JPH10185262A - 集合住宅用換気システム - Google Patents

集合住宅用換気システム

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JPH10185262A
JPH10185262A JP34399496A JP34399496A JPH10185262A JP H10185262 A JPH10185262 A JP H10185262A JP 34399496 A JP34399496 A JP 34399496A JP 34399496 A JP34399496 A JP 34399496A JP H10185262 A JPH10185262 A JP H10185262A
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JP
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room
air
zone
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ventilation
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JP34399496A
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English (en)
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Masaaki Ukaji
正明 宇梶
Hisao Tejima
久雄 手島
Taiichi Kawaraguchi
泰一 瓦口
Masaki Tajima
昌樹 田島
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Kumagai Gumi Co Ltd
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Kumagai Gumi Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄筋コンクリート造のマンションをはじめと
する集合住宅に於いて、便所・浴室等のサニタリ用の換
気のみではなく、居間や個室等の各居室の換気を積極的
に行うとともに個室としてのプライバシーを確保する。 【解決手段】 室内の換気系をプライベートゾーン、パ
ブリックゾーン、サニタリゾーンの3つのゾーンに分け
る。プライベートゾーン及びパブリックゾーンには、室
内に給気口37を設けるとともにクロゼット33,34
や押入れ36等の収納庫内に排気口40を設ける。給気
口37から室内に導入された外気は、収納庫内を通過し
て排気チャンバ39から外部へ排出されるため、換気に
際して各居室と廊下25との間で空気の流通がない。従
って、居室のドアに通気口やアンダーカットを形成する
必要がなく、特にプライベートゾーンでは個室としての
プライバシーを保つことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は集合住宅用換気シス
テムに関するものであり、特に、鉄筋コンクリート造の
マンションに於ける換気システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】マンシ
ョンをはじめとする鉄筋コンクリート造の集合住宅は、
コンクリートとアルミサッシで囲まれているので気密性
が極めて高い。室内で発生した空気汚染物質の濃度を低
減したり室内の湿気を除去するためには、新鮮な外気を
導入して室内の換気を積極的に行う必要があるが、一般
的な此種集合住宅では、台所に設けたレンジフードと便
所・浴室等のサニタリ用の排気装置を設置する程度で、
居間や個室等の各居室を対象にした換気装置は殆ど設置
されていない。従って、各居室の換気は自然換気に頼ら
ざるを得ないが、高気密化したマンション等では自然換
気は殆ど期待できない。
【0003】ここで、前記各居室に夫々外気導入用の給
気口を設け、既存のサニタリ用の排気ファンを運転して
各居室の換気を行うことも考えられる。この場合は、各
居室の空気は廊下を通過してサニタリ用の排気ダクトへ
排気されるので、各居室から廊下へ空気を流通させるた
めに居室のドアに通気口を設けたり、ドアと床面との間
にアンダーカットと称される3cm程度の隙間を形成する
必要がある。
【0004】しかし、この通気口やアンダーカットから
光や音が漏れるので、勉強や睡眠等の個室としてのプラ
イバシーを保つことが困難となる。また、クロゼットや
押入れ等の収納庫内の換気は行えず、室内でも空気の淀
みが多い。
【0005】そこで、鉄筋コンクリート造のマンション
をはじめとする集合住宅に於いて、便所・浴室等のサニ
