JPH10187957A - 放射線画像情報読取表示装置 - Google Patents

放射線画像情報読取表示装置

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JPH10187957A
JPH10187957A JP9294014A JP29401497A JPH10187957A JP H10187957 A JPH10187957 A JP H10187957A JP 9294014 A JP9294014 A JP 9294014A JP 29401497 A JP29401497 A JP 29401497A JP H10187957 A JPH10187957 A JP H10187957A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不適正な画像処理が施された場合であって
も、診断性の高い画像を得ることができる放射線画像情
報読取表示装置を提供すること。 【解決手段】 表示手段に、演算手段によって演算され
た画像処理条件に従って処理した画像データに基づく画
像を表示させるとともに、修正手段によって画像処理条
件が修正された場合、修正された画像処理条件に従って
処理した画像データに基づく画像を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、輝尽性蛍光体に蓄
積記録される放射線画像情報を読取及び表示する放射線
画像情報読取表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、放射線画像を得るために、X線写
真法が用いられてきた。この方法は、容易に被写体内に
透視画像が得られ、とくに医療における診断分野におい
て、極めて有力な方法として、多く用いられてきた。し
かし、この方法は人体中の各組織のX線透過率の差が小
さく、またX線が被写体中で散乱されるために得られる
画像のコントラストが小さいこと、X線が人体にとって
有害であること、ラチチュードが狭く、撮影条件が厳し
いこと等の欠点があった。これらの欠点を補うために、
感度が高くラチチュードの広いX線検出器を用いて、X
線画像を電気信号に変換し、画像処理をすることによっ
て、人体に対する影響が少なく、なおかつ高画質の画像
を得る方法が探究されてきた。
【0003】このような放射線写真法の一例として、被
写体を透過した放射線をある種の蛍光体に吸収、蓄積さ
せ、しかる後この蛍光体をある種のエネルギーで励起し
て、この蛍光体が蓄積している放射線エネルギーを蛍光
として放射せしめ、この蛍光を検出して画像化する方法
が考えられている。
【0004】具体的な方法として、例えば米国特許3,
859,527号及び特開昭55−12144号には、
蛍光体として輝尽性蛍光体を用い、励起エネルギーとし
て可視光線及び赤外線から選ばれる電磁放射線を用いる
放射線画像変換方法が提唱されている。
【0005】この方法は、支持体上に輝尽性蛍光体層を
形成した放射線画像変換パネルを用い、この放射線画像
変換パネルの輝尽性蛍光体層に被写体を透過した放射線
を吸収させ、放射線の強弱に対応した放射線エネルギー
を蓄積させ、しかる後この輝尽性蛍光体層を輝尽励起光
で走査することによって、蓄積された放射線エネルギー
を光の信号として取出し、この光の強弱によって画像を
得るものである。
【0006】この最終的な画像は、ハードコピーとして
再生してもよいし、CRT等の受像管上に再生してもよ
い。
【0007】前記輝尽性蛍光体とは、放射線(X線、α
線、β線、γ線、紫外線等)を照射した後、光あるいは
熱等のある種のエネルギーで励起すると、この蛍光体中
に蓄積されている放射線エネルギーに応じて輝尽発光を
示すような蛍光体をいう。
【0008】また、ここで輝尽性蛍光体を含有する層を
有する放射線画像変換パネルとは、輝尽性蛍光体層面を
有する板状(パネル状)、ドラム状あるいは柔軟性のあ
るフィルム状をなすもの等種々の形態のものを総称(以
下単に変換パネルと呼称する)している。
【0009】前記方法は、従来の銀塩写真を用いる放射
線写真システムと比較して、非常に広い放射線露光域に
わたって画像を記録し得るという極めて実用的な利点を
有している。すなわち、前記変換パネルにおいて放射線
露光量と、放射線蓄積後に輝尽励起光によって発光する
