JPH10184329A - エンジンブレーキ装置 - Google Patents

エンジンブレーキ装置

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Publication number
JPH10184329A
JPH10184329A JP34344396A JP34344396A JPH10184329A JP H10184329 A JPH10184329 A JP H10184329A JP 34344396 A JP34344396 A JP 34344396A JP 34344396 A JP34344396 A JP 34344396A JP H10184329 A JPH10184329 A JP H10184329A
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JP
Japan
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hydraulic
valve
shaft
hole
hydraulic pressure
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Application number
JP34344396A
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English (en)
Inventor
Toshio Iijima
寿男 飯島
Yukinori Kawamoto
幸徳 川本
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Jidosha Buhin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Jidosha Buhin Kogyo Co Ltd
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Publication date
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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧発生ユニットに作動油を供給するための
配管構造を簡単にする。 【解決手段】 排気弁1,2をリフトさせて圧縮圧を適
宜解放させるための解放ピストン5と、解放ピストン5
を駆動させるための高油圧を形成する油圧発生ユニット
7とを有したエンジンブレーキ装置である。動弁機構の
ロッカーシャフト21と平行に支持シャフト14を延設
し、支持シャフト14及びロッカーシャフト21に油圧
発生ユニット7を支持させる。支持シャフト14の内部
に、各気筒の油圧発生ユニット7へ作動油を適宜供給す
るための作動油供給路78を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気筒内の圧縮圧を
解放することによりエンジンブレーキ力を増大させるエ
ンジンブレーキ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近来にあっては、エンジンブレーキ使用
時において排気行程以外に排気弁をリフトさせて、気筒
内の圧縮圧を解放させることによりエンジンブレーキ力
を増大させるエンジンブレーキ装置が提案されている。
その排気弁をリフトさせる駆動機構としては、油圧回路
を有したハウジングをシリンダヘッドの上部に設けて、
回路内に高油圧を発生させることで排気弁リフト用のピ
ストン(解放ピストン)を押動させるものが知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの種のエン
ジンブレーキ装置の駆動機構は、その油圧回路に対して
作動油を給排することによりON/OFF操作を行うよ
うになっているが、その作動油の配管は、他の部品との
干渉を避けるために形状が複雑にならざるを得ない。こ
のため部品製造コストが高くなると共に、組み立て性が
悪いという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、排気弁をリフ
トさせて圧縮圧を適宜解放させるための解放ピストン
と、解放ピストンを駆動させるための高油圧を形成する
