JPH10186279A - 光アイソレータ - Google Patents

光アイソレータ

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Publication number
JPH10186279A
JPH10186279A JP35500596A JP35500596A JPH10186279A JP H10186279 A JPH10186279 A JP H10186279A JP 35500596 A JP35500596 A JP 35500596A JP 35500596 A JP35500596 A JP 35500596A JP H10186279 A JPH10186279 A JP H10186279A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
polyimide film
optical isolator
beam splitter
film
Prior art date
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Pending
Application number
JP35500596A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Matsumoto
浩 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Communication Equipment Co Ltd
Original Assignee
Toyo Communication Equipment Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Communication Equipment Co Ltd filed Critical Toyo Communication Equipment Co Ltd
Priority to JP35500596A priority Critical patent/JPH10186279A/ja
Publication of JPH10186279A publication Critical patent/JPH10186279A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の光アイソレータに用いられる水晶結晶
等のλ/4板では、λ/4板のシングルモードを作ると
極めて薄くなり機械的に安定な加工ができないため、光
学軸がそれぞれ直交するnλ板と(n+1/4)λ板の
マルチモードを合わせ用いて、シングルモードの作用を
させいる。本発明は上記課題を解決するためになされた
ものであって小型な光アイソレータを低コストで提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 1/4波長板と偏光ビームスプリッタと
から構成される光アイソレータにおいて、前記1/4波
長板を延伸により面内屈折率を発現させ一定荷重、一定
昇温速度の条件下で最終イミド化温度を変化させること
により、面内屈折率を微細に制御したポリイミド膜で構
成したことを特徴とする光アイソレータである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光学装置のヘッド等
に用いられる光アイソレ−タに関し、従来水晶等の複屈
折材料を用いていた1/4波長板(以下、λ/4板と称
す)を特にポリイミド材料を加工して薄型に構成した小
型光アイソレ−タに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、文字、音楽から映像まで情報量の
増大化、高度化に伴って、従来より用いられてきた磁気
記録媒体、例えばフロッピーディスク等に比べて記憶容
量の極めて大きい光ディスク(CD、CD−ROM)等
の光学記録媒体を用いた光学装置が普及している。図3
は従来の光学装置のヘッドの要部構成図であって、10
は光アイソレータであり、光ディスク11に書き込まれ
た情報を読み取るための重要な部品である。光アイソレ
ータ10は偏光ビームスプリッタ(PBS)13にλ/
4板14を貼り合わせたものであって、その作用は半導
体レーザー12から出射したビーム光を偏光ビームスプ
リッター13に入射させると、その出射光は図3に示す
ようにP成分のみの直線偏光となり、該直線偏光はλ/
4板14を透過することにより右回りの円偏光になる。
この円偏光は光ディスク11の表面で反射される際にデ
ィスクに書き込まれた情報を読みとり、回転方向が逆の
左回りの円偏光となる。左回りの円偏光は再びλ/4板
14を透過することにより、図3に示すようにS偏光の
みの直線偏光となる。該S偏光は偏光ビームスプリッタ
ー13によりほぼ100%反射され、進行方向を90゜
変えて受光部15へ入射し、ディスクに書き込まれてい
る情報が解読される。
【0003】従来の光アイソレータは水晶等の複屈折性
を有する結晶材料を用い前記λ/4板14を作成する場
合が一般的である。例えば、水晶材料を用いてλ/4板
14を設計するとその板厚が極めて薄くなるため、該薄
板が破壊し易くなり研磨加工に適さない。更に、水晶は
硬度は高いが脆い材質であるため、少しの衝撃で破損し
易く、前記極薄板を保持あるいは偏光ビームスプリッタ
へ貼り合わせる際に、破損や平面度を保てないといった
不具合が生じ易く、歩留まりが著しく低下する。そこ
で、従来のλ/4板は、図4に示すように紙面に平行な
光学軸を持つ(n+1/4)λ板16と、紙面に垂直な
光学軸を持つnλ板17を重ね合わせることにより実質
的にλ/4板の作用を得ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
水晶結晶等の複屈折性を有する2枚の結晶材料を用いて
λ/4板を構成する場合、上述したように加工上の要求
からそれぞれ500μm以上の厚みとせざるを得ないた
め、小型化の要求に応えることができないという問題が
あった。また、高価な水晶材料を2枚用いて精度の高い
精密加工をする必要があり、材料及び加工コストが高価
になるという問題があった。本発明は上記問題を解決す
るためになされたものであって小型な光アイソレータを
低コストで提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係るの請求項1記載の発明は、λ/4板と偏
光ビームスプリッタとから構成される光アイソレータに
おいて、前記λ/4板を延伸により面内屈折率を発現さ
せ一定荷重、一定昇温速度の条件下で最終イミド化温度
を変化させることにより、面内屈折率を微細に制御した
ポリイミド膜で構成したことを特徴とする光アイソレー
タである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下本発明を図面に示した実施の
形態に基づいて詳細に説明する。本発明を説明する前に
本発明に用いたポリイミド波長板について簡単に述べ
る。信学技報EDM94-39,CPM94-53,OPE94-48(1994-08)
「ポリイミド光波長板の開発とその特性」の中でポリイ
