JPH10184973A - 電磁弁駆動装置 - Google Patents
電磁弁駆動装置Info
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- JPH10184973A JPH10184973A JP8356680A JP35668096A JPH10184973A JP H10184973 A JPH10184973 A JP H10184973A JP 8356680 A JP8356680 A JP 8356680A JP 35668096 A JP35668096 A JP 35668096A JP H10184973 A JPH10184973 A JP H10184973A
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Abstract
電圧と、これよりは低いが電源電圧よりは高い電圧と
を、回路規模を増大させることなしに効率よく得ること
ができるようにした。 【解決手段】 バッテリ3から昇圧コイル11への電流
をスイッチング素子12によりオン、オフして得られた
高圧電圧VMを第1コンデンサ14に蓄えておくように
した昇圧回路10を備えた電磁弁駆動装置1において、
第2コンデンサ21と、第2コンデンサ21の充電電圧
レベルを判別する判別回路23とを設け、第2コンデン
サ21の充電電圧が所定レベルに達していない場合にの
み高圧電圧VMによって第2コンデンサ21を充電する
ようにした。
Description
に高電圧を印加して電磁弁の高速駆動を実現するように
した電磁弁駆動装置に関するものである。
初期段階で所定時間だけ電源電圧よりも高い高電圧を電
磁弁に印加する方法が一般に知られている。この目的で
用いられる高電圧は、制御回路を駆動するための直流電
圧を昇圧チョッパ回路により昇圧して得ている(例え
ば、特開昭63−3487号公報、特開平6−2658
9号公報参照)。また、この種の電磁弁駆動装置にあっ
ては、例えば昇圧チョッパ回路から電磁弁へ供給される
電流のオン、オフ制御のため、あるいは高電圧駆動後の
電磁弁への保持電流の供給の制御のために、電磁弁への
電流供給をオン、オフするためのスイッチ素子が用いら
れているが、安全性確保の面からこの種のスイッチ素子
は電磁弁のハイサイドに設けるのが一般的である。この
種のスイッチ素子としては、PNPトランジスタ、Pチ
ャネルFET、NチャネルFETなどを利用することが
できるが、スイッチ素子におけるエネルギー損失を最小
とするため実際には損失の最も小さくなるNチャネルF
ETが用いられている。
ETを電磁弁のハイサイドで使用するためには、一般
に、ゲート駆動のために電源電圧よりも高い30V程度
のゲート駆動電圧が必要となる。このゲート駆動電圧は
電源電圧よりは高いが上記した高電圧よりは低い電圧で
あるため、駆動装置内でこのゲート駆動電圧を別途発生
させる必要が生じる。このゲート駆動電圧を得るために
は、ゲート駆動電圧を発生させるための専用の昇圧回路
を別途設けるか、又は高電圧発生のための昇圧回路の出
力側に抵抗器と定電圧ダイオードとを用いた降圧回路を
設け、ゲート駆動電圧を得る等の構成が考えられる。し
かし、前者の構成によると回路規模が増大してコストの
上昇を招くという問題を生じる。一方、後者の構成によ
ると、回路構成は簡単で済むが高電圧発生のための昇圧
回路のコンデンサに蓄えられた高電圧エネルギーを降圧
回路で常に消費してしまうこととなり、エネルギー損失
が大きくなってしまうという問題を生じる。この30V
程度の電圧は、別の目的でもしばしば要求される。
期高電圧駆動するために必要な高電圧と、これよりは低
いが電源電圧よりは高い電圧とを、回路規模を増大させ
ることなしに効率よく得ることができるようにした、改
善された電磁弁駆動装置を提供することにある。
