JPH10192803A

JPH10192803A - 洗浄用スプレーガン

Info

Publication number: JPH10192803A
Application number: JP35835396A
Authority: JP
Inventors: Kazuo Yamaguchi; 和夫山口
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1996-12-27
Filing date: 1996-12-27
Publication date: 1998-07-28

Abstract

(57)【要約】【課題】ノズルから洗浄液を噴射して生地等に付着し
ている汚れを洗い落とす洗浄用スプレーガンであって、
軽くて扱い易く、構造が簡単なスプレーガンの提供。【解決手段】シリンダー２には洗浄液供給ホース５と
エヤー供給ホース６をそれぞれ接続し、洗浄液供給ホー
ス５を先端ノズル３側に設け、シリンダー２内にエヤー
を断続的に流して、該エヤーとともに洗浄液を噴出す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は洗浄用のスプレーガンに
関するものであり、構造が簡単でしかも軽くて扱い易
く、そしてエヤーや蒸気のみ噴出することが出来る洗浄
用スプレーガンに関する。

【０００２】

【従来の技術】スプレーガンにはピストンポンプを備え
た型式のものが使われているが、ピストンの往復動によ
って噴射する洗浄液は断続的となって先端から噴射して
繊維製品や機器等にかけられ、汚れを落とす場合に使用
されている。図４は従来の洗浄用スプレーガンを示して
いるが、ピストンポンプ(イ) の先端に噴射ノズル(ロ) を
有し、ピストンポンプ(イ) を往復動するピストン(ハ) に
よって供給ホース（ニ)から洗浄液を吸い上げて噴射ノズ
ル(ロ) から噴射する。

【０００３】ここで、ピストン(ハ) はモータ(ホ) にて往
復動させられることになるが、該モータ(ホ) の軸(ヘ) は
カムリング(ト) に連結し、カムリング(ト) には偏心軸
(チ) が設けられている。そして、この偏心軸(チ) はスラ
イダー(リ) の遊嵌溝(ヌ) に遊嵌していて、上記カムリン
グ(ト) が回転するならばスライダー(リ) は偏心軸(チ) の
偏心量の範囲内で往復動することになる。上記ピストン
(ハ) はスライダー(ト) に連結している為に、ピストン
(ハ) も往復動することになる。

【０００４】該ピストン(ハ) の往復動に伴って供給ホー
ス（ニ)から吸い上げられた洗浄液は噴射ノズル(ロ) から
断続的に噴射して生地に付着している汚れが洗い落とさ
れる。すなわち、ピストン(ハ) を後退することでシリン
ダー内は負圧となって洗浄液が吸い上げられ、ピストン
が前進する場合には吸い上げられた洗浄液はノズルから
噴射する。この場合、該ピストン(ハ) を往復動するに際
して比較的大きな力が作用し、モータのパワーもある程
度必要となる。勿論、モータの力をピストンへ伝える装
置も丈夫でなくてはならず、その結果、洗浄用スプレー
ガンは重たくて作業がしにくくなる。

【０００５】一方、洗浄用スプレーガンの型式は色々あ
って、基本的には先端ノズルから洗浄液を噴射して汚れ
を洗い落とすことが出来る訳であるが、単に洗浄液を汚
れ箇所に噴射して洗い落としても、該汚れを含んだ洗浄
液が周囲に広がっただけであって、このまま乾燥しても
生地にはシミが残ってしまう。従って、洗浄液を噴射し
て汚れが洗い落とされた後で、エヤーを噴射することで
生地に付着している洗浄液を吹き飛ばさなくてはならな
いが、その為に従来の洗浄用スプレーガンを用いて作業
する場合には、別にエヤーを噴射するエヤーガンが使用
されている。

【０００６】一般的にはこのエヤーガンを使用しないこ
ともあって、その為にスプレーガンにて使用される洗浄
液は溶解力があり、洗浄力が高く、しかも速乾性のある
ものに限られている。例えば、1・1・1 トリクロールエタ
ン、トリクレン、パークロールエチレン等フロン系の溶
剤が多く、揮発性のノルマルヘキサン、白色ガソリン、
ベンジン等であるが、これらは人体に害を与える物質で
あり、爆発の危険性もある。

【０００７】

【本発明が解決しようとする課題】このように、従来型
式の洗浄用スプレーガンには上記のごとき問題がある。
本発明が解決しようとする課題はこの問題点であって、
軽くて構造が簡単であると共に、汚れに応じた洗浄液が
使い分けすることが出来、更にエヤーを噴射することが
出来る洗浄用スプレーガンを提供する。

