JPH10183175A - ランドリー用粒状洗剤組成物 - Google Patents

ランドリー用粒状洗剤組成物

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JPH10183175A
JPH10183175A JP35624196A JP35624196A JPH10183175A JP H10183175 A JPH10183175 A JP H10183175A JP 35624196 A JP35624196 A JP 35624196A JP 35624196 A JP35624196 A JP 35624196A JP H10183175 A JPH10183175 A JP H10183175A
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salt
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acid
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Kazuaki Fukano
和明 深野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に商業ランドリーに好適な、洗浄力および
再汚染防止効果の良好なランドリー用粒状洗剤組成物を
得る。 【解決手段】 (A)ノニオン界面活性剤:5〜15重
量%、(B)高級脂肪酸塩を含むアニオン界面活性剤:
0〜10重量%、(C)無水グルコースを構成単位とす
る多糖類を酸化することにより誘導されるポリカルボン
酸あるいはその塩であって、酸型のポリカルボン酸を中
和滴定するに要するアルカリが、水酸化ナトリウム換算
で、該ポリカルボン酸1g当たり435mg以上で、且
つその分子量が、重量平均で2000以上であるポリカ
ルボン酸あるいはその塩:5〜30重量%、(D)炭酸
塩、珪酸塩から選ばれるアルカル剤:20〜50重量%
を含有するランドリー用粒状洗剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は商業クリーニングに
おいて、衣類をランドリー洗浄するのに好適な粒状洗剤
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】商業ランドリー洗剤は一般的に回転ドラ
ム式の洗浄機を用い、高温で洗濯を行うため、再汚染防
止は一般家庭用洗剤に比べて、難度の高い技術課題であ
る。再汚染防止を有効に行うため、種々の様々な研究が
なされている。キレートビルダーに関しても洗浄力向上
効果に加え、再汚染防止の観点からの研究が行われてい
る。トリポリ燐酸ナトリウムなどの縮合燐酸塩はこれら
両方の効果を有し、好適なキレートビルダーである。と
ころがトリポリ燐酸ナトリウムは、環境水域の富栄養化
の面から使用が自粛され、その代替ビルダーの研究が大
きなポイントとなっている。有力な無リンビルダーの1
つとしてポリアクリル酸塩や、アクリル酸と無水マレイ
ン酸とのコポリマーがあるが、これらは生分解性が劣る
欠点を有している。ゼオライトも有効なビルダーとして
用いられているが、水不溶性のため商業ランドリー洗浄
用として好まれていない。従って、より性能が良好で、
且つ環境適性に優れるキレートビルダーの開発が望まれ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、特に商業ラ
ンドリーに好適な、優れた洗浄力向上効果と再汚染防止
効果を発揮し、且つ環境負荷の少ない粒状洗剤組成物を
提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、鋭
意研究した結果、キレートビルダーとして特定の多糖類
を酸化することにより誘導されるポリカルボン酸あるい
はその塩を特定の界面活性剤およびアルカリ剤と組み合