の請求項1に記載の発明の特徴は、低圧電源から昇圧コ
イルへの電流をチョッパ用スイッチング素子によりオ
ン、オフすることにより前記昇圧コイルに生じた高圧電
圧を第1コンデンサに蓄えておくようにした昇圧回路を
備え、該第1コンデンサに蓄えられた高電圧を電磁弁高
速駆動のため電磁弁駆動の初期段階において電磁弁に所
定時間だけ印加するようにした電磁弁駆動装置におい
て、第2コンデンサと、前記昇圧コイルに生じた高圧電
圧エネルギーを該第2コンデンサへ供給するのを制御す
るためのスイッチ手段と、前記第2コンデンサの充電電
圧が所定レベルに達したか否かを判別するための判別手
段と、該判別手段に応答し前記第2コンデンサの充電電
圧が所定レベルに達していない場合にのみ前記スイッチ
手段をオンとするための制御手段とを備えた点にある。
られている充電電圧のレベルが判別手段によって判別さ
れ、判別手段の判別結果に従ってスイッチ手段が制御手
段によってオン、オフ制御され、昇圧回路において得ら
れた高圧電圧エネルギーにより第2コンデンサが必要に
応じて充電される。この結果、第2コンデンサから所要
のレベルの電圧を取り出すことができる。
から昇圧コイルへの電流をチョッパ用スイッチング素子
によりオン、オフすることにより前記昇圧コイルに生じ
た高圧電圧を第1コンデンサに蓄えておくようにした昇
圧回路を備え、該第1コンデンサに蓄えられた高電圧を
電磁弁高速駆動のため電磁弁駆動の初期段階において電
磁弁に所定時間だけ印加するようにした電磁弁駆動装置
において、第2コンデンサと、前記昇圧コイルに生じた
高圧電圧エネルギーを該第2コンデンサへ供給するのを
制御するためのスイッチ手段と、前記第1コンデンサの
充電電圧が所定の第1レベルに達したか否かを判別する
第1判別手段と、前記第2コンデンサの充電電圧が所定
の第2レベルに達したか否かを判別する第2判別手段
と、前記第1及び第2判別手段に応答し前記第1又は第
2コンデンサの少なくとも一方の充電電圧が所定のレベ
ルに達していない場合には前記チョッパ用スイッチング
素子をオン、オフ動作させると共に、前記第2コンデン
サの充電電圧が所定のレベルに達していない場合にはさ
らに前記スイッチ手段をオンとする充電制御手段とを備
えた点にある。
により第1コンデンサの充電電圧又は第2コンデンサの
充電電圧の少なくともいずれか一方が対応して定められ
ている所定のレベル以下であると判別された場合、充電
制御手段によりチョッパ用スイッチング素子がオン、オ
フ動作し、これにより昇圧コイルに高圧電圧を生じせし
める。さらに、第2コンデンサの充電電圧が所定の第2
レベル以下である場合には、充電制御手段によってスイ
ッチ手段もオンとされる。
定の第1レベルに達していない場合には、チョッパ用ス
イッチング素子がオン、オフ動作して第1コンデンサの
充電電圧が第1レベルに達するまで第1コンデンサへの
充電が行われる。また、第2コンデンサの充電電圧が所
定の第2レベルに達していない場合には、チョッパ用ス
イッチング素子がオン、オフ動作すると共にスイッチ手
段がオンとなり、第2コンデンサへの充電が行われる。
このとき、第1コンデンサの充電電圧が第2コンデンサ
の充電電圧と同じか又は低い場合は、第1コンデンサへ
の充電も同時に実行される。第1コンデンサの充電電圧
が第2コンデンサの充電電圧より高い場合は第2コンデ
ンサのみの充電となる。第2コンデンサの充電電圧が第
2レベルに達すれば、スイッチ手段はオフとされる。こ
のとき第1コンデンサの充電電圧が第1レベルに達して
いればチョッパ用スイッチング素子のオン、オフ動作も
停止せしめられる。
施の形態の一例につき詳細に説明する。図1は、本発明
による電磁弁駆動装置の実施の形態の一例を示す概略ブ
ロック図である。電磁弁駆動装置1は、電磁弁2の駆動
初期において所定時間だけ高電圧を印加した後電磁弁2
