JPH10187536A - 半導体装置および半導体メモリ装置 - Google Patents

半導体装置および半導体メモリ装置

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JPH10187536A
JPH10187536A JP8343344A JP34334496A JPH10187536A JP H10187536 A JPH10187536 A JP H10187536A JP 8343344 A JP8343344 A JP 8343344A JP 34334496 A JP34334496 A JP 34334496A JP H10187536 A JPH10187536 A JP H10187536A
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dram
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弘之 水野
Takao Watabe
▲隆▼夫 渡部
Mitsuru Hiraki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクセスするメモリアドレスに対するアクセ
ス時間の均一性を保つとともに、オンチップDRAMをオフ
チップDRAMへのアクセス速度の向上に寄与させ、さら
に、内蔵するメモリとして大容量メモリを使用すること
ができる半導体装置およびそれに用いる半導体メモリ装
置を提供すること。 【解決手段】 CPU(CPUコア)と1次キャッシュ(CAA
1,CDA1)とメモリ装置(オンチップDRAM1)でメモリの
階層構造を作り、前記メモリ装置(DRAM1)がCPUの主記
憶として固定したアドレスにマッピングされる第1のモ
ード(外部メモリ増設なし)およびCPUの2次キャッシ
ュとして動作する第2のモード(外部メモリ増設時)の
2つの使用形態による動作を可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプロセッサとメモリ
を同一チップ上に搭載した半導体装置に係わり、特に、
大容量のメモリを内蔵した半導体装置および該半導体装
置に用いる半導体メモリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積化技術が進み、CPU(中央処
理装置)とメモリを同一チップ上に搭載してワンチップ
化されるようになった。このような半導体集積化技術の
第1の従来例として、例えば、アイ・イー・イー・イ
ー,インターナショナル・ソリッド・ステート・サーキ
ッツ・コンファレンス,ダイジェスト・オブ・テクニカ
ル・ペーパーズ,第216頁〜第217頁,1996年
(IEEE INTERNATIONAL SOLID-STATE CIRCUITS CONFERENC
E DIGEST OF TECHNICAL PAPERS, 1996)に記載されてい
るものがある。この第1の従来技術は、ワン・チップ上
にCPUと2KBの1次キャッシュおよび2MBのDRAMを
集積したものであり、CPUと同一チップ上に大容量のDRA
Mを混載させて設けることによりCPUとDRAM間のデータ転
送のバンド幅を高め、それによって高速化を行ってい
る。
【0003】また、第2の従来技術として、例えば、特
開平1−142844号公報に記載されたものがある。
この第2の従来技術は、半導体集積回路に内蔵したメモ
リを、キャッシュメモリとしても使用でき、また通常の
メモリとしても使用できるように構成したものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記第1の従来技術に
は次のような問題点がある。すなわち、CPUと大容量メ
モリ(DRAM)をワン・チップ化したDRAM混在CPUにおい
て、新たにチップ外にDRAMを増設した場合、このチップ
外に増設したDRAMすなわちオフチップDRAMからCPUへの
データ転送速度は、オンチップDRAMからCPUへのデータ
転送速度よりも遅くなる。従って、CPUのメモリ空間中
でオフチップDRAMに割り付けられているメモリ空間への
アクセスは、オンチップDRAMに割り付けられているメモ
リ空間へのアクセスよりも遅くなり、その結果、アドレ
スによってアクセス速度が異なることになり、アクセス
時間の均一性が保たれないという問題点がある。またさ
らに、オンチップDRAMは、増設したオフチップDRAMへの
アクセスの処理速度の向上に全く寄与していないという
問題点がある(以下、これらの問題点を第1の課題と呼
ぶ)。
【0005】またさらに、上記第2の従来技術は次のよ
うな問題点がある。すなわち、第2の従来技術を実現す
るメモリとして、DRAMやフラッシュメモリ等のような大
容量のメモリ技術を使用することができない。なぜな
ら、DRAM等のようなセル面積が小さく大容量化が可能な
メモリは、一般的にいって、そのアクセス速度が遅いか
らである。一般に、CPUコアをRISCアーキテクチャで構
成した場合、1次キャッシュのレイテンシは1であるこ
とが好ましく、大きくても高々2である必要がある。容
量の大きな低速の内部DRAMメモリを1次キャッシュにす
るのでは、この条件を満たすことは困難である。この条
件を満たすためには、SRAM等のセル面積の大きなメモリ
しか使用できず、その場合にはCPU上に混載できるメモ
リの容量が限られてしまうという問題点がある(以下、
この問題点を第2の課題と呼ぶ)。本発明の目的は、上
記第1の課題および第2の課題を一挙に解決し、アクセ
スするメモリアドレスに対するアクセス時間の均一性を
保つとともに、オンチップDRAMをオフチップDRAMへのア
クセス速度の向上に寄与させ、さらに、内蔵するメモリ
として大容量メモリを使用することができる半導体装置
および該半導体装置に用いる半導体メモリ装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、オンチップDRAMとCPUの他に1次キャッ
シュを設け、CPUと1次キャッシュとオンチップDRAMと
いうメモリの階層構造を作る。さらに、そのDRAM混在CP
Uにおいて、オフチップDRAMを増設しない場合には、オ
ンチップDRAMはCPUの固定されたアドレスにマッピング
し、主記憶として使用する。オフチップDRAMを増設した
場合には、オンチップDRAMはCPUの大容量オンチップキ
ャッシュとして働くようにする。さらに、オンチップDR
AMの全部あるいは一部を以下に述べる手段で高速化して
もよい。 (1)複数のDRAMセルに同じ情報を格納し、アクセス時
に複数の該DRAMセルを用いて読み出す。 (2)一部のDRAMセルをセンスアンプに接続しているビ
ット線と分離する。
【0007】さらに詳しくは、上記目的を達成するため
に、本発明の半導体装置は、CPU(CPUコア)と1次キャ
ッシュ(CAA1,CDA1)とメモリ装置(DRAM1)から構成
される半導体装置において、前記メモリ装置(DRAM1)
がCPUの主記憶として固定したアドレスにマッピングさ
れる第1のモードおよびCPUの2次キャッシュとして動
作する第2のモードの使用形態を有することを特徴とし
ている(図2、図3、図4)。
【0008】前記第1のモードは前記半導体装置外部に
外部メモリ装置を接続しない使用形態(図2)であり、
前記第2のモードは前記半導体装置外部に外部メモリ装
置(DRAM2)を接続した使用形態(図3)であることを
特徴としている。また、前記第1のモードと前記第2の
モードは、前記半導体装置外部から入力されるモード信
号により(図3のCDCNT1)、または、前記CPU内に設け
られているレジスタ(図4のREG1)の内容によって決定
されることを特徴とする。さらに、前記メモリ装置はD