わせることにより、かかる課題を解消することを見いだ
し本発明を完成するに至った。即ち、本発明のランドー
用粒状洗剤組成物は、下記の成分を含有することを特徴
とする。
【0005】 (A)ノニオン界面活性剤:5〜15重量%。 (B)アニオン界面活性剤:0〜10重量%。 (C)無水グルコースを構成単位とする多糖類を酸化す
ることにより誘導されるポリカルボン酸あるいはその塩
であって、酸型のポリカルボン酸を中和滴定するに要す
るアルカリが、水酸化ナトリウム換算で、該ポリカルボ
ン酸1g当たり435mg以上で、且つその分子量が重
量平均で2000以上であるポリカルボン酸あるいはそ
の塩:5〜30重量%。 (D)炭酸塩、珪酸塩から選ばれるアルカル剤:20〜
50重量%。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明において(A)成分として
用いるノニオン界面活性剤としては、以下のものが例示
できる。 (1)炭素数8〜20のアルキル基またはアルケニル基
を有するアルコール1モル当たり5〜15モルの酸化エ
チレンを付加されたポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル (2)炭素数8〜20のアルキル基またはアルケニル基
を有するアルコール1モル当たり5〜10モルの酸化エ
チレンおよび0.5〜5モルの酸化プロピレンを付加さ
れたポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキル
エーテル (3)炭素数8〜22のアルキル基またはアルケニル基
を有し酸化エチレンの付加モル数が約7〜約18および
酸化ピロピレンの付加モル数が0〜約5の範囲にあるポ
リオキシアルキレンアルキルエーテルメチルエステル (4)炭素数8〜16のアルキル基またはアルケニル基
を有するアルキル(ポリ)グリセリド (5)炭素数8〜16のアルキル基またはアルケニル基
を有するアルキルメチルグリセリド
【0007】本発明で(A)成分として用いるノニオン
界面活性剤の最も好適な例はC12〜C14の第1級アルコ
ールに対し、酸化エチレンを5〜9モルおよび酸化プロ
ピレンを1〜3モル、ブロック付加させたポリオキシエ
チレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルである。
【0008】本発明における(A)成分の含有量は粒状
洗剤組成物中、5〜15重量%、好ましくは8〜12重
量%の範囲である。(A)成分の含有量が5重量%未満
では所望の洗浄力、再汚染防止性を得ることができず、
15重量%を超えると、泡立ちが著しく高くなったり、
製剤化が困難となるような不都合が生じ好ましくない。
【0009】本発明で(B)成分として用いる高級脂肪
酸塩を含むアニオン界面活性剤の具体例を以下に示す。 (1)炭素数10〜22のアルキル基またはアルケニル
基を有する脂肪酸塩 (2)炭素数8〜16のアルキル基を有する直鎖アルキ
ルベンゼンスルホン酸塩 (3)炭素数10〜20のアルキル硫酸塩 (4)炭素数10〜20のオレフィンスルホン酸塩 (5)炭素数10〜20のアルカンスルホン酸塩 (6)炭素数10〜20の直鎖または分岐鎖のアルキル
基もしくはアルケニル基を有し、平均0.5〜8モルの
エチレンオキサイドを付加したアルキルエーテル硫酸塩
またはアルケニルエーテル硫酸塩
【0010】本発明の(B)成分として好適な例は高級
脂肪酸塩であり、具体的には牛脂あるいはパーム油から
得られる脂肪酸をアルカリで中和するか、原料油を直接
鹸化した得ることができる。この高級脂肪酸塩は本発明
のランドリー用粒状洗剤組成物において低泡化剤として
有用であり、この場合は洗剤組成物中3〜10重量%含
有することが好ましい。また、本発明の(B)成分とし
て高級脂肪酸塩以外のアニオン界面活性剤を用いる場合
には泡立ちの許容範囲に注意して配合することが肝要で
ある。
【0011】本発明における(B)成分の高級脂肪酸塩