に作動保持電流を流すようにして、電磁弁2を高速駆動
するようにした構成の装置である。図1において、3は
バッテリ、4はバッテリ3の電圧VBを昇圧して100
〜200V程度の電磁弁2の初期駆動用の高電圧VH
と、該高電圧VHよりはレベルの低いNチャネルFET
のゲート駆動のための30V程度の駆動用電圧VFとを
得るための電圧発生回路、5は電磁弁2に作動保持電流
を供給するための電流供給回路である。電圧発生回路4
からの高電圧VHはNチャネルFET6を介して電磁弁
2に印加され、電流供給回路5からの作動保持電流は別
のNチャネルFET7を介して電磁弁2に供給される構
成である。符号8で示されるのは逆流防止のためにダイ
オードであり、電磁弁2に印加される高電圧VHにより
電流が電流供給回路5側に逆流するのを防止している。
7Gには、制御ユニット9から駆動制御信号が与えられ
る。これにより、NチャネルFET6は駆動の初期段階
で所定時間だけオンとされ、電磁弁2に高電圧VHが所
定時間だけ印加される。その後、NチャネルFET7が
オンとされ、電流供給回路5から作動保持電流が電磁弁
2に供給される。NチャネルFET6、7を上述の如く
オン、オフ制御するための構成それ自体は公知であるか
ら、ここでは、制御ユニット9の詳細構成を説明するの
を省略する。
示されている。10は低圧電源であるバッテリ3の電圧
VBを昇圧するための昇圧回路であり、バッテリ3から
昇圧コイル11への電流をチョッパ用スイッチング素子
であるスイッチングトランジスタ12でオン、オフする
ことにより昇圧コイル11に高電圧を発生させる公知の
回路構成を有している。13はスイッチングトランジス
タ12をオン、オフ制御するための制御回路であり、制
御回路13には昇圧コイル11に生じた高圧電圧により
充電される第1コンデンサ14の端子電圧がフィードバ
ックされる公知の構成である。15は逆流防止用のダイ
オードである。昇圧回路10は上述のように構成されて
おり、第1コンデンサ14に所要の高電圧VHが蓄えら
れ、第1出力端子16から高電圧VHを取り出すことが
できる。
生する高圧電圧を用いて駆動用電圧VFを供給すること
ができるようにするため、電圧発生回路4にはこのため
の付加回路20が設けられている。付加回路20は、昇
圧コイル11に発生する高圧電圧を利用して駆動用電圧
VFを蓄えておくための第2コンデンサ21と、昇圧コ
イル11に発生する高圧電圧を第2コンデンサ21に供
給するのをオン、オフ制御するためのスイッチング手段
として働くスイッチングトランジスタ22と、第2コン
デンサ21の端子電圧が所要の電圧レベルに達したか否
かを判別するための判別回路23と、判別回路23に応
答し第2コンデンサ21の端子電圧が所要の電圧レベル
に達していない場合にのみスイッチングトランジスタ2
2をオンとするためのスイッチ制御回路24とから成っ
ている。
25に接続されその他端はアースされている。そして、
昇圧コイル11の出力側と逆流防止ダイオード15のア
ノード側との間には、スイッチングトランジスタ22の
ドレイン−ソース回路が逆流防止用のダイオード17と
共に直列に接続されている。このスイッチングトランジ
スタ22のオン、オフを制御するためのスイッチ制御回
路24は、抵抗器26〜29、ダイオード30、定電圧
ダイオード31、及びトランジスタ32が図示の如く接
続されて構成されている。
スとの間に生じる第2コンデンサ21の充電電圧を抵抗
器33、34で分圧した電圧を、所定の安定化低電圧V
Cを抵抗器35、36で分圧して得た基準電圧と電圧比
較器37でレベル比較する構成となっている。ここで、
38はプルアップ抵抗器、39はフィードバック抵抗器
である。電圧比較器37の出力側にはトランジスタ40
が接続されており、第2コンデンサ21の充電電圧、す
なわち第2出力端子25からの駆動用電圧VFが所定の
