JPH10192743A - 気液噴射装置 - Google Patents

気液噴射装置

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JPH10192743A
JPH10192743A JP92497A JP92497A JPH10192743A JP H10192743 A JPH10192743 A JP H10192743A JP 92497 A JP92497 A JP 92497A JP 92497 A JP92497 A JP 92497A JP H10192743 A JPH10192743 A JP H10192743A
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liquid
gas
liquid injection
passage
injection device
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JP92497A
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Inventor
Takasuke Umemoto
貴祐 梅本
Keiji Kameishi
圭司 亀石
Toshikazu Ozu
俊和 大洲
Hitoshi Kikuchi
仁 菊地
Michio Fujiwara
通雄 藤原
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 気液混合噴流を生成する気液噴射装置の噴出
口からの騒音を低減する。 【解決手段】 高速の気流によって注入される液体を液
滴とし加速して気液混合噴流を生成し外部に噴射する気
液噴射装置に対して、その高速の気流の流れる通路中に
液体を注入する液体注入部16を通路の当該部を分岐さ
せる形態に組込んで、その通路の内壁18と液体注入部
16の外郭の面17とによる隙間としての気液混合流路
19を構成し、各気液混合流路19の上流部となる液体
注入部16に、各気液混合流路19に液体を注入する液
体吐出口20を設け、気液混合流路19を液体注入部1
6より下流側の合流部22において交錯させて合流さ
せ、単一の噴出口3から噴出させる構成となし、その噴
出口3の口縁と各液体吐出口20とを結ぶ線上の流路に
遮音壁24,25を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、気流に液滴が混
合した高速の気液混合噴流を生成し噴射する気液噴射装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】気流に液滴が混合した気液混合噴流は、
圧延加工の際の鋼材の冷却や薬剤の散布に使われたり、
物品の洗浄等に使われたりしている。冷却や薬剤の散布
に使われる気液混合噴流は、高い運動エネルギーを持つ
必要はなく、例えば実開昭63―13262号公報に示
されているような噴霧用ノズル装置により生成される。
これに対して洗浄等に使われる気液混合噴流は、高い運
動エネルギーを持つ必要があり、例えば特公平5―86
274号公報に示されているような気液噴射装置によっ
て生成される。
【0003】即ち、後者は液滴状または霧状の液体洗浄
媒体を洗浄ノズルから極めて高速の気流にのせて噴射す
るようにしたものである。この種の洗浄装置の気液噴射
装置は、図19に示すように、ルーツブロアーで構成さ
れる低圧気体供給源に気体搬送路101によって接続さ
れている。気体搬送路101を介して送られる低圧気体
は、気液噴射装置102から高速大流量で噴射される。
気液噴射装置102には洗浄媒体供給手段から液体洗浄
媒体が供給され、気液噴射装置102のノズルヘッド内
で高速の液滴流と高速の気流からなる気液混合噴流が生
成される。この種の洗浄装置では、最大200m/s程
度の高速の気流速も実現可能であり、この程度の空気流
速によって、液滴状で混入された液体洗浄媒体での20
0m/s程度の液滴速度を有した洗浄が可能であり、電
子部品や精密機械の製造工程で製品に付着した汚れも、
フロン等を使わずに除去することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の気
液噴射装置において、洗浄等に使う高い運動エネルギー
を持つ気液混合噴流を生成するものでは、注入された液
体に高速の気流を衝突させて液滴を生成するために噴出
口から液滴の生成時に生じる大きな音が騒音となって外
部に放出されるといった問題点がある。また、単にノズ
ルヘッド内に液体を注入するだけであるため、気流によ
る加速性の良い微粒化した液滴が得られにくく、高い運
動エネルギーを持つ気液混合噴流を効率的に得ることは
できなかった。
【0005】本発明は上記した従来の問題点を解消する
ためになされたもので、その課題とするところは、高い
運動エネルギーを持つ気液混合噴流を生成する気液噴射
装置の噴出口から外部へ放出される騒音の低減を推進す
ることであり、高い運動エネルギーを持つ気液混合噴流
を効率的に生成することができる高性能の気液噴射装置
を得ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に請求項1の発明は、送風装置から送られる高速の気流
に液体を注入し、その高速の気流によって注入される液
体を液滴とし加速して液滴流と気流の混合した気液混合
噴流を生成し外部に噴射する気液噴射装置について、そ
の高速の気流の流れる通路中に液体を注入する液体注入
部を通路の当該部を分岐させる形態に組込んで、その通
路の内壁と液体注入部の外郭とによる隙間としての気液
混合流路を構成し、その各気液混合流路の上流部となる
液体注入部に、各気液混合流路に液体を注入する液体吐
出口を設け、これらの気液混合流路を液体注入部より下
流側の合流部において交錯させて合流させ、単一の噴出
口から噴出させる構成となすとともに、その噴出口の口
縁と各液体吐出口とを結ぶ線上の流路に遮音壁を構成す
る手段を採用する。
【0007】前記課題を達成するために請求項2の発明
は、送風装置から送られる高速の気流に液体を注入し、
