JPH10191570A - 発電設備の系統連系保護装置 - Google Patents

発電設備の系統連系保護装置

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JPH10191570A
JPH10191570A JP8347357A JP34735796A JPH10191570A JP H10191570 A JPH10191570 A JP H10191570A JP 8347357 A JP8347357 A JP 8347357A JP 34735796 A JP34735796 A JP 34735796A JP H10191570 A JPH10191570 A JP H10191570A
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voltage
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power
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JP8347357A
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Toyokuni Kato
豊邦 加藤
Chihiro Okatsuchi
千尋 岡土
Shigeo Nomiya
成生 野宮
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Toshiba Corp
Nishishiba Electric Co Ltd
Toshiba FA Systems Engineering Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Nishishiba Electric Co Ltd
Toshiba FA Systems Engineering Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高価な転送遮断装置を設けることなく、系統連
系中の自家発電設備の単独運転を自家発電設備側で確実
に検出できる系統連系保護装置を得る。 【解決手段】発電機7の出力周波数から周波数変化率を
検出する検出器30、該検出周波数変化率から第1の電
圧変動基準を演算し、この電圧変動基準により周波数変
化率が正であるとき7の進み無効電力を増加を低下さ
せ、周波数変化率が負であるとき遅れ無効電力を増加さ
せるよう7を制御する関数回路32、7の出力電圧を電
圧検出器34で検出した出力電圧から電圧変動を検出す
る変動検出手段35、35にて検出した電圧変動から演
算した電圧変動基準により電圧下降時は7の進み無効電
力を増加させ、電圧上昇時は遅れ無効電力を増加させる
よう7を制御する関数回路33、7の電圧変動に伴い助
長される周波数変動を検知し、遮断器3にて系統母線か
ら7を解列させる継電器15〜19とからなるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴミ発電システ
ム、コージェネレーション等の自家用発電設備を系統電
源と連系するときの系統連系保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般需要家がコージェネレーショ
ン等の自家用発電設備と系統電源を連系するために、図
15に示すような系統連系システムが用いられている。
すなわち、上位変電所39では系統電源1の電圧を変圧
器2を介して降圧し、遮断器3を通して一般需要家に電
力を供給している。一般需要家では遮断器4を介して負
荷5に電力を供給している。
【0003】一方、自家発電設備では遮断器6を介して
交流発電機7の出力を系統電源1と連系している。交流
発電機7の出力電圧の制御は、自動電圧調整回路(AV
R)9により交流発電機7の界磁巻線8を制御すること
により行い、交流発電機7の出力周波数は交流発電機7
を駆動するエンジン10の調速機11によりエンジンパ
ワーを制御することによって行われている。
【0004】また、故障検出手段として、発電機7の出
力電流を変流器12で検出し、発電機7の出力電圧との
関係から発電機異常検出器13で異常電流を検出し、こ
の検出信号を故障トリップ回路20に与えて遮断器6を
開放するようにしている。
【0005】この他に、保護手段として、遮断器6の出
力側(変電所側)に変流器14を設け、過電流継電器
(OC)19により故障トリップ回路20を動作させて
いる。また、系統電源1の異常時、特に系統電源1が遮
断された場合、例えば遮断器3が開放になった時、交流
発電機7の出力電力と負荷5の負荷電力とのアンバラン
スから、周波数や電圧が異常となることを周波数低下継
電器(UF)15、周波数上昇継電器(OF)16、過
電圧継電器(OV)17、不足電圧継電器(UV)18
等により検出し、これら検出信号に基づき故障トリップ
回路20が遮断器6に対してトリップ指令を与えて遮断
器6を開放し、遮断器3の再閉路が可能な状態とする必
要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで例えば、系統電
源1の異常が発生して遮断器3が開となった時、交流発
電機7の出力電力と負荷5の所要電力が有効分および無
効分共にほぼ等しくなっていると、周波数も電圧もほと
んど変化しないので、継電器15〜19のいずれも動作
せず、運転を継続する、いわゆる単独運転(アイランデ
ィング)現象が発生し、遮断器3の再閉路を妨げること
になる。
【0007】このため、従来このような単独運転を防ぐ
目的で、上位変電所39からの専用線により接続された
転送遮断装置38を設けて遮断器6に対して転送遮断す
る方法が採用されたものである。転送遮断装置38は、
上位変電所39の遮断器3が開となった信号を検出した
とき遮断器6に対して遮断信号を送って遮断器6を開放
するものである。
【0008】転送遮断装置38は、上位変電所39が遠
い場合や需要家が多い場合には設ける必要があるが、数
百kW程度の出力である中小容量の自家発電設備にとっ
ては、非常にコストが高く、系統連系による実用上のメ
