JPH10187263A - サイドスティック型操縦装置 - Google Patents

サイドスティック型操縦装置

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JPH10187263A
JPH10187263A JP34075196A JP34075196A JPH10187263A JP H10187263 A JPH10187263 A JP H10187263A JP 34075196 A JP34075196 A JP 34075196A JP 34075196 A JP34075196 A JP 34075196A JP H10187263 A JPH10187263 A JP H10187263A
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armrest
grip
arm
displacement
stick type
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昌美 森山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手首の負担を軽減し、安定で高精度の操縦を
実現できるサイドスティック型操縦装置を提供する。 【解決手段】 サイドスティック型操縦装置は、筐体5
に対してピッチ方向およびロール方向に変位自在に支持
され、各方向の操縦量を伝達するためのグリップ1と、
グリップ1のピッチ方向の後方に設置され、筐体5に対
してピッチ方向およびロール方向に変位自在に支持され
たアームレスト7と、グリップ1の変位量に応じてアー
ムレスト7を変位させるためのリンク機構などで構成さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操縦座席の側部に
設けられ、ヘリコプタ等の航空機、車両、ロボットマニ
ピュレータなどの操縦装置やコンピュータ用のデータ入
力装置などに好適なサイドスティック型操縦装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】操縦桿を有する操縦装置には、1)操縦
座席の前方に配置され、大きなストロークで操縦するセ
ンタースティック型、2)操縦座席の前方に配置され、
ハンドルの回転によって操縦するセンターホイール型、
3)操縦座席の側部に配置され、片方の手首操作によっ
て操縦するサイドスティック型、等に分類できる。中で
もサイドスティック型操縦装置は、手首操作による精密
な操縦入力が可能なことから、他の型式のものと比べ
て、操縦ストロークが小さく、精度の良い制御を実現で
き、たとえばフライ・バイ・ワイヤ方式の航空機への応
用が期待されている。
【0003】サイドスティック型操縦装置は、さらに2
つのタイプに大別され、a)操縦桿が殆ど変位せずに剛
性保持され、操縦桿に印加される操縦力の大きさを操縦
量として検出するフォース検出型と、b)操縦桿が変位
自在で、操縦桿の変位量を操縦量として検出する変位検
出型に分類される。フォース検出型は、機動性の極めて
高い戦闘機などで広く使用されており、手首の変位量が
少ないため、腕を支えるアームレストは固定されてい
る。一方、変位検出型は、操縦量を精度良く制御するた
めに、操縦桿に一定のストロークを許容しているが、腕
を支えるアームレストは固定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の変位検出型で
は、アームレストが固定されているため、操縦桿を手首
で操作する際、アームレストとの摩擦によって腕の動き
が円滑でなくなる。たとえば、機体を上昇または下降さ
せるピッチ方向の操縦では、手首の引き起しまたは押し
込みという操作になるため、腕も一緒に前後方向に移動
する動きが伴う。また、機体を左右に振るロール方向の
操縦では、手首のひねりという操作になるため、腕も一
緒にひねりの動きが伴う。
【0005】こうした操縦では手首と腕が連係して動く
必要があるのにも拘らず、アームレストが固定されてい
ると、手首だけに大きな負担がかかるため、操縦が不安
定になる。
【0006】本発明の目的は、手首の負担を軽減し、安
定で高精度の操縦を実現できるサイドスティック型操縦
装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、筐体に対して
ピッチ方向およびロール方向に変位自在に支持され、各
方向の操縦量を伝達するためのグリップ部と、グリップ
部のピッチ方向の後方に設置され、筐体に対してピッチ
