JPH10183670A - 建設機械の制御装置 - Google Patents

建設機械の制御装置

Info

Publication number
JPH10183670A
JPH10183670A JP34223196A JP34223196A JPH10183670A JP H10183670 A JPH10183670 A JP H10183670A JP 34223196 A JP34223196 A JP 34223196A JP 34223196 A JP34223196 A JP 34223196A JP H10183670 A JPH10183670 A JP H10183670A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control
cylinder
bucket
construction machine
actuator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP34223196A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3426887B2 (ja
Inventor
Shoji Tozawa
祥二 戸澤
Tomoaki Ono
智昭 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Caterpillar Japan Ltd
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Original Assignee
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP34223196A priority Critical patent/JP3426887B2/ja
Application filed by Caterpillar Mitsubishi Ltd, Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd filed Critical Caterpillar Mitsubishi Ltd
Priority to CA002243266A priority patent/CA2243266C/en
Priority to KR10-1998-0706193A priority patent/KR100378727B1/ko
Priority to EP97947885A priority patent/EP0905325A4/en
Priority to CN97192229A priority patent/CN1077187C/zh
Priority to PCT/JP1997/004550 priority patent/WO1998026132A1/ja
Priority to US09/101,845 priority patent/US6098322A/en
Publication of JPH10183670A publication Critical patent/JPH10183670A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3426887B2 publication Critical patent/JP3426887B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、油圧ショベル等の建設機械の制御
装置に関し、アクチュエータに負荷変動等が生じても安
定した制御を行なえるようにする。 【解決手段】 機体側に支持されたアーム及びアームに
支持された作業部材をシリンダ式アクチュエータにより
動作させる建設機械において、作業部材付きアームの目
標動作情報を設定する目標値設定手段80と、作業部材
付きアームの動作情報を検出する動作情報検出手段91
及び建設機械の運転状態を検出する運転状態検出手段9
0を有する検出手段93と、動作情報検出手段91と目
標値設定手段80とからの情報を入力として、目標の動
作状態となるようにアクチュエータを制御する制御パラ
メータ可変型の制御手段1とをそなえ、制御手段1に、
運転状態検出手段90で検出された運転状態に応じて制
御パラメータを変更しうる制御パラメータ用スケジュー
ラ70を設けるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地面を掘削する油
圧ショベル等の建設機械に関し、特にかかる建設機械の
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベル等の建設機械は、図16に
示すように、無限軌条部500Aを有する下部走行体5
00上に、運転操作室(キャビン)600付きの上部旋
回体100をそなえており、更にこの上部旋回体100
に、ブーム200,スティック300,バケット400
からなる関節式アーム機構を装備した構成となってい
る。
【0003】そして、ストロークセンサ210,22
0,230等により得られたブーム200,スティック
300,バケット400の各伸縮変位情報に基づき、ブ
ーム200,スティック300,バケット400をそれ
ぞれ油圧シリンダ120,121,122により適宜駆
動して、バケット400の進行方向或いはバケット40
0の姿勢を一定に保って掘削できるようになっており、
これにより、バケット400のごとき作業部材の位置と
姿勢の制御を正確に且つ安定して行ない得るようになっ
ている。
【0004】なお、油圧シリンダ120〜122は、通
常は運転室600内に設けられた操作レバー(図示省
略)により操作されるようになっている。ところで、こ
のような建設機械において、ブーム200,スティック
300,バケット400等が、予め設定された一連の動
作を行なうように設定しておき、このように設定された
動作となるように油圧シリンダ120,121,122
をそれぞれ制御するようにした半自動制御システムが提
案されている。
【0005】ここで、上記の半自動制御のモードとして
は、スティック300及びブーム200を動かしてもバ
ケット400の水平方向(垂直方向)に対する角度(バ
ケット角)が常に一定に保持されるようなバケット角制
御モードや、バケット400の歯先112が直線的に移
動するような法面掘削モード(又は、バケット歯先直線
掘削モード、レイキングモード)や、法面掘削モードと
バケット角制御モードとを組み合わせたスムージングモ
ード等が考えられる。
【0006】ところで、このような半自動制御モード時
には、油圧シリンダ120〜122の作動を制御するた
めの操作レバーは、スティック300やブーム200に
対して目標移動速度を設定するための部材として機能す
る。すなわち、半自動制御モード時には、操作レバーの
操作量に応じて、スティック300やブーム200の移
動速度が決定されるのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな半自動制御のうち、法面掘削モードによりバケット
歯先位置を直線的に移動させる作業(水平均し作業等)
では、地面の形状や掘削量等により掘削作業中の油圧シ
リンダ120〜122の負荷が変動してしまうことが考
えられ、このような場合には、従来のPID制御では、
油圧シリンダ120〜122の位置決め精度やバケット
歯先位置の軌跡精度を悪化させてしまうという課題があ
る。
【0008】また、油圧シリンダ120〜122に対し
てフィードバック制御を行なう場合、作動油の温度変化
にともなう制御対象(例えば油圧シリンダ120〜12
2や油圧回路内に設けられた電磁弁)の動特性の変動が
閉ループの制御性能に影響を与えてしまい、制御系の安
定性が低下することも考えられる。このような事態を回
避するためには、閉ループの制御ゲインを小さくし、ゲ
イン余裕や位相余裕を大きくすればよいが、このように
すると、結果として油圧シリンダ120〜122の位置
決め精度やバケット歯先位置の軌跡精度を悪化させてし
まうという課題がある。
【0009】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、各油圧シリンダの負荷変動や作動油の温度変
化に対して安定した制御を行なえるようにした、建設機
械の制御装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の建設機械の制御装置は、機体側にアームを揺
動自在に支持するともに該アームの先端部に作業部材を
揺動自在に支持し、該アーム及び該作業部材の揺動をシ
リンダ式アクチュエータの伸縮動作によりそれぞれ行な
うように構成された建設機械において、上記の作業部材
付きアームの目標動作情報を操作レバーの位置に応じて
設定する目標値設定手段と、上記の作業部材付きアーム
の動作情報を検出する動作情報検出手段及び該建設機械