RAMによって構成されること(図11)、前記CPU(C
PUコア)と前記1次キャッシュ(CAA1,CDA1)とメモリ
装置(DRAM1)は、同一半導体基板上に搭載されている
ことを特徴としている。
【0009】また、上記目的を達成するために、本発明
の半導体メモリ装置は、複数のワード線(WL0〜WL255)
と、複数のビット線(DL0〜DL15,DLB0〜DLB15)と、該
複数のワード線と該複数のビット線の交点に配置される
メモリセルとからなるメモリセルアレイを有する半導体
メモリ装置において、該半導体メモリ装置は、少なくと
も、モードAと、該モードAより小記憶容量で高速アク
セス可能なモードBの二つの使用形態を有することを特
徴としている(図14、16)。前記モードBにおける
アクセス時に選択するワード線の数を、前記モードAに
おけるアクセス時に選択するワード線の数よりも多くし
たこと、前記モードBは、常に同じ情報が少なくとも二
つ以上のメモリセルに記憶される使用形態であることを
特徴としている(図14)。
【0010】第1の複数のワード線(WL128〜WL255)
と、第1のビット線(EL0〜EL15,ELB0〜ELB15)と、該
第1の複数のワード線と該第1のビット線との交点に配
置される複数のメモリセルとを含んで構成される第1の
メモリセルアレイと、第2の複数のワード線(WL0〜WL1
27)と、第2のビット線(DL0〜DL15,DLB0〜DLB15)
と、該第2の複数のワード線と該第2のビット線との交
点に配置される複数のメモリセルとを含んで構成される
第2のメモリセルアレイと、該第2のビット線に現れる
信号を増幅するセンスアンプ(Q1〜Q4)と、該第1のビ
ット線と該第2のビット線との接続を制御するスイッチ
手段(HSW)とを有し、該第1のビット線に現れる信号
は、該スイッチ手段及び該第2のビット線を介して該セ
ンスアンプに伝達され、前記モードAの使用形態のとき
には、該スイッチ手段は導通状態になり、該第1のメモ
リセルアレイと該第2のメモリセルアレイは同じアクセ
スタイムでアクセスされ、前記モードBの使用形態のと
きには、該スイッチ手段は非導通状態になり、該第1の
メモリセルアレイは使用されず、該第2のメモリセルア
レイだけが前記モードAの場合より高速にアクセスされ
ることを特徴としている。また前記第1の複数のワード
線の数と、前記第2の複数のワード線の数はともに2の
べき乗で表されることを特徴とし、また前記モードBの
ときには、該複数のワード線のうち少なくとも一本は、
該半導体メモリ装置に入力される如何なるアドレスに対
しても選択されないことを特徴としている(図16)。
さらに、前記メモリセルはDRAMメモリセルによって
形成されていることを特徴としている。
【0011】上述した半導体装置を構成するメモリ装置
を前記半導体メモリ装置によって実現するとともに、前
記第1のモードを前記モードAによって実現し、前記第
2のモードを前記モードBによって実現することを特徴
としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面を
参照して詳細に説明する。図1は本発明の最も基本的な
実施例の構成図である。同図において、CAA1は1次キャ
ッシュ用タグアレイ1、CDA1は8KBの1次キャッシュ
用データアレイ1、CAA2は2次キャッシュ用タグアレイ
2、CDA2は2MBの内部DRAMメモリDRAM1、BUSCはバス
コントローラを示しており、これらはCPUコアとともに
同一半導体チップ内に形成され、全体としてマイクロプ
ロセッサCPU1を構成している。
【0013】上記のように構成されたマイクロプロセッ
サCPU1において、CPUコアから出力されているバスBUS
に、2次キャッシュ用タグアレイ2(CAA2)、内部DRAMメ
モリ(DRAM1)CDA2、1次キャッシュ用タグアレイ1(CAA
1)、1次キャッシュ用データアレイCDA1、バスコントロ
ーラBUSCが接続されており、またバスコントローラBUSC
からは半導体チップ外部に向けて外部バスEXTが接続さ
れている。さらに、2次キャッシュ用タグアレイ2(CAA
2)にはマイクロプロセッサCPU1の外部からDRAMモード信
号CDCNT1が入力されている。内部DRAMメモリ(DRAM1)CDA
2は、CPUコアと同一半導体チップ上に形成されているた
め、CPUコアとの接続が高バンド幅になるように設計さ
れている。マイクロプロセッサCPU1に入力されるDRAMモ
ード信号CDCNT1によって、以下に示すようにマイクロプ
ロセッサCPU1の動作モードを変化させることができる。
【0014】図2は、図1に示した本発明の実施例の一
使用形態を説明するための図であり、(A)は接続構成
図、(B)はマッピング図である。同図(A)では、マ
イクロプロセッサCPU1の外部バスEXTにI/O装置(例
えば、キーボートなどの入力装置のコントローラやディ
スプレイコントローラ,ディスクコントローラなど)が
接続されている。また、DRAMモード信号CDCNT1は接地さ
れており、“L”レベルに固定されている。この構成の
場合は、同図(B)に示すように、1次キャッシュ用タ
グアレイ1(CAA1)と1次キャッシュ用データアレイ1(C
DA1)とで構成されている1次キャッシュはその内部DRAM
メモリ(DRAM1)CDA2の内容をキャッシングする。このと
き内部DRAMメモリCDA2は、CPUコアのメモリ空間である
アドレスの$00000000番地〜$001FFFFF番地にマッピング
され、2MBの主記憶として働く。主記憶としての内部
DRAMメモリ(DRAM1)CDA2は、CPUコアとの接続が高バンド
幅になるように設計されているため、CPUコアは内部DRA
Mメモリ(DRAM1)CDA2と高速にデータ通信を行え、それに
よって高速処理が可能になる。以下、図2(B)のよう
な、内部DRAMメモリ(DRAM1)CDA2を主記憶とするこのモ
ードを「第1のモード」と呼ぶ。
【0015】図3は、図1に示した実施例の他の使用形
態を説明するための図であり、(A)は接続構成図、
(B)はマッピング図である。同図(A)では、外部バ
スEXTに図2(A)に示したI/O装置の他に外部メモ
リ装置として容量16MBの外部DRAMメモリDRAM2が接
続されている。また、DRAMモード信号CDCNT1は電源電位
に接続されている。このとき、内部DRAMメモリ(DRAM1)C
DA2は2次キャッシュ用タグアレイ2(CAA2)とともに2
次キャッシュを構成し、1次キャッシュ用タグアレイ1
(CAA1)と1次キャッシュ用データアレイ1(CDA1)とで構
成されている1次キャッシュとマイクロプロセッサCPU1
の外部に接続された外部メモリ装置の間で2MBの大容
量・高バンド幅キャッシュとして機能する。図3(B)
はこの時のメモリ空間のマッピングの様子を示してい
る。以下、図3(B)に示すような、内部DRAMメモリ(D
RAM1)CDA2を2次キャッシュとするモードを「第2のモ
ード」と呼ぶ。
【0016】なお、図3(A)では、外部メモリ装置と
してDRAMを使用しているが、記憶機能を有するメモリ装
置であれば他の如何なる種類のものであってもよい。例
えば、カード型の不揮発性メモリでもよい。また、バス
コントローラBUSCは必要でなければ特に設置する必要は
なく、単にCPUコアからのバスBUSと外部バスEXTを接続
するバッファであってもよい。
【0017】ここで、図3(A)の構成において、内部
DRAMメモリ(DRAM1)CDA2を主記憶として用いるととも
に、外部DRAMメモリDRAM2を前記内部DRAMメモリ(DRAM1)
CDA2と連続した固定した主記憶メモリ空間にマッピング
する構成を考える。この場合は、内部DRAMメモリ(DRAM