方向およびロール方向に変位自在に支持されたアームレ
スト部と、グリップ部の変位量に応じてアームレスト部
を変位させるための連動機構とを備えることを特徴とす
るサイドスティック型操縦装置である。本発明に従え
ば、操縦者の腕を支えるアームレスト部がピッチ方向お
よびロール方向に変位自在に支持され、さらにグリップ
部の変位量に応じて連動することによって、手首と腕の
連係した動きに追従することができるため、手首への負
担を大きく軽減でき、安定で高精度の操縦を実現でき
る。なお、グリップ部とアームレスト部との連動機構と
して、グリップ部とアームレスト部とをそのまま機械的
に連結する構成や、グリップ部の変位をセンサ等でいっ
たん電気信号に変換し、該電気信号に基づいてアームレ
スト部をモータ等で駆動する構成などが可能である。
【0008】また本発明は、前記連動機構は、グリップ
部とアームレスト部とを連結するリンク機構またはギヤ
機構で構成されていることを特徴とする。本発明に従え
ば、グリップ部とアームレスト部とをリンク機構または
ギヤ機構で連結することによって、グリップ部とアーム
レスト部との一体的な運動を簡単な構成で実現できる。
しかも手首の力だけでなく腕の力も操縦力に利用できる
ため、操縦者の負担を軽減できる。
【0009】また本発明は、グリップ部の変位量とアー
ムレスト部の変位量との連動比率が可変であることを特
徴とする。本発明に従えば、連動比率を操縦者の体格や
体力に応じて調整することができるため、個々の操縦者
にとって最適の操縦特性を実現できる。
【0010】また本発明は、アームレスト部は、ピッチ
方向に直線変位し、ロール方向に角変位することを特徴
とする。本発明に従えば、ピッチ方向の操縦では手首の
引き起しまたは押し込みという操作に合わせて腕も前後
方向に移動するため、人間工学上、アームレスト部はピ
ッチ方向に直線変位するのが好ましい。また、ロール方
向の操縦では手首のひねりという操作に合わせて腕もひ
ねりの動きが伴うため、人間工学上、アームレスト部は
肘が接触する部分を中心にロール方向に角変位するのが
好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1実施形態を示
し、図1(a)は平面図で、図1(b)は内部構造図で
ある。サイドスティック型操縦装置は、操縦者が片手R
Hで把持するグリップ1と、操縦者の腕から肘に至るま
での部分を支持する平板状のアームレスト7と、グリッ
プ1とアームレスト7との動きを連動させる連動機構な
とで構成される。
【0012】グリップ1は、握ったときの指の配置に合
わせた形状を成し、その上部には親指や人差し指で操作
するスイッチ1aが設けられる。グリップ1は下方に延
びるシャフト2を有し、シャフト2は筐体5に取り付け
られた2軸ジンバル3によって支持され、こうした構成
によってグリップ1は筐体5に対してピッチ方向および
ロール方向に角変位自在となる。筐体5の天板にはグリ
ップ1の周囲に揺動を許容するための開口部が形成さ
れ、蛇腹式の防塵カバー6がその開口部を覆っている。
【0013】シャフト2の中間部には長手方向に沿った
長孔2aが穿設されている。一方、ピッチ方向に平行と
なるようにスライドアーム10が配置され、スライドア
ーム10の前端、中間部および後端には係合部10a、
10b、10cが形成されている。係合部10aがシャ
フト2の長孔2aと係合することによって、シャフト2
のピッチ方向の角変位がスライドアーム10の直線変位
に変換される。スライドアーム10は筐体5に取り付け
られたリニアガイド18、19によって支持され、スラ
イドアーム10の軸方向の変位だけを許容している。
【0014】アームレスト7は1対のリンク部材11、
12で支持され、アームレスト7とリンク部材11、1
2とはピッチ方向の角変位を許容するようにピン15、
16で結合されている。リンク部材11、12の下端は
ベースプレート22にピン13、14で結合しており、
アームレスト7、ベースプレート22およびリンク部材
11、12が平行リンク機構を構成する。
【0015】リンク部材11、12の中間部には、シャ
フト2と同様に、長手方向に沿った長孔11a、12a
がそれぞれ穿設され、スライドアーム10の係合部10
b、10cが長孔11a、12aとそれぞれ係合してい
る。こうした構成によって、スライドアーム10の軸方
向の直線変位がリンク部材11、12の角変位に変換さ
れる。
【0016】ここで、ピッチ方向の動作について説明す
る。操縦者がグリップ1をピッチ方向に押し倒すと、シ