の運転状態を検出する運転状態検出手段を少なくとも有
する検出手段と、該動作情報検出手段からの検出結果と
該目標値設定手段で設定された該目標動作情報とを入力
として、上記の作業部材付きアームが目標とする動作状
態となるように、該アクチュエータを制御する制御パラ
メータ可変型の制御手段とをそなえ、該制御手段に、該
運転状態検出手段で検出された該建設機械の運転状態に
応じて該制御パラメータを変更しうる制御パラメータ用
スケジューラが設けられていることを特徴としている。
【0011】また、請求項2記載の本発明の建設機械の
制御装置は、請求項1記載の構成に加えて、該制御手段
が、制御パラメータ可変のフィードバックループ式補償
手段と、制御パラメータ可変のフィードフォワード式補
償手段とをそなえて構成されていることを特徴としてい
る。また、請求項3記載の本発明の建設機械の制御装置
は、請求項1記載の構成に加えて、該制御パラメータ用
スケジューラが、該アクチュエータの位置に応じて該制
御パラメータを変更しうるように構成されていることを
特徴としている。
【0012】また、請求項4記載の本発明の建設機械の
制御装置は、請求項1記載の構成に加えて、該制御パラ
メータ用スケジューラが、該アクチュエータの負荷に応
じて該制御パラメータを変更しうるように構成されてい
ることを特徴としている。また、請求項5記載の本発明
の建設機械の制御装置は、請求項1記載の構成に加え
て、該制御パラメータ用スケジューラが、該アクチュエ
ータに関連する温度に応じて該制御パラメータを変更し
うるように構成されていることを特徴としている。
【0013】また、請求項6記載の本発明の建設機械の
制御装置は、請求項5記載の構成に加えて、該アクチュ
エータに関連する温度が、該アクチュエータの作動用油
の温度あるいは制御用油の温度であることを特徴として
いる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施
の形態について説明する。本実施形態にかかる建設機械
としての油圧ショベルは、図1に示すように、左右に無
限軌条部500Aを有する下部走行体500上に、運転
操作室600付き上部旋回体(建設機械本体)100が
水平面内で回転自在に設けられている。
【0015】そして、この上部旋回体100に対して、
一端が回動可能に接続されるブーム(アーム部材)20
0が設けられ、更にブーム200に対して、一端が関節
部を介して回動可能に接続されるスティック(アーム部
材)300が設けられている。さらに、スティック30
0に対して、一端が関節部を介して回動可能に接続さ
れ、先端が地面を掘削し内部に土砂を収容可能なバケッ
ト(作業部材)400がが設けられている。
【0016】このように、本実施形態では、ブーム20
0,スティック300及びバケット400により、関節
式アーム機構が構成される。即ち、上部旋回体100に
一端部を枢着され他端側にバケット400を有するとと
もに、関節部を介して相互に接続された一対のアーム部
材(ブーム200,スティック300)を少なくとも有
する関節式アーム機構が構成されることになる。
【0017】また、シリンダ式アクチュエータとしての
ブーム油圧シリンダ120,スティック油圧シリンダ1
21,バケット油圧シリンダ122(以下、ブーム油圧
シリンダ120をブームシリンダ120又は単にシリン
ダ120ということがあり、スティック油圧シリンダ1
21をスティックシリンダ121又は単にシリンダ12
1ということがあり、バケット油圧シリンダ122をバ
ケットシリンダ122又は単にシリンダ122というこ
とがある)が設けられている。
【0018】ここで、ブームシリンダ120は、その一
端が上部旋回体100に対して回動可能に接続されると
ともに、他端がブーム200に対して回動可能に接続さ
れている。即ち、ブームシリンダ120は、上部旋回体
100とブーム200との間に介装されて、端部間の距
離が伸縮することにより、ブーム200を上部旋回体1
00に対して回動させることができるものである。
【0019】また、スティックシリンダ121は、その
一端がブーム200に対して回動可能に接続されるとと
もに、他端がスティック300に対して回動可能に接続
されている。即ち、スティックシリンダ121は、ブー
ム200とスティック300との間に介装されて、端部
間の距離が伸縮することにより、スティック300をブ
ーム200に対して回動させることができるものであ
る。
【0020】さらに、バケットシリンダ122は、その
一端がスティック300に対して回動可能に接続される
とともに、他端がバケット400に対して回動可能に接
続されている。即ち、バケットシリンダ122は、ステ
ィック300とバケット400との間に介装されて、端
部間の距離が伸縮することにより、バケット400をス
ティック300に対して回動させることができるもので
ある。なお、バケット油圧シリンダ122の先端部に
は、リンク機構130が設けられている。
【0021】このように上記の各シリンダ120〜12
2で、伸縮動作を行なうことによりアーム機構を駆動す
る複数のシリンダ式アクチュエータを有するシリンダ式
アクチュエータ機構が構成される。なお、図示しない
が、左右の無限軌条部500Aをそれぞれ駆動する油圧
モータや、上部旋回体100を旋回駆動する旋回モータ
も設けられている。
【0022】ところで、図2に示すように、シリンダ1
20〜122や上記の油圧モータや旋回モータのための
油圧回路が設けられており、この油圧回路には、エンジ
ンEによって駆動されるポンプ51,52や主制御弁
(メインコントロールバルブ)13,14,15等が介
装されている。また、主制御弁13,14,15を制御
するために、パイロット油圧回路が設けられており、こ
のパイロット油圧回路には、エンジンEによって駆動さ
れるパイロットポンプ50,電磁比例弁3A,3B,3
C,電磁切替弁4A,4B,4C,セレクタ弁18A,
18B,18C等が介装されている。
【0023】ところで、電磁比例弁3A,3B,3Cを
介して、主制御弁13,14,15を制御することによ
り、制御したいモードに応じて、ブーム200,スティ
ック300,バケット400が所望の伸縮変位となるよ
うに制御するコントローラ(制御手段)1が設けられて
いる。なお、このコントローラ1は、マイクロプロセッ
サ,ROMやRAM等のメモリ,適宜の入出力インタフ
ェースなどで構成される。
【0024】そして、このコントローラ1へは種々のセ
ンサからの検出信号(設定信号を含む)が入力されるよ
うになっており、コントローラ1は、これらのセンサか
らの検出信号に基づき、上記の制御を実行するようにな
っている。なお、このようなコントローラ1による制御
を半自動制御という。上記の半自動制御のモードとして
は、バケット角制御モード(図11参照),法面掘削モ
ード(バケット歯先直線掘削モード又はレイキングモー
ド)(図12参照),法面掘削モードとバケット角制御
モードとを組み合わせたスムージングモード(図13参
照),バケット角自動復帰モード(オートリターンモー
ド)(図14参照)等がある。
【0025】ここで、バケット角制御モードは、図11
に示すように、スティック300及びブーム200を動
かしてもバケット400の水平方向(垂直方向)に対す
る角度(バケット角)が常に一定に保たれるモードで、
このモードは、図2に示すディスプレイスイッチパネ
ル、又は目標法面角設定器付きモニタパネル(以下、単
にモニタパネルという)10上のバケット角制御スイッ
チをONにすると、実行される。なお、バケット400
が手動にて動かされた時、このモードは解除され、バケ
ット400が止まった時点でのバケット角が新しいバケ
ット保持角として記憶される。
【0026】法面掘削モードは、図12に示すように、
バケット400の歯先112が直線的に動くモードであ
る。但し、バケットシリンダ122は作動せず、したが
って、バケット400の移動に伴い、バケット角φ(法
面に対するバケット400の歯先112の角度)が変化
する。法面掘削モード+バケット角制御モード(スムー
ジングモード)は、図13に示すように、バケット40
0の歯先112が直線的に動くモードであり、バケット
角φも掘削中一定に保たれる。
【0027】バケット自動復帰モードは、図14に示す
ように、バケット角が予め設定された角度に自動的に復
帰するモードであり、復帰バケット角はモニタパネル1
0によって設定される。このモードはバケット操作レバ
ー6上のバケット自動復帰スタートスイッチ7をONに
することで始動する。バケット400が予め設定された
角度まで復帰した時点でこのモードは解除される。
【0028】さらに、上記の法面掘削モード,スムージ
ングモードは、モニタパネル10上の半自動制御スイッ
チをONにし、かつ、スティック操作レバー8上の法面
掘削スイッチ9をONにし、スティック操作レバー8と
ブーム操作レバー6の両方又はどちらか一方が動かされ
