JPH1019155A - 電磁弁駆動装置 - Google Patents

電磁弁駆動装置

Info

Publication number
JPH1019155A
JPH1019155A JP18992096A JP18992096A JPH1019155A JP H1019155 A JPH1019155 A JP H1019155A JP 18992096 A JP18992096 A JP 18992096A JP 18992096 A JP18992096 A JP 18992096A JP H1019155 A JPH1019155 A JP H1019155A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
high voltage
solenoid valve
circuit
current
solenoid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18992096A
Other languages
English (en)
Inventor
Masuhiro Otsuka
益弘 大塚
Kozo Unno
弘三 海野
Tsuneo Adachi
恒夫 安達
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Zexel Corp filed Critical Zexel Corp
Priority to JP18992096A priority Critical patent/JPH1019155A/ja
Priority to US08/884,501 priority patent/US5796223A/en
Priority to DE19728221A priority patent/DE19728221A1/de
Publication of JPH1019155A publication Critical patent/JPH1019155A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetically Actuated Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の制御信号を生成するための特別なハー
ドウェアなしで、高電圧初期駆動、定電流駆動、逆励磁
駆動の切り換えを行えるようにする。 【解決手段】 制御パルス信号PS1の立ち上がりから
所定時間だけ高電圧を電磁弁SV1のソレノイドコイル
SC1に与える高圧印加制御回路7Aと、ソレノイドコ
イルSC1への高電圧遮断時に生じる逆起電力に応答し
て動作を開始して動作保持電流を供給して電磁弁SV1
の定電流駆動を行う保持電流供給部8Aと、制御パルス
信号PS1の立ち下がりにおいてコンデンサCに蓄積さ
れた電気的エネルギーをソレノイドコイルSC1に逆励
磁電流として供給開始する逆電流印加制御回路11Aと
を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁弁駆動装置に
関し、さらに特定して述べると、駆動初期段階において
高電圧を印加して電磁弁を素早く動作させると共に、駆
動終了時には逆励磁を行って電磁弁を迅速に動作終了さ
せるようにした電磁弁駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電磁弁の駆動方法として、駆動初期段階
でエネルギー蓄積コンデンサに蓄えられた高電圧を印加
し、その後電磁弁を動作状態に保持させるべく一定の保
持電流を印加する方法が特開閉6−26589号公報に
開示されている。また、電磁弁駆動終了時に電磁弁に逆
電流を流し、残留磁束を急速に削減させることにより電
磁弁の動作を速やかに停止させるようにした方法も公知
である。
【0003】図9には、駆動初期段階において高電圧を
印加して電磁弁を素早く動作させると共に、駆動終了時
には逆励磁を行って電磁弁を迅速に動作終了させるよう
にした従来の電磁弁駆動装置の概略構成図が示されてい
る。図9において201は電磁弁200のソレノイドコ
イル、202は高電圧を蓄積しておくためのエネルギー
蓄積コンデンサを有する高電圧印加ブロック、203は
電磁弁200を動作状態に保持しておくに足る保持電流
をソレノイドコイル201に供給するための保持電流印
加ブロック、204は電磁弁200のソレノイドコイル
201に逆励磁用の電流を供給するための逆電流印加ブ
ロックである。205は制御信号生成ブロックで、図1
0の(A)に示される駆動入力信号aに応答し、高電圧
印加ブロック202を制御するための第1制御信号b、
