JPH10187155A - カラオケ装置 - Google Patents

カラオケ装置

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JPH10187155A
JPH10187155A JP8355159A JP35515996A JPH10187155A JP H10187155 A JPH10187155 A JP H10187155A JP 8355159 A JP8355159 A JP 8355159A JP 35515996 A JP35515996 A JP 35515996A JP H10187155 A JPH10187155 A JP H10187155A
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JP
Japan
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data
key
sound source
karaoke
frequency
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JP8355159A
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Katsuji Yoshimura
克二 吉村
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Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】半音未満の分解能でのキーシフトが可能で、し
かも音質劣化の少ないキーコントロール機能を有するカ
ラオケ装置を提供する。 【解決手段】キー変更操作子1の操作に応じて発生した
キーシフトデータは、分解部2により半音単位の成分P
と半音未満の成分Qに分解される。半音単位の成分Pは
外部から与えられるMIDIデータと共にノートナンバ
変更部3に供給され、MIDIデータはノートナンバが
変更される。変更されたMIDIデータはMIDIデコ
ーダ4によって音源制御データに変換され音源部5に供
給される。音源制御データに基づき音源部5で合成され
た伴奏音は、RAMの読み出し書き込み速度を制御する
方式のキーコントロール部6により、半音未満の成分Q
によるキーコントロール変更が行われる。半音未満の分
解能できめ細かなキーコントロールが可能であるととも
に、レベルジャンプにともなう音質劣化の少ないキーコ
ントロールが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カラオケ伴奏の
音程を任意に調整可能な、いわゆるキーコントロール機
能を有するカラオケ装置に関し、特に、MIDI(Mu
sical Instrument Digital
Interface)のような演奏制御データに基づき
音源を駆動してカラオケ伴奏音を発生する方式のカラオ
ケ装置(以下、音源カラオケと記述する)に関する。
【0002】
【従来技術】現在、一般的に普及しているカラオケ装置
を大別すると、以下の2方式に分けることができ、それ
ぞれにおいて異なったキーコントロール方式が用いられ
ている。 (1)音響信号再生型カラオケ(以下、録音カラオケと
記述する) メディアとして光学式ディスクや磁気テープなどが使用
され、このメディア上に予めカラオケ伴奏音に相当する
音響信号をアナログあるいはデジタルの形で直接的に記
録しておき、それらメディアから音響信号を再生するこ
とによりカラオケ伴奏音を発音する方式を意味する。こ
の録音カラオケに採用されているキーコントロール方式
は、書き込みと読み出しを並行して行える所定容量のR
AM(リングバッファ)を利用し、その書込アドレスと
読出アドレスの増加速度を異ならせるもので、音程を下
げる場合には読出アドレスの増加速度を書込アドレスの
それより小さくし(同じデータを重複して読み出すこと
になる)、音程を上げる場合には読出アドレスの増加速
度を書込アドレスのそれより大きくする(データを飛び
越して読み出すことになる)。しかし、この方式では、
読出アドレスが書込アドレスを追い越したり、逆に読出
アドレスが書込アドレスに追い越されたりするため、信
号波形のレベルジャンプが起こりやすくクリックノイズ
が発生していた。これは特に、音程を大きく変える場合
に発生頻度が高く、非常に聞き苦しかった。また、この
クリックノイズを低減するためにクロスフェード等の手
法が用いられることも知られているが、このクロスフェ
ード処理は波形を鈍らせるフィルタ(LPF)処理であ