ャフト2も合わせて角変位して、長孔2aと係合部10
aとの係合によって、スライドアーム10が前方に引っ
張られる。すると、スライドアーム10の係合部10
b、10cがリンク部材11、12を前方に角変位させ
るため、アームレスト7はピッチ方向の前方に角変位す
る。逆に、操縦者がグリップ1をピッチ方向に引っ張る
と、シャフト2、スライドアーム10およびリンク部材
11、12の連動によって、アームレスト7はピッチ方
向の後方に角変位する。こうしてピッチ方向の操縦に応
じてアームレスト7も前後方向に変位するため、手首の
負担が軽減され、腕全体による安定した操縦が可能にな
る。
【0017】なお、ピン15、16から係合部10b、
10cまでの距離A、および係合部10b、10cから
ピン13、14までの距離Bを変えることによって、グ
リップ1の変位量とアームレスト7の変位量との連動比
率を変えることが可能になる。そのため、連動比率を操
縦者の体格や体力に応じて調整することができ、個々の
操縦者にとって最適の操縦特性を容易に実現できる。
【0018】次に、ロール方向の連動機構について説明
する。シャフト2は2軸ジンバル3によって支持され、
シャフト2のロール方向の角変位はスプライン軸20に
伝達される。スプライン軸20にはリニアベアリング2
1が挿着されており、スプライン軸20の軸回り角変位
はリニアベアリング21に伝達され、スプライン軸20
の軸方向変位はリニアベアリング21に伝達されず、ピ
ッチ方向の変位を逃がす構造となっている。
【0019】リニアベアリング21にはアーム26が取
り付けられ、アーム26はアームレスト7に固定された
ロッドエンドベアリング25に導かれている。また、ベ
ースプレート22は筐体5に固定された支持部材24に
よって支持され、軸受23が介在することによって、図
1(a)に示すように、肘が載置される後端付近を中心
とするロール方向の角変位を許容している。このときシ
ャフト2およびリンク部材11、12の角変位を円滑に
するため、長孔2a、11a、12aによる係合構造に
よってスライドアーム10への伝達を逃げている。
【0020】こうしてアームレスト7の前端は、軸受2
3を通る垂直軸の回りに角変位自在に支持される。
【0021】ここで、ロール方向の動作について説明す
る。操縦者がグリップ1をロール方向に倒すと、シャフ
ト2も合わせて角変位して、スプライン軸20、リニア
ベアリング21およびアーム26がスプライン軸20回
りに角変位し、ロッドエンドベアリング25を介してア
ームレスト7の前端をロール方向に振ろうとする。一
方、アームレスト7およびベースプレート22は水平面
内で角変位するため、アーム26はロッドエンドベアリ
ング25に対して軸方向にスライドする機構となる。こ
うしてロール方向の操縦に応じてアームレスト7も左右
方向に変位するため、手首の負担が軽減され、腕全体に
よる安定した操縦が可能になる。
【0022】図2は本発明の第2実施形態を示し、図2
(a)は平面図で、図2(b)は内部構造図である。サ
イドスティック型操縦装置は、操縦者が片手RHで把持
するグリップ1と、操縦者の腕から肘に至るまでの部分
を支持する平板状のアームレスト7と、グリップ1とア
ームレスト7との動きを連動させる連動機構なとで構成
される。
【0023】グリップ1は、握ったときの指の配置に合
わせた形状を成し、その上部には親指や人差し指で操作
するスイッチ1aが設けられる。グリップ1は下方に延
びるシャフト2を有し、シャフト2は筐体5に取り付け
られた2軸ジンバル3によって支持され、こうした構成
によってグリップ1は筐体5に対してピッチ方向および
ロール方向に角変位自在となる。筐体5の天板にはグリ
ップ1の周囲に揺動を許容するための開口部が形成さ
れ、蛇腹式の防塵カバー6がその開口部を覆っている。
【0024】シャフト2は2軸ジンバル3を通って下方
にも延出しており、シャフト2の下端はリンクアーム3
1の一端とピン30で結合され、リンクアーム31の他
端はリンクアーム34の一端とピン32で結合されてい
る。こうしてシャフト2の揺動運動がそのままリンクア
ーム34の揺動として伝達されように構成される。
【0025】リンクアーム34は、筐体5に固定された
ロッドエンドベアリング33によって支持されており、
ロッドエンドベアリング33の支持位置がてこの支点と
なっる。リンクアーム34の上端は、もう1つのロッド
エンドベアリング35を介してアームレスト7と連結し
ている。
【0026】アームレスト7は座板36の上にピン38
によって結合され、アームレスト7がピン38の回りに
角変位自在となるように支持されている。また、この角
