JPH10190867A - データ回線終端装置の動作モード整合方法および通信装置 - Google Patents

データ回線終端装置の動作モード整合方法および通信装置

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JPH10190867A
JPH10190867A JP9331369A JP33136997A JPH10190867A JP H10190867 A JPH10190867 A JP H10190867A JP 9331369 A JP9331369 A JP 9331369A JP 33136997 A JP33136997 A JP 33136997A JP H10190867 A JPH10190867 A JP H10190867A
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Masumi Kaneuchi
益実 金内
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健治 倉品
Kenzo Kaji
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Texas Instruments Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ディジタル端末機をアナログ電話回線に接続す
るためのモデムの動作モードをアナログ電話回線の起呼
側と被呼側の両端において整合すること。 【解決手段】同期モードで通信を行う場合、電話回線1
00の一端に接続されたディジタル端末機DTE1を操
作して、端末機はモデムDCE1に対して記憶されてい
る相手方のモデムの動作モードを操作指令によって指示
し、モデムはこの指令を解析して動作モード参照データ
を選択し、モデムの動作モードを所定のモードに設定す
る整合方法及び通信装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル端末機
をアナログ電話回線に接続するためのデータ回線終端装
置(DCE:Data Circuit Terminating Equipment) の
動作モード(通信速度、同期方式等の設定値により定ま
る動作態様)をアナログ電話回線の起呼側と被呼側の両
端において整合させる方法および通信装置に関する。
【0002】
【発明の背景】アナログ電話回線を介してディジタル端
末機を接続したデータ通信が普及し、ディジタル端末機
とアナログ電話回線との間において、アナログ信号とデ
ィジタル信号の相互変換を行うためのデータ回線終端装
置としてモデムが広く使われている。即ち、図1に示す
ように、モデムDCE1は端末機DTE1(DTE:Da
ta Terminating Equipment) からのディジタル信号のデ
ータを受け取り、それを定められた変調方式で入力され
たデータを変調して回線側にアナログ信号を出力し、ま
た回線を通して送られてきた相手側からのアナログ信号
をモデムDCE2は定められた復調方式で復調して、そ
のディジタル信号を他端に接続されている端末機DTE
2に出力する機能を有するものである。このように通信
方式にもよるが、DTE1及びDTE2は同時に又は交
互にデータ転送を行うことができる。通信方式には以下
のように種々のものがある。
【0003】 (1) 全二重……同時にデータの入力と出力ができる。 半二重……交互にデータの入力と出力を行う(同一時刻
には入力又は出力の一方のみ可能である)。 (2) 変調方式 周波数変調(FSK) 位相変調(PSK) 直交振幅変調(QAM) (3) 通信速度 300 bps ( bps :1秒当たりの転送ビット数) 1200 bps 2400 bps 4800 bps 7200 bps 9600 bps (4) データ形式 同期 非同期 上記項目(1) 、(2) 、(3) 、及び(4) の各組み合わせで
種々のモードが作られる。データ通信は、信号方式、伝
送方式に種々の方式があり、これらの各方式に適合させ
るため、モデムにおいても複数の方式に対応するため各
種動作モードを備えたものがある。通信の規格として、
国際電信電話諮問委員会(CCITT)勧告V.21、 V.2
2、 V.22 bis、V.23、 V.26 bis、V.27 ter、V.29等の規
格がある。
【0004】電話回線を介してディジタル通信を行うた
めには、通信システムを構成する起呼側と被呼側に設置
されるモデムの動作モードを整合させることが不可欠の
要件となる。従来のモード整合方法は、予め相手方のモ
デムを(1) 手動設定するか、(2) 接続時のシーケンスの
中で設定するか、または(2) 必要に応じモデムを交換す
るものであった。上記の従来の方法においては、回線接
続前に起呼側と被呼側の間で接続条件についての情報交
