JPH10185319A - 給湯装置 - Google Patents

給湯装置

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JPH10185319A
JPH10185319A JP8339280A JP33928096A JPH10185319A JP H10185319 A JPH10185319 A JP H10185319A JP 8339280 A JP8339280 A JP 8339280A JP 33928096 A JP33928096 A JP 33928096A JP H10185319 A JPH10185319 A JP H10185319A
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則和 山田
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清隆 宮嵜
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Masahiko Yamamoto
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  • Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 瞬間式給湯機の給湯開始時に早く湯を供給す
ることのできる給湯装置を提供する。 【解決手段】 給水管11と給湯管12が接続された熱
交換器10を加熱するガスバーナ36と、ガス比例弁3
7と、タイマー32と、熱交温度検出器15と、湯温検
出器18と、湯温設定器34と、水の流動を検出する流
動検出手段13を備え、流動検出手段13で水の流動を
検出している時は湯温設定器34に従って通常の給湯装
置の制御を行い、流動検出手段13で水の流動を検出し
ていない時は、熱交温度検出器15で検出される温度が
下限値以下になったらガスバーナ36で加熱を行い、タ
イマー32で設定した所定時間加熱したら燃焼を止め、
常時熱交換器10の温度を高く保ち、給湯開始時に早く
湯を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給湯の開始時に早
く湯を供給することのできる瞬間式の給湯装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の給湯装置には、図4に示
すようなものがあった(例えば特公平4−9972号公
報)。
【0003】同図において1は瞬間給湯機であり、給湯
口2と瞬間給湯機1は給湯管3で結ばれている。給湯口
2の手前には給湯弁4が設けられており、給湯管3の給
湯弁4の上流側から排水管5が分岐しており、この排水
管5には排水弁6が設けられている。また、排水管5の
給湯管3からの分岐部には温度検出部7が設けられてい
て、温度設定器8の設定温度とこの温度検出部7の温度
を比較して給湯制御部9が給湯弁4と排水弁6を制御し
ている。
【0004】そして、給湯要求時に温度検出部7により
検出された湯水の温度が温度設定器8の設定温度の許容
範囲内の場合、給湯弁4を開き給湯口2に給湯管3内の
湯水を供給するとともに、許容範囲外の場合、排水弁6
を開き給湯管3内の湯水を排水管5を経て排水口から捨
て、常に許容範囲内の温度の湯水を給湯口2から供給す
るというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような従来の給湯装置では、給湯弁4、排水管5、排
水弁6、温度検出部7などを現場で配管工事や配線工事
を行って取り付ける必要があり、設置が大変であるとと
もに、通常の給湯装置では必要ない給湯弁4、排水管
5、排水弁6、温度検出部7等の部材を必要とするとい
う課題があった。
【0006】また、出湯要求時に湯水の温度が許容範囲
外の場合、排水弁6を開き給湯管3内の湯水を排水口か
ら捨てる動作をするため、給湯口2から湯が供給される
迄の時間は大幅に改善されることができないという課題
を有していた。
【0007】本発明は上記した課題を解決するものであ
り、給湯装置自身の改善により、給湯の開始時に早く湯