その高速の気流によって注入される液体を液滴とし加速
して液滴流と気流の混合した気液混合噴流を生成し外部
に噴射する気液噴射装置について、その高速の気流の流
れる通路中に液体を注入する液体注入部を通路の当該部
を分岐させる形態に組込んで、その通路の内壁と液体注
入部の外郭とによる隙間としての気液混合流路を構成
し、その各気液混合流路の上流部となる液体注入部に、
各気液混合流路に液体を注入する液体吐出口を設け、こ
れらの気液混合流路を液体注入部より下流側の合流部に
おいて交錯させて合流させ、単一の噴出口から噴出させ
る構成となすとともに、その噴出口の口縁と各液体吐出
口とを結ぶ線上の流路に流路の内壁による第1の遮音壁
と液体注入部の外殻による第2の遮音壁を構成する手段
を採用する。
【0008】前記課題を達成するために請求項3の発明
は、送風装置から送られる高速の気流を外部に噴射する
気液噴射装置について、その高速の気流の流れる通路中
に液体を注入し得る液体注入部を通路の当該部を分岐さ
せる形態に組込んで、その通路の内壁と液体注入部の外
郭とによる隙間としての流路を構成するとともに、その
各流路の上流部となる液体注入部に、各流路に液体を注
入し得る液体吐出口を設け、これらの流路を液体注入部
より下流側の合流部において交錯させて合流させ、単一
の噴出口から噴出させる構成となすとともに、その噴出
口の口縁と各液体吐出口とを結ぶ線上の流路に遮音壁を
構成する手段を採用する。
【0009】前記課題を達成するために請求項4の発明
は、請求項1〜請求項3までのいずれかに係る前記手段
における液体注入部により分岐した流路を流れる流体
を、合流部において角度をもって交錯させる構成とする
手段を採用する。
【0010】前記課題を達成するために請求項5の発明
は、請求項1〜請求項4までのいずれかに係る前記手段
における液体注入部の液体吐出口に臨む通路の内壁に、
液体吐出口から注入された液体の付着を防止する気流を
形成する液滴付着防止構造を設ける手段を採用する。
【0011】前記課題を達成するために請求項6の発明
は、請求項1〜請求項5までのいずれかに係る前記手段
における液体注入部の液体吐出口より離れた上流側に、
送風装置から送られる高速の気流を各液体吐出口側に向
う流れに分岐させる気流分岐構造を設ける手段を採用す
る。
【0012】前記課題を達成するために請求項7の発明
は、請求項1〜請求項6までのいずれかに係る前記手段
における合流部に、各通路からの気流を噴出口に向わせ
る整流板を設ける手段を採用する。
【0013】前記課題を達成するために請求項8の発明
は、請求項1〜請求項7までのいずれかに係る前記手段
における液体注入部の通路側の外殻表面に、流れ方向に
沿う整流溝を設ける手段を採用する。
【0014】前記課題を達成するために請求項9の発明
は、送風装置から送られる高速の気流に液体を注入し、
その高速の気流によって注入される液体を液滴とし加速
して液滴流と気流の混合した気液混合噴流を生成し外部
に噴射する気液噴射装置について、その高速の気流の流
れる通路中に液体を注入する液体注入部を通路の当該部
を分岐させる形態に組込んで、その通路の内壁と液体注
入部の外郭とによる隙間としての流路を構成し、それら
の各流路を液体注入部の下流側の合流部において角度を
もって交錯させて合流させ、単一の噴出口から噴出させ
るようにするとともに、液体注入部に通路の合流部に向
って液体を注入する液体吐出口を設ける手段を採用す
る。
【0015】前記課題を達成するために請求項10の発
明は、送風装置から送られる高速の気流に液体を注入
し、その高速の気流によって注入される液体を液滴とし
加速して液滴流と気流の混合した気液混合噴流を生成し
外部に噴射する気液噴射装置について、その高速の気流
の流れる通路中に液体を注入する液体注入部を通路の当
該部を分岐させる形態に組込んで、その通路の内壁と液
体注入部の外郭とによる隙間としての流路を構成し、そ
れらの各流路を液体注入部の下流側の合流部において角
度をもって交錯させて合流させ、単一の噴出口から噴出
させるようにするとともに、液体注入部に通路の合流部
に向って液体を注入する液体吐出口を設け、合流部には
各通路からの気流を噴出口に向わせる整流板を設ける手
段を採用する。
【0016】前記課題を達成するために請求項11の発
明は、請求項1〜請求項10までのいずれかに係る前記
手段における合流部の下流側に、局部的に流路断面積の
狭い箇所を設ける手段を採用する。
【0017】前記課題を達成するために請求項12の発
明は、請求項1〜請求項11までのいずれかに係る前記
手段における噴出口近傍に、当該部の流路を外部に連通
させる連通構造を設ける手段を採用する。
【0018】前記課題を達成するために請求項13の発
明は、請求項1〜請求項11までのいずれかに係る前記
手段における噴出口近傍の流路と、液体注入部近傍の流
路とを音干渉手段で連絡させる手段を採用する。
【0019】前記課題を達成するために請求項14の発
明は、請求項1〜請求項13までのいずれかに係る前記
手段における液体吐出口を微細な孔の集合体として構成
する手段を採用する。
【0020】前記課題を達成するために請求項15の発
明は、送風装置から送られる高速の気流に注入した液体
を衝突させ、その液体を液滴とし加速して液滴流と気流
の混合した気液混合噴流を生成し外部に噴射する気液噴
射装置について、その気液混合噴流の噴出方向と平行な
方向から上記液体を液体吐出口から吐出させ、この液体
吐出口の近傍に、同液体吐出口から吐出される液体の方
向に対して角度を持って液体に衝突させる高速の気流を
流す通路を構成し、液体と気流との衝突後の通路となる
気液混合流路の内壁面に、この内壁面に沿って流れる高
速の気流層を形成するようにする手段を採用する。
【0021】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.始めに、図1によりこの実施の形態1の
気液噴射装置を適用して構成した洗浄装置全体について
説明する。この洗浄装置は、主として調理用具や食器類
などを洗浄するためのものである。洗浄装置の洗浄機能
を果たす中核部分は、高速の気流を生成し送風する送風
