す)に開示されている。先行技術2及び先行技術3に開
示された方法は、鋳型長辺背面の浸漬ノズルの左右にそ
れぞれ独立に磁場を印加することができる電磁ブレーキ
を共に配置し、先行技術2では熱電対にて長辺鋳型の温
度分布又は熱流束分布を測定して鋳型内の溶鋼偏流を検
出し、又、先行技術3では浸漬ノズル左右に配置した湯
面レベル計の測定値から鋳型内の溶鋼偏流を検出して、
共に溶鋼偏流の発生した側に位置する電磁ブレーキに印
加する電流を増加させて、溶鋼偏流を防止するものであ
る。
【0005】又、特開平7−47452号公報(以下、
「先行技術4」と記す)には、タンディッシュや浸漬ノ
ズルあるいは鋳型に配置された各種の操業状況を監視す
るセンサーによって検出された情報から、操業条件の中
間指標をリアルタイムでパターン化してディスプレイに
表示し、それに基づいて磁場強度、Arガス量、鋳片引
抜き速度、溶鋼温度等種々の操業条件を制御する方法が
開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】先行技術1に開示され
た変動指数Rは、鋳片引抜き速度の高速化に伴う鋳型内
溶鋼の表面流速の増加を防止する指標として、鋳片の品
質改善に効果を挙げてきた。しかし、近年の品質に対す
る要求の厳格化に対応するには、こうした指標のみでは
必ずしも十分とはいえない。
【0007】発明者等は、実機測定結果、モデル実験結
果、及び数値解析結果から検討して、品質の厳格化に対
応するには、先行技術1には以下の問題点があることを
明らかとした。 (1)鋳型内の溶鋼流動へのArガスの影響が考慮され
ていない、考慮されている場合でも過少評価されてい
る。 (2)電磁気力を付与した際の、溶鋼流動に与える影響
が評価されていない。 (3)これらの結果として、鋳型内溶鋼の流動パターン
は、吐出流が鋳型短辺側の凝固シェルに到達・衝突して
から上昇流と下降流とに分離するパターンが前提であ
り、後述する、それ以外の流動パターンが考慮されてい
ない。
【0008】ところで鋼の連続鋳造法においては、浸漬
ノズル内壁へのアルミナ付着によるノズル閉塞を防止す
るため、浸漬ノズル内にArガスが吹き込まれている。
このArガスは、浸漬ノズル内を洗浄後、吐出流と共に
鋳型内に流入し、気泡となってメニスカスに浮上する。
このArガス気泡の溶鋼流動に及ぼす影響は、その見積
もりが極めて困難であるため、上記(1)式では考慮さ
れていない。
【0009】発明者等はArガスの熱膨張による体積変
化を考慮し、且つArガスの吹き込み方法を種々変更し
た条件で水モデル実験を行った。その結果、鋳型内の溶
鋼流動に対するArガスの影響は極めて大きく、Arガ
ス流量やArガス気泡径により表面流速が大幅に変化す
るほか、鋳型内溶鋼の流動パターン自体が上記の流動パ
ターンから逸脱することが明らかとなった。
【0010】同様に、電磁気力を付与した場合にも、磁
場強度の変更により鋳型内溶鋼の流動パターンが変化す
ることを確認した。
【0011】このように鋳片品質の改善には、Arガス
や電磁気力の影響による鋳型内溶鋼の流動パターンの変
化を考慮した制御が必要であるが、先行技術1では考慮
されていない。
【0012】又、先行技術2及び先行技術3のように、
鋳型内の溶鋼流動を監視するセンサー情報に基づき印加
する磁場強度を変えて溶鋼流動を制御する場合には、セ
ンサー情報の不確実性や、得られた情報から溶鋼流動の
状況を推定するロジックの不十分性、更には溶鋼流動以
外の要因によるセンサー信号の一時的又は定常的な変動
等によって、溶鋼流動をかえって不適切に制御する可能
性が大きい。この場合には、製造される鋳片の品質は著
しく悪化する。
【0013】又、先行技術4は、複数のセンサー情報か
ら総合的に鋳型内の流動状況等を推定し、更にその結果
をリアルタイムでディスプレイに表示し、即座に操業に
フィードバックできる点で優れているが、先行技術2及
び先行技術3と同様、センサー情報には上記のセンサー