1)CDA2の2MBに主記憶メモリ空間($00000000〜$001FF
FFF)が固定的にマッピングされ、外部DRAMメモリDRAM
の16MBにこれと連続する固定した主記憶メモリ空間
($00200000〜$011FFFFF)がマッピングされる(以下、
この構成を「従来構成」と呼ぶ)。この「従来構成」に
は次のような問題がある。
【0018】(1)CPUコアからのアクセス速度は、内
部DRAMメモリ(DRAM1)CDA2のメモリ空間($00000000〜$00
1FFFFF)と外部DRAMメモリのメモリ空間($00200000〜$01
1FFFFF)とで異なる、つまり、アクセスするアドレスに
よって異なることになり、主記憶へのアクセス時間の均
一性が保たれない。この場合は、例えば、アプリケーシ
ョンを主記憶にロードする際、ロードするアドレスによ
ってアプリケーションの処理速度が変化してしまうとい
う問題が生じる。 (2)全メモリ空間の大部分を占めているメモリ空間$0
0200000〜$011FFFFFのアクセスでは、CPUコアと同一の
半導体チップ上に形成した高バンド幅の内部DRAMメモリ(DR
AM1)CDA2が活用されないという問題が生じる。
【0019】しかしながら、上述した本発明の「第2の
モード」の構成にすれば、CPUコアと同一の半導体チッ
プ上に形成した高バンド幅な内部DRAMメモリ(DRAM1)CDA
2は高速な2次キャッシュとして働くため、次のような
顕著な効果を有する。 (a)高バンド幅の内部DRAMメモリ(DRAM1)CDA2は、外
部DRAMメモリDRAM2の実効的なレイテンシ短縮に役立つ
という効果がある。 (b)主記憶として使えるメモリは、図3(B)に示し
たように$00000000から$00FFFFFFまでになり、「従来構
成」の場合の$00000000〜$011FFFFFより小容量になる
が、アクセス時間は一定に保たれるという効果がある。
【0020】以下に、上記「第1のモード」と「第2の
モード」と「従来構成」での実効的なレイテンシを計算
する。ここで、1次キャッシュ用タグアレイCAA1と1次
キャッシュ用データアレイCDA1とで構成されている1次
キャッシュのレイテンシを1,ヒット率を90%、内部
DRAMメモリ(DRAM1)CDA2のレイテンシを3、それを2次
キャッシュ用タグアレイCAA2とともに2次キャッシュと
して用いたときのレイテンシを3,ヒット率を99%、
外部DRAMメモリDRAM2のレイテンシを12と仮定する。
【0021】(1)「第1のモード」の場合:主記憶メ
モリ空間は$00000000から$001FFFFFまでの2MBで、実
効レイテンシは1.2(=1×0.9+3×0.1)と
なる。 (2)「第2のモード」の場合:主記憶メモリ空間は$0
0000000から$00FFFFFFまでの16MBで、実効レイテン
シは1.209(=1×0.9+3×0.1×0.99
+12×0.1×0.01)となる。
【0022】(3)「従来構成」の場合:主記憶メモリ
空間は$00000000から$011FFFFFまでの18MBで、実効
レイテンシは、メモリ空間$00000000から$001FFFFFまで
の2MBのレイテンシは1.2(=1×0.9+3×
0.1)、メモリ空間$00200000から$011FFFFFまでの1
6MBのレイテンシは2.1(=1×0.9+12×
0.1)となる。 以上のように、本発明では、「第2のモード」の構成に
よって「従来構成」におけるレイテンシを約42%低減
させることができる。また、「第1のモード」は高バン
ド幅の内部DRAMメモリを最大限に使用した使用方法であ
るが、「第2のモード」でのレイテンシもそれとほとん
ど変わらない値が得られることがわかる。
【0023】上述した計算においては外部DRAMメモリDR
AM2のレイテンシは12と仮定したが、その値が大きく
なるとさらに本発明の効果が大きくなる。低電力システ
ムを構築するためには外部バスのバス周波数を極めて低
く設定する方法が有効である。その場合、外部DRAMメモ
リDRAM2のレイテンシは大きくなる。この場合でも本発
明の方法により低電力システムの性能を維持することが
可能になる。
【0024】図1ないし図3で説明した本発明の実施例
では、マイクロプロセッサCPU1のモード(「第1のモー
ド」か「第2のモード」)を、マイクロプロセッサCPU1
外部から入力されるDRAMモード信号CDCNT1によって決定
しているが、図4は、CPUコア内にあるレジスタREG1に
格納されている情報によって決定するようにした実施例
である。このレジスタREG1はマイクロプロセッサCPU1の
ステータスレジスタの一つのフラグでもよいし、特別に
設けたレジスタであってもよい。要は、現在のマイクロ
プロセッサCPU1のモード(「第1のモード」か「第2の
モード」)を保持できるものであれば他の如何なるもの
でもよい。この場合、マイクロプロセッサCPU1は、例え
ば、レジスタREG1の内容が“0”の場合には「第1のモ
ード」として、“1”の場合には「第2のモード」とし
て動作するように構成しておく。
【0025】さらに、マイクロプロセッサCPU1を「第1
のモード」で動作させるか、「第2のモード」で動作さ
せるかの決定手段は、特に限定されないが、例えば、外
部バスに外部DRAMメモリDRAM2等の主記憶となり得る外
部メモリ装置が接続されているかどうかによって決定す
るようにしてもよい。この場合、例えば、外部メモリ装
置が接続されていなければ「第1のモード」に、接続さ
れていれば「第2のモード」に決定するなどが考えられ
る。
【0026】図5は、この方法によるレジスタREG1の設
定方法の実施例である。図5は、レジスタAを用いてメ
モリ空間を検索し、外部メモリ装置が接続されている場
合には「第2のモード」に、接続されていない場合には
「第1のモード」に設定するフローを示している。
【0027】さらに詳細に説明すると、まず、ステップ
101において、レジスタAに“00000000”を
格納しておく。次に、ステップ102において、レジス
タAの内容の物理アドレスに外部メモリが存在するか否
かを判定する。レジスタAの内容の物理アドレスに外部
メモリが存在すれば(ステップ102:Y)、レジスタ
Aをインクリメントする(レジスタAの内容を“000
00001”にする)。ここで、レジスタAの内容のア
ドレスに外部メモリが存在するかどうかの判定は、例え
ばそのアドレスに$55を書き込み、再度読み出して、そ
の内容が$55かどうかを検査し、$55であれば外部メモリ
が存在すると判定すればよい。次に、ステップ104に
おいて、レジスタAの内容がステップ101で格納した
“00000000”であるか否かを判定し、“000
00000”であればモード“1”に設定し、それ以外
であればモード“2”を設定する。なお、図5のステッ
プ102〜104では、外部メモリが存在するか否かだ
けを判断しているが、実際には外部メモリの容量を検出
し、予め決められた所定の値以上の容量(モード2に設
定することが効果的になる容量)を有する場合にのみモ
ード2に設定するようにしてもよい。なお、特に限定し
ないが、このモード設定動作は、マイクロプロセッサCP
U1の電源を入れた直後に、例えばオペレーションシステ
ムのブート時に行うとよい。
【0028】マイクロプロセッサCPU1へのモードの指定
方法として、図1あるいは図4以外にも様々考えられる
が、モードを決定できるものであれば他の如何なる方法
であってもよいことはいうまでもない。
【0029】図6は、1次キャッシュ用タグアレイCAA
1、および、1次キャッシュ用データアレイCDA1の一実
施例である。この構成はダイレクトマップ形式のキャッ
シュの構造になっている。以下、キャッシュは基本的に
ダイレクトマップ形式の実施例を示すが、例えば、A.J.
