JP2004216283A - 熱風ノズル付き洗浄用スプレーガン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スプレーガン1と対を成して熱風ノズル2を取付け、該熱風ノズル2はノズル本体10にヒーター11を内蔵し、外部のエアーポンプから送られるエアーを加熱して噴出し口9から熱風を噴出し、生地に付着した水によってシミが残らないように即座に乾燥させる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はピストンポンプのピストンにより洗浄液を噴射させ、該洗浄液によって繊維製品や機器等を洗浄する為のスプレーガンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
スプレーガンにはピストンポンプを備えた型式のものが使われているが、ピストンの往復動によって噴射する洗浄液は断続的となり、該洗浄液は霧状を成して繊維製品や機器等にかけられ、汚れを落とす場合に使用されている。図4は従来の洗浄用スプレーガンを示しているが、ピストンポンプ(イ)の先端に噴射ノズル(ロ)を有し、ピストンポンプ(イ)を往復動するピストン(ハ)によって供給ホース(ニ)から洗浄液を吸上げて噴射ノズル(ロ)から噴射する。
【0003】
ここで、ピストン(ハ)はモータ(ホ)にて往復動させられることになるが、該モータ(ホ)の軸(ヘ)はカムリング(ト)に連結し、カムリング(ト)には偏心軸(チ)が設けられている。そして、この偏心軸(チ)はスライダー(リ)の遊嵌溝に遊嵌していて、上記カムリング(ト)が回転するならばスライダー(リ)は偏心軸(チ)の偏心量の範囲内で往復動することになる。上記ピストン(ハ)はスライダー(リ)に連結している為に、ピストン(ハ)も往復動することが出来る。
【0004】
スプレーガンのケーシング(オ)には上記供給ホース(ニ)の近くにドレーンホース(ル)が接続されており、ピストンポンプ(イ)から漏れた洗浄液を回収している。ピストン(ハ)が嵌って往復動するシリンダー穴の内周面との間には殆ど隙間はなく、又洗浄液が逆流しないようにシールされているが、実際にはこの僅かな隙間を侵入して逆流し、ドレーンとして回収される。使用する洗浄液が非常に高価である為に回収する場合、又漏れたまま放置したのでは環境保全上問題になる場合等色々あるが、ピストンポンプ(イ)から漏れる洗浄液をそのまま垂れ流すことが出来ない。
【0005】
そこで、供給ホース(ニ)をケーシング(オ)の上側に接続し、又ドレーンホース(ル)を接続しないで、その代わり回収容器を取着し、該回収容器内には吸収材を充填してドレーンを吸収する方式も知られている。ところで、従来一般的に用いられている洗浄液は、トリクロールエタン、トリクロールエチレン等であり、これを噴射ノズルから断続的に噴射させることで、生地に付着している汚れが落とされる。しかし、これら洗浄液を用いて長時間作業する場合、該洗浄液を吸い込むことで健康を害し、また上記のごとく環境上の問題も発生する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来の洗浄液を用いて洗浄する場合には上記のごとき問題が発生する。本発明が解決しようとする課題はこの問題点であり、作業者の健康を阻害することなく、また環境保全上問題を残さない水を洗浄液とすることが出来る洗浄用スプレーガンを提供する。
【0007】
【課題を解決する為の手段】
本発明に係る洗浄用スプレーガンは洗浄液として水を用いることが出来る。すなわち、水を噴射ノズルから噴射させることで汚れを洗い落とすことが出来る。しかし、水を霧状にして生地に噴射する場合、水は従来の洗浄液に比較して揮発性が低く、何時までも乾燥しない。その結果、汚れが除去されても、生地にシミが残ってしまい、満足のいく洗浄が出来ない。
【0008】
そこで、本発明のスプレーガンには熱風を噴射するノズルを別に設け、水を噴射させて汚れを落とした後で直ちに熱風を吹付けて乾燥させる。熱風を吹付けるタイミングに関して本発明は限定しないことにするが、熱風を吹付ける為の制御スイッチは別に設けている。ここで、洗浄用スプレーガンの熱風ノズルにはヒーターが取付けられ、外部装置(エアーポンプ)から送られるエアーを加熱して熱風として吹付けるように構成している。
【0009】
又、本発明では洗浄用スプレーガン本体の構成は限定しないことにし、従来技術において説明した洗浄用スプレーガンに熱風ノズルを取付けることも可能である。そして、使用される洗浄液は水に限るものではない。以下、本発明に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0010】
【実施例】
図1、図2、図3本発明の熱風ノズル付き洗浄用スプレーガンを示している実施例であり、1はスプレーガン、2は熱風ノズルを表している。スプレーガン1の基本的な構造は前記図4説明した洗浄用スプレーガンと共通し、ピストンポンプ3の先端に噴射ノズル4を有し、ピストンポンプ3のシリンダー穴を往復動するピストンによって供給ホース5から洗浄液である水等を吸込んで噴射ノズル4から噴射することが出来る。
【0011】
ここで、ピストンはモータにて往復動させられることになるが、該モータの軸はカムリングに連結し、カムリングには偏心軸が設けられている。そして、この偏心軸はスライダーの遊嵌溝に遊嵌していて、上記カムリングが回転するならばスライダーは偏心軸の偏心量の範囲内で往復動することになる。そして上記ピストンはスライダーにネジを介して連結している為に、ピストンも往復動することが出来る。
【0012】
スプレーガンのシリンダー6には供給ホース5が接続されており、ピストンが後退するとシリンダー穴が真空状態となって、供給ホース5の供給口から洗浄液が吸込まれる。そして再びピストンが前進するならばシリンダー穴に吸込まれた洗浄液は噴射ノズル4から噴射する。そして、噴射ノズル4から噴射しないでシリンダー穴に溜まる洗浄液はドレーンホース7から外へ排出されるが、エアーを送り込んで強制的な排出が行なわれる。
【0013】