を供給できる給湯装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明は上記した課題
を解決するものであり、熱交換器を加熱する加熱手段
と、加熱量を調節する加熱調節手段と、熱交換器の途中
の湯を温度を検出する途中温度検出手段と、出口温度を
検出する出口温度検出手段と、湯温を設定する湯温設定
手段と、水の流動を検出する流動検出手段と、水の流動
時は湯温設定手段の温度に従って加熱調節手段を制御す
るとともに、水の非流動は途中温度検出手段で検出され
る温度が所定温度以下になったら加熱調節手段を制御し
て加熱手段による熱交換器の加熱を開始し、あらかじめ
設定した時間あるいは温度に達したら加熱を停止する制
御器を備え、流動検出手段が水の流動を検出していない
時は、途中温度検出手段で検出される温度が所定温度以
下になったら加熱調節手段を制御して加熱手段による熱
交換器の加熱を開始し、あらかじめ設定した時間あるい
は温度に達したら加熱を停止して、給湯の停止時に熱交
換器が冷却されることを防止し、再給湯時に熱交換器内
の保有水を加熱する時間を短縮して、給湯装置本体だけ
で端末への湯の供給を早く行えるようにしているもので
ある。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の第1の発明における給湯
装置は、給水管と給湯管が接続された熱交換器と、前記
熱交換器を加熱する加熱手段と、前記加熱手段の加熱量
を調節する加熱調節手段と、前記熱交換器の途中の湯の
温度を検出する途中温度検出手段と、前記熱交換器の出
口の温度を検出する出口温度検出手段と、熱交換器を経
た湯の温度を設定する湯温設定手段と、前記熱交換器へ
の水の流動を検出する流動検出手段と、水の流動を前記
流動検出手段で検出している時は前記湯温設定手段の温
度に従って前記加熱調節手段を制御するとともに、前記
流動検出手段で水の流動を検出していない時は前記途中
温度検出手段で検出される温度が所定温度以下になった
ら前記加熱調節手段を制御して前記加熱手段による前記
熱交換器の加熱を開始し、予め設定した時間あるいは温
度に達したら加熱を停止する停止時制御部を有する制御
器を備えて構成するものである。
【0010】そして、給湯の停止時に熱交換器への水の
流動が停止していることを流動検出手段で検出して、途
中温度検出手段で検出される温度が所定温度以下になっ
たら加熱調節手段を制御して加熱手段による熱交換器の
加熱を開始し、予め定めた時間あるいは温度に達したら
加熱を停止することにより、給湯の停止時に熱交換器が
冷却されることを防止し、再給湯時に熱交換器内の保有
水を加熱する時間を節約して、給湯装置本体だけで給湯
時の端末における湯の供給を早く行えるようにするとと
もに、熱交換器の途中温度を検出することにより、水の
流動停止時に出口側よりも温度が上昇しやすい熱交換器
途中の温度に従って制御を行うことにより、より的確な
制御を実現しているものである。
【0011】また、本発明の第2の発明における給湯装
置は、タイマー手段を設け、停止時制御部は熱交換器の
加熱開始後、予め設定した時間に達したら加熱を停止し
て構成するものである。そして、熱交換器の保有水量や
器体自身の熱容量により、途中温度検出の検出遅れがあ
っても熱交換器内で沸騰を起こさないうちに加熱を止
め、圧力の異常上昇や耐久性の低下を防止しているもの
である。
【0012】また、本発明の第3の発明における給湯装
置は、制御器は、途中温度検出手段で検出される温度が
不安全温度として予め設定した上限温度に達したら前記
加熱手段による前記熱交換器の加熱を強制的に停止して
構成するものである。そして、万が一のタイマー手段の
故障時や異常燃焼時に加熱を強制的に停止し、事故を未
然に防ぐものである。
【0013】また、本発明の第4の発明における給湯装
置は、制御器は、途中温度検出手段で検出される温度変
化が不安全温度勾配として予め設定した勾配を越えたら
前記加熱手段による前記熱交換器の加熱を強制的に停止
して構成するものである。そして、万が一の制御系の故
障時や異常燃焼時に加熱を強制的に停止し、事故を未然
に防ぐものである。
【0014】また、本発明の第5の発明における給湯装
