JPH1018662A - 自動販売機等の扉用ロック装置 - Google Patents

自動販売機等の扉用ロック装置

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JPH1018662A
JPH1018662A JP19557696A JP19557696A JPH1018662A JP H1018662 A JPH1018662 A JP H1018662A JP 19557696 A JP19557696 A JP 19557696A JP 19557696 A JP19557696 A JP 19557696A JP H1018662 A JPH1018662 A JP H1018662A
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stopper
blade
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Yutaka Takahashi
豊 高橋
Hisashi Funakoshi
久 舟越
Yoshiyasu Tamura
吉康 田村
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F I C KK
Takigen Manufacturing Co Ltd
Kirin Beverage Corp
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F I C KK
Takigen Manufacturing Co Ltd
Kirin Beverage Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動ドリルやバールによる暴力的な盗犯に対
して有効な自動販売機等の扉用ロック装置を提供する。 【解決手段】 ボックス本体1の側面に固着される固定
翼板4と;扉2に押し当てられるストッパー翼板6と;
固定翼板4の軸孔3に回転不能かつ軸方向に移動可能に
嵌挿される軸ピン5と;ストッパー翼板6内に収納さ
れ、回転許容断面部5bがストッパー翼板6の軸孔16
に係合するように軸ピン5を付勢する第1バネ12と;
ストッパー翼板6のガイド溝孔20に収納されて固定翼
板4側の受孔7に係脱し、回転阻止断面部5aが軸孔1
6に係合してストッパー翼板6が回転不能となるとき、
先端部10aが軸ピン5の錠止受部8に係合するロック
板10と;ストッパー翼板6内に収納され、ロック板1
0を軸ピン5の方向に付勢する第2バネ9と;ストッパ
ー翼板6に固着され、ロック板10の駆動用の操作カム
13を有する錠前ユニット15とから成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】 本発明は自動販売機等のボ
ックス本体に対して扉を開放不能に拘束するのに使用さ
れるロック装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 屋外に設置される自動販売機は、夜間
等に盗犯の対象となり易く、盗犯防止のために種々の扉
用ロック装置が提案されている。現在の盗犯の手口とし
ては、電動ドリルで錠前ユニットのロータの鍵孔の周辺
部を穿孔し、ロータに組み込まれたピンタンブラー等の
錠機構を破壊したり、あるいは鍵孔にねじ込んだビスの
頭部に釘抜き用バールを掛け、ロータを錠前ユニットの
固定本体から引き抜くことによって錠機構を破壊すると
いった、暴力的な方法が多くなってきている。また、最
近では錠前ユニットには手を触れず、ボックス本体の前
面と扉の後面との間にバールを差し込み、無理やりに扉
を抉じ開けようとする乱暴な盗犯も出現している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 したがって本発明の
目的は、このような電動ドリルやバールによる暴力的な
盗犯に対して有効な自動販売機等の扉用ロック装置を提
供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】 以下、添付図面中の参
照符号を用いて説明すると、本発明の扉用ロック装置
は、ボックス本体1の側面に固着され、基端部に軸孔3
が設けられた固定翼板4と、閉鎖位置にある扉2の前面