ミド膜の製作法、複屈折の発現法、面内複屈折△n等に
ついて詳しく記述されており、ここでは簡単に説明す
る。
【0007】高速で回転しているSi等の基板上にポリ
アミド酸溶液を滴下してポリアミド酸膜を形成し、これ
を乾燥し剥離してポリアミドフィルムを製作する。この
時形成されるフィルムの膜厚はSi等の基板の回転数に
よって決まる。このスピンコート法によて製作したポリ
イミドフィルムは、その主表面に平行な方向の屈折率と
垂直な方向の屈折率とが異なり複屈折を示すが、主表面
に平行なフィルム面内ではどこでも等しい屈折率を示
す。このため、ポリイミドフィルムを波長板として用い
るためには前記フィルムを延伸することにより、ポリイ
ミド分子鎖を一軸方向へ配向させ、主表面に平行な面内
屈折率△nを発現させることが必要となる。一定荷重、
一定昇温速度の条件下で、最終イミド化温度を変化する
ことにより面内屈折△nを微細に制御することが可能で
ある。この開示に従ってポリイミド膜にてλ/4板を作
成すると水晶のλ/4板に較べ極めて薄く、損失は遥か
に小さくできる。
【0008】図1は本発明に係る光アイソレ−タを光ヘ
ッドの一部として用いた場合の断面図の一例を示す図で
あって、上記のように作成されたポリイミドフィルムの
λ/4板4を偏光ビームスプリッター3の上面に貼り付
けた構造とする。光アイソレータ1の作用は半導体レー
ザー2から出射したビーム光を偏光ビームスプリッター
3に入射させると、図1に示すようにその出射光はP成
分のみの直線偏光なり、該直線偏光をポリイミドフィル
ムで作成したλ/4板4を透過することにより右回りの
円偏光になる。この円偏光は光ディスク5の面で反射さ
れる際にディスクに書き込まれた情報を読みとり、回転
方向が逆の左回りの円偏光となる。左回りの円偏光が再
びλ/4板4を透過することによりS偏光のみの直線偏
光となり、該S偏光は偏光ビームスプリッター3により
ほぼ100%反射され、90゜進行方向を変えて受光部
6へ入射し、ディスクに書き込まれている情報が解読さ
れる。
【0009】上記のようにλ/4板4をポリイミドフィ
ルムで形成にすることにより、λ/4板4を極めて薄く
作成することが可能である。また、ポリイミドフィルム
は350℃以上の耐熱性、十分な強度、柔軟性、容易な
加工性を有しているため、そのフィルムを偏光ビームス
プリッタ等への張り合わせ加工に適用する際に極めて容
易である。このようなポリイミドフィルムのλ/4板を
光アイソレ−タに用いることにより該光アイソレ−タを
小型化することができる。また、結晶材料を用いたλ/
4板のように、結晶を切断し、研磨工程を数回繰り返す
こともなく大量生産も容易であるためコストを大幅に低
減することが可能である。
【0010】また、図2は本発明に係る光アイソレータ
の他の実施例を示す図であって、ポリイミドフィルムで
形成したλ/4板が極めて薄くできるため、図2に示す
ように、ビ−ムスプリッタ3の2つのプリズム31と3
2の間に前記ポリイミドフィルム4と偏光膜7とを挟み
込む構造としたものである。 λ/4板への入射角が0
゜と45゜の場合では面内屈折率が異なるので、膜厚を
若干変えることが必要である。このような構成法は該光
アイソレータを小型化する上で極めて有効である。
【0011】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成した
ので、従来の水晶等のλ/4板に較べポリイミドフィル
ムで形成するλ/4板は極めて薄く作成することが可能
であり、これを用いて光アイソレータを構成するとその
形状を大幅に小型化することができる。更に、従来のλ
/4板のように切断、研磨と工数のかかる工程を用いる
必要もないてめ大幅なコスト削減が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示す光アイソレータ
の断面図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す光アイソレータの断
面図である。
【図3】従来の光アイソレ−タの構成を示す断面図であ
る。
【図4】従来の1/4波長板の構成を示す図である。
【符号の説明】
1・・・アイソレ−タ 2・・・レーザ光源 3・・・偏光ビ−ムスプリッタ 4・・・λ/4板(ポリイミド) 5・・・光ディスク 6・・・受光部 7・・・偏光膜 31、32・・・プリズム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏光ビームスプリッタに1/4波長板を
    貼り合わせて構成した光アイソレータにおいて、前記1
    /4波長板を面内屈折率を有するポリイミド膜で構成し
    たことを特徴とする光アイソレータ。
JP35500596A 1996-12-20 1996-12-20 光アイソレータ Pending JPH10186279A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35500596A JPH10186279A (ja) 1996-12-20 1996-12-20 光アイソレータ

Applications Claiming Priority (1)

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JP35500596A JPH10186279A (ja) 1996-12-20 1996-12-20 光アイソレータ

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Publication Number Publication Date
JPH10186279A true JPH10186279A (ja) 1998-07-14

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ID=18441334

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JP35500596A Pending JPH10186279A (ja) 1996-12-20 1996-12-20 光アイソレータ

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JP (1) JPH10186279A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102230990A (zh) * 2011-06-29 2011-11-02 武汉电信器件有限公司 带有集成分光器的光隔离器
CN102243339A (zh) * 2011-07-04 2011-11-16 武汉电信器件有限公司 光隔离器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102230990A (zh) * 2011-06-29 2011-11-02 武汉电信器件有限公司 带有集成分光器的光隔离器
CN102243339A (zh) * 2011-07-04 2011-11-16 武汉电信器件有限公司 光隔离器

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