るために音質劣化(メリハリがなくなる)は避けられな
い。この種のキーコントロール方式の詳細は特公平1−
23799号、特開平5−297891号等に記載され
ている。
【0003】(2)音源カラオケ MIDIの音階データ(以下ノートナンバと記述する)
は半音階刻みで7ビット(128音階)のコードで表さ
れる。音源カラオケでは、このノートナンバおよびその
他の情報を音源に与え、音源がそのノートナンバに対応
した周波数の楽音波形を形成することにより伴奏音を発
生している。音源として一般的には、ウェーブテーブル
式音源(以下WT音源と記述する)と呼ばれる、楽音に
対応した波形データをノートナンバに対応した速度で読
み出す音源を使用している。このWT音源では、ノート
ナンバを周波数(F)ナンバと呼ばれるアドレス増分値
に変換し、そのアドレス増分値を所定周期で累算した結
果にしたがいウェーブテーブルを読み出すことにより楽
音を発生している。このような音源カラオケにおけるキ
ーコントロール方式は、上記半音単位のノートナンバを
音源に与える前に書き換えるというもので、半音上げる
場合には1を加算し、半音下げる場合には1を減算す
る。よって、比較的簡単な構成(またはソフト)の追加
でキーコントロール機能が実現できる。しかし、この方
式では、MIDIのノートナンバを他のノートナンバに
書き換える方式であるために、半音単位でしかキーを変
更できない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】昨今のカラオケブーム
によりカラオケ人口は急拡大し、なかでも、通信回線を
利用して新曲を素早く配給できる等のメリットが受け、
市場では、音源カラオケが主流になりつつある。しかし
ながら上記のとおり音源カラオケではキーを半音単位で
しか変更できないため、急拡大したカラオケマニア全て
の要求を満たすのが難しい。音源カラオケにおいて、半
音未満の分解能で微妙にキーを変更する方法として、M
IDIデータに基づき音源で合成された伴奏音に対して
上記録音カラオケにおけるリングバッファを使ったキー
コントロール方式を適用することが考えられる。しか
し、この方式では上記レベルジャンプにともなうクリッ
クノイズまたはクロスフェードによる音質劣化の問題は
解決されない。この発明は、半音未満の分解能でのキー
シフトが可能でしかも音質劣化の少ないキーコントロー
ル機能を有する音源カラオケを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、カラオケソ
ースとしてのMIDIデータ等の演奏制御データに基づ
き音源部で伴奏音を合成するカラオケ装置において、半
音未満の分解能でキー(音程)シフトを指定可能なキー
シフト量指定手段と、上記キーシフト量指定手段で指定
されたキーシフト量を半音単位の第1のキー変更データ
と半音未満の第2のキー変更データに分解するキーシフ
ト量分解手段と、上記演奏制御データに含まれる半音単
位の音階データであるノートナンバを上記第1のキー変
更データにしたがい変更して上記音源部に与える音階デ
ータ変更手段と、読み書き可能な記憶媒体を主構成要素
とし、所定の書込速度でこの記憶媒体に上記音源部で合
成された伴奏音を書き込むとともに、この書込速度とは
異なる上記第2のキー変更データに対応した読出速度で
読み出すことによりキー変更を行うキーコントロール手
段と、を備えることを特徴としている。音階データ変更
手段はキーコントロールを半音単位で受け持ち、キーコ
ントロール手段はキーコントロールを半音未満の単位で
受け持つ。読み書き可能な記憶媒体の書込速度と読出速
度とを異ならせる方式のキーコントロール手段では書込
速度と読出速度の差が大きい、つまりキーシフト量が大
きいほどレベルジャンプに伴うクリックノイズの発生頻
度が高くなるが、半音未満の小さいキーシフトのみをキ
ーコントロール手段に受け持たせることにより、全部を
キーコントロール手段に受け持たせる場合に比較して大
幅にレベルジャンプの発生頻度を抑えられる。このレベ
ルジャンプの発生頻度というのは、同一容量のリングバ
ッファを使用した場合での比較である。また、同様のレ
ベルジャンプの発生頻度でよい場合には、リングバッフ
ァの容量を小さくすることができる。このリングバッフ
ァ容量が小さくなるということは、単にハード・コスト
が小さくなるという効果が得られる以外に、レベルジャ
ンプの際のジャンプ元とジャンプ先の信号間のレベル差
が小さくなりクロスフェード処理の際の波形劣化を低減
できるという効果も得られる。
【0006】またこの発明は、カラオケソースとしての
MIDIデータ等の演奏制御データに基づき音源部で伴
