JPH10184710A - 軸受固定構造 - Google Patents

軸受固定構造

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JPH10184710A
JPH10184710A JP35627496A JP35627496A JPH10184710A JP H10184710 A JPH10184710 A JP H10184710A JP 35627496 A JP35627496 A JP 35627496A JP 35627496 A JP35627496 A JP 35627496A JP H10184710 A JPH10184710 A JP H10184710A
Authority
JP
Japan
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screw
bearing
pressing
ring
nut body
Prior art date
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Pending
Application number
JP35627496A
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English (en)
Inventor
Masatsugu Mori
正継 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価に製作できて、しかも簡単に軸受押し付
け力の管理ができる軸受固定構造を提供する。 【解決手段】 ナット本体14、押付用リング15、お
よび押付用ねじ16で構成される。ナット本体14は、
軸受21の内輪23を嵌合した軸20の雄ねじ部20a
に螺合するものであり、環状のリング嵌合溝14aを設
ける。押付用リング15は、このリング嵌合溝14aに
軸方向移動可能に配置する。ナット本体14の周方向複
数箇所には軸方向のねじ孔19を設け、これら各ねじ孔
19に、押付用リング15の幅面を押し付ける前記押付
用ねじ16を螺合させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、工作機械の主軸
軸受等、軸受を軸に固定する際に、その内輪の軸方向押
し付け力の管理が必要な箇所に使用する軸受固定構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】工作機械主軸において、主軸への軸受固
定構造には、一般的に図3に示すナットによる構造と、
図4の締め代を持ったスリーブを使用する構造とがあ
る。図3のナットによる軸受固定構造の作業手順は、次
のようになる。 軸1に軸受2a〜2dおよび間座3a〜3cを挿入す
る。 軸1を回転しないように固定する(ナット締め付け時
の共回り防止)。 ナット4を挿入する。 ナット4の外径面に専用工具を当て、ハンマー等によ
り衝撃力を利用して締め込む。 ナット4の緩み止めねじ5を締め付ける。
【0003】図4の締め代を持ったスリーブを使用する
場合の手順は、次のようになる。 軸6に軸受7a〜7dおよび間座8a〜8cを挿入す
る。 軸6を軸方向に固定する。 軸6の外径寸法に対し、必要締め代となる内径寸法を
持つスリーブ9を、軸6の外径を小さくした(スリーブ
内径に緩み嵌めとなる径の)軸端部10に挿入する。 油圧供給孔11より内径面の溝12に油圧を供給し、
スリーブ9を径方向に膨張させる。 スリーブ9を、その端面13に必要押し付け力で押圧
しながら、内輪7dに接触させる。 油圧を取り除く。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図3のナット4を使用
する構成では、その締め付け力の管理が難しく、締め付
け力は作業者の勘に頼るところが大きくなる。そのた
め、締め付け力のバラツキが生じ易い。また、軸1およ
びナット4のねじ溝は、軸受2a〜2dの組み込み精度
を確保するために、ねじ面を研削加工して使用する必要
がある。このように、ナット4による固定構造では、軸
受押し付け力の管理が難しく、しかもねじ加工にコスト
がかかる等の課題がある。一方、締め代を持つスリーブ
9を使用する場合は、押し付け力の管理は容易に行える
が、油圧源等の大がかりな付帯設備が必要であり、作業
工数が多くなる等の課題がある。
【0005】この発明は、上記の課題を解消するもので
あり、安価に製作できて、しかも簡単に軸受押し付け力
の管理ができる軸受固定構造を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の軸受固定構造
は、ナット本体、押付用リング、および押付用ねじで構
成される。ナット本体は、軸受の内輪を嵌合した軸の雄
ねじ部に螺合するものであり、内径面における軸受側端
に環状のリング嵌合溝を設ける。前記押付用リングは、
このリング嵌合溝に軸方向移動可能に配置する。また、
前記ナット本体の周方向複数箇所に軸方向のねじ孔を設
け、これら各ねじ孔に、前記押付用リングの幅面を押し
付ける押付用ねじを螺合させる。この構成によると、次
の手順で軸受内輪を締め付けることができる。軸受内輪
を嵌合した軸の雄ねじ部にナットを軽くねじ込む。この
とき、押付用リングが内輪に接する程度までねじ込む。
この後、各押付用ねじを所定の締め付けトルクで締め込
む。これにより、押付用ねじの推力と、その反力を受け
持つナット本体の内径面のねじにより、軸受を押し付け
て固定することができる。前記押付用ねじの締め付け作
業は、トルク管理機能を持った工具類を用いて行う。こ
の種の工具は簡単な手工具として一般に用いられている
もので足り、大がかりな設備は必要としない。
【0007】上記構成において、前記押付用ねじは、先
端に回転自在なボールが一部突出状態に設けられたもの
であっても良い。このような押付用ねじを用いることに
り、無駄な摩擦が少なく、一層簡単に締め付けが行え
る。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を図1およ
び図2と共に説明する。この軸受固定構造は、ナット本
体14、押付用リング15、押付用ねじ16、およびナ
ット本体14の回り止めねじ17から構成される。軸受
21はアンギュラ玉軸受等の転がり軸受である。ナット
本体14は、軸受21の内輪23を嵌合した軸20の雄
