JPH10192490A - 抽選機能を有する遊技装置 - Google Patents

抽選機能を有する遊技装置

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JPH10192490A
JPH10192490A JP10054734A JP5473498A JPH10192490A JP H10192490 A JPH10192490 A JP H10192490A JP 10054734 A JP10054734 A JP 10054734A JP 5473498 A JP5473498 A JP 5473498A JP H10192490 A JPH10192490 A JP H10192490A
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JP
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lottery
prize
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hit
winning
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JP10054734A
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English (en)
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Takatoshi Takemoto
孝俊 武本
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Ace Denken KK
Original Assignee
Ace Denken KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】当たりに対する期待感やスリルと興奮が持続す
る遊技装置を提供する。 【解決手段】遊技盤面12上に設けた各種図柄の表示が
可能な表示手段20と、遊技者に有利な特別価値状態を
発生させ得る可変入賞口30と、始動入賞口13と、そ
こへのパチンコ球の入賞に基づき抽選を行い、抽選の結
果が当たりに相当する場合に表示手段20に当たりの表
示をさせ、可変入賞口30には特別価値状態を発生させ
る制御手段50とを具備するパチンコ機10で、制御手
段50を、抽選結果が準当たりの場合に、準当たり表示
の中に特定の図柄が含まれているときは、次の抽選結果
が準当たりまたは当たりとなるように設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抽選を行って抽選
結果を画像表示すると共に、遊技者に対して賞を付与す
る機能を有する遊技装置に係り、特に、抽選において当
たり状態の他に、その時点では当たりではないが後の時
点で抽選が有利となる可能性を与える準当たり状態を実
現する遊技装置およびそれに用いる特別抽選処理システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】一定の条件を満たすと当たりが出る抽選
機能を有する遊技装置がある。この種の抽選機能を有す
る遊技装置としては、例えば、スロットマシン、カード
ゲーム機、パチンコ機等がある。
【0003】スロットマシンの場合は、装置を起動する
と、リールの回転、または、これに相当する画像表示部
における図柄の動的表示が行なわれて、図柄が揃うか否
かで当たり/外れを決める抽選機能を有するものがあ
る。また、カードゲーム機の場合は、表示部に複数枚の
カードを表示し、それらが一定のパターンで揃うかどう
かにより、当たり/外れを決める抽選機能を有するもの
がある。さらに、パチンコ機の場合は、前述したスロッ
トマシン、カードゲーム等のゲーム機構を内蔵し、パチ
ンコ球が始動入賞口と称される孔に入ることで、起動さ
れて、前述したスロットマシンまたはカードゲームと同
様に機能する抽選機能を有するものがある。
【0004】スロットマシン、カードゲームの場合に
は、抽選結果が当たりであれば、コイン、メダル等の遊
技媒体が払出される。一方、パチンコ機の場合には、抽
選結果が当たりの場合には、通常は開かれていない、パ
チンコ球が特別に入り易い入賞口(可変入賞口)を一定
時間および/または一定回数開いて、遊技者に有利な状
態(特別価値状態)を提供する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
抽選機能を有する遊技装置により遊技を行なう遊技者
は、当たりが出ることへの期待と、外れが続くことの恐
怖との葛藤の中で、遊技を行ない、その過程を楽しみつ
つ、当たりが出たとき大きな慶びを味わう。ところが、
遊技場側が利益を確保する必要から、遊技機の当たりが
出る確率は、一般に低く設定されている。そのため、遊
技者は、当たりが出るまで、前述した葛藤を長く続ける
ことを強いられることとなる。
【0006】これは、当たりへの期待より、外れが続く
ことの恐怖および失望感が大きくなって、遊技者に心理
的にも大きな負担となる。また、遊技者は、多大の経済
的負担を気にすることにもなる。このため、このような
葛藤が続くと、このまま永久に当たらないのではないか
といった不安による心理的な負担に耐えられなくなり、
遊技の継続をあきらめてしまうことになる。特に、賞の
大きさより遊技自体を楽しもうとする遊技者の場合に
は、このような心理的負担が遊技自体に興味を失わせて
しまうことにつながるおそれがある。
【0007】多くの遊技客を引き付ける必要のある遊技
場としては、このような状態は望ましくない。そこで、
遊技客の興味を持続させる手だてを講じた遊技装置の開