情報の不確実性等に起因する問題点がある。又、鋳型内
溶鋼の流動状況に関しては、浸漬ノズルからの溶鋼の吐
出流速やメニスカスの表面流速、鋳型左右での偏流等を
表示するにとどまっており、上述したような鋳型内溶鋼
の流動パターンの変化まで対象としたものではない。
【0014】本発明は、上記事象に基づきなされたもの
で、その目的とするところは、先ず連続鋳造鋳型内溶鋼
の流動パターンが適正な所定の流動パターンとなる鋳造
条件を選定し、鋳造中はセンサーにて鋳型内の溶鋼流動
を監視し、このセンサーの情報に基づいて流動パターン
を適正な所定の流動パターンに維持することが可能な連
続鋳造鋳型内の溶鋼流動制御方法を提供するものであ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明による連続鋳造鋳
型内における溶鋼流動制御方法は、浸漬ノズル内の溶鋼
にArガスを吹き込み、且つ浸漬ノズルからの溶鋼の吐
出流に磁場を印加しつつ溶鋼を鋳型内に注入して連続鋳
造するに際し、鋳造条件として鋳型サイズ、鋳片引抜き
速度、浸漬ノズル内へのArガス吹き込み量、及び磁場
強度の4つの要素を対象とし、これら要素からなる複数
の鋳造条件において予め鋳型内溶鋼の流動パターンと表
面流速とを測定し、この測定結果に基づいて個別の鋳造
条件における鋳型内溶鋼の流動パターンと表面流速とを
推定し、所定の流動パターン及び所定の表面流速となる
ように吐出流に印加する磁場強度及び浸漬ノズル内への
Arガス吹き込み量を調整して鋳造すると共に、鋳造時
にセンサーにて鋳型内の溶鋼流動を監視し、このセンサ
ーの情報に基づき前記調整した磁場強度を基準として所
定範囲内で磁場強度を修正することを特徴とするもので
ある。
【0016】発明者等の実機測定結果、モデル実験結
果、及び数値解析によれば、鋳型内溶鋼の流動パターン
は、鋳型内で浮上するArガス気泡や電磁気力付与の影
響で複雑に変化するが、その流動パターンを簡略化する
と、図3に示すようなA、B、Cの3つのパターンに大
別できる。
【0017】この中でパターンAは、浸漬ノズルからの
吐出流が、短辺側の凝固シェルに到達・衝突した後、短
辺側の凝固シェルに沿ってメニスカスまで上昇して更に
メニスカスを短辺側から浸漬ノズル側に向かって流れる
流れと、短辺側凝固シェルへの衝突点から鋳型下方に下
降する流れとに分離する流動パターンで、先に説明した
通り先行技術1で前提とした流動パターンである。
【0018】これに対しパターンBは、Arガス気泡の
浮上あるいは吐出流への電磁気力付与の影響により、浸
漬ノズルからの吐出流が短辺側の凝固シェルに到達せ
ず、吐出孔から短辺側凝固シェルまでの間で分散する流
動パターンである。
【0019】又、パターンCは、浸漬ノズル近傍に上昇
流が存在する流動パターンで、主に粗大なArガス気泡
の浮上の影響で出現する。パターンCではメニスカスに
おいて、浸漬ノズルから鋳型短辺に向かう流れが観察さ
れる。
【0020】これらの流動パターンが、どのような状況
で出現するかを以下に説明する。図4は、横軸に浸漬ノ
ズル内へのArガス吹き込み量、縦軸にスループット
(スループットとは、溶鋼比重、鋳型サイズ、鋳片引抜
き速度の積として求めたもので、単位時間当たりに鋳造
される溶鋼重量を表す)をとり、鋳型内で浮上するAr
ガス気泡がどのように変化するかを模式的に示したもの
である。
【0021】スループットが多い場合や、Arガス吹き
込み量が少ない場合には、Arガス気泡は微細化し、溶
鋼中に占める体積比率も小さく、溶鋼流動への影響は小
さくなる。これに対し、スループットが少ない場合や、
Arガス吹き込み量が多い場合には、Arガス気泡は大
きくなり、溶鋼中に占めるArガスの体積比率も大きく
なって、鋳型内溶鋼の流動パターンを変化させる。特
に、粗大なArガス気泡が生成する場合には、浸漬ノズ
ル近傍に上昇流を形成するほか、Arガス気泡の浮上に
よるメニスカスの擾乱を引き起こす。
【0022】これらの事象を基に、鋳型サイズと磁場強