を含むアニオン界面活性剤の含有量は粒状洗剤組物中1
0重量%を超えない範囲で含有することが必要である。
(B)成分の含有量が10重量%を超えると泡立ちが高
すぎたり、あるいは再汚染防止能が満足できないという
不都合を生じ好ましくない。なお、本発明では(B)成
分を含有しなくてもよく、この場合でも本発明の作用効
果を発揮する。さらに、本発明においてこれらアニオン
界面活性剤は界面活性剤単独、あるいは芒硝または炭酸
ナトリウム等の他の成分と混合した形で、種々の方法で
得られた粉末品を用いることが好ましい。
【0012】本発明で(C)成分のポリカルボン酸ある
いはその塩としては、無水グルコースを構成単位とする
多糖類を酸化することにより誘導されるポリカルボン酸
あるいはその塩であつて、酸型のポリカルボン酸を中和
滴定するに要するアルカリが、水酸化ナトリウム換算
で、該ポリカルボン酸1g当たり435mg以上で、且
つその分子量が、重量平均で2000以上であるポリカ
ルボン酸あるいはその塩が用いられる。
【0013】ここで、酸型のポリカルボン酸を中和滴定
するに要するアルカリが、水酸化ナトリウム換算で該ポ
リカルボン酸1g当たり435mg未満、あるいはその
分子量が重量平均で2000未満である場合には、十分
な洗浄力および再染防止効果が得られない。ポリカルボ
ン酸の対イオンとしてはナトリウムやカリウムなどのア
ルカリ金属塩が一般的であり、完全に中和された場合に
最も洗浄力を向上できるが、部分中和されたものでも良
好な洗浄力を示す。本発明の(C)成分は、カルボキシ
ル基を有し、このカルボキシル基が未中和で遊離状態に
ある酸型のポリカルボン酸と、カルボキシル基が全て中
和された塩型のポリカルボン酸塩と、カルボキシル基が
一部中和され一部未中和で酸型と塩型が混在する部分中
和型のポリカルボン酸塩のいずれもが用いられる。そし
て、本発明でいう「酸型のポリカルボン酸を中和滴定す
るに要するアルカリが、水酸化ナトリウム換算で、該ポ
リカルボン酸1g当たり435mg以上」とは、ポリカ
ルボン酸塩が、酸型、塩型、部分中和型のいずれの場合
においても、それを完全な酸型と仮定した場合に要する
アルカリ量が435mg以上であると規定することを意
味し、これはポリカルボン酸におけるカルボキシル基含
量の指標を示す。
【0014】本発明で用いられる(C)ポリカルボン酸
あるいはその塩を得るために用いられる多糖類は、無水
グルコースを構成単位とする多糖類であれば、特に限定
されず、デンプン、デキストリン、セルロース、あるい
はこれらの加水分解物、あるいはデンプンを分画して得
られるアミロースやアミロペクチン等が挙げられ、これ
らは、2種以上の混合物で使用してもよい。そして、こ
れらの多糖類の起源も特に限定されず、例えば、デンプ
ンの場合には、とうもろこしデンプン、小麦デンプン、
米デンプン、タピオカデンプン等が、セルロースの場合
には、針葉樹、広葉樹、綿等から得られるセルロースが
用いられる。これらの多糖類のうち、入手の容易さや経
済性の面より、デンプンあるいはセルロースの使用が好
ましく、特に好ましく用られるのはデンプンである。
【0015】本発明で用いられる(C)ポリカルボン酸
あるいはその塩は、遷移金属触媒と酸化剤の組み合わせ
を用いて無水グルコースを構成単位とする多糖類を酸化
することによって得られる。すなわち、多糖類と金属触
媒の水分散液中に、液のpHを一定の範囲に保ちなが
ら、酸化剤を添加することにより製造することができ
る。
【0016】遷移金属触媒としては、Ru、Os、R
h、Ir、Pt、Pd等が挙げられるが、好ましくはル
テニウム触媒またはオスミニウム触媒である。これらの
金属触媒は、塩化物、硫化物、酸化物のような塩の形で
も、あるいは金属のままで用いられてもかわまない。こ
れらの金属触媒の使用量は、多糖類の無水グルコース単
位に対して、0.05モル%〜10モル%、好ましくは
0.1モル%〜7モル%である。