Smith, "Cache Memories", Computer Surveys, Vol.14,
No. 3, September 1982のFigure 2に記載されているよ
うなセットアソシアティブ形式のものや、フルアソシア
ティブ形式のであってもよい。図6において、CMP1は1
9ビットの比較器、DEC1およびDEC2は8ビットのデコー
ダを示している。また、TARY1はタグメモリアレイで、D
ARY1はデータメモリアレイである。特に限定はしない
が、タグメモリアレイTARY1およびデータメモリアレイD
ARY1はSRAMメモリセルで構成すればよい。
【0030】CPUコアからアドレス(ADDRESS)
が入力されると、デコーダDEC1およびDEC2はアドレスの
5ビット目から12ビット目の8ビット(101および10
2)をデコードする。これらのデコーダDEC1およびDEC2
からのデコード信号により、タグメモリアレイTARY1お
よびデータメモリアレイDARY1からそれぞれ一行がデー
タ103と104として読み出される。タグメモリアレイTARY
1から読み出された19ビットのデータ103と、アドレス
(ADDRESS)のタグ部である13ビット目から3
1ビット目の19ビット(100)を比較器CMP1で比較す
る。比較結果が一致していれば、ヒットとしてヒット信
号105を出力し、例えば、読み出しの場合、データメモ
リアレイDARY1から読み出された256ビットのデータ104
をCPUコアに出力する。書き込みの場合、CPUコアからの
入力データをデータメモリアレイDARY1に書き込む。
【0031】図7は2次キャッシュ用タグアレイCAA2の
実施例である。図6の場合と同様に、ダイレクトマップ
形式のキャッシュの構造になっているが、セットアソシ
アティブ形式のものや、フルアソシアティブ形式のもの
でもよい。ただし、内部DRAMメモリが、例えば2MBな
ど大容量の場合には以下の理由でダイレクトマップ形式
の方が得策である。 (1)1MB以上の大容量のキャッシュのヒット率は、
キャッシュの連想形式の依存性が少ない。 (2)大容量のキャッシュではタグアレイの面積が大き
くなる。従って、セットアソシアティブ形式等を採用す
れば、さらにタグアレイの面積が増加し、チップ面積増
加につながる。特に図示しないが、例えばCAM(Cont
ent AddressableMemory)を用いてフルアソシアティブ
方式にしてもよい。その場合、「第1のモード」ではC
AMの中のデータはリプレース禁止にし、図7のような
デコーダの機能を実現できるようにプログラミングすれ
ばよい。
【0032】図7において、CMP2およびCMP3は11ビッ
トの比較器、MUX1は1ビットのセレクタ、DEC3は16ビ
ットのデコーダを示している。また、TARY2はタグメモ
リアレイである。特に限定はしないが、タグメモリアレ
イTARY2はSRAMメモリセルで構成すればよい。CPUコアか
ら31ビットのアドレス(ADDRESS)が入力され
ると、デコーダDEC3はこのアドレスの5ビット目から2
0ビット目の16ビット(201)をデコードする。この
デコード信号により、タグメモリアレイTARY2から一行
が11ビットのデータ(205)として読み出される。こ
の11ビットのデータ(205)とアドレス(ADDRE
SS)のタグ部である21ビット目から31ビット目の
11ビット(200)を比較器CMP2で比較し、その比較結
果を比較出力202(一致のとき1)として出力する。ま
た、アドレス(ADDRESS)のタグ部である21ビ
ット目から31ビット目の11ビット(200)が全て
“0”かどうかを比較器CMP3で比較し、その比較結果を
比較出力203(一致のとき1)として出力している。セ
レクタMUX1は、DRAMモード信号CDCNT1が“1”のとき比
較出力202を、DRAMモード信号CDCNT1が“0”のとき比
較出力203を、ヒット信号HIT1として選択出力する。
【0033】以上説明した動作から明らかなように、
「第1のモード」の場合、DRAMモード信号CDCNT1に
“0”が設定されるので、ヒット信号HIT1に一致出力が
得られるのはアドレスのタグ部の21ビット目から31
ビット目が全て“0”の時だけである。これにより内部
DRAMメモリDRAM1はメモリ空間に固定してマッピングさ
れる。また、「第2のモード」の場合、DRAMモード信号
CDCNT1に“1”が設定されるが、ヒット信号HIT1に一致
出力が得られるのは2次キャッシュ用タグアレイCAA2で
一致出力が得られたとき、すなわちタグメモリアレイTA
RY2の11ビット出力(205)とアドレスのタグ部の21
ビット目から31ビット目の11ビットが一致したとき
である。このヒット信号HIT1を用いることにより、内部
DRAMメモリ(DRAM1)CDA2はキャッシュとして動作させる
ことができる。このように、図7の実施例構成によっ
て、図2(B)あるいは図3(B)に示すような内部DR
AMメモリDRAM1の2種類の動作モードを、DRAMモード信
号CDCNT1によって制御することが可能になる。
【0034】図8は、図3(A)および(B)に示した
「第2のモード」とは別のモードの実施例を示す図であ
る。図8も、図3(B)と同様に、図3(A)に示した
ように外部バスEXTに外部DRAMメモリDRAM2を接続した場
合のメモリ空間の構成例を示している。しかしながら、
図3(B)では内部DRAMメモリDRAM1の全てを2次キャ
ッシュとして動作させているのに対して、図8では内部
DRAMメモリDRAM1の容量の半分(1MB)をアドレス$00
000000から$000FFFFFまでのアドレスに主記憶として固
定してマッピングし、残りの半分(1MB)を2次キャ
ッシュとして動作させている点が異なっている(以下、
図8のモードを「第3のモード」と呼ぶ)。
【0035】次に、図8示した「第3のモード」の実効
的なレイテンシを計算する。ここでは、1次キャッシュ
用タグアレイCAA1と1次キャッシュ用データアレイCDA1
とで構成されている1次キャッシュのレイテンシを1、
ヒット率を90%、内部DRAMメモリDRAM1のレイテンシ
を3、それを2次キャッシュ用タグアレイCAA2とともに
2次キャッシュとして用いたときのレイテンシを3、ヒ
ット率を98%、外部DRAMメモリDRAM2のレイテンシを
12と仮定する。主記憶メモリ空間は$00000000から$01
0FFFFFまでの17MBであり、上記のレイテンシを仮定
した場合の実効レイテンシはメモリ空間$00000000から$
000FFFFFまでの1MBは1.2(=1×0.9+3×
0.1)、メモリ空間$00100000から$010FFFFFまでの1
6MBは1.218(=1×0.9+3×0.1×0.