リットが少ない。
【0009】本発明は、このような事情に基づき、高価
な転送遮断装置を設けることなく、系統連系中の自家発
電設備の単独運転を自家発電設備側で確実に検出保護で
きる系統連系保護装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に対応する発明は、発電設備を遮断器を介
して系統電源と連系する系統連系システムにおいて、前
記発電設備の出力周波数を検出する周波数検出器と、前
記周波数検出器で検出した周波数の変化率を検出する周
波数変化率検出器と、前記周波数変化率検出器により検
出した周波数変化率から第1の電圧変動基準を演算し、
この第1の電圧変動基準により周波数変化率が正である
とき前記発電設備の進み無効電力を増加または前記発電
設備の出力電圧を低下させ、周波数変化率が負であると
き遅れ無効電力を増加または前記出力電圧を上昇させる
よう前記発電設備を制御する第1の関数回路と、前記発
電設備の出力電圧を検出する電圧検出器と、前記電圧検
出器で検出した出力電圧から電圧変動を検出する電圧変
動検出手段と、前記電圧変動検出手段にて検出した電圧
変動または前記電圧検出器で検出した電圧に基づく電圧
変化率から第2の電圧変動基準を演算し、この第2の電
圧変動基準により電圧下降時は前記発電設備の進み無効
電力を増加または前記発電設備の出力電圧を低下させ、
電圧上昇時は遅れ無効電力を増加または前記出力電圧を
上昇させるよう前記発電設備を制御する第2の関数回路
と、前記発電設備の電圧変動に伴い助長される周波数変
動を検知し、前記遮断器にて系統母線から前記発電設備
を解列させる保護装置とからなる発電設備の系統連系保
護装置である。
【0011】請求項1に対応する発明によれば、第1の
関数回路および第2の関数回路により、周波数変動を増
大させ、周波数異常や周波数変化率過大を検出すること
により、従来用いていた高価な転送遮断装置を用いなく
ても、単独運転を確実に検出保護できる。また、請求項
1に対応する発明によれば、第2の関数回路により周波
数変化率の検出結果に基いて発電設備の無効電力または
出力電圧を制御することにより、系統連系中の自家発電
設備の単独運転を確実に検出保護できる。
【0012】前記目的を達成するため、請求項2に対応
する発明は、請求項1記載の第2の関数回路を、検出し
た前記周波数変化率が設定されたしきい値を超えたとき
に動作させるようにしたことを特徴とする発電設備の系
統連系保護装置である。
【0013】前記目的を達成するため、請求項3に対応
する発明は、請求項1記載の第2の関数回路を、検出し
た前記周波数変化率が設定されたしきい値を超え、かつ
前記周波数変化率が正であり前記電圧変動が下降であ
る、または前記周波数変化率が負であり前記電圧変動が
上昇であるときに動作させるようにしたことを特徴とす
る発電設備の系統連系保護装置である。
【0014】前記目的を達成するため、請求項4に対応
する発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
の前記第2の関数回路を、前記電圧変動検出手段から得
られる電圧変動が一定値以内では感知しない不感帯を有
するようにしたことを特徴とする発電設備の系統連系保
護装置である。
【0015】請求項2〜請求項4にいずれかに対応する
発明によれば、第2の関数回路により周波数変化率の検
出結果に基いて発電設備の無効電力または出力電圧を制
御することにより、系統連系中の自家発電設備の単独運
転を確実に検出保護できる。
【0016】前記目的を達成するため、請求項5に対応
する発明は、発電設備を遮断器を介して系統電源と連系
する系統連系システムにおいて、前記発電設備の出力周
波数を検出する周波数検出器と、前記周波数検出器で検
出した周波数の変化率を検出する周波数変化率検出器
と、複数の電力用コンデンサからなるコンデンサ群と、
前記周波数変化率検出器により検出した周波数変化率が
正であるとき前記電力用コンデンサを前記発電設備から
遮断し、周波数変化率が負であるとき前記電力用コンデ
ンサを前記発電設備に投入する投入遮断手段と、前記電
力用コンデンサの投入あるいは遮断により生じる無効電
力変化で助長される周波数変動を検知し、前記遮断器に
て系統母線から前記発電設備を解列させる保護装置とか
らなることを特徴とする発電設備の系統連系保護装置で
ある。
【0017】請求項5に対応する発明によれば、周波数
変化率の極性に応じて、電力用コンデンサを投入あるい
は遮断することで、周波数変動を拡大し単独運転を容易
に検出することができる。
【0018】前記目的を達成するため、請求項6に対応
する発明は、発電設備を遮断器を介して系統電源と連系
する系統連系システムにおいて、前記発電設備の出力周
波数を検出する周波数検出器と、前記周波数検出器で検
出した周波数の変化率を検出する周波数変化率検出器
と、前記周波数変化率検出器により検出した周波数の変
化率から電圧変動基準を演算し、この電圧変動基準によ
り周波数変化率が正であるとき前記発電設備の進み無効
電力を増加または前記発電設備の出力電圧を低下させ、
前記周波数変化率が負であるとき遅れ無効電力を増加ま
たは前記出力電圧を上昇させるよう前記発電設備を制御
する関数回路と、複数の電力用コンデンサからなるコン
デンサ群と、前記周波数変化率検出器により検出した周
波数変化率が正であるとき前記電力用コンデンサを前記
発電設備から遮断し、周波数変化率が負であるとき前記
電力用コンデンサを前記発電設備に投入する投入遮断手
段と、前記電力用コンデンサの投入あるいは遮断により
生じる無効電力変化および前記発電設備の電圧変動に伴
い助長される周波数変動を検知し、前記遮断器にて系統
母線から前記発電設備を解列させる保護装置とからなる
発電設備の系統連系保護装置である。
【0019】前記目的を達成するため、請求項7に対応
する発明は、請求項6記載の電力用コンデンサを、前記
周波数変化率が正であり、かつ前記周波数変化率が設定
された正のしきい値を超えたときに前記発電設備から遮
断し、また、前記周波数変化率が負であり、かつ前記周
波数変化率が設定された負のしきい値を超えたときに前