度とが一定の条件で、浸漬ノズル内へのArガス吹き込
み量と鋳片引抜き速度とを因子として、前述した3つの
流動パターンの発生区別を図5に概念的に示す。図5に
示すように、Arガス吹き込み量が多くなるに従い、A
rガス気泡の影響が大きくなるため、鋳型内溶鋼の流動
パターンはパターンCの領域が広くなり、又、鋳片引抜
き速度が速くなる程パターンAの領域が広くなり、パタ
ーンBは、パターンAとパターンCの境界の限られた領
域となる。
【0023】同様に、鋳型サイズと浸漬ノズル内へのA
rガス吹き込み量とが一定の条件で、磁場強度と鋳片引
抜き速度とを因子として流動パターンの区別をすること
ができる。実機での測定と数値解析とから求めた流動パ
ターンの区別の例を図6に示す。図6は、最大2000
ガウスの磁場強度の印加が可能な移動磁場方式を適用し
た場合を示し、横軸の符号の「正」側は磁場の移動方向
が吐出流を減速する方向、「負」側は吐出流を加速する
方向である。図6に示すように、鋳片引抜き速度が遅い
とパターンCとなり、鋳片引抜き速度が速くなるとパタ
ーンAに移行する。又、パターンBは、パターンAとパ
ターンCの境界の領域で、吐出流速を減速させる磁場強
度が大きくなる程広くなるが、吐出流を加速する磁場強
度が大きい場合には、パターンBの存在しない範囲が発
生する。このように、パターンBは限られた範囲で形成
されることが判る。
【0024】又、鋳型内溶鋼の流動パターン別に製品に
おけるモールドパウダー性欠陥の発生量を調査した。図
7はその調査結果である。図7に示すように、鋳型内溶
鋼の流動パターンがパターンBの場合にモールドパウダ
ー性欠陥が少なく、鋳片品質が最も良好であることが判
明した。この理由は以下のように考えられる。
【0025】パターンAの場合、鋳型中央と鋳型中央か
ら鋳型幅の1/4隔てた位置との間のメニスカスにおい
て、溶鋼中へのモールドパウダー混入の原因となる渦が
発生し易く、又、溶鋼表面流速が速い場合には溶鋼表面
流によりモールドパウダーが削り取られ、この原因によ
るモールドパウダー混入も発生し易いためである。
【0026】又、パターンCの場合、浸漬ノズル近傍の
溶鋼の上昇流や、浮上する粗大なArガス気泡によっ
て、メニスカスの変動・擾乱が引き起こされ、モールド
パウダーの混入が発生するほか、溶鋼の表面流速が速い
場合には鋳型短辺近傍で縦渦が発生し、モールドパウダ
ー混入の原因となるからである。
【0027】これに対し、パターンBの場合には、メニ
スカスにおける渦の発生や、強い表面流の出現がなく、
モールドパウダー巻き込みの発生しにくい流動条件にな
っているためである。
【0028】そして、更にパターンBにおいてもメニス
カスの全ての範囲で溶鋼表面流速が0.1m/sec以
下の場合、特に安定して製品不良発生指数が低いことが
判明した。
【0029】このように、鋳型内溶鋼の流動パターンを
パターンBとし、更に溶鋼表面流速を0.1m/sec
以下とすることによって、鋳片の品質低下を防止するこ
とができ、製品格落ち率の低減、鋳片無手入れ率の向上
が実現できる。この溶鋼表面流の流れる方向は鋳型短辺
から浸漬ノズル側又はその逆であっても良く、ここで示
す溶鋼表面流速を0.1m/sec以下とすることは、
流速の絶対値を0.1m/sec以下とすることを意味
している。
【0030】しかし上記のように、鋳型内溶鋼の流動パ
ターンは、鋳型サイズや鋳片引抜き速度等の各種鋳造条
件や、Arガス気泡、更には磁場強度等、多くの影響因
子が複雑にからむため、簡単な指標で表現することは不
可能である。そこで、以下の方法で鋳型内の流動パター
ンを制御する。
【0031】先ず、鋳造条件として鋳型サイズ、鋳片引
抜き速度、浸漬ノズル内へのArガス吹き込み量、及び
磁場強度の4つの要素を対象とし、これら要素の組合せ
からなる複数の鋳造条件において予め鋳型内溶鋼の流動
パターン、及び表面流速を測定し、これによって鋳型内
溶鋼の流動データを体系化する。
【0032】そして、この体系化した測定結果に基づい