レベル以下となった場合に電圧比較器37の出力が高レ
ベル状態となり、トランジスタ40がオンとなる構成で
ある。
6、27を介して昇圧回路10の第1出力端子16に接
続されており、トランジスタ40がオンになった場合に
トランジスタ32がオンとされ、これによりスイッチン
グトランジスタ22が導通状態とされる。
なわち第2出力端子25からの出力電圧が所定のレベル
に達すると、トランジスタ40がオフとなるので、トラ
ンジスタ32もオフとなり、スイッチングトランジスタ
22は非導通状態になる。
圧発生回路4の動作について説明する。
ジスタ12が図3(A)に示されるよう時刻T1にオ
ン、オフ動作を開始すると、昇圧コイル11の出力端子
11Aにはパルス状の高圧電圧VMが誘起される(図3
(B))。この高圧電圧VMはダイオード15を介して
第1コンデンサ14に印加され、これにより第1コンデ
ンサ14が充電されるので、第1出力端子16から得ら
れる高電圧VHのレベルは時間の経過と共に増大し、所
定のレベルに達して安定する。
1の端子電圧が所定のレベルである30Vより低いの
で、判別回路20のトランジスタ40はオンとなる(図
3(D))。このため、スイッチ制御回路24のトラン
ジスタ32もオンとなり(図3(E))、スイッチング
トランジスタ22が導通状態(ON状態)とされる(図
3(F))。この結果、高圧電圧VMは第2コンデンサ
21にも印加され、これにより第2コンデンサ21の端
子電圧である駆動用電圧VFのレベルは時間の経過と共
に図3(C)に示されるように増大する。駆動用電圧V
Fのレベルが時刻T2において所定レベルである30V
に達すると判別回路20のトランジスタ40がオフとな
り、これによりスイッチングトランジスタ22が非導通
状態(OFF状態)となり、高圧電圧VMによる第2コ
ンデンサ21への充電が停止される。この場合、逆流防
止用ダイオード15の働きにより、第2コンデンサ21
の充電動作中に第1コンデンサ14に蓄えられていた電
荷が第2コンデンサに流出することはない。なお、電磁
弁駆動装置1の電源投入時においては高電圧VHのレベ
ルは略零であるから、必ず昇圧回路10が作動し、これ
により第2コンデンサ21への充電が必ず実行される。
ために、昇圧回路10に設けられている昇圧コイル11
及びスイッチングトランジスタ12を利用する構成であ
るから、回路のコストを大巾に増大させることなく駆動
用電圧VFを得ることができ、省スペース、低コストで
所要の高い電圧を得ることができる。また、第2コンデ
ンサ21への充電は必要に応じて実行される構成である
から、効率よく所要の高圧電圧を得ることができる。
は、第2コンデンサ21の充電制御のためのスイッチ手
段としてスイッチングトランジスタ22を用いた回路構
成を示した。しかし、このスイッチングトランジスタ2
2に代えて、自己保持型のスイッチ素子であるシリコン
制御整流素子(サイリスタ)を用いて回路をより一層簡
単化することができる。
ンデンサ21への充電電流を制御するようにした本発明
による電磁弁駆動装置の別の実施の形態の要部を示す回
路図が示されている。図4に示した電磁弁駆動装置のた
めの電圧発生回路4’は、図2に示した電圧発生回路4
のスイッチングトランジスタ22に代えてサイリスタ5
1を設け、サイリスタ51のカソードとゲートとの間に
抵抗器52とコンデンサ53との並列回路を設け、トラ
ンジスタ32のコレクタをダイオード30及び抵抗器5
4を介してサイリスタ51のゲートに接続した点での
み、電圧発生回路4と異なっている。したがって、図4
の各部のうち、図2に示した各部に対応する部分には同
一の符号を付してそれらの説明を省略する。
圧発生回路4’の動作について説明する。電圧発生回路
4’の場合も、制御回路13によってスイッチングトラ
ンジスタ12が時刻TAにおいてオン、オフ動作を開始
すると(図5(A))、昇圧コイル11の出力端子11