た時に、これらのモードに入るようになっている。な
お、目標法面角はモニタパネル10上のスイッチ操作に
て設定される。
【0029】また、法面掘削モード,スムージングモー
ドでは、スティック操作レバー8の操作量により目標法
面角に対して平行方向のバケット歯先移動速度が設定さ
れ、ブーム操作レバー6の操作量により目標法面角に対
して垂直方向のバケット歯先移動速度が設定されるよう
になっている。したがって、スティック操作レバー8を
操作すると、目標法面角に沿って、バケット歯先112
が直線移動を開始し、掘削中にブーム操作レバー6を動
かすことによって、手動による目標法面高さの微調整が
可能となる。
【0030】また、スティック操作レバー8とブーム操
作レバー6とを同時に操作した場合は設定斜面(法面)
に対して、平行及び垂直方向の合成ベクトルによりバケ
ット歯先112の移動方向とその速度が決定されること
になる。また、法面掘削モード,スムージングモードで
は、バケット操作レバー6を操作することによって掘削
中のバケット角を微調整するほか、目標法面高さも変更
することができる。すなわち、この半自動掘削モードに
おいても、掘削中に手動にてバケット角及び目標法面高
さの微調整を行なうことができるのである。
【0031】なお、このシステムでは、手動モードも可
能であるが、この手動モードでは、従来の油圧ショベル
と同等の操作が可能となるほかに、バケット歯先112
の座標表示が可能である。また、半自動制御システム全
体のサービス・メンテナンスを行なうためのサービスモ
ードも用意されており、このサービスモードはコントロ
ーラ1に外部ターミナル2を接続することによって行な
われる。そして、このサービスモードによって、制御ゲ
インの調整や各センサの初期化等が行なわれる。
【0032】ところで、コントローラ1に接続される各
種センサとして、図2に示すように、圧力スイッチ1
6,圧力センサ19,28A,28B,レゾルバ(角度
センサ)20〜22,傾斜角センサ24等が設けられて
おり、更にコントローラ1には、エンジンポンプコント
ローラ27やON−OFFスイッチ7,9やモニタパネ
ル10が接続されている。なお、外部ターミナル2は、
制御ゲインの調整や各センサの初期化時等に、コントロ
ーラ1に接続される。
【0033】なお、エンジンポンプコントローラ27
は、エンジン回転数センサ23からのエンジン回転数情
報を受けてエンジンEを制御するもので、コントローラ
1との間で協調情報を相互にやり取りできるようになっ
ている。又、レゾルバ20〜22での検出信号は、信号
変換器(変換手段)26を介してコントローラ1へ入力
されるようになっている。
【0034】圧力センサ19は、スティック300用の
操作レバー6及びブーム200用の操作レバー8から主
制御弁13,14,15に接続されたパイロット配管に
取り付けられており、パイロット配管内のパイロット油
圧を検出するセンサである。かかるパイロット配管内の
パイロット油圧は、操作レバー6,8の操作量によって
変化するため、この油圧を計測することで操作レバー
6,8の操作量を推定できるようになっている。
【0035】圧力センサ28A,28Bはブームシリン
ダ120及びスティックシリンダ121に供給される油
圧を検出することで、各シリンダ120,121の伸縮
状態を検出するものである。圧力スイッチ16は、操作
レバー6,8のパイロット配管にセレクタ17等を介し
て取り付けられており、操作レバー6,8の操作位置が
中立か否かを検出するための中立検出用スイッチとして
設けられている。そして、操作レバー6,8が中立状態
の時には、圧力スイッチ16の出力がOFFとなり、操
作レバー6,8が操作される(非中立状態の時)と、圧
力スイッチ16の出力がONとなるようになっている。
なお、この圧力スイッチ16は上記圧力センサ19の異
常検出や手動/半自動制御モードの切替用としても利用
される。
【0036】レゾルバ20は、ブーム200の建設機械
本体100への枢着部(関節部)に設けられ、ブーム2
00の姿勢を検出する(モニタする)第1角度センサと
して機能するものである。また、レゾルバ21は、ステ
ィック300のブーム200への枢着部(関節部)に設
けられ、スティック300の姿勢を検出する(モニタす
る)第2角度センサとして機能するものである。また、
レゾルバ22は、リンク機構枢着部に設けられてバケッ
ト400の姿勢を検出する(モニタする)第3角度セン
サとして機能するもので、これらのレゾルバ20〜22
により、アーム機構の姿勢を角度情報で検出する角度検
出手段が構成される。
【0037】信号変換器(変換手段)26は、レゾルバ
20で得られた角度情報をブームシリンダ120の伸縮
変位情報に変換し、レゾルバ21で得られた角度情報を
スティックシリンダ121の伸縮変位情報に変換し、レ
ゾルバ22で得られた角度情報をバケットシリンダ12
2の伸縮変位情報に変換するもの、即ち、レゾルバ20
〜22で得られた角度情報を対応するシリンダ120〜
122の伸縮変位情報に変換するもので、このため、こ
の信号変換器26は、各レゾルバ20〜22からの信号
を受ける入力インタフェース26A,各レゾルバ20〜
22で得られた角度情報に対応するシリンダ120〜1
22の伸縮変位情報を記憶するルークアップテーブル2
6B−1を含むメモリ26B,各レゾルバ20〜22で
得られた角度情報に対応するシリンダ120〜122の
伸縮変位情報を求めシリンダ伸縮変位情報をコントロー
ラ1に通信しうる主演算装置(CPU)26C,主演算
装置(CPU)26Cからのシリンダ伸縮変位情報を送
出する出力インタフェース26D等をそなえて構成され
ている。
【0038】ところで、各レゾルバ20〜22で得られ
た角度情報θbm,θst,θbkに対応するシリンダ120
〜122の伸縮変位情報λbm,λst,λbkは余弦定理を
用いて次式で求めることができる。 λbm=〔L101102 2+L101111 2 −2L101102・L101111cos( θbm+Axbm )〕1/2 ・・・・(1) λst=〔L103104 2+L104105 2−2L103104・L104105cosθst〕1/2 ・・・・(2) λbk=〔L106107 2+L107109 2−2L106107・L107109cosθbk〕1/2 ・・・・(3) ここで、上式において、Lijは固定長、Axbm は固定角
を表し、Lの添字ijは節点i,j間の情報を有する。
例えばL101102は節点101と節点102との距離を表
す。なお、ここでは、節点101の位置をxy座標の原
点とする(図10参照)。
【0039】もちろん、各レゾルバ20〜22で角度情
報θbm,θst,θbkが得られる毎に、上式を演算手段
(例えばCPU26C)で演算してもよい。この場合
は、CPU26Cが、各レゾルバ20〜22で得られた
角度情報から角度情報に対応するシリンダ120〜12
2の伸縮変位情報を演算により求める演算手段を構成す
ることになる。
【0040】なお、信号変換器26で変換された信号
は、半自動制御時のフィードバック制御用に利用される
ほか、バケット歯先112の位置計測/表示用座標を計
測するためにも利用される。また、半自動制御モードに
おけるバケット歯先112の位置は、油圧ショベルの上
部旋回体100のある1点を原点として演算されるが、
上部旋回体100がフロントリンケージ方向に傾斜した
時、制御演算上の座標系を車両傾斜分だけ補正すること
が必要になる。傾斜センサ24は、この座標系を補正す
るために設けられている。
【0041】また、前述したように、電磁比例弁3A〜
3Cは、コントローラ1からの制御信号を受けて、パイ
ロットポンプ50から供給される油圧を制御するように
なっており、この油圧を切替弁4A〜4C又はセレクタ
弁18A〜18Cを通して主制御弁13,14,15に
作用させることにより、主制御弁13,14,15のス
プール位置が制御され、目標シリンダ速度が得られるよ
うになっている。
【0042】また、切替弁4A〜4Cを手動モード側に
すれば、手動にて各シリンダ120〜121を制御する
ことができる。なお、スティック合流調整比例弁11は
目標シリンダ速度に応じた油量を得るために2つのポン
プ51,52の合流度合を調整するものである。また、
スティック操作レバー8には、ON−OFFスイッチ
(法面掘削スイッチ)9が取り付けられており、オペレ
ータがこのスイッチを操作することによって、半自動制
御モードの選択又は非選択が実行される。そして、半自
動制御モードが選択されると、上述したようにバケット
歯先112を直線的に動かすことができるようになるの
である。
【0043】さらに、バケット操作レバー6には、ON
−OFFスイッチ(バケット自動復帰スタートスイッ
チ)7が取り付けられており、オペレータがこのスイッ
チ7をONすることによって、バケット400を予め設
定された角度に自動復帰させることができるようになっ