【0017】酸化剤としては、次亜ハロゲン酸塩(例え
ば、Na塩、K塩、Ca塩、Mg塩等)またはサラシ粉
などを用いることができ、好ましくは、次亜ハロゲン酸
塩である。これらの酸化剤の使用量は、最終的に得よう
とするポリカルボン酸中のカルボキシル基の含有量によ
って異なるが、多糖類の無水グルコース単位当たり、通
常、3.5倍モル〜12倍モル、好ましくは4倍モル〜
9倍モルである。これらの酸化剤を、多糖類の金属触媒
の水分散液中に添加することによって反応が行われる。
酸化剤の添加方法は、特に規定されないが、通常、連続
的にあるいは分割して添加される。反応時間は、特に規
定されないが、通常2時間〜8時間である。また反応温
度も特に規定されないが、通常10℃〜50℃である。
【0018】反応時の溶液のpHは、6〜13、好まし
くは7〜12の範囲に保たれる。pHの調節は、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等のアル
カリ金属の水酸化物、あるいはアンモニア、アルキルア
ミン、アルカノールアミン等のアミン類を用いて行うこ
とができるが、好ましくは水酸化ナトリウムあるいは水
酸化カリウムが用いられる。
【0019】前記の反応条件においては、多糖類の主鎖
のグルコシド結合の切断が比較的起リにくく、且つ、多
糖類の水酸基が効率良く酸化されるため、目的とする酸
型のポリカルボン酸を中和滴定するに要する水酸化ナト
リウムが、ポリカルボン酸1g当たり435mg以上
で、且つ、重量平均分子有が2000以上のポリカルボ
ン酸あるいはその塩を得ることができる。
【0020】尚、本発明で用いられるポリカルボン酸
は、その構造が複雑なため、明確な構造式を示すことは
困難であるが、デンプンを原料とした場合に、一般式で
表示すると、下記化1の一般式(I)ようにに表され、
中和滴定に要する水酸化ナトリウムの量から推定する
と、無水グルコース単位当たり平均して2.1個以上の
カルボキシル基を有するポリカルボン酸である。
【0021】
【化1】
【0022】本発明における(C)成分の含有量は粒状
洗剤組成物中に5〜30重量%、好ましくは15〜25
重量%の範囲である。本発明における(C)成分の含有
量が5重量%未満では所望の再汚染防止効果を得ること
ができず、30重量%を超えて含有してもそれ以上の顕
著な効果は得られず、経済的に不利である。
【0023】本発明において(D)成分として用いるア
ルカリ剤は炭酸塩または珪酸塩から選ばれる。対イオン
としてはナトリウムやカリウム等のアルカリ金属塩であ
る。好適な具体例は炭酸ナトリウム、メタ珪酸ナトリウ
ムである。また、結晶性層状珪酸塩もこの部類に属す
る。本発明においてこれらアルカリ剤は単独でも併用で
も含有することが可能である。
【0024】本発明における(D)成分の含有量は粒状
洗剤組成物中20〜50重量%、好ましくは30〜40
重量%の範囲である。本発明において(D)成分の含有
量が20重量%未満では所望の性能を得ることができ
ず、50重量%を超えるとアルカリ度が高くなり、すす
ぎを十分行わないと被洗物に対しアルカリ灼け等の不都
合を生じ好ましくない。
【0025】本発明の組成物は前記必須成分に加え、必
要に応じて、ポリエチレングリコール、カルボキシメチ
ルセルロース等の再汚染防止剤、プロテアーゼ、アミラ
ーゼ、セルラーゼ、リパーゼ等の酵素、蛍光増白剤、そ
の他のキレートビルダー、香料、色素、および芒硝など
も配合することができる。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、特定の多糖類を酸化す
ることにより誘導されるポリカルボン酸あるいはその塩
を特定の界面活性剤およびアルカリ剤と組み合わせるこ
とにより、特に商業ランドリーに好適な、洗浄力および
再汚染防止効果の良好なランドリー用粒状洗剤組成物を
得ることが可能となる。
【0027】
