JPH10186023A - レーダ装置 - Google Patents
レーダ装置Info
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- JPH10186023A JPH10186023A JP9365903A JP36590397A JPH10186023A JP H10186023 A JPH10186023 A JP H10186023A JP 9365903 A JP9365903 A JP 9365903A JP 36590397 A JP36590397 A JP 36590397A JP H10186023 A JPH10186023 A JP H10186023A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- transmission
- antennas
- reception
- mixers
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Abstract
(57)【要約】
【目的】ミリ波帯FMレーダの小型化と低廉化と高性能
化とを実現する。 【構成】従来送受共用としていたアンテナを送信専用と
受信専用として別個に設置することにより、送受信信号
の分離のための導波管形式のサーキュレータを不要とし
た。
化とを実現する。 【構成】従来送受共用としていたアンテナを送信専用と
受信専用として別個に設置することにより、送受信信号
の分離のための導波管形式のサーキュレータを不要とし
た。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の追突防止用警報
装置などに利用されるミリ波帯FMレーダ装置に関する
ものである。
装置などに利用されるミリ波帯FMレーダ装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】乗用車などの車両に搭載され追突や衝突
防止用警報装置などに利用される車載レーダ装置は、数
10cm程度の至近距離をも検出範囲とする必要上高い
分解能が要求され、この分解能の点でパルスレーダの形
式よりもFMレーダの形式が適している。また、先行車
両や対向車両などの標的までの最遠測距範囲は数100
m程度で足りるため、放射電波が必要以上遠方まで伝播
したり、既存のマイクロ波帯の通信設備に干渉したりす
ることを回避する上で60GHz程度の伝播減衰量の大
きなミリ波帯の電波が適している。
防止用警報装置などに利用される車載レーダ装置は、数
10cm程度の至近距離をも検出範囲とする必要上高い
分解能が要求され、この分解能の点でパルスレーダの形
式よりもFMレーダの形式が適している。また、先行車
両や対向車両などの標的までの最遠測距範囲は数100
m程度で足りるため、放射電波が必要以上遠方まで伝播
したり、既存のマイクロ波帯の通信設備に干渉したりす
ることを回避する上で60GHz程度の伝播減衰量の大
きなミリ波帯の電波が適している。
【0003】本出願人が先に出願した「FMレーダ」と
題する特願平3ー42979号には、図4のブロック図
に示す構成のミリ波帯FMレーダ装置が開示されてい
る。掃引回路121からはタイミング制御回路120の
制御のもとに三角波が出力され、これを受ける可変周波
数発振器110からマイクロ波帯のFM信号が出力され
る。このマイクロ波帯のFM信号は、パワーデバイダ1
11で2分割され、アップコンバータ112と113に
よって20GHz程度のマイクロ波帯のFM信号に変換
され、タイミング制御回路120の制御のもとに切替え
られるスイッチ122と123を経てそれぞれの後段に
配置された3逓倍器114a〜114dの一つと3逓倍
器115a〜115dの一つに時分割的に供給される。
題する特願平3ー42979号には、図4のブロック図
に示す構成のミリ波帯FMレーダ装置が開示されてい
る。掃引回路121からはタイミング制御回路120の
制御のもとに三角波が出力され、これを受ける可変周波
数発振器110からマイクロ波帯のFM信号が出力され
る。このマイクロ波帯のFM信号は、パワーデバイダ1
11で2分割され、アップコンバータ112と113に
よって20GHz程度のマイクロ波帯のFM信号に変換
され、タイミング制御回路120の制御のもとに切替え
られるスイッチ122と123を経てそれぞれの後段に
配置された3逓倍器114a〜114dの一つと3逓倍
器115a〜115dの一つに時分割的に供給される。
【0004】3逓倍器114a〜114dから出力され
る60GHz程度のミリ波帯のFM信号は、サーキュレ
ータ116a〜116dを経てアンテナ118a〜11
8dから放射され、3逓倍器115a〜115dから出