保持電流印加ブロック203を制御するための第2制御
信号c、逆電流印加ブロック204を制御するための第
3制御信号dを生成するための回路構成となっている
(図10(B)、(C)、(D)参照)。
【0004】図9に示した従来の構成によると、制御信
号生成ブロック205から出力される第1〜第3制御信
号b、c、dにより各印加ブロック202〜204が順
次必要な期間だけ動作状態とされ、所要の電磁弁駆動動
作を実現することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図9に示した
構成では、各印加ブロック202〜204のほかに制御
信号生成ブロック205を必要とするのでハードウェア
の規模が増大してしまうという問題を生じる。図9に示
した例は1つの電磁弁を駆動するための構成例である
が、複数の電磁弁の駆動制御を行う場合にはその規模の
増大はなおさらであり、コストの著しい上昇を招くこと
になる。
【0006】本発明の目的は、したがって、図10に示
したような複数の制御信号を生成するための特別なハー
ドウェアを用いることなく、駆動初期段階においては高
電圧を印加して電磁弁を素早く動作させた後は定電流駆
動状態に移行させ、駆動終了時には逆励磁を行って電磁
弁を迅速に動作終了させるように電磁弁の駆動制御を行
うことができる電磁弁駆動装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の特徴は、一端がアースに接続された電磁弁の
ハイサイドに設けられ、所与の制御パルス信号に応答し
駆動初期段階において高電圧印加により素早く動作させ
た後は定電流駆動状態に移行させ、駆動終了時には前記
電磁弁のソレノイドコイルを逆励磁するように前記電磁
弁を駆動するための電磁弁駆動装置において、前記電磁
弁のソレノイドコイルに印加するための高電圧を供給す
るための高電圧供給部と、前記制御パルス信号に応答し
前記制御パルス信号のリーディングエッジタイミングか
ら所定の時間だけ高電圧を前記電磁弁のソレノイドコイ
ルに与えるよう前記高電圧供給部を制御するための高圧
印加制御回路と、前記高電圧供給部から前記ソレノイド
コイルに供給された高電圧の遮断時に前記ソレノイドコ
イルに生じる逆起電力に応答して動作を開始し前記制御
パルス信号のトレーリングエッジタイミングまでの間前
記ソレノイドコイルに動作保持電流を供給して前記電磁
弁の定電流駆動を行う保持電流供給部と、前記ソレノイ
ドコイルに生じた逆起電力によって電気的エネルギーを
蓄えておくためのエネルギー蓄積回路と、前記制御パル
ス信号に応答し、前記制御パルス信号のトレーリングエ
ッジタイミングにおいて該エネルギー蓄積回路に蓄積さ
れた電気的エネルギーを前記ソレノイドコイルに逆励磁
電流として供給開始する逆電流印加制御回路とを備えた
点にある。
【0008】この構成によると、制御パルス信号が与え
られた場合、そのリーディングエッジタイミングにおい
て高圧印加制御回路が先ず動作して、高電圧供給部から
高電圧が所定の期間だけソレノイドコイルに印加され
る。これにより電磁弁は素早く動作する。ソレノイドコ
イルへの高電圧の印加が停止せしめられると、これによ
りソレノイドコイルに生じた逆起電力に応答して保持電
流供給部が動作を開始し、電磁弁の動作を保持させるた
めの保持電流が供給され、電磁弁が定電流駆動される。
保持電流の供給は制御パルス信号のトレーリングエッジ
タイミングまで続けられる。制御パルス信号のトレーリ
ングエッジタイミングにおいて保持電流の供給が終了す
ると共に、逆電流印加制御回路が応答してエネルギー蓄
積回路からソレノイドコイルに対して逆励磁電流が供給
される。これにより電磁弁の動作が速やかに停止され
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の一例につき詳細に説明する。
【0010】図1は、本発明による電磁弁駆動装置の実
施の形態の一例を示すブロック図である。電磁弁駆動装
置1は、電磁弁のハイサイドに配置され、駆動の初期段
階において電磁弁のソレノイドコイルに高電圧を印加し
て電磁弁を素早く動作させ、しかる後、電磁弁の動作を
保持するための所定の一定電流をソレノイドコイルに流
す定電流駆動制御を行い、定電流駆動制御の終了直後に
ソレノイドコイルの逆励磁を行うようにした装置であ
る。本実施の形態では、6気筒内燃機関の気筒にそれぞ
れ設けられた6個の燃料噴射弁のための電磁弁SV1〜
SV6を、対応する制御パルス信号PS1〜PS6に応
答してそれぞれ上述の如く駆動する構成となっている。
簡単化のため、これらの6つの電磁弁のうち2つの電磁
弁SV1及びSV6のみが示されている。
【0011】図1において、2は図示しない直流電源か
らの直流電圧VBを昇圧して160V程度の高電圧VP
をコンデンサ2Cに蓄積して出力する公知の構成の昇圧
回路である。3は、昇圧回路2からの高電圧VPを電磁
弁駆動の初期段階でオン、オフ制御して電磁弁SV1〜
SV6の各ソレノイドコイルSC1〜SC6に所要の初
期電流を流すための初期電流印加スイッチ回路であり、
昇圧回路2と初期電流印加スイッチ回路3とにより高電
圧供給部4が構成されている。高電圧供給部4は6つの
電磁弁SV1〜SV6に対して共通に設けられており、
高電圧供給部4からの高電圧は第1選択回路5によって
選択された1つの電磁弁にのみ選択的に供給される構成
となっている。
【0012】第1選択回路5は各アノードが共通に接続
されたサイリスタ5A〜5Fを有し、それらのカソード
が電磁弁SV1〜SV6のソレノイドコイルSC1〜S
C6のハイサイド端子に接続されている。
【0013】これらのサイリスタ5A〜5Fに対応して
6個のサイリスタ駆動回路6A〜6Fが設けられてお
り、サイリスタ駆動回路6A〜6Fには制御パルス信号
PS1〜PS6がそれぞれ入力されている。サイリスタ
駆動回路6Aは制御パルス信号PS1に応答し、制御パ
ルス信号PS1のリーディングエッジタイミングにおい
てトリガ信号6ATを出力し、サイリスタ5Aのトリガ
端子5ATに印加する構成である。その他のサイリスタ
駆動回路6B〜6Fもまた、対応するサイリスタ5B〜
5Fのトリガ端子5BT〜5FTに制御パルス信号PS
2〜PS6に応答して得られるトリガ信号6BT〜6F
Tをそれぞれ印加するようサイリスタ駆動回路6Aと同
様にして構成されている。
【0014】7A〜7Fは電磁弁SV1〜SV6に対応
して設けられた高電圧印加制御回路であり、これらの高
電圧印加制御回路7A〜7Fの各出力は共通に接続され
て初期電流印加スイッチ回路3と後述の如く接続されて
いる。高電圧印加制御回路7Aは、制御パルス信号PS
1に応答し制御パルス信号PS1のリーディングエッジ
タイミングから所定の時間だけ初期電流印加スイッチ回
路3をオンにするための回路構成となっている。高電圧
印加制御回路7B〜7Fもまた、同様に制御パルス信号
PS2〜PS6に応答して対応する制御パルス信号のリ
ーディングエッジタイミングから所定の時間だけ初期電
流印加スイッチ回路3をオンにするための回路構成とな
っている。
【0015】8A〜8Cは、それぞれ、同時に駆動され
ることのない2つの電磁弁に対応して共通に設けられて
いる保持電流供給回路である。保持電流供給回路8A〜
8Cは、ダイオードDとコンデンサCとから成り、いず
れかのソレノイドコイルに生じた逆起電力によってソレ
ノイドコイルの逆励磁のための電気エネルギーを蓄えて
おくためのエネルギー蓄積回路9と接続されている。そ
して、ソレノイドコイルに生じた逆起電力によってコン
デンサCに流れる充電電流が所定レベル以上であるか否
かを検知してソレノイドコイルへの逆起電力の発生の有
無を判別し、逆起電力の発生があった場合には第2選択
回路10を介して所要の電磁弁のソレノイドコイルにそ
の電磁弁の動作保持のための保持電流を供給する回路構
成となっている。
【0016】第2選択回路10もまた、第1選択回路5
と同様に、電磁弁SV1〜SV6に対応した6個のサイ
リスタ10A〜10Fを用いて構成されるが、2つ1組
みとされており、各組を構成する2つのサイリスタに対
し1つの保持電流供給回路が共通に接続されている点で
第1選択回路5の構成と異なっている。
【0017】保持電流供給回路8A〜8Cは対応する制
御パルス信号に応答し、ソレノイドコイルに逆起電力が
発生してから制御パルス信号のトレーリングエッジタイ
ミングまでの間、対応するソレノイドコイルに電磁弁の
動作を保持させるめの所定の一定電流を供給する定電流
駆動動作を行う。
【0018】11A〜11Fは、電磁弁SV1〜SV6
に対応して設けられ、対応する制御パルス信号PS1〜
PS6に応答して動作する逆励磁電流供給回路である。
逆励磁電流供給回路11A〜11Fは、それぞれ、対応
する制御パルス信号のトレーリングエッジタイミングに
おいて、エネルギー蓄積回路9のコンデンサCに蓄えら
れている電圧を対応する電磁弁のソレノイドコイルに逆
方向に流し、これによりソレノイドコイルを逆励磁する
構成である。
【0019】次に、図1においてブロックで示した、初
期電流印加スイッチ回路3、高電圧印加制御回路7A、
サイリスタ駆動回路6A、保持電流供給回路8A及び逆
励磁電流供給回路11Aの詳細回路構成を図2〜図6を
参照して説明する。
【0020】図2は初期電流印加スイッチ回路3の詳細
回路図であり、31、32はトランジスタ、33、34
は抵抗器、35は定電圧ダイオードである。トランジス
タ31のエミッタには高電圧VPが印加され、そのコレ
クタは第1選択回路5のサイリスタ5A〜5Fの各アノ
ードに接続されている。トランジスタ32のエミッタの
電位が後で説明する高電圧印加制御回路7Aの動作によ
り低下すると、トランジスタ31、32は共にオンとな
り、高電圧VPが第1選択回路5のサイリスタ5A〜5
Fの各アノードに印加される。なお、定電圧ダイオード
35の機能は、トランジスタ32が一旦オンとなったの
ち、高電圧VPの値が所定値より小さくなった場合にト
ランジスタ32のベースに流れるベース電流をオフとし
てトランジスタ31、32を自動的にオフとすることで
ある。本実施の形態では、定電圧ダイオード35のツェ
ナー電圧は20Vに選ばれている。
【0021】図3は高電圧印加制御回路7Aの詳細回路
図である。71、72はトランジスタ、73〜76は抵
抗器、77はコンデンサである。抵抗器74とコンデン
サ77とで積分回路が構成されており、この積分回路の
働きで、制御パルス信号PS1のリーディングエッジタ
イミングから所定時間が経過した場合にトランジスタ7
2のベース電位が所定のレベルに達してトランジスタ7
2をオフとする。したがって、制御パルス信号PS1の
リーディングエッジタイミングにおいてトランジスタ7
1がオンとされた後、抵抗器74とコンデンサ77とで
構成される積分回路の時定数で定まる時間経過後にトラ
ンジスタ72がオンとなってトランジスタ71がオフと
なる。すなわち、トランジスタ71は、制御パルス信号
PS1が印加されてから一定時間だけオンとなり、これ
により生じるトランジスタ71のコレクタの電位の低下
により、初期電流印加スイッチ回路3のトランジスタ3
1、32がオンとなる。
【0022】この結果、制御パルス信号PS1が入力さ
れたのち一定時間だけ高電圧VPがトランジスタ31を
介して第1選択回路5に送られる。このとき、サイリス
タ駆動回路6Aによって制御パルス信号PS1に対応す
るサイリスタ5Aはオンになっているので、高電圧VP
が電磁弁SV1のソレノイドコイルSC1に印加され
る。これにより初期電流がソレノイドコイルSC1に流
れ、電磁弁SV1が高速で動作を開始することになる。
以上、高電圧印加制御回路7Aの回路構成について説明
したが、高電圧印加制御回路7B〜7Fも同様の回路構
成であるから、これらについての説明は省略する。
【0023】図4はサイリスタ駆動回路6Aの詳細回路
図である。ここで、61、62はトランジスタ、63〜
67は抵抗器、68はダイオードである。サイリスタ駆
動回路6Aは、そこに入力される制御パルス信号PS1
のレベルが高レベルになるとトランジスタ61がオンと
なり、これによりトランジスタ62もオンとなってダイ
オード68のアノードの電位が直流電圧VBに略等しく
なり、対応するサイリスタ5Aのトリガ端子5ATを所
要の高レベル状態とし、サイリスタ5Aを導通状態にす
ることができる。サイリスタ5Aの導通状態は制御パル
ス信号PS1のレベルが低レベルになるまで継続する。
サイリスタ駆動回路6B〜6Fの回路構成もサイリスタ
駆動回路6Aのそれと全く同様であるから、サイリスタ
駆動回路6B〜6Fの回路構成についての詳しい説明は
省略する。
【0024】図5は保持電流供給回路8Aの詳細回路図
である。保持電流供給回路8Aは定電流制御部80とフ
ライホイール回路90とから成っている。定電流制御部
80は、スイッチングトランジスタ81と電流検出抵抗
器82とが直列に接続され、直流電圧VBがこの直列回
路を介して第2選択回路10の対応するサイリスタ10
Aに印加されるように構成されている。したがって、サ
イリスタ10Aがオンになっている場合、電源電圧VB
の印加によって対応するソレノイドコイルSC1に流れ
る電流が同時に電流検出抵抗器82に流れ、これにより
電流検出抵抗器82に生じた検出電圧VRが電磁弁電流
ISのレベルを示す検出信号として定電流回路83に入
力されている。定電流回路83は、そこに印加されてい
る制御パルス信号PS1が高レベルとなっている期間の
うち後述の如くして定められる定電流駆動制御期間中、
電磁弁SV1の定電流駆動のために検出電圧VRに応答
してスイッチングトランジスタ81をオン、オフ制御す
る。
【0025】フライホイール回路90は、定電流制御部
80のスイッチングトランジスタ81がオフとなってい
る場合にソレノイドコイルSC1にフライホイール電流
を供給するための回路である。ここで、91はフライホ
イールダイオード、92はフライホイールダイオード9
1によるフライホイール電流を電磁弁SV1のソレノイ
ドコイルSC1に流すのを許可、禁止するためのスイッ
チングトランジスタである。93及び94はスイッチン
グトランジスタ、95〜100は抵抗器、101はダイ
オード、102は定電圧ダイオード、103は抵抗器で
ある。本実施の形態では、制御パルス信号PS1が抵抗
器95を介してスイッチングトランジスタ93のベース
に印加されており、コンデンサCの端子電圧であるコン
デンサ電圧VCがフライホイール制御信号FCとして入
力されている。フライホイール制御信号FCは抵抗器1
00と定電圧ダイオード102を介してダイオード10
1によってアースされているスイッチングトランジスタ
93のエミッタに印加されている。
【0026】この構成によると、コンデンサ電圧VCが
ある値より小さく(負方向に大きく)ならなければ定電
圧ダイオード102が導通せず、スイッチングトランジ
スタ93が導通状態となることはない。すなわち、コン
デンサ電圧VCが定電圧ダイオード102のツェナー電
圧により定まる所定値、例えば−70V、以上の場合に
は制御パルス信号PS1のレベルが高レベルとなっても
スイッチングトランジスタ93はオフ状態のままであ
り、フライホイールダイオード91を導通状態としてフ
ライホイール回路90を動作させることはできない。し
かし、制御パルス信号PS1が高レベルになっている場
合においてコンデンサ電圧VCが所定値(例えば−70
V)より小さくなると、スイッチングトランジスタ9
3、94がオンとなり、スイッチングトランジスタ92
が導通してフライホイールダイオード91によるフライ
ホイール電流を電磁弁SV1のソレノイドコイルSC1
に流すことができる。
【0027】このように、保持電流供給回路8Aは、制
御パルス信号PS1が高レベルとなっている状態でソレ
ノイドコイルSC1に大きな逆起電力が生じこれにより
コンデンサ電圧VCが所定値以下になると、フライホイ
ール回路90の動作が許可され、定電流駆動動作が行わ
れることになる。なお、保持電流供給回路8Aは電磁弁
SV1のほか、電磁弁SV1と同時に定電流駆動される
ことのない別の電磁弁SV4も同様にして定電流駆動す
る。以上、保持電流供給回路8Aの構成について説明し
たが、保持電流供給回路8B、8Cも同一の構成であ
る。
【0028】図6は逆励磁電流供給回路11Aの詳細回
路図である。逆励磁電流供給回路11Aは、サイリスタ
110を有し、サイリスタ110のトリガ端子110T
とカソードとの間にはコンデンサ111及び抵抗器11
2が並列に接続されている。総体的に符号120で示さ
れるのは制御パルス信号PS1のトレーリングエッジタ
イミングでサイリスタ110を導通させるためのトリガ
信号をトリガ端子110Tに印加するためのトリガ制御
回路であり、トランジスタ121、抵抗器122〜12
5、及びコンデンサ126、127が図示の如く接続さ
れて成っている。制御パルス信号PS1は、コンデンサ
126及び抵抗器122を介してトランジスタ121の
ベースに印加されている。このように、トランジスタ1
21の入力回路には、コンデンサ126と抵抗器122
とから成る時定数回路及び抵抗器123、124とコン
デンサ127とから成る別の時定数回路が設けられてい
るので、制御パルス信号PS1が高レベルから低レベル
に変化するトレーリングエッジタイミングから短時間だ
け第2選択回路12のベースにベース電流が流れてトラ
ンジスタ121がオンとなり、サイリスタ110がこの
間だけオンとなる。この結果、コンデンサCに蓄積され
ていた電荷はサイリスタ110を介してソレノイドコイ
ルSC1に逆方向に流れ、その逆励磁を行うことができ
る。なお、この逆励磁が実行されるときは保持電流供給
回路8Aの動作は停止している。以上、逆励磁電流供給
回路11Aの回路構成について説明したが、逆励磁電流
供給回路11B〜11Fの回路構成もこれと同一であ
る。
【0029】次に、図1に示した電磁弁駆動装置1の動
作について図7の波形図を参照しながら説明する。な
お、図7において横軸は制御パルス信号PS1が低レベ
ルから高レベルとなったタイミング(リーディングエッ
ジタイミング)からの経過時間Tを示している。T=0
において制御パルス信号PS1が低レベルから高レベル
になると(図7(A))、トランジスタ71、32、3
1がオンとなる(図7(B)、(D)、(E))。この
とき、サイリスタ駆動回路6Aも動作し、トリガ信号6
ATがサイリスタ5Aのトリガ端子5ATとサイリスタ
10Aのトリガ端子10ATとに同時に印加される。し
かし、サイリスタ5Aのトリガ端子5ATに接続された
コンデンサ5ACと抵抗器5ARとの時定数回路の時定
数の方が、サイリスタ10Aのトリガ端子10ATに接
続されたコンデンサ10ACと抵抗器10ARとの時定
数回路の時定数よりも小さいので、必ず第1選択回路5
のサイリスタ5Aが導通してから第2選択回路10のサ
イリスタ10Aが導通する。なお、簡単化のために図1
では抵抗器とコンデンサとから成る時定数回路は第1選
択回路5及び第2選択回路10の各サイリスタのうちの
一部についてしか示されていないが、実際には抵抗器と
コンデンサとから成る時定数回路は第1選択回路5及び
第2選択回路10の全てのサイリスタについて設けられ
ている。したがって、他の組み合うサイリスタ5Bと1
0B、5Cと10C、・・・についても同様の動作とな
る。
【0030】この結果、T=0において高電圧VPが電
磁弁SV1のソレノイドコイルSC1に印加されるが、
昇圧回路2に設けられた高電圧蓄積用のコンデンサ2C
の放電により高電圧VPのレベルは時間の経過と共に徐
々に低下する。そして、高電圧VPが20Vにまで低下
したT=T1においてトランジスタ32、31はオフと
なる。そして、抵抗器74とコンデンサ77とによる制
御パルス信号PS1に対する積分動作のために、T=T
2においてトランジスタ72がオンとなってトランジス
タ71がオフとなり(図7(B)、(C))、電磁弁S
V1に高電圧を印加する初期駆動動作が終了することに
なる。図7の(G)、(H)には、電磁弁SV1のソレ
ノイドコイルSC1に流れる電磁弁電流SI及びソレノ
イドコイルSC1に印加される電磁弁電圧SVの各レベ
ル変化の様子が示されている。
【0031】トランジスタ31がオフとなると電磁弁S
Vのレベルが急速に低下し、電磁弁SVが負の値となっ
た瞬間からコンデンサCより電磁弁に電流が供給され
る。そして、電磁弁SVが定電圧ダイオード102のツ
ェナー電圧で規定される電圧、この例では−70V、に
達したT=T3でトランジスタ93、94がオンとなり
(図7(I))、ソレノイドコイルSC1にはアースか
らフライホイールダイオード91を介して電流検出抵抗
器82に流れる電流iが供給される(図7(J))。こ
のときソレノイドコイルSC1に流れる電流は所定電流
以上であるから、スイッチングトランジスタ81は未だ
オンとはならない。
【0032】ただし、電磁弁SVが零ボルト近辺となた
瞬間からフライホイールダイオード91による電流供給
が開始されるまでの間は、定電流回路83が間歇的に働
く。つまり、スイッチングトランジスタ81がオンとな
り、電流検出抵抗器82を通ってソレノイドコイルSC
1に電流が供給されても、ソレノイドコイルSC1には
既に所定レベル以上の電流が流れているのでスイッチン
グトランジスタ81はすぐにオフとなるという動作が繰
り返されることになる。
【0033】ソレノイドコイルSC1に流れる電流、す
なわち電磁弁電流SIが所定値以下となると、スイッチ
ングトランジスタ81がオンとなり、直流電圧VBがソ
レノイドコイルSC1に印加される。これにより電磁弁
電流SIが所定値よりも大きくなると、スイッチングト
ランジスタ81が定電流回路83によってオフとされ、
ソレノイドコイルSC1にはアースからフライホイール
ダイオード91を通って電流が供給される。この結果、
図7(G)に示されるように、電磁弁電流SIのレベル
が略所定の一定値に保たれ、電磁弁SV1の定電流駆動
が実行されることになる。
【0034】T=T4において制御パルス信号PS1が
高レベルから低レベルに変化すると、このとき電磁弁S
V1のソレノイドコイルSC1に生じた負電圧によりト
ランジスタ121とサイリスタ110とがオンとなり、
所定時間経過後のT=T5においてトランジスタ121
とサイリスタ110とがオフとなる。T4<T<T5の
期間中、コンデンサCに充電されていた電圧がサイリス
タ121を介してソレノイドコイルSC1に逆極性で印
加され、ソレノイドコイルSC1の逆励磁が行われる。
なお、T=T4において制御パルス信号PS1のレベル
が低レベルとなるため保持電流供給回路8Aの動作は停
止するので、フライホイール電流が流れることはない。
他の電磁弁SV2〜SV6も電磁弁SV1とは時間をず
らして全く同様にして駆動されるので、それらの動作に
ついての説明は省略する。
【0035】以上の説明から明らかなように、電磁弁駆
動装置1に制御パルス信号PS1を印加するだけで、高
電圧供給部4、保持電流供給回路8A及び逆励磁電流供
給回路11Aが所要のタイミングで連繋して動作し、電
磁弁SV1の高電圧VPによる初期駆動、これにつづく
保持電流供給動作、及び電磁弁SV1の駆動終了直後に
おけるソレノイドコイルSC1の逆励磁が順次所要のタ
イミングにて実行される。したがって、図10で説明し
た制御信号生成ブロック105に相当する信号発生回路
は不要であり、回路構成を簡単にすることができる。
【0036】ここで、高電圧VPによる電磁弁SV1の
初期駆動の制御に関してはタイマ回路を用いてタイミン
グの制御を行っているが、このタイマ回路は高精度であ
る必要はないので安価な部品を使用でき、特にコストの
上昇要因となることはない。なお、このタイマ回路は、
図3に示したC−R時定数回路を利用した構成に代え
て、図8に示したように、アンドゲート200の入力側
にタイマ201を設けたロジック回路として構成しても
てもよい。
【0037】さらに、電磁弁駆動装置1の動作は電磁弁
の製造上のばらつきによる特性の不揃に左右されること
なく、高電圧VPによる初期駆動から保持電流供給によ
る定電流駆動へ円滑に移行させることができ、電磁弁の
駆動を極めて安定に行うことができる。また、周囲温度
等の周囲環境変化に対しても大きく影響されず安定な動
作を期待することができる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、 (1)各制御モード専用信号が必要ないため、装置のハ
ードウェア量を大幅に削減できる。 (2)高電圧初期駆動の制御に関してタイマ回路を用い
たが、若干のタイミング調整が必要であるが、そのタイ
マ回路の精度は低くても良いので高精度部品の使用は不
要であり、コストの低減を期待することができる。 (3)電磁弁の製造ばらつきによらず高電圧初期駆動か
ら定電流駆動にスムーズに移行できる。同様に周囲温度
変化等の周囲環境変化があっても安定な動作を期待する
ことができる。等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電磁弁駆動装置の実施の形態の一
例を示すブロック図。
【図2】図1に示した初期電流印加スイッチ回路の詳細
回路図。
【図3】図1に示した高電圧印加制御回路の詳細回路
図。
【図4】図1に示したサイリスタ駆動回路の詳細回路
図。
【図5】図1に示した保持電流供給回路の詳細回路図。
【図6】図1に示した逆励磁電流供給回路の詳細回路
図。
【図7】図1に示した電磁弁駆動装置の動作を説明する
ための各部の信号波形図。
【図8】図3に示した高電圧印加制御回路の変形例を示
す回路図。
【図9】従来の電磁弁駆動装置の構成を示すブロック
図。
【図10】図9に示す従来の電磁弁駆動装置の動作を説
明するための各部の信号波形図。
【符号の説明】
1 電磁弁駆動装置 4 高電圧供給部 7A〜7F 高電圧印加制御回路 8A〜8C 保持電流供給回路 9 エネルギー蓄積回路 11A〜11F 逆励磁電流供給回路 D ダイオード C コンデンサ SV1〜SV6 電磁弁 SC1〜SC6 ソレノイドコイル PS1〜PS6 制御パルス信号

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端がアースに接続された電磁弁のハイ
    サイドに設けられ、所与の制御パルス信号に応答し駆動
    初期段階において高電圧印加により素早く動作させた後
    は定電流駆動状態に移行させ、駆動終了時には前記電磁
    弁のソレノイドコイルを逆励磁するように前記電磁弁を
    駆動するための電磁弁駆動装置において、 前記電磁弁のソレノイドコイルに印加するための高電圧
    を供給するための高電圧供給部と、 前記制御パルス信号に応答し前記制御パルス信号のリー
    ディングエッジタイミングから所定の時間だけ高電圧を
    前記電磁弁のソレノイドコイルに与えるよう前記高電圧
    供給部を制御するための高圧印加制御回路と、 前記高電圧供給部から前記ソレノイドコイルに供給され
    た高電圧の遮断時に前記ソレノイドコイルに生じる逆起
    電力に応答して動作を開始し前記制御パルス信号のトレ
    ーリングエッジタイミングまでの間前記ソレノイドコイ
    ルに動作保持電流を供給して前記電磁弁の定電流駆動を
    行う保持電流供給部と、 前記ソレノイドコイルに生じた逆起電力によって電気的
    エネルギーを蓄えておくためのエネルギー蓄積回路と、 前記制御パルス信号に応答し、前記制御パルス信号のト
    レーリングエッジタイミングにおいて該エネルギー蓄積
    回路に蓄積された電気的エネルギーを前記ソレノイドコ
    イルに逆励磁電流として供給開始する逆電流印加制御回
    路とを備えたことを特徴とする電磁弁駆動装置。
JP18992096A 1996-07-02 1996-07-02 電磁弁駆動装置 Pending JPH1019155A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18992096A JPH1019155A (ja) 1996-07-02 1996-07-02 電磁弁駆動装置
US08/884,501 US5796223A (en) 1996-07-02 1997-06-27 Method and apparatus for high-speed driving of electromagnetic load
DE19728221A DE19728221A1 (de) 1996-07-02 1997-07-02 Verfahren und Apparat zum Hochgeschwindigkeits-Treiben einer elektromagnetischen Last

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18992096A JPH1019155A (ja) 1996-07-02 1996-07-02 電磁弁駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1019155A true JPH1019155A (ja) 1998-01-23

Family

ID=16249430

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18992096A Pending JPH1019155A (ja) 1996-07-02 1996-07-02 電磁弁駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1019155A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019518177A (ja) * 2016-05-12 2019-06-27 イリノイ トゥール ワークス インコーポレイティド 空気圧駆動式分注ユニットのソレノイド弁を用いて基板上に材料を分注するシステム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019518177A (ja) * 2016-05-12 2019-06-27 イリノイ トゥール ワークス インコーポレイティド 空気圧駆動式分注ユニットのソレノイド弁を用いて基板上に材料を分注するシステム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3616223B2 (ja) 電磁弁駆動装置
US5796223A (en) Method and apparatus for high-speed driving of electromagnetic load
EP1717824A2 (en) Solenoid driver
US7301256B2 (en) Method and circuit configuration for operating a piezoelectric actuator
JP4787407B2 (ja) 少なくとも1つの容量性アクチュエータを制御するための方法及び装置
JPH09115727A (ja) 電磁的な負荷を制御する装置および方法
US5471360A (en) DC electromagnet apparatus
JP2002524683A (ja) 電磁噴射弁
JP2001053348A (ja) 複数の圧電素子を充電および放電するための装置
JP2001329898A (ja) 内燃機関の燃料調量のための少なくとも1つの電磁弁を制御するための制御回路
JPH11315745A (ja) 負荷の制御のための方法及び装置
JP2003086422A (ja) 電磁弁駆動装置
JP6686858B2 (ja) 電磁弁駆動装置
JPH1019155A (ja) 電磁弁駆動装置
JP2003161193A (ja) 自動車のインジェクタ駆動用昇圧回路
JPH10252930A (ja) 電磁弁駆動装置
JP3121269B2 (ja) 電磁弁駆動装置
JP3837750B2 (ja) インジェクタの駆動装置
JPH1018888A (ja) 燃料噴射弁駆動回路
JPH1022124A (ja) 電磁負荷駆動装置
JP3167876B2 (ja) ソレノイドの動作状態検出装置
JP2021113538A (ja) 電磁弁駆動装置
JPH05256235A (ja) 内燃機関点火装置
JP2002021680A (ja) 燃料噴射弁駆動方法
JP2000090798A (ja) リレー駆動回路