ている。安全弁(セーフティバルブ)5は電磁比例弁3
A〜3Cに供給されるパイロット圧を断続するためのも
ので、この安全弁5がON状態の時のみパイロット圧が
電磁比例弁3A〜3Cに供給されるようになっている。
したがって、半自動制御上、何らかの故障があった場合
等は、この安全弁5をOFF状態にすることにより、速
やかに半自動制御を停止することができる。
【0044】ところで、エンジンEの回転速度はオペレ
ータが設定したエンジンスロットルの位置によって異な
り、更にエンジンスロットルが一定であっても負荷によ
ってエンジン回転速度は変化する。ポンプ50,51,
52はエンジンEに直結されているので、エンジン回転
速度が変化すると、ポンプ吐出量も変化するため、主制
御弁13,14,15のスプール位置が一定であって
も、シリンダ速度はエンジン回転速度の変化に応じて変
化してしまう。そこで、これを補正すべくエンジンEに
エンジン回転速度センサ23が取り付けられているので
ある。すなわち、エンジン回転速度が低い時は、バケッ
ト歯先112の目標移動速度を遅くするようになってい
る。
【0045】モニタパネル10は、目標法面角α(図1
0,図15参照)やバケット復帰角の設定器として使用
されるほか、バケット歯先400の座標や計測された法
面角あるいは計測された2点座標間距離の表示器として
も使用されるようになっている。なお、このモニタパネ
ル10は、操作レバー6,8とともに運転操作室600
内に設けられる。
【0046】すなわち、本実施形態にかかるシステムに
おいては、従来のパイロット油圧ラインに圧力センサ1
9及び圧力スイッチ16を組込み、操作レバー6,8の
操作量を検出し、レゾルバ20,21,22を用いてフ
ィードバック制御を行なうものであり、かかる制御は、
各シリンダ120,121,122毎に独立した多自由
度フィードバック制御ができるような構成となってい
る。これにより、圧力補償弁等の油器の追加が不要とな
る。なお、上部旋回体100の傾斜による影響は車両傾
斜角センサ24により補正される。また、切替スイッチ
9によりオペレータは任意にモードを選択できるように
なっているほか、目標法面角を設定することもできるよ
うになっているのである。
【0047】つぎに、コントローラ1において行なわれ
る半自動制御モード(バケット自動復帰モードを除く)
の制御アルゴリズムについて図4,図5を用いて説明す
るとコントローラ1内には、目標値設定手段80が設け
られており(図5参照)、操作レバー6,8の位置に応
じてブーム200やバケット400等の目標速度(目標
動作情報)が設定されるようになっている。
【0048】すなわち、最初に、バケット歯先112の
移動速度及び方向を、目標法面設定角,スティックシリ
ンダ121及びブームシリンダ120を制御するパイロ
ット油圧,車両傾斜角,エンジン回転速度の情報より求
める。次に、これらの情報に基づいて、各シリンダ12
0,121,122の目標速度を演算する。この時、エ
ンジン回転速度の情報は、シリンダ速度の上限を決定す
るためのパラメータとなる。
【0049】また、コントローラ1は、図3,図4に示
すように、各シリンダ120,121,122毎に独立
した制御部1A,1B,1Cをそなえており、各制御
は、図4に示すように、独立した制御フィードバックル
ープとして構成され、互いに干渉し合うことがないよう
になっている。ここで、本発明の建設機械の制御装置の
要部について説明すると、図4に示す閉ループ制御内の
補償構成は、各制御部1A,1B,1Cとも、図5に示
すように、変位,速度についてのフィードバックループ
とフィードフォワードループの多自由度構成となってお
り、制御ゲイン(制御パラメータ)可変のフィードバッ
クループ式補償手段72と、制御ゲイン(制御パラメー
タ)可変のフィードフォワード式補償手段73とをそな
えて構成されている。
【0050】すなわち、目標速度が与えられると、フィ
ードバックループ式補償手段72において、目標速度と
速度フィードバック情報との偏差に所定のゲインKvp
(符号62参照)を掛けるルートと、目標速度を一旦積
分して(図5の積分要素61参照)、この目標速度積分
情報と変位フィードバック情報との偏差に所定のゲイン
Kpp(符号63参照)を掛けるルートと、上記目標速
度積分情報と変位フィードバック情報との偏差にIゲイ
ン係数(符号64a参照)や所定のゲインKpi(符号
64参照)を掛け更に積分(符号66参照)を施すルー
トによりフィードバックループ処理がなされ、更に、フ
ィードフォワード式補償手段73においては、目標速度
に所定のゲインKf(符号65参照)を掛けるルートに
よりフィードフォワードループ処理がなされるようにな
っている。
【0051】このうち、フィードバックループ処理につ
いてもう少し詳しく説明すると、本装置には、図5に示
すように、シリンダ120〜122の動作情報を検出す
る動作情報検出手段91が設けられており、コントロー
ラ1では、動作情報検出手段91からの検出情報と、目
標値設定手段80で設定された目標動作情報(例えば、
目標移動速度)とを入力情報として、ブーム200等の
アーム及び作業部材(バケット)400が目標とする動
作状態となるように制御信号を設定する。
【0052】また、動作情報検出手段91は、具体的に
は、各油圧シリンダ120〜122の位置を検出しうる
シリンダ位置検出手段83であって、本実施形態では、
このシリンダ位置検出手段83は、上述したレゾルバ2
0〜22と信号変換器26とから構成されている。ま
た、このシリンダ位置検出手段83は、後述する運転状
態検出手段90としての機能を兼ね備えており、このよ
うな動作情報検出手段91と後述の運転状態検出手段9
0とにより、検出手段93が構成されている。
【0053】一方、上記のゲインKvp,Kpp,Kp
i,Kfの値は、それぞれゲインスケジューラ(制御パ
ラメータ用スケジューラ)70によって変更可能に構成
されており、このようにゲインKvp,Kpp,Kp
i,Kfの値を変更,補正することで、ブーム200や
バケット400等を目標とする動作状態に制御するよう
になっているのである。
【0054】すなわち、本装置には、図5に示すよう
に、作動油の油温を検出する油温検出手段81と、各シ
リンダ120〜122の負荷を検出するシリンダ負荷検
出手段82と、各シリンダの位置情報を検出するシリン
ダ位置検出手段83とをそなえた運転状態検出手段90
が設けられており、上記ゲインスケジューラ70は、こ
の運転状態検出手段90からの検出情報(即ち、建設機
械の運転情報)に基づいて、各ゲインKvp,Kpp,
Kpi,Kfを変更するように構成されているのであ
る。
【0055】このうち、油温検出手段81は、電磁比例
弁3A,3B,3Cの近傍に設けられた温度センサであ
り、ゲインスケジューラ70では、油圧シリンダ120
〜122に関連する温度に応じて各ゲインを補正するよ
うになっている。ここで、油圧シリンダ120〜122
に関連する温度とは、例えば、制御用油(パイロットオ
イル)の温度であり、ここでは、パイロットオイルの温
度が作動油の温度を代表する代表油温として検出される
ようになっている。
【0056】また、ゲインスケジューラ70には、図6
に示すような特性を有するマップが記憶されており、油
温検出手段81により検出された代表油温情報を用いて
各ゲインKvp,Kpp,Kpi,Kfが補正されるの
である。ここで、図6に示すゲイン補正の特性について
簡単に説明すると、このゲイン補正特性は、基本的に
は、パイロットオイルの油温の上昇にともなって各ゲイ
ンを低下させるような特性に設定されている。これは、
作動油の温度変化にともなう油圧シリンダ120〜12
2や電磁弁3A〜3C等の制御対象の動特性の変動によ
り、閉ループの制御性能が低下するのを防止するためで
あり、制御系の安定性を保つためである。
【0057】なお、このような代表油温は、上記のパイ
ロットオイルの温度に限定されるものではなく、制御に
用いられるメインの作動油(各シリンダ120〜122
の油室に給排される作動油)の温度を代表油温として用
いてもよい。この場合は、温度センサを作動油タンク内
に設けるのが好ましい。また、パイロットオイルの温度
と制御用のメインの作動油の温度(以下、このようなメ
インの作動油温度をタンク油温という)との両方を用い
て、各ゲインKvp,Kpp,Kpi,Kfを補正する
ようにしてもよく、この場合には、例えば下式(4)に
より代表油温を算出する。
【0058】 代表油温=タンク油温×Weight+パイロット油温×(1−Weight) ・・・・・(4) 上式(4)において、Weightは、代表油温としてタンク
油温とパイロット油温とのどちらを優先して考慮するか
の重み付けを行なう係数であり、0≦Weight≦1の範囲
に設定されており、Weightが1に近いほどタンク油温を
優先的に考慮した代表油温となり、逆にWeightが0に近