系1と、この送風系1による高速の気流に洗浄液を供給
する洗浄液供給系2と、高速の気流に洗浄液供給系2か
ら供給される洗浄液の液滴が混在する気液混合噴流を生
成し噴出口3から噴出するノズル状の気液噴射装置4に
より構成されている。
【0022】送風系1は、送風機5の送風を気体流路を
介して気液噴射装置4に送り、高速の気流を生成し外部
へ噴出するための構成であり、送風機5の吸込み側には
フィルタが装着されている。気体流路は送風機5の吹出
側と気液噴射装置4間を連絡する送気管で構成されてい
る。洗浄液供給系2は、洗浄液を気液噴射装置4に送り
込む管路として構成され液量調節手段6が設けられてい
る。
【0023】上記した送風系1と洗浄液供給系2と気液
噴射装置4とは、図1に示すように洗浄物として例えば
皿やフライパンなどを出し入れできる開口部7を上部に
有する洗浄槽8を設けたキャビネット本体9に組付けら
れている。気液噴射装置4はその噴出口3を除きキャビ
ネット本体9内に構成された防音空間に組込まれ、噴出
口3のみが洗浄空間に臨んで開口している。洗浄槽8
は、底部に排水用の凹部があり、この凹部の下端には排
水管が下水道等への排水を可能に接続されている。
【0024】上記のように構成された洗浄装置は、洗浄
物を手で保持して洗浄槽8の洗浄空間に、開口部7から
洗浄する面を気液噴射装置4の噴出口3に対向させるこ
とにより洗浄動作が行なわれる。即ち、使用者が手にし
た洗浄物を開口部7から洗浄空間内に差し出すと、送風
機5が駆動され気液噴射装置4に送風が行なわれ同時
に、遮断されていた洗浄液が気液噴射装置4に一定の流
量で供給される。気液噴射装置4に供給された洗浄液
は、気液噴射装置4の内部において高速の気流により液
滴化され加速されて高速の液滴流となり、気流と混ざっ
た高い運動エネルギーを持つ気液混合噴流となって噴出
口3から洗浄空間に保持された洗浄物に噴射される。
【0025】洗浄空間に向かって噴出した気液混合噴流
は洗浄物に衝突し、高速の液滴流の衝撃力と水の流れ落
ちる作用と、さらに高速の気流の衝突による払拭作用を
同時的に発揮し、これにより洗浄物に付着していた汚れ
は、極短時間で剥離され押し流され吹飛ばされて除去さ
れる。汚れを含んだ液滴は洗浄物の表面に沿ってその端
部まで気流により速やかに押しやられ、洗浄物から剥離
されて洗浄槽8の底側に流下して、排水管から下水道等
に排水される。
【0026】洗浄物が食器類の場合では、気液噴射装置
4から噴射する気流の速度は、洗浄性能の観点からは4
0m/s程度以上が望ましいが、人体の皮膚への衝突圧
力を考慮し、80m/s程度以下として設定される。こ
の値は洗浄効果が十分に得られ、かつ気液混合噴流が手
に当たっても痛みを感じさせない程度である。洗浄液供
給系2から供給される洗浄液の流量は、10リットル/
分以下である。この実施の形態1の洗浄装置では、1立
方m/分程度の空気と5リットル/分程度の洗浄液によ
って、流速80m/s程度以下の気液混合噴流が生成さ
れ噴出される。
【0027】気液混合噴流による洗浄物の洗浄が完了し
たら、洗浄液の供給が停止され、送風機5も一旦停止さ
れる。この後、使用者が洗浄物を洗浄空間に再度差し出
すと、送風機5のみが駆動され水切りが行なわれる。即
ち、送風機5による高速の気流が気液噴射装置4から洗
浄空間に向けて噴出され、洗浄物に付着した液滴を、飛
散させ押しやって洗浄物から払拭し、洗浄物が水切りさ
れる。洗浄物が食器類の場合には、これを水切りにより
乾燥させるのに必要な風速は、例えば80m/sec程
度であるが、その風量は、例えば1立方m/min程度
あれば良い。
【0028】次に、上記構成の洗浄装置に適用した気液
噴射装置4について図2,3に基づいてより詳細に説明
する。気液噴射装置4は、一端側に形成された高速の気
流を導入する気流導入部10と、対向する他端側に形成
された噴出口3を内部の流路で連絡させたノズル状に構
成されている。中央部は図3における上下方向にそれぞ
れ円弧状の段差11により繋った二段の段差部12を持
った膨出部13として形成され、高さの低い方の段差部
12は円弧状の段差14によって噴出口3に続く扁平な
角筒状の加速部15に連続し、高い方の段差部12は気
流導入部10に連続している。この膨出部13の内部に
は液体注入部16が幅方向に組込まれている。噴出口3
は図2に示すように細長い矩形に形成され、その口縁の
両短辺に続く内壁面は噴出口3の各短辺に向って円弧状
に絞り込まれている。
【0029】液体注入部16は膨出部13の高さの低い
噴出口3側の段差部12により形成される通路中に通路
の当該部を図3における上下方向に分岐させる形態に組
込まれている。液体注入部16の上流側端は高さの高い
段差部12と低い段差部12との段差11付近にあり、
その下流側端は高さの低い段差部12と加速部15との
段差14の若干上流側に位置している。液体注入部16
の段差部12に面する外殻の両面17は段差部12に倣
った流線形の面に形成され、これらの面17と通路の内
壁18とによる隙間が円弧状の気液混合流路19として
構成されている。その各気液混合流路19の上流部とな
る液体注入部16の上記各面17に各気液混合流路19
を横断する方向に各気液混合流路19に液体(洗浄液)
を注入する液体吐出口20が設けられている。液体吐出
口20には液体注入部16の一側から外部に引き出され
た液体供給管21から液体(洗浄液)が供給される。各
液体吐出口20は気流にほぼ直角の向きに開口し、高い
段差部12と低い段差部12の段差11にほぼ向き合う
位置に合せられている。この液体吐出口20は小孔の列
として構成してもよいが、スリット状に構成する方が、
液滴形成に対する気流の無効成分が少なくなり液滴の形
成が良好になる。なお、液体吐出口20を図4のように
気液混合流路19の下流側に少し傾けて開口させてもよ
い。
【0030】これらの気液混合流路19は、上記液体注
入部16より下流側の合流部22において0度以上で9
0度未満の角度をもって交錯し合流して加速部15の直
線状の加速通路23を経て、単一の噴出口3に連絡して
いる。この気液混合流路19の交錯する角度θについて
は図5のように90度前後が液滴の微粒化と騒音低減の