記発電設備に投入するようにした発電設備の系統連系保
護装置である。
【0020】請求項6または請求項7に対応する発明に
よれば、関数回路の出力する電圧変動基準は、周波数の
変化を助長する作用を有し、もう一方コンデンサ群の投
入遮断も周波数の変化を助長する作用がある。従って、
双方の作用を合わせることで、単独運転時の周波数変動
を拡大して周波数や周波数変化率異常を検出することに
より単独運転を検出することが容易になる。
【0021】前記目的を達成するため、請求項8に対応
する発明は、発電設備を遮断器を介して系統電源と連系
する系統連系システムにおいて、前記発電設備の出力周
波数を検出する周波数検出器と、前記周波数検出器で検
出した周波数の変化率を検出する周波数変化率検出器
と、前記周波数変化率検出器により検出した周波数の変
化率から電圧変動基準を演算し、この電圧変動基準によ
り周波数変化率が正であるとき前記発電設備の進み無効
電力を増加または前記発電設備の出力電圧を低下させ、
周波数変化率が負であるとき遅れ無効電力を増加または
前記出力電圧を上昇させるよう前記発電設備を制御する
関数回路と、複数の電力用コンデンサからなるコンデン
サ群と、前記周波数変化率検出器により検出した周波数
変化率が正であるとき前記電力用コンデンサを前記発電
設備から遮断し、周波数変化率が負であるとき前記電力
用コンデンサを前記発電設備に投入する投入遮断手段
と、周波数変化率のしきい値を設定するしきい値設定器
と、前記発電設備の出力電圧を検出する電圧検出器と、
前記電圧検出器で検出した出力電圧から電圧変動を検出
する電圧変動検出手段とを備え、前記電力用コンデンサ
は、前記周波数変化率が正であり、かつ前記周波数変化
率が設定された正のしきい値を超え、さらに前記電圧変
動が下降であるときに前記発電設備から遮断し、また、
前記周波数変化率が負であり、かつ前記周波数変化率が
設定された負のしきい値を超え、さらに前記電圧変動が
上昇であるときに前記発電設備に投入することとし、前
記電力用コンデンサの投入あるいは遮断により生じる無
効電力変化および前記発電設備の電圧変動に伴い助長さ
れる周波数変動を検知し、前記遮断器にて系統母線から
前記発電設備を解列させる保護装置とからなる発電設備
の系統連系保護装置である。
【0022】請求項7、請求項8のいずれかに対応する
発明によれば、無効電力を頻繁に変動させずに、単独運
転時の周波数変動を所定の特性に拡大して周波数や周波
数変化率異常を検出することにより単独運転を検出する
ことが容易になる。
【0023】前記目的を達成するため、請求項9に対応
する発明は、請求項5ないし請求項8のいずれかに記載
の発明において、前記投入あるいは遮断した電力用コン
デンサは、投入あるいは遮断による周波数変動が現れな
かった場合、投入あるいは遮断前の状態に復帰させるよ
うにした発電設備の系統連系保護装置である。
【0024】前記目的を達成するため、請求項10に対
応する発明は、請求項1ないし請求項9のいずれかに記
載の発明において、前記発電設備は静止形の直流電源お
よび電力変換器または無効電力補償装置である発電設備
の系統連系保護装置である。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の発電設備の系統連
系保護装置の実施の形態を図を参照して説明するが、図
15の従来例と異なる点を中心に説明する。 <第1の実施の形態>(請求項1に対応) (構成)図1は本発明の第1の実施の形態を示す構成図
であり、図15の従来の系統連系保護装置と相違する点
は、従来の高価な転送遮断装置38を設ける代わりに、
以下のように構成したものである。
【0026】すなわち、図1に示すように交流発電機7
の出力電圧から周波数(f)検出器21により周波数を
検出し、この検出周波数から周波数変化率(df/d
t)検出器30により周波数変化率V30を検出する。
【0027】周波数変化率(df/dt)過大検出器3
1は、周波数変化率V30が設定値以上になるかどうかを
検出し、設定値以上になったとき異常出力信号V31を出
力し、故障トリップ回路20に与える。故障トリップ回
路20は、遮断器6に対してトリップ信号を与えて電路
を開放する。
【0028】無効電力検出器23は、変流器12により
検出された発電機7の出力電流と、発電機7の出力電圧
を入力して無効電力を検出する。有効電力検出器26は
変流器12により検出された発電機7の出力電流と、発
電機7の出力電圧を入力して有効電力を検出する。
【0029】一方、有効電力制御回路(APR)27
は、有効電力基準(P* )設定器25からの有効電力基
準P* と、有効電力検出器26からの有効電力Pを比較
し、この偏差を調速機11に与えてエンジン10の速度
制御を行う。
【0030】第1の関数回路32は、周波数変化率検出
器30からの周波数変化率V30を入力し、第1の電圧変
動基準ΔV* を出力するものであり、周波数変化率が正
または周波数が上昇中には発電機7の出力電圧を低下さ
せて周波数上昇を助長させ、また周波数変化率が負また
は周波数が下降中には発電機7の出力電圧を上昇させて
周波数下降を助長させるような第1の電圧変動基準ΔV
* を自動電圧調整回路9へ出力する。
【0031】第2の関数回路33は、電圧検出器34に
て検出した発電機7の出力電圧Vをもとに電圧変動検出
手段35により検出した電圧変動量から第2の電圧変動
基準ΔV2 * を演算し出力するものであり、電圧が下降
時には発電機7の出力電圧をさらに低下させて周波数上
昇を助長させ、また電圧が上昇時には発電機7の出力電
圧をさらに上昇させて周波数下降を助長させるような第
2の電圧変動基準ΔV2 * を出力する。電圧変動検出手
段35で検出し第2の関数回路の入力となる信号は、電
圧変動量ΔVでも電圧変化率dV/dtでもよい。
【0032】無効電力制御回路(AQR)24は、無効
電力基準(Q* )設定器28からの無効電力基準Q*
と、無効電力検出器23で検出した無効電力を一致させ
るための電圧基準ΔVQ * を出力する。
【0033】自動電圧調整回路(AVR)9は、電圧基
準(V* )設定器(90R)29からの電圧基準V*
と、無効電力制御回路24からの電圧基準ΔVQ * と、