いほどパイロット油温を考慮した代表油温となる。
【0059】また、この重み付け係数Weightは、図7に
示すような特性に設定されており、電磁弁3A〜3Cに
対する指令値(電磁弁の駆動電流)が小さくなるほどWe
ightが0に近づき、大きくなるほどWeightが1に近づく
ように設定されている。これは、電磁弁3A〜3Cに対
する指令値が小さい時、即ち、電磁弁3A〜3Cや油圧
シリンダ120〜122を比較的ゆっくりと作動させる
ような場合には、パイロット油温の変化が制御系の動特
性に大きな影響を与えるからである。また、電磁弁3A
〜3Cの開度が微小なときにはパイロット油温の及ぼす
影響が大きいという理由もある。
【0060】なお、上述のように、パイロット油温とタ
ンク油温との両方を用いて、各ゲインKvp,Kpp,
Kpi,Kfを補正する場合には、図7に示すようなマ
ップを油温検出手段81内にそなえるように構成し、ゲ
インスケジューラ70へは、この油温検出手段81内で
演算された代表油温の情報のみが入力されるように構成
される。
【0061】次に、運転状態検出手段90を構成するシ
リンダ負荷検出手段82について説明すると、このシリ
ンダ負荷検出手段82は、各シリンダ120,121の
負荷を検出するものであり、ゲインスケジューラ70で
は、このシリンダ120,121の負荷情報も取り入れ
て、比例ゲインKpp,Kfを補正するようになってい
る。
【0062】また、シリンダ負荷検出手段82は、具体
的には、図2に示す圧力センサ28A,28B等により
構成されており、これらの圧力センサ28A,28B等
からの情報に基づいて、各油圧シリンダ120〜122
の負荷を検出するようになっている。また、ゲインスケ
ジューラ70には、図8に示すような特性を有するマッ
プが記憶されており、ゲインスケジューラ70では、シ
リンダ負荷検出手段82により検出された各シリンダ1
20〜122の負荷情報と、図8に示すマップとを用い
てゲインKpp,Kfを補正するようになっている。
【0063】なお、ゲインKvp,Kpiの補正を行な
う場合には、ノイズの発生等が考えられるため、本実施
形態では、シリンダ負荷に基づくゲインKvp,Kpi
の補正は行なわない。ここで、図8に示すマップの特性
について簡単に説明すると、この比例ゲインKpp,K
fの補正マップでは、シリンダ負荷の上昇にともなって
徐々に比例ゲインKpp,Kfを増加させるようになっ
ている。即ち、このように油圧シリンダ120,121
に作用する負荷が高い場合には、ダンピングが大きくな
るためゲインを増加させるのである。
【0064】そして、このようにブーム200,スティ
ック300,バケット400それぞれのシリンダ負荷に
応じて、PIDフィードバック式補償手段72及びフィ
ードフォワード式補償手段73の制御ゲインKpp,K
fを補正(スケジューリング)することで、制御偏差を
低減することができ、ブーム200,スティック30
0,バケット400の正確な制御を実現することができ
るのである。
【0065】次に、運転状態検出手段90を構成するシ
リンダ位置検出手段83について説明すると、このシリ
ンダ位置検出手段83は、ブームシリンダ120,ステ
ィックシリンダ121の実際のシリンダ位置を検出する
ものであり、レゾルバ20〜22及び信号変換器26に
より構成されている。ここで、本実施形態では、レゾル
バ20〜22により検出された角度情報を信号変換器2
6に取り込んで、この信号変換器26内において角度情
報をシリンダ変位情報に変換することで、シリンダ位置
を検出するようになっている。
【0066】そして、ゲインスケジューラ70では、こ
れらの油圧シリンダ120,121の位置情報も取り入
れて、ブーム200やスティック300の比例ゲインK
pp,Kfを補正するようになっている。なお、このよ
うなシリンダ位置に基づく比例ゲインKpp,Kfの補
正は、主にブームシリンダ120及びスティックシリン
ダ121について施すようになっているが、これは、上
述のような半自動制御モードにおける作業に加わる負荷
は、ほとんどがブームシリンダ120及びスティックシ
リンダ121に作用するからである。
【0067】また、ゲインスケジューラ70には、この
シリンダ位置検出手段83からの検出情報に基づいてゲ
インKpp,Kfを変更するためのマップ(図9参照)
が設けられている。図9に示すように、このマップに
は、ブーム200,スティック300の各ゲインKp
p,Kfについてそれぞれ独立した特性が設定されてお
り、また、ブーム200,スティック300のそれぞれ
のゲインについて、スティックイン,スティックアウト
時でそれぞれ異なる補正を行なうようになっている。
【0068】ここで、スティックインとは、スティック
300を手前側に移動させている時の動作をいい、ステ
ィックアウトとは、スティック300を反対側に移動さ
せている時の動作をいうものである。また、図9に示す
マップの横軸はスティックシリンダ121の変位であ
り、スティックシリンダ121の変位が小さいときは、
バケット400の歯先112が遠方にあるときであっ
て、スティックシリンダ121の変位が大きいときは、
バケット400の歯先112が手前側にあるときであ
る。
【0069】まず、スティックアウト時の比例ゲインK
pp,Kfの補正特性について説明すると、スティック
アウト時には、線に示すように、ブーム200は、ス
ティックシリンダ121の変位が所定の中間位置になる
とゲインの補正値が最小となるように設定され、この所
定の中間位置よりも伸長又は縮小した場合には、略2次
曲線的な曲線を描きながらゲインの補正値が増大するよ
うに設定されている。
【0070】また、スティック300の比例ゲインKp
p,Kfは、線に示すように、スティックシリンダ1
21が所定変位以上となると、徐々に増大するような特
性に設定されている。
【0071】また、スティックイン時におけるブーム2
00の比例ゲインKpp,Kfの補正特性は、線に示
すように、スティックアウト時の特性(線)と略同様
の特性となっている。これは、スティックシリンダ12
1の変位が小さいときは、スティック300が延びてバ
ケット400の歯先112が遠方にあるため、ブームシ
リンダ121やスティックシリンダ122に加わる負荷
が大きく、このため、ゲインを大きくする必要があるか
らである。ただし、ゲインの補正量を大きくしすぎる
と、制御系全体が不安定になることが考えられ、制御精
度(歯先位置の精度)が低下することを考慮して、所定
以上の大きな補正は行なわないようになっている。
【0072】また、スティックシリンダ121の変位が
所定の中間位置近傍となると、ゲインを下げることで、
制御精度の安定性を確保しているのである。さらに、ス
ティックシリンダ121の変位が大きいときは、バケッ
ト400の歯先112が手前側にあり、ブーム200,
スティック300とも、比較的立ち上がった姿勢となる
ため、油圧シリンダ120,121の作動する方向に対
して平行方向の分力が不足しがちになる。このため、ス
ティックシリンダ121の変位が大きいときは、ゲイン
を増大させるような補正を行なうのである。なお、この
場合においても、上述のシリンダ変位が小さいときと同
様に、ゲインの補正量を大きくしすぎると、制御系全体
が不安定になることが考えられるため、制御精度(歯先
位置の精度)の低下を考慮して、所定以上の大きな補正
は行なわないようになっている。
【0073】これに対して、スティックイン時における
スティック300の比例ゲインKpp,Kfの補正特性
は、線に示すように、スティックシリンダ121の変
位が小さいときには、ゲインを大きく設定し、スティッ
クシリンダ121が所内変位よりも伸長すると略一定と
なるように設定されている。これは、スティックイン時
には、バケット400の歯先112が手前側に移動して
くる動作であり、このような方向への移動時には、歯先
112側が進行方向となるため、バケット400の歯先
112の位置が手前側の近くにあるときには、スティッ
クシリンダ121は比較的小さな力で作業を行なうこと
ができるからである。
【0074】ところで、本装置のコントローラ1には、
上述したように油温検出手段81と、シリンダ負荷検出
手段82と、シリンダ位置検出手段83とからなる運転
状態検出手段90を設け、ゲインスケジューラ70で
は、それぞれの検出手段81〜83により検出された情
報に基づいて制御ゲインを補正するように構成されてい
るが、それぞれの検出手段81〜83からの検出情報が
同時にゲインスケジューラ70に入力され、それぞれの
検出情報に基づいて1つのゲイン(例えば比例ゲインK
pp)について複数のの補正値が設定された場合には、
ゲインスケジューラ70では、各補正量を合計したもの
を最終的な補正ゲインとして出力するようになってい
る。
【0075】この場合には、制御系の安定性を考慮し
て、ゲインスケジューラ70には、ゲイン補正量の上限