Aに生じたパルス状の高圧電圧VM(図5(B))はダ
イオード15を介して第1コンデンサ14に印加され、
これにより第1コンデンサ14が充電され、第1出力端
子16から所要の高電圧VHを得ることができる。
1の端子電圧が所定レベルである30Vより低いために
判別回路20のトランジスタ40がオンとなる(図5
(D))と、スイッチ制御回路24のトランジスタ32
もオンとなる(図5(E))。しかし、時刻TAにあっ
てはサイリスタ51のカソードの電位が略アースレベル
のままであるからサイリスタ51は未だオフ状態のまま
である。時刻TBにおいて高圧電圧VMのレベルが急激
に立ち上がると、これによりはじめてサイリスタ51が
オンとなり、高圧電圧VMが第2コンデンサ21に印加
され第2コンデンサの充電が行われ、その充電電圧が徐
々に増大する((図5(C))。そして、時刻TCにお
いて高圧電圧VMのレベルが再びアースレベルにまで低
下するとサイリスタ51はオフとなる。
ベル変化に応じてサイリスタ51がオンオフを繰り返
し、第2コンデンサ21への充電が間歇的に実行され
る。このようにして第2コンデンサ21への充電が進
み、時刻TXにおいて駆動用電圧VFのレベルが所定の
レベルである30Vに達すると判別回路20のトランジ
スタ40がオフとなる。しかし、この時点においては高
圧電圧VMのレベルが未だ零となっていないのでサイリ
スタ51はそのオン状態を維持したままである。時刻T
Yにおいて高圧電圧VMのレベルが略零となることによ
りサイリスタ51がオフとなり、高圧電圧VMによる第
2コンデンサ21への充電が以後停止される。このよう
に、サイリスタ51を用いると、逆流防止用のダイオー
ド17(図2参照)は不要となる。なお、電磁弁駆動装
置1の電源投入時においては高電圧VHのレベルは略零
であるから、必ず昇圧回路10が作動し、これにより第
2コンデンサ21への充電が必ず実行される。
のための電圧発生回路のさらに別の実施の形態が示され
ている。この電圧発生回路60は、高電圧VHを得るた
めにバッテリ61の電圧VBを昇圧する昇圧回路62を
有している。この昇圧回路62の構成は、基本的に、図
2に示した昇圧回路10と同一である。したがって、図
6において、昇圧回路10の各部に対応する部分には同
一の符号を付してそれらの説明は省略する、図6に示し
た回路では、スイッチングトランジスタ12のオン、オ
フ駆動は、バッテリ61と昇圧回路62との間に挿入さ
れた抵抗器64の両端に生じる電圧がフィードバックさ
れている充電制御部63からの第1充電制御信号CS1
に基づいて制御される。
高圧電圧VMを利用して駆動用電圧VFを第2出力端子
25から得ることができるようにするため、第2出力端
子25とアースとの間には第2コンデンサ21が接続さ
れている。そして、昇圧コイル11の出力端子11Aに
生じる高圧電圧を第2コンデンサ21に印加するのを制
御するため、その間にはダイオード17とスイッチング
トランジスタ22とが直列に接続されている。29は抵
抗器、31は定電圧ダイオードである。スイッチングト
ランジスタ22のオン、オフは充電制御部63からの第
2充電制御信号CS2に基づいて制御される。
子16、25からの各出力電圧が印加されており、充電
制御部63において高電圧VH及び駆動用電圧VFの各
レベルがそれぞれ規定の第1及び第2レベルに達してい
るか否かが判別される。第1又は第2コンデンサ14、
21の少なくとも一方の充電電圧が対応する所定のレベ
ルに達していない場合には、スイッチングトランジスタ
12をオン、オフ駆動させるための第1充電制御信号C
S1が充電制御部63から出力され、スイッチングトラ
ンジスタ12のゲートに印加される。第1充電制御信号
CS1は、図3(A)に示したパルス信号波形に相応し
たパルス信号であり、これに応答してスイッチングトラ