油圧発生ユニットとを有したエンジンブレーキ装置にお
いて、動弁機構のロッカーシャフトと平行に支持シャフ
トを延設し、支持シャフト及びロッカーシャフトに油圧
発生ユニットを支持させると共に、支持シャフトの内部
に、各気筒の油圧発生ユニットへ作動油を適宜供給する
ための作動油供給路を形成したものである。
【0005】上記構成によって、エンジンブレーキ作動
時に作動油供給路が油圧発生ユニットに対して所定の作
動油圧を供給すると、油圧発生ユニットはその油圧回路
内に高油圧を形成して解放ピストンを作動させる。解放
ピストンは、排気弁をリフトさせて気筒内の圧縮圧を解
放し、エンジンブレーキ力を適宜増大させる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。
【0007】図1及び図2は、本発明にかかわるエンジ
ンブレーキ装置を、各気筒に一対の排気弁1,2及び吸
気弁3,4が備えられた四バルブエンジンに適用した例
で示したものである。このエンジンブレーキ装置は、排
気弁1,2をリフトさせて圧縮圧を適宜解放させるため
の解放ピストン5と、解放ピストン5を駆動させるため
の高油圧を油圧回路6内において発生させる油圧発生ユ
ニット7とにより主として構成されている。解放ピスト
ン5は、弁ブリッジ9によって連結された一対の排気弁
1,2の近傍に設けられ、解放ピストンハウジング10
のシリンダ室11に、上下移動自在に保持されている。
シリンダ室11の下方には解放ピストン5の作動を排気
弁1,2に伝達するための伝達部材12が設けられてい
る。そして排気弁1,2及び吸気弁3,4のロッカーア
ーム20,43を支持するロッカーシャフト21と平行
に、エンジン長手方向に長く延びた断面円形の支持シャ
フト14が設けられ、この支持シャフト14の内部に、
油圧発生ユニット7へ作動油を適宜供給するための作動
油供給路78が軸孔状に形成されている。すなわち支持
シャフト14は、所定の剛性を有する厚肉パイプ(鉄パ
イプ)として形成されている。
【0008】排気弁1,2は、エンジン気筒内に臨む排
気ポート15の開口端(バルブシート16)に着座する
弁体1a,2aと、弁体1a,2aの軸心位置から上方
に延びた弁軸1b,2bとで形成されている。弁軸1
b,2bにはリテーナ17により保持されたリターンス
プリング18が備えられ、排気弁1,2を閉弁方向(上
方)に付勢している。弁ブリッジ9は、側面視で略T字
状を呈し、その水平部分の一端に一方の排気弁1の弁軸
頂端部が係合保持されている。また水平部分の他端に
は、ボルト及びナットで成るアジャスタブルスクリュー
(図示せず)が螺合され、他方の排気弁2の弁軸頂端部
に当接することで、弁ブリッジ9との係合及び排気弁
1,2間の高さ調整を行うようになっている。そして図
3にも示すように、弁ブリッジ9の水平部分中央の上面
に、ロッカーアーム20の一端に設けられたアジャスタ
ブルスクリュー93の半球状下端部93aが係合するよ
うになっている。ロッカーアーム20は、ロッカーシャ
フト21に中央部が軸支され、他端がローラ22を介し
て動弁用カム23に係合している。すなわちロッカーア
ーム20が動弁用カム23のリフト力によって揺動され
ることで、燃焼サイクルに従って弁ブリッジ9を介して
排気弁1,2をリフトさせるようになっている。ロッカ
ーシャフト21には、オイルギャラリー等に接続した油
ライン79が形成されており、この油ライン79から径
方向に延びた動弁潤滑油通路(図示せず)によってロッ
カーアーム20に潤滑油を供給するようになっている。
また弁ブリッジ9の中央垂直部24には、下端が開放さ
れ上端に給油穴25を有したガイド穴26が形成されて
いる。ガイド穴26には、下端がシリンダヘッド27に
固定されて起立されたガイドシャフト28が挿入されて
おり、弁駆動に伴う弁ブリッジ9の上下移動を案内する
ようになっている。なお吸気弁3,4及びそのロッカー
アーム43も排気弁1,2と同様に構成されている。そ
して中央垂直部24の上部には、伝達部材12に係合す
るためのブロック状の突起29が、水平部分と直角な方
向に膨出されて形成されている。
【0009】解放ピストン5は、図3に示したように、
所定の外径を有した略短円柱状のピストン頭部5aと、
ピストン頭部5aの下方に同軸に延出した軸ロッド5b
とで成る。軸ロッド5bの下端は、伝達部材12の上端
に当接する。伝達部材12は、下方に向かって僅かに縮