第1の関数回路32からの電圧変動基準ΔV* と、第2
の関数回路33からの電圧変動基準ΔV2 * を用いて、
発電機7の出力電圧を制御するために界磁巻線8の界磁
を調整する。
【0034】なお、有効電力基準(P* )設定器25
と、有効電力制御回路27と、調速機11と、エンジン
10により速度制御ループを構成している。無効電力基
準設定器28と、無効電力検出器23と、無効電力制御
回路24により無効電力制御ループを構成している。電
圧基準(V* )設定器(90R)29と、無効電力制御
回路24の出力である電圧基準ΔVQ * と、関数回路3
2からの電圧変動基準ΔV* と、第2の関数回路33か
らの電圧変動基準ΔV2 * と、自動電圧調整回路9によ
り電圧制御ループを構成している。
【0035】(作用)次に、以上述べた第1の実施の形
態の作用について図2〜図5を参照して説明する。今、
図2において、発電機7の出力の出力有効電力をP、出
力無効電力をQ、負荷5が必要とする負荷有効電力をP
L 、負荷無効電力をQL とすると、系統電源1へ流出す
る有効電力ΔPおよび無効電力ΔQはそれぞれ次のよう
に表される。
【0036】ΔP=P−PL ΔQ=Q−QL ここで、発電機7と系統間のインダクタンス分をlと
し、負荷5の電圧をV、周波数をfとする。
【0037】そうすると、通常の場合はΔP 0、ΔQ
0に近い状態で遮断器3が開となっても、負荷5の電
圧V、周波数fはほとんど変化しないため、継電器15
〜19で検出できず単独運転を継続することになる。
【0038】しかし、系統電源1と負荷5の位相はゆっ
くりとずれてくるので、遮断器3の再投入は事故拡大に
つながり危険なため行えない状態が発生し、配電系統の
安定性を低下させることになる。
【0039】単独運転中の電圧はP=V2 /Rで決ま
る。一方、単独運転中の周波数fはQ=(V2 ωC)−
(V2 /ωL)で決まる。特に、周波数fに着目する
と、負荷5が要求する負荷無効電力QL より発電機7が
供給する無効電力が進み方向にずれている時は、周波数
fが上昇しコンデンサCの電流iC が増加し、インダク
タンス電流iL が減少して無効電力がバランスする方向
に変化する。
【0040】また、発電機7が供給する無効電力が負荷
5の要求する負荷無効電力QL より遅れ方向にずれてい
る場合は、周波数fが下降しインダクタンス電流iL が
増加し、コンデンサ電流iC が減少して無効電力がバラ
ンスする方向に変化する。
【0041】次に、ΔQ≒0でΔQ≠0状態で単独運転
になった場合の周波数変動は、図3に示すように系統遮
断(t0)後、周波数fが変動しながら安定点f1,f
2に接近する。図3において、f1はΔQがわずかに進
みの場合であり、f2はΔQがわずかに遅れた場合であ
る。図4に示す+Δf、−Δfは継電器15〜19で単
独運転が検出できるレベルである。
【0042】図4は図1に示す実施の形態の作用効果を
説明するための図であり、fは周波数検出器21に検出
された周波数fであり、df/dtは周波数変化率検出
器30により検出された周波数変化率であり、電圧変動
基準ΔV* は第1の関数回路32の出力を示している。
【0043】いま、fが図4のように変化すると、df
/dtはこれより90°位相の進んだ波形となる。df
/dt>0の場合は周波数が上昇中であるので、この間
に関数回路32から電圧低下指令(進み無効電力指令)
が出力され、周波数fは更に上昇するように作用する。
また、df/dt<0の場合は周波数fが下降中なの
で、この間に関数回路32から電圧上昇指令(遅れ無効
電力指令)が出力され、周波数fは更に下降するように
作用する。このように正帰還作用により周波数変動を増
大させ、周波数異常や周波数変化率過大を周波数変化率
過大検出器31により検出することにより、従来用いて
いた高価な転送遮断装置38を用いなくても、単独運転
を検出することが可能となる。
【0044】また、第2の関数回路33は、電圧が下降
時にはさらに下降させ、電圧が上昇時にはさらに上昇さ
せると言う電圧変動を増幅する正帰還作用を有している
ため、第1の関数回路32の働きと合わせて周波数変動
を助長することが可能である。
【0045】このような回路を付加することにより、単
独運転時の周波数変動を図3に示す様な特性から図5に
示す様な特性に拡大して周波数や周波数変化率異常を検
出することにより単独運転を検出することが容易にな
る。
【0046】(効果)以上述べた第1の実施の形態によ
れば、df/dtを検出しdf/dt>0の場合は電圧
低下指令を、df/dt<0の場合は電圧上昇指令を自
動電圧調整回路9に与え、さらに電圧変動を増幅させる
電圧指令も自動電圧調整回路9に与えることで、発電機
7の出力電圧を変化させることにより、周波数変動を拡
大し単独運転を容易に検出することができる。
【0047】<第2の実施の形態>(請求項2に対応) (構成)図6は本発明の第2の実施の形態を示す構成図
であり、図1の第1の実施の形態を示す図と異なるとこ
ろは、第2の関数回路33の出力を自動電圧調整回路9
に入力するか否かを周波数変化率しきい値設定器37に
設定された周波数変化率のしきい値により決定する判定
回路36を有するところである。
【0048】周波数変化率しきい値設定器37は、周波
数上昇時の周波数変化率の極性が正の場合のしきい値
と、周波数下降時の周波数変化率の極性が負の場合のし
きい値の両方を設定する。
【0049】(作用)本発明は第1の実施の形態をベー
スとしており、第1の実施の形態で述べたように、電圧
変動を起こし周波数変動を助長することは同じである。
しかしながら、電圧変動を増幅させる第2の関数回路3
3の働きは、系統が健全で連系が保たれていても系統の
電圧変動に基づきその電圧変動を増幅すべく電圧変動基
準ΔV2 * を出力し、発電設備と系統電源の間で要らぬ
無効電力変動を招くことがある。そこで、まず第1の関
数回路32のみの働きで周波数を変動させることとし、
周波数変化率があるしきい値レベルを超えると系統解列
らしいと考え、その上で第2の関数回路33を働かせ
る。
【0050】こうすることで、系統連系状態における電
圧変動基準をいたずらに大きくすることを防ぎ、無効電
