JPH1019168A - 保持クリップ - Google Patents

保持クリップ

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JPH1019168A
JPH1019168A JP8188113A JP18811396A JPH1019168A JP H1019168 A JPH1019168 A JP H1019168A JP 8188113 A JP8188113 A JP 8188113A JP 18811396 A JP18811396 A JP 18811396A JP H1019168 A JPH1019168 A JP H1019168A
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Koji Arakawa
光司 荒川
Toshihiro Mitsuoka
敏広 満岡
Toshiyuki Ueda
敏幸 上田
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Nissan Motor Co Ltd
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Piolax Inc
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L3/00Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets
    • F16L3/08Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets substantially surrounding the pipe, cable or protective tubing

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Supports For Pipes And Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】2本の異なる線条部材を一つのクリップで一括
して保持、固定することができ、また、線条部材の挿
入、保持の作業性が良好で、さらに、仮固定機能を有す
る保持クリップを提供すること。 【解決手段】ヒンジ部20により回動自在である、各々
一対の第1保持部11と、第2保持部13と、脚部14
とを備え、組付前の自由状態では、一対の第1保持部1
1は相互に近接した状態で成形され、各一対の第2保持
部13及び脚部14は、相互に隔離した状態で成形され
ており、相互に隔離した一対の第2保持部13間の挿入
口30から第2線条部材が挿入された組付状態で、第2
線条部材が保持され、一対の脚部14が被取付部材の取
付孔に挿入固定され、これと共に一対の第1保持部11
間に、第2線条部材と略平行配置された第1線条部材を
保持し、また、規制手段と係止手段を兼ねた一対の規制
腕15の各係止爪15aが係合し合うことにより、位置
決め機能と仮固定機能を果たす保持クリップ10を特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チューブ、ワイヤ
ーハーネス等の長尺状の線条部材を保持、固定するため
の保持クリップに関し、特に、一対の長尺状の線条部材
が、ほぼ同一位置に略平行配置されている自動車内装部
品などの取付けの場合に適し、2本の線条部材を保持し
固定することができる保持クリップに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】長尺体の線条部材を保持し固定するため
の保持クリップについては、今までに多くの開発例があ
る。
【0003】例えば、実公平4−35656号公報によ
れば、図7に示されるように棒あるいはケ−ブルないし
はパイプ等のクランプに用いられる筒状の保持部2と、
パネル等に挿入係止される係合片4とを備えた保持具1
が開示されている。
【0004】即ち、この保持具1によれば、ケーブル等
の線条部材が挿入されて、これを支承する保持部2と、
パネル等に取付るための脚片3と、パネル等の取付孔の
周縁に係合、固定される係合片4と、パネル等の取付孔
の周縁を上方から弾圧する押え片5と、保持部2を開い
てケーブル等の挿入をなすための摘片6とで構成されて
いる。そして、保持部2は、軸方向に開口部7を有する