輝尽発光の強度あるいは光量とは非常に広範囲にわたっ
て比例することが認められており、従って種々の撮影条
件により放射線露光量が大幅に変動しても前記輝尽発光
の読取りゲインを適当な値に設定して光電変換手段によ
り読取って電気信号に変換し、この電気信号を用いて写
真感光材料等の記録材料、CRT等の表示装置に可視画
像として出力させることによって放射線露光量の変動に
影響されない放射線画像を得ることができる。
【0010】また、この方法によれば、前記変換パネル
に蓄積記録された放射線画像を電気信号に変換した後に
適当な信号処理を施し、この電気信号を用いて写真感光
材料等の記録材料、CRT等の表示装置に可視画像とし
て出力させることによって診断適正の優れた放射線画像
を得られるという極めて大きな効果も期待できる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように撮影条件等の変動による影響をなくし、あるいは
診断適正の優れた放射線画像を得るためには、変換パネ
ルに蓄積記録された放射線画像の記録状態、被写体の部
位、あるいは単純造影などの撮影方法等の画像情報を観
察読影のための可視画像の表示に基づいて前記放射線画
像に適当な信号処理を施すことが必要不可欠である。例
えば、変換パネルに蓄積記録されている放射線画像を読
みとって画像記憶装置に一次記憶させた後、前記画像記
憶装置に記憶されている放射線画像信号を演算処理する
ことによって前記放射線画像の画像情報を抽出し、この
情報に基づいて適当な画像処理条件を求め、この画像処
理条件に基づいて信号処理を施し、診断適正に優れた放
射線画像を得るものである。
【0012】しかしながら、このように放射線画像信号
を演算して得られた画像処理条件は、機械的に得られる
ものであるため、全ての撮影条件に対応することは困難
であり、実際の診断において適正でない場合が生ずるこ
とがある。すなわち、画像を読み取った後に診断性の高
い画像を得ることができないことがある。
【0013】そこで、本発明の目的は、不適正な画像処
理が施された場合であっても、診断性の高い画像を得る
ことができる放射線画像情報読取表示装置を提供するこ
とにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、以
下の構成により達成することができる。
【0015】(1) 放射線画像が記録された放射線画
像変換パネルを読み取って画像データを得る読取手段
と、前記画像データの特徴量に基づいて前記放射線画像
に応じた画像処理条件を求める手段と、前記画像データ
に対して、前記求められた画像処理条件に基づいて処理
を施す処理手段と、前記処理が施された画像データに基
づく画像を表示する表示手段と、画像処理条件を修正す
る修正手段と、を有し、前記修正手段によって修正され
た画像処理条件に基づいて処理を施された画像データに
基づく画像を、前記表示手段に表示することを特徴とす
る放射線画像情報読取表示装置。
【0016】(2) 前記放射線画像の読み取りに応じ
て、前記画像データに基づく画像を前記表示手段に表示
することを特徴とする(1)に記載の放射線画像情報読
取表示装置。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0018】図3は、本発明に係る放射線画像撮影装置
のブロック図で、胸部放射線撮影装置の場合で示す。放
射線源21からの放射線が被写体22の胸部位を通して
放射線変換パネル23に照射される。放射線変換パネル
23は放射線画像情報記録読取部24の前面に装着さ
れ、放射線画像情報記録読取部24内には、半導体レー
ザを用いた光ビーム部41(これはガスレーザ、固体レ
ーザでも良い)、光ビーム部41からの光ビームを放射
線変換パネル23に照射すると共に走査させる光走査器
42、放射線変換パネル23の発する輝尽発光光を検出
する光電変換器43を備える。光電変換器43は、光フ
ァイバからなる集光体43aと輝尽発光波長領域の光の
みを通過させるフィルタ43bとフィルタ43bを通し
た光を電気信号に変換するフォトマル43cで構成され
る。次に、放射線画像情報記録読取部24内には、光電
変換器43からの出力電流を電圧信号に変換する電流−
電圧変換器44と、電流−電圧変換器44の電圧信号を
対数的に増幅する対数増幅器45と、増幅器45の出力