98+12×0.1×0.02)となる。
【0036】以上の計算からわかるように、「第3のモ
ード」を設けることにより、「第2のモード」のレイテ
ンシ1.209とほとんど変わらないレイテンシで主記
憶の大部分をアクセスでき、さらにメモリ空間$0000000
0から$000FFFFFまではより高速にアクセスできる。従っ
て、特別高速なアクセスが要求されプログラムやデータ
(例えば、高頻度のアクセスが期待されるOSの各種デ
バイスドライバ等)をメモリ空間$00000000から$000FFF
FFまでに配置することによってマイクロプロセッサCPU1
を用いたシステムの性能を向上させることができる。例
えば、フレームバッファをこのメモリ空間にマッピング
することも有効である。
【0037】図9は、図8に示した「第3のモード」の
メモリマッピングを実現する2次キャッシュ用タグアレ
イCAA2の実施例である。図9と前述した図7を比較する
と、セレクタMUX1のセレクト信号として、図7ではDRAM
モード信号CDCNT1を直接入力しているが、図9では、ア
ドレスの20ビット目から31ビット目までを12入力
OR回路210で論理和をとった1ビット信号209とDRAMモ
ード信号CDCNT1とを2入力AND回路208で論理積をと
った信号207をセレクト信号として入力している。従っ
て、アドレスの20ビット目から31ビット目が全て
“0”の場合(メモリ空間$00000000から$000FFFFFま
で)は12入力OR回路210からの1ビット信号209は
“0”になるため、比較器CMP3の比較結果がヒット信号
HIT1に出力され、内部DRAMメモリDRAM1のメモリ空間$00
000000から$000FFFFFまでは主記憶メモリ空間に固定し
てマッピングされる。また、それ以外の場合(メモリ空
間$00100000から$FFFFFFFFまで)は図7と全く同様に動
作する。以上の動作により、図8の「第3のモード」の
メモリマッピングが実現できる。
【0038】図10は内部DRAMメモリDRAM1の実施例で
ある。本実施例は、容量が2MB,ラインサイズ(出力
データ幅)が256ビットであり高バンド幅に設計されて
いる。同図において、MA0〜MA15はメモリバンク、DL0〜
DL15およびDLB0〜DLB15はローカルビット線、YSW0はY
スイッチ、CDL0はコモンデータ線、BSW0はバンクスイッ
チ、RD0〜RD15は行デコーダ、CD0〜CD15は列デコーダ、
303はメインアンプである。容量16MBのDRAMメモリ
は16個の1MBのメモリバンクMA0〜MA15に分割さ
れ、バンクスイッチBSW0を介してグローバルビット線GD
L0〜GDL255に接続されている。バンクスイッチBSW0とY
スイッチYSW0は、列デコーダCD0〜CD15のデコード結果
によって選択的に開閉され、グローバルビット線GDL0〜
GDL255にローカルビット線DL0〜DL15およびDLB0〜DLB15
の一組を接続する。
【0039】図11は、図10中のグローバルビット線
1ビット分に対応する一つのメモリバンクの構成をより
詳しく図示したものである。同図において、MCはDRAMメ
モリセル、Q5〜Q7およびQ8〜Q10はN型MOSトランジ
スタでイコライザEQ1を形成しており、イコライズ信号E
Qで制御される。Q1およびQ2はP型MOSトランジス
タ、Q3およびQ4はN型MOSトランジスタであり、Q1〜
Q4でセンスアンプSANを形成している。SPLおよびSNLは
そのセンスアンプの起動信号、YSW0はYスイッチ、CDL0
はコモンデータ線、BSW0はバンクスイッチ、RD0は行デ
コーダ、CD0は列デコーダ、DL0〜DL15およびDLB0〜DLB1
5はローカルビット線、GDL0はグローバルデータ線、DCN
T1はタイミングコントローラである。センスアンプの起
動信号SPLおよびSNLとイコライズ信号EQはタイミングコ
ントローラDCNT1によって制御されている。また、行デ
コーダRD0からの出力はワード線WL0からWL255に接続さ
れ、メモリセルMCの一行を選択する。列デコーダCD0か
らの出力400および401はYスイッチYSW0とバンクスイッ
チBSW0の選択を行っており、いわゆる階層型I/O構成
になっている。
【0040】図12は行デコーダRD0を詳細に示した図
である。同図において、DC2およびDC1は3ビットのプリ
デコーダ、DC0は2ビットのプリデコーダ、DD0〜DD255
はワードデコーダドライバである。プリデコーダDC2,D
C1,DC0は、それぞれ、アドレス(ADDRESS)の
5ビット目から7ビット目までの3ビットと、8ビット
目から10ビット目までの3ビットと、11ビット目か
ら12ビット目までの2ビットをそれぞれデコードし、
プリデコーダ出力B7〜B0,B15〜B8,RX3〜RX0に出力し
ている。プリデコーダDC0は、例えば、アドレスビット
対(A12,A11)の値(0,0),(0,1),(1,0),(1,1)のそれぞれに
対応してRX0,RX1,RX2,RX3に“1”を出力するデコーダ
である。ワードデコーダドライバDD0〜DD255は、プリデ
コーダ出力B15〜B8,B7〜B0,RX3〜RX0をデコードし、
ワード線WL0〜WL255のうち一本を選択アサートするドラ
イバである。
【0041】図13は、図11および図12の動作波形
図の例を示している。プリデコーダDC0からプリデコー
ダ出力RX0がしきい値電圧Vth分だけブーストさせてアサ
ートすると、それに対応してワード線WL0が同じくしき
い値電圧Vth分だけブーストされてアサートされる。こ
れによってメモリセル1行が選択され、そのDRAMメモリ
セルMCに蓄えられてた電荷が、ローカルビット線DLおよ
びDLBの容量に容量分割されて、ローカルビット線DLお
よびDLBに電位差Vsとして出力される。その電位差Vsが
確定してから(ワード線WL0が立ち上がってから、tNL時
間後)タイミングコントローラDCNT1がセンスアンプ起
動信号SNLおよびSPLを順次アサートし、センスアンプSA
Nを起動し、ローカルビット線DLおよびDLBの電位差Vsを
電源電圧の電位差(Vdd〜0)まで増幅する。
【0042】図14は、本発明を実施するために図12
の行デコーダRD0を改良したものであり、具体的には、
図12のプリデコーダDC0をダブル選択プリデコーダDC3
に置き換えたものである。ダブル選択プリデコーダDC3
には、DRAMモード信号CDCNT1が新たに入力されて
おり、DRAMモード信号CDCNT1が“0”の場合にはプ
リデコーダDC0と同様の動作を行う。すなわち、ダブル
選択プリデコーダDC3の出力RX0,RX1,RX2,RX3の値が
“1”になるのは、アドレスビット対(A12,A11)の値が
それぞれ(0,0),(0,1),(1,0),(1,1)のときである。
【0043】しかし、DRAMモード信号CDCNT1が“1”の
場合には、ダブル選択プリデコーダDC3の出力RX0とRX2
はアドレスビットA11が“0”のとき“1”になり、同
様にダブル選択プリデコーダDC3の出力RX1とRX3はアド
レスビットA11が“1”のときに“1”になる。すなわ
ち、出力RX0とRX2は同時にアサートされ、また出力RX1
とRX3も同時にアサートされる。これによりワード線は
常に2本同時に選択される。同時に選択されるワード線
に接続されているDRAMメモリセルは同じ情報が記憶され
ることになるため、図14を用いて構成された内部DRAM