置は、途中温度検出手段は加熱手段近傍の熱交換器のパ
イプに取り付けて構成するものである。そして、水の非
流動時における加熱時に、一番温度上昇が速い加熱手段
近傍の熱交換器のパイプの温度を検出することにより、
いち早く温度上昇を検出し、安全性を確保し正確な制御
を実現しているものである。
【0015】また、本発明の第6の発明における給湯装
置は、制御器は、途中温度検出手段で検出される温度と
出口温度検出手段で検出される温度に基づいて状態を判
定して構成するものである。そして、途中温度検出手段
で検出される温度と出口温度検出手段の双方の温度によ
って、加熱を制御することにより、過渡的な状況下や、
一方の温度検出手段の故障時などに的確な制御を行うも
のである。
【0016】(実施例)以下、本発明の実施例を図面に
基づいて説明する。
【0017】図1は本発明の一実施例における給湯装置
を示す図である。図1において、熱交換器10には、給
水管11と給湯管12が接続されている。
【0018】給水管11には、熱交換器10への水の流
入を検出する流動検出手段である水量検出器13、水温
を検出する水温検出器14が設けられている。熱交換器
10の途中のパイプには、途中温度を検出する熱交温度
検出器15が設けられている。また、熱交換器10を迂
回し給水管11と給湯管12を連絡するバイパス管16
が設けられ、このバイパス管16には、熱交換器10か
らの湯とバイパス管16からの水の混合比を調節する水
比例弁17が設けられている。この水比例弁17は、ソ
レノイドへの電流の調節によって水圧に対してバランス
を取った弁が、バイパス管16の開度を調節し通過する
水量を調節するもので、電流の停止により全開状態で保
持されるノーマルオープン型となっている。熱交換器1
0の近傍の給湯管12には出口温度検出手段として湯温
検出器18が設けられ、また、バイパス管16の合流点
以降に水量制御弁19、混合水温検出器20が設けられ
ている。給湯管12は更に給湯装置本体21外の給湯配
管22に接続され、端末に設けた湯水混合栓23、24
に連通している。端末側には給湯装置本体21のリモコ
ン25が設けられている。このリモコン25はワイヤレ
ス型であり、電源スイッチ26や給湯装置本体21から
出湯される給湯温度のアップスイッチ27、ダウンスイ
ッチ28、表示部29の他、湯水混合栓23や24が使
用されていない時に、使用されて熱交換器10に水が流
れている状態と異なった条件での制御を選択する加熱ス
イッチ30が選択手段として設けられている。本体側の
制御器31にはタイマー手段であるタイマー32を有し
ており、商用電源からの電力が供給され受信器33で受
けたリモコン25の信号や各種センサーの信号が取り込
まれ、また各種アクチュエータへの信号や操作出力が出
力されている。そして、制御器31にはボリュームで構
成された湯温設定手段である湯温設定器34や停止時制
御部35が設けられている。
【0019】熱交換器10は、加熱手段であるガスバー
ナ36で加熱され、このガスバーナ36へのガス量を調
節する加熱調節手段の一部としてガス比例弁37が設け
られている。また、ガスのオン、オフは加熱調節手段の
一部を構成する元電磁弁38により行われ、また燃焼前
後や燃焼中においては送風ファン39から風が送られ
る。なお、熱交換器10の途中のパイプに設けた熱交温
度検出器15は、水の流動の停止中に温度が他の部位よ
り上がりやすい、ガスバーナ36の直上の熱交換器10
部分の外部に臨んだパイプに取り付けられている。
【0020】次にこの実施例の動作を説明する。動作に
ついては、図2のフローチャートにその要部を示してい
る。
【0021】リモコン25の電源スイッチ26がオン操
作され〈S1〉、かつ加熱スイッチ30がオン操作され
ていると〈S2〉、給湯の停止時において熱交換器10
を加熱できるモードに入る。水量検出器13で検出され
る水の流量が所定値(例えば2l/min)を越えると、端
末の湯水混合栓が開けられたと判断して通常の給湯モー
ドに入り〈S3〉、リモコン25のアップスイッチ2
7、ダウンスイッチ28等を操作して設定された温度の
湯を供給するべく、混合水温検出器20で検出される混
合水温度と設定温度が比較される。また、湯温検出器1