【実施例】次に実施例によって、本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれら実施例よって限定されるも
のではない。尚、実施例に先立ち、評価法を以下に示
す。
【0028】洗浄力および再汚染防止性の評価法 (1)洗浄力評価用汚染布 汚染布としては、下記に示すEMPA社製人工汚垢布を
用い、これを5cm×5cmに裁断して用いた。 商品名:EMPA101(オリーブ油・カーボン/綿布) :EMPA104(オリーブ油・カーボン/ポリエルテル・綿布) :EMPA106(鉱油・カーボン/綿布) 上記汚染布を台布に各々10枚ずつ縫い合わせたものを
一組として試験に供した。 (2)再汚染防止評価用白布 白布は、テーブルクロス用綿布を20cm×20cmに
裁断したものを用い、前記洗浄力評価用台布に1枚縫い
合わせ試験に供した。 (3)洗浄条件 洗浄装置はアサヒ製作所製の10kg型ワッシャー(E
CONOMATO 10)を用いた。被洗物は前記評価
用布、サラダ油30gを塗布したクロス布、および清浄
クロス布を合わせて10kgとした。洗剤は後記表1に
示す粒状洗剤組成物を70kg洗浄時に投入口から投入
した。尚、洗浄、すすぎに用いた使用水は7°DHの硬
水である。洗濯条件は60℃、15分間洗浄した後、排
水、すすぎを30℃、3分間で2回繰り返す。その後、
脱水を行い、乾燥機で乾燥し、アイロンを掛ける。
【0029】洗浄力の測定法 前記評価法により試験した洗浄布の中で、特にEMPA
101を代表に選び、日本電色工業(株)製の測色色差
計Σ80型を用いてZ値を測定し、下記の数1の式から
洗浄力を算出した。表示は、供試汚染布10枚に対して
得られた洗浄力の平均値とした。
【0030】
【数1】洗浄力(%)=(洗浄布のZ値−汚染布のZ値)/
(82−汚染布のZ値)×100
【0031】再汚染防止性の測定法 洗浄力と同様の装置を用い、前記評価法に基づく試験前
後の再汚染評価用白布のZ値をそれぞれ4ケ所測定し、
下記の数2の式を用いて算出した。尚、表示はそれのΔ
Rの平均値とした。
【数2】 再汚染防止性(ΔR)=洗浄前のZ値−洗浄後のZ値
【0032】実施例1〜4 表1に示す粒状洗剤組成を調製し、評価試験に供した。
粒状洗剤の調製法はリボンミキサーを用い、ノニオン界
面活性剤以外の成分を予め粉体混合した後に所定量のノ
ニオン界面活性剤を噴霧する方法を採用した。表1に示
す如く、実施例は比較例よりも優れた洗浄力および再汚
染防止性が得られ、比較例3のトリポリリン酸ナトリウ
ムを用いた例と同レベルであった。
【0033】
【表1】 表1:実施例1〜4 実 施 例 比 較 例 1 2 3 4 1 2 3 組成(wt%) ノニオン界面活性剤1 12 10 10 − − − − ノニオン界面活性剤2 − − − 10 3 5 10 脂肪酸塩 0 0 5 5 0 0 5 直鎖アルキルベンゼン 0 0 2 0 5 5 0 スルホン酸ナトリウム ポリカルボン酸塩 15 20 25 25 5 0 0 トリポリ燐酸ナトリウム 0 0 0 0 0 0 20 炭酸ナトリウム 40 40 30 30 10 20 40 チノパールCBS 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 エスペラーゼ4.0T 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 芒硝 残 余 残 余 水分 2 2 2 2 2 2 2 合計量 100 100 100 100 100 100 100 評価結果: 洗浄力 40 42 45 43 19 13 44 再汚染防止性(ΔR) 1 0.6 1.5 1.3 4.9 7.0 1.5
【0034】表1中の各成分の内容・評細は以下の通り
である。 ノニオン界面活性剤1:日本触媒(株)製、ソフタノー
ル50 ノニオン界面活性剤2:ヤシ油アルコールの酸化エチレ
ン5モル酸化プロピレン1モル付加物 脂肪酸塩:大豆油脂肪酸石鹸をベースとした粉石鹸(石