【０００８】

【課題を解決するための手段】従来の洗浄用スプレーガ
ンはピストンの往復動によって洗浄液をノズルから噴射
するようにしているが、本発明の洗浄用スプレーガンは
エヤーをシリンダーへ供給し、すなわちシリンダーへ流
すことが出来るように常時一定の圧力を負荷した状態に
保っている。そして該シリンダー内を往復動するピスト
ンはこのエヤーの流れを遮断する為にあり、該エヤーの
供給口を断続的に閉じ、その結果、エヤーは断続してノ
ズルから噴射する。洗浄液は該エヤーの噴射に伴って負
圧になるシリンダーに吸い込まれてノズルから噴射され
る。

【０００９】上記ピストンはエヤーの供給を断続して行
う為の１手段であって、このピストンの往復動に限定し
ない。そして、洗浄液の供給は必要に応じて遮断するこ
とが出来る弁を備えており、洗浄液の供給が遮断される
ならばエヤーのみがノズルから噴射することになる。エ
ヤーの噴射によって生地に付着している洗浄液を吹き飛
ばし、僅かなシミも残すことなく汚れが落とされる。そ
して洗浄液の供給口を複数個設け、汚れに応じた洗浄液
が使い分け出来る構造としている。以下、本発明に係る
実施例を図面に基づいて詳細に説明する。

【００１０】

【実施例】図１は本発明の洗浄用スプレーガンの外観を
示す実施例である。本体１の先端にはシリンダー２が設
けられ、該シリンダー２からはノズル３が延びている。
そして上記本体１は持ち手４の上部に取り付けされてい
る。持ち手４の内部にはモータが内蔵されていて、モー
タ軸には偏心軸が取り付けされ、該偏心軸の回転によっ
て本体に収容されているスライダーが往復動し、該スラ
イダーにはピストンが連結した構造となっている。

【００１１】図２は本発明の洗浄用スプレーガンの内部
構造であり、シリンダー２には洗浄液供給ホース５とエ
ヤー供給ホース６が接続されていて、供給口７からは洗
浄液が、供給口８からはエヤーが供給される。そしてピ
ストン９はシリンダー２内を往復動し、洗浄液をノズル
３から噴射する。ここで、ピストン９はスライダー１０
に連結しており、スライダー１０の往復動によってピス
トン９も往復動することが出来る。

【００１２】ピストン９の後端にはツバ１１が形成さ
れ、該ツバ１１はスライダー１０のネジ穴に嵌入してネ
ジ止めされている。スライダー１０のスライド運動（往
復動）はカムリング１２に形成された偏心軸１３の回転
によって行われるが、カムリング１２はモータ１３の軸
１４に取り付けされている。従って、偏心軸１９の偏心
距離ａの２倍の長さでもってスライダー１０及びピスト
ン９が往復動を行う。

【００１３】本発明の洗浄用スプレーガンはピストン９
の往復動によって洗浄液をノズルから噴射するものでは
なくて、エヤー供給ホース６から供給されるエヤーによ
って洗浄液が噴射する。すなわち、エヤーがシリンダー
２に供給されて流れることで洗浄液をシリンダー内に吸
い込み、該エヤーと共に洗浄液は噴射する。上記ピスト
ン９はこのエヤーの供給を遮断する役割をなしている。

【００１４】ピストン９が前進して供給口８を閉ざす場
合にはエヤーがシリンダー２に流れ込むことはなく、そ
の結果、洗浄液の噴射も停止する。そしてピストン９が
後退して供給口８を開口する場合には、エヤーはシリン
ダー２へ流れ込んで洗浄液を吸い込むと共にノズル３か
ら噴射する。該ピストン９はエヤー供給ホース６の供給
口８を開閉するだけのストロークがあればよく、洗浄液
を押し出し噴射するに必要なストロークはいらない。

【００１５】ピストン９が往復動して供給口８を開閉す
るならば、それに伴ってエヤーは断続的に流れ込み、ノ
ズル３から洗浄液が同じく断続的に噴射する。この場
合、洗浄液の供給を遮断するならば該ノズルからはエヤ
ーのみが噴射することになる。生地に付着している汚れ
は洗浄液を吹き付けすることによって洗い落とされる
が、該液が付着したままの状態で乾燥するならば、該生
地にはシミが残ってしまう。そこで、汚れが洗い落とさ
れた後で生地に付着している洗浄液はエヤーを吹き付け
することで吹き飛ばして乾燥させてしまう。