奏音を合成するカラオケ装置において、半音未満の分解
能でキー(音程)シフトを指定可能なキーシフト量指定
手段と、上記演奏制御データに含まれる半音単位の音階
データであるノートナンバを周波数データであるFナン
バに変換する音階データ変換手段と、上記キーシフト量
指定手段で指定されたキーシフト量と上記音階データ変
換手段から与えられるFナンバとの間で所定の演算を行
うことによりFナンバを変更する周波数データ変更手段
と、を備え、上記周波数データ変更手段で変更されたF
ナンバを上記音源部に与えることを特徴としている。音
源部がLSI部品になっている場合、周波数データの形
態で音程を指定できる音源LSIを使用する必要がある
が(MIDIのノートナンバの場合に7ビットの指定で
すむところをそれ以上のビット数のデータを与えてやる
必要があるが)、事前に周波数データに変換してキーシ
フトを加味して音源部に与えてやることで、全く音質劣
化のないキーコントロールが可能になる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明をより理解しやすく
するため、実施の形態とともに説明する。 ・第1の実施形態 この第1の実施形態は請求項1に対応したカラオケ装置
の実施形態である。図1はカラオケ装置全体を表すブロ
ック図である。図中、1はキー変更操作子であり、回転
式つまみにより1CENT(セント)単位で連続的にキ
ーを変えらるようになっている。ここで、「CENT」
とは、以下の式で表される量であり、◎
【数1】設定すべき目標周波数fと基準周波数Fとの関
係を、 1オクターブアップ…+1200CENT 1オクターブダウン…−1200CENT 半音アップ …+ 100CENT 半音ダウン …− 100CENT という具合に基準周波数Fの値によらずにしかも半音の
1/100の細かい単位で指定するものである。このつ
まみは1CENT単位でキーシフト量を指定できるもの
であるが、半音(100CENT)単位で、視覚的に確
認しやすいように目盛を付けてあるとともに、半音単位
で、カチッ、カチッ、と止まりやすくなっている。な
お、このキー変更操作子は、回転式ではなく直線式でも
よい。また、単に、キーアップ、キーダウンの2つの操
作子(もしくはリモコンスイッチ)によりキーを設定で
きるようにしてもよい。その場合には、ディスプレイに
てキーシフト量を表示できるようにするとなおよい。こ
のキー変更操作子からはCENT表現のキーシフトデー
タが出力される。
【0008】2はキーシフトデータ分解部であり、キー
変更操作子1から与えられるキーシフトデータをx(C
ENT)としたとき、このキーシフトデータxを以下の
式にしたがい、半音(100CENT)単位のPデータ
と1CENT単位のQデータに分解する。 x=100P+Q 上記分解においてはQデータの絶対値が最小になるよう
に、P、Qデータが決められる。例えば、x=+120
(CENT)の場合にはP=1、Q=20のように、x
=+180(CENT)の場合はP=2、Q=−20の
ように選ばれる。よって、Qデータは−50≦Q≦50
の値をとる。3はノートナンバ変更部であり、図示しな
いカラオケメディア(ハードディスク、メモリ等)から
供給されるMIDIデータのノートナンバをキーシフト
データ分解部2から与えられるPデータにしたがい変更
する。ここでMIDIのノートナンバについて図2によ
り説明する。MIDIメッセージの1単位は8ビットで
表され、そのメッセージは大きく、ステータス・バイト
とデータ・バイトに分けられる。ステータスとはメッセ
ージの種類を表すもので、種類によっては1または2バ
イトのデータ・バイトを伴っている。図2にはノートナ
ンバが関係するノートオン(オフ)メッセージを表して
いる。図中21と22はステータス・バイトであり、前
半4ビットでノートオン(オフ)である旨を示し(正確
には第1ビットはステータス・バイトかデータバイトか
の識別データであるため、ノートオンである旨を表すの
は3ビット)、後半4ビットでそのノートオン(オフ)
メッセージに係るMIDIチャンネルを示している。2
3、24はデータ・バイトであり、それぞれ、128段
階でノートナンバおよびベロシティを表している。ここ
で128段階(7ビット)であるのは上述のとおり第1
ビットはデータ・バイトである旨を示す識別データにな
っているためである。また、ベロシティとは、そのノー
トオンに係る強さを表すものであり、レベルに反映され
る量である。
【0009】図1のノートナンバ変更部3では、図示せ
ぬカラオケメディアから与えられるMIDIメッセージ
の上記ステータス・バイトを監視することでノートオン