観点からは最も効果的である。この各気液混合流路19
から加速通路23を経て噴出口3に至る一連の流路には
流路の内壁による第1の遮音壁24と液体注入部16の
外殻の面17による第2の遮音壁25が構成されてい
る。第1の遮音壁24は低い段差部12と加速部15と
の境に形成した段差14の内壁部であり、第2の遮音壁
25は液体注入部16の外殻の面17の円弧状の面であ
る。即ち、噴出口3の口縁と液体注入部16の各液体吐
出口20とを結ぶ直線上に図3に示すように上記段差1
4と円弧状の面17が存在するように構成されている。
【0031】上記構成の気液噴射装置4の気流導入部1
0に送風系1の末端を接続し、液体注入部16の液体供
給管21に洗浄液供給系2の末端を接続して高速の気流
と液体(洗浄液)を供給することにより噴出口3から高
い運動エネルギーを持った気液混合噴流を噴出させるこ
とができる。気流導入部10から導入された気流は、液
体注入部16の上流側端において分流し、それぞれ各気
液混合流路19側に流れ込む。気液混合流路19側へ流
れる気流のうち、膨出部13の高い段差部12と低い段
差部12の境の段差11による内壁18側を流れる気流
は図6に示すように内壁18の円弧面により絞られ流速
を増して気液混合流路19の内壁18に沿って流れてい
く。
【0032】一方、液体注入部16の外殻に沿って流れ
る気流は、その直後において各液体吐出口20から吐出
されている液体(洗浄液)と衝突し、液体吐出口20か
ら吐出される液体(洗浄液)を液滴にする。液滴は気流
により加速され、液滴流となって気流とともに各気液混
合流路19を流れていく。この時、内壁側を流れる流速
の速い気流が形成されているので、液滴流は内壁側へは
流れにくい。従って、液滴の内壁への付着による抵抗は
少なく気液混合流路19での気液混合流の流れは円滑で
あり、運動エネルギーの消耗も少ない。即ち、段差11
による内壁18の円弧面は液滴付着防止構造でもある。
【0033】各気液混合流路19を流れ出た気液混合流
は、液体注入部16の下流端近傍の合流部22において
角度θで交錯し合流する。交錯する角度θが90度前後
あるので、二つの気液混合流は強く衝突し、液滴流の液
滴が衝突の繰り返しにより微粒化される。微粒化された
液滴は気流による加速性を増し、合流部22から加速通
路23に流れ、さらに加速されて高い運動エネルギーを
持った気液混合噴流として噴出口3から勢いよく噴出さ
れる。
【0034】上記のように気液混合噴流を生成し噴出す
る過程で、随分大きな音が発生する。その主な発生源は
液体吐出口20から吐出される液体(洗浄液)に高速の
気流が衝突し液滴ができる時の衝撃によるものである。
この音はこれまでの気液噴射装置ではそのまま気流にの
って噴出口3から騒音として外部に放出されている。こ
の実施の形態1の気液噴射装置4では液体吐出口20付
近で発生する大きな音は、第1の遮音壁24と、第2の
遮音壁25との二段の遮音機能により遮られ噴出口3か
ら放出される音は大きな騒音とはならない。噴出口3は
細長い矩形であり、その口縁の長辺方向について第1と
第2の遮音壁24,25で噴出口3との間の音の経路が
遮られるので、噴出口3における騒音は随分低下するこ
とになる。
【0035】液体吐出口20付近で発生する音自体は、
気液噴射装置4を防音空間に組込むなどの別の騒音対策
により対処することができ、噴出口3からの騒音対策ほ
どの困難性はない。図4に示したような液体吐出口20
を流れ方向に傾けて開口させた場合には、当該部で発生
する音自体は、気流と液体(洗浄液)との衝突角度が小
さくなるため減少するが、液滴の生成機能は若干低下す
ることになる。また、第1の遮音壁24か第2の遮音壁
25のいずれか一つであっても、騒音の低減効果はそれ
なりに上がるものである。なお、気液噴射装置4自体
は、食器等の洗浄装置に限らず例えば車両の洗浄装置等
に対しても適用できる他、液体の供給を遮断して高速の
気流を噴出させる気流噴出ノズルとしても広く適用する
ことができるものである。
【0036】実施の形態2.図7はこの実施の形態2の
気液噴射装置を示したものである。この気液噴射装置4
もその基本的な構成は実施の形態1で示したものと同じ
である。従って、実施の形態1のものと同じ部分につい
ては同一の符号を用いそれらについての説明は省略す
る。
【0037】この実施の形態2の気液噴射装置4は、液
体注入部16の液体吐出口20より離れた上流側に気流
導入部10から送られる高速の気流を、各液体吐出口2
0側に向う流れに小さい角度で漸次分岐させ案内する気
流分岐構造26を設けたものである。発生する音の主た
るものは、液体吐出口20から吐出される液体(洗浄
液)に高速の気流が衝突する際に生じることは実施の形
態1で説明したが、液体注入部16の上流側端に気流導
入部10からの高速の気流が当り、この部分に気流の乱
れが生じることも騒音の一因になっている。そこで、こ
の部分での気流の乱れを気流分岐構造26の気流案内機
能により防止することにより、気流の乱れに起因する騒
音の発生を抑制することができる。また、気流が分流す
る位置が噴出口3より遠ざかるため、分流の際に発生す
る音も噴出口3へは届きにくくなる。これ以外の構成及
び機能は実施の形態1のものと同じである。
【0038】実施の形態3.図8はこの実施の形態3の
気液噴射装置4を示したものである。この気液噴射装置
4もその基本的な構成は実施の形態1で示したものと同
じである。従って、実施の形態1のものと同じ部分につ
いては同一の符号を用いそれらについての説明は省略す
る。
【0039】この実施の形態3の気液噴射装置4は、実
施の形態1で示した気液噴射装置4の気液混合流路19
からの気液混合流の合流部22に、各気液混合流路19
からの気液混合流を噴出口3に向わせる整流板27を加
速通路23に向けて設けたものである。各気液混合流路
19からの気液混合流は、整流板27に当り、その下流
側の加速通路23において合流することになり、角度を
もって交錯することはなくなるが、整流板27に対して
衝突することにより液滴の微粒化が行なわれる。実施の
形態1においても説明したように、乾燥処理を行なう時
には液体(洗浄液)を遮断して気流のみを噴出させるこ