発が望まれている。
【0008】このための対策として、一部のパチンコ機
では、前述した抽選機能において、「当たり」となる図
柄の組合せのパターンを複数用意しておき、その中の特
定パターンが揃ったときに、次回以降、所定回数だけ当
たりの出る確率を上げる、いわゆる確率変動を行い、遊
技者の興趣をより高めようとするものがある。しかし、
この確率変動を行う装置の場合、当たりヘの期待感が若
干大きくはなるが、それでも、いつ当たるかわからない
という不安が大きい点では、前述した問題が解決された
訳ではない。しかも、確率変動に入っていないときに
は、依然として、前述した問題が残る。
【0009】一方、遊技自体はそのままで、表示を面白
いものとして、遊技者の興味を引き付けようとするもの
がある。すなわち、始動入賞口にパチンコ球が入賞して
から抽選の結果を表示するまでの間の図柄の変化にスト
ーリー性を持たせたりしたものがある。しかし、「当た
り」への期待の継続性と言う面では何ら改善されていな
い。したがって、「当たり」を期待しながらゲームを楽
しむという遊技者の要求に答えることができていない。
【0010】本発明の目的は、遊技者の「当たり」に対
する期待感をより高めると共に、外れが続くことの不安
を低減して、遊技者の心理的負担を軽減できて、遊技へ
の興味を持続させることのできる遊技装置、および、そ
れに用いる特別抽選処理システムを提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の一態様によれば、抽選を行って抽選結果を
画像表示すると共に、遊技者に対して賞を付与する機能
を有する遊技装置において、抽選を行うと共に、抽選に
伴う制御を実行する制御手段と、抽選結果を表示する表
示手段と、前記制御手段による抽選を起動するための起
動手段と、抽選が当たりの場合に賞を付与する貸付与手
段とを備え、前記制御手段は、抽選を行って、その結果
が準当たり、当たりおよび外れのいずれに属するかを判
定する抽選実行部と、抽選結果に対応する表示パターン
の画像を前記表示手段に表示させる表示制御部と、抽選
結果が当たりの場合、前記賞付与手段に賞付与動作を行
わせる賞付与制御部と、抽選結果に応じて前記抽選実行
部に対して特別の抽選処理を行わせる抽選制御部とを有
し、前記抽選制御部は、抽選で準当たりとなった場合、
当該準当たりについて前記対応する表示パターンが予め
定めた特定のパターンであるときには、次回の抽選にお
いて、抽選結果が準当たりおよび当たりのいずれかとな
るよう制御することを特徴とする遊技装置が提供され
る。
【0012】以上の態様の遊技装置は、例えば、パチン
コ機に適用することができる。この場合、前記起動手段
は、パチンコ球が入り得る口を有し、その中にパチンコ
球が入ることで前記制御手段を起動する起動入賞口を有
する構造とすることができる。また、前記賞付与手段
は、パチンコ球の入賞について、遊技者に有利な状態を
形成する入賞口であって、抽選が当たりの場合に、予め
定められた制限下で開放される可変入賞口を有する構造
とすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の遊技
装置の実施の形態について説明する。以下の実施の形態
では、本発明をパチンコ機に適用した場合について説明
する。しかし、本発明は、パチンコ機に限られず、他の
遊技装置にも適用可能である。例えば、スロットマシ
ン、カードゲーム機等に適用可能である。
【0014】本発明の遊技装置の適用例であるパチンコ
機の一例を図2および図3に示す。図2に示すように、
本発明が適用されるパチンコ機10は、遊技者が操作し
てパチンコ球を打ち出すためのハンドル11と、打ち出
されたパチンコ球によって遊技を行う遊技盤面12と、
遊技に供するためのパチンコ球および賞として付与され
るパチンコ球を保持する前皿18と、余剰のパチンコ球
を貯留するための下皿19とを有する。また、遊技盤面
12中央には、抽選結果を可変表示するための表示手段
20が配置される。さらに、本発明に係るパチンコ機
は、図3に示すように、動作を制御する制御系を構成す
るものとして、制御手段50を備えている。制御手段5
0は、遊技盤面12の裏側等の機体内に取り付けられて
いる。
【0015】遊技盤面12には、前記表示手段20の下
方に、一定パターンに配置され、ハンドル11によって
打ち出されたパチンコ球を弾発させつつ案内する釘群1
2aと、遊技盤面12に沿って落下するパチンコ球を受
け入れる各種開口が設けられている。開口としては、遊
技盤面12の略中央部に配置される始動入賞口13と、
始動入賞口13の下方に配置される可変入賞口30と、
その他の各種入賞口およびアウト口等とが配置されてい
る。各入賞口は、それぞれパチンコ球がそこに入ると、
予め定めた球数のパチンコ球が前皿18に払出される。
【0016】パチンコ機は、一般に、遊技者がハンドル
11を回転操作することにより遊技盤面12上にパチン
コ球を打ち出し、この打球の入賞により払い出される賞
球の獲得数を楽しむ遊技装置である。特に、例示したパ
チンコ機10は、遊技盤面12上の始動入賞口13への
入賞に基づき表示手段20によって表示された図柄の組
合せが所定の場合には、可変入賞口30の開放動作によ
り遊技者に有利な特別価値状態が発生するように、制御
手段50のプログラムに従って動作する機種の遊技装置
である。
【0017】表示手段20は、各種図柄を表示すること
ができる表示装置であり、本実施の形態では、始動入賞
口13への入賞に基づいて行った抽選の結果を、所定の
図柄の組合せとして遊技者に表示するために用いられ
る。いわゆる、中央役物として機能する。
【0018】表示手段20は、カラー表示ができる液
晶、CRT等の表示装置で構成される。例えば、カラー