筒状に湾曲された開環リング形状のものであって、この
開口部7の側を閉止方向に弾発付勢する構成とされてい
る。
【0005】そして、この保持具1によれば、摘片6に
より片手で保持具1の開閉が可能とされることから、他
方の空いている手を用いてケーブル、パイプあるいは各
種の棒状物を揃えたり、選別したりした上で、この保持
具1の中に取り入れることができるとされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示した保持具1は、保持部2の1個所部分のみに線条部
材などを保持する能力しかもっていないため、自動車の
内装として2本の線条部材がほぼ同一位置に配置されて
いる場合であっても、その各々の線条部材ごとに保持具
1を取付けなければならないため、取付作業が煩雑で、
保持具1の必要個数も多くなり、また、設置スペースを
その分だけ確保しなければならないという問題点があ
る。
【0007】また、この保持具1では、線条部材を挿入
した後の仮固定機能がないため、取付け作業中に、誤っ
て摘片6等に力を加えてしまうと、開口部7が開いて、
折角挿入した線条部材が脱落するという不具合がある。
【0008】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑み開発されたものであり、2本の異なる線条部材を一
つのクリップで一括して保持、固定することができ、ま
た、線条部材の挿入、保持の作業性が良好で、さらに、
仮固定機能を有する保持クリップを提供することを目的
とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ヒンジ部と、このヒンジ部を中心とし
て、それぞれ相互に略対称形状に対向配置された一対の
第1保持部と、一対の第2保持部と、一対の脚部とを備
えた保持クリップであって、前記ヒンジ部の一方の側
に、前記一対の第1保持部が配設され、また、ヒンジ部
の他方の側に、前記一対の第2保持部と、一対の脚部と
がこの順序で配設され、前記一対の第1保持部と、一対
の第2保持部と、一対の脚部とは、前記ヒンジ部の回転
軸を中心として相互に回動自在であり、組付前の自由状
態では、前記ヒンジ部を介して、前記一対の第1保持部
は、相互に近接した状態で成形され、前記各一対の連結
部、第2保持部及び脚部は、相互に隔離した状態で成形
されており、この相互に隔離した前記一対の第2保持部
間に画成される挿入口から第2線条部材が挿入され、前
記ヒンジ部を回転中心として相互に回動させて組付け合
わせた組付状態で、一対の第2保持部により前記第2線
条部材が保持され、前記回動により、組付状態となった
前記一対の第1保持部間に、前記第2線条部材と略平行
配置された第1線条部材を押し込み、固定し、また、こ
の組付状態で、前記一対の脚部が被取付部材の取付孔に
係合固定されて取付状態となることを特徴とするもので
ある。
【0010】なお、前記組付前の自由状態において、相
互に隔離した前記一対の第2保持部間には、前記脚部側
では、前記第2線条部材の通過を許容しうる間隔を有す
る前記挿入口が画成され、一方、前記ヒンジ部側では、
前記第2線条部材の通過を禁止する規制手段が設けるこ
とにより、規制手段が第2線条部材の正確な位置決め機
能及び位置規制機能を有し、第2線条部材の挟み込みも
確実に防止可能であるため、挿入作業性が極めて良好と
なり、第2線条部材の挿入作業を軽微な力で簡易、かつ
迅速に行える。
【0011】また、前記ヒンジ部から前記脚部に到る所
定位置には、保持クリップ全体を前記組付状態に保持す
る係止手段を設けることにより、第2線条部材を挿入、
保持した状態で保持クリップ全体を仮保持することがで
き、第1線条部材の押圧入によって、係止手段の係止状
態が強固となるから、保持クリップ全体としての保持力
が更に確実になる。
【0012】さらに、前記一対の脚部には、先端が自由
端となった弾性係止片が設けられており、前記ヒンジ部
の回転軸方向から見て、取付完了状態時には、重合して
相互に対向した状態で一対の弾性係止片が、前記被取付
部材にそれぞれ弾接、係合する一方、前記組付前の自由
状態では、相互に補完的な対称形状に分割、隔離して対
向配置されている構成とすることにより、一対の弾性係
止片による被取付部材への弾発力が相互に対向したもの
となり、捩じれたり、不要な回転モーメントが発生する