タリ用の換気のみではなく居間や個室等の各居室の換気
を積極的に行うとともに、個室のプライバシーを確保す
るために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、
本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたものであり、鉄筋コンクリート造
の集合住宅に於いて、室内の換気系を個室のプライベー
トゾーンと、居間・食堂等のパブリックゾーンと、便所
・浴室等のサニタリゾーンとに分け、プライベートゾー
ン及びパブリックゾーンには外気導入用の給気口を設け
るとともに収納庫内に排気口を設置し、サニタリゾーン
では換気に必要な外気を廊下を経由して導入する集合住
宅用換気システム、及び、前記プライベートゾーンとパ
ブリックゾーンでは、換気に必要な風量を確保すべく常
時排気ファンを一定運転し、サニタリゾーンでは、設備
非使用時には排気ファンを微弱運転し、設備使用時には
該排気ファンを増強運転できる制御装置を備えた集合住
宅用換気システムを提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って詳述する。図1及び図2は集合住宅の一例とし
て鉄筋コンクリート造のマンションの一室を示し、外廊
下11側の柱12とバルコニー13側の柱14との間に
は、コンクリート壁15を打設して隣家との仕切りが構
築されている。また、柱12,12間並びに柱14,1
4間に夫々梁16,17が設けられており、コンクリー
トスラブ18にて上下の階層が仕切られている。外廊下
11側の玄関19にはスチール製の扉20が設けられ、
バルコニー13側にはアルミサッシのガラス戸21や窓
22が設けられているため、コンクリートとアルミサッ
シで囲まれたマンションの室内は、気密性が極めて高く
なっている。
【0008】一般的には、バルコニー13側に居間23
や食堂24を配置し、玄関19から居間23または食堂
24までを廊下25で接続してあることが多い。廊下2
5の左右には洋室26,27や和室28等の居室を配置
するとともに、便所29、洗面所30、浴室31等のサ
ニタリ設備を配置し、食堂24に隣接して台所32が設
けられている。各居室に付随して収納庫が設けられてお
り、洋室26,27にはクロゼット33,34を設け、
廊下25にもクロゼット35を配置する。また、和室2
8には押入れ36を設ける。
【0009】次に、換気システムについて説明する。外
気の導入については、居間23や食堂24、並びに洋室
26,27に夫々給気口37を設け、これら給気口37
によって外廊下11及びバルコニー13から各居室へ外
気を導入する。また、導入された空気は、居間23や食
堂24を経て和室28及び台所32にも供給される。一
方、便所29、洗面所30、浴室31等のサニタリ設備
には、廊下25を経由して玄関19からの外気を導入す
る。このため、便所29や洗面所30等のドアには、従
来と同様に通気口やアンダーカットを設けて空気の流通
を可能にしておく。
【0010】図3は天井内に設けられた排気の経路を示
し、廊下の天井25a及び台所の天井32aは、上階の
コンクリートスラブ18の下面まで間仕切り壁38を立
ち上げて閉鎖空間にする。また、各クロゼットの天井3
3a,34a,35aと押入れの天井36a等、収納庫
の天井も間仕切り壁38にて閉鎖空間にし、これらの閉
鎖空間にて排気チャンバ39を形成する。台所の天井3
2a、各クロゼットの天井33a,34a,35a、押
入れの天井36aには夫々排気口40を設置し、排気チ
ャンバ39の接続部分に通風口42を設ける。或いは、
通気の必要な箇所は、間仕切り壁38をコンクリートス
ラブ18の下面まで立ち上げないで、通気のためのスペ
ースを確保しておく。そして、居室用のファン43によ
り排気チャンバ39内の空気を外部へ排出する。
【0011】一方、前記台所32にはレンジフード44
を設けてあり、レンジフード専用のダクト45は前記排
気チャンバ39内を通して外部へ配管される。また、便
所29、洗面所30、浴室31には夫々排気口46を設
け、サニタリ用のダクト47は前記排気チャンバ39内
を通して外部へ配管される。そして、サニタリ用のファ
ン48によりサニタリ用のダクト47内の空気を外部へ
排出する。
【0012】このように、天井内に排気チャンバ39を
形成したことにより、専用の排気ダクトを特別に配管す
ることなく、居室の排気を行うことができる。一方、熱
気や調理の煙を含む厨房排気と多量の湿気や臭気を含む
サニタリ排気はダクト方式にて行うので、他の区域への
汚染を防止できる。また、これらのダクト45,47を
前記排気チャンバ39内に収納したことにより、居室専
用の排気ダクトと厨房排気やサニタリ排気のダクトとが
交差するような施工工事を回避できるとともに、ダクト