液晶ディスプレイが用いられる。また、表示手段20
は、カラー液晶ディスプレイに限定されるものではな
く、モノクロ液晶ディスプレイはもちろんのこと、その
他、プラズマディスプレイ、蛍光表示管、ブラウン管
(CRT)等を用いて構成してもよい。
【0019】始動入賞口13は、いわゆるチャッカーと
称されるものであり、パチンコ球の入賞を検知する入賞
検知スイツチ14(図3参照)を備えている。入賞検知
スイッチ14は、入賞球を検知してONになると、その
入賞信号を制御手段50に出力すべく制御手段50に接
続されている。この入賞検知スイッチ14は、制御手段
50による抽選を開始させる起動手段として機能する。
入賞検知スイッチ14としては、例えば、光センサ、近
接センサ、磁気センサ等の各種センサにより構成すれば
よい。
【0020】可変入賞口30は、制御手段50による抽
選結果が所謂「当たり」であった場合、所定時間内に一
定回数だけ開閉を繰り返すものである。この可変入賞口
30は、それが開放されているときには、パチンコ球が
容易にその中に入るため、通常に比べて非常に多くの入
賞を実現することができる。すなわち、遊技者に有利な
状態を実現するもので、賞付与手段の一種である。
【0021】この可変入賞口30は、開閉可能なアタッ
カー31とその駆動手段たるソレノイド32(図3参
照)を備える。可変入賞口30は、制御手段50からの
抽選結果に従った特別価値発生信号に基づき、例えば、
アタッカー31が所定時間(例えば29秒)にわたって
開いた後、短時間(例えば2〜3秒)だけ閉じるような
特別価値の発生動作を所定ラウンド回数(例えば16
回)まで続けるいわゆるフィーバー状態となるように設
定されている。
【0022】遊技盤面12上には、保留表示手段40が
設けられている。この保留表示手段40は、前述した表
示手段20が図柄の表示変化を行っている最中に、新た
に始動入賞口13に球が入賞したとき、その入賞に基づ
く抽選を行う権利の保留回数を表示するものである。こ
の種の保留表示手段40には、例えば、LEDで構成さ
れる数値表示器を用いることができる。この保留表示手
段40は、後述する制御手段50からの保留表示信号に
基づき、制御手段50に記憶された権利保留回数をリア
ルタイムに表示するよう設定されている。
【0023】図2に示すように、保留表示手段40は、
具体的には4個の表示ランプを有し、抽選を行う権利は
4回まで保留可能となっている。すなわち、権利保留回
数に相当する数の表示ランプがリアルタイムに点灯すべ
く制御されるものである。なお、保留されていた抽選を
行う権利が実行された場合、その実行回数が権利保留回
数から減算されて制御手段50が有するメモリに更新記
憶され、その残りの保留数が点灯した表示ランプの数で
新たに表示されるようになっている。また、権利が最高
数の4つまで保留されている状態では、さらに始動入賞
口13にパチンコ球が入っても、この入賞により発生す
べき権利は破棄されるように設定されている。
【0024】図3に示す制御手段50は、主として表示
手段20等の表示内容を制御する表示制御部50aと、
抽選実行部、表示制御部、賞付与制御部および抽選制御
部を構成すると共に、保留表示手段40の動作を制御す
る遊技制御部50bとを有する。ここで、抽選実行部
は、抽選を行って、その結果が、「準当たり」、「当た
り」および「外れ」のいずれに属するかを判定する機能
である。表示制御部は、抽選結果に対応する表示パター
ンの画像を表示手段20に表示させる機能である。賞付
与制御部は、抽選結果が当たりの場合、賞付与手段であ
る可変入賞口30に賞付与動作を行わせる機能である。
また、抽選制御部は、抽選結果に応じて抽選実行部に対
して特別の抽選処理を行わせる機能である。これらは、
いずれも、ソフトウエアとして提供され、遊技制御部5
0bを構成するコンピュータにより実行されることで実
現する構成とすることができる。もちろん、ハードウエ
ア回路で構成してもよい。また、保留表示制御手段40
の動作の制御についても同様である。
【0025】表示制御部50aは、CPU51,ROM
52,RAM53等を少なくとも含む、マイクロコンピ
ュータ等のコンピュータで構成される。同様に、遊技制
御部50bも、CPU61,ROM62,RAM63等
を少なくとも含む、マイクロコンピュータ等のコンピュ
ータで構成されている。また、表示制御部50aと遊技
制御部50bとは、データ・バス等を介して互いに連結
されている。
【0026】表示制御部50aのCPU51は、ROM
52に格納された表示制御プログラムに従って、表示手
段20における表示内容の制御を行うものである。RO
M52は、表示手段20の表示内容を制御する表示制御
プログラム、表示内容に対応するデータ等のデータを格
納するものである。表示内容は、絵、記号、数字等どの
ような図柄であってもよい。例えば、数字、図形等とす
ることができる。また、後に述べる特定の図柄として何
らかの図柄を用いてもよい。具体的には、スロットマシ
ン等のリールに描かれている数字、図形等を用いること
ができる。また、カードゲーム機で用いられるカードを
数字および図形として用いることもできる。各図柄は、
それを画像表示するための画像データと、それぞれの図
柄を特製する図柄コードが付されている。本実施の形態
では、いずれの図柄を表示するかの指示を図柄コードを
用いて行なう。例えば、図柄を一定の順に移動させつつ
表示させる、動的表示の場合には、表示すべき図柄のコ
ード列を指定して、順に表示する。また、後述するよう
に、当たり、準当たりの各パターンについても、それら
を図柄コードの組合せで指定される。
【0027】RAM53は、CPU51で生成される図
柄表示に関する各種のデータを一時的に記憶するもので
ある。なお、RAM53の各種データは、次述するCP
