JPH10184167A - 摩擦ロック装置 - Google Patents

摩擦ロック装置

Info

Publication number
JPH10184167A
JPH10184167A JP8358121A JP35812196A JPH10184167A JP H10184167 A JPH10184167 A JP H10184167A JP 8358121 A JP8358121 A JP 8358121A JP 35812196 A JP35812196 A JP 35812196A JP H10184167 A JPH10184167 A JP H10184167A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sleeve
shaft
lock device
resin
friction lock
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8358121A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Ogino
野 隆 司 荻
Itsuo Yasuda
田 逸 男 安
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NHK Spring Co Ltd
Original Assignee
NHK Spring Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NHK Spring Co Ltd filed Critical NHK Spring Co Ltd
Priority to JP8358121A priority Critical patent/JPH10184167A/ja
Publication of JPH10184167A publication Critical patent/JPH10184167A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 組み付け時の樹脂割れや組み付け後における
樹脂摩耗粉の発生等の問題がなく、しかも高温化で角度
保持を長時間に亘って安全に維持可能にする。 【解決手段】 スリーブ1の軸方向にシャフト5が挿入
され、両者間で生じる摩擦トルクによって相互回転のロ
ックを行う摩擦ロック装置において、スリーブ1および
シャフト5の少なくとも一方を架橋構造を有する合成樹
脂によって構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はラップトップタイプ
のワードプロセッサやパーソナルコンピュータなどのデ
ィスプレイを、本体に対して角度調整可能に起立させる
ヒンジ構造、あるいはドアやウインドなどの回転部材や
容器の蓋などの開閉部材を適宜の開放角度で停止させる
ヒンジ構造などに使用する摩擦ロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スリーブの軸方向にシャフトが挿入さ
れ、両者間で生じる摩擦トルクによって相互回転のロッ
クを行う摩擦ロック装置としては、次のものが知られて
いる。
【0003】すなわち、ディスプレイ,ドア,蓋などの
回転部材にシャフト(回転軸)を枢支し、スリーブを本
体に枢支する。スリーブとシャフト間の摩擦トルクによ
って本体に対する回転軸の回転をロックし、回転部材を
任意の角度で維持できるようにする。
【0004】そして、その角度変更は、前記摩擦力以上
の外力を回転部材に作用させて同部材を回転させること
により行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の摩擦ロック装置
のうちスリーブ、シャフトの少なくとも一方が合成樹脂
を使用する摩擦ロック装置は、以上のようにスリーブに
シャフトを挿入するだけであるので、安価であるという
長所を持つが、スリーブ,シャフトが合成樹脂であるた
め、使用環境温度が上昇すると樹脂反発力の低下によ
り、摩擦トルクが低下するという課題があった。
【0006】例えば、ラップトップタイプのワードプロ
セッサやパーソナルコンピュータなどのディスプレイを
本体に対して角度調整可能に起立させるヒンジ構造とし
て用いられる摩擦ロック装置は、コンピュータの高性能
化に伴って、摩擦ロック装置付近の温度も80℃まで上
昇し、ディスプレイの角度保持ができないという課題が
あった。
【0007】このような反発力の低下に対応すべく使用
環境温度よりも、ガラス転位点の高い樹脂を適用した
り、カーボン繊維,ガラス繊維などのフィラーを添加
し、トルク変動を抑える試みも行われたが、充分な効果
が得られなかった。
【0008】また、前記のような材料は硬度が高く、組
み付け作業においてスリーブへシャフトを挿入する際、
割れを起こすという不具合も生じていた。
【0009】また、樹脂材料の摩耗粉が出ることがあ
り、例えばこのような樹脂摩耗粉がコンピュータ内部に
侵入し、電子部材に付着してコンピュータ機能を低下さ
せるという課題があった。
【0010】この発明は組み付け時の樹脂割れや組み付
け後における樹脂摩耗粉の発生等の問題がなく、しかも
高温下で角度保持を長時間に亘って安定に維持できる摩
擦ロック装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的達成のため、請
求項1の発明に係る摩擦ロック装置は、スリーブおよび
シャフトの少なくとも一方を架橋構造を有する合成樹脂
から構成したものである。
【0012】また、請求項2の発明にかかる摩擦ロック
装置は、前記合成樹脂の架橋構造を電子線による架橋で
得られる材料としたものである。
【0013】また、請求項3の発明にかかる摩擦ロック
装置は、前記合成樹脂が分子中にシラン基を有する構造
を有し、かつ水による架橋で得られる材料としたもので
ある。
【0014】また、請求項4の発明にかかる摩擦ロック
装置は、前記合成樹脂を有機過酸化物,イオウ系化合物
などの架橋剤によって架橋が行われる材料としたもので
ある。
【0015】また、請求項5の発明にかかる摩擦ロック
装置は、前記合成樹脂をシラン変性ポリプロピレン系樹
脂としたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
図について説明する。図1,図2および図3はこの発明
の摩擦ロック装置を示す正面図,平面図および側面図で