換を行った上でモデムの整合のための設定を行い、設定
が不可能な場合には、モデム自体を条件が適合するもの
に交換するという煩雑な操作を必要とした。また、多種
類の動作モードに対応することは困難であり、たとえ可
能であったとしても、多数のスイッチを切り替えるなど
煩雑な操作を必要とする欠点があった。
【0005】端末機からモデムに指示を与えモデムの動
作モードを変更するものに Hayes社のSmart modem 2400
がある。この方式は、非同期モードから同期モードへの
切り替えにおいて、コマンドモードとデータモードが区
別されているために、その切り替えが煩わしかったり、
またコマンドモードからデータモードへ又はデータモー
ドからコマンドモードへの切り替えによる通信への悪影
響が無視できない場合がある。更に、Hayes 社のモデム
においては、相手方のモデムの動作モードを知らないと
動作モードの整合ができない欠点がある。そこで、相手
方のモデムの動作モードの如何にかかわらずモデムの動
作モードを整合させることが望まれている。本発明はこ
れらの欠点を改良し、通信回線の送受端にあるモデムの
動作モードの整合を端末機からの指令操作によって自動
的に行う方法を提供することにある。これによって、上
記切り替えの煩わしさが無くなる。
【0006】
【発明の概要】上記課題を解決するために、第1に本発
明は、同期モードで通信を行う場合、通信網の一端に接
続されたディジタル端末機を操作して、端末機はデータ
回線終端装置に対して記憶されている相手方のデータ回
線終端装置の動作モードを操作指令によって指示する手
段を有し、データ回線終端装置はこの指令を解析して動
作モード参照データを選択し、データ回線終端装置の動
作モードを所定のモードに設定する整合方法を提供する
ものである。第2に本発明は、通信網の両端に接続され
た異なる動作モードのデータ回線終端装置を備え、それ
ぞれのデータ回線終端装置に接続されたディジタル端末
機の間において、通信網において使用されている選択信
号用多周波DTMF符合を用いて、DTMFによるモー
ド指示信号を送受することにより、両データ回線終端装
置の動作モードを自動的に一致させることができるもの
である。即ち、起呼側と被呼側とが異なる初期動作モー
ドであっても、起呼側端末機の起動動作によって、起呼
側において所望の動作モードに設定し、被呼側が呼び出
し信号に応じてオフフックした後、起呼側は被呼側に対
し動作モード指示信号をDTMFによるコードで送信
し、このモードが被呼側において設定可能であればこれ
を設定した上で起呼側に応答音を返し整合させる。次に
被呼側において、起呼側が指示したモードが設定できな
い場合には、被呼側は動作可能なモードをDTMFによ
るコードで起呼側に送信し、起呼側においてそのモード
が設定可能であれば、再度起呼側からそのモードの符合
を被呼側に送信し、両者の動作モードを整合させる方法
を提供するものである。
【0007】第3に本発明は、第2の発明に変更を加え
たもので、動作モード指示信号の送信を被呼側から開始
するものである。即ち、起呼側と被呼側とが異なる初期
動作モードであっても、被呼側端末機の起動動作によっ
て被呼側において所望の動作モードに設定し、被呼側は
起呼側に対し動作モード指示信号をDTMFによるコー
ドで送信し、このモードが起呼側において設定可能であ
ればこれを設定した上で被呼側に応答音を返し整合させ
る。次に、起呼側において、被呼側が指示したモードが
設定できない場合には、起呼側は動作可能なモードをD
TMFによるコードで被呼側に送信し、被呼側において
そのモードが設定可能であれば、再度被呼側からそのモ
ードの符合を起呼側に送信し、両者の動作モードを整合
させる方法を提供するものである。
【0008】データ回線終端装置の代表的な一つである
モデム(変復調装置)を用いた実施例について説明す
る。
【0009】
【実施の形態】その1 図2は、本発明による第1の方法を実施するために使用
されるシステムの概要を示し、10は電話回線の一端に
接続されたディジタル端末機DTE1及びモデムDCE
1から構成されるステーション1であって、同期モード
1によって動作する。20、30及び40は交換機をふ
くむ電話回線100の他端に接続されたステーション
2、3及び4であって、ステーション1と同様の機器構
成を有し、それぞれ同期モード2、3及び4によって動
作する。図3において、端末機31はマイクロプロセッ
サMPU、メモリMEM、クロックCLOCK、タイマ
TIMER、ハードディスクDK、ディスク制御部DK
C、回線制御部LINC、シリアル・パラレルインタフ
ェース変換部SIO及び電源POWより構成される。モ
デム32はMPU、CLOCK、SIO、MEM及びP
OWを備える点は、端末機31と同様であり、この他に
ディジタルシグナルプロセッサDSP、アナログ・ディ
ジタル変換部AIC及び電話回線網制御装置NCUを備