U62やCPU51からの指令に基づいて読み出され、
表示手段20に出力されるように設定されている。
【0028】一方、遊技制御部50bのCPU61は、
始動入賞口13に設けた入賞検知スイッチ14からの入
賞信号を受けて抽選を行ったり、ROM62に格納され
た遊技制御プログラムデータに従って、可変入賞口30
を含む各種役物の動作制御を行うものである。CPU6
1には、前述した入賞球計数器33等が接続されてい
る。ROM62は、可変入賞口30等を制御する遊技制
御プログラムおよびこれに用いるデータや、各種役物へ
の入賞を演出する装飾ランプの点灯パターン、スピーカ
ーからの音声の発生パターン等のデータが格納されてい
る。
【0029】また、RAM63は、CPU61のワーク
エリアとして使用され、例えば、抽選結果が「準当た
り」であり、かつ、その表示中に特定の図柄が含まれて
いるときはそれを一時的に記憶したり、入賞検知スイッ
チ14や入賞球計数器33からの信号を含む遊技に関す
る各種データを一時的に記憶するものである。
【0030】本発明は、上述した抽選制御部による抽選
の制御の仕方の観点で、種々の形態とすることができ
る。抽選制御部の代表的な例を拳げると、次のようであ
る。
【0031】第1の形態は、抽選で準当たりとなった場
合、当該準当たりについて前記対応する表示パターンが
予め定めた特定のパターンであるときには、次回の抽選
において、抽選結果が準当たりおよび当たりのいずれか
となるよう制御する抽選制御部である。この形態の抽選
部は、抽選結果が特定の条件を満たした場合に、次の抽
選が当たりおよび準当たりのいずれかとなるように制御
されるものである。ただし、必ず当たりとなることが保
証されるという訳ではない。
【0032】第2の形態は、抽選結果が予め定めた条件
を満たすか否かを判定する手段と、前記条件を満たす場
合に、以後の抽選において抽選結果が「当たり」となる
まで、抽選を遊技者に有利な状態とするように前記抽選
実行部に対して特別の抽選処理を行わせる手段を有する
抽選制御部である。この形態の制御部は、有利な状態が
「当たり」が生じるまで保証される。したがって、遊技
者にとって、より有利となる。
【0033】これらの第1の形態および第2の形態は、
いずれも、実現するに際しては、種々の態様が可能であ
る。以下では、まず、第1の形態に関して説明する。
【0034】第1の形態では、制御手段50、特に、遊
技制御部50bは、図1に示す手順で、遊技を制御す
る。図1に示すフローチャートによって、手順の概要を
示す。図1では、ステップ101が起動手段として、ス
テップ102、103、104が抽選実行部として、ス
テップ105、106、108が表示制御部として、ス
テップ107が賞付与制御部として、および、ステップ
109が抽選制御部としてそれぞれ機能する。
【0035】ステップ109内の処理を実現すること
で、特別抽選処理システムが構成される。なお、後述す
るように、ステップ109内にも、起動手段、抽選実行
部、表示制御部、賞付与制御部として機能する処理が存
在する。
【0036】起動手段は、始動入賞口13の入賞検知ス
イッチ14と、このスイッチ14からのパチンコ球検知
信号の入力の有無を判定する手段とで構成される。パチ
ンコ球検知信号が入力有無の判定は、遊技制御部50b
のCPU61によって行なわれる。パチンコ球検知信号
が入力したと判定すると、CPU61は、ステップ10
2に移り、抽選の実行に移る。すなわち、抽選実行部が
起動される。
【0037】抽選実行部では、抽選結果として取り得る
全ての場合をランダムに出現させて、いずれかを選択し
て決定する。そして、各取り得る場合について、予め
「当たり」、「準当たり」、「外れ」を予め決めておく
ことで、選択された場合がいずれに該当するかを照合す
ることで、抽選結果が「当たり」、「準当たり」、「外
れ」のいずれであるかが決定できる。
【0038】選択をランダムに行わせる手段としては、
具体的には、例えば、ゼロを起点に数字を加算してゆ
き、所定の上限の数に達すると再度ゼロからの数字の加
算を繰り返すカウンタを、CPU61に内蔵もしくは外
付けで設けておき、入賞検知スイッチ14からの始動入
賞口13へのパチンコ球の入賞検知の信号を受けて、そ
の瞬間のカウンタの数値を検出するものが挙げられる。
この場合には、カウンタが取り得る数値について、「当
たり」、「準当たり」、「外れ」とする数値を決定して
おく。したがって、検出した数値が当たりとして予め定
められた数値である場合には「当たり」となり、準当た
りとして予め定められた数値である場合には「準当た
り」となり、それ以外の数値の場合は「外れ」となる。
また、乱数を発生させることによって、抽選を行っても
よい。この場合にも、「当たり」および「準当たり」と
なる数値を予め定めておく。なお、数値ではなく、符号
であってもよい。
【0039】選択される数値に対する「当たり」および
「準当たり」への割り当ては、変化させることができ
る。この割り当てに応じて、「当たり」、「準当たり」
および「外れ」についての確率がそれぞれ変化する。な
お、この割り当て変更は、後述する抽選制御部による特
別抽選処理の実現に利用することもできる。
【0040】また、抽選で取り得る数値と、図柄コード
を組み合わせたパターンのコードとを対応させておき、
抽選結果の数値が定まると、表示すべきパターンが、す
なわち、図柄のコードの組合せが決定される。抽選で取
り得る数値と図柄パターンコードとの対応関係は、例え
ば、テーブルを作成してメモリに格納しておく。なお、
数値と図柄パターンコードとは、必ずしも一対一に対応
させる必要はなく、複数の数値を同じ図柄パターンコー
ドに対応させて、当たり、準当たりが出る確率を上げる
ようにしてもよい。このテーブルは、システムにおいて