(オフ)メッセージを検出し、後続するデータ・バイト
のノートナンバを書き換える。この書き換えはキーシフ
トデータ分解部2から与えられるPデータを加減算する
ことで行われる。なお、ノートオン(オフ)以外のメッ
セージについては何の処理も施されない。4はMIDI
デコーダ部であり、ノートナンバ変更部3でノートナン
バが変更されたMIDIデータが与えられる。このMI
DIデコーダ部4ではMIDIデータを解釈し、音源制
御データを音源部5に設定する。具体的にはノートオン
/オフデータ、ノートナンバ、ベロシティデータ、MI
DIチャンネルに相当する音色データ、発音割当に関す
るデータ等である。このMIDIデコーダ部4および上
記ノートナンバ変更部3は実際にはCPUにより実現さ
れる。5は音源部であり、MIDIデコーダ部4から与
えられる音源制御データに基づき、所定タイミング、所
定音色、所定周波数、所定レベル、所定持続時間の伴奏
音を合成する。音源方式はWT方式、FM(周波数変
調)方式等、任意の方式のものでよいが、楽器音を忠実
に合成できる点でWT方式が好ましい。この音源部5で
合成される伴奏音は半音単位の大まかなキーシフトが付
与された伴奏音である。なお、この半音単位のキーシフ
トでは音質の劣化は全くない。
【0010】6はキーコントロール部であり、その詳細
は後述するが、所定容量のRAM(リングバッファ)を
主構成要素とし、音源部5から与えられる伴奏音をキー
シフトデータ分解部2から与えられるQデータにしたが
いキーシフト処理する。7は、歌唱者のボーカルを拾
う、すなわち音響・電気変換するマイクロホンであり、
このボーカル信号はA/D変換回路8によってボーカル
データに変換される。このボーカルデータはボーカル処
理部9で処理される。この処理の代表的なものとしてデ
ジタルフィルタによって実現されるエコーまたはリバー
ブ処理がある。各種処理を施されたボーカルデータはミ
キサ部10によって、上記伴奏音とミキシングされる。
さらにミキシングされた音響データは図示せぬD/A変
換回路でアナログ化され、適宜増幅された後、スピーカ
11から放音される。
【0011】次に、キーコントロール部6について図3
に基づき説明する。31はリングバッファを構成する所
定容量LのRAMであり、後述する書込アドレスにした
がい伴奏音を書き込むとともに読出アドレスにしたがい
伴奏音を読み出す。32は書込アドレスカウンタであり
サンプリング周期にしたがい固定値1を順次し累算しR
AM31の容量であるLを越えるとリセットされる。こ
の書込アドレスカウンタ32の出力は書込アドレスとし
てRAM31に供給される。33は読出アドレスカウン
タでありサンプリング周期にしたがい後述するアドレス
増分値△を順次累算しLを越えるとリセットされる。こ
の読出アドレスカウンタ33はL/2アドレス間隔離れ
た2つの読出アドレスを発生する。キーシフトを行う場
合には書込アドレスの変化速度と読出アドレスの変化速
度が異なりその結果レベルジャンプが発生するわけであ
るが、L/2アドレス間隔離れた2つの読出アドレスに
対応した読出データはそれぞれレベルジャンプの発生タ
イミングが180度違っている。よって、後述するがこ
の2つの読出アドレスに対応する読出データをクロスフ
ェードさせつつ切り換えてレベルジャンプによる音質劣
化を目立たなくするために2つの読出アドレスを発生し
ている。
【0012】34はQデータをアドレス増分値△に変換
するQ/△変換テーブルである。Qデータは前述のとお
りキーシフトデータのうちの−50CENT≦Q≦50
CENTの範囲の値をとるデータである。Qデータとア
ドレス増分値△の関係は概略以下のとおりである。 Q=0:△=1 キーシフトなし Q<0:△<1 キーダウン Q>0:△>1 キーアップ このアドレス増分値△は、1オクターブダウン(−12
00CENT)で△=1/2、1オクターブアップ(+
1200CENT)で△=2の値をとるものであるが、
この実施形態ではQデータは−50CENT≦Q≦50
CENTまでの値しかとらないようにしているので、△
は1に非常に近い値となる。△が1に近いということは
読出アドレスが書込アドレスを追い越すまたはその逆に
よるレベルジャンプの発生する頻度が少なる、すなわ
ち、音質劣化が少なくなることを意味している。
【0013】35はクロスフェード波形発生部である。
レベルジャンプの発生タイミングおよび発生周期は書込
アドレスの変化速度と読出アドレスの変化速度との関係
で決定する。よって、このクロスフェード波形発生部で
はアドレス増分値△の値にしたがい図4(C)(D)の
ようなa1+a2=1の条件を満たすクロスフェード波