8で検出される出湯温度と湯温設定器34の温度が比較
され、水温検出器14の水温と水量検出器13の値が取
り込まれ、水比例弁17と水量制御弁19、ガス比例弁
37が調節されて、所望の温度の湯が給湯配管22から
供給される〈S4〉。
【0022】水量検出器13で検出される水の流量が所
定値(例えば2l/min)以下の場合、あるいは給湯の停
止時においては〈S3〉、給湯停止時の熱交換器10へ
の加熱モードが可能となる。湯温検出器18で検出され
る温度が所定温度として定めた下限値を下回り〈S
5〉、熱交温度検出器15で検出される温度が所定温度
として定めた下限値を下回ると〈S6〉、給湯装置全体
が冷えていると停止時制御部35が判断して流動停止時
に於ける加熱モードを進める。
【0023】湯温検出器18と比較される下限値は、湯
温設定器34の設定値から10℃を引いた値に設定され
ている。湯温検出器18で検出される温度がこの下限値
以下であると、流動停止時に於ける加熱モードの次のス
テップに進む〈S5〉。また、熱交温度検出器15と比
較される下限値も、湯温設定器34で設定された温度か
ら10℃を引いた値に設定されている。熱交温度検出器
15で検出される温度がこの下限値以下であると、加熱
モードの次のステップに進む〈S6〉。なお、下限値の
設定は一例であり、他の方法としては湯温設定器34の
設定に関係付けない方法や、固定値を用いる方法、また
湯温設定器34と熱交温度検出器15で検出される下限
値を異ならせる等各種の方法がある。
【0024】湯温検出器18、熱交温度検出器15で検
出される温度が下限値をいずれも下回ったら、まず、タ
イマー32の設定された加熱時間を読み込む〈S7〉。
次に給湯条件を読み込む〈S8〉。この給湯条件とは、
前回給湯を行った時のメモリーされた混合水温度、ある
いはリモコン25の設定温度、その後変更があった場合
は現在の設定温度である。これは、前回給湯を行った時
の混合水の温度、設定温度、変更温度を判断し、加熱を
開始する温度を補正するためである。混合水温度あるい
は過去あるいは現在の設定温度が高い場合は高目に、低
い場合は低目になるように熱交換器10を加熱開始する
温度を補正する。そして、再出湯時に給湯管12を経て
極力、リモコン25で設定された設定温度に近い温度の
湯を供給することに役立てている。
【0025】また、前回給湯を行った時のメモリーされ
た水温検出器14で検出された水温と現在の水温を読み
込む〈S9〉。これは、給水温度が何度であるかを判断
し加熱時間や加熱開始温度を補正するためであり、水温
が高い場合は時間は短目に温度は低目に、水温が低い場
合は時間は長目に温度は高目になるように熱交換器10
を加熱する時間を補正する〈S10〉。そして、再出湯
時に給湯管12を経て極力、リモコン25の設定温度に
近い温度の湯を供給することに役立てている。
【0026】次に、送風ファン39を回転させ残ってい
るガスの排出を行い〈S11〉、元電磁弁38を開け
〈S12〉、同時にタイマー32が計時を開始し〈S1
3〉、ガス比例弁37の開度を点火し易い開度1の状態
にまで開けて点火を行う〈S14〉。この開度1の状態
は、通常の給湯を行っている時のガス比例弁37の全開
開度に比べ小さく設定されており、水の流動が停止して
いる状態で過度に熱交換器10を加熱してしまわないよ
うに、一方でガスバーナ36に確実に着火するような開
度に設定されている。次に、着火確認しガス比例弁37
の開度を開度2の状態にまで絞る〈S15〉。この開度
は、通常の給湯が行われている状態での最小の開度に相
当しており、この最小開度で加熱しても負荷が小さいた
め、熱交換器10の温度は、次第に上昇して行く。
【0027】なお、給湯装置として最少加熱量が極めて
低く取れる場合は、熱交温度検出器15で検出される温
度を一定に保つ方法も可能である。
【0028】熱交換器10の加熱中に熱交温度検出器1
5で検出される温度が異常な変化勾配を示す時は、熱交
換器10へのエア噛み、あるいは加熱異常と判断して加
熱を停止する〈S16〉。この後の制御は、湯温検出器
18の温度を例として図3に示すようにようになってい
る。出湯温度は湯温設定器34で60℃(=TO)に設