標準のものを作成しておく他、書替可能として、対応関
係の設定を変更できるようにしてもよい。また、複数の
テーブルを用意して、通常の抽選と特別の抽選とで選択
して用いるようにしてもよい。
【0041】表示制御部50aは、抽選結果のみなら
ず、抽選中にも前記表示手段20の表示画面に遊技の内
容に対応する画像を表示させる。表示の態様としては、
典型的には、例えば、スロットマシンのリールを回転さ
せて見える状態と同様に、図形を動的に表示する。そし
て、抽選結果が出た時点で、図形の動的表示を停止させ
て、抽選結果に対応する図柄のパターンの組合せを表示
する。例えば、縦三つ、積三つの形9個の図柄を表示す
る。
【0042】この時、「当たり」であれば、例えば、同
じ図柄、“7,7,7”等のような表示を縦、横、斜め
のいずれかで一直線に並ぶように表示する。一方、「準
当たり」の場合には、図柄の一部が不一致または不揃い
となるように表示する。例えば、ある特定パターン内
で、図柄の一つが揃わない状態とする。具体的には、あ
る横一列について示すと、例えば、図4、図5に示すよ
うに表示する。このような表示は、通常「リーチ」と称
されている。また、「外れ」の場合には、上記以外のパ
ターンで表示する。
【0043】動的表示の停止時には、リールに相当する
縦列の画像を全て同時に停止させるのではなく、順次停
止させるようにする。このようにすると、上述した「リ
ーチ」の場合には、「当たり」の期待を持たせることが
できて、遊技の面白さを増すことができる。
【0044】表示する図柄のパターンは、抽選結果が出
た場合には、抽選結果として定まった表示すべき図柄パ
ターンのコードを指定することで、それを表示手段に表
示させることができる。図柄パターンのコードは、上述
したテーブルを参照して知ることができる。
【0045】このため、上述した抽選実行部での抽選に
おいて取り得る場合に、図柄のパターンを対応させるこ
とができる。すなわち、図柄コードを直接、または、間
接的にランダムに選択させるようにすることができる。
【0046】なお、抽選では、単に、当たり、準当たり
および外れの三つの場合のみ規定しておき、いずれかに
定まってから、予めそれぞれの場合に割り当ててある図
柄パターンをランダムに選定するようにしてもよい。例
えば、図1のステップ105、106、108におい
て、その選定を行う。なお、これは、後述する図6にお
けるステップ113、114等においても行える。この
ような抽選の場合には、後述する準当たりにおける特別
抽選処理を行うか否かの条件判定については、抽選が実
質的に二段階で行われることになる。
【0047】抽選制御部は、抽選結果が予め定めた条件
を満たすか否かを判定する手段(ステップ109a)
と、前記条件を満たす場合に、前記抽選実行部に対し
て、以後の抽選において抽選結果が当たりとなるまで、
抽選を遊技者に有利な状態とする特別の抽選処理を行わ
せる手段(ステップ109b)とを有する。以下、抽選
制御部について、図6〜図8を参照してさらに詳細に説
明する。図6〜図8は、上述したステップ109bの詳
細手順をそれぞれ示す。
【0048】抽選結果が予め定めた条件を満たすか否か
の判定は、図6〜図8の例では、準当たりとなった図柄
パターンに特定の図柄が含まれているかを判定すること
によって行う。この判定のためには、特定の図柄の集合
(図柄群)に属する図柄のコードをメモリ(ROM62
またはRAM63)に定義しておく。判定時には、準当
たりとなった図柄パターン中に含まれる図柄が、定義さ
れている図柄群に含まれるかを、図柄パターン中に含ま
れる図柄コードをキーとして検索することで、特定の図
柄が含まれるかを判定することができる。
【0049】特別の抽選処理を行わせる処理は、次の抽
選での抽選結果が「当たり」および「準当たり」のみと
なるように処理する。図6に示す態様の場合、例えば、
上述したように、抽選で取り得る数値が全て「当たり」
および「準当たり」のいずれかに対応するように、上述
した数値コードと「当たり」および「準当たり」との対
応関係を設定する。また、数値コードと図柄パターンコ
ードとの対応関係を設定することで、取り得る全ての数
値コードが「当たり」および「準当たり」のいずれかに
対応する図柄パターンコードに対応するように設定する
こともできる。もちろん、抽選を行うカウンタ、あるい
は、「当たり」および「準当たり」とすべき数値を記憶
する部分を、通常の抽選処理用のものと、特別の抽選処
理用のものと別途用意するようにしてもよい。また、
「当たり」および「準当たり」とすべき数値を記憶する
部分を、通常の抽選の場合用のものと、特別の抽選処理
用のものと別途用意して、抽選結果の決定の際、数値を
使い分けるようにしてもよい。
【0050】また、この抽選制御部の場合には、特別抽
選処理の状態を維持し、「当たり」となった後、ステッ
プ117に示すように、解除することとしている。もち
ろん、特別抽選処理の状態を数回の抽選起動によって、
自動的に解除するようにしてもよい。また、自動解除す
る回数の条件を、1回ないし数回の起動の範囲で適宜設
定できるようにしてもよい。
【0051】ここで、数回の抽選起動によって、特別抽
選処理を解除するようにすることは、ステップ102で
の抽選においても、特別の抽選処理となるため、抽選結
果が、遊技者に対して、「当る」可能性を複数回与える
こと、および、当たった場合に、「複数回当る」可能性
を与えることができるという利点がある。ただし、この
場合には、ステップ107の処理の後で、ステップ11
7と連携して特別抽選状態を解除する処理を行うことに
なる。
【0052】また、図6の例では、ステップ116にお
いて、特別抽選処理を行っているが、図7に示すよう
に、ステップ111の抽選実行処理において、特別抽選
処理を行うようにしてもよい。この場合に、特別抽選処