値,下限値がそれぞれ設定されており、上限値を上回る
補正量又は下限値を下回る補正値が設定された場合に
は、それぞれ上限値又は下限値を限度として補正を行な
うようになっている。なお、図5に示すように、電磁比
例弁3A〜3Cや主制御弁13〜15等の非線形性を除
去するために非線形除去テーブル71が設けられている
が、この非線形除去テーブル71を用いた処理は、テー
ブルルックアップ手法を用いることにより、コンピュー
タにて高速に行なわれるようになっている。
【0076】本発明の一実施形態としての建設機械の制
御装置は、上述のように構成されているので、油圧ショ
ベルを用いて、図15に示すような目標法面角αの法面
掘削作業を半自動制御により行なう際に、従来の手動制
御のシステムに比し、ブーム200及びスティック30
0の合成移動量を掘削速度に合わせて自動調整する電子
油圧システムにより、上記のような半自動制御機能を実
現することができるのである。
【0077】すなわち、油圧ショベルに搭載されたコン
トローラ1へ種々のセンサからの検出信号(目標法面角
の設定情報を含む)が入力されると、このコントローラ
1では、これらのセンサからの検出信号(信号変換器2
6を介したレゾルバ20〜22での検出信号も含む)に
基づいて、電磁比例弁3A,3B,3Cに対する制御信
号を設定する。
【0078】そして、主制御弁13,14,15が、上
記電磁比例弁3A,3B,3Cからのパイロット油圧に
応じて作動することで、ブーム200,スティック30
0,バケット400が所望の伸縮変位となるように制御
され、これにより、上記のような半自動制御が実行され
るのである。また、この半自動制御に際しては、まず、
目標法面設定角,スティックシリンダ121及びブーム
シリンダ120を制御するパイロット油圧,車両傾斜
角,エンジン回転速度等の情報によりバケット歯先11
2の移動速度及び方向を求め、この情報に基づいて各シ
リンダ120,121,122の目標速度を演算するの
である。この時エンジン回転速度の情報は、シリンダ速
度の上限を決定する時必要となる。また、このような制
御は、各シリンダ120,121,122毎に独立した
フィードバックループとして構成されているので、互い
に干渉し合うことはない。
【0079】特に、本装置では、コントローラ1に、運
転状態検出手段90で検出された建設機械の運転状態に
応じて制御パラメータ(制御ゲイン)を変更しうるゲイ
ンスケジューラをが設けるとともに、図6〜図9に示す
ような特性を有するマップにより各ゲインを変更,補正
するように構成されているので、作業時の建設機械の運
転状態に応じて制御ゲインが補正されるため、常に安定
した動作で作業を行なうことができるという利点があ
る。
【0080】また、従来では、油圧シリンダ120〜1
22に対してフィードバック制御を行なう場合、作動油
の温度変化により制御対象(例えば油圧シリンダ120
〜122や電磁弁3A〜3C)の動特性の変動が閉ルー
プの制御性能に影響を与えてしまい、制御系の安定性が
低下することも考えられたが、本装置によれば、油圧シ
リンダ120〜122の位置決め精度やバケット歯先位
置の軌跡精度の悪化を防止することができるのである。
【0081】また、本発明の建設機械の制御装置によれ
ば、油温検出手段81により作動油の油温変動を補償
し、且つシリンダ負荷検出手段82により各シリンダ1
20〜122の負荷変動を補償し、且つシリンダ位置検
出手段83により各油圧シリンダ120〜122の位置
偏差を補償しているので、正確な歯先位置制御を実行す
ることができるのである。
【0082】なお、本実施形態では、ゲインスケジュー
ラ70による制御ゲインの補正を、作動油の油温変化に
基づく補正と、各シリンダ120〜122の負荷に基づ
く補正と、各油圧シリンダ120〜122の位置及び動
作方向による補正とを行なうように構成されているが、
本発明の建設機械の制御装置は、このような態様に限定
されるものではなく、例えば上記3つの補正のうち1つ
の補正(例えば作動油の油温変化に基づく補正)のみを
行なうようにしてもよく、また、上記3つの補正のうち
いずれか2つの補正を組み合わせてもよい。
【0083】また、この半自動制御システムにおける目
標法面角の設定は、モニタパネル10上のスイッチによ
る数値入力による方法,2点座標入力法,バケット角度
による入力法によりなされ、同じく半自動制御システム
におけるバケット復帰角の設定は、モニタパネル10上
のスイッチによる数値入力による方法,バケット移動に
よる方法によりなされるが、いずれも公知の手法が用い
られる。
【0084】また、上記各半自動制御モードとその制御
法は、レゾルバ20〜22で検出された角度情報を信号
変換器26でシリンダ伸縮変位情報に変換したものに基
づいて、次のようにして行なわれる。まず、バケット角
度制御モード(図11参照)では、バケット400とx
軸となす角(バケット角)φを任意の位置で一定となる
ように、バケットシリンダ122長さを制御する。この
とき、バケットシリンダ長さλbkは、ブームシリンダ長
さλbm,スティックシリンダ長さλst及び上記のバケッ
ト角度φをパラメータとして求めることができる。
【0085】スムージングモード(図13参照)では、
バケット角度φは一定に保たれるから、バケット歯先位
置112と節点108は平行に移動する。まず、節点1
08がx軸に対して平行に移動する場合(水平掘削)を
考えると、次のようになる。すなわち、この場合は、掘
削を開始するリンケージ姿勢における節点108の座標
を(x108 ,y108 )とし、この時のリンケージ姿勢に
おけるブームシリンダ120とスティックシリンダ12
1のシリンダ長さを求め、x108 が水平に移動するよう
にブーム200とスティック300の速度関係を求め
る。なお、節点108の移動速度はスティック操作レバ
ー8の操作量によって決定される。
【0086】また、節点108の平行移動を考えた場
合、微小時間Δt後の節点108の座標は(x108 +Δ
x,y108 )で表わされる。Δxは移動速度によって決
まる微小変位である。したがって、x108 にΔxを考慮
することで、Δt後の目標ブーム及びスティックシリン
ダの長さが求められる。法面掘削モード(図12参照)
では、スムージングモードと同様の要領で制御が行なわ
れるが、移動する点が節点108からバケット歯先位置
112へ変更され、更にバケットシリンダ長さλbkが固
定されることを考慮した制御となる。
【0087】また、車両傾斜センサ24による仕上げ傾
斜角の補正については、フロントリンケージ位置の演算
は図10における節点101を原点としたxy座標系で
行なわれる。したがって、車両本体がxy平面に対して
傾斜した場合、上記xy座標が地面(水平面)対して傾
き、地面に対する目標傾斜角が変化してしまう。これを
補正するため、車両に傾斜角センサ24を取り付け、こ
の傾斜角センサ24によって、車両本体がxy平面に対
してある角度(これをβという)だけ傾斜していること
が検出された場合、βだけ加算した値と置き直すことに
よって補正される。
【0088】エンジン回転速度センサ23による制御精
度悪化の防止については、以下のとおりである。即ち、
目標バケット歯先速度の補正については、目標バケット
歯先速度はスティック及びブーム操作レバー6,8の操
作位置とエンジン回転速度で決定される。また、油圧ポ
ンプ51,52はエンジンEに直結されているため、エ
ンジン回転速度が低い時、ポンプ吐出量も減少し、シリ
ンダ速度が減少してしまう。そのため、エンジン回転速
度を検出し、ポンプ吐出量の変化に合うように目標バケ
ット歯先速度を算出しているのである。
【0089】また、目標シリンダ速度の最大値の補正に
ついては、目標シリンダ速度はリンケージの姿勢及び目
標法面傾斜角によって変化することと、ポンプ吐出量が
エンジン回転速度の低下に伴い減少する場合、最大シリ
ンダ速度も減少させる必要があることとを考慮した補正
が行なわれる。なお、目標シリンダ速度が最大シリンダ
速度を越えた時は、目標バケット歯先速度を減少して、
目標シリンダ速度が最大シリンダ速度を越えないように
する。
【0090】以上、種々の制御モードとその制御法につ
いて説明したが、いずれもシリンダ伸縮変位情報に基づ
いて行なう手法で、この手法による制御内容については
公知である。すなわち、本実施形態にかかるシステムで
は、レゾルバ20〜22で角度情報を検出したのちに、
角度情報を信号変換器26でシリンダ伸縮変位情報に変
換しているので、以降は公知の制御手法を使用できるの
である。
【0091】このようにして、コントローラ1にて、各
種の制御がなされるが、本実施形態にかかるシステムで
は、レゾルバ20〜22で検出された角度情報信号が、
信号変換器26でシリンダ変位情報に変換されて、コン
トローラ1へ入力されるので、従来のように、ブーム2
00,スティック300,バケット400用シリンダの