に押し当てられ、基端部に軸孔16が設けられたストッ
パー翼板6と、固定翼板4とストッパー翼板6を連結す
る軸ピン5を有する。軸ピン5には回転阻止断面部5a
と回転許容断面部5bと錠止受部8が設けられ、軸ピン
5は固定翼板4の軸孔3に回転不能かつ軸方向に移動可
能に嵌挿される。ストッパー翼板6内に収納された第1
バネ12は、回転許容断面部5bがストッパー翼板6の
軸孔16に係合してストッパー翼板6が回転可能となる
ように軸ピン5を移動付勢する。ストッパー翼板6のガ
イド溝孔20に収納されたロック板10は、固定翼板4
の軸孔3の周壁部に設けた受孔7に係脱する。軸ピン5
の回転阻止断面部5aがストッパー翼板6の軸孔16に
係合してストッパー翼板6が回転不能となるとき、ロッ
ク板10の先端部10aが軸ピン5の錠止受部8に係合
する。ストッパー翼板6内に収納された第2バネ9は、
ロック板10を軸ピン5の方向に移動付勢する。ストッ
パー翼板6には錠前ユニット15が装着され、錠前ユニ
ット15のロータ14には、ロック板10の先端部10
aが軸ピン5の錠止受部8から離脱するように駆動する
操作カム13が連結される。操作カム13はストッパー
翼板6の内部に収納されている。
【0005】通常、扉2は別途用意されたポップアウト
型ロックハンドル装置によってボックス本体1に錠止さ
れる。本発明のロック装置は補助ロック手段として付加
的に使用され、固定翼板4は扉2の蝶番軸27とは反対
側のボックス本体の側面に固着される。図1に示したよ
うに扉2が閉鎖され、前記主ロック手段によってボック
ス本体1に錠止された後、ストッパー翼板6が扉2の前
面に押し当てられ、軸ピン5の移動によってストッパー
翼板6が当該押し当て位置にて固定翼板4に対して錠止
される。この作動過程を説明すると次のとおりである。
【0006】図2と図3に示したように扉閉鎖状態で
は、軸ピン5の回転阻止断面部5aがストッパー翼板6
の軸孔16に係合しているため、ストッパー翼板6は軸
ピン5に対して回転不能である。この軸ピン5は固定翼
板4の軸孔3に常に回転不能に係合しているため、結
局、ストッパー翼板6は固定翼板4に対して回転不能で
ある。この回転不能状態は、第2バネ9で移動付勢され
たロック板10の先端部10aが固定翼板4の受孔7を
通って軸ピン5の錠止受部8に係合することによって、
的確に保持される。錠前ユニット15のロータ14は施
錠位置にあり、ロータ14の鍵孔から鍵23が抜き取ら
れている。そのため、鍵23を所持する正当管理者以外
の者は、ロータ14を回して操作カム13によってロッ
ク板10を軸ピン5から離脱させることができない。
【0007】正当管理者が扉2を開放するには、先ず最
初にロータ14の鍵孔に所定の鍵23を挿入し、錠前ユ
ニット15の固定本体15aに対するロータ14の錠止
を解除する。正当管理者が鍵23によってロータ14を
所定方向に回すと、ロータ14に連動して操作カム板1
3が作動し、操作カム板13は第2バネ9に抗してロッ
ク板10を軸ピン5から離脱する方向に駆動する。ロッ
ク板10の先端部10aが軸ピン5の錠止受部8から脱
出すると、第1バネ12に移動付勢された軸ピン5が固
定翼板4の軸孔3に沿って移動し、軸ピン5の回転許容
断面部5bが回転阻止断面部5aに代わってストッパー
翼板6の軸孔16に係合、軸ピン5の端部が軸孔3から
突出する。更にロック板10が駆動されて先端部10a
が固定翼板4側の受孔7からも脱出すると、ストッパー
翼板6は軸ピン5及び固定翼板4に対して回転可能とな
る。
【0008】図4に示したように軸ピン5を中心にスト
ッパー翼板6を所定方向に回すことによって、ストッパ
ー翼板6は扉2の回転の支障とならない位置に退避させ
られる。この段階で鍵23は錠前ユニット15から抜き
取られる。主ロック装置を操作してボックス本体1に対
する扉2の錠止が解除され、扉2は商品の補給や販売代
金の回収作業のために開放される。
【0009】これらの作業の終了後、扉2を閉鎖して主
ロック装置でボックス本体に対して再度錠止してから、
ストッパー翼板6を回し、扉2の前面に押し当てる。こ
の段階では、ストッパー翼板6のガイド溝孔20の先端
側開口部は固定翼板4の受孔7に対面した位置に来てい
るため、ロック板10は第2バネ9の移動付勢によって
自動的に前進して固定翼板4の受孔7に係合する。この