形a1、a2を発生する。図4の(A)(B)は2つの
読出データのレベルジャンプ発生タイミングを示してい
る。このように、読出データにレベルジャンプが発生す
るタイミングではその読出データに対応したクロスフェ
ード波形は0となる。36、37は乗算器であり、2つ
のクロスフェード波形a1、a2と2つの読出データと
を乗算する。そしてそれぞれの乗算値は加算器38で加
算され、キーコントロール部の出力となる。このよう
に、この第1の実施形態では、ユーザーによって設定さ
れる1CENT単位のキーシフトデータを半音単位のP
データと1CENT単位(−50CENT〜+50CE
NT)のQデータに分解し、Pデータによりノートナン
バを変更することにより、原理的に音質劣化のないキー
コントロール方式を最大限に利用するとともに、リング
バッファを主構成要素としたキーコントロール方式での
音質劣化を最小限にとどめている。
【0014】・第2の実施形態 この第2の実施形態は請求項3に対応したカラオケ装置
の実施形態であり、図1と同様のものは同一記号を付し
その説明は省略する。51はデータ変換部であり、キー
変更操作子1から与えられるキーシフトデータxCEN
Tを以下の式にしたがって変換する。◎
【数2】このyはCENT単位で与えられたxを倍率デ
ータに変換した値である。つまり、周波数または周波数
に対応したデータ(後述するFナンバ)をy倍すること
でxCENTシフトが実現できる。52はMIDIデコ
ーダ部であり、図示せぬカラオケメディアから供給され
るMIDIデータを解釈し、音源制御データを出力する
点は第1の実施形態と同様であるが、この第2の実施形
態では、周波数を表すデータとして従来技術の欄で記載
したFナンバを発生するようにしている。このFナンバ
は合成される伴奏音の周波数に対応した値であり、第1
の実施形態におけるノートナンバの代わりに発生され
る。このFナンバはMIDIのノートナンバ(7ビッ
ト)と比較してより多くのビット数で表され、細かく周
波数指定できる。他の音源制御データについては第1の
実施形態と同様に発生される。
【0015】53はMIDIデコーダ部52で発生され
るFナンバとデータ変換部51で発生されるyデータを
乗算するものである。この乗算処理によりキーシフトが
加味されたFナンバが作成される。この変更されたFナ
ンバは他の音源制御データとともに音源部54に供給さ
れる。第2の実施形態の音源部54は、Fナンバの形態
で周波数指定できるものである。従来技術の欄で記載し
たとおり、WT音源はFナンバ(アドレス増分値)を累
算した累算値にしたがいウェーブテーブルを読み出すこ
とで楽音を発生するものであるが、このFナンバを直接
音源部に与えるか(第2の実施形態)、ノートナンバを
音源部に与え音源部内でFナンバに変換するか(第1の
実施形態)は、それぞれに一長一短がある。つまり、L
SI部品として構成される音源部はピン数の関係ででき
るだけ少ないデータで駆動できることが望ましく、その
ためにはデータ量の少ないノートナンバを与え、内部で
Fナンバに変換するほうがよい。しかし、128段階の
ノートナンバだけではきめ細かな周波数制御ができず、
きめ細かな周波数制御という点ではFナンバを入力でき
るようにするのが好ましい。この第2の実施形態では、
音源部54としてFナンバで周波数指定できるものを採
用し、入力されるFナンバをキーシフトデータに対応し
たyデータで事前に変更するようにしている。よって、
第1の実施形態のようなリングバッファを主構成要素と
したキーコントロール部を必要としないので全く音質劣
化のないキーコントロールを実現できる。
【0016】・変形例 第1、第2の実施形態ともに、音色に無関係に周波数を
指定するデータ(第1の実施形態ではノートナンバ、第
2の実施形態ではFナンバ)をキーシフトの対象として
いたが、音階音のみをキーシフトの対象とし、リズム音
の周波数は変更しないようにすることもできる(むしろ
その方が自然である)。第1の実施形態では、ノートナ
ンバ変更部3においてステータス・バイトの前半4ビッ
トの情報のみを監視していたのを後半4ビットのMID
Iチャンネル(音色に対応した情報)も監視し、そのキ
ーオン(オフ)にかかる音色がリズム音である場合には
後続のノートナンバの変更を禁止することにより実現で
きる。そうすることにより、キーコントロール部6では
−50〜50CENTの小さなキーシフトしか行わない
ので、リズム音のキー変動は少なく抑えられる。第2の
実施形態では、MIDIデコーダ部52と音源部54の
間に音色監視部を設け、リズム音に対しては乗算器53
での乗算が行われないようにすればよい。