ことがなく、取付状態が安定、確実なものとなる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1乃至図4は、本発明の一実施
形態例を示すものであり、図1は、本発明に係る保持ク
リップの組付前の自由状態での一実施形態例を示す斜視
図、図2は、図1の保持クリップの右半分の構成を示す
側面図、図3は、保持クリップが組付前の自由状態から
組付状態に移行する態様を示す説明図、図4は、保持ク
リップの組付状態での態様を示す説明図、図5は、保持
クリップが組付状態から被取付部材への取付状態に移行
する態様を示す説明図、図6は、保持クリップが、線条
部材を上下で2本保持して被取付部材に固定された取付
状態を示す説明図である。
【0014】図中10は、本発明に係る保持クリップで
あり、本実施形態では、比較的軟質の合成樹脂材料で成
形されている。
【0015】この保持クリップ10は、合成樹脂材料の
もつ特性を生かして開発されたもので、概略的には、中
央位置に設けられたヒンジ部20と、一対の第1保持部
11、11と、一対の連結部12、12と、一対の第2
保持部13、13と、一対の脚部14、14とから構成
されており、図6に示すように、本実施形態では、ほぼ
同一位置に略平行配置されている第1線条部材としての
ハーネスコネクター40と、第2線条部材としてのチュ
ーブ50とを同時に保持し、固定することができるよう
になっている。
【0016】ヒンジ部20の一方の側に、一対の第1保
持部11が配設され、また、ヒンジ部20の他方の側
に、一対の連結部12と、一対の第2保持部13と、一
対の脚部14とがこの順序で配設されている。
【0017】さらに、本実施形態では、ヒンジ部20を
介して一対の第1保持部11、11が形成されており、
ヒンジ部20は、図1等に示すように、第1保持部11
に比較して薄肉状に成形されている。よって、一対の第
1保持部11、11は、ヒンジ部20によって連結され
ることにより、各々の第1保持部11に一体形成された
連結部12、第2保持部13及び脚部14と共に、ヒン
ジ部20を回転中心として相互に回動自在となってい
る。
【0018】各第1保持部11は、支持板11aと、壁
板11bと、弾性係合片11cとから構成されている。
支持板11aは、前記ハーネスコネクター40を支持す
る機能を有し、この支持板11aの先端から略直交方向
上方に壁板11bが立設されている。また。この壁板1
1bの先端から支持板11a方向に弾性係合片11c
が、壁板11bに対して所定角度で鋭角状に折曲突設さ
れており、全体として略コ字形状をなしている。そし
て、この略コ字形状の開口側が相互に対峙するように、
ヒンジ部20を介して対称形状に対向配置されている。
【0019】なお、本実施形態では、図1乃至図3等に
示すように、壁板11bの外側面中央から支持板11a
の下面中央にかけて、補強用のリブ11dが保持能力を
強くするために突設、形成されているが、設計条件によ
っては、壁板11bの板厚を厚く設定するなどして、こ
のリブ11dを設けない実施形態も可能である。また、
本実施形態では弾性係合片11cが、所定角度で鋭角状
に折曲突設されており、後述する第1線条部材40の組
み付け、係合に際しては、この実施形態が最も望ましい
が、条件によっては、壁板11bに対して略直交方向に
突設形成することも可能である。
【0020】一対の連結部12は、本実施形態では支持
板11aの下面から、該支持板11aに対して直交方向
に一体に垂下、連設されており、板状を成して成形され
ている。連結部12、12は、図2に示すように本実施
形態では、第1保持部11の幅寸法よりもやや短い幅寸
法に形成されているが、これに限定されず、第1保持部
11と同一幅寸法とするか、あるいは、第1保持部11
の幅寸法よりも長い幅寸法に形成してもよい。
【0021】この連結部12は、第1保持部11と第2
保持部13とが所定間隔をおいて配設されるだけの高さ
寸法に設定されている。換言すれば、図6に示すように
ハーネスコネクター40と、チューブ50とが取付けら
れた状態で、両者が所定間隔をおいて配設されるだけの
高さ寸法に設定されているものである。
【0022】一対の連結部12、12の内側面からは、
それぞれに、規制腕15、15が相互に補完的な対称形
状に突出形成されている。本実施形態では、この一対の
規制腕15が第2線条部材としてのチューブ50の挿入
位置の規制手段、及び、保持クリップ全体を組付状態に
