JPH10184654A - 座 金 - Google Patents

座 金

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Publication number
JPH10184654A
JPH10184654A JP35051796A JP35051796A JPH10184654A JP H10184654 A JPH10184654 A JP H10184654A JP 35051796 A JP35051796 A JP 35051796A JP 35051796 A JP35051796 A JP 35051796A JP H10184654 A JPH10184654 A JP H10184654A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bolt
washer
axle
seal ring
rubber packing
Prior art date
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Pending
Application number
JP35051796A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Terakura
敏明 寺倉
Yasuhiro Shimizu
康宏 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP35051796A priority Critical patent/JPH10184654A/ja
Publication of JPH10184654A publication Critical patent/JPH10184654A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄道車輌の車軸の端面に軸受取付用前蓋をボ
ルトで固定する際に車軸と前蓋のボルト周辺にシールリ
ングを介在させて密封性を確保しているが、ボルトのネ
ジ部まで密封できず、かつ、シールリングで部品点数が
多くなる。 【解決手段】 複数箇所に設けたボルト挿通穴2の内周
部に密封部材のゴムパッキング3を焼成して固定化した
座金1で、ボルト挿通穴2のゴムパッキング3にボルト
のネジ部を挿通して相手部材に締付けるときにゴムパッ
キング3をボルトの頭部座面に密着させるようにして、
ボルト頭部と相手部材の密封性を常に安定して確保す
る。この座金1を鉄道車輌の車軸に前蓋を固定するボル
トに使用すると、座金1のゴムパッキング3が従来のシ
ールリングの代用品となって、シールリングが省略でき
るようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボルトを相手部材
に締付ける際にボルト頭部と相手部材の間に介在させる
座金で、詳しくは、鉄道車輌用車軸の端面に軸受取付用
前蓋をボルト締めする際にボルト頭部と前蓋の間に介在
させてボルトの緩み等を防止する座金に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道車輌の車軸の端部に嵌合した軸受を
車軸に固定する前蓋は、車軸の端面に座金を介して複数
のボルトで締付けることで固定される。このような鉄道
車輌の一般的な車軸軸受構造例を図3に示し説明する。
【0003】車軸5の端部に複列の軸受6が嵌合された
後、車軸5の端面に前蓋7が複数例えば3本のボルト4
で固定される。軸受6は車軸5の端部の肩部8まで嵌挿
され、車軸5の端面に前蓋7をボルト締めすることで、
軸受6が前蓋7と肩部8で挾持されて車軸5に固定され
る。車軸5の端面と前蓋7の内面の間にシールリング9
を介在させ、前蓋7の外面とボルト4の頭部の間に座金
11を介在させて、前蓋7がボルト4で車軸5に密封構
造で固定される。
【0004】シールリング9は3本のボルト4の各々が
挿通される3個が用いられ、前蓋7が車軸5にボルト締
めされたときに各シールリング9が前蓋7の内面と車軸
5の端面で挾持されて、車軸5のボルト取付部分を密封
し、前蓋7の外部からの車軸5への水の浸入を防止す
る。
【0005】座金11は、図4(A)及び(B)に示す
ような略三角形の金属板で、120゜間隔の3隅部にボ
ルト挿通穴12を有する。座金11の各ボルト挿通穴1
2に挿通されたボルト4のネジ部が前蓋7とシールリン
グ9を貫通して車軸5に螺装される。座金11は、ボル
ト4の頭部と前蓋7の外面で挾持されることで、ボルト
4の緩み止めと廻り止めを行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記座金11は、ボル
ト4で前蓋7を車軸5に締付けたときのボルト4の緩み
止めと廻り止めだけを目的としているため、図3の車軸
軸受構造においては座金11の在る部分の密封性が悪く
て、特に寒冷地での使用においては氷や雪による車軸5
への水浸入の可能性がある。そこで、この可能性を回避
する必要性からシールリング9を前蓋7と車軸5の間に
介在させて、シールリング9で車軸5への水浸入を防止
している。
【0007】ところが、シールリング9を使用した場
合、ボルト締付後にシールリング9が前蓋7で隠されて
シールリング装着の目視確認ができない不便さがあり、
シールリング装着ミスによる水浸入のトラブルが発生す
ることがある。また、シールリング9は3本のボルト4
のネジ部自体を密封しないため、外部の水がボルト4の
ネジ部を伝って車軸5へと浸入する可能性が残存する。
更に、車軸5に前蓋7を3本のボルト4で固定する際に
1枚の座金11と3個のシールリング9を使用するた
め、部品点数と組立工数が多くなって構成部品の保守管
理や製造組立が煩雑となる。
【0008】本発明の目的は、ボルトの緩み止めと廻り
止めの目的で使用される座金に別機能を兼備させて、上
記問題点を解消する多機能座金を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ボルトと相手
部材の間に介在してボルトの相手部材への締付時にボル
トの頭部座面と相手部材の座面で挾持される座金であっ
て、ボルトが挿通されるボルト挿通穴の内周部に、ボル
ト締付時にボルト頭部座面と相手部材座面に密着するリ
ング状の密封部材を一体に形成したことにより、上記目
的を達成するものである。
【0010】また、本発明は、ボルトが挿通されるボル
ト挿通穴を複数有し、複数のボルトと相手部材の間に介
在して各ボルトの相手部材への締付時に各ボルトの頭部
座面と相手部材の座面で挾持される鉄道車輌用座金にお
いては、ボルトが挿通される各ボルト挿通穴の内周部
に、ボルト締付時にボルト頭部座面と相手部材座面に密
着する密封部材を一体に形成したことを特徴とするもの
である。
【0011】ここで、上記密封部材はボルト挿通穴の内
周部に焼成にて一体化されたゴムパッキング等で、この
密封部材を有する座金を使用してボルトを相手部材に締
付けると、座金がボルトの緩み止めと廻り止めを行うと
共に、密封部材がボルト頭部と相手部材の座面間を密封
してボルト外部から相手部材内への水の浸入を防止す
る。また、上記鉄道車輌用座金における相手部材は、鉄
道車輌用車軸の前蓋に相当し、この前蓋を車軸に本発明
座金を使ってボルト締めすると、座金の密封部材の上記
水浸入防止の密封機能で前蓋と車軸の間に従来設置して
いたシールリングが不必要となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、鉄道車輌用座金に適用した
一実施例を図1及び図2に示し説明する。尚、図3と同
一、又は、相当部分には同一符号を付して説明の重複を
避ける。
【0013】図1(A)〜(C)に示される座金1は、
図3の車軸5の端面に前蓋7を3本のボルト4で固定す
る際に使用される略三角形の金属板で、3隅部に形成さ
れたボルト挿通穴2の内周部に密封部材、例えば円環状
のゴムパッキング3を一体に形成したことを特徴とす
る。ゴムパッキング3の内径は、ボルト4のネジ部4b
が挿通される程度の大きさに設定される。また、ゴムパ
ッキング3は、図1(C)の拡大断面図に示されるよう
に、座金1のボルト挿通穴2の内周に突設した円環状突
起1’に嵌着させて焼成することにより、ボルト挿通穴
2の内周部に一体に固定される。
【0014】図2に示すように、ボルト4のネジ部4b
を座金1と相手部材の前蓋7に挿通して車軸に締付けた
とき、ボルト4の頭部座面mと前蓋7の外面の座面nに
ゴムパッキング3が挾持されて両座面m、nに密着す
る。また、このようにボルト締付時にゴムパッキング3
が両座面m、nに押圧されて密着するように、ゴムパッ
キング3の厚さが設定される。
【0015】以上のように座金1を使って前蓋7のボル
ト締めを行うと、座金1がボルト4の緩み止めと廻り止
めを行うと共に、ボルト頭部座面mと前蓋外面座面nが
ゴムパッキング3で密封されて、ボルト4のネジ部4b
を伝う外部からの水の浸入が防止される。この水浸入防
止は、水浸入の最初の部位であるボルト頭部座面mを座
金1のゴムパッキング3が直接密封するため、図3のシ
ールリング9より高い確実性で行われ、これによりシー
ルリング9の省略が可能となる。また、ゴムパッキング
付座金1を使用するとボルト締付後の密封性の確認が、
外部からの座金1の目視確認だけで可能となる便利さが
ある。
【0016】また、図3のシールリング9を省略するこ
とで、鉄道車輌の車軸軸受構造の部品点数、組立工数の
低減化が可能となる。即ち、座金1にゴムパッキング3
が一体化されているため、座金1と3箇所のゴムパッキ
ング3が1部品として取り扱われるので、図3の1部品
の座金と3部品のシールリングの計4部品が1部品化さ
れて、部品点数、組立工数が1/4までに低減化され、
車軸軸受構成部品の保守管理が簡便化される。
【0017】以上の実施例は鉄道車輌用座金であるが、
本発明は他の高い密封性が要求される部所に使用される
ボルトの座金においても有効に適用されるものである。
【0018】
【発明の効果】請求項1記載の座金によれば、ボルトを
座金を介して相手部材に締付けると、座金のボルト挿通
穴に形成された密封部材がボルト頭部座面に密封される
ので、ボルトの緩み止め、廻り止めの機能にボルト密封
機能を加えた多機能で、高い密封性が要求される部所に
使用されるボルトに好適な座金が提供できる。
【0019】請求項1記載の鉄道車輌用座金によれば、
密封部材付座金が鉄道車輌の車軸に前蓋をボルト締めす
る際に使用していた既存の座金とシールリングの両方の
機能を兼備するので、車軸と前蓋間からシーリングが省
略できて、鉄道車輌の車軸軸受構造体の部品点数、組立
工数の削減化を可能にする。また、本発明座金において
は、一体化された密封部材がボルト頭部座面に密封され
て、ボルトの頭部からネジ部への水の浸入を確実に防止
するので、既存のシーリングよりも高い密封性でのボル
ト締め構造が可能となる。
【0020】請求項3記載の座金によれば、座金のボル
ト挿通穴へのゴムパッキングの焼成による固定化が簡
単、確実にできて、生産性と品質に優れた多機能なゴム
パッキング付座金が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は本発明に係る鉄道車輌用座金の実
施例を示す正面図、図1(B)は図1(A)のX−X線
に沿う断面図、図1(C)は図1(B)の丸印Pの部分
の拡大断面図である。
【図2】図1の座金を使用した鉄道車輌のボルト締め部
分の断面図である。
【図3】従来の座金を使用した鉄道車輌の車軸軸受構造
例を示す断面図である。
【図4】図4(A)は図3における座金の拡大正面図、
図4(B)は図4(A)のY−Y線に沿う断面図であ
る。
【符号の説明】
1 座金 2 ボルト挿通穴 3 密封部材(ゴムパッキング) 4 ボルト 4a ボルト頭部 m 頭部座面 7 相手部材(鉄道車輌用前蓋)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボルトと相手部材の間に介在してボルト
    の相手部材への締付時にボルトの頭部座面と相手部材の
    座面で挾持される座金であって、ボルトが挿通されるボ
    ルト挿通穴の内周部に、ボルト締付時にボルト頭部座面
    と相手部材座面に密着する密封部材を一体に形成したこ
    とを特徴とする座金。
  2. 【請求項2】 ボルトが挿通されるボルト挿通穴を複数
    有し、複数のボルトと相手部材の間に介在して各ボルト
    の相手部材への締付時に各ボルトの頭部座面と相手部材
    の座面で挾持される座金であって、ボルトが挿通される
    各ボルト挿通穴の内周部に、ボルト締付時にボルト頭部
    座面と相手部材座面に密着する密封部材を一体に形成し
    たことを特徴とする鉄道車輌用座金。
  3. 【請求項3】 上記密封部材がボルト挿通穴に焼成され
    たゴムパッキングであることを特徴とする請求項1又は
    2記載の座金。
JP35051796A 1996-12-27 1996-12-27 座 金 Pending JPH10184654A (ja)

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JP35051796A JPH10184654A (ja) 1996-12-27 1996-12-27 座 金

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JP35051796A JPH10184654A (ja) 1996-12-27 1996-12-27 座 金

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015152129A (ja) * 2014-02-18 2015-08-24 Nok株式会社 シールワッシャ及びその成形方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Effective date: 20060320

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