とになる。この場合の騒音は、各気液混合流路19を流
れてきた気流同士が合流部22で衝突することによって
起る音が、噴出口3に到達するものが主なものとなる。
【0040】従って、気流同士の衝突を整流板27で回
避し、その後の流れを噴出口3へ向って整流させること
により、高速の気流を噴出する場合の噴出口3からの騒
音を低減することができる。なお、整流板27を幅方向
に分割して構成することにより、整流板27の間では実
施の形態1で説明したように各気液混合流路19を流れ
てきた気流同士が交錯し、この部分での液滴の微粒化を
良好なものにすることができる。これ以外の機能は実施
の形態1のものと同じである。
【0041】実施の形態4.図9はこの実施の形態4の
気液噴射装置4を示したものである。この気液噴射装置
4も遮音壁及び膨出部を持たないことと、液体注入部に
おける液体吐出口の位置の異ることを除けば、その基本
的な構成は実施の形態1で示したものと同じである。従
って、実施の形態1のものと同じ部分については同一の
符号を用いそれらについての説明は省略する。
【0042】この実施の形態4の気液噴射装置4は、実
施の形態1のものと同様に加速通路23に至る通路中に
通路の当該部を図9における上下方向に分岐させる形態
に液体注入部16が組込まれている。液体注入部16の
外殻の二面17とこれに対向する通路の内壁18の面と
の隙間が気体の流路として構成されている。この各流路
は液体注入部16の下流側の合流部22においてほぼ9
0度の角度をもって交錯し合流するようになっている。
液体吐出口20は通路の合流部22に向って下流側に開
口しており、液体吐出口20からの液体(洗浄液)に対
して各通路から合流部22に流れる各気流とはそれぞれ
概ね45度の角度で衝突するように構成されている。
【0043】この気液噴射装置4は、気流同士を衝突さ
せこの部分に液体(洗浄液)を供給して液滴をつくり、
加速通路23に導いて加速し気液混合噴流として噴出口
3から噴出させるものである。噴出口3から外部に放出
される騒音は、合流部22において生じる気流の衝突音
と液体(洗浄液)との衝突音が主なものとなる。これら
の衝突音は音の周波数が異り干渉しあって騒音としては
低減する。特に、45度の角度で気流と液体(洗浄液)
とを衝突させることにより、騒音の面でも液体の流速の
面からも良好な結果が得られ、しかも液体(洗浄液)の
微粒化も促進でき加速性の良い液滴が形成でき、性能が
向上する。これ以外の機能は実施の形態1のものと同じ
である。
【0044】実施の形態5.図10はこの実施の形態5
の気液噴射装置4を示したものである。この気液噴射装
置4は実施の形態4で示したものに、実施の形態3で示
した整流板27を設けたものである。従って、実施の形
態4,3のものと同じ部分については同一の符号を用い
それらについての説明は省略する。
【0045】この実施の形態5の気液噴射装置4は、実
施の形態4で示した気液噴射装置4の気流の合流部22
に気流を噴出口3に向わせる整流板27を加速通路23
に向けて設けたものである。分岐した各流路からの気流
は、整流板27に当りその下流側の加速通路23におい
て合流することになる。液体吐出口20からの液体(洗
浄液)は整流板27の片面ずつに吐出され、整流板27
上で各気流と衝突し微粒化される。実施の形態1におい
ても説明したように、乾燥処理を行なう時には液体(洗
浄液)を遮断して気流のみを噴出させることになる。こ
の場合の騒音は、各流路を流れてきた気流同士が合流部
22で衝突することによって起る音が噴出口3に到達す
るものが主なものとなる。
【0046】従って、気流同士の衝突を整流板27で回
避し、その後の流れを噴出口3へ向って整流させること
により、高速の気流を噴出する場合の噴出口3からの騒
音を低減することができる。なお、整流板27を、幅方
向に分割して構成することにより、整流板27の間では
実施の形態4で説明したように各流路を流れてきた気流
同士が交錯し、この部分での液滴の微粒化を良好なもの
にすることができる。これ以外の機能は実施の形態4の
ものと同じである。
【0047】実施の形態6.図11,12,13はこの
実施の形態6の気液噴射装置4を示したものである。こ
の気液噴射装置4は上記各実施の形態1〜5で示した液
体注入部16の外殻を構成する各面17に気流の流れ方
向に平行な整流溝28を形成したものである。従って、
実施の形態1〜5のものと同じ部分については同一の符
号を用いそれらについての説明は省略する。
【0048】この実施の形態6の気液噴射装置4では、
液体注入部16の外殻を構成する各面17に気流の流れ
方向に平行な整流溝28が形成され、ここを流れる気液
混合流又は気流が整流溝28により整流され、流れに乱
れができにくいので流れの乱れによる騒音を低減するこ
とができる。特に、液体注入部16の外殻の面17に沿
って気液混合流が流れるものでは、気流だけが流れるも
のより流れが乱れ易いため、騒音の低減には効果的に働
く。なお、整流溝28は図12のように二面17につい
て対応形式にしても、図13に示すように食い違い形式
にしても良い。これ以外の基本的な機能は実施の形態1
〜5のものと同じである。
【0049】実施の形態7.図14はこの実施の形態7
の気液噴射装置4を示したものである。この気液噴射装
置4は上記各実施の形態1〜6で示した加速通路23の
入口側に局部的に流路断面積の狭い箇所を設けたもので
ある。従って、実施の形態1〜6のものと同じ部分につ
いては同一の符号を用いそれらについての説明は省略す
る。
【0050】この実施の形態7の気液噴射装置4は、合
流部22の下流側である加速通路23の入口に円弧状の
凸部29を設け、局部的に流路断面積の狭い箇所を設け
たものである。凸部29は噴出口3の口縁の各長辺に対
応する加速通路23の入口の口縁に設けられている。こ
の凸部29により合流部22で発生する音を遮音するこ
とができ、加速通路23の壁面に液滴流が付着して流れ
ることも防ぐことができる。従って、気液混合噴流の液
滴流の流速の減衰が軽減し、噴出口3での液滴流の乱れ
も少なくなる。特に、凸部29が噴出口3の開口幅が広