て個別の鋳造条件における流動パターン、及び表面流速
を推定し、推定した流動パターンと所定の流動パター
ン、推定した表面流速と所定の表面流速とを対比して、
吐出流に印加する磁場強度又は浸漬ノズル内へのArガ
ス吹き込み量を調整することで、鋳型内における溶鋼流
動を所定の流動パターン、更に所定の表面流速として鋳
造を開始する。
【0033】しかし現実には、浸漬ノズル内部へのアル
ミナ付着や、このアルミナ付着によるスライディングノ
ズルの開度変化、あるいはガス吹き込み煉瓦の気孔率の
変化等のために、鋳造中に鋳型内溶鋼の流動状況が変化
することが多い。従って、流動パターン及び溶鋼の表面
流速を所定の範囲に維持するために、鋳型内の溶鋼流動
をセンサーにて監視し、溶鋼流動状況が所定の範囲から
逸脱した場合には、印加している磁場強度に修正を加え
る。
【0034】しかし、センサー情報の不確実性や、セン
サーにて得られた情報から溶鋼流動状況を推定するロジ
ックの不十分性や、溶鋼流動以外の要因によるセンサー
信号の一時的又は定常的な変動、更には各センサー情報
から得られる結果の不一致等により、センサー情報を重
要視して流動制御することは危険であるので、上述した
鋳型サイズ、鋳片引抜き速度、浸漬ノズル内へのArガ
ス吹き込み量、及び磁場強度の4つの要素から決定した
磁場強度を基準値とし、予め定めた所定範囲内で磁場強
度を変更させる。これによりセンサー情報から得た溶鋼
流動状況が完全に正確でなくても、鋳片の品質低下を最
小限に抑えることが可能となる。
【0035】尚、配置される電磁コイルが直流電流によ
る静磁場方式の場合には、電磁コイルに印加する電力が
一定でも溶鋼流速の速さに比例した電磁気力が溶鋼に付
与されて制動力となるので、印加する電力を変更しなく
ても溶鋼流速の制御が可能であるが、機構上、溶鋼の減
速制御のみ可能で加速制御はできない。
【0036】これに対し、移動磁場方式の場合には、電
磁コイルに印加する電力を変化させると、溶鋼の制動力
は増減すると共に、制動力を逆向きに付与させること、
即ち溶鋼の加速と減速とが可能となるので、本発明では
移動磁場方式を用いることが好ましい。
【0037】
【発明の実施の形態】本発明を図面に基づき説明する。
図2は本発明を適用した鋳片断面が矩形型の連続鋳造機
の鋳型部の側断面概要図である。
【0038】相対する一対の鋳型長辺1と、鋳型長辺1
内に内装された相対する一対の鋳型短辺2とから構成さ
れた鋳型の上方に、タンディッシュ12が配置されてい
る。タンディッシュ12の底部には固定盤13と摺動盤
14とから成るスライディングノズルが配置され、更に
摺動盤14の下面側には整流ノズル17と浸漬ノズル3
とが順に配置されてタンディッシュ12から鋳型への流
出孔18が形成される。図示せぬ取鍋からタンディッシ
ュ12内に注入された溶鋼5は、浸漬ノズル3の下部に
設けられ鋳型内の溶鋼5に浸漬された吐出孔8より、吐
出流6を鋳型短辺2に向けて鋳型内に注入される。溶鋼
5は鋳型内で冷却されて凝固シェル19を形成し、鋳型
の下方に引き抜かれ鋳片となる。
【0039】固定盤13にはArガス導入管4が接続さ
れ、Arガス導入管4から導入されたArガスは、固定
盤13に設けたポーラス煉瓦20から流出孔18内に吹
き込まれる。吹き込まれたArガスは、溶鋼5と共に浸
漬ノズル3を通り吐出孔8を介して鋳型内に流入し、鋳
型内の溶鋼5を通ってメニスカス16に浮上し、メニス
カス16上に添加したモールドパウダー15を貫通して
大気に至る。
【0040】鋳型長辺1の背面には吐出流6を磁気制動
する電磁コイル7が、電磁コイル7の鋳造方向の中心位
置を吐出孔8下端位置より下方として設置されている。
電磁コイル7は、溶鋼5の流動制御を容易とするため
に、浸漬ノズル3を中心として鋳型幅方向に左右に分割
され、左右独自に電源を印加できることが望ましい。電
磁コイル7から発生する磁場は、磁場が移動する移動磁
場又は磁場が固定された固定磁場のどちらでも良いが、