理状態の解除は、ステップ111の抽選実行処理におい
て、抽選動作ごとに自動的に解除するようにする。ま
た、カウンタ設定して、複数回の入賞または抽選回数が
経過すると自動的に解除するように設定してもよい。ま
た、図6のように、ステップ117を付加して、解除を
行うようにしてもよい。
【0053】前記特別の抽選処理を実行させる手段を、
図1に示すステップ116の処理に代えて、図8のステ
ップ118に示すように構成することができる。すなわ
ち、抽選結果が当たりおよび前記特定パターンの準当た
りのいずれかとなるまで抽選実行処理111を繰り返し
行わせる制御を行うようにすることができる。この処理
によれば、抽選結果となる数値コードと「当たり」、
「準当たり」、「外れ」との対応関係を変更せずに、特
別の状態を実現することができる。また、この場合に
は、特別の抽選状態は維持されないので、特別に解除処
理を行う必要はない。
【0054】次に、本実施の形態の動作について、図1
〜図8を参照して説明する。
【0055】まず、CPU61は、始動入賞口13の入
賞検知スイッチ14からのパチンコ球検知信号の入力を
待つ状態にある。この状態で、遊技盤面上に打ち出され
たパチンコ球が各入賞口へ入賞すると、所定数の賞球が
払い出される。入賞口のうち始動入賞口13へ入賞する
と、入賞検知スイッチ14がそれを検知し、入賞信号が
制御手段50の遊技制御部50bのCPU61へ送信さ
れる。パチンコ球検知信号が入力すると、CPU61
は、抽選の実行に移る(ステップ101)。
【0056】抽選は、上述した方法で行い(ステップ1
02)、「準当たり」、「当たり」、「外れ」のいずれ
であるかを判定する(ステップ103、104)。抽選
実行部は、抽選結果を表示制御部50aに通知する。な
お、抽選実行部は、抽選の開始に先立ち、表示制御部5
0aに、図柄の動的表示を行わせる。図柄の表示は、例
えば、スロットマシンのリールを回転させたように表示
する。すなわち、三つの縦列ごとに、図柄を同一方向に
順次ずらせて表示させる。
【0057】上記抽選結果を受けて、表示制御部50a
のCPU51は、表示手段20の図柄の表示変化を所定
時間継続させた後に停止動作に移行させて、抽選の結果
を図柄の組合せとして表示する。すなわち、表示手段2
0に、複数列で行なわれている動的表示を列単位で順次
停止させて、最終的な表示として、「準当たり」の場合
には準当たりパターン表示、「当たり」の場合には当た
りパターン表示、および、「外れ」の場合には外れパタ
ーン表示を表示するよう制御する(ステップ108、1
06、105)。この結果、表示手段20の表示画面に
は、抽選結果に対応する表示が行われる。具体的には、
例えば、スロットマシンの表示のように、縦の3つ、横
の3つ、および、対角線上の3つの一列に全てに同一図
柄、例えば、「7」が、“7,7,7”のように並んで
表示される。
【0058】「外れ」の場合には、全てが同一数字に揃
う「当たり」表示を除き、無秩序に数字が並んだ様々な
表示を行う。例えば、図柄を全く不揃いに表示する場合
と3つの表示のうち1つだけが異なるように表示する場
合とがある。後者の場合、最初と2番目の表示を同一の
ものとして2番目の表示が停止した時点であと1つの表
示が同一表示となれば「当たり」となる状態、いわゆる
リーチ状態(「準当たり」)を経るので遊技者の「当た
り」への期待は高められる。
【0059】表示手段20が図柄の表示変化を行ってい
る間にパチンコ球が、さらに前記始動入賞口13へ入賞
した場合には、制御手段50は、その間の一回の入賞に
対して抽選の実行回数を一回保留する。保留は所定数ま
で行うことができる。
【0060】制御手段50のCPU61は、抽選結果が
「当たり」の場合には、表示手段20に当たりパターン
の表示を行わせた後に、賞付与部として、可変入賞口3
0に「当たり」に対応する前述の所定の動作を行うよう
操作する(ステップ107)。具体的には、ソレノイド
32を作動させる。これにより、遊技者に有利な特別価
値状態をもたらす。また、装飾ランプの点灯パターン、
スピーカからの音声の発生パターン等を「当たり」に特
有のものにして雰囲気をさらに盛り上げる。
【0061】特別価値状態をもたらしている可変入賞口
30へパチンコ球の入賞があったときには、入賞球1個
当たりに既定された払出し数を掛けた数のパチンコ球が
賞球として払い出される。すなわち、賞が付与される。
【0062】抽選結果が「外れ」の場合には、可変入賞
口30の動作を行わず、遊技者には有利なゲーム状態を
もたらさない。
【0063】次に、CPU61は、抽選結果が準当たり
状態となった場合、当該準当たりについて前記選定され
た表示パターンが予め定めた特定のパターンであるかを
判定して、特定のパターンであるとき、次に当該制御手
段が起動されたとき、抽選結果が準当たりおよび当たり
のいずれかとなるよう制御する(ステップ109、11
6)。ここでの判定は、既に述べた方法で行う。具体的
には、図4および図5に示すように、抽選結果が「準当
たり」の場合で、かつ、その表示中に特定の図柄(例え
ば、図4ではリンゴ、図5ではヨットとしてあるが、適
宜設定できる)が含まれているときは、制御手段50の
CPU61は、次の始動入賞口13への入賞に基づいて
行う抽選において、抽選後の表示手段20の表示を少な
くとも「準当たり」とすることができるように、特別の
抽選処理を行う(ステップ116)。この特別の抽選処
理の内容については、既に述べたので繰返さない。ま
た、図7のステップ111、図8のステップ118等の
ようにすることもできる。
【0064】この後、始動入賞口13への入賞(ステッ
プ110)があると、抽選が行われ(ステップ11
1)、その結果が「当たり」でない時は(ステップ11
2)、表示手段20によリ「準当たり」の表示がなされ