い方向に対応して設けられているので、騒音の低減や壁
面への液滴流の付着の防止には効果的に作用し、性能が
向上する。これ以外の機能は実施の形態1〜6のものと
同じである。
【0051】実施の形態8.図15はこの実施の形態8
の気液噴射装置4を示したものである。この気液噴射装
置4は上記各実施の形態1〜7で示した加速通路23に
騒音である空気の振動を外部に逃がし出す連通構造を設
けたものである。従って、実施の形態1〜7のものと同
じ部分については同一の符号を用いそれらについての説
明は省略する。
【0052】この気液噴射装置4には、その加速通路2
3の途中に分岐管30が設けられている。この分岐管3
0は一端が加速通路23内に開口し、他端は気液噴射装
置4を組込む防音空間等、噴出口3の開口部とは別の所
に開口している。これにより、液体吐出口20付近や合
流部22等で生じる音を分岐管30により噴出口3とは
異る他の場所に逃がし出すことができ、結果的に噴出口
3からの騒音を低減することができる。これ以外の機能
は実施の形態1〜7で示したものと同じである。
【0053】実施の形態9.図16はこの実施の形態9
の気液噴射装置4を示したものである。この気液噴射装
置4は上記各実施の形態1〜7で示した加速通路23と
液体注入部16近傍の流路とを音干渉手段31で連絡し
たものである。従って、実施の形態1〜7のものと同じ
部分については同一の符号を用いそれらについての説明
は省略する。
【0054】この気液噴射装置4には、その加速通路2
3と液体注入部16近傍の流路とが音干渉手段31で連
絡されている。この音干渉手段31は、加速通路23に
到達した音を位相をずらして液体注入部16近傍の流路
にフィードバックさせ、液体注入部16近傍の流路に発
生する音に音の干渉を起させて騒音の低減を図ったもの
である。音干渉手段31としてはダイヤフラム32を内
蔵した細管等を適用することができる。これ以外の機能
は実施の形態1〜7で示したものと同じである。
【0055】実施の形態10.図17はこの実施の形態
10の気液噴射装置4の要部を示したものである。この
気液噴射装置4は上記各実施の形態1〜9で示した液体
注入部16の液体吐出口20を微細な小孔の集合体とし
て構成したものである。従って、実施の形態1〜9のも
のと同じ部分については同一の符号を用いそれらについ
ての説明は省略する。
【0056】この気液噴射装置4の液体注入部16の液
体吐出口20は、例えばメッシュ33や小孔により微細
な小孔の集合体として構成されている。これにより、液
体吐出口20からは予め微粒化された液体(洗浄液)が
吐出されることになり、気流が液体を微粒化する仕事量
が軽減し、微粒化する仕事の際に発生する熱や音になる
損失分が低減する。また、液滴の加速性が向上する。即
ち、騒音となる音自体の発生を低減することができ、性
能も向上する。これ以外の機能は実施の形態1〜9で示
したものと同じである。
【0057】実施の形態11.図18はこの実施の形態
11の気液噴射装置4の要部を示したものである。この
気液噴射装置4は、送風機5から送られる高速の気流に
注入した液体(洗浄液)を衝突させ、その液体(洗浄
液)を液滴とし加速して液滴流と気流の混合した気液混
合噴流を生成し外部に噴射するものである。
【0058】図18に示すように、気液混合噴流の噴出
方向と平行な方向から液体(洗浄液)を液体吐出口20
から吐出させ、この液体吐出口20の近傍に、液体吐出
口20から吐出される液体(洗浄液)の方向に対して9
0度前後の角度を持って液体(洗浄液)に対向側から衝
突させる高速の気流を流す通路34が構成されている。
液体(洗浄液)と気流との衝突後の通路となる気液混合
流路35の入口端には、これに隣接する一方の気流を流
す通路34に対してその流れ方向を気液混合流路35側
に急激に曲げる凸部36が形成されている。この凸部3
6の通路34側は円弧状に形成されているが、気液混合
流路35側の内壁面37に連続する側は直面に形成され
ている。
【0059】この実施の形態11の気液噴射装置4で
は、高速の気流はほぼ対面して正面衝突し、その衝撃力
の強く作用する衝突部分に液体(洗浄液)が気流に対し
て90度前後の角度で吐出され、液体(洗浄液)の微粒
化が積極的に行なわれる。この部分の気液混合流路35
の入口端には、これに隣接する一方の気流を流す通路3
4に対してその流れ方向を気液混合流路35側に急激に
曲げる凸部36が形成されているため、衝突部分におい
て形成された気液混合流は凸部36側の気液混合流路3
5側を図18の一点鎖線で示すように流れ、これと反対
側の気液混合流路35にはその内壁面37に沿って高速
の気流層38が形成されることになる。高速の気流層3
8は液滴流の内壁面37への付着を妨害しながら液滴流
を加速し、最終的には液滴流と混合した高い運動エネル
ギーを持つ気液混合噴流となって噴出されることにな
る。即ち、効率良く運動エネルギーの高い気液混合噴流
が得られる性能の良い気液噴射装置4となる。
【0060】
【発明の効果】以上実施の形態での説明からも明らかな
ように、請求項1の発明によれば高い運動エネルギーを
持つ気液混合噴流を生成する気液噴射装置の噴出口から
外部へ放出される騒音の低減を推進することができる。
【0061】請求項2の発明によれば、高い運動エネル
ギーを持つ気液混合噴流を生成する気液噴射装置の噴出
口から外部へ放出される騒音の低減を一層効果的に推進
することができる。
【0062】請求項3の発明によれば、高い運動エネル
ギーを持つ気液混合噴流を生成し噴出することや、気流
の噴出も可能な気液噴射装置の噴出口から外部へ放出さ
れる騒音の低減を推進することができる。
【0063】請求項4の発明によれば、請求項1〜請求
項3までのいずれかに係る前記効果とともに、高い運動
エネルギーを持つ気液混合噴流を効率的に得ることがで
きる。
【0064】請求項5の発明によれば、請求項1〜請求
項4までのいずれかに係る前記効果とともに、高い運動
エネルギーを持つ気液混合噴流を効率的に得ることがで
きる。
【0065】請求項6の発明によれば、請求項1〜請求
項5までのいずれかに係る前記効果とともに、噴出口か
ら外部へ放出される騒音の低減をさらに一層推進するこ