ある。同図において、1はスリーブで、これにはパーソ
ナルコンピュータなどの本体側に固定される取付片2が
連設されている。
【0017】3はこの取付片2に形成されたねじなどに
よる取付孔である。また、このスリーブ1は図4に示す
ように中空孔4を有する。
【0018】また、5は前記スリーブ1の中空孔4に挿
入されて摩擦接触するシャフトであり、これの軸方向の
半分は前記中空孔4に挿入される丸棒状部6とされ、他
の半分は中空孔4の外にあって平板状部7をなす。そし
て、この平板状部7にはパーソナルコンピュータなどの
ディスプレイ側にねじなどで固定される取付孔8を有す
る。
【0019】ここで、前記スリーブ1およびシャフト5
の少なくとも一方は架橋構造を有する合成樹脂とされ、
他方が例えば金属材料とされ、前記架橋構造を有する合
成樹脂としては、以下述べるシラン変性ポリプロピレン
系樹脂などが用いられる。
【0020】まず、ラップトップタイプのワードプロセ
ッサやパーソナルコンピュータなどのディスプレイを本
体に対して角度調整可能に起立させるヒンジ構造として
用いられる摩擦ロック装置のスリーブ1に、シラン基で
変性させたポリプロピレンを用い、シャフトに金属材料
を用い、図1に示す形状で実施した場合の例を以下に示
す。
【0021】まず、スリーブ1はシラン変性ポリプロピ
レン系樹脂からなる。このシラン変性ポリプロピレン系
樹脂は、分子中にアルコキシシランを基に含有するポリ
プロピレン系樹脂であって、アルコキシシラン基により
ポリマー同士が架橋されたものである。
【0022】架橋反応はシラン変性ポリプロピレン系樹
脂単独でもあるいはシラノール縮合解媒、例えばジブチ
ル錫ジラウレート等の存在下で水で容易に進められる。
【0023】一方、シラン変性ポリプロピレン系樹脂の
基材となるポリプロピレン系樹脂としては、プロピレン
の単独重合体、プロピレンと約30重量%以下の他のα
−オレフィン、例えば、エチレン,プテン−1等とのラ
ンダムまたはブロック共重合体、またはそれらの混合
物、さらにそれらと約30重量%以下の他のポリオレフ
ィン、例えばポリエチレン等との混合物が挙げられる。
かかるポリプロピレン系樹脂の好ましいメルトフローレ
ート(MFR:JIS K7210,230℃,2.1
6kg荷重)はシラン変性後のメルトフローレートアッ
プ分を考慮し、0.6g/10分以下である。
【0024】シラン変性ポリプロピレン系樹脂は、かか
るポリプロピレン系樹脂に、ビニールシラン化合物、例
えば、ビニルトリメトキシシラン,ビニルトリエトキシ
シラン,γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキ
シシラン等をラジカル発生剤(例えば、ジクミルパーオ
キサイド,t−ブチルパーオキシオクテート,ベンゾイ
ルパーオキサイド等の有機過酸化物,アゾイソブチロニ
トリル,メチルアゾイソブチレート等のアゾ化合物)の
存在下に加熱し、グラフト反応させることによって得ら
れる。
【0025】かかるグラフト反応時に、ラジカルキャッ
チャーとして、例えば、テトラキス−〔メチレン−3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート〕メタン等の酸化防止剤を反応系内に存
在させることが好ましい。
【0026】ポリプロピレン系樹脂へのビニルシラン化
合物のグラフト反応は、具体的には、ポリプロピレン系
樹脂100重量部に対して、前記ビニルシラン化合物を
0.1〜10重量部程度、前記ラジカル発生剤を0.0
1〜2重量部程度および酸化防止剤を0〜5重量部程度
加えて、例えば、押出機,バンバリーミキサー等を用い
て、かかるラジカル発生剤の分解温度において反応させ
ることにより、公知の方法で実施することができる。
【0027】製造されるシラン変性ポリプロピレン系樹
脂は、ビニルシラン化合物単位の含有量が0.001〜
10重量%、温度特性,摩耗特性などについて架橋効果
を得るために、好ましくは、0.01〜10重量%であ
る。
【0028】本発明のスリーブ1あるいはシャフト5に
は、基材となるシラン変性ポリプロピレン系樹脂に加え
て、本発明の効果を著しく損なわない範囲内で、各種目
的に応じて他の任意の成分を配合することができる。
【0029】そのような任意の成分としては、フェノー
ル系,リン系,硫黄系などの酸化防止剤,ヒンダードミ
アン系の光安定剤,ベンゾトリアゾール系,ベンゾフェ
ノン系,ベンゾエート系等の紫外線吸収剤,造核剤,発
砲剤,滑剤,アンチブロッキング剤,スリップ剤,難燃
剤,帯電防止剤,カーボンブラック,ポリオレフィンワ
ックス剤,無機顔料,有機顔料,顔料分散等を挙げるこ
とができる。これらの任意成分は単独または併用して用
いることができる。
【0030】密度0.90g/cm(JIS K711
2準拠)、メルトフローレート(MFR:JIS K7
210、230℃、2.16kg)0.20g/10分
のアインタクチックポリプロピレンと、該ポリプロピレ
ン100重量部に対してベンゾイルパーオキサイド0.
5重量部,ビニルトリメトキシシラン4重量部,テトラ
キスー〔メチレン−3−(3.5−ジ−t−ブチル−ヒ
ドロキシフェニル)プロオピネート〕メタン0.1重量
部とをヘンシェルミキサーで2分間混合した後、40m
mφ、L/D25の押出機にて210℃で溶融混練する
ことにより、シラン化合物をグラフトしたメルトフロー
レート11g/10分、シラン化合物の含有量は3.1
重量%であるシラン変性ポリプロピレン系樹脂を得た。
【0031】本発明の摩擦ロック装置のスリーブは、前
記配合材を加熱溶融形成することによって得られ、形成
方法は特に限定されてないが、特にその一具体例を例示
する。
【0032】シラン変性ポリプロピレン樹脂とシラノー
ル縮合触媒をシラン変性ポリプロピレン樹脂100重量
部に対してシラノール縮合触媒5重量部の割合でドライ
ブレンドし、新潟鉄工株式会社製射出成形機CN−50
にて成形温度180〜230℃、射出圧力20〜30k
gf/mm2で図2に示す形状に成型した。その後、成
型品を100℃、95%の高温高湿状態に4時間放置し
架橋を行った。
【0033】次に、金属製のシャフト5としては、ステ
ンレス鋼SUS304を切削後、無電解ニッケルメッキ
を施工し、図5に示す形状とした。
【0034】そして、このシャフト5およびスリーブ1
の組み付けは、室温雰囲気でシャフト5をスリーブ1に
対し専用治具を用いて圧入する。
【0035】なお、この発明を満足する前記樹脂材料と
しては、ATSM D−785による材料硬度がRスケ