えている。端末機31とモデム32はそれぞれのSIO
を介して接続される。
【0010】モデムDCEにおける各機能を説明する。 SIO(Serial Input Output) MPUからの並列データを直列データに変換してDTE
に出力し、DTEからの直列データを並列データに変換
してMPUに出力する。 MPU(Micro Processing Unit) モデムの動作を制御し、データフローの管理を行う。コ
マンド及びインディケーションによるDTEとのステー
タスの対話、変調/復調部への指示、NCUの制御、デ
ータ入出力制御、モデム動作モードの判断及びその制御
等のモデム制御の中枢である。 MEMI及びMEM2(Memory) MPU及びDSPにそれぞれ接続されていて、MPU及
びDSPの動作手順であるプログラムやデータが格納さ
れている。
【0011】DSP(Digital Signal Processor) DTEからのデータをSIO、MPUを経由して受け取
り、それを変調してAICに出力する。AICはそれを
アナログ信号にしてNCUを経て電話回線に出力する。
NCU経由の電話回線からのアナログ信号がAICでデ
ィジタル信号に変換されてDSPに入力され、それを復
調してMPUに出力する。そのデータはSIOを介して
DTEに出力される。 AIC(Analog Interface Circuit) DSPからのディジタル信号をアナログ信号に変換して
NCUに出力し、NCUからのアナログ信号をディジタ
ル信号に変換してDSPに出力する。
【0012】NCU(Network Control Unit) モデムと電話回線を接続する部分で、発呼及び着呼の制
御を行う。 図4は、モデムDCE1の機能を説明するためのブロッ
ク図であって、端末機31からの操作指令及び端末機へ
の情報信号は、モデム32の端末機インタフェイス回路
33を介して送受される。変復調回路35には、動作モ
ード参照データ領域351が設けられており、端末機イ
ンタフェイス回路との間に命令解析及び動作モード設定
回路34が設けられている。端末機からインタフェイス
回路33を経て回路34に入力された操作指令は、命令
解析の後動作モードの設定回路の機能により、その操作
指令に対応したモデムの動作モードのデータを選択し、
それによって変復調回路35の動作モードを相手方と整
合するように設定する。モデム32は通常のモデムと同
様にNCU36を介して電話回線37に接続される。
【0013】この点を再度図3のモデムのブロック図に
より説明する。端末機DTEがモデムに動作モードを決
定する命令を出力すると命令はSIO経由して、MPU
に入力される。MPUは予め決められた命令を解釈し、
それに従った動作モードを選択する。選択された動作モ
ードでモデムが動作するためにMPUはDSPにそのモ
ードを通知し、モード設定を行う。DSPかが動作モー
ドに設定されるための方法は大別して2種類ある。第1
はDSPが指定された動作モードで作業できるように必
要なデータ及び情報を全て又は殆ど全てにわたってMP
UのメモリであるMEM1からMPUが読み出してDS
Pに与える方法、即ちMPUからDSPに必要なデータ
をダウンロードする方法である。第2は動作モードのコ
ードのみをDSPに通知し、DSP自身がそのコードに
従った動作モードになるようにDSPのメモリであるM
EM2からDSP自身が必要なデータを読み出してDP
S自身がセットする方法である。いずれにしてもMPU
及びDSPによりモデムの動作モードが完了した後、M
PUはSIOを経由してDTEに動作の完了を通知す
る。
【0014】図5は、端末機DTE1の機能を説明する
ためのブロック図であって、動作モード設定指示手段4
1を備え、モデムインタフェイス回路42を介してモデ
ムと接続される。各図を参照して、DTE1、、DCE
1が発呼前若しくは着呼前に、DTE1がDCE1に対
して、電話回線の他端に接続されたモデムDCE2、D
CE3、DCE4に対応した動作モードの設定指示を行
い、DCE1の動作モードを変更し、他端のモデムの動
作モードと一致させる。端末機から入力したモード制御
命令は、端末機とモデムとを接続しているCCITT 勧告
V.24 を介してモデムのインタフェイス回路に入力され
る。図6に示すように、この命令は命令解析及び動作モ
ードの設定回路が解析して、それに対応した確認信号で
あるインディケーション(以下、インディケーションと
言う)を端末機に出力する。そのときモデム内の動作モ
ード参照領域と称するメモリ領域に対して、動作モード
設定回路が端末機からの命令に対応したデータをセット
する。これにより、モデムはそのデータに従って端末機
から指示された動作モードで動作することが可能とな
る。
【0015】その2 図7は、本発明による第2の実施形態例であるトーン信
号によるモデムモードの整合方法を説明するための図で