定されているものとする。従って加熱の開始を判断する
所定値である下限値は、T1=60℃−10℃=50℃
である。そして上限値T2=60℃+10℃=70℃に
定めている。加熱時間は標準状態(水温15℃、混合水
温40℃)で5秒間となっており、前述のように、水温
とリモコン25の設定温度に応じて補正がされている。
【0029】タイマー32が所定時間(5秒または5秒
の補正値)を越えたら、タイムアップと見なし、停止動
作に入る〈S17〉。万が一、タイマー32が故障した
り、ガスバーナ36の能力制御が故障して、湯温検出器
18で検出される温度が上限値(70℃)を越えた場合
は、直ちに温度優先で元電磁弁38を閉成する停止動作
に入る〈S18〉。また、熱交温度検出器15で検出さ
れる温度が上限値(70℃)を越えた場合も、直ちに温
度優先で元電磁弁38を閉成する停止動作に入る〈S1
9〉。
【0030】加熱の停止に当たっては、元電磁弁38が
閉じられ〈S20〉、さらに送風ファン39が所定時間
回転して排気ガスを完全に排出し、そして停止される
〈S21〉。また、水比例弁17は所定時間バイパス経
路を絞った後、全開にされる〈S22〉。これは、まだ
熱交換器10内の温度が高い場合は、本来水が満たされ
ているべきバイパス管16に湯が回ることを防止し、再
給湯時のオーバーシュートを低減するとともに、ある程
度冷えて来たら、自然循環によってバイパス管16も暖
め、再給湯時の立ち上がりを早めるためである。なお、
ノーマルオープン型の水比例弁17が全開となっている
ことにより、万が一故障により、熱交換器10内に高温
の湯が溜まっていても、再給湯時に水の割合が大きくな
るため安全である。
【0031】所定時間加熱した後の給湯停止後は、図3
に示すように、後沸きにより湯温検出器18周辺の温度
は若干上昇する。また、熱交温度検出器15周辺の温度
はもっと上昇し、停止前と停止後の両者の温度の上下関
係は逆転する。
【0032】以後、加熱の停止した後は、湯温検出器1
8、熱交温度検出器15で検出される温度が所定温度で
ある下限値以下になる迄は燃焼は停止している。
【0033】以上のような動作により、一般の家庭用の
給湯装置を想定すると、従来の給湯装置では配管長が5
m程度のシステムで、端末の蛇口をひねってから約15
秒位かかって湯が供給されることが普通であったもの
が、5秒程度に短縮可能である。
【0034】従来の給湯装置は、保有水量等に起因する
給湯装置自身の立ち上がりの時間が10秒程度、また配
管の保有水量を押し出す時間が5秒程度かかっていた
が、給湯装置自身の立ち上がりの時間が短縮できるた
め、配管の滞留水の押し出し時間だけで済む結果とな
る。
【0035】また、この実施例においては、タイマー3
2により加熱を調節することにより、温度により加熱を
調節する方式と比較して、熱容量を有する熱交換器10
の温度上昇遅れに対応でき、過剰加熱を防止することが
できる。また、加熱時間を水温検出器14で検出される
給水温度に関連させて調節することにより、季節によっ
て変わる給水温度に応じて加熱時間を調節でき、給湯開
始時の湯温変動の低減と加熱回数の適正化が図れ、また
給湯温度の立ち上がりを早くできる。また、湯温検出器
18や熱交温度検出器15で検出される温度が不安全温
度として設定した上限温度に達したら、加熱手段による
熱交換器の加熱を強制的に停止させることにより、万が
一のタイマー32の故障時や異常燃焼時に加熱を強制的
に停止し、事故を未然に防ぐことができる。また、停止
時制御部35で、水の流動していない時の最大加熱能力
を水の流動時の最大加熱能力よりも低く押さえることに
より、負荷が小さく、かつ温度検出手段への温度伝達も
遅くなる水の流動していない時の加熱量を低く押さえ、
熱交換器10の局部の異常な加熱や温度オーバーシュー
トを防止し、制御の容易化と安全化が図れる。また、ガ
スバーナ36で、水の流動していない時の加熱手段の加
熱開始時燃焼量を水の流動時の加熱開始時燃焼量と略同
一にすることにより、水の流動停止時においても火移り
を容易とし確実な点火を実現できる。また、加熱スイッ
チ30により、水の流動していない時のガスバーナ36
による加熱を選択できるため、水の非流動時に於ける熱