力されるミリ波帯のFM信号は混合器117a〜117
dの一方の入力端子に供給される。標的で反射されアン
テナ118a〜118dで受信されたミリ波帯のFM信
号はサーキュレータ116a〜116dを経て混合器1
17a〜117dの他方の入力端子に供給される。混合
器117a〜117dから出力されたマイクロ波帯のビ
ート信号はスイッチ24を経て検出回路119に供給さ
れる。混合器117a〜117dから出力されるビート
信号の周波数を1/f雑音に妨害されない高域にシフト
するために、アップコンバータ112と113の局部発
振周波数が異なる値に設定されている。
る60GHz程度のミリ波帯のFM信号は、サーキュレ
ータ116a〜116dを経てアンテナ118a〜11
8dから放射され、3逓倍器115a〜115dから出
力されるミリ波帯のFM信号は混合器117a〜117
dの一方の入力端子に供給される。標的で反射されアン
テナ118a〜118dで受信されたミリ波帯のFM信
号はサーキュレータ116a〜116dを経て混合器1
17a〜117dの他方の入力端子に供給される。混合
器117a〜117dから出力されたマイクロ波帯のビ
ート信号はスイッチ24を経て検出回路119に供給さ
れる。混合器117a〜117dから出力されるビート
信号の周波数を1/f雑音に妨害されない高域にシフト
するために、アップコンバータ112と113の局部発
振周波数が異なる値に設定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図4に示した従来のミ
リ波帯FMレーダ装置ではミリ波帯のサーキュレータ1
16に導波管形式のものを使用しているため、回路全体
が大型かつ高価になるという問題がある。この導波管形
式のサーキュレータをマイクロストリップライン形式の
ものに変更すれば回路の小型化は図られるが、このマイ
クロストリップライン形式のサーキュレータが高価なた
め、低廉化は図れないという問題がある。また、このマ
イクロストリップライン形式のサーキュレータには、ア
イソレーションが不十分で送受系の回り込みが大きく、
また挿入損失も大きいという特性上の問題もある。
リ波帯FMレーダ装置ではミリ波帯のサーキュレータ1
16に導波管形式のものを使用しているため、回路全体
が大型かつ高価になるという問題がある。この導波管形
式のサーキュレータをマイクロストリップライン形式の
ものに変更すれば回路の小型化は図られるが、このマイ
クロストリップライン形式のサーキュレータが高価なた
め、低廉化は図れないという問題がある。また、このマ
イクロストリップライン形式のサーキュレータには、ア
イソレーションが不十分で送受系の回り込みが大きく、
また挿入損失も大きいという特性上の問題もある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のミリ波帯FMレ
ーダ装置は、周波数が時間と共に増減するFM信号を発
生する手段と、複数の送信アンテナと、前記FM信号を
前記複数の送信アンテナに時分割的に分配して給電する
手段と、前記複数の送信アンテナとは異なった位置に配
置されると共に、前記複数の送信アンテナから放射さ
れ、物体によって反射された反射信号を受信する複数の
受信アンテナと、前記複数の送信アンテナに対応して配
置され、前記FM信号発生手段の発生したFM信号の一
部と受信信号とを混合してビート信号を発生する複数の
混合器と、前記複数の混合器から出力される複数のビー
ト信号から前記物体の位置を検出する検出回路とを備え
ている。
ーダ装置は、周波数が時間と共に増減するFM信号を発
生する手段と、複数の送信アンテナと、前記FM信号を
前記複数の送信アンテナに時分割的に分配して給電する
手段と、前記複数の送信アンテナとは異なった位置に配
置されると共に、前記複数の送信アンテナから放射さ
れ、物体によって反射された反射信号を受信する複数の
受信アンテナと、前記複数の送信アンテナに対応して配
置され、前記FM信号発生手段の発生したFM信号の一
部と受信信号とを混合してビート信号を発生する複数の
混合器と、前記複数の混合器から出力される複数のビー
ト信号から前記物体の位置を検出する検出回路とを備え
ている。
【0007】すなわち、本発明のミリ波帯FMレーダ装
置では、送信専用のアンテナと受信専用のアンテナとを
別個に設置することにより、アンテナを送受共用とする
場合に必要となるサーキュレータを除去している。以
下、本発明の作用については以下の実施例と共に詳細に
説明する。
置では、送信専用のアンテナと受信専用のアンテナとを
別個に設置することにより、アンテナを送受共用とする
場合に必要となるサーキュレータを除去している。以
下、本発明の作用については以下の実施例と共に詳細に
説明する。
【0008】
【実施例】図1と図2は、本発明の一実施例のミリ波帯
FMレーダ装置の送受信部の構成を示す平面図と斜視図
である。この実施例の送受信部は、共通の誘電体基板1
上にマイクロストリップラインの形式で形成された送信
系10と受信系20とから構成されている。共通の誘電
体基板1は、送信用平面アレイアンテナからの電波の放
射の容易さを考慮した2程度の低い比誘電率を有する適
宜な高分子材料から成ると共に、金属製の筐体2に保持
される。共通の誘電体基板1上に形成される送信系10
と受信系20は、金属製の仕切り板3で仕切られること
により送信系から受信系への電磁干渉が防止される。
FMレーダ装置の送受信部の構成を示す平面図と斜視図
である。この実施例の送受信部は、共通の誘電体基板1
上にマイクロストリップラインの形式で形成された送信
系10と受信系20とから構成されている。共通の誘電
体基板1は、送信用平面アレイアンテナからの電波の放
射の容易さを考慮した2程度の低い比誘電率を有する適
宜な高分子材料から成ると共に、金属製の筐体2に保持
される。共通の誘電体基板1上に形成される送信系10
と受信系20は、金属製の仕切り板3で仕切られること
により送信系から受信系への電磁干渉が防止される。
【0009】送信系10は、平面アレイ形式の送信用ア
ンテナ11、3逓倍器12、同軸コネクタによるマイク
ロ波帯のFM信号の入力端子12及びバイアス入力端子
14並びにこれら各素子間を接続する伝送線路から構成
されている。3逓倍器12は、3逓倍素子12α,ミリ
波帯の信号を阻止するためのローパスフィルタ12β,
ミリ波帯の高調波の信号とマイクロ波帯の信号を阻止す
るためのバンドパスフィルタ12γ,バイアス用の高域
阻止フィルタ12δ及びインピーダンス整合用のマッチ
ングパターンから構成されている。
ンテナ11、3逓倍器12、同軸コネクタによるマイク
ロ波帯のFM信号の入力端子12及びバイアス入力端子
14並びにこれら各素子間を接続する伝送線路から構成
されている。3逓倍器12は、3逓倍素子12α,ミリ
波帯の信号を阻止するためのローパスフィルタ12β,
ミリ波帯の高調波の信号とマイクロ波帯の信号を阻止す
るためのバンドパスフィルタ12γ,バイアス用の高域
阻止フィルタ12δ及びインピーダンス整合用のマッチ
ングパターンから構成されている。
【0010】受信系20は、平面アレイ形式の受信用ア
ンテナ21、3逓倍器22、シングルバランスド形式の
混合器23、ビート信号の低雑音増幅器24、バイアス
用の高域阻止フィルタ25、同軸コネクタによるビート
信号の出力端子26、マイクロ波帯のFM信号の入力端
子27、バイアス入力端子28及び29並びにこれら各
素子間を接続する伝送線路から構成されている。3逓倍
器22は、3逓倍素子22α,ミリ波帯の信号を阻止す
るためのローパスフィルタ22β,ミリ波帯の高調波の
信号とマイクロ波帯の信号を阻止するためのバンドパス
フィルタ22γ,バイアス用の高域阻止フィルタ22δ
及びインピーダンス整合用のマッチングパターンから構
成されている。
ンテナ21、3逓倍器22、シングルバランスド形式の
混合器23、ビート信号の低雑音増幅器24、バイアス
用の高域阻止フィルタ25、同軸コネクタによるビート
信号の出力端子26、マイクロ波帯のFM信号の入力端
子27、バイアス入力端子28及び29並びにこれら各
素子間を接続する伝送線路から構成されている。3逓倍
器22は、3逓倍素子22α,ミリ波帯の信号を阻止す
るためのローパスフィルタ22β,ミリ波帯の高調波の
信号とマイクロ波帯の信号を阻止するためのバンドパス
フィルタ22γ,バイアス用の高域阻止フィルタ22δ
及びインピーダンス整合用のマッチングパターンから構
成されている。
【0011】送信系10において、同軸ケーブルから入
力端子16に供給される20GHzのマイクロ波帯のF
M信号は、3逓倍器12で60GHzのミリ波帯のFM
信号に変換され、平面アレイアンテナ11から放射され
る。なお、3逓倍素子12αの前後にはインピーダンス
整合用の適宜なマッチングパターンが形成されると共
に、この3逓倍阻止12αにはバイアス入力端子14か
ら高域阻止フィルタ12δを介してバイアス電圧が供給
される。
力端子16に供給される20GHzのマイクロ波帯のF
M信号は、3逓倍器12で60GHzのミリ波帯のFM
信号に変換され、平面アレイアンテナ11から放射され
る。なお、3逓倍素子12αの前後にはインピーダンス
整合用の適宜なマッチングパターンが形成されると共
に、この3逓倍阻止12αにはバイアス入力端子14か
ら高域阻止フィルタ12δを介してバイアス電圧が供給
される。
【0012】受信系20において、受信用平面アレイア
ンテナ21に受信されたミリ波の信号は、シングルバラ
ンスド形式の混合器23の一方の入力端子に供給され
る。この混合器23の他方の入力端子には、同軸線路か
ら入力端子27に供給される19.5GHzのマイクロ
波帯のFM信号が3逓倍器22で3逓倍され、58.5
GHzのミリ波帯のFM信号となって供給される。混合
器23から出力される1.5GHzのビート信号は、低
雑音増幅器24で増幅され、ビート信号の出力端子26
を経て同軸ケーブルに出力される。なお、バイアス入力
端子28と29に供給されるバイアス電圧が高域阻止用
のフィルタ22δと25のそれぞれを介して3逓倍器2
2と低雑音増幅器24とに供給される。
ンテナ21に受信されたミリ波の信号は、シングルバラ
ンスド形式の混合器23の一方の入力端子に供給され
る。この混合器23の他方の入力端子には、同軸線路か
ら入力端子27に供給される19.5GHzのマイクロ
波帯のFM信号が3逓倍器22で3逓倍され、58.5
GHzのミリ波帯のFM信号となって供給される。混合
器23から出力される1.5GHzのビート信号は、低
雑音増幅器24で増幅され、ビート信号の出力端子26
を経て同軸ケーブルに出力される。なお、バイアス入力
端子28と29に供給されるバイアス電圧が高域阻止用
のフィルタ22δと25のそれぞれを介して3逓倍器2
2と低雑音増幅器24とに供給される。
【0013】図3は、図1と図2のように構成される送
受信部を4系統備えた車載用のミリ波帯FMレーダ装置
の全体構成を示すブロック図である。図4に示した先行
技術のレーダ装置との対比を容易にするため、図4と同
一の構成要素には図4と同一の参照符号が付されてお
り、これら共通の構成要素については重複する説明を省
略する。
受信部を4系統備えた車載用のミリ波帯FMレーダ装置
の全体構成を示すブロック図である。図4に示した先行
技術のレーダ装置との対比を容易にするため、図4と同
一の構成要素には図4と同一の参照符号が付されてお
り、これら共通の構成要素については重複する説明を省
略する。
【0014】図3において、送,受信用アンテナの対,
3逓倍器の対,混合器及び低雑音増幅器の組合せ(T
a,Ra,114a,115a,117a,APM
a),(Tb,Rb,114b,115b,117b,
APMb),(Tc,Rc,114c,115c,11
7c,APMc),(Td,Rd,114d,115
d,117d,APMd)から成る4系統の送受信部が
それぞれ図1に示した共通の誘電体基板上に形成された
マイクロストリップライン形式の送受信部に該当する。
ただし、図3の3逓倍器114と115のそれぞれは図
1に示す3逓倍器12と22とに該当し、また、混合器
117a〜117dは図1の混合器23に該当する。
3逓倍器の対,混合器及び低雑音増幅器の組合せ(T
a,Ra,114a,115a,117a,APM
a),(Tb,Rb,114b,115b,117b,
APMb),(Tc,Rc,114c,115c,11
7c,APMc),(Td,Rd,114d,115
d,117d,APMd)から成る4系統の送受信部が
それぞれ図1に示した共通の誘電体基板上に形成された
マイクロストリップライン形式の送受信部に該当する。
ただし、図3の3逓倍器114と115のそれぞれは図
1に示す3逓倍器12と22とに該当し、また、混合器
117a〜117dは図1の混合器23に該当する。
【0015】図3の4系統の送受信部は、例えば、車両
の前後左右の4箇所に離散して設置される。一方、スイ
ッチ22と23の前段とスイッチ24の後段に配置され
る共通部分は、4系統の送受信部TRa〜TRdの一つ
に付随して、あるいはこれらのいずれからも離れた別の
箇所に設置される。図4と比較すれば明らかなように、
図1の送受信部では送信用のアンテナと受信用のアンテ
ナとを別個に設置することにより、回路規模や製造価格
の点で問題になるサーキュレータが除去されている。
の前後左右の4箇所に離散して設置される。一方、スイ
ッチ22と23の前段とスイッチ24の後段に配置され
る共通部分は、4系統の送受信部TRa〜TRdの一つ
に付随して、あるいはこれらのいずれからも離れた別の
箇所に設置される。図4と比較すれば明らかなように、
図1の送受信部では送信用のアンテナと受信用のアンテ
ナとを別個に設置することにより、回路規模や製造価格
の点で問題になるサーキュレータが除去されている。
【0016】図4に示した先行技術のレーダ装置ではビ
ート信号の低雑音増幅器をスイッチ124の後段の検出
回路119に内蔵することになるが、本実施例では、こ
の低雑音増幅器を受信系の構成要素24(AMPa〜A
MPd)として共通の誘電体基板1上に個別に設置して
いる。この結果、送受信部の数だけ低雑音増幅器が必要
になるが、そのような低周波数帯の低雑音増幅器は小型
・安価であるため、それほどの問題ではない。むしろ、
低雑音増幅器をスイッチ124の前段に配置することに
伴いスイッチ124における通過損失と熱雑音や切替え
雑音などに起因するSNの劣化が回避でき検出部119
の検出精度を向上できるという利点の方が大きい。
ート信号の低雑音増幅器をスイッチ124の後段の検出
回路119に内蔵することになるが、本実施例では、こ
の低雑音増幅器を受信系の構成要素24(AMPa〜A
MPd)として共通の誘電体基板1上に個別に設置して
いる。この結果、送受信部の数だけ低雑音増幅器が必要
になるが、そのような低周波数帯の低雑音増幅器は小型
・安価であるため、それほどの問題ではない。むしろ、
低雑音増幅器をスイッチ124の前段に配置することに
伴いスイッチ124における通過損失と熱雑音や切替え
雑音などに起因するSNの劣化が回避でき検出部119
の検出精度を向上できるという利点の方が大きい。
【0017】タイミング制御部120の制御に基づきス
イッチ122,123,124が同期して切替えられる
ことにより4系統の送受信部がその配列順に起動され、
車両の周りの標的の走査が行われる。この平面アレイア
ンテナのアンテナ利得は従来のパラボラアンテナやホー
ンリフレクタアンテナなどの立体アンテナに比べて低い
ために放射電波の到達距離も短くなるが、低速走行中な
どに比較的近傍の標的を検出して衝突や追突の危険性を
警告する警報装置などへの応用に特に適している。
イッチ122,123,124が同期して切替えられる
ことにより4系統の送受信部がその配列順に起動され、
車両の周りの標的の走査が行われる。この平面アレイア
ンテナのアンテナ利得は従来のパラボラアンテナやホー
ンリフレクタアンテナなどの立体アンテナに比べて低い
ために放射電波の到達距離も短くなるが、低速走行中な
どに比較的近傍の標的を検出して衝突や追突の危険性を
警告する警報装置などへの応用に特に適している。
【0018】以上、周波数逓倍器として3逓倍器を使用
する構成を例示したが、この周波数逓倍器としては2逓
倍器や4逓倍器など適宜な逓倍次数を有するものであっ
てもよい。
する構成を例示したが、この周波数逓倍器としては2逓
倍器や4逓倍器など適宜な逓倍次数を有するものであっ
てもよい。
【0019】また、低雑音増幅器を誘電体基板上に搭載
する構成を例示したが、これを誘電体基板の外に設置す
る構成としてもよい。
する構成を例示したが、これを誘電体基板の外に設置す
る構成としてもよい。
【0020】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のミ
リ波帯FMレーダ装置では、送信専用のアンテナと受信
専用のアンテナとを別個に設置する構成であるから、ア
ンテナを送受共用とする場合に必要なサーキュレータが
除去できる。この結果、3逓倍器の周辺回路を従来の導
波管に代えてマイクロストリップラインで形成でき、小
型化・低廉化を実現できると共に、サーキュレータ内部
で生ずる送受の周り込みの問題も解消でき電気特性を向
上できるという効果が奏される。
リ波帯FMレーダ装置では、送信専用のアンテナと受信
専用のアンテナとを別個に設置する構成であるから、ア
ンテナを送受共用とする場合に必要なサーキュレータが
除去できる。この結果、3逓倍器の周辺回路を従来の導
波管に代えてマイクロストリップラインで形成でき、小
型化・低廉化を実現できると共に、サーキュレータ内部
で生ずる送受の周り込みの問題も解消でき電気特性を向
上できるという効果が奏される。
【0021】また、本発明の好適な実施例によれば、送
信用と受信用のアンテナのそれぞれをマイクロストリッ
プライン形式の平面アレイアンテナで形成すると共にこ
れらを同じくマイクロストリップライン形式の周波数逓
倍器や混合器などと共に共通の誘電体基板上に一体とし
て形成する構成であるから、一層の小型化・低廉化を実
現できる。
信用と受信用のアンテナのそれぞれをマイクロストリッ
プライン形式の平面アレイアンテナで形成すると共にこ
れらを同じくマイクロストリップライン形式の周波数逓
倍器や混合器などと共に共通の誘電体基板上に一体とし
て形成する構成であるから、一層の小型化・低廉化を実
現できる。
【0022】さらに、ビート信号の低雑音増幅器を共通
の誘電体基板上に設置する実施例によれば、この低雑音
増幅器と混合器との間の同軸伝送線路やスイッチなどで
生ずるSNの劣化が回避され、検出精度が向上するとい
う効果も奏される。
の誘電体基板上に設置する実施例によれば、この低雑音
増幅器と混合器との間の同軸伝送線路やスイッチなどで
生ずるSNの劣化が回避され、検出精度が向上するとい
う効果も奏される。
【図1】本発明の一実施例のミリ波帯FMレーダ装置の
送受信部の構成を示す平面図である。
送受信部の構成を示す平面図である。
【図2】上記本発明の一実施例のミリ波帯FMレーダ装
置の送受信部の構成を示す斜視図である。
置の送受信部の構成を示す斜視図である。
【図3】上記本発明の一実施例のミリ波帯FMレーダ装
置の全体構成を示すブロック図である。
置の全体構成を示すブロック図である。
【図4】本出願人の先願に係わる先行技術のミリ波帯F
Mレーダ装置の構成を示すブロック図である。
Mレーダ装置の構成を示すブロック図である。
1 共通の誘電体基板 2 金属製の筐体 3 金属製の仕切り板 10 送信系 11 送信用平面アレイアンテナ 12 3逓倍器 14 マイクロ波帯のFM信号の入力端子 20 受信系 21 受信用平面アレイアンテナ 22 3逓倍器 23 混合器(ミキサ) 24 ビート信号の低雑音増幅器 26 ビート信号の出力端子 27 マイクロ波帯のFM信号の入力端子
Claims (3)
- 【請求項1】周波数が時間と共に増減するFM信号を発
生する手段と、 複数の送信アンテナと、 前記FM信号を前記複数の送信アンテナに時分割的に分
配して給電する手段と、 前記複数の送信アンテナとは異なった位置に配置される
と共に、前記複数の送信アンテナから放射され、物体に
よって反射された反射信号を受信する複数の受信アンテ
ナと、 前記複数の送信アンテナに対応して配置され、前記FM
信号発生手段の発生したFM信号の一部と受信信号とを
混合してビート信号を発生する複数の混合器と、 前記複数の混合器から出力される複数のビート信号から
前記物体の位置を検出する検出回路とを備えたことを特
徴とするレーダ装置。 - 【請求項2】 請求項1において、 前記複数の混合器から出力されるビート信号を選択して
単一の前記検出回路に供給するスイッチを更に備えたこ
とを特徴とするレーダ装置。 - 【請求項3】周波数が時間と共に増減するFM信号を発
生する手段と、 信号を空間に放出する送信アンテナと、 前記FM信号を前記送信アンテナに給電する手段と、 前記複数の送信アンテナとは異なった高周波的に干渉の
ない位置に配置されると共に、前記複数の送信アンテナ
から放射され、物体によって反射された反射信号を受信
する複数の受信アンテナと、 前記複数の送信アンテナに対応して配置され、前記FM
信号発生手段の発生したFM信号の一部と前記受信され
た反射信号とを混合してビート信号を発生する複数の混
合器と、 前記複数の混合器から出力される複数のビート信号から
前記物体の位置を検出する検出回路とを備えたことを特
徴とするレーダ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP9365903A JP2967870B2 (ja) | 1997-12-22 | 1997-12-22 | レーダ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP9365903A JP2967870B2 (ja) | 1997-12-22 | 1997-12-22 | レーダ装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP3253097A Division JP2779559B2 (ja) | 1991-09-04 | 1991-09-04 | レーダ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10186023A true JPH10186023A (ja) | 1998-07-14 |
JP2967870B2 JP2967870B2 (ja) | 1999-10-25 |
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ID=18485410
Family Applications (1)
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JP9365903A Expired - Fee Related JP2967870B2 (ja) | 1997-12-22 | 1997-12-22 | レーダ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2967870B2 (ja) |
-
1997
- 1997-12-22 JP JP9365903A patent/JP2967870B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JP2967870B2 (ja) | 1999-10-25 |
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