あって、電話回線の両端に設置されたモデムDCE1及
びDCE2の各動作モードを電話回線において使用され
る選択信号用多周波(Dual-Tone Multi Frequency)符号
(以下、DTMF符号と言う。)の組み合わせコードか
らなるモード指示信号DTMF$$によって表す。図1
0は、本発明において使用されるDTMF符号の一例で
ある。この$$は、説明の便宜上2桁の数としたが、こ
れは例示であって2桁に限らず任意の桁数を選定でき
る。モデムDCE1及びDCE2は、モデム回路と電話
回線網制御装置NCUを組み合わせた装置であり、モデ
ム回路は複数のモードに対応することが可能であって、
モードの設定により選択することができる。本発明の方
法を実現するために使用するモデムDCE1とDCE2
及びディジタル端末機DTE1とDTE2の構成は第1
の実施例と同様であり、図3に示されている。
【0016】図7において、動作開始前には起呼側のD
TE1とDCE1が初期動作モードIの状態にあり、被
呼側は初期動作モードIIの状態にあるものとする。動作
が開始されると、起呼側端末機DTE1が動作モードI
設定信号SMD$$をモデムDTE1に送る。この$$
は、モードIに対応する2桁のDTMFディジットであ
る。モデムDCE1は、起呼側始動直後のモード設定信
号SMD$$に応答して、受諾信号VALを端末機DT
E1へ返すことにより端末機DTE1とモデムDCE1
との間の起呼側内部回線を所望の動作モードIに設定す
る。続いて、起呼側モデム装置DCE1は、CCITT 勧告
V.25 bis の起呼要求CRNXXXXの形式等による選択信
号を電話回線へ送出する。この信号 XXXX は、被呼側の
電話番号を表ひディジット列である。被呼側では、呼び
出し信号RTに応じてCCITT 勧告 V.25 bis に手順等の
所定手順に従ってオフフックをする。典型的なオフフッ
ク手順は、呼び出し信号RT着信時に、モデムDCE2
から端末機DTE2へ呼び出し表示信号C1を送り、こ
れに応じて端末機DTE2からモデムDCE2へ端末機
レディ信号ERを返し、これを受けたモデムDCE2か
ら端末機DTE2へ送信可信号CSを送った上でオフフ
ックする。オフフックが起呼側へ伝わるに要する遅延時
間T2を経過して、モデムDCE2がオフフック終了信
号(図示の例では、DTMF“0”の符合)を起呼側へ
送出する。起呼側では、オフフック終了信号の着信によ
るオフフック検出を条件として、モード指示信号(モー
ド1に対するコード符号DTMF$$)を被呼側に送出
する。
【0017】被呼側では、オフフック終了信号の発信直
後のモードI指示信号の着信を条件に、モードI通信信
号REM$$をモデム装置DCE2から端末機DTE2
へ送る。端末機DTE2は、モード1が被呼側で設定可
能であることを条件にモード1設定信号SMD$$をモ
デム装置DCE2へ送る。モデムDCE2は受諾信号V
ALを端末機DTE2へ返すことにより、端末機DTE
2とモデム装置DCE2との間の被呼側内部回線を所望
の動作モードIに設定する。このようにして、電話回線
の両端、即ち起呼側と被呼側のモデムがこの場合動作モ
ードIである同一の動作モードに自動的に整合され、本
発明の目的が達成される。その後被呼側から応答音AT
を起呼側へ送出し通信可能な状態となる。即ち、送受信
可能状態信号DRが両端のモデム装置から対応する端末
機へ送出され、通信が行われる。
【0018】上記の説明においては、モード1指示信号
の授受をオフフック信号と時間的に関連させて説明した
が、本発明はこの例に限定されるものではない。次に、
起呼側が指示した動作モードを被呼側が持っていない場
合の整合方式を図8及び図9により説明する。図7の場
合と同様に、被呼側モデム装置DCE2は起呼側からモ
ードI指示信号DTMF$$を受信すると、モードI通
知信号REM$$を端末機DTE2へ送る。図8の場合
には、端末機DTE2が起呼側の要求する動作モードを
備えていないので、同端末機DTE2が有する動作モー
ドへの変更要求であるモードII設定信SMD@@をモデ
ムDCE2へ送る。モデムDCE2は、受諾信号VAL
を端末機DTE2へ返すと共に変更要求であるモードII
指示信号DTMF@@を起呼側へ送出する。起呼側で
は、直前に送出したモードI指示信号DTMF@@に応
じた被呼側からの信号が応答信号ATではなくモード指
示信号DTMF@@であることから、被呼側の動作モー
ド変更要求を認識する。起呼側のモデム装置DCE1
は、モードII通知信号REM@@を端末機DTE1へ送
る。
【0019】端末機DTE1は、これに応じてモードII
設定信号SMD@@をモデム装置DCE1に与える。こ
の設定信号に応じて、モデム装置DCE1は受諾信号V
ALを端末機DTE1へ返すことにより、端末機DTE
1とモデムDCE1との間の起呼側内部回線を所望の動
作モードIIに設定する。この設定後にモデム装置DCE