交換器の加熱を必要な時のみ使用者が選択できるように
なり、エネルギー消費の低減と、非常時に加熱スイッチ
30」をオフにすることにより、直ちにガスバーナ36
の燃焼停止を行うことができる。
【0036】上記実施例では加熱手段として、ガスバー
ナ36による加熱を例にとったが、石油バーナや電気的
に加熱する他の手段であってもよい。
【0037】また、加熱調節手段としてガス比例弁37
と元電磁弁38を例にとったが、これら以外のガス量調
節手段であったり、各加熱手段に対応した各種の加熱調
節手段であってもよい。
【0038】また、熱交換器の出口の温度を出口温度検
出手段としては、湯温検出器18を例に取ったが、混合
水温検出器20を用いてもよく、また湯温を直接検出し
ても、配管や熱交換器の外側の温度を検出してもよい。
【0039】また、給湯の停止時に加熱を開始する温度
の検出は、上記実施例では熱交温度検出器15と湯温検
出器18に従い、すなわち途中温度検出手段と出口温度
検出手段に従って行っていたが、途中温度検出手段のみ
に従って行ってもよい。
【0040】また、湯温設定手段としては、制御器31
に設けたボリュームで出湯温度が調節できる湯温設定器
34を例にとったが、制御器31のマイコンに予め設定
温度が書き込んであったり、リモコン25で温度設定が
できるものであってもよい。
【0041】また、流動検出手段は、水流を直接検出す
る水量検出器13を例にとったが、給湯の開始、停止の
操作スイッチと連動する間接的なものや、直接的なもの
と間接的なものの複合する形式であってもよい。
【0042】また、タイマー手段としてはタイマー32
を例にとったが、タイマー機能は制御器のマイコン部で
もよく、また別回路として設けてもよい。
【0043】なお、上記実施例ではバイパス管16を有
し、熱交換器10から供給される湯とバイパス管16か
らの水を水比例弁17で調節してリモコン25で設定し
た温度の湯を得る給湯装置を例にとったが、バイパス管
や水比例弁を有しない給湯装置であってもよい。この場
合、湯温設定手段の設定値は、リモコン25で設定され
る給湯温度の設定値に一致してくる。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明の給湯装置によれば
次のような効果が得られる。
【0045】(1)給湯の停止時に熱交換器への水の流
動が停止していることを流動検出手段で検出して、途中
温度検出手段で検出される温度が所定温度以下に下がっ
たら加熱手段による熱交換器の加熱を開始し、タイマー
手段の設定された時間に達したら加熱を停止することに
より、給湯の停止時に熱交換器が冷却されることを防止
し、再給湯時に熱交換器内の保有水を加熱する時間を節
約して、給湯装置本体だけで給湯時の端末における湯の
供給を早く行えるようにするとともに、予め設定した時
間あるいは温度に達したら加熱を停止することにより、
過剰加熱を防止することができる。また、水の流動停止
時に出口側よりも温度が上昇しやすい熱交換器途中の温
度に従って制御を行うことにより、局部沸騰や異常加熱
が防止できる。
【0046】(2)タイマー手段により加熱開始後予め
設定した時間に達したら加熱を停止することにより、熱
容量を有する熱交換器の温度上昇遅れに対応し、異常加
熱を防止することができる。
【0047】(3)途中温度検出器で検出される温度が
不安全温度として設定した上限温度に達したら加熱手段
による熱交換器の加熱を強制的に停止させることによ
り、万が一のタイマー手段の故障時や異常燃焼時に加熱
を強制的に停止し、事故を未然に防ぐことができる。
【0048】(4)途中温度検出器で検出される温度変
化が不安全温度勾配として設定した上限温度に達したら
加熱手段による熱交換器の加熱を強制的に停止させるこ
とにより、万が一のタイマー手段の故障時や異常燃焼時
に加熱を強制的に停止し、事故を未然に防ぐことができ
る。
【0049】(5)途中温度検出器を加熱手段近傍の熱
交換器のパイプに取りつけることにより、水の流動停止
時において加熱がなされてた場合、温度上昇を早く検出
できるため、局部沸騰や異常加熱が防止できる。
【0050】(6)途中温度検出手段で検出される温度
と出口温度検出手段で検出される温度に基づいて状態を