保持する係止手段として機能している。即ち、各規制腕
15の先端には、それぞれ係止爪15aが設けられてお
り、後述の如く図4に示す保持クリップ10の組付状態
において互いに係合し合うように寸法設定されており、
保持クリップ10全体の仮固定機能を発揮しうるように
なっている。また、規制腕15は、図4に示す保持クリ
ップ1の組付状態で、チューブ50の挿入位置を正規の
位置に正確に規制しうるように、連結部12の内側面に
対する配設位置が設定されている。即ち、後述の如くチ
ューブ50が挿入された際に、ストッパーとしての機能
を果たすように構成されている。
【0023】なお、本実施形態では、図1乃至図3等に
示すように、連結部12の外側面中央にも、補強用のリ
ブ12aが保持能力を強くするために突設、形成されて
いるが、設計条件によっては、連結部12の板厚を厚く
設定するなどして、このリブ12aを設けない実施形態
も可能である。また、連結部12は、支持板11aに対
して直交方向でなく所定角度を有して一体に垂下、連設
させる構成とすることも可能である。
【0024】一対の第2保持部13、13は、各々連結
部12に連設され、上記の如く第1保持部11と各々所
定間隔をおいて配設されている。各第2保持部13は、
本体板13aと、受板13bと、突起片13cとから構
成されている。
【0025】本体板13aは、連結部12と連接される
板状を成し、チューブ50の外形に対応した内側面形状
に形成されている。受板13bは、本体板13aの下端
から一体に内部側に突設されて、第2線条部材50を支
持するものである。即ち、チューブ50は、図4に示す
保持クリップ10の組付状態で上部を上記規制腕15に
より位置規制され、下部を受板13bにより支持され
て、取り付けられるようになっている。突起片13c
は、本体板13aの下端から一体に外部側に突設され
て、図6に示すように、被取付部材としての車体パネル
60に先端が当接しうる逆L字形状に形成されている。
【0026】また、本実施形態では、第2保持部13の
一部分、即ち、一対の受板13b、13bが、図1に示
すように、保持クリップ10の成形時の状態では相互に
補完的な対称形状に分割形成されており、図4に示す保
持クリップ10の組付状態で、一対の脚部14と共に互
いに組付け合わされて完結態様となるように構成されて
いる。
【0027】一対の脚部14、14は、第2保持部13
の受板13bの下面から各々一体に突設されて形成され
ている。各脚部14には、先端が自由端となり、前記車
体パネル60の取付孔61に挿入、係止される弾性係止
片16が、弾性変形可能なように設けられている。即
ち、弾性係止片16には、図1及び図2等に示すよう
に、上部に段部16aが形成されていて、車体パネル6
0の取付孔61に挿入された際に、弾性係止片16が弾
性変形して、段部16aが、取付孔61の周縁に係止さ
れるように構成されている。
【0028】一対の脚部14、14は、図1及び図2に
示すように、保持クリップ10の成形時の状態では相互
に補完的な対称形状に分割形成されており、図4に示す
保持クリップ10の組付状態で、前記の如く一対の受板
13bと共に互いに組付け合わされて完結態様となるよ
うに構成されている。
【0029】そして、本実施形態における第1の特徴的
な点として、図1及び図3に示すように、成形時の状態
では、ヒンジ部20を介して、一対の第1保持部11、
11は相互に近接した状態で成形され、それぞれに一対
の連結部12、第2保持部13及び脚部14は、相互に
隔離した状態で成形されている。よって保持クリップ1
0の組付前の自由状態では、相互に隔離した一対の第2
保持部13、13の間には、第2線条部材としてのチュ
ーブ50の挿入口30が画成されている。この挿入口3
0は、チューブ50が通過して第2保持部13内に挿入
するのを許容しうるだけの間隔に設定されて、画成され
ている。
【0030】また、本実施形態における第2の特徴的な
点として、図3に示す組付前の自由状態から保持クリッ
プ10の各構成部全体がヒンジ部20を回転中心として
それぞれに回動して、図4に示すように、一対の係止爪
15a、15aが係合した状態で、保持クリップ10全
体が前記組付状態となるように寸法設定がなされてい
る。
【0031】次に、本実施形態に係る保持クリップ10
の組付け及び取付け作業手順について、図3乃至図6を
参照して説明する。まず、図3に示すように、保持クリ