が交差するスペースを節約でき、マンション等の狭い天
井内でもセントラル排気システムを構築できる。
【0013】図4は収納庫内部の排気装置の一例として
クロゼット33を示し、前述したように、クロゼットの
天井33aに排気口40を設置し、天井33a内には排
気チャンバ39が形成されている。クロゼットの扉49
には空気が流通できるように通気口50を開穿してあ
る。前述した居室用のファン43の運転により、洋室2
6の空気が扉49の通気口50からクロゼット33の内
部へ侵入し、排気口40から排気チャンバ39を通って
外部へ排出される。
【0014】従って、収納庫内の空気が換気されて湿気
が減少し、結露やカビの発生を防止できる。特に、クロ
ゼット33が建物の外壁に接している場合は、冬季に外
部温度の低下で内壁面が結露することが多いが、室内の
温かい空気をクロゼット33の内部へ流通させることに
より、内壁面の結露防止に効果がある。また、クロゼッ
ト33内に防虫剤をセットしていても、空気は洋室26
からクロゼット33内へ流通するので、防虫剤の臭気や
有害物質が室内に流出することはない。前記居室用のフ
ァン43の運転音は、クロゼット33内の収納物により
低減されるため、室内への騒音の影響は無視できる。
【0015】図5は収納庫の他の一例として押入れ36
を示し、襖51に通気口52を開穿し、内部にはスノコ
状の床板53が設けられている。尚、前記クロゼット3
3と同様に押入れの天井36aに排気口(図示せず)を
設置し、押入れ36内の空気をこの排気口から排気チャ
ンバ39へ排気してもよいが、本実施の形態では、排気
口に代えて押入れを構成する壁体54に通気性を持た
せ、該壁体54を介して押入れ36内の空気を排気チャ
ンバ39へ排気する。
【0016】図6に示すように、該壁体54は2枚のプ
ラスタボード55の間にスペーサ56及び振れ止め57
を介装してサンドイッチ構造に形成され、予め一方また
は両方のプラスタボード55に多数の孔58若しくはス
リット(図示せず)が開穿されている。2枚のプラスタ
ボード55の間は通気チャンバ59として作用し、前記
孔58から空気が流入して通気チャンバ59を流れる。
【0017】該壁体54で押入れ36を構築するに当た
り、該押入れ36に隣接して他の部屋や廊下があるとき
は、図6(a)に示すように、一方のプラスタボード5
5のみに孔58が開穿された壁体54を使用し、孔58
を押入れ36側にして間仕切りする。もし、該押入れ3
6の背後或いは側方にクロゼット等他の収納庫があると
きは、図6(b)に示すように、両方のプラスタボード
55に孔58が開穿された壁体54を使用し、他の収納
庫と通気チャンバ59を共用して収納庫間を間仕切りす
ることもできる。
【0018】而して、図5に示した押入れ36に於い
て、前記居室用のファン43の運転により、和室28の
空気が襖51の通気口52から押入れ36の内部へ侵入
し、前記壁体54の通気チャンバ59を空気が流通し
て、天井内の排気チャンバ39から外部へ排出される。
【0019】従って、前述したクロゼット33と同様
に、収納庫内の空気が換気されて湿気が減少し、結露や
カビの発生を防止できる。特に、収納物が壁体54に押
し付けられた状態や、押入れの天井36aの高さに達す
るまで収納された状態でも、前記壁体54内へ直接空気
が流入するので確実に排気できる。また、床板53はス
ノコ状の二重構造になっているため、床板53の上下か
ら空気が流通して押入れ36内の空気の流れを良好にで
きる。更に、今まで使用している壁体を殆どそのまま使
用するので、イニシャルコストを低く抑えることがで
き、且つ、従来のように、壁面の手前に通気の空間を特
別に設けなくても、壁体54自体が通気チャンバとして
作用するため、収納スペースを削減することなく従来の
押入れと同一の空間サイズで排気装置を構築できる。
【0020】尚、通気チャンバ59を備えた壁体54
は、押入れだけではなくクロゼット等他の収納庫にも使
用できるとともに、該壁体54を使用する排気装置はマ
ンション等の集合住宅のみならず一戸建ての住宅の収納
庫にも応用できる。また、天井内の排気チャンバに代え
て、壁体54の通気チャンバ59の上部に直接排気ダク
トを接続してもよい。
【0021】図7は換気システムの構成を示すブロック
図であり、室内の換気系をプライベートゾーン、パブリ
ックゾーン、サニタリゾーンの3つのゾーンに分けてい
る。先ず、洋室26,27等の個室をプライベートゾー
ンとし、給気口37から洋室26,27へ外気を導入す
る。そして、居室用のファン43の運転により、洋室2
6,27の空気はクロゼット33,34内を通過し、排
気口40から天井内の排気チャンバ39を通って外部へ
排出される。プライベートゾーンでは換気に際して各居
室と廊下25との間で空気の流通がなく、各居室のドア
に通気口やアンダーカットを形成する必要はない。従っ