判定することにより、加熱時間の補正が的確にできると
ともに、片方の温度検出手段が故障しても、もう一方で
補完ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における給湯装置を示す図
【図2】同給湯装置の要部動作のフローチャート
【図3】同給湯装置の要部動作を示す図
【図4】従来の給湯装置を示す図
【符号の説明】
10 熱交換器 11 給水管 12 給湯管 13 水量検出器(流動検出手段) 14 水温検出器(給水温度検出手段) 15 熱交温度検出器(途中温度検出器) 18 湯温検出器(出口温度検出手段) 32 タイマー(タイマー手段) 34 湯温設定器(湯温設定手段) 35 停止時制御部 36 ガスバーナ(加熱手段) 37 ガス比例弁(加熱調節手段) 38 元電磁弁(加熱調節手段)
フロントページの続き (72)発明者 河島 裕文 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 山本 昌彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】給水管と給湯管に接続された熱交換器と、
    前記熱交換器を加熱する加熱手段と、前記加熱手段の加
    熱量を調節する加熱調節手段と、前記熱交換器の途中の
    湯の温度を検出する途中温度検出手段と、前記熱交換器
    の出口の温度を検出する出口温度検出手段と、熱交換器
    を経た湯の温度を設定する湯温設定手段と、前記熱交換
    器への水の流動を検出する流動検出手段と、水の流動を
    前記流動検出手段で検出している時は前記湯温設定手段
    の温度に従って前記加熱調節手段を制御するとともに、
    前記流動検出手段で水の流動を検出していない時は前記
    途中温度検出手段で検出される温度が所定温度以下にな
    ったら前記加熱調節手段を制御して前記加熱手段による
    前記熱交換器の加熱を開始し、予め設定した時間あるい
    は温度に達したら加熱を停止する停止時制御部を有する
    制御器を備えた給湯装置。
  2. 【請求項2】タイマー手段を設け、停止時制御部は熱交
    換機の加熱開始後、予め設定した時間に達したら加熱を
    停止する請求項1記載の給湯装置。
  3. 【請求項3】制御器は、途中温度検出手段で検出される
    温度が不安全温度として予め設定した上限温度に達した
    ら前記加熱手段による前記熱交換器の加熱を強制的に停
    止する請求項2記載の給湯装置。
  4. 【請求項4】制御器は、途中温度検出手段で検出される
    温度変化が不安全温度勾配として予め設定した勾配を越
    えたら前記加熱手段による前記熱交換器の加熱を強制的
    に停止する請求項1記載の給湯装置。
  5. 【請求項5】途中温度検出手段は、加熱手段近傍の熱交
    換器のパイプに取り付ける請求項1記載の給湯装置。
  6. 【請求項6】制御器は、途中温度検出手段で検出される
    温度と出口温度検出手段で検出される双方の温度に基づ
    いて状態を判定する請求項1記載の給湯装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102944068A (zh) * 2012-11-14 2013-02-27 广东万和新电气股份有限公司 无停水温升的燃气热水器
CN103075809A (zh) * 2011-10-26 2013-05-01 江南大学 燃气热水器无线互联燃火及水温指示系统
CN103090547A (zh) * 2013-02-01 2013-05-08 广东万和新电气股份有限公司 燃气采暖热水炉的控制方法
CN106152521A (zh) * 2016-08-04 2016-11-23 广东万家乐燃气具有限公司 一种可自循环的循环装置及具有该循环装置的热水器
CN114183931A (zh) * 2021-12-16 2022-03-15 珠海格力电器股份有限公司 一种加热器的控制方法及控制装置

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