ようにロック板10が固定翼板4の受孔7に係合するこ
とによって、ストッパー翼板6は固定翼板4に対して回
転不能に拘束される。そして、軸ピン5の突出端部を第
1バネ12の付勢に抗して固定翼板4の軸孔3内に押し
込むと、軸ピン5の回転阻止断面部5aが回転許容部5
bに代わってストッパー翼板6の軸孔16に係合する。
【0010】これと同時に、第2バネ9に移動付勢され
たロック板10の先端部10aが更に前進して固定翼板
4の軸孔3内に突入し、軸ピン5の錠止受け部8に係合
するため、軸ピン5は当該押し込み位置に保持され、ス
トッパー翼板6は固定翼板4に対して回転不能に保たれ
る。すなわち、この扉用ロック装置ではストッパー翼板
6は、ロック板10と固定翼板4の受孔7との係合、お
よび、軸ピン5の回転阻止段面部5aと固定翼板6の軸
孔16との係合によって、固定翼板4に対して二重ロッ
クされる。なお、ポップアウト型ロックハンドル装置等
といった主ロック装置を別途設けず、本発明のロック装
置のみで扉2をボックス本体1に対して施錠することも
できる。主ロック装置を別途設ける場合には、ストッパ
ー翼板6を扉2に押し当てたとき、主ロック装置の鍵孔
部分がストッパー翼板6の背後に来るように配置するの
が望ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】 図示の実施例では、固定翼板4
の軸孔3の断面形状は正六角形の一辺部を短く削除した
形状であり、ストッパー翼板6の軸孔16の断面形状と
軸ピン5の回転阻止断面部5aの断面形状もこれと同じ
である。軸ピン5の回転許容断面部5bの断面形状は、
図6に示したように前記正六角形の内接円に当たる円形
状である。軸ピン5の下部には回転許容断面部5bを挟
んで上下2個の短かな回転阻止断面部5a,5aが設け
られ、軸ピン5の上部には短かな回転許容断面部5bの
下側に長い回転阻止断面部5aが設けられている。軸ピ
ン5の中間部5cは上下の回転阻止断面部5a,5aよ
りも小径に形成され、錠止受部8が設けられている。
【0012】固定翼板4の基端部はストッパー翼板6の
基端部の上下の連結肩部24,25間に嵌め込まれてお
り、ストッパー翼板6の軸孔16は、連結肩部24,2
5に設けられ、下側の連結肩部25に設けた軸孔16は
上下に貫通している。上側の連結肩部24に設けた軸孔
16に上底面には、圧縮コイルバネで構成した第1バネ
12の上端が当接しており、第1バネ12の下部は軸ピ
ン5の上部に設けた小孔23に挿入されている。
【0013】ロック板10はストッパー翼板6の矩形状
のガイド溝孔20に嵌め込まれ、ガイド溝孔20の側面
開口はカバー板11によって閉塞されている。固定翼板
4側の受孔7は軸孔3の周壁部に軸孔3の半径方向に設
けられている。第2バネ9は圧縮コイルバネで構成さ
れ、第2バネ9の一端はガイド溝孔20の内面に当接
し、第2バネ9の主体部はロック板10の基端部の受溝
26に収容されている。ロック板10の中間部には操作
カム13が係合する受動溝孔19を設けてある。
【0014】錠前ユニット15の内部の錠機構として
は、ピンタンブラー錠機構、ディスクタンブラー錠機
構、軸方向ピンタンブラー錠機構等といった公知の錠機
構を任意に選択使用することができ、錠前ユニット15
の固定本体15aはストッパー翼板6に埋め込み固着さ
れる。ロータ14の後端部の小判形断面部分が操作カム
13の連動用割溝28に嵌められ、ロータ14の回転に
よって操作カム13はストッパー翼板6の空洞部22内
にて揺振回転する。
【0015】固定翼板4の基端部には軸孔3の半径方向
にピン孔17が設けられ、ピン孔17には抜け止めピン
18が打ち込み固定されている。抜け止めピン18の先
端部は軸孔3内に突出し、軸ピン5の錠止受部8内に係
合している。ロック板10による拘束を解かれて軸ピン
5が下方に移動したとき、上部の回転阻止断面部5aの
下端肩面に抜け止めピン18の先端部が当接することに
よって、軸ピン5の下方移動が規制される。
【0016】
【発明の効果】 以上のように本発明の扉用ロック装置
では、固定翼板4をボックス本体1の側面に固着し、軸
ピン5を固定翼板4の軸孔3とストッパー翼板6の軸孔
16に挿入してストッパー翼板6を固定翼板4に連結
し、ストッパー翼板6内に収納したロック板10を固定
翼板4側の受孔7に係合させること、および、ロック板