メモリDRAM1の容量は図12を用いて構成した内部DRAM
メモリDRAM1の容量の半分になる。
【0044】図15は、図14でDRAMモード信号CDCNT1
を“1”に設定した場合の読み出し動作波形図を示して
いる。DRAMモード信号CDCNT1を“1”の場合、アドレス
ビットA11が“0”を有する一つのアドレス入力で、ダ
ブル選択プリデコーダDC3の出力RX0とRX2が同時にアサ
ートされ、それによってワード線WL0とWL2が同時に選択
されている。ワード線WL0とワード線WL2に接続されたDR
AMメモリセルの電荷は同一のビット線に読み出されるた
め、DRAMメモリセルに格納されている電荷が見かけ上2
倍になったかのように振る舞い、ローカルビット線に読
み出される電位差Vs1は図13のローカルビット線の電
位差Vsと比較して大きくなる。従って、本例で2本のワ
ード線WL0,WL2が同時に選択されてからセンスアンプSAN
を起動するまでの時間tNL1を図13で1本のワード線WL
0が選択されてからセンスアンプSANを起動するまでの時
間tNLよりも短く設計でき、結果的に読み出しの高速化
が可能になる。
【0045】以下、図14および図15に示したような
方法により、「第2のモード」と同様に内部DRAMメモリ
DRAM1を2次キャッシュとして用い、さらにその容量を
犠牲にして高速化するようにしたモードを「第4のモー
ド」(モードB)と呼ぶ。図14および図15の実施例
による「第4のモード」(モードB)では、前述したよ
うに、2次キャッシュとして動作する内部DRAMメモリDR
AM1は容量は半分の1MBになるが高速に動作する。内
部DRAMメモリDRAM1が2MBもあれば、アプリケーショ
ンによっては2次キャッシュとしてのヒット率は十分す
ぎるくらい高いことがある。この場合、容量を犠牲にし
ても高速に動作させる方がシステム全体としての性能が
向上する。
【0046】ここで、1次キャッシュ用タグアレイCAA1
と1次キャッシュ用データアレイCDA1とで構成されてい
る1次キャッシュのレイテンシを1、ヒット率を90
%、2次キャッシュといての内部DRAMメモリDRAM1のレ
イテンシを2、ヒット率を98%、外部DRAMメモリDRAM
2のレイテンシを12と仮定すると、実効的なレイテン
シは、1.12(=1×0.9+2×0.1×0.98
+12×0.1×0.02)となる。前述したように、
「第2のモード」の場合のレイテンシは1.209であ
ったので、第4のモードのレイテンシの方が約26%高
速化していることがわかる。
【0047】図10ないし図15で示した内部DRAMメモ
リDRAM1は2次キャッシュとして動作させた場合、ダイ
レクトマップ方式のキャッシュになる。特に図示しない
が、例えば、行デコーダRD0〜RD15にCAM(Content A
ddressable Memory)を用いて、フルアソシアティブ方
式の2次キャッシュになるようにしてもよい。その場
合、「第1のモード」のときはCAMの中のデータはリ
プレース禁止にし、通常のデコーダの機能をするように
プログラミングしておけばよい。その場合2次キャッシ
ュ用タグアレイCAA2は不要になる。
【0048】図16は、上述した「第4のモード」(モ
ードA/B)を実施するための内部DRAMメモリのメモリ
セルアレイのメモリアレイの別の実施例を示す図であ
り、図17はその動作波形図(モードB)である。図1
6は、図11におけるローカルビット線DL0〜DL15およ
びDLB0〜DLB15を、階層スイッチHSWによって二分、すな
わち、ローカルビット線DL0〜DL15およびDLB0〜DLB15
と、ローカルビット線EL0〜EL15およびELB0〜ELB15とに
二分したものである。階層スイッチHSWはタイミングコ
ントローラDCNT2からの階層スイッチ制御信号HSW0によ
って制御される。ローカルビット線DL0〜DL15およびDLB
0〜DLB15を二分したことに伴い、図16では、ローカル
ビット線DL0〜DL15およびDLB0〜DLB15に接続されたイコ
ライザEQ2と、ローカルビット線EL0〜EL15およびELB0〜
ELB15用に接続されたイコライザEQ1の2つのイコライザ
を備えている。この構成において、「第1のモード」で
動作させる場合、階層スイッチ制御信号HSW0がアサート
され、階層スイッチHSWを全て閉じた状態にする(モー
ドA)。また、「第4のモード」で動作させる場合、階
層スイッチ制御信号HSW0をネゲートし、階層スイッチHS
Wを開いた状態にする(モードB)。
【0049】図17は、図16の内部DRAMメモリを「第
4のモード」(モードB)で動作させた場合(階層スイ
ッチを開いた状態)での動作波形図である。ワード線WL
0によって選択されたDRAMメモリセルの電荷はローカル
ビット線に読み出されるが、図11と比較してローカル
ビット線DL0からDL15,DLB0からDLB15は半分の長さにな
っているためビット線容量が半分になり、ローカルビッ
ト線に読み出される電位差Vs2は図13のデータ線電位
差Vsと比較して大きくなる。従って、センスアンプを起
動するタイミングtNL2を図13のtNLよりも短く設計で
き、読み出しが高速にできる。
【0050】図16の第4のモード(モードB)の実施
例では、ローカルビット線を二等分する位置に階層スイ
ッチHSWを配置した例を示しているが、階層スイッチHSW
を設ける位置は任意であり、その位置によってさらなる
効果が生じる。例えば、階層スイッチHSWをローカルビ
ット線を3:1に内分する位置に配置した場合は、階層
スイッチを開くと容量は4分の1になるが二分したとき
よりも高速化になるという効果がある。要はローカルビ
ットに接続しているDRAMメモリセルの一部をローカルビ
ット線から切り放すことによってメモリ容量は犠牲にな
るが高速化が達成できる。
【0051】図16および図17に開示した方法でも、
図14および図15に開示した方法と同様に容量は半分
になるが高速に読み出し動作が行え、「第4のモード」
が実現できることがわかる。「第4のモード」の実現方
法は上述した2つの方法に特に限定されないが、キャッ
シュとして内部DRAMメモリDRAM1を用いる場合にはその
容量を犠牲にして高速化できるのであれば別の方法でも
よい。
【0052】図14ないし図17に示した実施例は、内
部DRAMメモリの容量が十分に大きいため、容量を半分に
してもヒット率はそれほど変化しないという現象を利用
している。しかし、このような容量を犠牲にした高速化
以外でも、キャッシュとして動作させることを利用した
高速化が別の方法で実現できるのであればその方法でも
よい。特にその方法は限定しない。
【0053】以上説明した「第2のモード」〜「第4の
モード」の何れかを持つ本発明のマイクロプロセッサ
は、「第1のモード」のみを持つ従来のマイクロプロセ
ッサと比較すると、2次キャッシュ用タグアレイCAA2分
面積が増加する。特に内部DRAMメモリDRAM1の容量が大
きいと2次キャッシュ用タグアレイCAA2の容量も大きく
なり、チップ面積が増加してしまうという新たな問題が
生じてくる。図18および図19はその影響を低減する
ための実施例である。図18では、アドレス(ADDR
ESS)のビット5からビット16の12ビットをデコ
ーダDEC4でデコードしてタグメモリアレイTARY3を指定
しており、それによって、デコーダへ入力されるアドレ
スビットの数が図7の場合(16ビット)に比較して4