力変動の行き過ぎを抑えつつ、単独運転時の周波数変動
を図3に示す様な特性から図5に示す様な特性に拡大し
て周波数や周波数変化率異常を検出することにより単独
運転を検出することが容易になる。
【0051】(効果)以上述べた第2の実施の形態によ
れば、df/dtを検出しdf/dt>0の場合は電圧
低下指令を、df/dt<0の場合は電圧上昇指令を自
動電圧調整回路9に与え、さらに電圧変動を増幅させる
電圧指令も自動電圧調整回路9に与えることで、発電機
7の出力電圧を変化させることにより、周波数変動を拡
大し単独運転を容易に検出することができる。
【0052】<第3の実施の形態>(請求項3に対応) (構成)図7は本発明の第3の実施の形態を示す構成図
であり、図6の第2の実施の形態を示す図と異なるとこ
ろは、判定回路36による第2の関数回路33の出力を
自動電圧調整回路9に入力するか否かの決定は、周波数
変化率と周波数変化率しきい値設定器37からのしきい
値との比較だけでなく、周波数変化率による周波数の変
動方向と電圧変動検出手段35の出力信号による電圧の
変動方向の組み合わせを用いることである。
【0053】(作用)本発明は第1の実施の形態をベー
スとしており、第1の実施の形態で述べたように、電圧
変動を起こし周波数変動を助長することは同じである。
【0054】常時は第1の関数回路32のみ動作させて
おき、周波数変化率にしきい値を設け、しきい値レベル
を超えると第2の関数回路33を働かせることは第2の
実施の形態で述べた。
【0055】常時動作している第1の関数回路32の電
圧変動を起こし周波数変動を助長させるという働きにお
いて、系統解列後の電圧変動の方向と周波数変動の方向
は、電圧が下降時は周波数上昇、電圧が上昇時は周波数
が下降となっており、この通りの変化の方向の組み合わ
せが現れ、かつ周波数変化率がしきい値を超えた場合に
系統解列らしいと考え、第2の関数回路33を働かせ
る。こうすることで、系統連系状態における電圧変動基
準をいたずらに大きくすることを防ぎ、無効電力変動の
行き過ぎを抑えつつ、単独運転時の周波数変動を図3に
示す様な特性から図5に示す様な特性に拡大して周波数
や周波数変化率異常を検出することにより単独運転を検
出することが容易になる。
【0056】(効果)以上述べた第3の実施の形態によ
れば、df/dtを検出しdf/dt>0の場合は電圧
低下指令を、df/dt<0の場合は電圧上昇指令を自
動電圧調整装置9に与え、さらに電圧変動を増幅させる
電圧指令も自動電圧調整回路9に与えることで、発電機
7の出力電圧を変化させることにより、周波数変動を拡
大し単独運転を容易に検出することができる。
【0057】<第4の実施の形態>(請求項4に対応) (構成)第2の関数回路33は、電圧検出器34にて検
出した発電機7の出力電圧Vをもとに電圧変動検出手段
35により検出した電圧変動量から第2の電圧変動基準
ΔV2 * を演算し出力するものであることは第1の実施
の形態の説明で既に述べた。この第2の関数回路33の
関数において、例えば図8に示すように電圧変動dv/
dtが一定値以内では感知しない不感帯を設けるもので
ある。
【0058】(作用)系統連系中では、発電機7の出力
電圧として検出する電圧は系統電圧により支配的であ
る。つまり、系統電圧の変動により発電機7の出力電圧
として検出する電圧も変動する。健全な連系中であって
も、同一配電系統の負荷変動や変電所のタップ切り替え
等で電圧は常に変動している。このことは、電圧変動に
基づき第2の電圧変動基準ΔV2 * を常に出力すること
になるため、発電設備と系統電源の間で要らぬ無効電力
変動を招くことになる。そこで、第2の関数回路33を
電圧変動が一定値以内では感知しない構成にすること
で、ある範囲においては第2の関数回路33による無効
電力変動を防ぎつつ、単独運転移行時は第1の関数回路
32が優先的に働き、十分な電圧変動が生ずると第2の
関数回路33も働くことで、単独運転時の周波数変動を
図3に示す様な特性から図5に示す様な特性に拡大して
周波数や周波数変化率異常を検出することにより単独運
転を検出することが容易になる。
【0059】(効果)以上述べた第4の実施の形態によ
れば、df/dtを検出しdf/dt>0の場合は電圧
低下指令を、df/dt<0の場合は電圧上昇指令を自
動電圧調整装置9に与え、さらに電圧変動を増幅させる
電圧指令も自動電圧調整装置9に与えることで、発電機
7の出力電圧を変化させることにより、周波数変動を拡
大し単独運転を容易に検出することができる。
【0060】<第5の実施の形態>(請求項5に対応) (構成)図9は本発明の第4の実施の形態を示す構成図
であり、図1の第1の実施の形態を示す図と異なるとこ
ろは、電圧変動基準を出力する関数回路32および第二
の関数回路33と電圧検出器34と電圧変動検出手段3
5を有せず、コンデンサ群41と投入遮断手段42を有
するところである。
【0061】コンデンサ群41は、例えば図10に示す
ように、複数の電力用コンデンサ411a,411b,
…からなり、投入遮断装置42を介して母線に接続され
ている。投入遮断装置42は、コンデンサ毎に設けたス
イッチ421a,421b,…と、周波数変化率(df
/dt)信号に応じてスイッチの開閉を制御するコント
ローラ422とから構成される。
【0062】(作用)第1の実施の形態の説明において
図2を用いて述べたように、単独運転になると、負荷5
の要求する負荷無効電力QL より発電機7が供給する無
効電力が進み方向にずれている時は、周波数fが上昇し
コンデンサCの電流iC が増加し、インダクタンス電流
iL が減少して無効電力がバランスする方向に変化し、
また発電機7が供給する無効電力が負荷5の要求する無
効電力QL より遅れ方向にずれている場合は、周波数f
が下降しインダクタンス電流iL が増加し、コンデンサ
電流iC が減少して無効電力がバランスする方向に変化
する。
【0063】つまり、発電機7の供給する無効電力と負
荷の要求する無効電力のバランスが大きく崩れていれ
ば、無効電力がバランスするように周波数fは大きく変
化する。そこで、単独運転に移行し無効電力のバランス
から周波数fが変化すると、この周波数fの変化を助長