1は、モードII指示信号DTMF@@を被呼側へ送出す
る。被呼側では、起呼側と同じ手順で動作モードIIがモ
ードIIに設定され、起呼側への応答音ATの送出が行わ
れ、通信可能な状態になる。こうして図2の例において
も起呼側と被呼側の両端のモデムが同一の動作モードII
に自動的に整合される。
【0020】その3 第3の実施の形態は被呼側が最初に起呼側に対し動作モ
ードの指示をする場合である。被呼側が指示した動作モ
ードを起呼側が持っている場合の整合方法を図11によ
り説明する。モデム装置DCE1及びDCE2は、モデ
ム回路と電話回線網制御装置NCUを組み合わせた装置
であり、モデム回路は複数のモードに対応することが可
能であって、モードの設定により選択することができ
る。本発明の方法を実現するために使用するモデムDC
E1とDCE2及びディジタル端末機DTE1とDTE
2の構成は第1の実施例と同様であり、図3に示されて
いる。
【0021】図11において、動作開始前には起呼側の
DTE1とDCE1が初期動作モード1の状態にあり、
被呼側は初期動作モード2の状態にあるものとする。動
作が開始されると、被呼側端末機DTE2が動作モード
I設定信号SMD$$をモデム装置DCE2に送る。こ
の$$は、モードIに対応する2桁のDTMFディジッ
トである。モデムDCE2は、被呼側始動直後のモード
I設定信号SMD$$に応答して、受諾信号VALを端
末機DTE2へ返すことにより端末機DTE2とモデム
装置DCE2との間の起呼側内部回線を所望の動作モー
ドIに設定する。続いて、起呼側モデム装置DCE1
は、CCITT 勧告 V.25 bis の起呼要求CRN XXXX の形
式等による選択信号を電話回線へ送出する。この信号XX
XXは、被呼側の電話番号を表すディジット列である。被
呼側では、呼び出し信号RTに応じてCCITT 勧告 V.25
bis に手順等の所定手順に従ってオフフックをする。典
型的なオフフック手順は、呼び出し信号RT着信時にモ
デム装置DCE2から端末機DTE2へ呼び出し表示装
置CIを送り、これに応じて端末機DTE2からモデム
装置DCE2へ端末機レディ信号ERを返し、これを受
けてモデム装置DCE2から端末機DTE2へ送信可能
信号CSを送った上でオフフックする。オフフックが起
呼側へ伝わるに要する遅延時間T2を経過して、モデム
装置DCE2がオフフック終了信号(図示の例では、D
TMF“0”の符号)を起呼側へ送出する。
【0022】起呼側では、オフフック終了信号の着信に
よりオフフックを検出する。被呼側はモードI指示信号
(モードIに対するコード符号DTMF$$)を起呼側
に送出する。起呼側では、オフフック信号検出後モード
I指示信号の着信を条件に、モードI通知信号REM$
$をモデム装置DTE1から端末機DTE1へ送る。端
末機DTE1は、モード1が起呼側で設定可能であるこ
とを条件にモードI設定信号SMD$$をモデム装置D
CE1へ送る。モデム装置DCE1は、受諾信号VAL
を端末機DTE1へ返すことにより端末機DTE1とモ
デム装置DCE1との間の起呼側内部回線を所望の動作
モードIに設定する。このようにして、電話回線の両
端、即ち起呼側と被呼側のモデムがこの場合動作モード
Iである同一の動作モードに自動的に整合され、本発明
の目的が達成される。
【0023】その後被呼側から応答音ATを起呼側へ送
出し通信可能な状態となる。即ち、送受信可能状態信号
DRが両端のモデム装置から対応する端末機へ送出さ
れ、通信が行われる。上記の説明においては、モードI
指示信号の授受をオフフック信号と時間的に関連させて
説明したが、本発明はこの例に限定されるものではな
い。次に、被呼側が指示した動作モードを起呼側が持っ
ていない場合の整合方法を図12により説明する。図1
1の場合と同様に、起呼側モデムDCE1は被呼側から
モードI指示信号DTMF$$を受信すると、モードI
通知信号REM$$を端末機DTE1へ送る。図12の
場合には、端末機DTE1が被呼側の要求する動作モー
ドを備えていないので、同端末機DTE1が有する動作
モードへの変更要求であるモードII設定信号SMD@@
をモデムDCE1へ送る。モデムDCE1は、受諾信号
VALを端末機DTE1へ返すと共に変更要求であるモ
ードII指示信号DTMF@@を被呼側へ送出する。被呼
側では、直前に送出したモードI指示信号DTMF$$
に応じた起呼側からの信号がモードII指示信号DTMF
@@であることから、起呼側の動作モード変更要求を認
識する。被呼側のモデムDCE2は、モードII通知信号
REM@@を端末機DTE2へ送る。
【0024】端末機DTE2は、これに応じてモードII
設定信号SMD@@をモデム装置DCE2に与える。こ
の設定信号に応じて、モデム装置DCE2は、受諾信号
VALを端末機DTE2へへ返すことにより、端末機D