径する略円柱状のロッド体で成り、その内部には下端に
て開口するガイド穴30が形成されている。ガイド穴3
0には、シリンダヘッド27に下端が固定されて起立さ
れたガイドシャフト31が挿入されており、弁ブリッジ
9と同様に、伝達部材12が上下方向に案内されるよう
になっている。そして伝達部材12の上端近傍の側部に
は、弁ブリッジ9側に突出した突起32が一体的に形成
され、弁ブリッジ9の突起29に上方から当接するよう
になっている。伝達部材12の突起32には、ガイド穴
30に連通した給油路53が形成されている。また伝達
部材12の下端には適宜拡径されたリテーナ部12aが
形成され、上向きに付勢する二重のリターンスプリング
33の上端が保持されている。リターンスプリング33
は、シリンダヘッド27の上面との間に設けられてい
る。すなわち解放ピストン5が、リターンスプリング3
3の付勢力に抗して下降し、伝達部材12を押し下げる
と、伝達部材12が弁ブリッジ9を下降させ、ロッカー
アーム20の揺動動作とは無関係に排気弁1,2を所定
の微小量L(例えば1.5mm 程度)だけ開弁させるように
なっている。解放ピストンハウジング10は、所定の高
さを有したブロック体で成り、その上部10aにシリン
ダ室11が形成されている。上部10aの上面は、ロッ
カーアーム20の上端に略揃うように形成されている。
解放ピストンハウジング10の下部10bは、ボルト3
4によってシリンダヘッド27に取り付けられている。
解放ピストンハウジング10のシリンダ室11の側方に
は張り出し部分10cが形成され、締結部材73にてカ
ムシャフトブラケット74に取り付けられている(図4
参照)。
【0010】またシリンダ室11の上部には、内部に小
ピストン35及びスプリング36を有した調整スクリュ
ー37が設けられ、小ピストン35の下端が解放ピスト
ン頭部5aの上面に当接するようになっている。この調
整スクリュー37により解放ピストン5の上限が決定さ
れ、突起29,32同士が常時当接するように解放ピス
トン5のストロークが調節される。この常時当接(ゼロ
ギャップ)が維持されることで、機械的衝撃なく弁ブリ
ッジ9を解放ピストン5と一体的にリフトさせることが
できる。解放ピストン5には頭部5a上面から軸ロッド
5bの周側面に掛けてオイル逃し穴38が形成され、小
ピストン35が解放ピストン頭部5aの上面に当接した
状態で、オイル逃し穴38の開口を塞ぐようになってい
る。そしてシリンダ室11には、高圧の作動油を導くた
めの油路39が接続されている。油路39は、解放ピス
トンハウジング10の内部から、上部10aの上面に突
出形成された円柱部40の内部へと延長されている。円
柱部40には、油路39に接続すべく油圧発生ユニット
7から適宜屈曲して延長された高圧パイプ41の取付部
材42が取り付けられている。
【0011】次に油圧発生ユニット7を説明する。図1
及び図2に示したように、この油圧発生ユニット7は、
排気弁用のロッカーアーム20と吸気弁用のロッカーア
ーム43との間に設けられた厚板状のハウジングブロッ
ク13と、ハウジングブロック13の油圧回路6に作動
油圧を適宜導いて所定の高油圧が形成可能な状態に制御
する油圧管制部8と、油圧回路6の端部に設けられた油
圧発生ピストン44とにより主として構成され、油圧発
生ピストン44を所定のタイミングでリフトさせるため
の専用カム45が備えられている。ハウジングブロック
13は、ロッカーシャフト21を貫通させる貫通穴13
aを有し、ブロック上端側はロッカーアーム20,43
の上端に略揃うように形成されている。油圧回路6は、
ハウジングブロック13の内部において側面視でほぼT
字状に形成され、その上部路の一端は油圧管制部8に連
絡し、他端はハウジングブロック13の上部において水
平方向に形成されたコネクター穴46に連通している。
このコネクター穴46には、図5及び図6にも示したよ
うに、軸孔47aを有したコネクター47が螺合され、
その頭部延出端には高圧パイプ41の端部に取り付けら
れたフレアナット48が螺合されている。すなわち油圧
回路6と解放ピストン5のシリンダ室11とが、高圧パ
イプ41によって連絡されている。油圧回路6の下方に
分岐した部分は、油圧発生ピストン44を収容すべくハ
ウジングブロック13の下部に形成されたシリンダ穴4
9に連通している。
【0012】油圧発生ピストン44は、シリンダ穴49