変位を円滑化するため、ピン38から一定半径で、アー
ムレスト7の下面および座板36の上面が対向する位置
に円弧状の案内溝を形成し、この案内溝に複数のボール
ベアリング37を配置している。座板36は、ピッチ方
向に案内するリニアガイド39を介して、筐体5の天板
の上に配置されている。こうした構成によって、アーム
レスト7は筐体5に対してロール方向に角変位自在で、
ピッチ方向に直線変位自在となる。
【0027】次にグリップ1とアームレスト7の連動に
ついて説明する。グリップ1をピッチ方向またはロール
方向に倒すと、シャフト2の下端も2軸ジンバル3の中
心軸の回りに角変位し、その変位量はリンクアーム31
を介してそのままリンクアーム34の下端に伝達する。
リンクアーム34の下端での変位量は、てこの腕の長さ
の比率に応じて拡大され、リンクアーム34の上端の動
きがアームレスト7の前端を揺動させる。
【0028】たとえばグリップ1をピッチ方向に沿って
前方に押し倒すと、アームレスト7は前方に押され、リ
ニアガイド39の存在によって前方に直線変位する。ま
た、グリップ1をロール方向に沿って右方(図面の裏面
側)に倒すと、アームレスト7はピン38を中心として
右方に角変位する。
【0029】なお、リンクアーム34の腕の長さ、すな
わちロッドエンドベアリング35からロッドエンドベア
リング33までの距離A、およびロッドエンドベアリン
グ33からピン32までの距離Bを変えることによっ
て、グリップ1のピッチ方向およびロール方向の変位量
とアームレスト7の変位量との連動比率を変えることが
可能になる。そのため、連動比率を操縦者の体格や体力
に応じて調整することができ、個々の操縦者にとって最
適の操縦特性を容易に実現できる。
【0030】図3は本発明の第3実施形態を示し、図3
(a)は平面図で、図3(b)は内部構造図で、図3
(c)は図3(b)のC−C線矢視図である。サイドス
ティック型操縦装置は、操縦者が片手RHで把持するグ
リップ1と、操縦者の腕から肘に至るまでの部分を支持
する平板状のアームレスト7と、グリップ1とアームレ
スト7との動きを連動させる連動機構なとで構成され
る。
【0031】グリップ1は、握ったときの指の配置に合
わせた形状を成し、その上部には親指や人差し指で操作
するスイッチ1aが設けられる。グリップ1は下方に延
びるシャフト2を有し、シャフト2は筐体5に取り付け
られた2軸ジンバル3によって支持され、こうした構成
によってグリップ1は筐体5に対してピッチ方向および
ロール方向に角変位自在となる。筐体5の天板にはグリ
ップ1の周囲に揺動を許容するための開口部が形成さ
れ、蛇腹式の防塵カバー6がその開口部を覆っている。
【0032】2軸ジンバル3は直交方向に2つの出力軸
3a、3bを有し、シャフト2のピッチ方向の角変位は
出力軸3aから取り出され、シャフト2のロール方向の
角変位は出力軸3bから取り出される。
【0033】出力軸3aには扇型状のピニオンギヤ40
が取り付けられる。一方、座板36にはL字状の連結ア
ーム42が取り付けられ、連結アーム42の下面側にラ
ックギヤ41が設けられる。このラックギヤ41とピニ
オンギヤ40とが噛合することによって、出力軸3aの
角変位が連結アーム42の前後方向に沿った直線変位に
変換される。
【0034】出力軸3bにも扇型状のピニオンギヤ44
が取り付けられる。一方、アームレスト7にはL字状の
連結アーム47が取り付けられ、連結アーム47の水平
部にリニアベアリング46が挿着され、図3(c)に示
すように、リニアベアリング46の上面側にラックギヤ
45が設けられる。このラックギヤ45とピニオンギヤ
44とが噛合することによって、出力軸3bの角変位が
連結アーム47の左右方向(紙面垂直)に沿った直線変
位に変換される。
【0035】アームレスト7は座板36の上にピン38
によって結合され、アームレスト7がピン38の回りに
角変位自在となるように支持されている。また、この角
変位を円滑化するため、ピン38から一定半径で、アー
ムレスト7の下面および座板36の上面が対向する位置
に円弧状の案内溝を形成し、この案内溝に複数のボール
ベアリング37を配置している。座板36は、ピッチ方
向に案内するリニアガイド39を介して、筐体5の天板
の上に配置されている。こうした構成によって、アーム
レスト7は筐体5に対してロール方向に角変位自在で、
ピッチ方向に直線変位自在となる。
【0036】次にグリップ1とアームレスト7の連動に
ついて説明する。グリップ1をピッチ方向に押し倒す
と、2軸シンバル3の出力軸3aが角変位し、その角変