をディジタルデータに変換するA/D変換器46を備え
る。A/D変換器46は、放射線変換パネル23が持つ
広いダイナミックレンジの画像を極力忠実に変換するた
めに輝尽発光光3桁の範囲を10ビットの変換データと
して得る。さらに、放射線画像情報記録読取部24内に
は、A/D変換器46からのデータを入力する制御回路
47を備え、この制御回路47は光ビーム部41の光ビ
ーム強度調整、フォトマル用高圧電源48の電源電圧調
整によるフォトマルのゲイン調整、電流−電圧変換器4
4とA/D変換器46の利得調整及びA/D変換器46
の入力ダイナミックレンジ調整を行うと共に、放射線画
像情報の読取ゲインを総合的に調整する。
【0019】次に、コントロール部25は、コンピュー
タ制御され、中央処理装置(以下CPUと呼称する)5
0はシステムバスSBと画像バスVBとで以下の処理要
素と結合される。画像表示手段(画像モニタ)51は表
示制御部51aを介してCPU50に結合され、記憶手
段としてのフレームメモリ52はフレームメモリ制御部
52aを介してCPU50に結合される。情報入力手段
53はキーボード53a及びLCD表示手段53bから
なり、インターフェイス53cを介してCPU50に結
合される。読取用同期手段54は、CPU50に結合さ
れる読取制御部54aと、この読取制御部54aに結合
されるX線アダプタ54bからなり、放射線源1の駆動
回路10と、制御回路47とに結合される。56は図示
しない外部機器に対するI/Oインターフェース、57
は磁気ディスク装置58(或は外部の光ディスク装置、
磁気テープ装置)に対する磁気ディスク制御部、59は
メモリである。尚、CPU50は外部端末にも結合可能
とされる。
【0020】このような装置の動作は以下に説明する。
【0021】X線撮影される被写体22の識別情報は、
コントロール部25のキーボード53aから入力され
る。この識別情報としては、ID番号、氏名、生年月
日、性別、撮影部位、撮影日時等がある。ただし、撮影
日時は、CPU50内に内蔵されているカレンダ・クロ
ックにより自動的に挿入されるようにしてもよいし、外
部機器でID情報を管理している場合はそれから送って
もらい照合のみ行うようにしてもよい。また、外部端末
で入力されたものを受信して照合のみを行っても良い。
また、ここで入力される識別情報は、その時点で撮影さ
れる患者に関するものだけでも良いし、一連の情報を予
め入力しておいて、後に順に撮影を行っても良い。識別
情報が入力され、被写体22を撮影位置にセットして撮
影を行う。
【0022】撮影ボタンが押されると、CPU50は読
取制御部54aに読取開始を指示する。読取制御部54
aはX線アダプタ54bを経由して駆動回路10を制御
し、放射線源21に対してX線撮影を指示する。放射線
源21は、これによって被写体22に向けて放射線(X
線)を照射する。この放射線は被写体22を透過し、放
射線変換パネル23の輝尽性蛍光体層に被写体22の放
射線透過率分布に従ったエネルギーが蓄積され、そこに
被写体22の潜像が形成される。以上により、X線撮影
が終了する。
【0023】X線撮影が終了すると、光ビーム部41は
ビーム強度が制御された光ビームを発生し、その光ビー
ムは光走査器42で変更され、反射鏡で光路が変更され
放射線変換パネル23に励起走査光として導かれる。放
射線変換パネル23は励起走査光によって、その潜像エ
ネルギーに比例した輝尽発光光を出力する。光電変換器
43は、この輝尽発光光を検出し、入射光に対応した電
流信号を出力する。この出力電流は、電流−電圧変換器
44、増幅器45、A/D変換器46を経て、ディジタ
ル画像データとなり、制御回路47に印加され、コント
ロール部25に転送される。
【0024】図4はコントロール部25における読取制
御部54aの構成ブロック図である。この読取制御部5
4aは、互いに同期して切換えられる入力スイッチSW
1、出力スイッチSW2と、2048画素分の記憶容量
のRAMからなるラインバッファA,Bで構成される。
ここで、ラインバッファA,Bは画像データの主走査方
向の1ラインに相当している。放射線画像情報記録読取
部24からの1ライン目の画像データがラインバッファ
Aに記憶されると、入力スイッチSW1、出力スイッチ
SW2が切換えられ、2ライン目の画像データがライン