各伸縮変位を検出するための高価なストロークセンサを
使用しなくても、従来の制御系で使用していたシリンダ
伸縮変位を用いた制御を実行することができる。これに
より、コストを低く抑えながら、バケット400の位置
と姿勢を正確に且つ安定して制御しうるシステムを提供
しうるのである。
【0092】また、フィードバック制御ループが各シリ
ンダ120,121,122毎に独立しており、制御ア
ルゴリズムが変位、速度およびフィードフォワードの多
自由制御としているので、制御系を簡素化できるほか、
油圧機器の非線型性をテーブルルックアップ手法により
高速に線形化することができるので、制御精度の向上に
も寄与している。
【0093】さらに、車両傾斜センサ24により車両傾
斜の影響を補正したり、エンジン回転速度を読み込むこ
とにより、エンジンスロットルの位置及び負荷変動によ
る制御精度の悪化を補正しているので、より正確な制御
の実現に寄与している。また、外部ターミナル2を用い
てゲイン調整等のメインテナンスもできるので、調整等
が容易であるという利点も得られる。
【0094】さらに、圧力センサ19等を用いてパイロ
ット圧の変化により、操作レバー7,8の操作量を求
め、更に従来のオープンセンタバルブ油圧システムをそ
のまま利用しているので、圧力補償弁等の追加を必要と
しない利点があるほか、目標法面角設定器付モニタ10
でバケット歯先座標をリアルタイムに表示することもで
きる。また、安全弁5を用いた構成により、システムの
異常時における異常動作も防止できる。
【0095】なお、本発明は上記した実施形態に限定さ
れるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種
々変形して実施することができる。
【0096】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の建設機械の制御装置によれば、制御手段に、該運
転状態検出手段で検出された該建設機械の運転状態に応
じて該制御パラメータを変更しうる制御パラメータ用ス
ケジューラを設けることにより、制御の安定性や作業部
材の位置精度を向上させることができるという利点があ
る。
【0097】また、請求項2記載の本発明の建設機械の
制御装置によれば、制御手段が、制御パラメータ可変の
フィードバックループ式補償手段と、制御パラメータ可
変のフィードフォワード式補償手段とをそなえるように
構成することで、制御偏差を低減することができ、アク
チュエータの目標速度に対して位置偏差の大きさに関係
なく速度指令値を出力することができるという利点があ
る。
【0098】また、請求項3記載の本発明の建設機械の
制御装置によれば、制御パラメータ用スケジューラが、
該アクチュエータの位置に応じて該制御パラメータを変
更しうるように構成することで、建設機械の作業姿勢に
応じて制御パラメータの補正を行なうことができ、制御
系の安定性の向上、作業部材位置の精度向上を図ること
ができるという利点がある。
【0099】また、請求項4記載の本発明の建設機械の
制御装置によれば、制御パラメータ用スケジューラが、
該アクチュエータの負荷に応じて該制御パラメータを変
更しうるように構成することで、建設機械の作業負荷に
応じて制御パラメータの補正を行なうことができ、上述
と同様に、制御系の安定性の向上、作業部材位置の精度
向上を図ることができるという利点がある。
【0100】また、請求項5記載の本発明の建設機械の
制御装置によれば、制御パラメータ用スケジューラが、
該アクチュエータに関連する温度に応じて該制御パラメ
ータを変更しうるように構成することで、アクチュエー
タに関連する温度の変化を補償することができ、やは
り、制御系の安定性の向上、作業部材位置の精度向上を
図ることができるという利点がある。
【0101】また、請求項6記載の本発明の建設機械の
制御装置によれば、アクチュエータに関連する温度が、
該アクチュエータの作動用油の温度あるいは制御用油の
温度であるので、作業時に比較的変化しやすい作動用油
又は制御用油の温度変化を補償することができ、やは
り、制御系の安定性の向上、作業部材位置の精度向上を
図ることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる制御装置を搭載し
た油圧ショベルの模式図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかる制御システム構成
を概略的に示す図である。
【図3】本発明の一実施形態にかかる制御装置の制御系
構成を概略的に示す図である。
【図4】本発明の一実施形態にかかる制御システムの全
体構成を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態にかかる要部制御ブロック
図である。
【図6】本発明の一実施形態にかかる制御装置の制御ゲ
インの補正の特性を説明するための図である。
【図7】本発明の一実施形態にかかる制御装置の制御ゲ
インの補正の特性を説明するための図である。
【図8】本発明の一実施形態にかかる制御装置の制御ゲ
インの補正の特性を説明するための図である。
【図9】本発明の一実施形態にかかる制御装置の制御ゲ
インの補正の特性を説明するための図である。
【図10】本発明による油圧ショベルの動作部分の概略
図である。
【図11】本発明による油圧ショベルの動作を示す概略
図である。
【図12】本発明による油圧ショベルの動作を示す概略
図である。
【図13】本発明による油圧ショベルの動作を示す概略
図である。
【図14】本発明による油圧ショベルの動作を示す概略
図である。
【図15】本発明による油圧ショベルの動作を示す概略
図である。
【図16】従来の油圧ショベルの概略構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 コントローラ(制御手段) 1A〜1C 制御部 2 外部ターミナル 3A〜3C 電磁比例弁 4A〜4C 電磁切替弁 5 安全弁 6 ブーム,バケット操作レバー 7 バケット自動復帰スタートスイッチ 8 スティック操作レバー 9 法面掘削スイッチ 10 目標法面角設定器付モニタパネル 11 スティック合流比例弁 13 ブーム用主制御弁 14 スティック用主制御弁 15 バケット用主制御弁 16 圧力スイッチ 17 セレクタ弁(操作レバー用) 18 セレクタ弁(手動/半自動モード用) 19 圧力センサ 20 ブームシリンダ用レゾルバ(第1角度センサ) 21 スティックシリンダ用レゾルバ(第2角度セン
サ) 22 バケットシリンダ用レゾルバ(第3角度センサ) 23 エンジン回転速度センサ 24 傾斜角センサ 26 信号変換器(変換手段) 26A 入力インタフェース 26B メモリ 26B−1 ルークアップテーブル 26C 主演算装置(CPU) 26D 出力インタフェース 28A,28B 圧力センサ 50 パイロットポンプ 51,52 ポンプ 70 ゲインスケジューラ(制御パラメータ用スケジュ
ーラ) 71 非線形除去テーブル 72 フィードバックループ式補償手段 73 フィードフォワード式補償手段 80 目標値設定手段 81 油温検出手段 82 シリンダ負荷検出手段 83 シリンダ位置検出手段 90 運転状態検出手段 91 動作情報検出手段 93 検出手段 100 上部旋回体(建設機械本体) 120 ブームシリンダ(シリンダ式アクチュエータ) 121 スティックシリンダ(シリンダ式アクチュエー
タ) 122 バケットシリンダ(シリンダ式アクチュエー
タ) 130 リンク機構 200 ブーム 300 スティック 400 バケット 500 下部走行体 500A 無限軌条部 600 運転操作室 E エンジン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体側にアームを揺動自在に支持すると
    もに該アームの先端部に作業部材を揺動自在に支持し、
    該アーム及び該作業部材の揺動をシリンダ式アクチュエ
    ータの伸縮動作によりそれぞれ行なうように構成された
    建設機械において、 上記の作業部材付きアームの目標動作情報を操作レバー
    の位置に応じて設定する目標値設定手段と、 上記の作業部材付きアームの動作情報を検出する動作情
    報検出手段及び該建設機械の運転状態を検出する運転状
    態検出手段を少なくとも有する検出手段と、 該動作情報検出手段からの検出結果と該目標値設定手段
    で設定された該目標動作情報とを入力として、上記の作
    業部材付きアームが目標とする動作状態となるように、
    該アクチュエータを制御する制御パラメータ可変型の制
    御手段とをそなえ、 該制御手段に、該運転状態検出手段で検出された該建設
    機械の運転状態に応じて該制御パラメータを変更しうる
    制御パラメータ用スケジューラが設けられていることを
    特徴とする、建設機械の制御装置。