ール80〜100、ASTM D−790による曲げ弾
性率が1〜2.5×104 kgf/cm2の範囲、AS
TM D−648による熱変形温度が荷重18.6kg
f/cm2において90℃以上である摩擦トルクの温度
依存性がない物性の合成樹脂とされる。
【0036】次に、このようにして得られた摩擦ロック
装置の評価結果は次の通りである。 (1)組み付け作業性 専用治具を用いてスリーブ1へシャフト5を圧入する際
のスリーブ1の割れの有無を目視および実体顕微鏡によ
って確認する。スリーブ1およびシャフト5は図1〜図
5に示すものを使い、スリーブ1の内径とシャフト5の
外径の差である嵌合締め代を0.2mmとした。
【0037】試験条件は雰囲気温度0℃,20℃,30
℃、挿入速度は0.1mm/sec、0.5mm/se
cにて試験を行った。100個組み付け時に全く割れが
発生しなかったものを○、3個まで割れが確認できたも
のを△、3個以上割れが確認されたものを×として。
【0038】比較材料としてポリプロピレン樹脂、ホリ
アセタール樹脂および同材料へカーボンファイバーを2
0%添加したもの、芳香族ポリアミドにカーボンファイ
バーを20%添加したもの、ポリフェニレンエーテルに
ついて試験を実施した。この試験結果を図6に示す。
【0039】この試験結果より、カーボンファイバーを
添加した材料およびポリフェニレンエーテルなどは、硬
度が高く、伸びが少ないため充分な性能が得られず、こ
のような材料を適用する場合、スリーブ1を一定温度以
上に余熱することが必要であることも明らかになった。
【0040】(2)トルクの温度依存性 摩擦ロック装置の回転開始時トルクと、回転時のトルク
を図7に示すように雰囲気温度−20℃,20℃,60
℃,80℃にて測定した。測定はトルクレンチを使い行
った。20℃を100%とした場合の平均変化率が±2
0%以下のものを○、これ以上トルクが変化したものを
×とした。
【0041】なお、比較材料としてポリプロピレン樹
脂,ポリアセタール樹脂および同材料へカーボンファイ
バーを20%添加したもの、芳香族ポリアミドにカーボ
ンファイバーを20%添加したもの、ポリフェニレンエ
ーテルについて試験を実施した。
【0042】また、各材料について20℃雰囲気のトル
クが50〜60kgfmmとなるように、スリーブ内径
とシャフト外径の差である嵌合締め代を設定した。
【0043】この図の結果から明らかなように、ポリプ
ロピレン樹脂では得られなかった効果が架橋によって得
られていることが判る。
【0044】(3)作動耐久性 規定位置から時計回りに180°回転させ、規定位置ま
で戻し、さらに反時計回り180℃回転させ規定位置に
戻す工程を1サイクルとして、20,000回まで繰り
返し作動させ、図8に示すように耐久後のトルクが初期
値の±20%以下のものを○とし、これに外れるものあ
るいはステックロード(びびり)が発生するものを×と
した。
【0045】この結果から明らかなように、架橋を実施
することにより耐久性能も著しく向上していることが判
る。芳香族ポリアミドについては耐久後のトルク低下が
大きく、ポリフェニレンエーテルについてはステックロ
ードが確認された。
【0046】(4)摩耗量 作動耐久後の摩耗による重量減量を測定し、以下のよう
に定義した重量減量%に置き換え、図9に示すように、
摩耗重量減量が0〜0.1%のものを○、これ以上のも
のを×とした。なお、各材料について20℃雰囲気のト
ルクが70〜80kgfmmとなるように、スリーブ内
径とシャフト外径の差である嵌合締め代を設定した。な
お、重量減量%=(試験前の樹脂重量−試験後の樹脂重
量)/試験前の樹脂重量×100である。
【0047】図9からわかるように架橋によって耐摩耗
特性も向上している。しかし、これまでのポリアセター
ルカーボンファイバー添加材料については摩耗量は少な
いが、カーボンファイバーが導電性のために摩耗粉が電
子部品に悪影響を及ぼす可能性が高くなる。
【0048】(5)作動円滑性 シャフト回転中のトルク変動Tsと発生トルクToの比
(Ts/To)×100(%)が5%以下のものを、図
10に示すように○、これ以上のものを×とした。測定
は10回慣らし作動後行った。なお、各材料について2
0℃雰囲気のトルクが50〜60kgfmmとなるよう
に、スリーブ内径とシャフト外径の差である嵌合締め代
を設定した。図11はシャフト回転角に対するトルク変
動Tsおよび発生トルクToの関係を示す。図10から
わかるように、架橋ポリプロピレンは作動円滑性が特に
向上しており、操作フィーリングの向上が可能となっ
た。
【0049】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、架橋構
造を有する合成樹脂によって各種用途のヒンジ機能を構
成するスリーブまたはシャフトを形成することによっ
て、特に、80℃以上にも達する高温下でも摩擦トルク
を低下させずに、前記スリーブおよびシャフトに取り付
けられるパーソナルコンピュータなどの本体とディスプ
レイの調整角度を、常に安定状態に保持できるという効
果が得られる。
【0050】また、この発明によれば硬度および伸びが
適当であるため、スリーブに対するシャフトの圧入時に
もスリーブが割れることはなく、組み付け作業性が良好
であるとともに、充分な作動耐久性,耐摩耗性が得ら
れ、さらに作動円滑性によって操作フィーリングが向上
するという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態による摩擦ロック装置
を示す説明図である。
【図2】図1に示す摩擦ロック装置を示す正面図であ
る。
【図3】図1に示す摩擦ロック装置を示す側面図であ
る。
【図4】図1におけるスリーブを示す断面図である。
【図5】図1におけるシャフトを示す斜視図である。
【図6】この発明におけるスリーブの割れの試験結果を
示す図表である。
【図7】この発明における摩擦ロック装置のトルクの平
均変化率測定結果を示す図表である。
【図8】この発明における摩擦ロック装置の作動耐久試
験結果を示す図表である。
【図9】この発明における摩擦ロック装置の摩耗試験結
果を示す図表である。
【図10】この発明における摩擦ロック装置の作動円滑
性の判定結果を示す図表である。
【図11】この発明におけるシャフト回転角に対するト
ルク変動および発生トルクの関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 スリーブ 2 シャフト