移動磁場は溶鋼流を減速し、且つ加速することができる
という特徴を有しているので、前述のように本発明には
移動磁場が有利である。
【0041】そして、鋳型内の溶鋼流動の監視センサー
として、浸漬ノズル3を中心として左右の鋳型内の幅方
向各3箇所に、ロードセル10に接続され且つ図示せぬ
熱電対を内装した耐火物製の流速・温度センサー9を配
置し、これを所定時間間隔でメニスカス16に浸漬し、
ロードセル10に作用する力から溶鋼5の表面流速を測
定し、又、浸漬ノズル3左右の温度分布から偏流を検出
した。更に、浸漬ノズル3を中心として左右の鋳型内の
幅方向各3箇所のメニスカス16直上にフード状のガス
捕集器11と、捕集したガス中のArガス量を測定する
図示せぬガス分析計とにより構成されるセンサーを配置
し、鋳型内の各位置で浮上するArガス量を測定して、
鋳型内の流動パターンを検出した。尚、発明者等は、こ
の鋳型内のArガス浮上分布と流動パターンとの関係を
予め調査して、Arガス浮上分布から流動パターンが検
出されることを確認している。即ち、図8に示すように
浸漬ノズル近傍でArガス浮上量が多い鋳造条件Iの場
合には、図9にデータベースを示すように、流動パター
ンはパターンCであり、又、鋳型内幅方向で均等にAr
ガスが浮上する鋳造条件IIの場合はデータベースからパ
ターンBとなる。同様に、図示はしないが、パターンA
では鋳型短辺2近傍のArガス浮上量が多くなることを
確認している。
【0042】このような構成の連続鋳造機における本発
明の実施の形態を、図1に示すフロー図に従い、以下に
説明する。
【0043】先ず、種々の鋳造条件において、鋳型内の
溶鋼表面流速、湯面変動量、メニスカス16のArガス
浮上分布を測定する。
【0044】溶鋼表面流速は、上記の耐火物製の流速・
温度センサー9にて測定する方法又は電磁気力を利用し
て直接測定する方法等、湯面変動量は、渦流式距離計又
は光学式距離計等、Arガス浮上分布は、上記のガス捕
集器11とガス分析計とにより構成されるセンサーで測
定することができる。
【0045】鋳造条件としては、鋳型サイズ、鋳片引抜
き速度、浸漬ノズル3内へのArガス吹き込み量、及び
磁場強度の4要素とし、これら要素を種々に変更して測
定する。尚、鋳型サイズと鋳片引抜き速度は、スループ
ットとしてまとめることもできる。
【0046】又、浸漬ノズル3の型式、Arガス吹き込
み用煉瓦条件(例えばポーラス煉瓦の気孔率や気孔径、
又は貫通孔の孔径や個数等)、及び、モールドパウダー
条件(例えば粘性や結晶化温度等)も、変更のある場合
にはその都度測定してデータを収集する。ここで浸漬ノ
ズル3の型式とは、浸漬ノズル3の断面形状、内径、吐
出孔8の吐出角度、浸漬深さ、吐出孔8の面積、流出孔
18の底部形状を示すものである。
【0047】このようにして、種々の鋳造条件と、その
鋳造条件に対応する測定データ(溶鋼表面流速、湯面変
動、Arガス浮上分布、流動パターン)とを鋳型内流動
データベースとしてコンピュータに入力し記憶させる。
又、得られた鋳片の品質情報も同時にコンピュータに記
憶させ、こうして鋳型内溶鋼の流動データを体系化す
る。尚、鋳型内溶鋼の流動パターンは、Arガス浮上分
布及び溶鋼表面流速の測定データを数値解析して正確に
定めることも可能である。
【0048】個別の鋳造に先立ち、個別の鋳造条件をコ
ンピューターに入力してその鋳造条件における流動パタ
ーンと溶鋼表面流速を鋳型内流動データベースから推定
する。推定した流動パターンと表面流速が所定の流動パ
ターン及び所定の表面流速と異なっている場合には、磁
場強度又はArガス吹き込み量を変更して、再度コンピ
ューターに入力して、流動パターンと表面流速を推定す
る。こうして、鋳型内溶鋼の流動パターンがパターン
B、更に溶鋼表面流速が0.1m/sec以下となるよ
うに、磁場強度又はArガス吹き込み量を調整して、こ
れらの条件を満足する磁場強度又はArガス吹き込み量
を求めて提示する。
【0049】提示された磁場強度又はArガス吹き込み