TE2とモデムDCE2との間の被呼側内部回線を所望
の動作モードIIに設定する。この設定後にモデムDCE
2は、モードII指示信号DTMF@@を起呼側へ送出す
る。起呼側では、被呼側と同じ手順で動作モードがモー
ドIIに設定され、起呼側への応答音ATの送出が行わ
れ、通信可能な状態になる。こうして図12の例におい
ても起呼側と被呼側の両端のモデムが同一の動作モード
IIに自動的に整合される。
【0025】図13は、上述の動作手順をフローチャー
トを用いて示したものである。本発明は、端末機から直
接モデムにその動作モードを選択し設定することが可能
となるから、(1) 煩雑な手動による動作モードの設定、
変更の際の手間を省くことができ、(2) 異なる動作モー
ドを有する複数のモデムとの通信が可能となる。また、
モデム間でモード指示信号を送受信するので、(3)煩
雑な手動整合の手間を省き、起呼側及び被呼側双方のモ
デムの初期動作モードに無関係に多種類の動作モードに
対応して自動的に動作モードを整合させることができ
る。更には、(4)選択信号として使用するDTMF符
号をそのままモード指示信号として用いるので特別な付
加回路を必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】公衆電話回線を利用した場合のモデムの設置例
である。
【図2】本発明の整合方法を実施するシステムの説明
図、
【図3】本発明の方法を実現するための端末機及びモデ
ムのハードウェア構成図、
【図4】モデムの機能ブロック図、
【図5】端末機の機能ブロック図、
【図6】端末機とモデムとの間の通信手順を示す図、
【図7】本発明の他の方法の通信手順を示す図、
【図8】本発明の他の方法の通信手順を示す図、
【図9】本発明の他の方法を説明するためのフローチャ
ート、
【図10】電話回線において使用されている選択信号用
多周波DTMF符合の一例である。
【図11】本発明の他の方法の通信手順を示す図、
【図12】本発明の他の方法の通信手順を示す図、
【図13】本発明の他の方法を説明するためのフローチ
ャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 住吉 喜久夫 東京都港区北青山3丁目6番12号 青山富 士ビル 日本テキサス・インスツルメンツ 株式会社内 (72)発明者 阿部 賢一 東京都江東区豊洲3丁目3番3号 エヌ・ ティ・ティ・データ通信株式会社内 (72)発明者 金内 益実 東京都江東区豊洲3丁目3番3号 エヌ・ ティ・ティ・データ通信株式会社内 (72)発明者 倉品 健治 東京都杉並区成田西3丁目20番8号 大倉 電気株式会社内 (72)発明者 梶 賢三 東京都杉並区成田西3丁目20番8号 大倉 電気株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1のデータ回線終端装置を介して第1の
    端末装置が通信網に接続され、第2のデータ回線終端装
    置を介して第2の端末装置が前記通信網に接続される通
    信システムにおいて、 前記第1、第2のデータ回線終端装置の動作可能な各動
    作モードに対して、前記通信網のモード指示信号を割り
    当てて前記第1、第2の端末装置にそれぞれ記憶する段
    階と、 前記第1の端末装置が前記第1のデータ回線終端装置に
    対して前記第2のデータ回線終端装置への発呼を指示す
    る段階と、 前記第1のデータ回線終端装置が前記通信網を介して前
    記第2のデータ回線終端装置を呼び出す段階と、 前記第2のデータ回線終端装置が前記通信網を介して接
    続終了信号を前記第1のデータ回線終端装置に送信する
    段階と、 前記第1のデータ回線終端装置が前記通信網を介してモ
    ード指示信号を前記第2のデータ回線終端装置に送信す
    る段階と、 前記第2のデータ回線終端装置の動作モードが前記第1
    のデータ回線終端装置の指示どおりに設定可能である場
    合に、指示された動作モードに設定する段階と、 前記第2のデータ回線終端装置が前記通信網を介して応
    答信号を前記第1のデータ回線終端装置に送信する段階
    と、 前記第1、第2のデータ回線終端装置がぞれぞれ前記第
    1、第2の端末装置に対して送受信可能信号を送る段階
    と、を有するデータ回線終端装置の動作モード整合方
    法。
  2. 【請求項2】第1のモデムを介して第1の端末装置がア
    ナログ電話回線に接続され、第2のモデムを介して第2
    の端末装置が前記アナログ電話回線に接続される通信シ
    ステムにおいて、 前記第1、第2のモデムの動作可能な各動作モードに対
    して、前記アナログ電話回線の選択信号用多周波DTM
    F符号の組み合わせからなるモード指示信号を割り当て
    て前記第1、第2の端末装置にそれぞれ記憶する段階