ねじ部20aに螺合するものであり、内径面における軸
受側端に、前記押付用リング15が嵌合する環状のリン
グ嵌合溝14aが形成されている。押付用リング15
は、リング嵌合溝14aの内径面および軸20の外径面
に対して緩み嵌めとされており、押付用ねじ16を締め
付けることで軸方向に移動し、軸受内輪23の端面を押
し付ける。
【0009】押付用ねじ16は、ナット本体14の周方
向複数箇所(この例では6か所)に等間隔で設けられた
軸方向のねじ溝19にねじ込まれる。押付用ねじ16
は、先端に回転自在なボール16aが一部突出状態に埋
め込まれたものであり、ねじ頭を有せず、六角孔等の工
具係合凹部16bを端面に有するものとされている。ナ
ット本体14の外径面は、円筒面とされ、その軸受21
側の端部はテーパ面部とされている。ナット本体14の
外径面に於ける周方向複数箇所(この例では4箇所)に
は、軸方向に延びる溝状の凹部24が設けられ、この凹
部24の底面に形成されたねじ孔に、前記回り止めねじ
17がねじ込まれ、軸20を押し付けてナット本体14
を回り止めする。
【0010】上記構成において、ナット本体14と軸2
0の雄ねじ部20aとの螺合部分は、押付用ねじ16の
推力の反力を支持できれば良く、ここでのトルクの管理
は不要である。軸受内輪23を押付用リング15で押し
付ける押し付け力は、各押付用ねじ16のトルクで管理
できる。この締め付けトルクは、次式から求められる。 F=M・n/r・tan(β+ρ) ……(1) F:ねじの締め付け力 M:ねじの締め付けトルク n:ねじの本数 r:ねじの有効半径 ρ:ねじ面の摩擦角( tanρ=μ/cosα) μ:ねじ面の摩擦係数 α:ねじ山の半角 β:ねじのリード角 tanβ=ねじの条数×ピッチ/π・d d:ねじの有効径
【0011】図2は、この軸受固定構造を応用した工作
機械のスピンドル装置を示す。主軸20は、その前後部
が、各々複列に並ぶ軸受21a,21b,21c,21
dを介してハウジング25に支持されている。各軸受2
1a〜21dはアンギュラ玉軸受であり、2列ずつが互
いに背面を向けて配置されるている。ハウジング25の
内径面は円筒面とされ、各軸受21a〜21dの外輪2
4は、各部の外輪間座26a〜26cと共に、ハウジン
グ25の両端にボルト止めされた一対の締め付けリング
27,27間に挟み込んで固定されている。軸20は、
一端に段差面20cを介して大径部20bが形成されて
いて、他端が前記雄ねじ部20aとなるものであり、前
記各軸受21a〜21dの内輪23は、軸20の段面2
0cと前記押付用リング15との間に、各内輪間座22
a〜22cと共に挟み付け状態に固定される。
【0012】この構成の組み立て作業は、次の手順で行
う。 軸20に軸受21a〜21dおよび間座22a〜22
c,26a〜26cを挿入する。 ナット本体14と押付用リング15とを、ナット本体
14のねじ込みにより、押付用リング15が内輪23の
端面に当たるまで挿入する。この時のねじ挿入は、手回
しで良い。 押付用ねじ16を、前記式(1) により求められる適正
な押し付け力に対応する締め付けトルクで締め込む。 ナット緩み止めねじ17を締め付ける。
【0013】このように、この構成の軸受固定構造によ
ると、従来のナット等を使用する場合に比べ、軸20の
回り止め等の作業工数を減らすことができ、しかも内輪
23の押し付け力の管理が、誰が行っても簡単にでき
る。また、ナット本体14の雌ねじ部や軸20の雄ねじ
部20aは、押し付け力の反力を受けるための機能を持
てば良く、従来のような高精度の加工が不要となる。そ
のため加工コストが低減される。
【0014】
【発明の効果】この発明の軸受固定構造は、ナット本体
の内径面の溝に押付用リングを嵌合させ、この押付用リ
ングを周方向複数箇所の押付用ねじで押し付けるもので
あるため、次の各効果が得られる。 従来のナットまたは締め代を持つスリーブを使用した
軸受固定構造に比べ、組み立て工数が削減できる。 軸受の押し付け力の管理が簡単にできる。 ナット本体およびそれに挿入する軸の雄ねじは、従来
のナットを使用するものに比べて精度を必要とせず、加
工が安価で済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明の一実施形態にかかる軸受固
定構造の破断正面図、(B)はその部分側面図である。
【図2】同軸受固定構造を応用したスピンドル装置の断
面図である。
【図3】(A)は従来例の破断正面図、(B)はその部
分側面図である。
【図4】他の従来例の破断正面図である。
【符号の説明】
14…ナット本体 14a…リング嵌合溝 15…押付用リング 16…押付用ねじ 16a…ボール 17…止めねじ 20…軸 20a…雄ねじ部 21…軸受 23…軸受内輪

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸受の内輪を嵌合した軸の雄ねじ部に螺
    合するナット本体を設け、このナット本体の内径面にお
    ける軸受側端に環状のリング嵌合溝を設け、このリング
    嵌合溝に軸方向移動可能に押付用リングを配置し、前記
    ナット本体の周方向複数箇所に軸方向のねじ孔を設け、
    これら各ねじ孔に、前記押付用リングの幅面を押し付け
    る押付用ねじを螺合させた軸受固定構造。
  2. 【請求項2】 前記押付用ねじは、先端に回転自在なボ
    ールが一部突出状態に設けられたものである請求項1記
    載の軸受固定構造。
JP35627496A 1996-12-24 1996-12-24 軸受固定構造 Pending JPH10184710A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002167203A (ja) * 2000-09-19 2002-06-11 Nippon Peroxide Co Ltd 安定で溶解性に優れた被覆過炭酸ナトリウム、及びその製造方法
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JP2012159161A (ja) * 2011-02-02 2012-08-23 Orion Machinery Co Ltd 軸受の内輪用ロックナット及び二軸回転ポンプ

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