位はピニオンギヤ40およびラックギヤ41を介して連
結アーム42の直線変位に変換され、座板36が前方に
引っ張られる。座板36はリニアガイド39の存在によ
って前方に直線変位し、アームレスト7も一緒に直線変
位する。このとき連結アーム47も前方に変位するが、
リニアベアリング46の存在によってこの変位を逃がし
ている。
【0037】また、グリップ1をロール方向に沿って倒
すと、2軸シンバル3の出力軸3bが角変位し、その角
変位はピニオンギヤ44およびラックギヤ45を介して
連結アーム47の左右方向(紙面垂直)の直線変位に変
換され、アームレスト7の前端が左右に振られる。する
と、アームレスト7は座板36の上でピン38を中心と
してロール方向に角変位する。なお、連結アーム47は
アームレスト7に対して軸回りの捩り変位を許容するよ
うに連結されている。
【0038】なお、ピニオンギヤ40、44とラックギ
ヤ41、45とのギヤ比を変えることによって、グリッ
プ1のピッチ方向およびロール方向の変位量とアームレ
スト7の変位量との連動比率を独立に変えることが可能
になる。そのため、連動比率を操縦者の体格や体力に応
じて調整することができ、個々の操縦者にとって最適の
操縦特性を容易に実現できる。
【0039】以上の各実施形態において、グリップ1と
アームレスト7との連動機構としてリンク機構やギヤ機
構を例として説明したが、グリップ1の変位をセンサ等
でいったん電気信号に変換し、該電気信号に基づいてア
ームレスト7をモータ等で駆動する構成などが可能であ
る。
【0040】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、操
縦者の腕を支えるアームレスト部がピッチ方向およびロ
ール方向に変位自在に支持され、さらにグリップ部の変
位量に応じて連動することによって、手首と腕の連係し
た動きに追従することができるため、手首への負担を大
きく軽減でき、安定で高精度の操縦を実現できる。
【0041】また、グリップ部の変位量とアームレスト
部の変位量との連動比率を操縦者の体格や体力に応じて
調整することができるため、個々の操縦者にとって最適
の操縦特性を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示し、図1(a)は平
面図で、図1(b)は内部構造図である。
【図2】本発明の第2実施形態を示し、図2(a)は平
面図で、図2(b)は内部構造図である。
【図3】本発明の第3実施形態を示し、図3(a)は平
面図で、図3(b)は内部構造図で、図3(c)は図3
(b)のC−C線矢視図である。
【符号の説明】
1 グリップ 2 シャフト 3 2軸ジンバル 5 筐体 7 アームレスト 10 スライドアーム 10a、10b、10c 係合部 11、12 リンク部材 13、14、15、16、30、32、38 ピン 18、19、39 リニアガイド 20 スプライン軸 21、46 リニアベアリング 22 ベースプレート 23 軸受 25、33、35 ロッドエンドベアリング 26 アーム 31、34 リンクアーム 36 座板 40、44 ピニオンギヤ 41、45 ラックギヤ 42、47 連結アーム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体に対してピッチ方向およびロール方
    向に変位自在に支持され、各方向の操縦量を伝達するた
    めのグリップ部と、 グリップ部のピッチ方向の後方に設置され、筐体に対し
    てピッチ方向およびロール方向に変位自在に支持された
    アームレスト部と、 グリップ部の変位量に応じてアームレスト部を変位させ
    るための連動機構とを備えることを特徴とするサイドス
    ティック型操縦装置。
  2. 【請求項2】 前記連動機構は、グリップ部とアームレ
    スト部とを連結するリンク機構またはギヤ機構で構成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載のサイドスティ
    ック型操縦装置。
  3. 【請求項3】 グリップ部の変位量とアームレスト部の
    変位量との連動比率が可変であることを特徴とする請求
    項1記載のサイドスティック型操縦装置。
  4. 【請求項4】 アームレスト部は、ピッチ方向に直線変
    位し、ロール方向に角変位することを特徴とする請求項
    1記載のサイドスティック型操縦装置。
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