とができる。
【0066】請求項7の発明によれば、請求項1〜請求
項6までのいずれかに係る前記効果とともに、気流噴出
時における騒音を軽減することができる。
【0067】請求項8の発明によれば、請求項1〜請求
項7までのいずれかに係る前記効果とともに、噴出口か
ら外部へ放出される騒音の低減をさらに一層推進するこ
とができる。
【0068】請求項9の発明によれば、高い運動エネル
ギーを持つ気液混合噴流を効率的に生成することができ
る高性能の気液噴射装置が得られる。
【0069】請求項10の発明によれば、高い運動エネ
ルギーを持つ気液混合噴流を効率的に生成することがで
き、低騒音で高性能の気液噴射装置が得られる。
【0070】請求項11の発明によれば、請求項1〜請
求項10までのいずれかに係る前記効果とともに、高い
運動エネルギーを持つ気液混合噴流をより効率的に生成
することができ、低騒音で高性能の気液噴射装置が得ら
れる。
【0071】請求項12又は請求項13の発明によれ
ば、請求項1〜請求項11までのいずれかに係る前記効
果とともに、噴出口からの騒音をより一層低減できる。
【0072】請求項14の発明によれば、請求項1〜請
求項13までのいずれかに係る前記効果とともに簡素な
構成により低騒音化と高性能化が推進できる。
【0073】請求項15の発明によれば、高い運動エネ
ルギーを持つ気液混合噴流を効率的に生成することがで
きる高性能の気液噴射装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の気液噴射装置を適用した洗浄
装置を示す斜視図である。
【図2】 実施の形態1の気液噴射装置を示す斜視図で
ある。
【図3】 実施の形態1の気液噴射装置の図2における
A―A線での断面構成図である。
【図4】 実施の形態1の気液噴射装置の他の構成を示
す断面構成図である。
【図5】 実施の形態1の気液噴射装置の構成を示す断
面構成図である。
【図6】 実施の形態1の気液噴射装置の要部の構成を
示す拡大断面図である。
【図7】 実施の形態2の気液噴射装置を示す断面構成
図である。
【図8】 実施の形態3の気液噴射装置を示す断面構成
図である。
【図9】 実施の形態4の気液噴射装置を示す断面構成
図である。
【図10】 実施の形態5の気液噴射装置を示す断面構
成図である。
【図11】 実施の形態6の気液噴射装置を示す断面構
成図である。
【図12】 実施の形態6の液体注入部の図11におけ
るB矢視図である。
【図13】 実施の形態6の他の液体注入部の図11に
おけるB矢視図である。
【図14】 実施の形態7の気液噴射装置の主要部の構
成を示す断面図である。
【図15】 実施の形態8の気液噴射装置を示す断面構
成図である。
【図16】 実施の形態9の気液噴射装置を示す断面構
成図である。
【図17】 実施の形態10の気液噴射装置の液体注入
部の平面図である。
【図18】 実施の形態11の気液噴射装置の主要部の
構成を示す断面構成図である。
【図19】 従来の気液噴射装置の断面図である。
【符号の説明】
1 送風系、 2 洗浄液供給系、 3 噴出口、 4
気液噴射装置、 11 段差、 12 段差部、 1
4 段差、 16 液体注入部、 17 面、18 内
壁、 19 気液混合流路、 20 液体吐出口、 2
2 合流部、23 加速通路、 24 第1の遮音壁、
25 第2の遮音壁、 26 気流分岐構造、 27
整流板、 28 整流溝、 29 凸部、 30 分
岐管、 31 音干渉手段、 33 メッシュ、 34
通路、 35 気液混合流路、 36 凸部、 38
気流層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊地 仁 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 藤原 通雄 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送風装置から送られる高速の気流に液体
    を注入し、その高速の気流によって注入される液体を液
    滴とし加速して液滴流と気流の混合した気液混合噴流を
    生成し外部に噴射する気液噴射装置であって、高速の気
    流の流れる通路中に液体を注入する液体注入部を上記通
    路の当該部を分岐させる形態に組込んで、その通路の内
    壁と上記液体注入部の外郭とによる隙間としての気液混
    合流路を構成し、その各気液混合流路の上流部となる上
    記液体注入部に、上記各気液混合流路に液体を注入する
    液体吐出口を設け、これらの気液混合流路を上記液体注
    入部より下流側の合流部において交錯させて合流させ、
    単一の噴出口から噴出させる構成となすとともに、その
    噴出口の口縁と上記各液体吐出口とを結ぶ線上の流路に
    遮音壁を構成した気液噴射装置。
  2. 【請求項2】 送風装置から送られる高速の気流に液体
    を注入し、その高速の気流によって注入される液体を液
    滴とし加速して液滴流と気流の混合した気液混合噴流を
    生成し外部に噴射する気液噴射装置であって、高速の気
    流の流れる通路中に液体を注入する液体注入部を上記通
    路の当該部を分岐させる形態に組込んで、その通路の内
    壁と上記液体注入部の外郭とによる隙間としての気液混
    合流路を構成し、その各気液混合流路の上流部となる上
    記液体注入部に、上記各気液混合流路に液体を注入する
    液体吐出口を設け、これらの気液混合流路を上記液体注
    入部より下流側の合流部において交錯させて合流させ、
    単一の噴出口から噴出させる構成となすとともに、その
    噴出口の口縁と上記各液体吐出口とを結ぶ線上の流路に
    流路の内壁による第1の遮音壁と上記液体注入部の外殻
    による第2の遮音壁を構成した気液噴射装置。
  3. 【請求項3】 送風装置から送られる高速の気流を外部
    に噴射する気液噴射装置であって、高速の気流の流れる
    通路中に液体を注入し得る液体注入部を上記通路の当該
    部を分岐させる形態に組込んで、その通路の内壁と上記