て、居室のドアから光や音が漏れることがなくなり、個
室としてのプライバシーを保つことができる。
【0022】次に、居間23、食堂24、和室28、台
所32をパブリックゾーンとし、給気口37から居間2
3、食堂24へ外気を導入する。そして、前記居室用の
ファン43の運転により、居間23の空気は和室28へ
流入する。和室28に流入した空気は押入れ36内を通
過し、排気口40或いは前述した通気性の壁体54から
天井内の排気チャンバ39を通って外部へ排出される。
また、食堂24の空気は台所32へ流入する。台所32
は冷蔵庫や炊飯器、電気ポット等からの放熱により、室
内の空気が加熱されて淀んでいることが多く、前記居室
用のファン43の運転により、台所32の淀んだ空気が
排気口40から天井内の排気チャンバ39を通って外部
へ排出される。
【0023】尚、プライベートゾーンとパブリックゾー
ンのゾーン分けについては、居住者のライフスタイルや
家族構成等によって多少の変動も考えられる。例えば和
室28を寝室として使う場合もあるが、居間23に隣接
する和室28は居間と連続する空間として考えられ、且
つ、襖で仕切られた構造では光や音を十分に遮断するこ
とができないので、和室28はパブリックゾーンに含め
るものとする。
【0024】前記プライベートゾーンとパブリックゾー
ンでは、換気に必要な風量を確保すべく、前記居室用の
ファン43を一定回転で連続的に運転する。換気に必要
な風量は、6畳間乃至10畳間程度の部屋で約20m3/h
とされており、台所32は熱量が多いので約60m3/h必
要とすれば、前記居室用のファン43は常時120〜1
30m3/h程度の風量を発生させるようにする。尚、前記
排気口40に可変流量型の排気口を使用すれば、各部屋
の排気量を別々に調整することができ、計画換気を行う
ことができる。
【0025】更に、便所29、洗面所30、浴室31を
サニタリゾーンとし、廊下25を経由して玄関19から
の外気を便所29と洗面所30へ導入し、浴室31には
洗面所30を経て空気が導入される。前記サニタリ用の
ファン48の運転により、便所29、洗面所30、浴室
31の空気は、排気口46からサニタリ用のダクト47
を通って外部へ排出される。サニタリゾーンでは、サニ
タリ設備使用時に130〜140m3/h程度の風量が必要
であるが、これだけの風量で連続的に換気すると、玄関
19からの外気導入により廊下25の温度が外気に近く
なる虞があり、居間23や洋室26,27等の居室と廊
下25との温度差が大きくなる。
【0026】これを防止するため、前記サニタリ用のフ
ァン48に風量を強弱に切り換える制御装置60を備え
ておく。また、便所29、洗面所30、浴室31の各照
明スイッチ61、或いは別に換気スイッチ62を設け、
これら照明スイッチ61または換気スイッチ62のオン
操作に連動して制御装置60を増強位置に切り換えるよ
うに形成する。
【0027】そして、サニタリ設備非使用時には制御装
置60が微弱位置にあるので前記サニタリ用のファン4
8が微弱運転され、40m3/h程度の小さな風量でサニタ
リゾーンの換気を行うことにする。一方、サニタリ設備
使用時には制御装置60が増強位置に切り換わるのでサ
ニタリ用のファン48が自動的に増強運転され、サニタ
リゾーンの換気に必要な130m3/h以上の大きな風量が
確保される。
【0028】ここで、台所32のレンジフード44は2
00〜600m3/h程度の大風量であり、同時給排型のレ
ンジフード(給気専用ダクトを備え、室内を経由しない
で給気可能なタイプ)を使用する以外は、その給気経路
にあたる空間は換気過多となるので、プライベートゾー
ンやパブリックゾーンから空気を供給すると室内環境が
乱される。このため、室内を経由してレンジフード44
へ空気を供給する場合は、快適性への影響が最も小さい
と思われる玄関19から導入された外気を使用する。レ
ンジフード44は調理時のみ使用され、常時連続的に運
転するものではないため、廊下25を経由して外気を導
入することも止むを得ない。玄関19から導入された外
気の一部は、前記居室用のファン43の運転により廊下
25に設けられたクロゼット35内を通過し、排気口4
0から天井内の排気チャンバ39を通って外部へ排出さ
れる。
【0029】前述したように、居室用のファン43は一
定回転で連続的に運転されている。また、サニタリ用の
ファン48は設備非使用時でも微弱運転されており、便
所29や浴室31を使用するときは、照明オン等の自然
なスイッチ操作で排気を増強できる。従って、居住者が
特に意識して排気システムを操作することなく、常に新
鮮な外気が導入されて室内を換気することから、湿気を
減少して結露やカビ・ダニの繁殖を防止でき、極めて効
率的に住宅全体を換気できる。
【0030】尚、上記換気システムは昼夜を問わず連続
的に稼働させておくが、居住者が長期間に亘って住宅を