するように無効電力のバランスを崩すべくコンデンサ
(411a,411b,…)を投入あるいは遮断すれば
よい。
【0064】コンデンサ群41を負荷力率を改善すべく
設置されている力率改善コンデンサと考え、負荷の誘導
性リアクタンスを相殺するようにコンデンサ群の内いく
つかのコンデンサは母線に投入されている状態を想定す
る。df/dt>0の場合は周波数が上昇中であるの
で、この間は既に投入されているコンデンサを遮断する
ことで、周波数fは更に上昇するように作用する。ま
た、df/dt<0の場合は周波数が下降中なので、こ
の間は遮断状態にあるコンデンサを投入することで、周
波数fは更に下降するように作用する。周波数変動を助
長増大させ、周波数異常や周波数変化率過大を周波数変
化率過大検出器31により検出することにより、従来用
いていた高価な転送遮断装置を用いなくても、単独運転
を検出することが可能となる。
【0065】このような回路を付加することにより、単
独運転時の周波数変動を図3に示す様な特性から図5に
示す様な特性に拡大して周波数や周波数変化率異常を検
出することにより単独運転を検出することが容易にな
る。
【0066】(効果)以上述べた第5の実施の形態によ
れば、df/dtを検出しdf/dtの極性に応じて、
電力用コンデンサを投入あるいは遮断することで、周波
数変動を拡大し単独運転を容易に検出することができ
る。
【0067】<第6の実施の形態>(請求項6に対応) (構成)図11は本発明の第6の実施の形態を示す構成
図であり、図1の第1の実施の形態を示す図と異なると
ころは、第2の関数回路33と電圧検出器34と電圧変
動検出手段35を有せず、コンデンサ群41と投入遮断
手段42を有するところである。
【0068】コンデンサ群41および投入遮断装置42
は、図10の様な構成である。 (作用、効果)既に第1の実施の形態の説明および第5
の実施の形態で述べたように、関数回路32の出力する
電圧変動基準ΔV* は、周波数の変化を助長する作用を
有し、もう一方コンデンサ群41の投入遮断も周波数の
変化を助長する作用がある。
【0069】双方の作用を合わせることで、単独運転時
の周波数変動を図3に示す様な特性から図5に示す様な
特性に拡大して周波数や周波数変化率異常を検出するこ
とにより単独運転を検出することが容易になる。
【0070】<第7の実施の形態>(請求項7に対応) (構成)図10および図11にて示す第6の実施の形態
に対し、図12に示すように投入遮断装置42内のコン
トローラ422に周波数変化率のしきい値となる信号を
入力する周波数変化率しきい値設定器37を設けたも
の。
【0071】周波数変化率しきい値設定器37は、周波
数上昇時の周波数変化率の極性が正の場合のしきい値
と、周波数下降時の周波数変化率の極性が負の場合のし
きい値の両方を設定する。
【0072】こうすることで、周波数変化率の極性だけ
でなく設定したしきい値を超えることにより電力用コン
デンサを投入あるいは遮断の制御を行うように構成して
いる。
【0073】(作用、効果)既に第1の実施の形態の説
明および第5の実施の形態で述べたように、関数回路3
2の出力する電圧変動基準ΔV* は、周波数の変化を助
長する作用を有し、もう一方コンデンサ群41の投入遮
断も周波数の変化を助長する作用がある。
【0074】双方の作用を合わせる点では、第6の実施
の形態と同じであるが、頻繁に電力用コンデンサを投入
あるいは遮断することを避け、まずは関数回路のみの働
きで周波数を変動させることとし、周波数変化率がある
しきい値レベルを超えると系統解列らしいと考え、その
上で電力用コンデンサの投入あるいは遮断を行う。こう
することで、無効電力を頻繁に変動させずに、単独運転
時の周波数変動を図3に示す様な特性から図5に示す様
に特性に拡大して周波数や周波数変化率異常を検出する
ことにより単独運転を検出することが容易になる。
【0075】<第8の実施の形態>(請求項8に対応) (構成)図13は本発明の第8の実施の形態を示す構成
図であり、図1の第1の実施の形態を示す図と異なると
ころは、第2の関数回路33を有せず、コンデンサ群4
1と投入遮断装置42を有し、第7の実施の形態と同様
に周波数変化率しきい値設定器37を有するところであ
る。
【0076】周波数変化率しきい値設定器37は、設定
したしきい値を第7の実施の形態を同様に図14のよう
に投入遮断装置42の中のコントローラ422に入力
し、周波数変化率と比較して電力用コンデンサの投入遮
断の判定に用いる。さらに、電圧検出器34と電圧変動
検出手段35により得られる電圧変動信号も図14に示
すようにコントローラ422に入力し、電力用コンデン
サの投入遮断の判定に用いる。
【0077】(作用、効果)既に第1の実施の形態の説
明および第5の実施の形態で述べたように、関数回路3
2の出力する電圧変動基準ΔV* は、周波数の変化を助
長する作用を有し、もう一方コンデンサ群41の投入遮
断も周波数の変化を助長する作用がある。
【0078】双方の作用を合わせる点では、第6の実施
の形態と同じであるが、頻繁に電力用コンデンサを投入
あるいは遮断することを避け、まずは常時動作している
関数回路のみの働きで周波数を変動させることとする。
回数回路の働きにおいて、系統解列後の電圧変動の方向
と周波数変動の方向は、電圧が下降時は周波数上昇、電
圧が上昇時は周波数が下降となっており、この通りの変
化の方向の組み合わせが現れ、かつ周波数変化率がしき
い値を超えた場合に系統解列らしいと考え、電力用コン
デンサの投入あるいは遮断を行う。
【0079】こうすることで、無効電力を頻繁に変動さ
せずに、単独運転時の周波数変動を図3に示す様な特性
から図5に示す様な特性に拡大して周波数や周波数変化
率異常を検出することにより単独運転を検出することが
容易になる。
【0080】<第9の実施の形態>(請求項9に対応) 電力用コンデンサを投入あるいは遮断することで周波数
変動を助長しようとしても連系状態にあると周波数変動
は現れない。電力用コンデンサの投入あるいは遮断は無
効電力の変動を招くわけで、これら電力用コンデンサの
作用が力率改善コンデンサにも適用できることから、こ