ップ10の組付前の自由状態で、一対の第2保持部1
3、13の間に画成された挿入口30からチューブ50
を図3における矢線方向に挿入する。そして、図3に矢
線で示すように、ヒンジ部20を回転中心として、一対
の第1保持部11、11を組付前の自由状態における相
互に近接した状態から相互に隔離する方向に回動させ、
同時に、それぞれに一対の連結部12、第2保持部13
及び脚部14を相互に隔離した組付前の自由状態から、
相互に近接する方向に回動させる。
【0032】なお、この作業は、作業者がチューブ50
を片手で把持して挿入口30から第2保持部13、13
の間に画成された空間位置まで挿入、移動させ、同時に
もう一方の手で、一対の第2保持部13の本体板13の
各外側面付近を両指で挟んで相互に近接する方向に押
圧、回動させればよい。
【0033】これにより、相互に補完的な対称形状に突
出形成された一対の規制腕15、15の各係止爪15a
が、互いに係合し、また、上記の如く寸法設定されてい
るから、この時点で相互に補完的な対称形状に分割形成
されていた、一対の受板13b及び一対の脚部14も完
全に重ね合わされて、組付状態となる。同時に一対の第
1保持部11も、上記の如く寸法設定されているから、
図4に示すように、一対の規制腕15、15の各係止爪
15aが、互いに係合した時点で、各壁板11b、11
bが相互に平行状態となるように対向配置されて、組付
状態となる。即ち、一対の規制腕15、15の各係止爪
15aが、互いに係合した時点で、保持クリップ10全
体が、組付状態となるのである。
【0034】そして、各係止爪15a相互の係合によ
り、保持クリップ10全体は、再び図3に示す成形時の
状態には戻ることがなく、図4に示した組付状態を保っ
た仮固定の態様となる。また、チューブ50は、この時
点で一対の受板13bにより支持されており、チューブ
50が脱落する恐れがない。また、一対の規制腕15、
15により、チューブ50はそれ以上、上方に移動する
ことも規制される。
【0035】即ち、保持クリップ10の組付状態では、
上記の如く、チューブ50は、上部を規制腕15により
位置規制され、下部を受板13bにより支持され、さら
に、両側面を一対の本体板13aの内側面間で挟持され
て、正規の取付位置に正確に保持、固定された状態とな
る。
【0036】然る後に、上記の如く組付状態となった一
対の第1保持部11、11間に、図5に示すように、チ
ューブ50と略平行配置されたハーネスコネクター40
を上方から圧入すれば、一対の弾性係合片11cが弾性
変形して、ハーネスコネクター40が、図6に示すよう
に一対の第1保持部11、11間に嵌挿され、一対の弾
性係合片11cが弾性的に元形状に復元して、ハーネス
コネクター40の上部に弾接係合し、ハーネスコネクタ
ー40が固定されて、その離脱が確実に阻止される。
【0037】また、上記の如く組み合わされて組付状態
となった一対の脚部14、14を、図5に示すように車
体パネル60の取付孔61に挿入すれば、弾性係止片1
6が弾性変形して、一対の脚部14、14が取付孔61
に嵌入され、図6に示すように段部16aが、取付孔6
1の裏面側周縁に係止される。また、同時に一対の突起
片13c,13cが各々取付孔61の表面側周縁に弾圧
されて、上下方向から車体パネル60を挟持する態様と
なり、保持クリップ10が車体パネル60に固定され
る。
【0038】なお、上記した第1保持部11、11間に
ハーネスコネクター40を嵌挿、固定する作業と、一対
の脚部14、14を車体パネル60の取付孔61に挿
入、係合して保持クリップ10を固定する作業とは、ど
ちらを先に行ってもよいものである。
【0039】また、一対の脚部14の構成として、上記
実施形態では、弾性係止片16の弾性変形により、被取
付部材60に係合、固定する手段を例示したが、これに
限定されず、次のような構成とすることも可能である。
即ち、第2線条部材50の挿入後に、一対の脚部14を
被取付部材60に取付け、次に第1線条部材40を押し
込み、固定する順序で組付作業を行う場合に、第1線条
部材40の押し込みにより、一対の脚部14にそれぞれ
左右に開閉する力を働かせ、この開閉作用により、一対
の脚部14が被取付部材60をそれぞれ押圧するか、も
しくは挟持して、より大きな力で保持クリップ10を保
持、固定し得るように、脚部14を構成することもでき
る。
【0040】また、上記実施形態では、規制腕15が、