留守にするような場合には、中央制御スイッチ63をオ
フすることにより換気システムの運転を全面的に停止さ
せることができる。この中央制御スイッチ63は例えば
配電盤の内部等に設置し、通常時は該中央制御スイッチ
63をオンしておき、居住者が簡単にオフ操作できない
ようにしておく。
【0031】而して、本発明は、本発明の精神を逸脱し
ない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明
が該改変されたものに及ぶことは当然である。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明ではマンシ
ョン等の集合住宅に於いて室内の換気系を3つのゾーン
に分け、プライベートゾーン及びパブリックゾーンでは
給気口から室内へ外気を導入し、室内の空気は収納庫内
を通過して排気口から外部へ排出される。従って、換気
に際して居室のドアに通気口やアンダーカットを形成す
る必要がなく、特にプライベートゾーンでは個室として
のプライバシーを確保できる。また、居室とともに収納
庫内の換気も行うことができ、室内の空気の淀みを解消
できる。
【0033】一方、プライベートゾーンとパブリックゾ
ーンでは排気ファンを常時一定回転で運転しているの
で、常に新鮮な外気を導入して室内が換気される。一
方、サニタリゾーンでは微弱運転している排気ファンを
設備使用時のみ増強運転するので、過剰換気を抑えてラ
ンニングコストを低減できる。
【0034】斯くして、居住者が特に意識して排気シス
テムを操作することなく、極めて効率的に住宅全体を換
気できる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の実施の形態を示すものである。
【図1】マンションの一室の間取りを示す平面図。
【図2】図1のA−A線部位の側面図。
【図3】天井内に設けられた排気の経路を示す平面図。
【図4】収納庫内部の排気装置の一例を示し、クロゼッ
トの断面図。
【図5】収納庫内部の排気装置の他の一例を示し、押入
れの断面図。
【図6】(a)(b)は、押入れの壁体の断面図。
【図7】換気システムの構成を示すブロック図。
【符号の説明】
19 玄関 23 居間 24 食堂 25 廊下 26,27 洋室 28 和室 29 便所 30 洗面所 31 浴室 32 台所 33,34,35 クロゼット 36 押入れ 37 給気口 40,46 排気口 43 居室用のファン 44 レンジフード 48 サニタリ用のファン 60 制御装置
フロントページの続き (72)発明者 田島 昌樹 茨城県つくば市大字鬼ケ窪1043 株式会社 熊谷組技術研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄筋コンクリート造の集合住宅に於い
    て、室内の換気系を個室のプライベートゾーンと、居間
    ・食堂等のパブリックゾーンと、便所・浴室等のサニタ
    リゾーンとに分け、プライベートゾーン及びパブリック
    ゾーンには外気導入用の給気口を設けるとともに収納庫
    内に排気口を設置し、サニタリゾーンでは換気に必要な
    外気を廊下を経由して導入することを特徴とする集合住
    宅用換気システム。
  2. 【請求項2】 前記プライベートゾーンとパブリックゾ
    ーンでは、換気に必要な風量を確保すべく常時排気ファ
    ンを一定運転し、サニタリゾーンでは、設備非使用時に
    は排気ファンを微弱運転し、設備使用時には該排気ファ
    ンを増強運転できる制御装置を備えたことを特徴とする
    請求項1記載の集合住宅用換気システム。
JP34399496A 1996-12-24 1996-12-24 集合住宅用換気システム Withdrawn JPH10185262A (ja)

Priority Applications (1)

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JP34399496A JPH10185262A (ja) 1996-12-24 1996-12-24 集合住宅用換気システム

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001324183A (ja) * 2000-05-12 2001-11-22 Shimizu Corp 加圧防煙システム
JP2007198115A (ja) * 2006-09-27 2007-08-09 Meiho Enterprise Co Ltd 外断熱建築物の換気構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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