10の先端部10aを軸ピン5の錠止受部8に係合させ
て軸ピン5の回転阻止断面部5aがストッパー翼板6の
軸孔16に係合した状態に保持することによって、スト
ッパー翼板6が扉2の前面に押し当てられた状態を堅持
するものであるから、ボックス本体1の前面と扉2の背
面間にバールを差し込んで無理やりに扉2を抉じ開けよ
うとする盗犯に対して強力な阻止力を有する。
【0017】ロック板10はストッパー翼板6に内蔵し
た第2バネ9によって軸ピン5の方向に移動付勢されて
いるため、電動ドリルで錠前ユニット15のロータ14
の鍵孔周辺部を穿孔して内部錠機構を破壊できたとして
も、ロック板10は第2バネ9によって先端部10aが
錠止受部8に入り込んだ位置に留め置かれることにな
り、軸ピン5の回転阻止断面部5aとストッパー翼板6
の軸孔16との係合状態が維持される。そのため、スト
ッパー翼板6を固定翼板4に対して回転させることがで
きず、扉2の拘束は的確に堅持される。すなわち、本発
明の扉用ロック装置は、電動ドリルによる錠前ユニット
の暴力破壊に対しても強いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る扉用ロック装置を装
着した自動販売機の平面図であり、扉は閉鎖状態に拘束
されている。
【図2】 該扉用ロック装置の水平断面図である。
【図3】 図2のA−A線断面図である。
【図4】 該扉用ロック装置を解錠して扉が開放された
後の状態を示す水平断面図である。
【図5】 図4のB−B線断面図である。
【図6】 該扉用ロック装置に用いた軸ピンの平面図で
ある。
【図7】 該軸ピンの上部を切り開いた正面図である。
【符号の説明】
1 ボックス本体 2 扉 3 固定翼板の軸孔 4 固定翼板 5 軸ピン 6 ストッパー翼板 7 固定翼板側の受孔 8 軸ピンの錠止受部 9 第2バネ 10 ロック板 11 カバー板 12 第1バネ 13 操作カム 14 錠前ユニットのロータ 15 錠前ユニット 16 ストッパー翼板の軸孔 17 固定翼板のピン孔 18 抜け止めピン 19 ロック板の受動溝孔 20 ストッパー翼板のガイド溝孔 21 固定翼板の固着孔 22 ストッパー翼板の空洞部 23 軸ピンのバネ用小孔 24 ストッパー翼板の連結用肩部 25 ストッパー翼板の連結用肩部 26 ロック板のバネ用受溝 27 扉の蝶番軸 28 操作カム板の連動用割溝
フロントページの続き (72)発明者 高橋 豊 神奈川県高座郡寒川町倉見1620番地 キリ ンビバレッジ株式会社生産本部開発研究所 内 (72)発明者 舟越 久 東京都大田区羽田旭町2−8 株式会社エ フ・アイ・シー内 (72)発明者 田村 吉康 東京都品川区西五反田1丁目24番4号 タ キゲン製造株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボックス本体1の側面に固着され、基端
    部に軸孔3が設けられた固定翼板4と;閉鎖位置にある
    扉2の前面に押し当てられ、基端部に軸孔16が設けら
    れたストッパー翼板6と;回転阻止断面部5aと回転許
    容断面部5bと錠止受部8が設けられ、固定翼板4の軸
    孔3に回転不能かつ軸方向に移動可能に嵌挿された軸ピ
    ン5と;ストッパー翼板6内に収納され、回転許容断面
    部5bがストッパー翼板6の軸孔16に係合してストッ
    パー翼板6が回転可能となるように軸ピン5を移動付勢
    する第1バネ12と;ストッパー翼板6のガイド溝孔2
    0に収納されて固定翼板4の軸孔3の周壁部の受孔7に
    係脱し、軸ピン5の回転阻止断面部5aがストッパー翼
    板6の軸孔16に係合してストッパー翼板6が回転不能
    となるとき、先端部10aが軸ピン5の錠止受部8に係
    合するロック板10と;ストッパー翼板6内に収納さ
    れ、ロック板10を軸ピン5の方向に移動付勢する第2
    バネ9と;ストッパー翼板6に固着され、ロック板10
    の先端部10aが軸ピン5の錠止受部8から離脱するよ
    うに駆動する操作カム13をロータ14に連結した錠前
    ユニット15とから成る自動販売機等の扉用ロック装
    置。
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