ンジスタ12のオン、オフが繰り返えされ、昇圧コイル
11の出力端子11Aに高圧電圧VMを生じさせること
ができる。この結果、第1コンデンサ14が充電され
る。ここで、第2コンデンサ21の充電電圧が所定の第
2レベルに達していないと充電制御部63において判別
されている場合には、さらに第2充電制御信号CS2が
出力され、スイッチングトランジスタ22がオンとされ
る。この結果、高圧電圧VMは第2コンデンサ21にも
印加され、第2コンデンサ21がこれにより充電され
る。
圧が所定の第1レベルに達していない場合には、スイッ
チングトランジスタ12がオン、オフ動作して第1コン
デンサの充電電圧が第1レベルに達するまで第1コンデ
ンサへの充電が行われる。また、第2コンデンサ21の
充電電圧が所定の第2レベルに達していない場合には、
スイッチングトランジスタ12がオン、オフ動作すると
共にスイッチングトランジスタ22がオンとなり、第2
コンデンサ21への充電が行われる。このとき、第1コ
ンデンサ14の充電電圧が第2コンデンサ21の充電電
圧と同じか又は低い場合は、第1コンデンサ14への充
電も同時に実行される。第1コンデンサ14の充電電圧
が第2コンデンサ21の充電電圧より高い場合には第2
コンデンサ21のみの充電となる。第2コンデンサ21
の充電電圧が第2レベルに達すれば、スイッチングトラ
ンジスタ22はオフとされる。このとき第1コンデンサ
14の充電電圧が第1レベルに達していればスイッチン
グトランジスタ12のオン、オフ動作も停止せしめられ
る。
のより具体的な構成を示す回路図が示されている。図7
において、図6の各部に対応する部分には同一の符号が
付されている。制御回路13は図2に示したものと同一
であり、昇圧コイル11に直列に接続されている抵抗器
64における電圧降下を検出し、直列接続された1組の
トランジスタ65、66及び抵抗器67を介してオン、
オフ駆動用のパルス信号がスイッチングトランジスタ1
2のゲートに印加される構成となっている。68は電流
制御用のコレクタ抵抗器である。
ンデンサ14の充電電圧が所定の第1レベルに達してい
るか否かを判別するための第1判別回路である。この回
路構成は基本的に図2に示した判別回路23と同一であ
るからその各部と対応する部分に同一の符号を付してそ
の説明を省略する。ここで、コンデンサ70は雑音除去
用に設けられているものである。電圧比較器37は、第
1コンデンサ14の充電電圧が第1レベルより小さい場
合にその出力が高レベル状態となる。電圧比較器37の
出力は、論理ゲート回路71の一方の入力に接続されて
いる。
ンデンサ21の充電電圧が所定の第2レベルに達してい
るか否かを判別するための第2判別回路である。この回
路構成は基本的に図2に示した判別回路23と同一であ
るからその各部と対応する部分に同一の符号を付してそ
の説明を省略する。ここで、コンデンサ72は雑音除去
用に設けられているものである。第2コンデンサ21の
充電電圧が第2レベルよりも小さい場合にトランジスタ
40がオンとなり、トランジスタ40のコレクタ回路に
接続されているトランジスタ73がオンとなる。この結
果、スイッチングトランジスタ22がオンとなり、高圧
電圧VMが第2コンデンサ21に印加され、第2コンデ
ンサ21が充電される。
と第2判別回路71の電圧比較器37の出力とは、論理
ゲート回路74に入力されている。論理ゲート回路74
は、2つの電圧比較器37の出力の少なくとも一方が高
レベル状態になるとその出力が低レベル状態となる論理
となっている。すなわち、第1コンデンサ14又は第2
コンデンサ21の少なくとも一方が所要の充電状態にな
っている場合に、論理ゲート回路74の出力が低レベル
となる構成となっている。
を介してアースされているトランジスタ76のベースと
抵抗器77を介して接続されている。トランジスタ76