る(ステップ113)。抽選の結果が「当たり」である
ときは(ステップ112)、「当たり」の表示がなされ
(ステップ114)、可変入賞口30が特別価値状態を
発生させる動作を行う(ステップ115)。
【0065】その後、特別抽選処理を解除する(ステッ
プ117)。すなわち、抽選結果が、「当たり」、「準
当たり」、「外れ」のいずれの場合もあり得る、通常の
抽選状態となるようにする。
【0066】なお、ステップ108の「準当たり」の表
示において、特定の図柄がないときは(109)、通常
のゲーム状態に戻る。
【0067】このようにして、「準当たり」の場合に、
その表示中に特定の図柄があるときは、次の抽選では、
準当たりか、当たりとなる。遊技者は、通常、遊技を続
けるうちに、遊技装置の癖を把握して、その遊技装置が
自分にとって有利かを判断することを行っている。した
がって、本実施の形態のような遊技装置の性質について
も、遊技者は、遊技を継続する過程で次第に把握するよ
うになる。このような過程自体が遊技への興味を引き付
けることに寄与すると共に、特別の抽選処理状態による
有利な状態が生ずることによって、遊技に対する遊技者
の興味がさらに増大することとなる。しかも、「当た
り」への期待感も増大する。したがって、遊技者は楽し
く遊技を続けることができる。
【0068】次に、上述した第2の形態に関して説明す
る。この形態では、抽選結果が予め定めた条件を満たす
か否かを判定して、条件を満たす場合に、以後の抽選に
おいて抽選結果が「当たり」となるまで、抽選を遊技者
に有利な状態とするように前記抽選実行部に対して特別
の抽選処理を行わせる。なお、この形態に属する各種の
態様において、特別の抽選処理以外の処理および動作に
ついては、既に述べた第1の形態と同様であるので、こ
こでは、相違点を中心として説明する。
【0069】まず、図9に示す態様は、図6に示すもの
の変形であって、準当たりパターン表示(ステップ11
3)を行った後、ステップ110に処理を戻す構成とな
っている。このため、ステップ112で、当たりと判定
されるまでは、始動入賞口に入賞するたびに、ステップ
110〜ステップ113までの処理が繰返される。そし
て、当たりとなった時点で、ステップ114〜117ま
での処理が実行され、特別の抽選処理が終了する。した
がって、本実施の態様によれば、当たりが出るまでは、
特別の抽選処理が繰返される。
【0070】図10に示す態様は、図8に示す態様を変
形したものである。この態様では、ステップ113の処
理後、ステップ111の処理に戻り、ステップ118で
当たりと判定されるまでは、ステップ111〜113の
処理が繰返される。そして、当たりとなった時点で、ス
テップ114、115までの処理が実行され、特別の抽
選処理が終了する。したがって、本実施の態様によれ
ば、当たりが出るまでは、特別の抽選処理が繰返され
る。
【0071】次に、図11に示す態様について説明す
る。図11に示す態様では、特別の抽選処理状態に移行
した後、一定の入賞回数が経過するまでに当たりがくる
ようにした例である。この態様では、ステップ109a
(図1)、122、123、124、125の各処理が
抽選制御部として機能する。ステップ119は、表示制
御手段として機能する。その他のステップでの処理は、
既に説明したものと同じであるので、説明を省略する。
この態様では、入賞経過を監視するためのカウンタ12
2(説明の便宜上ステップ番号を同じ符号を付する)を
設けている。このカウンタは、例えば、CPU61内に
設けることができる。カウンタで、特別の抽選処理状態
となってからの入賞経過、すなわち、入賞回数を記録す
ることができる。
【0072】このように構成される遊技装置において、
図1に示すように、始動入賞口101に入賞すること
で、抽選が実行され、準当たりであった場合に(ステッ
プ101、102、103)、特別の抽選処理を行う状
態かの判定、すなわち、特定の図柄を含むかの判定を行
う(ステップ109a)。ここまでの処理は、上述した
第1の形態と同様である。
【0073】次に、本実施の態様では、特別の抽選処理
に入って、始動入賞口に入賞があると(ステップ11
0)、CPU61は、特別抽選処理の経過を監視する経
過監視カウンタをカウントアップする(ステップ12
2)。そして、計数値n0が予め定めた特定の回数、す
なわち、経過入賞回数に達したかを判定する(ステップ
123)。
【0074】ここで、経過入賞回数に達していない場合
には、抽選を実行し(ステップ111)、その結果を判
定する(ステップ112)。その結果、「当たり」であ
れば、当たりパターン表示処理(ステップ114)、お
よび、特別価値状態発生、すなわち、賞付与処理を行っ
て(ステップ115)、カウンタをリセットして(ステ
ップ125)、特別の抽選処理を終わる。一方、抽選が
外れの場合には、「当たり」以外の表示パターンを表示
して(ステップ119)、ステップ110に戻って、上
述した処理を繰り返す。
【0075】また、ステップ123において、経過入賞
回数に達している場合には、その回の入賞が当たりとな
るように処理する(ステップ124)。この処理は、抽
選を実行せずに、特定の当たりの表示パターンで当たっ
たこととして、ステップ114以下の当たりの処理を実
行させる。なお、当たり処理は、上述したように、当た
るまで抽選を実行して、当たりとしてもよい。
【0076】これにより、準当たり時の表示パターンが
特定の図柄を含む場合には、一定の入賞回数n0が経過
すると、「当たり」となるので、「当たり」がまぢかに
なっていることが分かり、遊技者の当たりへの期待を大
きくすると共に、それによって、遊技に対する興味を持
続させることができる。
【0077】また、上記図11の場合において、ステッ