れら電力用コンデンサの周波数変化率に基づく投入ある
いは遮断前に適切に力率が調整されているならば、望ま
しくない力率になることが考えられる。周波数変動を助
長できなかった場合、単独運転状態とは考えられず連系
状態にあるとして、投入あるいは遮断した電力用コンデ
ンサの影響を解除し適切な力率に復帰させる。
【0081】<第10の実施の形態>(請求項10に対
応) 上記第1から第9までの実施の形態では、主として交流
発電機7とエンジン10からなる回転発電機について説
明したが、発電設備が直流電源とインバータの場合や無
効電力発電設備の場合にも、周波数変化率が正の場合進
み無効電力を増加し、周波数変化率が負の場合遅れ無効
電力を増加させるよう制御することにより同じ様な作用
がある。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、高
価な転送遮断装置を設けることなく、系統連系中の自家
発電設備の単独運転を自家発電設備側で確実に検出でき
る系統連系保護装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による系統連系保護装置の第1の実施の
形態を示すブロック図。
【図2】図1の実施の形態の動作説明図。
【図3】図1の実施の形態の動作説明図。
【図4】図1の実施の形態の動作説明図。
【図5】図1の実施の形態の動作説明図。
【図6】本発明による系統連系保護装置の第2の実施の
形態を示すブロック図。
【図7】本発明による系統連系保護装置の第3の実施の
形態を示すブロック図。
【図8】本発明による系統連系保護装置の第4の実施の
形態を示すべく補足する図。
【図9】本発明による系統連系保護装置の第5の実施の
形態を示すブロック図。
【図10】本発明による系統連系保護装置の第5の実施
の形態を示すブロック図の一部を補足する図。
【図11】本発明による系統連系保護装置の第6の実施
の形態を示すブロック図。
【図12】本発明による系統連系保護装置の第7の実施
の形態を示すべく補足する図。
【図13】本発明による系統連系保護装置の第8の実施
の形態を示すブロック図。
【図14】本発明による系統連系保護装置の第8の実施
の形態を示すブロック図の一部を補足する図。
【図15】従来の発電設備の系統連系保護装置の一例を
示すブロック図。
【符号の説明】
1…系統電源、2…変圧器、3,4,6…遮断器、5…
負荷、7…交流発電機、8…界磁巻線、9…自動電圧調
整回路(AVR)、10…エンジン、11…調速機、1
2,14…変流器、13…発電機異常検出器、15…周
波数低下継電器(UF)、16…周波数上昇継電器(O
F)、17…過電圧継電器(OV)、18…不足電圧継
電器(UV)、19…過電流継電器(OC)、20…故
障トリップ回路、21…周波数検出器、23…無効電力
検出器、24…無効電力制御回路(AQR)、25…有
効電力基準設定器、26…有効電力検出器、27…有効
電力制御回路(APR)、28…無効電力基準設定器、
29…電圧基準設定器(90R)、30…周波数変化率
検出器、31…周波数変化率過大検出器、32…第1の
関数回路、33…第2の関数回路、34…電圧検出器、
35…電圧変動検出手段、36…判定回路、37…周波
数変化率しきい値設定器、41…コンデンサ群、411
a,411b,411c…電力用コンデンサ、42…投
入遮断装置、421a,421b,421c…スイッ
チ、422…コントローラ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年1月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】そうすると、通常の場合はΔP≒0、ΔQ
≒0に近い状態で遮断器3が開となっても、負荷5の電
圧V、周波数fはほとんど変化しないため、継電器15
〜19で検出できず単独運転を継続することになる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 豊邦 兵庫県姫路市網干区浜田1000番地 西芝電 機株式会社内 (72)発明者 岡土 千尋 東京都府中市晴見町2丁目24番地の1 東 芝エフエーシステムエンジニアリング株式 会社内 (72)発明者 野宮 成生 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電設備を遮断器を介して系統電源と連
    系する系統連系システムにおいて、 前記発電設備の出力周波数を検出する周波数検出器と、 前記周波数検出器で検出した周波数の変化率を検出する
    周波数変化率検出器と、 前記周波数変化率検出器により検出した周波数変化率か
    ら第1の電圧変動基準を演算し、この第1の電圧変動基
    準により周波数変化率が正であるとき前記発電設備の進
    み無効電力を増加または前記発電設備の出力電圧を低下
    させ、周波数変化率が負であるとき遅れ無効電力を増加
    または前記出力電圧を上昇させるよう前記発電設備を制
    御する第1の関数回路と、 前記発電設備の出力電圧を検出する電圧検出器と、 前記電圧検出器で検出した出力電圧から電圧変動を検出
    する電圧変動検出手段と、 前記電圧変動検出手段にて検出した電圧変動または前記
    電圧検出器で検出した電圧に基づく電圧変化率から第2
    の電圧変動基準を演算し、この第2の電圧変動基準によ
    り電圧下降時は前記発電設備の進み無効電力を増加また
    は前記発電設備の出力電圧を低下させ、電圧上昇時は遅
    れ無効電力を増加または前記出力電圧を上昇させるよう
    前記発電設備を制御する第2の関数回路と、 前記発電設備の電圧変動に伴い助長される周波数変動を
    検知し、前記遮断器にて系統母線から前記発電設備を解
    列させる保護装置とからなることを特徴とする発電設備
    の系統連系保護装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の関数回路は、検出した前記周
    波数変化率が設定されたしきい値を超えたときに動作さ
    せることを特徴とする請求項1記載の発電設備の系統連