鹸純分:60%)、組成の重量%は純分として記載 ポリカルボン酸塩:トウモロコシデンプンを原料とし、
酸化ルテニルウム触媒を用い、NaClOによる酸化反
応から得られた、カルボキシル基含有量451mg、重
量平均分子量12500のポリカルボン酸を用いた。こ
のポリカルボン酸のCECはCaCO3 389mg/g
であった。これら数値の測定方法は後記する。 チノパールCBS:チバガイキー社製蛍光剤 エスペラーゼ4.0T:ノボノルディックス社製プロテ
アーゼ
【0035】本発明で用いたポリカルボン酸のカルボキ
シル含有量(酸型のポリカルボン酸を中和滴正するに要
する、水酸化ナトリウム換算の該ポリカルボン酸1g当
たりのアルカリ量)、およびCaイオンキレート能力
(CEC)の測定法を以下に述べる。
【0036】「カルボキシル基含有量の測定」酸型のポ
リカルボン酸約0.2g(絶乾燥量)を精秤して、20
0ml容のコニカルビーカーに秤り取り、イオン交換水
約50mlを加えて溶解し、フェノールフタレインを指
示薬として、1/10規定の水酸化ナトリウム標準液で
滴定し、酸型のポリカルボン酸1gを中和するのに要す
る水酸化ナトリウムのmgとして、カルボキシル基含有
量を表示する。カルボキシル基含有量を測定しようとす
るポリカルボン酸の一部又は全部が塩の形になつている
ことが明らかな場合には、以下の方法により、酸型のポ
リカルボン酸に変換して取り出す。すなわち、ポリカル
ボン酸塩の約1重量%水溶液を調整し、カチオン交換樹
脂を充填したカラム中に流し、カチオン交換を行うこと
により、酸型のポリカルボン酸に変換する。なお、カチ
オン交換樹脂は、ポリカルボン酸塩の1重量%水溶液1
g当たり10ml使用する。溶出液を、凍結乾燥あるい
は減圧乾燥(40℃以下)することにより酸型のポリカ
ルボン酸を粉末状で得る。
【0037】「Caイオンキレート能力(CEC)の測
定」オリオンリサーチ社製の0.1モル/LのCaCl
標準液を100倍に希釈することにより、CaCO3
して100ppmに相当するCa溶液を調製した。一
方、試験するポリカルボン酸については、イオン交換水
に溶解して、ポリカルボン酸Naとして正確に1重量%
となる水溶液を調製し、試験液とした。Ca溶液100
mlを取り、4モル/リツトルのKCl溶液2mlを加
えた後、1/10規定のNaOHで、pHを10に調整
した。この水溶液を撹拌しながらCaイオン電極を用い
て、Caイオンの初期濃度を測定した。次いで、試験液
2mlを正確に加え、再びpHを10に調整した後、C
aイオン電極を用いてCaイオン濃度を測定した。Ca
イオンの初期濃度から、試験液添加後のCaイオン濃度
を差し引き、この量が、キレートされたCaイオンとし
て、ポリカルボン酸ナトリウムの1gがキレートしたC
aイオン量をCaCO3 のmgとして表示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C11D 10/04 C11D 10/04 17/06 17/06

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ノニオン界面活性剤:5〜15重
    量% (B)高級脂肪酸塩を含むアニオン界面活性剤:0〜1
    0重量% (C)無水グルコースを構成単位とする多糖類を酸化す
    ることにより誘導されるポリカルボン酸あるいはその塩
    であって、酸型のポリカルボン酸を中和滴定するに要す
    るアルカリが、水酸化ナトリウム換算で、該ポリカルボ
    ン酸1g当たり435mg以上で、且つその分子量が、
    重量平均で2000以上であるポリカルボン酸あるいは
    その塩:5〜30重量% (D)炭酸塩、珪酸塩から選ばれるアルカル剤:20〜
    50重量% を含有することを特徴とするランドリー用粒状洗剤組成
    物。
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