    と、 前記第1の端末装置が前記第1のモデムに対して前記第
    2のモデムへの発呼を指示する段階と、 前記第1のモデムが前記アナログ電話回線を介して前記
    第2のモデムを呼び出す段階と、 前記第2のモデムが前記アナログ電話回線を介して接続
    終了信号を前記第1のモデムに送信する段階と、 前記第1のモデムが前記アナログ電話回線を介してモー
    ド指示信号を前記第2のモデムに送信する段階と、 前記第2のモデムの動作モードが前記第1のモデムの指
    示どおりに設定可能である場合に、指示された動作モー
    ドに設定する段階と、 前記第2のモデムが前記アナログ電話回線を介して応答
    信号を前記第1のモデムに送信する段階と、 前記第1、第2のモデムがぞれぞれ前記第1、第2の端
    末装置に対して送受信可能信号を送る段階と、を有する
    モデムの動作モード整合方法。
  3. 【請求項3】第1のデータ回線終端装置を介して第1の
    端末装置が通信網に接続され、第2のデータ回線終端装
    置を介して第2の端末装置が前記通信網に接続される通
    信システムにおいて、 前記第1、第2のデータ回線終端装置の動作可能な各動
    作モードに対して、前記通信網のモード指示信号を割り
    当てて前記第1、第2の端末装置にそれぞれ記憶する段
    階と、 前記第1の端末装置が前記第1のデータ回線終端装置に
    対して前記第2のデータ回線終端装置への発呼を指示す
    る段階と、 前記第1のデータ回線終端装置が前記通信網を介して前
    記第2のデータ回線終端装置を呼び出す段階と、 前記第2のデータ回線終端装置が前記通信網を介して接
    続終了信号を前記第1のデータ回線終端装置に送信する
    段階と、 前記第2のデータ回線終端装置が前記通信網を介してモ
    ード指示信号を前記第1のデータ回線終端装置に送信す
    る段階と、 前記第1のデータ回線終端装置の動作モードが前記第2
    のデータ回線終端装置の指示どおりに設定可能である場
    合に、指示された動作モードに設定する段階と、 前記第2のデータ回線終端装置が前記通信網を介して応
    答信号を前記第1のデータ回線終端装置に送信する段階
    と、 前記第1、第2のデータ回線終端装置がぞれぞれ前記第
    1、第2の端末装置に対して送受信可能信号を送る段階
    と、を有するデータ回線終端装置の動作モード整合方
    法。
  4. 【請求項4】第1のモデムを介して第1の端末装置がア
    ナログ電話回線に接続され、第2のモデムを介して第2
    の端末装置が前記アナログ電話回線に接続される通信シ
    ステムにおいて、 前記第1、第2のモデムの動作可能な各動作モードに対
    して、前記アナログ電話回線の選択信号用多周波DTM
    F符号の組み合わせコードからなるモード指示信号を割
    り当てて前記第1、第2の端末装置にそれぞれ記憶する
    段階と、 前記第1の端末装置が前記第1のモデムに対して前記第
    2のモデムへの発呼を指示する段階と、 前記第1のモデムが前記アナログ電話回線を介して前記
    第2のモデムを呼び出す段階と、 前記第2のモデムが前記アナログ電話回線を介して接続
    終了信号を前記第1のモデムに送信する段階と、 前記第2のモデムが前記アナログ電話回線を介してモー
    ド指示信号を前記第1のモデムに送信する段階と、 前記第1のモデムの動作モードが前記第2のモデムの指
    示通りに設定可能である場合に、指示された動作モード
    に設定する段階と、 前記第2のモデムが前記アナログ電話回線を介して応答
    信号を前記第1のモデムに送信する段階と、 前記第1、第2のモデムがぞれぞれ前記第1、第2の端
    末装置に対して送受信可能信号を送る段階と、を有する
    モデムの動作モード整合方法。
  5. 【請求項5】第1のデータ回線終端装置を介して第1の
    端末装置が通信網に接続され、第2のデータ回線終端装
    置を介して第2の端末装置が前記通信網に接続される通
    信装置において、 前記第1のデータ回線終端装置の動作可能な各動作モー
    ドに対して、前記通信網のモード指示信号を割り当てて
    前記第1の端末装置に記憶する手段と、 前記第1の端末装置が前記第1のデータ回線終端装置に
    対して前記第2のデータ回線終端装置への発呼を指示す
    る手段と、 前記第1のデータ回線終端装置が前記通信網を介して前
    記第2のデータ回線終端装置を呼び出す手段と、 前記第2のデータ回線終端装置が前記通信網を介して接
    続終了信号を前記第1の回線終端装置に送信する手段
    と、 前記第1のデータ回線終端装置が前記通信網を介してモ
    ード指示信号を前記第2の回線終端装置に送信する手段