の径に略等しい外径の円柱体で成り、その下端がシリン
ダ穴49から延出されて、その延出端にカムフォロアと
なる摺動部44aが形成されている。摺動部44aの上
方にはフランジ50が形成され、上方に付勢する板バネ
51の一端が係合している。板バネ51の他端はハウジ
ングブロック13の下面に沿って延びており、下向きの
支持ボルト52にて取り付けられている。この支持ボル
ト52とオフセットされた上方には、ハウジングブロッ
ク13をロッカーシャフト21に固定するための固定ボ
ルト92が設けられている。板バネ51は、油圧回路6
内に作動油が満たされていない状態では、油圧発生ピス
トン44の摺動部44aを、専用カム45のカムハイト
部45aから離間する位置に保持する。そして油圧回路
6に作動油が適宜供給されると、油圧発生ピストン44
は下降して、摺動部44aが専用カム45に係合するよ
うになっている。専用カム45は、平面視で排気弁1,
2の動弁用カム23と、吸気弁3,4のロッカーアーム
43を駆動させるための動弁用カム55との間に配置さ
れ、共通のカムシャフト56に取り付けられている。そ
して専用カム45のカムハイト部45aは、動弁用カム
23のカムハイト部23aと適宜隔てられた位相を以て
形成されている。すなわち燃焼運転中の排気弁1,2の
排気行程におけるリフトよりも先行したピストン上死点
前後の時期(圧縮・膨張行程中)において、油圧発生ピ
ストン44を駆動させるようになっている。なおロッカ
ーシャフト21には油ライン79から斜め下方に延びた
給油通路94が設けられ、ハウジングブロック13に形
成された給油穴95を通って潤滑油がカム面に放出され
るようになっている。
【0013】油圧管制部8は、ハウジングブロック13
の上部の収容穴57に設けられた管制用スプール弁58
と、管制用スプール弁58の内部に設けられた逆止弁5
9とで構成されている。収容穴57には油圧回路6の一
端が連通していると共に、その底面57aに形成された
凹部60には作動油を導入するための作動油導入路61
が連通されている。管制用スプール弁58は、収容穴5
7に沿って上下動自在の略円筒状を呈し、その長さは収
容穴57よりも若干短く形成されている。管制用スプー
ル弁58の上方にはスプリング62が設けられ、管制用
スプール弁58を収容穴底面57aに押し付ける方向に
付勢している。管制用スプール弁58の上部58aは収
容穴57よりも縮径されており、管制用スプール弁58
が収容穴底面57aに当接するまで下降した状態では、
油圧回路6と収容穴57とを連通させるようになってい
る。収容穴57の上部にはその開口を塞ぐ蓋板63がボ
ルト64にて取り付けられ、作動油を大気開放させるた
めの逃し穴65が形成されている。また管制用スプール
弁58の長手方向中央には径方向の連通穴66が形成さ
れ、管制用スプール弁58が蓋板63に当接するまで上
昇したときに、弁体内部の逆止弁室67と油圧回路6と
を連通させるようになっている。逆止弁59は、弁座6
8及び軸孔69を有した弁座部材70と、弁座68に着
座して軸孔69を塞ぐチェックボール71と、チェック
ボール71を弁座68に押し付けるスプリング71a
と、スプリング71aを保持するリテーナ72とで構成
されている。弁座部材70は、管制用スプール弁58の
弁体下部に嵌め込まれ、軸孔69の下端は収容穴底面5
7aに、上端は逆止弁室67に臨んでそれぞれ開口して
いる。すなわち作動油導入路61から所定圧力の作動油
が供給されると、チェックボール71はこれを逆止弁室
67に通して油圧回路6へと導くと共に、油圧回路6内
に高油圧が形成されると、チェックボール71が弁座6
8に押し付けられて軸孔69を塞ぐことで、その高油圧
を維持するようになっている。
【0014】支持シャフト14は、各気筒間に配設され
たカムシャフトブラケット74に、取付ボルト84によ
って取り付けられていると共に、ロッカーシャフト21
とは反対側のハウジングブロック13の側部13bに形
成された嵌合穴75に貫通している。嵌合穴75には作
動油導入路61が接続されており、支持シャフト14に
はこの作動油導入路61と作動油供給路78とを連通さ
せる連通穴14aが形成されている。そして側部13b
には上下方向に貫通する貫通穴76が形成され、支持シ
ャフト14にも同軸位置に穴14bが形成されている。
貫通穴76のうち、嵌合穴75よりも下方の部分はメネ
ジが刻設されている。そしてこの貫通穴76及び支持シ