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スリーブの軸方向にシャフトが挿入さ
    れ、両者間で生じる摩擦トルクによって相互回転のロッ
    クを行う摩擦ロック装置において、前記スリーブおよび
    シャフトの少なくとも一方が架橋構造を有する合成樹脂
    からなることを特徴とする摩擦ロック装置。
  2. 【請求項2】 前記合成樹脂の架橋構造が電子線による
    架橋で得られる材料であることを特徴とする請求項1に
    記載の摩擦ロック装置。
  3. 【請求項3】 前記合成樹脂が分子中にシラン基を有す
    る構造を有し、水による架橋で得られる材料であること
    を特徴とする請求項1に記載の摩擦ロック装置。
  4. 【請求項4】 前記合成樹脂が有機過酸化物,イオウ系
    化合物などの架橋剤によって架橋が行われる材料である
    ことを特徴とする請求項1に記載の摩擦ロック装置。
  5. 【請求項5】 前記合成樹脂がシラン変性ポリプロピレ
    ン系樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の摩擦
    ロック装置。
JP8358121A 1996-12-27 1996-12-27 摩擦ロック装置 Pending JPH10184167A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8358121A JPH10184167A (ja) 1996-12-27 1996-12-27 摩擦ロック装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8358121A JPH10184167A (ja) 1996-12-27 1996-12-27 摩擦ロック装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10184167A true JPH10184167A (ja) 1998-07-14