【0017】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明によれ
ば、半音未満の例えば1CENT単位の分解能できめ細
かなキーコントロールが可能であるとともに、レベルジ
ャンプにともなう音質劣化の少ないまたは全くないキー
コントロールが可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のカラオケ装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】MIDIデータであるノートオン(オフ)メッ
セージの伝送形態を説明する図である。
【図3】メモリへのデータ書き込み速度と読み出し速度
とを異ならせることでキーシフトを行うキーコントロー
ル部のブロック図である。
【図4】キーコントローラ部の動作を説明するための波
形図である。
【図5】本発明の第2の実施形態のカラオケ装置の構成
を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…キー変更操作子、2…キーシフトデータ分解部、3
…ノートナンバ変更部、4、52…MIDIデコーダ
部、5、54…音源部、6…キーコントロール部、7…
マイクロホン、8…A/D変換回路、9…ボーカル処理
部、10…ミキサ部、11…スピーカ、21、22…M
IDIメッセージのステータス・バイト、23、24…
MIDIメッセージのデータ・バイト、31…RAM、
32…書込アドレスカウンタ、33…読出アドレスカウ
ンタ、34…Q/△変換テーブル、35…クロスフェー
ド波形発生部、36、37、53…乗算器、38…加算
器、51…データ変換部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラオケソースとしての演奏制御データ
    に基づき音源部で伴奏音を合成するカラオケ装置におい
    て、 半音未満の分解能で音程のシフトを指定可能なキーシフ
    ト量指定手段と、 上記キーシフト量指定手段で指定されたキーシフト量
    を、半音単位の第1のキー変更データと半音未満の第2
    のキー変更データに分割するキーシフト量分解手段と、 上記演奏制御データに含まれる半音単位の音階データ
    を、上記第1のキー変更データにしたがい変更して上記
    音源部に与える音階データ変更手段と、 読み書き可能な記憶媒体を主構成要素とし、所定の書込
    速度でこの記憶媒体に上記音源部で合成された伴奏音を
    書き込むとともに、この書込速度とは異なる上記第2の
    キー変更データに対応した読出速度で読み出すことによ
    りキーシフトを行うキーコントロール手段と、を備える
    ことを特徴とするカラオケ装置。
  2. 【請求項2】 上記音階データ変更手段が、特定音色に
    ついてのみ演奏制御データに含まれる音階データを変更
    することを特徴とする請求項1に記載のカラオケ装置。
  3. 【請求項3】 カラオケソースとしての演奏制御データ
    に基づき音源部で伴奏音を合成するカラオケ装置におい
    て、 半音未満の分解能でキー(音程)シフトを指定可能なキ
    ーシフト量指定手段と、 上記演奏制御データに含まれる半音単位の音階データを
    周波数データに変換する音階データ変換手段と、 上記キーシフト量指定手段で指定されたキーシフト量と
    上記音階データ変換手段から与えられる周波数データと
    の間で所定の演算を行うことにより周波数データをキー
    シフト量に対応して変更する周波数データ変更手段と、 を備え、上記周波数データ変更手段で変更された周波数
    データを上記音源部に与えることを特徴とするカラオケ
    装置。
  4. 【請求項4】 上記周波数データ変更手段が、特定音色
    についてのみ周波数データを変更することを特徴とする
    カラオケ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7102070B2 (en) 2001-05-25 2006-09-05 Yamaha Corporation Musical tone reproducing apparatus and method and portable terminal apparatus
JP2013205621A (ja) * 2012-03-28 2013-10-07 Brother Ind Ltd Midi演奏装置

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