ャフト14の穴14bに取付ボルト77が挿通螺合され
ることで、支持シャフト14とハウジングブロック13
とが固定されている。すなわちハウジングブロック13
は、油圧発生ピストン44の両側において、架体である
支持シャフト14とロッカーシャフト21とにハンギン
グされていることになる。ハウジング側部13bは、専
用カム45の側方において段状に垂下しており、その上
面80は取付ボルト77の頭部の座面として形成されて
いる。支持シャフト14の端には作動油供給源に接続し
た配管及び作動制御弁(図示せず)が設けられ、運転席
の操作スイッチによってON/OFFされるようになっ
ている。この作動制御は、コントローラ(マイコン)を
介して行うようにしてもよい。
【0015】なおカムシャフトブラケット74は、図4
に示したように、水平の分割面81で上下に分かれ、そ
の分割面81の位置に設けられた軸受穴82でカムシャ
フト56のジャーナル部56aを回転自在に支持してい
る。上部カムシャフトブラケット74aの上面には支持
シャフト14を載置させる凹部83が形成され、この凹
部83の位置に、取付ボルト84のロッド部84aをシ
リンダヘッド27まで貫通させるための貫通穴85が形
成されている。取付ボルト84の頭部84bと支持シャ
フト14との間には、押え用の穴付きブラケット93が
介設されている。また上部カムシャフトブラケット74
aの上面中央部分には、ロッカーシャフト21を載置す
る凹部86が形成されている。この凹部86の位置に
は、上部カムシャフトブラケット74aに貫通穴87
が、これと連続して下部カムシャフトブラケット74b
にネジ穴88がそれぞれ形成され、この貫通穴87及び
ネジ穴に挿通・螺合される取付ボルト89によって、ロ
ッカーアーム20,43を軸方向に押さえるロッカーシ
ャフトブラケット90が固定される。また解放ピストン
ハウジング10の締結部材73も、支持シャフト14の
取付ボルト84と同様にシリンダヘッド27まで貫通し
ている。このほか図1に示したように、シリンダヘッド
27には、ハウジングブロック13及び動弁機構(ロッ
カーアーム20,43)の上方を覆う断面略矩形のシリ
ンダヘッドカバー91が設けられている。
【0016】以上のように構成されたエンジンブレーキ
装置により車両の走行制動を行うに際しては、エンジン
ブレーキ中においてそのブレーキ力を増大化させようと
いう運転者の意思で、操作スイッチが「ON」にされる
と、作動制御弁が開く。この作動制御弁の動作によっ
て、支持シャフト14の作動油供給路78には作動油
(作動ON用の作動油圧)が供給され、作動油導入路6
1により油圧管制部8の収容穴57に送られる。この作
動油圧によって、管制用スプール弁58は上昇し、逆止
弁室67を経て油圧回路6内に作動油が満たされる。油
圧回路6の油圧が所定の圧力にまで達すると、油圧発生
ピストン44が板バネ51に抗して下降し、専用カム4
5に係合する(図6参照)。カムシャフト56の回転に
従う専用カム45は、そのカムハイト部45aによって
油圧発生ピストン44をリフトさせ、油圧回路6内に高
油圧を発生させる。この高油圧は、高圧パイプ41を経
てシリンダ室11において解放ピストン頭部5aに作用
し、解放ピストン5を押し下げる。解放ピストン5が押
し下げられると、その軸ロッド5bが伝達部材12を下
降させ、その突起32が弁ブリッジ9の突起29を下方
に押す。この押動により排気弁1,2は所定の微小量L
だけ開弁し、ピストン上死点付近において、気筒C内か
ら圧縮圧を解放する。これで膨張圧は圧縮圧よりも低く
なり、惰性で動いているエンジンのピストンはその分だ
け負の仕事が増えることで減速がなされる。すなわち吸
入空気がそのまま圧縮された圧縮圧を、急激に排気系に
放出することで、大きなエンジンブレーキが得られる。
【0017】運転状況が変化するなどして、エンジンブ
レーキの増加の必要がなくなり操作スイッチを「OF
F」にすると、作動油供給路78及び収容穴57の下部
の作動油は供給源側に戻され、管制用スプール弁58は
スプリング62の付勢力で下降する。この下降により管
制用スプール弁58の大気開放穴100が油圧回路6と
連通した状態となり、その作動油が逆止弁59を通して
補給されなくなり、油圧回路6は減圧の状態となる。こ
れで油圧発生ピストン44は、板バネ51によって専用
カム45に係合しない位置まで上昇し(図5参照)、解
放ピストン5も上昇して、前述のゼロギャップを達成す
るような位置に保持されることとなる。
【0018】このように、油圧発生ユニット7のハウジ
ングブロック13を支持シャフト14及びロッカーシャ
フト21に支持させ、その支持シャフト14を利用し
て、油圧回路6に作動油を供給するための作動油供給路
78を形成したので、各気筒に作動油を適宜分配する複
雑な配管が不要になって、組立工数の削減及びコストダ
ウンが達成される。そして作動油供給路78から油圧管
制部8への作動油導入路61をハウジングブロック13
内に形成したので、さらに全体の構成をコンパクトにす
ることができる。またこの作動油供給路78は、ロッカ
ーシャフト21の内部に形成された動弁潤滑系(油ライ
ン79)とは別個に設けられているので、作動油圧が動
弁潤滑に悪影響を及ぼすことがなく、従来通りの信頼性
を確保できる。
【0019】またこの実施の形態では、解放ピストン5
の作動を伝達部材12を介して弁ブリッジ9に伝達する
構成とし、解放ピストン5がロッカーアーム20,43
よりも上方に突出しないように配置したので、エンジン
全高が高くなることがなく、車両に搭載する際の高さ制
限が解消されると共に、エンジン全体のコンパクト化及
び汎用性の向上が達成される。そして解放ピストン5は
弁ブリッジ9及び排気側のロッカアーム20とオフセッ
トしているので、アジャスタブルスクリュー93の調整
時などにおいて、解放ピストンハウジング10及びハウ
ジングブロック13、或いは解放ピストン5を取り外す
必要がなく、弁すきま調整作業の作業性向上が達成され
る。
【0020】なお解放ピストン5の作動時において、ガ
イドシャフト28,31と弁ブリッジ9及び伝達部材1
2との間には瞬間的に高いサイドフォースが発生する
が、部材の表面処理や材質選定等により対処して耐久性
を維持することができる。またこの実施の形態では四バ
ルブのエンジンを例示したが、本発明はこれに限らず、
あらゆる形式のエンジンに広く適用されるものである。
【0021】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、油圧発生
ユニットの油圧回路に作動油を供給するための配管を簡
単にすることができ、装置全体のコンパクト化、コスト
ダウン及び組立性の向上が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかわるエンジンブレーキ装置の実施
の形態を示した側断面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の要部を示した側断面図である。
【図4】図1のカムシャフトブロックを示した側面図で
ある。
【図5】図1の油圧発生ユニットの動作を説明するため
の側断面図である。
【図6】図5の他の動作を説明するための側断面図であ
る。
【符号の説明】
1,2 排気弁 5 解放ピストン 6 油圧回路 7 油圧発生ユニット 8 油圧管制部 14 支持シャフト 20,43 ロッカーアーム(動弁機構) 21 ロッカーシャフト 61 作動油導入路 74 カムシャフトブラケット 78 作動油供給路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気弁をリフトさせて圧縮圧を適宜解放
    させるための解放ピストンと、上記解放ピストンを駆動
    させるための高油圧を形成する油圧発生ユニットとを有
    したエンジンブレーキ装置において、動弁機構のロッカ
    ーシャフトと平行に支持シャフトを延設し、該支持シャ
    フト及び上記ロッカーシャフトに上記油圧発生ユニット
    を支持させると共に、上記支持シャフトの内部に、各気
    筒の油圧発生ユニットへ作動油を適宜供給するための作
    動油供給路を形成したことを特徴とするエンジンブレー
    キ装置。
JP34344396A 1996-12-24 1996-12-24 エンジンブレーキ装置 Pending JPH10184329A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007154872A (ja) * 2005-12-08 2007-06-21 Hyundai Motor Co Ltd ディーゼルエンジン用統合タイプエンジンブレーキ

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