Family

ID=18457659

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8358121A Pending JPH10184167A (ja) 1996-12-27 1996-12-27 摩擦ロック装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10184167A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000320227A (ja) * 1999-05-07 2000-11-21 Chuo Spring Co Ltd 摩擦ヒンジ装置およびこれを利用した携帯用事務機器
JP2001182420A (ja) * 1999-12-24 2001-07-06 Chuo Spring Co Ltd トルクヒンジ構造体及び携帯用事務機器
CN110593686A (zh) * 2019-09-19 2019-12-20 薛继纲 一种铰链

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5245653A (en) * 1975-10-08 1977-04-11 Ube Ind Ltd Polyamide compositions
JPH02255763A (ja) * 1989-03-29 1990-10-16 Shin Etsu Polymer Co Ltd ポリアミド樹脂組成物
JPH0317368A (ja) * 1989-06-14 1991-01-25 Nhk Spring Co Ltd ヒンジ装置
JPH05112694A (ja) * 1991-10-22 1993-05-07 Tonen Corp 変性ポリプロピレンの製造方法
JPH07268171A (ja) * 1994-03-29 1995-10-17 Mitsubishi Chem Corp 摺動性樹脂組成物
JPH08127101A (ja) * 1994-10-31 1996-05-21 Sekisui Chem Co Ltd 複合管
JPH0946063A (ja) * 1995-05-23 1997-02-14 Kooa Sangyo Kk 蓋体支持用蝶番