すなわち、上記ピストンを往復スライドするスライダーはエアーポンプとしても機能し、該スライダーが後退するならばスライダー室のエアーはエアーホース8を流れてシリンダー6に入り、該圧縮エアーによってシリンダー穴に溜まる洗浄液をドレーンホース7から強制的に排出する。ドレーンホース7に排出された洗浄液は再び供給ホース5からシリンダー6へ送られて噴射ノズル4から噴出する。
【0014】
ところで、本発明の洗浄用スプレーガンには熱風ノズル2が備わっていて、噴出し口9から熱風が噴出する。ここで、熱風とはエアーを加熱したものであり、その温度を限定するものではない。筒型のノズル本体10の内部にはヒーター11が内蔵され、外部ポンプからエアーホース12を流れて送られるエアーはノズル本体10へ入って加熱され、噴出し口9から熱風が吹き出る。
【0015】
スプレーガン1の持手13には、洗浄用スイッチ14と熱風用スイッチ15が設けられている。洗浄用スイッチ14を押すならば、噴射ノズルから洗浄液が噴出して汚れを落とすことが出来る。付着した汚れが落ちたところで熱風用スイッチ15を押すならば噴出し口9から熱風が吹き出て付着している洗浄液を即座に乾燥させることが出来る。従って、揮発性の低い水を洗浄液として使用する場合であっても、熱風を吹き付けることで直ちに乾燥することが可能である。
【0016】
以上述べたように、本発明の洗浄用スプレーガンは熱風ノズルをスプレーガンに取付けたものであり、次のような効果を得ることが出来る。
【0017】
【発明の効果】
本発明の洗浄用スプレーガンは熱風ノズルを備えている。従って、スプレーガンの噴射ノズルから洗浄液を噴射して生地などの汚れを落とすことが出来、そして熱風ノズルから噴出す熱風によって残っている洗浄液を即座に乾燥することが出来る。従って、生地に残る洗浄液によってシミが発生することはなく、特に白っぽい生地の汚れ落としに適している。
【0018】
このように、吹付けた洗浄液を即座に乾燥することが出来る為に、従来のトリクロールエタン、トリクロールエチレン等のような揮発性に優れた洗浄液を使用する必要がなく、例えば水やお湯を洗浄液として使用することも可能となる。従って、水やお湯を用いるならば、洗浄液のコストや安くなり、又環境保全にとっても有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱風ノズル付き洗浄用スプレーガンの正面図。
【図2】本発明に係る熱風ノズル付き洗浄用スプレーガンの背面図。
【図3】本発明に係る熱風ノズル付き洗浄用スプレーガンの平面図。
【図4】従来の洗浄用スプレーガン。
【符号の説明】
1 スプレーガン
2 熱風ノズル
3 ピストンポンプ
4 噴射ノズル
5 供給ホース
6 シリンダー
7 ドレーンホース
8 エアーホース
9 噴出し口
10 ノズル本体
11 ヒーター
12 エアーホース
13 持手
14 洗浄用スイッチ
15 熱風用スイッチ
Claims (3)
- ピストンポンプの先端に噴射ノズルを設け、ピストンの往復動によって供給口から吸込まれた洗浄液を噴射する洗浄用スプレーガンにおいて、熱風を噴出す為の熱風ノズルを備えたことを特徴とする熱風ノズル付き洗浄用スプレーガン。
- 上記熱風ノズルはノズル本体にヒーターを内蔵し、外部のエアーポンプから送られるエアーを加熱して噴出し口から熱風を噴出すようにした請求項1記載の熱風ノズル付き洗浄用スプレーガン。
- 熱風を噴出す為の熱風用スイッチを洗浄用スイッチとは別に設けた請求項1、又は請求項2記載の熱風ノズル付き洗浄用スプレーガン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003007057A JP2004216283A (ja) | 2003-01-15 | 2003-01-15 | 熱風ノズル付き洗浄用スプレーガン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003007057A JP2004216283A (ja) | 2003-01-15 | 2003-01-15 | 熱風ノズル付き洗浄用スプレーガン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004216283A true JP2004216283A (ja) | 2004-08-05 |
Family
ID=32897262
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003007057A Pending JP2004216283A (ja) | 2003-01-15 | 2003-01-15 | 熱風ノズル付き洗浄用スプレーガン |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004216283A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007275836A (ja) * | 2006-04-11 | 2007-10-25 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 出入り口払い落とし装置 |
KR100832686B1 (ko) * | 2008-01-04 | 2008-05-27 | 차순호 | 열풍 분사노즐 |
CN105057135A (zh) * | 2015-08-24 | 2015-11-18 | 重庆佐恩家具有限公司 | 木制家具喷蜡装置 |
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CN108962790A (zh) * | 2018-07-05 | 2018-12-07 | 天长市百盛半导体科技有限公司 | 一种太阳能电池晶体硅的清洗装置 |
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2003
- 2003-01-15 JP JP2003007057A patent/JP2004216283A/ja active Pending
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