バッファBに記憶される。これと同時にラインバッファ
Aの1ライン目の画像データは出力され、画像バスVB
を通して、フレームメモリ52に順次記憶されていく。
1ライン毎に入力/出力スイッチSW1,SW2は切換
えられてラインバッファA/Bは役割を交代していく。
【0025】図5は、フレームメモリ52の構成概略図
である。このフレームメモリ52は、2048*256
0画素分の記憶容量を持つRAMで構成されている。放
射線画像情報記録読取部24で変換され、ラインバッフ
ァA/Bで一次記憶された画像データは、フレームメモ
リ52に1ラインつづ記憶されていく。これと同時に記
憶された画像データは画像バスVBを経由して、表示制
御部51aに転送されたり磁気ディスク制御部57に転
送される。
【0026】フレームメモリ52から表示制御部51a
に画像データを転送するときは、フレームメモリ52か
ら主走査、副走査方向共に4画素おきに読出し、表示制
御部51a内の表示メモリには連続して書き込んでい
く。これは、表示用CRTが512画素*640画素の
表示解像力しか持たないので、主副共に1/4に間引く
ためのものである。また、フレームメモリ52から磁気
ディスク制御部57に画像データを転送するときは、フ
レームメモリ52から連続して読出し、磁気ディスク制
御部57内のFIFOメモリに連続して書き込んでい
く。このように、間引いたり、連続したりしてフレーム
メモリ52をアクセス可能にするために、フレームメモ
リ制御部52aは図1に示す構成としている。
【0027】同図において、基本的には、フレームメモ
リタイミング制御回路61内で全体的なフレームメモリ
52の読み書きタイミングが生成され、X軸方向の主走
査方向アドレスジェネレータ62とY軸方向の副走査方
向アドレスジェネレータ63とでアクセスすべきフレー
ムメモリ52の番地が指定され、データは画像バスVB
を経由して読出し、又は、書込みがなされる。主走査方
向アドレスジェネレータ62は2048画素分に対応さ
せた11ビット、副走査方向アドレスジェネレータ63
は2560画素分に対応させた12ビットで構成される
ほかは同一の構成になる。
【0028】ここでは、4画素おきに読出す場合で説明
する。まず、CPU50は先頭の画素位置のアドレスを
I/Fロジック64を通してラッチ回路65とラッチ回
路66にセットする。次にCPU50はアドレスの増分
である+4をラッチ回路67とラッチ回路68にセット
する。そして、CPU50はフレームメモリタイミング
制御回路61内のコマンドラッチの読出しフラグとX方
向加算フラグをセットし、データ転送の開始を指令す
る。
【0029】この指令で、フレームメモリタイミング制
御回路61は、まずラッチ回路65とラッチ回路66の
先頭の画素位置データをマルチプレクサ69と70を通
してラッチ回路71とラッチ回路72にセットし、これ
らラッチデータをマルチプレクサ73で切り替え、バッ
ファ74を通してフレームメモリアドレスを発生させ
る。このフレームメモリアドレスによる先頭の画素デー
タが読出されると、フレームメモリタイミング制御回路
61はマルチプレクサ69を加減算器75側に切換え
る。加減算器75はラッチ回路67とラッチ回路71の
ラッチデータの加減算を行い、フレームメモリタイミン
グ制御回路61からのタイミング信号毎にラッチ回路7
1の現在値にラッチ回路67の増分+4を加算した画素
位置データを該ラッチ回路71にセットする。この制御
により、フレームメモリタイミング制御回路61は1つ
の画素データが転送される毎に主走査方向アドレスジェ
ネレータ62の+4増分制御を行う。1ラインの転送終
了時は1ラインの転送終了毎に副走査方向アドレスジェ
ネレータ63を上記主走査方向アドレスジェネレータ6
2の操作と同様に行い+4増分制御を行う。また、フレ
ームメモリタイミング制御回路61は、1つの画素を読
出すごとにDARMのフレームメモリ52に対してRA
S、CAS信号を与え、またリフレッシュ動作も制御す
る。上述のような制御により、撮影画像を1/4に間引
きした画像データを得ることができる。間引き率を変更
するときはラッチ回路67及びラッチ回路68への設定
値を変更することで成される。たとえば、ラッチ回路6
7及びラッチ回路68への設定値が+1のとき、連続ア
クセスとなるし、ラッチ回路67への設定値が−1でラ