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5245653A (en) * 1975-10-08 1977-04-11 Ube Ind Ltd Polyamide compositions
JPH02255763A (ja) * 1989-03-29 1990-10-16 Shin Etsu Polymer Co Ltd ポリアミド樹脂組成物
JPH0317368A (ja) * 1989-06-14 1991-01-25 Nhk Spring Co Ltd ヒンジ装置
JPH05112694A (ja) * 1991-10-22 1993-05-07 Tonen Corp 変性ポリプロピレンの製造方法
JPH07268171A (ja) * 1994-03-29 1995-10-17 Mitsubishi Chem Corp 摺動性樹脂組成物
JPH08127101A (ja) * 1994-10-31 1996-05-21 Sekisui Chem Co Ltd 複合管
JPH0946063A (ja) * 1995-05-23 1997-02-14 Kooa Sangyo Kk 蓋体支持用蝶番

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
高分子学会, 新版高分子辞典, JPN4006009183, 26 November 1990 (1990-11-26), JP, pages 61頁, ISSN: 0000744619 *
高分子学会, 新版高分子辞典, JPNX007003727, 26 November 1990 (1990-11-26), JP, pages 61頁, ISSN: 0000812766 *

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000320227A (ja) * 1999-05-07 2000-11-21 Chuo Spring Co Ltd 摩擦ヒンジ装置およびこれを利用した携帯用事務機器
JP2001182420A (ja) * 1999-12-24 2001-07-06 Chuo Spring Co Ltd トルクヒンジ構造体及び携帯用事務機器
CN110593686A (zh) * 2019-09-19 2019-12-20 薛继纲 一种铰链

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110325595B (zh) 导电性树脂组合物、其制造方法及由其得到的成型体
KR20020071977A (ko) 개선된 접착 특성을 가지는 열가소성 탄성중합체
US20120297841A1 (en) Composition for gasket and gasket
WO2009084897A2 (en) Low gloss thermoplastic resin composition with soft touch surface and molded article therefrom
US6469098B1 (en) Styrene resin composition and method of manufacturing the same, and method of manufacturing styrene resin molded products
KR20180074280A (ko) 자동차 내장재용 열가소성 수지 조성물 및 이를 포함하는 접촉용 부품
EP3715422B1 (en) Resin composition
US20200062945A1 (en) Article comprising plated component
JPH11302481A (ja) スチレン系樹脂組成物及び半導体搬送用治具
Zhang et al. Dynamically vulcanized nitrile rubber/polypropylene thermoplastic elastomers
WO2000046299A1 (fr) Composition résinique de polycarbonates aromatiques
JPH10184167A (ja) 摩擦ロック装置
KR102457383B1 (ko) 열가소성 수지 조성물, 이의 제조방법 및 이로부터 제조된 성형품
JPH05295196A (ja) スチレン系樹脂組成物およびその製造方法
Mali et al. Influence of (methacryloxymethyl) methyldimethoxysilane on DCP cured EPDM/PP thermoplastic vulcanizates
US4341885A (en) Polymer composition
Mali et al. Preparation and characterization of vinyltrimethoxysilane and dicumyl peroxide–cured (ethylene propylene diene monomer)/polypropylene thermoplastic vulcanizates
JP7324854B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物およびこれを用いた成形品
Fujiyama et al. Rheological properties of ionically and covalently crosslinked polypropylene‐type thermoplastic elastomers
Mandal et al. Chlorosulfonated polyethylene–polypropylene thermoplastic vulcanizate: Mechanical, morphological, thermal, and rheological properties
JP3713285B2 (ja) ヒドロキシ官能化グラフト共重合体を使用することによって得られる低光沢度のポリカーボネート/abs配合物
JP5687466B2 (ja) 軋み音を低減した熱可塑性樹脂組成物製接触用部品
US6846877B2 (en) Blends of olefinic thermoplastic vulcanizate with high impact polystyrene
JP2021147519A (ja) 繊維強化樹脂組成物およびそれを含む成形体
EP3964549A1 (en) Thermoplastic resin composition and molded article using same

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060606

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070130