第2線条部材50の規制手段と、保持クリップ10の仮
保持を可能とする係止手段とを兼備する構成とした場合
を例示したが、本発明はこれに限定されない。即ち、ヒ
ンジ部20と直結された構成の第2保持部13の本体板
13a自体を第2線条部材50の規制手段として機能さ
せ、一方、上記実施形態に置ける規制腕15に相当する
係止手段を第2保持部13の挿入口30側に設けて、こ
れが、保持クリップ10を組付状態に保持する係止手段
として機能するように構成することもできる。
【0041】さらに、上記実施形態では、第1保持部1
1がヒンジ部20と直結し、第2保持部13は連結部1
2を介して配設された構成を例示したが、本発明はこれ
に限定されない。即ち、まず、第1保持部11及び第2
保持部13の両者が、連結部12に相当する構成を介し
て、ヒンジ部20とは所定距離をおいて配設された構成
とすることができる。また、第1保持部11が、連結部
12に相当する構成を介して、ヒンジ部20とは所定距
離をおいて配設され、第2保持部13は、連結部12を
介さずに直接ヒンジ部20と直結した構成とすることも
可能である。さらに、第1保持部11及び第2保持部1
3の両者が、直接ヒンジ部20に直結した構成とするこ
とも可能である。
【0042】また、上記実施形態では、第1線条部材4
0として、ウォッシャーチューブ等のチューブを例示
し、第2線条部材50としてハーネスコネクターを例示
したが、これに限定されるものではなく、一対の第1保
持部11及び一対の第2保持部13の形状、寸法を調整
することにより、第1線条部材40及び第2線条部材5
0として、各種の線条部材を保持することが可能である
等、本発明の要旨を変更しない範囲内で種々の実施形態
を含むものである。
【0043】
【発明の効果】上記構成からなる請求項1記載の発明で
は、以下の効果を奏し得る。 (1) 第2保持部に第2線条部材を軽い挿入力で組付後
に、第1保持部に第1線条部材を押し込むことで、保持
クリップ全体としては、第2線条部材を挟持する力と、
第1線条部材を挟持する力とが同時に発生することにな
るため、2本の線条部材の組付を容易かつ確実に行うこ
とができる。 (2) 第2線条部材の挿入後に、一対の脚部を被取付部材
に取付け、次に第1線条部材を押し込み、固定する順序
で組付作業を行うことができ、この場合には、保持クリ
ップを被取付部材に軽い力で挿入後、第1線条部材の押
し込みにより、被取付部材へより大きな力で保持、固定
させることができる。 (3) 1個の保持クリップにより、略平行配置された第1
線条部材と、第2線条部材の2本の線条部材を一括して
保持、固定することができるため、保持クリップの必要
個数が約半分に減少し、合理的かつ経済的であり、取付
作業の省力化を図り、少ないスペースにコンパクトに配
設することができる。請求項2記載の発明では、上記請
求項1記載の発明の効果に加えて、以下の効果を奏し得
る。 (4) 保持クリップの組付状態では、一対の第2保持部間
のヒンジ部側に第2線条部材の通過を禁止する規制手段
が設けられているため、この規制手段が第2線条部材の
正確な位置決め機能及び位置規制機能を有し、面倒な位
置決め調整作業が不要であり、また、第2線条部材の挟
み込みも確実に防止可能であるため、挿入作業性が極め
て良好となる。 (5) 保持クリップは、その組付前の自由状態で、相互に
隔離した一対の第2保持部間の脚部側に、第2線条部材
の通過を許容しうる間隔を有する挿入口が画成されてい
るため、当該第2線条部材の挿入作業を軽微な力で簡
易、かつ迅速に行うことができる。請求項3記載の発明
では、上記請求項1もしくは請求項2記載の発明の効果
に加えて、以下の効果を奏し得る。 (6) 保持クリップ全体を組付状態に保持する係止手段が
設けられているため、第2線条部材を挿入、保持した状
態で保持クリップ全体を仮保持することができ、それに
続く、被取付部材への挿入固定作業や、第1線条部材の
押圧入作業をさらに容易化することが可能となる。 (7) 第1線条部材の押圧入によって、係止手段の係止状
態が強固となるため、保持クリップ全体としての保持力
が更に確実になる。請求項4記載の発明では、上記請求
項1乃至請求項3のいずれかに記載の発明の効果に加え
て、以下の効果を奏し得る。 (8) 取付完了状態では、重合した状態で一対の弾性係止
片が、前記被取付部材に弾接、係合するが、この一対の
弾性係止片による被取付部材への弾発力が相互に対向し