    系保護装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の関数回路は、検出した前記周
    波数変化率が設定されたしきい値を超え、かつ前記周波
    数変化率が正であり前記電圧変動が下降である、または
    前記周波数変化率が負であり前記電圧変動が上昇である
    ときに動作させることを特徴とする請求項1記載の発電
    設備の系統連系保護装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の関数回路は、前記電圧変動検
    出手段から得られる電圧変動が一定値以内では感知しな
    い不感帯を有することを特徴とする請求項1ないし請求
    項3のいずれかに記載の発電設備の系統連系保護装置。
  5. 【請求項5】 発電設備を遮断器を介して系統電源と連
    系する系統連系システムにおいて、 前記発電設備の出力周波数を検出する周波数検出器と、 前記周波数検出器で検出した周波数の変化率を検出する
    周波数変化率検出器と、 複数の電力用コンデンサからなるコンデンサ群と、 前記周波数変化率検出器により検出した周波数変化率が
    正であるとき前記電力用コンデンサを前記発電設備から
    遮断し、周波数変化率が負であるとき前記電力用コンデ
    ンサを前記発電設備に投入する投入遮断手段と、 前記電力用コンデンサの投入あるいは遮断により生じる
    無効電力変化で助長される周波数変動を検知し、前記遮
    断器にて系統母線から前記発電設備を解列させる保護装
    置とからなることを特徴とする発電設備の系統連系保護
    装置。
  6. 【請求項6】 発電設備を遮断器を介して系統電源と連
    系する系統連系システムにおいて、 前記発電設備の出力周波数を検出する周波数検出器と、 前記周波数検出器で検出した周波数の変化率を検出する
    周波数変化率検出器と、 前記周波数変化率検出器により検出した周波数の変化率
    から電圧変動基準を演算し、この電圧変動基準により周
    波数変化率が正であるとき前記発電設備の進み無効電力
    を増加または前記発電設備の出力電圧を低下させ、前記
    周波数変化率が負であるとき遅れ無効電力を増加または
    前記出力電圧を上昇させるよう前記発電設備を制御する
    関数回路と、 複数の電力用コンデンサからなるコンデンサ群と、 前記周波数変化率検出器により検出した周波数変化率が
    正であるとき前記電力用コンデンサを前記発電設備から
    遮断し、周波数変化率が負であるとき前記電力用コンデ
    ンサを前記発電設備に投入する投入遮断手段と、 前記電力用コンデンサの投入あるいは遮断により生じる
    無効電力変化および前記発電設備の電圧変動に伴い助長
    される周波数変動を検知し、前記遮断器にて系統母線か
    ら前記発電設備を解列させる保護装置とからなることを
    特徴とする発電設備の系統連系保護装置。
  7. 【請求項7】 前記電力用コンデンサは、前記周波数変
    化率が正であり、かつ前記周波数変化率が設定された正
    のしきい値を超えたときに前記発電設備から遮断し、ま
    た、前記周波数変化率が負であり、かつ前記周波数変化
    率が設定された負のしきい値を超えたときに前記発電設
    備に投入することを特徴とする請求項6記載の発電設備
    の系統連系保護装置。
  8. 【請求項8】 発電設備を遮断器を介して系統電源と連
    系する系統連系システムにおいて、 前記発電設備の出力周波数を検出する周波数検出器と、 前記周波数検出器で検出した周波数の変化率を検出する
    周波数変化率検出器と、 前記周波数変化率検出器により検出した周波数の変化率
    から電圧変動基準を演算し、この電圧変動基準により周
    波数変化率が正であるとき前記発電設備の進み無効電力
    を増加または前記発電設備の出力電圧を低下させ、周波
    数変化率が負であるとき遅れ無効電力を増加または前記
    出力電圧を上昇させるよう前記発電設備を制御する関数
    回路と、 複数の電力用コンデンサからなるコンデンサ群と、 前記周波数変化率検出器により検出した周波数変化率が
    正であるとき前記電力用コンデンサを前記発電設備から
    遮断し、周波数変化率が負であるとき前記電力用コンデ
    ンサを前記発電設備に投入する投入遮断手段と、 周波数変化率のしきい値を設定するしきい値設定器と、 前記発電設備の出力電圧を検出する電圧検出器と、 前記電圧検出器で検出した出力電圧から電圧変動を検出
    する電圧変動検出手段とを備え、 前記電力用コンデンサは、前記周波数変化率が正であ
    り、かつ前記周波数変化率が設定された正のしきい値を
    超え、さらに前記電圧変動が下降であるときに前記発電
    設備から遮断し、また、前記周波数変化率が負であり、
    かつ前記周波数変化率が設定された負のしきい値を超
    え、さらに前記電圧変動が上昇であるときに前記発電設
    備に投入することとし、 前記電力用コンデンサの投入あるいは遮断により生じる
    無効電力変化および前記発電設備の電圧変動に伴い助長
    される周波数変動を検知し、前記遮断器にて系統母線か
    ら前記発電設備を解列させる保護装置とからなることを
    特徴とする発電設備の系統連系保護装置。
  9. 【請求項9】 前記投入あるいは遮断した電力用コンデ
    ンサは、投入あるいは遮断による周波数変動が現れなか
    った場合、投入あるいは遮断前の状態に復帰させること
    を特徴とする請求項5ないし請求項8のいずれかに記載
    の発電設備の系統連系保護装置。
  10. 【請求項10】 前記発電設備は静止形の直流電源およ
    び電力変換器または無効電力補償装置であることを特徴
    とする請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の発電
    設備の系統連系保護装置。
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