【００１６】本発明では、上記エヤーの代わりに蒸気を
供給口からシリンダー内へ供給することがある。高温蒸
気を洗浄液と共に噴射するならば、付着している汚れを
洗い落とす機能はより高くなる。図３は本発明の他の実
施例であり、エヤー又は蒸気を断続的に供給する為の装
置である。シリンダー内には遮蔽板１５が設けられ、こ
の遮蔽板１５には貫通穴１６ａ、１６ｂが形成され、そ
して該遮蔽板１５に面して回転板１７が取り付けされて
いる。

【００１７】該回転板１７にも同じような穴１８が貫通
して設けられ、回転板１７がモータで回転することで穴
１８が遮蔽板１５に形成している穴１６ａ、１６ｂに重
なり合う。従って、エヤー供給ホース６から流れ込むエ
ヤーは両穴１６、１８が重なり合った場合には遮蔽板１
５を通過して先端ノズル３から洗浄液とともに噴射す
る。又その他にもエヤーを断続的に供給する装置は色々
ある。以上述べたように、本発明に係る洗浄用スプレー
ガンはエヤーを断続的にシリンダーに供給し、そのエヤ
ーと共に洗浄液をノズルから噴射するものであり、次の
ような効果を得ることが出来る。

【００１８】

【発明の効果】本発明の洗浄用スプレーガンはエヤーを
断続的にシリンダーに供給することで洗浄液を吸い込ん
でノズルから噴射するように構成しており、従来のスプ
レーガンに比較して構造は簡単であり、重量も軽くな
り、作業もし易くなる。すなわち、エヤーを断続的に供
給する装置は洗浄液を押し出し噴射するピストン装置に
比べて簡素な装置で構成することが出来る。そして洗浄
液の供給を遮断するならばエヤーだけが噴射することが
出来る為に、生地に付着した洗浄液を該エヤーによって
吹き飛ばすことが出来、生地にシミを残すことはない。

【００１９】又本発明のスプレーガンは洗浄液供給口を
シリンダーに複数個設けることが出来る。そして各洗浄
液供給口からは異なる洗浄液を供給することが出来、従
って汚れに応じた洗浄液を使い分けすることが可能とな
る。そしてエヤーや蒸気を利用して乾燥を助けることが
出来る為に、洗浄液として水性洗剤を用いることも出来
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の洗浄用スプレーガンを示す実施例。

【図２】スプレーガンの断面図。

【図３】エヤーの断続的供給装置の他の具体例。

【図４】従来の洗浄用スプレーガン。

【符号の説明】

１本体２シリンダー３ノズル４持ち手５洗浄液供給ホース６エヤー供給ホース７供給口８供給口９ピストン 10 スライダー 11 ツバ 12 カムリング 13 モータ 14 軸 15 遮蔽板 16 穴 17 回転板 18 穴 19 偏心軸

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ノズルから洗浄液を噴射して生地やその
他の物品に付着している汚れを洗い落とす為の洗浄用ス
プレーガンにおいて、上記ノズルを先端に備えているシ
リンダーには洗浄液供給ホースとエヤー供給ホースをそ
れぞれ接続すると共に、洗浄液供給ホースを先端ノズル
側に設け、そして該シリンダーにはエヤー供給ホースか
らシリンダーに流れ込んだエヤーをノズル側へ断続的に
供給する為の装置を設けたことを特徴とする洗浄用スプ
レーガン。
【請求項２】ノズルから洗浄液を噴射して生地やその
他の物品に付着している汚れを洗い落とす為の洗浄用ス
プレーガンにおいて、上記ノズルを先端に備えているシ
リンダーには洗浄液供給ホースとエヤー供給ホースをそ
れぞれ接続すると共に、洗浄液供給ホースを先端ノズル
側に設け、そして該シリンダーにはエヤー供給ホースか
らシリンダーに流れ込んだエヤーをノズル側へ断続的に
供給する為の装置を設け、該エヤーの断続的供給装置と
してエヤー供給口を往復動して該供給口を開閉すること
を特徴とする洗浄用スプレーガン。
【請求項３】上記エヤー供給ホースに蒸気を流すよう
にした請求項１、又は請求項２記載の洗浄用スプレーガ
ン。
【請求項４】シリンダーに上記洗浄液供給ホースを複
数本接続した請求項１、請求項２、又は請求項３記載の
洗浄用スプレーガン。