ているため、捩じれたり、不要な回転モーメントが発生
することがなく、取付状態が安定、確実なものとなる。 (9) 成形時には、一対の脚部が相互に分割、隔離して対
向配置された状態であるため、インジェクション成形等
の成形において、この一対の脚部を上型と下型のみで成
形可能とであり、中子型やスライド型を必要としない長
所がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る保持クリップの組付前の自由状態
での一実施形態例を示す斜視図である。
【図2】図1の保持クリップの右半分の構成を示す側面
図である。
【図3】保持クリップが組付前の自由状態から組付状態
に移行する態様を示す説明図である。
【図4】保持クリップの組付状態での態様を示す説明図
である。
【図5】保持クリップが組付状態から被取付部材への取
付状態に移行する態様を示す説明図である。
【図6】保持クリップが、線条部材を上下で2本保持し
て被取付部材に固定された取付状態を示す説明図であ
る。
【図7】従来技術のクリップを示した斜視図である。
【符号の説明】
10 保持クリップ 11 第1保持部 11a 支持板 11b 壁板 11c 弾性係合片 12 連結部 13 第2保持部 13a 本体板 13b 受板 13c 突起片 14 脚部 15 規制腕 15a 係止爪 16 弾性係止片 16a 段部 20 ヒンジ部 30 挿入口 40 第1線条部材 50 第2線条部材 60 被取付部材 61 取付孔
フロントページの続き (72)発明者 上田 敏幸 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒンジ部と、このヒンジ部を中心として、
    それぞれ相互に略対称形状に対向配置された一対の第1
    保持部と、一対の第2保持部と、一対の脚部とを備えた
    保持クリップであって、 前記ヒンジ部の一方の側に、前記一対の第1保持部が配
    設され、また、ヒンジ部の他方の側に、前記一対の第2
    保持部と、一対の脚部とがこの順序で配設され、 前記一対の第1保持部と、一対の第2保持部と、一対の
    脚部とは、前記ヒンジ部の回転軸を中心として相互に回
    動自在であり、 組付前の自由状態では、前記ヒンジ部を介して、前記一
    対の第1保持部は、相互に近接した状態で成形され、前
    記各一対の連結部、第2保持部及び脚部は、相互に隔離
    した状態で成形されており、 この相互に隔離した前記一対の第2保持部間に画成され
    る挿入口から第2線条部材が挿入され、前記ヒンジ部を
    回転中心として相互に回動させて組付け合わせた組付状
    態で、一対の第2保持部により前記第2線条部材が保持
    され、 前記回動により、組付状態となった前記一対の第1保持
    部間に、前記第2線条部材と略平行配置された第1線条
    部材を押し込み、固定し、 また、この組付状態で、前記一対の脚部が被取付部材の
    取付孔に係合固定されて取付状態となることを特徴とす
    る保持クリップ。
  2. 【請求項2】前記組付前の自由状態において、相互に隔
    離した前記一対の第2保持部間には、前記脚部側では、
    前記第2線条部材の通過を許容しうる間隔を有する前記
    挿入口が画成され、一方、前記ヒンジ部側では、前記第
    2線条部材の通過を禁止する規制手段が設けられている
    請求項1記載の保持クリップ。
  3. 【請求項3】前記ヒンジ部から前記脚部に到る所定位置
    には、保持クリップ全体を前記組付状態に保持する係止
    手段が設けられている請求項1または請求項2に記載の
    保持クリップ。
  4. 【請求項4】前記一対の脚部には、先端が自由端となっ
    た弾性係止片が設けられており、前記ヒンジ部の回転軸
    方向から見て、取付完了状態時には、重合して相互に対
    向した状態で一対の弾性係止片が、前記被取付部材にそ
    れぞれ弾接、係合する一方、前記組付前の自由状態で
    は、相互に補完的な対称形状に分割、隔離して対向配置
    されている請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の保
    持クリップ。
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