量に調整した後、個別の鋳造を開始する。磁場強度の調
整は電磁コイル7に印加する電流又は電圧を変更するこ
とで調整し、Ar吹き込み量は通常の図示せぬ流量調整
弁にて行う。
【0050】鋳造中、溶鋼流動監視センサーとして設け
た耐火物製の流速・温度センサー9及びガス捕集器11
にて、溶鋼表面流速、溶鋼温度、及びAr浮上分布を測
定し、得られたデータと鋳造条件とをコンピューターに
入力し、得られたデータを加味した鋳型内流動パターン
及び溶鋼表面流速をリアルタイムで推定する。この推定
した流動パターンと表面流速が所定の流動パターン及び
所定の表面流速と異なっている場合には、所定の流動パ
ターン及び所定の表面流速となるまで磁場強度を修正す
る。
【0051】磁場強度の修正は、鋳造に先立ち提示され
た磁場強度を基準とし、この基準の磁場強度αに対し
て、α±Δαの範囲(即ち基準の磁場強度を中心値とす
る方法)としても、α+Δαの範囲(即ち基準の磁場強
度を下限値とする方法)としても、又これら以外の方法
としてもよい。Δαの範囲は基準の磁場強度の30%程
度とすればよい。これ以上の範囲で修正すると、流動状
況が大幅に変化して品質の劣化を来すからである。そし
てセンサー情報を加味した結果、磁場強度が所定の範囲
を外れる場合には、その制御条件をリジェクトしてその
前の磁場強度を維持する方法や、許容範囲の限界値の条
件で制御する方法等が可能である。
【0052】尚、溶鋼流動監視センサーは上記に限るも
のではなく、渦流式距離計や鋳型内に埋設した熱電対
や、更には電磁気力を利用した速度計等を用いることが
できる。又、浸漬ノズル3内へのArガス吹き込み位置
は、上記に限るものでなく、浸漬ノズル3の本体や上ノ
ズル、又、ストッパー方式の開閉装置の場合はストッパ
ー先端であっても、本発明の実施に全く支障とならな
い。
【0053】
【実施例】図2に示す構成の連続鋳造機を用いた本発明
の実施例を以下に説明する。
【0054】鋳型断面寸法が厚み250mm、幅120
0mmであるスラブ連続鋳造機にて、極低炭素Alキル
ド鋼を鋳片引抜き速度2.8m/minで鋳造した。こ
の時のスループットは5.9トン/minである。鋳型
長辺背面には鋳型幅方向に2分割された電磁コイルを設
置した。電磁コイルの鋳造方向の中心位置は浸漬ノズル
吐出孔の下端から150mm下方の位置である。この電
磁コイルにより移動磁場が発生し、吐出流に対して最大
2000ガウスの移動磁場を印加することができ、磁場
の移動方向は鋳型短辺から浸漬ノズル側又はその逆とす
ることが可能で、且つ左右独立に磁場を印加することも
できる。
【0055】使用した浸漬ノズルは、断面形状が円形、
内径85mm、吐出角度下向き25度、浸漬深さ(メニ
スカスから吐出孔上端までの距離)230mm、吐出孔
径85mm、及び、流出孔底部形状は図2に示すように
底部が吐出孔より深い形状の浸漬ノズルである。そし
て、浸漬ノズル内にArガスを9Nl/min吹き込ん
だ。
【0056】図10に、この鋳造条件におけるデータベ
ースの1例を示す。鋳片引抜き速度が2.8mで、流動
パターンをパターンB、及び溶鋼表面流速を0.1m/
sec以下を実現するためには、電磁コイルの磁場強度
を60%以上に設定する必要があると推定されたため、
磁場強度を60%として鋳造した。尚、図10におい
て、横軸の符号の「正」側は磁場の移動方向が吐出流を
減速する方向、「負」側は吐出流を加速する方向であ
り、図中の数字はメニスカスでの溶鋼表面流速の値で、
符号の「正」は鋳型短辺から浸漬ノズルに向かう流れ
で、「負」は逆方向の流れを示している。溶鋼表面流速
は、各流動パターン共磁場強度指数が「負」側になるに
従い、「正」側に大きくなる傾向を示している。
【0057】鋳造中、流速・温度センサーを5分毎にメ
ニスカスに浸漬し、溶鋼表面流速と溶鋼温度とを測定し
た。同時に、ガス捕集器にて10分間隔でガスを捕集し
てArガス浮上分布を測定した。これらの情報に基づき