    と、 前記第2のデータ回線終端装置の動作モードが前記第1
    のデータ回線終端装置の指示どおりに設定可能である場
    合に、指示された動作モードに設定する手段と、 前記第2のデータ回線終端装置が前記通信網を介して応
    答信号を前記第1のデータ回線終端装置に送信する手段
    と、 前記第1、第2のデータ回線終端装置がぞれぞれ前記第
    1、第2の端末装置に対して送受信可能信号を送る手段
    と、を有する通信装置。
  6. 【請求項6】第1のモデムを介して第1の端末装置がア
    ナログ電話回線に接続され、第2のモデムを介して第2
    の端末装置が前記アナログ電話回線に接続される通信装
    置において、 前記第1、第2のモデムの動作可能な各動作モードに対
    して、前記アナログ電話回線の選択信号用多周波DTM
    F符号の組み合わせコードからなるモード指示信号を割
    り当てて前記第1、第2の端末装置にそれぞれ記憶する
    手段と、 前記第1の端末装置が前記第1のモデムに対して前記第
    2のモデムへの発呼を指示する手段と、 前記第1のモデムが前記アナログ電話回線を介して前記
    第2のモデムを呼び出す手段と、 前記第2のモデムが前記アナログ電話回線を介して接続
    終了信号を前記第1のモデムに送信する手段と、 前記第1のモデムが前記アナログ電話回線を介してモー
    ド指示信号を前記第2のモデムに送信する手段と、 前記第2のモデムの動作モードが前記第1のモデムの指
    示どおりに設定可能である場合に、指示された動作モー
    ドに設定する手段と、 前記第2のモデムが前記アナログ電話回線を介して応答
    信号を前記第1のモデムに送信する段階と、 前記第1、第2のモデムがぞれぞれ前記第1、第2の端
    末装置に対して送受信可能信号を送る手段と、を有する
    通信装置。
  7. 【請求項7】第1のデータ回線終端装置を介して第1の
    端末装置が通信網に接続され、第2のデータ回線終端装
    置を介して第2の端末装置が前記通信網に接続される通
    信装置において、 前記第1のデータ回線終端装置の動作可能な各動作モー
    ドに対して、前記通信網のモード指示信号を割り当てて
    前記第1の端末装置に記憶する手段と、 前記第1の端末装置が前記第1のデータ回線終端装置に
    対して、前記第2のデータ回線終端装置への発呼を指示
    する手段と、 前記第1のデータ回線終端装置が前記通信網を介して前
    記第2のデータ回線終端装置を呼び出す手段と、 前記第2のデータ回線終端装置が前記通信網を介して接
    続終了信号を前記第1のデータ回線終端装置に送信する
    手段と、 前記第2のデータ回線終端装置が前記通信網を介してモ
    ード指示信号を前記第1のデータ回線終端装置に送信す
    る手段と、 前記第1のデータ回線終端装置の動作モードが前記第2
    のデータ回線終端装置の指示どおりに設定可能である場
    合に、指示された動作モードに設定する手段と、 前記第2のデータ回線終端装置が前記通信網を介して応
    答信号を前記第1のデータ回線終端装置に送信する手段
    と、 前記第1、第2のデータ回線終端装置がぞれぞれ前記第
    1、第2の端末装置に対して送受信可能信号を送る手段
    と、を有する通信装置。
  8. 【請求項8】第1のモデムを介して第1の端末装置がア
    ナログ電話回線に接続され、第2のモデムを介して第2
    の端末装置が前記アナログ電話回線に接続される通信装
    置において、 前記第1、第2のモデムの動作可能な各動作モードに対
    して、前記アナログ電話回線の選択信号用多周波DTM
    F符号の組み合わせコードからなるモード指示信号を割
    り当てて前記第1、第2の端末装置にそれぞれ記憶する
    手段と、 前記第1の端末装置が前記第1のモデムに対して前記第
    2のモデムへの発呼を指示する手段と、 前記第1のモデムが前記アナログ電話回線を介して前記
    第2のモデムを呼び出す手段と、 前記第2のモデムが前記アナログ電話回線を介して接続
    終了信号を前記第1のモデムに送信する手段と、 前記第2のモデムが前記アナログ電話回線を介してモー
    ド指示信号を前記第1のモデムに送信する手段と、 前記第1のモデムの動作モードが前記第2のモデムの指
    示通りに設定可能である場合に、指示された動作モード
    に設定する手段と、 前記第2のモデムが前記アナログ電話回線を介して応答
    信号を前記第1のモデムに送信する手段と、 前記第1、第2のモデムがぞれぞれ前記第1、第2の端
    末装置に対して送受信可能信号を送る手段と、を有する
    通信装置。
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