ビット少なくなり、タグメモリアレイのエントリが16
分の1になっている。また図19では、内部DRAMメモリ
DRAM1にはヴァリッドビットVが新たに増設されている。
【0054】タグメモリアレイTRAY3に記憶されている
タグは、内部DRAMメモリDRAM1の16ライン分で共有さ
れており、キャッシュとしてはラインサイズが256ビ
ットから4096ビットになったように振る舞う。しか
し、ラインサイズが4096ビットのように長ければ、
リプレースメント等に時間を要し、効率が低下する。そ
れを防ぐために、図19に示すように、ヴァリッドビッ
トVを256ビットごとに設け、リプレースメント等は
256ビット単位で行えるようにし、ラインサイズを2
56ビットにしている。
【0055】キャッシュとしては、タグのエントリが1
6分の1なので、ラインサイズを4096ビットにした
ときのヒット率しか得られないが、内部DRAMメモリが大
容量であればヒット率はそれほど低下しない。そして占
有面積はタグメモリアレイTARY3が16分の1で済むの
で小面積化が可能になり、上述したチップ面積増加の問
題を低減できる。なお、図19の実施例においても、図
14ないし図17で説明した高速化技術を用いてもよい
ことは明かである。
【0056】以上の実施例では、内部DRAMメモリDRAM1
はコンデンサ(静電容量)によって情報を記憶するダイ
ナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)のメモリセル
によってメモリが構成されているが、強誘電体膜の分極
特性によって情報を記憶する強誘電体メモリ(FRAM)の
メモリセルや、フローティングゲート中に蓄えられた電
荷によって情報を記憶するフラッシュメモリのメモリセ
ルで構成してもよい。また、SRAMメモリセルを使ったB
場合でもセル面積が小さくなる高抵抗負荷型SRAMメモリ
セル等で構成してもよい。要は面積あたりの容量が大き
くなるようなものであれば特に限定しない。
【0057】なお、図1ないし図19に示した実施例の
説明では、キャッシュとして必要不可欠な部分のみを記
載しているが、LRUアレイやトランスレーション・ル
ック・アサイド・バファ(TLB)等の公知のキャッシ
ュの動作に必要なものを接続してもよいことはいうまで
もない。また、それらとCPUコア、キャッシュとの関係
は特に言及していないが、例えば、キャッシュとTLB
との関係では、キャッシュは1次キャッシュ、2次キャ
ッシュを問わず、CPUコアからの論理アドレスでアクセ
スしても、TLBからの出力される物理アドレスでアク
セスしてもよい。要はCPUコアと内部DRAMメモリの関係
が本発明の範囲を越えなければよい。
【0058】また、図1ないし図19に示した実施例の
説明では、マイクロプロセッサCPU1には1次キャッシュ
用タグアレイCAA1と1次キャッシュ用データアレイCDA1
で構成される1次キャッシュが含まれていることを前提
としていたが、1次キャッシュ用タグアレイCAA1と1次
キャッシュ用データアレイCDA1がなくてもよく、機能的
に同等のものがマイクロプロセッサCPU1に含まれていれ
ばよい。例えば、内部DRAMメモリCDA2のセンスアンプを
1次キャッシュとして使用することもできる。
【0059】さらに、図1ないし図19に示した実施例
では、1次キャッシュがあるので内部DRAMメモリを主記
憶として動作させたときに内部DRAMメモリのレイテンシ
を1次キャッシュで隠蔽できるため、CPUコアを高速に
動作させることができる。内部DRAMメモリが大容量であ
ればあるほどその効果は大きい。逆にいえば、1次キャ
ッシュがなく、内部DRAMメモリが大容量である場合に
は、CPUコアは内部DRAMメモリの大きなレイテンシのた
めに高速に動作することができない。
【0060】また、内部DRAMメモリをキャッシュとして
用いた場合も、高速で比較的小容量な1次キャッシュが
ないと、1次キャッシュとしては内部DRAMメモリのレイ
テンシは大きすぎる。一般に、CPUコアをRISCアーキテ
クチャで構成した場合、1次キャッシュのレイテンシは
1であることが望ましく、大きくても2である必要があ
る。容量の大きな内部DRAMメモリを1次キャッシュにす
るのでは、この条件を満たすことは困難である。
【0061】以上説明したように、本発明の実施例で
は、外部DRAMメモリを外部バスに接続した場合、高バン
ド幅な内部DRAMメモリは高速な2次キャッシュとして働
くため、以下のような顕著な効果を有する。 (1)高バンド幅な内部DRAMメモリは外部DRAMメモリへ
のアクセス時の実効的なレイテンシ短縮に役立つ。 (2)主記憶のいかなるアドレスへのアクセスでもアク
セス時間が同一になる。 (3)内部DRAMの容量を犠牲にして高速化することがで
き、システム全体としての性能を向上させることができ
る。 (4)1次キャッシュがあるので、内部DRAMメモリを主
記憶として動作させたときに内部DRAMメモリのレイテン
シを1次キャッシュで隠蔽できる。従って、DRAM等の大
容量なメモリを内部DRAMメモリに使用することができ
る。
【0062】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、アク
セスするメモリアドレスに対するアクセス時間の均一性
を保つとともに、オンチップDRAMをオフチップDRAMへの
アクセス速度の向上に寄与させ、さらに、内蔵するメモ
リとして大容量メモリを使用することができる半導体装
置およびそれに用いる半導体メモリ装置を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の最も基本的な実施例の構成図である。
【図2】本発明の一つの使用形態図およびそのときのメ
モリマップの図である(第1のモード)。
【図3】本発明の別の使用形態図およびそのときのメモ
リマップの図である(第2のモード)。
【図4】本発明の示す別の実施例の構成図である。
【図5】図4の実施例のモードの設定方法の一例を示す
フローチャートである。
【図6】本発明の1次キャッシュの最も簡単な実施例の
構成図である。
【図7】本発明の2次キャッシュのタグ部の実施例の構
成図である。
【図8】本発明の他の使用形態のメモリマップの図であ
る(第3のモード)。
【図9】本発明の第3のモードを実現する2次キャッシ
ュのタグ部の実施例の構成図である。
【図10】本発明の内部DRAMメモリの実施例の図であ
る。
【図11】本発明の内部DRAMメモリのメモリセルアレイ
のメモリアレイの実施例の図である。
【図12】内部DRAMメモリのデコーダ部の実施例の図で
ある。
【図13】本発明の内部DRAMメモリの動作波形図の例で
ある。
【図14】本発明の内部DRAMメモリの行デコーダ部の実
施例の図である(第4のモード(モードA/B))。
【図15】本発明の内部DRAMメモリの動作波形図の例で
ある(第4のモード(モードB)。
【図16】本発明の内部DRAMメモリのメモリセルアレイ
のメモリアレイの実施例の図である(第4のモード(モ
ードA/B))。
【図17】本発明の内部DRAMメモリの波形図の例である
(第4のモード(モードB))。
【図18】本発明の2次キャッシュのタグ部の改良した
実施例の図である。
【図19】本発明の内部DRAMメモリの改良した実施例の
図である。
【符号の説明】