のコレクターエミッタ回路は制御回路13の出力とアー
スとの間に接続されており、、論理ゲート回路74の出
力が低レベルとなった場合トランジスタ76がオフとな
り、制御回路13の出力がトランジスタ65、66を介
してスイッチングトランジスタ12のゲートに印加され
る。この結果、スイッチングトランジスタ12がオン、
オフ動作して昇圧コイル11の出力端子11Aに高圧電
圧が発生し、第1コンデンサ14の充電が行われる。ま
た、このとき第2コンデンサ21の充電電圧が所要の第
2レベル以下であると、第2判別回路71によってスイ
ッチングトランジスタ22もオンとされるので、第2コ
ンデンサ21の充電も同時に行われる。
及び第2コンデンサ14、21の充電のために昇圧コイ
ル11及びスイッチングトランジスタ12等を共用する
ことができるので部品点数の削減が図れ、低コスト、小
型化を実現することができる。さらに、第1コンデンサ
14への充電の周期に関係なく第2コンデンサへの充電
を行うことができるので、第2出力端子25から得られ
る駆動用電圧VFのレベル変動を有効に抑えることがで
きる。
したが、本発明はこれらの実施の形態の構成に限定され
るものではない。例えば駆動用電圧VFは、FETのゲ
ート駆動用に用いるほか、適宜の用途に用いることも可
能である。
種々の用途のために用いられる2種類の高電圧を省スペ
ース、低コストにて効率よく発生させることができるよ
うにした電磁弁駆動装置を実現することができる。ま
た、第1コンデンサへの充電周期に関係なく第2コンデ
ンサへの充電を行うことができるので、第2コンデンサ
から安定に所要の電圧を得ることができる。
例を示す概略構成図。
めの各部の信号波形図。
回路図。
めの各部の信号波形図。
路図。
Claims (2)
- 【請求項1】 低圧電源から昇圧コイルへの電流をチョ
ッパ用スイッチング素子によりオン、オフすることによ
り前記昇圧コイルに生じた高圧電圧を第1コンデンサに
蓄えておくようにした昇圧回路を備え、該第1コンデン
サに蓄えられた高電圧を電磁弁高速駆動のため電磁弁駆
動の初期段階において電磁弁に所定時間だけ印加するよ
うにした電磁弁駆動装置において、 第2コンデンサと、 前記昇圧コイルに生じた高圧電圧エネルギーを該第2コ
ンデンサへ供給するのを制御するためのスイッチ手段
と、 前記第2コンデンサの充電電圧が所定レベルに達したか
否かを判別するための判別手段と、 該判別手段に応答し前記第2コンデンサの充電電圧が所
定レベルに達していない場合にのみ前記スイッチ手段を
オンとするための制御手段とを備えたことを特徴とする
電磁弁駆動装置。 - 【請求項2】 低圧電源から昇圧コイルへの電流をチョ
ッパ用スイッチング素子によりオン、オフすることによ
り前記昇圧コイルに生じた高圧電圧を第1コンデンサに
蓄えておくようにした昇圧回路を備え、該第1コンデン
サに蓄えられた高電圧を電磁弁高速駆動のため電磁弁駆
動の初期段階において電磁弁に所定時間だけ印加するよ
うにした電磁弁駆動装置において、 第2コンデンサと、 前記昇圧コイルに生じた高圧電圧エネルギーを該第2コ
ンデンサへ供給するのを制御するためのスイッチ手段
と、 前記第1コンデンサの充電電圧が所定の第1レベルに達
したか否かを判別する第1判別手段と、 前記第2コンデンサの充電電圧が所定の第2レベルに達
したか否かを判別する第2判別手段と、 前記第1及び第2判別手段に応答し前記第1又は第2コ
ンデンサの少なくとも一方の充電電圧が所定のレベルに
達していない場合には前記チョッパ用スイッチング素子
をオン、オフ動作させると共に、前記第2コンデンサの
充電電圧が所定のレベルに達していない場合にはさらに
前記スイッチ手段をオンとする充電制御手段とを備えた
ことを特徴とする電磁弁駆動装置。
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