ッチ回路68への設定値が+1のときには左右反転対画
像を読出すことができる。
【0030】フレームメモリ52から読出された画像デ
ータは、I/Fロジック77及び画像バスVBを介して
転送されるが、CPU50では1ラインづつ転送管理し
ており、表示制御部51aへ転送中に磁気ディスク制御
部57への転送が必要になると該ラインの転送終了時に
該時点のアドレスをストアし、磁気ディスク制御部57
へ転送すべきフレームメモリのアドレスや増分値、コマ
ンドを設定して転送を行う。そして、転送終了時点でス
トアしていたアドレスや増分、コマンド等当を再設定し
て表示制御部51aへの転送を再開する。これは、ラッ
チやレジスタへの設定におけるオーバヘッドが存在し、
実効速度を低下させるが、画像転送に比べて極めて頻度
が少なく、見掛け上並列動作を可能にする。
【0031】また、読取動作中は、放射線画像情報記録
読取部24の制御回路47からフレームメモリ52へ、
フレームメモリ52から表示制御部51aへ又は磁気デ
ィスク制御部57へという転送を上述の用に並列的に行
うが、読取終了とほぼ同時に画像表示手段51への表示
と磁気ディスク装置58へのデータ保管がなされる。
【0032】また、読取終了後、CPU50はラッチ回
路65及びラッチ回路66に先頭アドレスを設定し、ラ
ッチ回路67及びラッチ回路68に+32を設定して磁
気ディスク制御部57内のバッファメモリに転送を行
う。このときの画素数は64*64画素の計4096画
素になる。これは、主副走査共に1/32に画素間引き
を行い、かつ画像を正方形にトリミングした形になる。
CPU50はこの画像データを用い、画像の累積頻度分
布を求め、画像の最適な表示特性である画像処理条件を
求め、表示制御部51a内の表示用ルックアップテーブ
ルの内容を変更する。このように、主副走査共に1/3
2に間引き(画素数は1/1024)するも、画像の持
つ最大値、最小値、中央値などの特徴量や累積頻度分布
はオリジナルの画像データと殆ど変化は起きないことを
本発明者は見い出し、この現象を利用することで演算を
極めて簡略化し、16ビットのマイクロソフトプロセッ
サでも画像の最適な表示特性を得るのに殆ど時間遅れな
く判定できるようにしている。図6乃至図13は各間引
き率における累積頻度分布と頻度分布特性を例示する。
本例でもわかるとおり、オリジナルな画像データの累積
頻度分布(図6)と比較しても、32画素毎に間引いた
累積頻度分布(図11)はほとんど同一の形状をしてお
り、これを用いて画像状態を推定しても問題ない。ま
た、これ以上の間引き率の画像を用いても(図12、図
13)その推定は、あまり狂わないので、ハード的にも
処理時間的にも効果がある。
【0033】また、図9、図10程度であれば、16ビ
ットのCPUを使用しても、さほど大きな処理時間とは
ならず、オリジナル画像データを使用して推定するのと
遜色のない処理を行うことが可能で、効果的である。
【0034】なお、X線画像は、画像周辺部の情報が全
体に対して影響が低く、画像の抽出領域として上部及び
下部を省いて抽出してもその特徴を損なうことは少な
い。このような場合の中央部のみの読取制御や、読取画
像が2048*2560画素よりも相当小さくなるとき
には間引き率を31,30,・・・・と小さくして画像
領域の範囲内で読取を行うなど読取領域と間引き率の適
宜調整をラッチデータの変更で容易に行うことができ
る。
【0035】例として、主走査2048画素、副走査2
464画素の画像を読取る場合、上部及び下部を夫々2
08ラインづつ省いた2048*2048画素の画像を
1/32の画素間引きで64*64画素の抽出データを
得ることができる。これは読取が終了する200ライン
以上前に抽出が完了し、その後に累積頻度分布を計算
し、最大値、最小値、中央値等を算出し、画像処理条件
であるその画像に最適な特性を持つルックアップテーブ
ルデータを作成することも、読取終了前に全ての演算を
終了させることができる。このことは、表示制御部51
a内の表示用ルックアップテーブルを変更すれば、読取
終了とほぼ同時に最適な表示特性でCRT画像の観察を
可能にすることを意味する。
【0036】図2は表示制御部51aのブロック図を示
す。画像バスVBを通した画像データはデータバッファ
80を通して順次表示用メモリ81に書き込まれる。こ
の表示用メモリ81は10ビットデータを512*64
0画素分の記憶容量を持つ。表示用メモリ81の記憶デ
ータは、10ビット(1024レベル)のデータを8ビ
ットに変換する表示用ルックアップテーブル82に順次
転送されて8ビットのデータに変換圧縮され、このデー
タはD/A変換器83でアナログデータに変換され、さ
らにアンプ84で増幅されてCRT用映像信号化されて
CRT表示器に与えられる。表示用メモリ81はメモリ
制御回路85による書込み読出し制御がなされ、またデ
ータ転送制御や同期信号の生成など全体の表示制御が表
示制御回路86によってなされる。これら制御の為の指
令は、CPU50からシステムバスSB及びI/Fロジ
ック87を通して与えられる。
【0037】このような構成の表示制御を以下に説明す
る。
【0038】CPU50による表示用ルックアップテー
ブル82の書き替え制御により、表示はその時点で変化
していく。そこで、CPU50は、撮影開始時に表示制
御回路86に消去指令を与えることでそれまで表示され
ていた画像を消去する。これは、表示用メモリ81とし
てデュアルポートRAMを使用し、読出しポート側から
黒データを書込むことにより1フレーム表示時間で終了
できる。ここで、表示用メモリ81を消去する際に、表
示用ルックアップテーブル82には画像処理条件として
線形なテーブルデータを書込む。これは、読取中の表示
には画像データの全域を観察可能にすることにより、撮
影位置のずれや画像データのおおよその感じを捕らえる
ことを可能にする。例えば、放射線画像情報記録読取部
24ではX線量の3桁の範囲を10ビットに量子化して
ディジタル画像データを得るが、実際に有効な範囲は
1.5桁程度であり、画像データが10ビット(0〜1
023)のレベルのどの当たりに存在するかをCRTで
観察できるようにする。この観察から撮影条件の設定ミ
スにより画像が白や黒レベル近くに位置していないかを
確認可能にするし、再撮影を必要とするか否かを即時に
判定できるようにする。
【0039】CRTの表示画像は、抽出画像データを処
理することにより読取終了とほぼ同時に適切な階調を持
つ画像に変り、診断性の良い画像にされる。このとき、
撮影の照射野や撮影条件が通常と大きく異なる場合、予
め設定する階調特性では十分満足される画像とならない
場合がある。この場合にはキーボード53aの階調制御
用ファンクションキーを走査することで階調を変えるこ
とで対応できる。即ち、X線画像は画像の濃度とその傾
きであるガンマ値が重要であるので、その2つのパラメ
ータを表示用ルックアップテーブル82で変化させるこ
とにより、前述のようにCRTに表示される画像を変更
し、ディジタル的に調整する。このような構成とするこ
とで、表示された画像を見て、画像処理条件が適正か不
適正かを判断することができ、さらに、表示された画像
が不適正で十分満足される画像とならない場合であって
も、即時に画像処理条件を修正でき、しかも、修正後の
画像を画面上で確認できる。
【0040】以上までのことから、撮影後に即座に画像
確認を可能にし、しかも所望の階調性を持つ画像を観察
可能にする。
【0041】また、画像の観察を細部にまで行うときに
は、キーボード53aの拡大とパニング用ファンクショ
ンキーにより、画像の拡大やパニングを行うことも可能
になる。画像の拡大は、間引き率を減らしてフレームメ
モリから表示用メモリ81に転送することで可能である
し、パニングは画像を移動させる量だけ表示用メモリ8
1に転送することで可能であるし、パニングは画像を移
動させる量だけ表示用メモリ81の読出し開始アドレス
をずらし、CRTに新しく表われる分の画像のみを転送
することで実現される。この制御を可能にするために
は、表示用メモリ81は主走査方向、副走査方向共にエ
ンドレスとなるように構成される。
【0042】さらに、撮影方法により、画像が左右反転
しているとき、左右反転用ファンクションキーにより画
像の左右反転を行うことで修正できる。また、被写体名
や生年月日等に入力ミスがあった場合、キーボードによ
る修正が可能となる。
【0043】上述のような確認作業が終了したときに次
の撮影に移るが、この時点で全てのデータは確定し、外
部機器への転送が可能となる。また、次の撮影がなく
て、オペレータが操作をしなくなった一定時間経過後、
自動的にデータを確定させることで外部機器への自動転
送を可能にすることもできる。
【0044】上述の外部機器は、上位のホストコンピュ
ータの場合もあるし、画像を記録するフィルムプリンタ
の場合、さらに両方にすることでも良い。このうち、ホ
ストコンピュータにする場合、画像データを複数ライン
づつ1ブロックとし、磁気ディスク制御部57から読出
して画像バスVBを経由して外部機器用インターフェー
ス中のバッファメモリに転送し、ホストコンピュータへ
転送する事で実現される。また、フィルムプリンタの場
合、CPU50はまずインターフェイス中のルックアッ
プテーブルを設定し、CRTで観察した画像に類似させ
る。そして、画像転送を行い、プリントさせる。
【0045】なお、外部機器は、ホストコンピュータに
してもフィルムプリンタにしても高速処理装置になるの
に対して、磁気ディスク装置58から画像データを読出
しながら転送するのでは実行速度を大きく低下させてし
まうか、または転送が間に合わない場合もある。この問
題には、フレームメモリ52を更に1画面分増設し、読
取用と転送用に切換使用することで実行速度の向上を図
ることができる。また、外部機器へ転送終了した画像に
ついては磁気ディスク装置58の管理情報を削除し、該
磁気ディスク装置58がオーバフローするのを防ぐこと
ができる。
【0046】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、画像を
読み取った後に診断性の高い画像を得ることができる。
すなわち、画像データの特徴量に基づいて求めた画像処
理条件が適正でなく、不適正な画像処理が施された場合
であっても、画像処理条件を修正でき、修正後の画像を
表示手段上で確認できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるフレームメモリの制御回路図。
【図2】本発明における表示制御回路図。
【図3】放射線画像情報読取表示装置の装置構成図。
【図4】コントロール部におけるタイミング制御のブロ
ック図。
【図5】フレームメモリの構成概略図。
【図6】画像データの間引き率(=1)に対するヒスト
グラムを示す測定図。
【図7】画像データの間引き率(=2)に対するヒスト
グラムを示す測定図。
【図8】画像データの間引き率(=4)に対するヒスト
グラムを示す測定図。
【図9】画像データの間引き率(=8)に対するヒスト
グラムを示す測定図。
【図10】画像データの間引き率(=16)に対するヒ
ストグラムを示す測定図。
【図11】画像データの間引き率(=32)に対するヒ
ストグラムを示す測定図。
【図12】画像データの間引き率(=64)に対するヒ
ストグラムを示す測定図。
【図13】画像データの間引き率(=128)に対する
ヒストグラムを示す測定図。
【符号の説明】
21 放射線源 22 被写体 23 変換パネル 24 放射線画像情報記録読取部 25 コントロール部 51a 表示制御部 52 フレームメモリ 52a フレームメモリ制御部 61 フレームメモリタイミング制御回路 62 主走査方向アドレスジェネレータ 63 副走査方向アドレスジェネレータ 81 表示用メモリ 82 表示用ルックアップテーブル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線画像が記録された放射線画像変換
    パネルを読み取って画像データを得る読取手段と、 前記画像データの特徴量に基づいて、前記放射線画像に
    応じた画像処理条件を求める手段と、 前記画像データに対して、前記求められた画像処理条件
    に基づいて処理を施す処理手段と、 前記処理が施された画像データに基づく画像を表示する
    表示手段と、 画像処理条件を修正する修正手段と、を有し、 前記修正手段によって修正された画像処理条件に基づい
    て処理を施された画像データに基づく画像を、前記表示
    手段に表示することを特徴とする放射線画像情報読取表
    示装置。
  2. 【請求項2】 前記放射線画像の読み取りに応じて、前
    記画像データに基づく画像を前記表示手段に表示するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の放射線画像情報読取表
    示装置。
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