    液体注入部の外郭とによる隙間としての流路を構成する
    とともに、その各流路の上流部となる上記液体注入部
    に、各流路に液体を注入し得る液体吐出口を設け、これ
    らの流路を上記液体注入部より下流側の合流部において
    交錯させて合流させ、単一の噴出口から噴出させる構成
    となすとともに、その噴出口の口縁と上記各液体吐出口
    とを結ぶ線上の上記流路に遮音壁を構成した気液噴射装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3までのいずれかに記
    載の気液噴射装置であって、液体注入部により分岐した
    流路を流れる流体を合流部において角度をもって交錯さ
    せる構成とした気液噴射装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4までのいずれかに記
    載の気液噴射装置であって、液体注入部の液体吐出口に
    臨む通路の内壁に上記液体吐出口から注入された液体の
    付着を防止する気流を形成する液滴付着防止構造を設け
    た気液噴射装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5までのいずれかに記
    載の気液噴射装置であって、液体注入部の液体吐出口よ
    り離れた上流側に送風装置から送られる高速の気流を各
    液体吐出口側に向う流れに分岐させる気流分岐構造を設
    けた気液噴射装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項6までのいずれかに記
    載の気液噴射装置であって、合流部に各通路からの気流
    を噴出口に向わせる整流板を設けた気液噴射装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜請求項7までのいずれかに記
    載の気液噴射装置であって、液体注入部の通路側の外殻
    表面に流れ方向に沿う整流溝を設けた気液噴射装置。
  9. 【請求項9】 送風装置から送られる高速の気流に液体
    を注入し、その高速の気流によって注入される液体を液
    滴とし加速して液滴流と気流の混合した気液混合噴流を
    生成し外部に噴射する気液噴射装置であって、高速の気
    流の流れる通路中に液体を注入する液体注入部を上記通
    路の当該部を分岐させる形態に組込んで、その通路の内
    壁と上記液体注入部の外郭とによる隙間としての流路を
    構成し、それらの各流路を上記液体注入部の下流側の合
    流部において角度をもって交錯させて合流させ、単一の
    噴出口から噴出させるようにするとともに、上記液体注
    入部に上記通路の合流部に向って液体を注入する液体吐
    出口を設けた気液噴射装置。
  10. 【請求項10】 送風装置から送られる高速の気流に液
    体を注入し、その高速の気流によって注入される液体を
    液滴とし加速して液滴流と気流の混合した気液混合噴流
    を生成し外部に噴射する気液噴射装置であって、高速の
    気流の流れる通路中に液体を注入する液体注入部を上記
    通路の当該部を分岐させる形態に組込んで、その通路の
    内壁と上記液体注入部の外郭とによる隙間としての流路
    を構成し、それらの各流路を上記液体注入部の下流側の
    合流部において角度をもって交錯させて合流させ、単一
    の噴出口から噴出させるようにするとともに、上記液体
    注入部に上記通路の合流部に向って液体を注入する液体
    吐出口を設け、上記合流部には各通路からの気流を噴出
    口に向わせる整流板を設けた気液噴射装置。
  11. 【請求項11】 請求項1〜請求項10までのいずれか
    に記載の気液噴射装置であって、合流部の下流側に局部
    的に流路断面積の狭い箇所を設けた気液噴射装置。
  12. 【請求項12】 請求項1〜請求項11までのいずれか
    に記載の気液噴射装置であって、噴出口近傍に当該部の
    流路を外部に連通させる連通構造を設けた気液噴射装
    置。
  13. 【請求項13】 請求項1〜請求項11までのいずれか
    に記載の気液噴射装置であって、噴出口近傍の流路と液
    体注入部近傍の流路とを音干渉手段で連絡させた気液噴
    射装置。
  14. 【請求項14】 請求項1〜請求項13までのいずれか
    に記載の気液噴射装置であって、液体吐出口を微細な孔
    の集合体として構成した気液噴射装置。
  15. 【請求項15】 送風装置から送られる高速の気流に注
    入した液体を衝突させ、その液体を液滴とし加速して液
    滴流と気流の混合した気液混合噴流を生成し外部に噴射
    する気液噴射装置であって、気液混合噴流の噴出方向と
    平行な方向から上記液体を液体吐出口から吐出させ、こ
    の液体吐出口の近傍に、同液体吐出口から吐出される液
    体の方向に対して角度を持って液体に衝突させる高速の
    気流を流す通路を構成するとともに、液体と気流との衝
    突後の通路となる気液混合流路の内壁面に、この内壁面
    に沿って流れる高速の気流層を形成するようにした気液
    噴射装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100565815B1 (ko) * 1999-07-26 2006-03-30 시부야 코교 가부시키가이샤 기체액체 혼합류 분사장치
KR101219071B1 (ko) 2011-02-23 2013-01-21 백인성 음이온 첨가량과 오존 방출량 조절이 가능한 송풍식 방제기

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KR100565815B1 (ko) * 1999-07-26 2006-03-30 시부야 코교 가부시키가이샤 기체액체 혼합류 분사장치
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