5分毎に磁場強度の修正を±15%の範囲内で行なっ
た。図11に以上に説明した本実施例における磁場強度
の制御方法を模式的に示す。
【0058】又、比較のために、磁場を付与しない鋳造
(比較例1)と、センサーからの信号による修正を行な
わず磁場強度60%を維持した鋳造(比較例2)、及
び、修正範囲に制限を設定せずにセンサーからの信号に
よる修正を自由におこなった鋳造(比較例3)の3ケー
スでの鋳造も行なった。
【0059】そしてこれら鋳片を薄板製品に圧延して、
薄板製品を超音波探傷試験してモールドパウダーに起因
する欠陥を調査した。調査結果を図12に示す。図12
に示すように、表面欠陥発生率指数は、比較例1では
1.8、比較例2では0.5、比較例3では0.3であ
ったが、本発明の実施例では欠陥の発生が低く抑えられ
て0.2であった。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、種々の鋳造条件におい
て鋳型内溶鋼の流動パターン、更には溶鋼表面流速を常
に適正化できるので、常に品質の優れた連続鋳造鋳片を
安定して製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフロー図の例を示した図である。
【図2】本発明を適用した鋳片断面が矩形型の連続鋳造
機の鋳型部の側断面概要図を示した図である。
【図3】連続鋳造鋳型内溶鋼の3種類の流動パターンを
模式的に示した図である。
【図4】浸漬ノズル内へのArガス吹き込み量とスルー
プットとによるArガス気泡の形状に及ぼす影響を模式
的に示した図である。
【図5】浸漬ノズル内へのArガス吹き込み量と鋳片引
抜き速度とを因子として、鋳型内溶鋼の流動パターンの
区分を概念的に示した図である。
【図6】磁場強度指数と鋳片引抜き速度とを因子とし
て、数値解析により求めた鋳型内溶鋼の流動パターンの
区分の一例を示した図である。
【図7】鋳型内溶鋼の流動パターン別に製品における不
良発生指数を比較して示した図である。
【図8】鋳型内のArガス浮上分布の測定例を示した図
である。
【図9】鋳造条件Iと鋳造条件IIとをデータベース上で
比較して示した図である。
【図10】本発明の実施例における鋳造条件でのデータ
ベースの例を示した図である。
【図11】本発明の実施例における磁場強度の制御方法
を模式的に示した図である。
【図12】薄板製品での表面欠陥発生指数を、実施例と
比較例とで比較して示した図である。
【符号の説明】
1 鋳型長辺 2 鋳型短辺 3 浸漬ノズル 4 Arガス導入管 5 溶鋼 6 吐出流 7 電磁コイル 8 吐出孔 9 流速・温度センサー 10 ロードセル 11 ガス捕集器
フロントページの続き (72)発明者 久保 典子 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浸漬ノズル内の溶鋼にArガスを吹き込
    み、且つ浸漬ノズルからの溶鋼の吐出流に磁場を印加し
    つつ溶鋼を鋳型内に注入して連続鋳造するに際し、鋳造
    条件として鋳型サイズ、鋳片引抜き速度、浸漬ノズル内
    へのArガス吹き込み量、及び磁場強度の4つの要素を
    対象とし、これら要素からなる複数の鋳造条件において
    予め鋳型内溶鋼の流動パターンと表面流速とを測定し、
    この測定結果に基づいて個別の鋳造条件における鋳型内
    溶鋼の流動パターンと表面流速とを推定し、所定の流動
    パターン及び所定の表面流速となるように吐出流に印加
    する磁場強度及び浸漬ノズル内へのArガス吹き込み量
    を調整して鋳造すると共に、鋳造時にセンサーにて鋳型
    内の溶鋼流動を監視し、このセンサーの情報に基づき前
    記調整した磁場強度を基準として所定範囲内で磁場強度
    を修正することを特徴とする連続鋳造鋳型内における溶
    鋼流動制御方法。
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