プ119に代えて、図10のように、準当たりのみを表
示するようにしてもよい(ステップ113)。この場
合、ステップ111での抽選において、抽選結果が「当
たり」および「準当たり」のみとなるように設定する。
なお、図1に示すように、ステップ116を追加しても
よい。このようにすれば、特定の図柄を含む順当たりパ
ターンが一定回数連続して表示されると、それまでの間
に「当たり」となった場合を除いて、その次には、必ず
当たりとなるようにすることができる。したがって、遊
技者に、特定パターンが連続している状態が表示され
て、「当たり」への期待感を持たせることができ、遊技
への興味を増すようにすることができる。
【0078】なお、以上の例において、制御手段50
は、「準当たり」の表示に特定の図柄が含まれている場
合には次の最初の抽選においてのみ、抽選結果が当たり
となる確率を上げるように設定してもよい。
【0079】また、以上の例は、パチンコ機に適用する
ことを想定しているが、本発明は、これに限られない。
前述したように、スロットマシン、カードゲーム機にも
適用可能である。
【0080】例えば、スロットマシンの場合には、前記
起動手段を、遊技の開始を指示する操作部材、例えば、
ハンドル、スタートボタン等とし、賞付与手段として、
抽選が当たりの場合に、予め定めた遊技媒体、コイン、
メダル等を排出する遊技媒体排出機構を設ける構成とす
る。
【0081】カードゲーム機の場合にも、表示手段への
表示内容が、カードゲームを行うためのカードの画像で
あることに相違があるが、機構的にはほぼ同様である。
【0082】
【発明の効果】本発明の遊技装置によれば、遊技者の
「当たり」ヘの期待感を継続し、高めることができるの
で、集客力のある遊技装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態にかかる遊技装置の制御の処理
手順を示すフローチャートである。
【図2】本発明の一形態にかかる遊技装置の一例である
パチンコ機を示す正面図である。
【図3】本発明の一形態にかかる遊技装置の一例である
パチンコ機の制御系の構成を機能的に示すブロック図で
ある。
【図4】本発明の一形態にかかる遊技装置における抽選
結果の表示の例示である。
【図5】本発明の一形態にかかる遊技装置における抽選
結果の表示の他の例示である。
【図6】上記図1に示す制御手順のうち特別に抽選処理
を行わせる処理の第1の態様を示すフローチャートであ
る。
【図7】上記図1に示す制御手順のうち特別に抽選処理
を行わせる処理の第2の態様を示すフローチャートであ
る。
【図8】上記図1に示す制御手順のうち特別に抽選処理
を行わせる処理の第3の態様を示すフローチャートであ
る。
【図9】上記図1に示す制御手順のうち特別に抽選処理
を行わせる処理の第4の態様を示すフローチャートであ
る。
【図10】上記図1に示す制御手順のうち特別に抽選処
理を行わせる処理の第5の態様を示すフローチャートで
ある。
【図11】上記図1に示す制御手順のうち特別に抽選処
理を行わせる処理の第6の態様を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
10 パチンコ機 11 ハンドル 12 遊技盤面 13 始動入賞口 18 前皿 19 下血 20 表示手段 30 可変入賞口 50 制御手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抽選を行って抽選結果を画像表示すると
    共に、遊技者に対して賞を付与する機能を有する遊技装
    置において、 抽選を行うと共に、抽選に伴う制御を実行する制御手段
    と、 抽選結果を表示する表示手段と、 前記制御手段による抽選を起動するための起動手段と、 抽選が当たりの場合に賞を付与する賞付与手段とを備
    え、 前記制御手段は、抽選を行って、その結果が、準当た
    り、当たりおよび外れのいずれに属するかを判定する抽
    選実行部と、 抽選結果に対応する表示パターンの画像を前記表示手段
    に表示させる表示制御部と、 抽選結果が当たりの場合、前記賞付与手段に賞付与動作
    を行わせる賞付与制御部と、 抽選結果に応じて前記抽選実行部に対して特別の抽選処
    理を行わせる抽選制御部とを有し、 前記抽選制御部は、抽選で準当たりとなった場合、当該
    準当たりについて前記対応する表示パターンが予め定め
    た特定のパターンであるときには、次回の抽選におい
    て、抽選結果が準当たりおよび当たりのいずれかとなる
    よう制御することを特徴とする遊技装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の遊技装置において、 前記起動手段は、パチンコ球が入り得る口を有し、その
    中にパチンコ球が入ることで前記制御手段を起動する起
    動入賞口を有し、 前記賞付与手段は、パチンコ球の入賞について、遊技者
    に有利な状態を形成する入賞口であって、抽選が当たり
    の場合に、予め定められた制限下で開放される可変入賞
    口を有することを特徴とする遊技装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の遊技装置において、 前記起動手段は、遊技の開始を指示する操作部材を有
    し、 前記賞付与手段は、抽選が当たりの場合、予め定めた遊
    技媒体を排出する遊技媒体排出機構を有することを特徴
    とする遊技装置。
JP10054734A 1996-10-16 1998-03-06 抽選機能を有する遊技装置 Pending JPH10192490A (ja)

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