CDCNT1:DRAMモード信号、 CAA1:1次キャッシュ用タグアレイ、 CDA1:1次キャッシュ用データアレイ、 CAA2:2次キャッシュ用タグアレイ、 CDA2:内部DRAMメモリ、 BUS:内部バス、 BUSC:バスコントローラ、 CPU1:マイクロプロセッサ、 EXT:外部バス、 REG1:レジスタ、 DEC1,DEC2,DEC3,DEC4:デコーダ、 CMP1,CMP2,CMP3,CMP4,CMP5:比較器、 TARY1,TARY2,TARY3:タグメモリアレイ、 DARY1:データメモリアレイ、 MUX1,MUX2:セレクタ、 HIT1:ヒット信号、 210:12入力OR、 208:2入力AND、 RD0〜RD15:行デコーダ、 CD0〜CD15:列デコーダ、 YSW0:Yスイッチ、 BSW0:バンクスイッチ、 MA0〜MA15:メモリバンク、 DL0〜DL15,DLB0〜DLB15:ローカルビット線、 EL0〜EL15,ELB0〜ELB15:ローカルビット線、 GDL0〜GDL255,GDV:グローバルビット線、 CDL0:コモンデータ線、 303:メインセンスアンプ、 MC:DRAMメモリセル、 Q1,Q2:P型MOSトランジスタ、 Q3,Q4,Q5,Q6,Q7,Q8,Q9,Q10:N型MOSトラン
ジスタ、 EQ1,EQ2:イコライザ、 DC0〜DC2:プリデコーダ、 WL0〜WL255:ワード線、 DC3:ダブル選択プリデコーダ、 HSW0:階層スイッチ制御信号、 HSW:階層スイッチ、 SPL,SPN:センスアンプ起動信号、 DCNT1,DCNT2:タイミングコントローラ、 V:ヴァリッドビット

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一つのCPUと、少なくとも一
    つの1次キャッシュと、少なくとも一つのメモリ装置か
    ら構成される半導体装置において、 該半導体装置は、少なくとも、前記メモリ装置がCPUの
    主記憶として固定したアドレスにマッピングされる第1
    のモードと前記メモリ装置のうち少なくとも一つがCPU
    の2次キャッシュとして動作する第2のモードの使用形
    態を有することを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のモードは前記半導体装置外部
    に外部メモリ装置を接続しない使用形態であり、前記第
    2のモードは前記半導体装置外部に外部メモリ装置を接
    続した使用形態であることを特徴とする請求項1記載の
    半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のモードと前記第2のモードの
    いずれの使用形態にするかは、前記半導体装置外部から
    入力されるモード信号によって決定されることを特徴と
    する請求項1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のモードと前記第2のモードの
    いずれの使用形態にするかは、前記CPU内に設けられて
    いる少なくとも一つのレジスタの内容によって決定され
    ることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記メモリ装置はDRAMによって構成
    されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1
    項に記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記少なくとも一つのCPUと、前記少な
    くとも一つの1次キャッシュと、前記少なくとも一つの
    メモリ装置は、同一半導体基板上に搭載されていること
    を特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の
    半導体装置。
  7. 【請求項7】 複数のワード線と、複数のビット線と、
    該複数のワード線と該複数のビット線の交点に配置され
    るメモリセルとからなるメモリセルアレイを有する半導
    体メモリ装置において、 該半導体メモリ装置は、少なくとも、モードAと、該モ
    ードAより小記憶容量で高速アクセス可能なモードBの
    二つの使用形態を有することを特徴とする半導体メモリ
    装置。
  8. 【請求項8】 前記モードBにおけるアクセス時に選択
    するワード線の数を、前記モードAにおけるアクセス時
    に選択するワード線の数よりも多くしたことを特徴とす
    る請求項7記載の半導体メモリ装置。
  9. 【請求項9】 前記モードBは、常に同じ情報が少なく
    とも二つ以上のメモリセルに記憶される使用形態である
    ことを特徴とする請求項8記載の半導体メモリ装置。
  10. 【請求項10】 第1の複数のワード線と、第1のビッ
    ト線と、該第1の複数のワード線と該第1のビット線と
    の交点に配置される複数のメモリセルとを含んで構成さ
    れる第1のメモリセルアレイと、 第2の複数のワード線と、第2のビット線と、該第2の
    複数のワード線と、該第2のビット線との交点に配置さ
    れる複数のメモリセルとを含んで構成される第2のメモ
    リセルアレイと、 前記第2のビット線に現れる信号を増幅するセンスアン
    プと、 前記第1のビット線と前記第2のビット線との接続を制
    御するスイッチ手段とを有し、 前記第1のビット線に現れる信号は、前記スイッチ手段
    及び前記第2のビット線を介して該センスアンプに伝達
    され、 前記モードAの使用形態のときには、前記スイッチ手段
    は導通状態になり、前記第1のメモリセルアレイと前記
    第2のメモリセルアレイは同じアクセスタイムでアクセ
    スされ、 前記モードBの使用形態のときには、前記スイッチ手段
    は非導通状態になり、前記第1のメモリセルアレイは使
    用されず、前記第2のメモリセルアレイだけが前記モー
    ドAの場合より高速にアクセスされることを特徴とする
    請求項7記載の半導体メモリ装置。
  11. 【請求項11】 前記第1の複数のワード線の数および
    前記第2の複数のワード線の数はともに、2のべき乗で
    表されることを特徴とする請求項10記載の半導体メモ
    リ装置。
  12. 【請求項12】 前記モードBのときには、前記複数の
    ワード線のうち少なくとも一本は、前記半導体メモリ装
    置に入力される如何なるアドレスに対しても選択されな
    いことを特徴とする請求項10または11記載の半導体
    メモリ装置。
  13. 【請求項13】 前記メモリセルはDRAMメモリセル
    によって形成されていることを特徴とする請求項7ない
    し12のいずれか1項に記載の半導体メモリ装置。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし請求項6のいずれか1
    項に記載の該半導体装置において、 少なくとも一つの前記メモリ装置が請求項7から請求項
    13に記載の半導体メモリ装置によって実現されるとと
    もに、前記第1のモードは前記モードAによって実現さ
    れ、前記第2のモードは前記モードBによって実現され
    ることを特徴とする半導体装置。
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