  2. 【請求項2】 該制御手段が、制御パラメータ可変のフ
    ィードバックループ式補償手段と、制御パラメータ可変
    のフィードフォワード式補償手段とをそなえて構成され
    ていることを特徴とする、請求項1記載の建設機械の制
    御装置。
  3. 【請求項3】 該制御パラメータ用スケジューラが、該
    アクチュエータの位置に応じて該制御パラメータを変更
    しうるように構成されていることを特徴とする、請求項
    1記載の建設機械の制御装置。
  4. 【請求項4】 該制御パラメータ用スケジューラが、該
    アクチュエータの負荷に応じて該制御パラメータを変更
    しうるように構成されていることを特徴とする、請求項
    1記載の建設機械の制御装置。
  5. 【請求項5】 該制御パラメータ用スケジューラが、該
    アクチュエータに関連する温度に応じて該制御パラメー
    タを変更しうるように構成されていることを特徴とす
    る、請求項1記載の建設機械の制御装置。
  6. 【請求項6】 該アクチュエータに関連する温度が、該
    アクチュエータの作動用油の温度あるいは制御用油の温
    度であることを特徴とする、請求項5記載の建設機械の
    制御装置。
JP34223196A 1996-12-12 1996-12-20 建設機械の制御装置 Expired - Fee Related JP3426887B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34223196A JP3426887B2 (ja) 1996-12-20 1996-12-20 建設機械の制御装置
KR10-1998-0706193A KR100378727B1 (ko) 1996-12-12 1997-12-10 건설기계의제어장치
EP97947885A EP0905325A4 (en) 1996-12-12 1997-12-10 CONSTRUCTION MACHINE CONTROL DEVICE
CN97192229A CN1077187C (zh) 1996-12-12 1997-12-10 用于建工机械的控制装置
CA002243266A CA2243266C (en) 1996-12-12 1997-12-10 Control apparatus for a construction machine
PCT/JP1997/004550 WO1998026132A1 (fr) 1996-12-12 1997-12-10 Dispositif de commande d'engin de construction
US09/101,845 US6098322A (en) 1996-12-12 1997-12-10 Control device of construction machine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34223196A JP3426887B2 (ja) 1996-12-20 1996-12-20 建設機械の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10183670A true JPH10183670A (ja) 1998-07-14
JP3426887B2 JP3426887B2 (ja) 2003-07-14

Family

ID=18352135

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34223196A Expired - Fee Related JP3426887B2 (ja) 1996-12-12 1996-12-20 建設機械の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3426887B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010163772A (ja) * 2009-01-14 2010-07-29 Kubota Corp 作業機のアーム位置制御システム
JP2011254700A (ja) * 2011-09-22 2011-12-15 Panasonic Corp モータ制御装置を含む制御機器
CN102966131A (zh) * 2012-11-16 2013-03-13 无锡汇虹机械制造有限公司 一种装载机液压系统在不同工况下的能量损失分析方法
JP2013121244A (ja) * 2011-12-07 2013-06-17 Ihi Corp アクチュエータ制御装置及び方法
CN108882676A (zh) * 2016-04-28 2018-11-23 Kyb株式会社 作业机的升降控制装置
JP2023508928A (ja) * 2019-12-21 2023-03-06 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 作業機械の油圧シリンダを制御する方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010163772A (ja) * 2009-01-14 2010-07-29 Kubota Corp 作業機のアーム位置制御システム
JP2011254700A (ja) * 2011-09-22 2011-12-15 Panasonic Corp モータ制御装置を含む制御機器
JP2013121244A (ja) * 2011-12-07 2013-06-17 Ihi Corp アクチュエータ制御装置及び方法
CN102966131A (zh) * 2012-11-16 2013-03-13 无锡汇虹机械制造有限公司 一种装载机液压系统在不同工况下的能量损失分析方法
CN108882676A (zh) * 2016-04-28 2018-11-23 Kyb株式会社 作业机的升降控制装置
JP2023508928A (ja) * 2019-12-21 2023-03-06 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 作業機械の油圧シリンダを制御する方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3426887B2 (ja) 2003-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2243266C (en) Control apparatus for a construction machine
JP3608900B2 (ja) 建設機械の制御方法および制御装置
JPH10159123A (ja) 建設機械の制御装置
JP6573319B2 (ja) 建設機械におけるアクチュエータ駆動制御装置
WO2020039833A1 (ja) 掘削作業機械の油圧駆動装置
JPH10259619A (ja) 建設機械の制御装置
JP3426887B2 (ja) 建設機械の制御装置
JPH101968A (ja) 油圧建設機械の自動軌跡制御装置
WO2019142481A1 (ja) 旋回式油圧作業機械
JP3653153B2 (ja) 建設機械の制御装置
JP3713120B2 (ja) 建設機械の制御装置
JP3217981B2 (ja) 建設機械の制御装置
JP7444032B2 (ja) 建設機械
JPH10259618A (ja) 建設機械の制御装置
JP2674918B2 (ja) 油圧ショベル
JP3580976B2 (ja) 建設機械の制御装置
JPH10252093A (ja) 建設機械の制御装置
WO2024090087A1 (ja) 作業機械およびアクチュエータ校正システム
JP6827011B2 (ja) 建設機械
JP2023106870A (ja) 建設機械の制御装置およびこれを備えた建設機械
JPH07101363B2 (ja) 油圧駆動機械の自動制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030408

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120509

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120509

Year of fee payment: 9

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120509

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120509

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees