JPH10183162A - シリコーンゴム製ブーツを有する等速ジョイント用グリース組成物 - Google Patents

シリコーンゴム製ブーツを有する等速ジョイント用グリース組成物

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JPH10183162A
JPH10183162A JP34789996A JP34789996A JPH10183162A JP H10183162 A JPH10183162 A JP H10183162A JP 34789996 A JP34789996 A JP 34789996A JP 34789996 A JP34789996 A JP 34789996A JP H10183162 A JPH10183162 A JP H10183162A
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metal salt
metal salts
metal
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Junichi Imai
淳一 今井
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KYODO YUSHI KK
Kyodo Yushi Co Ltd
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KYODO YUSHI KK
Kyodo Yushi Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリコーンゴム製ブーツとの適合性に優れ
た、等速ジョイント用グリース組成物を提供すること。 【解決手段】 (a) 基油、(b) 増ちょう剤、及び(c) 酸
化ワックスの金属塩、石油スルホン酸の金属塩、アルキ
ル芳香族スルホン酸の金属塩、サリシレートの金属塩、
フェネートの金属塩、酸化ワックスの過塩基性金属塩、
石油スルホン酸の過塩基性金属塩、アルキル芳香族スル
ホン酸の過塩基性金属塩、サリシレートの過塩基性金属
塩、及びフェネートの過塩基性金属塩からなる群から選
択される少なくとも1種の金属塩を含有する、シリコー
ンゴム製ブーツを有する等速ジョイント用グリース組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコーンゴム製
ブーツを有する等速ジョイント用グリース組成物に関す
る。さらに詳細には、耐熱性に特に優れたシリコーンゴ
ム製ブーツを備えた等速ジョイントに使用するためのグ
リース組成物であって、シリコーンゴム製ブーツを劣化
させたり悪影響を及ぼさないグリース組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】等速ジョイントには、ブーツというシー
ル材が使用されている。ブーツの働きは、ジョイント内
部に、外部から、水、泥、異物等の侵入を防ぐこと、ま
たジョイント内部に使用されている等速ジョイント用グ
リースが外部へ流出することを防ぐことにある。ブーツ
材料には、耐候性、耐屈曲性、耐オゾン性、耐熱性、耐
寒性及び耐グリース性(耐油性)が必要であり、従来、
クロロプレンゴム、ポリエステル樹脂等が広く使用され
ており、特に耐熱性が必要な場合には、シリコーンゴム
が使用されている。近年、自動車のエンジンの高性能
化、高出力化、燃費向上のための自動車の軽量化等のた
め、等速ジョイントの取り付け部は、スペース問題から
特に排気管の輻射熱の影響で、ますます高温にさらされ
る傾向となっている。さらに、取り付け時にジョイント
角度が大きくなり、またジョイントが小型化されること
により、使用条件が過酷となり、ジョイント内部の発熱
も増加の傾向にある。従って、特にエンジン側のインボ
ードジョイントには、耐熱性に優れたブーツ材の使用が
望まれている。
【0003】一方、同様の理由から、等速ジョイント用
グリースの使用条件も厳しくなってきており、振動低減
性能やフレーキング防止性能の一層の高性能化が望まれ
ている。この高性能化の要求に対しては、種々の極圧添
加剤を組み合わせて対応がなされている。しかしなが
ら、これらの極圧添加剤は、高温下でクロロプレンゴ
ム、ポリエステル樹脂、シリコーンゴム等のブーツ材の
劣化を促進し、物性に大きな影響を与えることが知られ
ている。また、耐熱性に優れたシリコーンゴム製ブーツ
材は、通常極圧添加剤として広く使用されている硫黄含
有添加剤によって、他のブーツ材料と比較しても大きな
影響を受けやすいことが知られている。
【0004】特公平4−41714号には、シリコーン
ゴム製ブーツを有する等速ジョイント用グリースとし
て、基油;単純なカルシウム石鹸又はカルシウム複合体
石鹸からなる増粘剤;及び第2a族アルカリ土類金属の炭
酸塩、第1a族アルカリ金属の炭酸塩、第2a族アルカリ土
類金属の燐酸塩、及び第1a族アルカリ金属の燐酸塩から
なる群から選ばれる極圧添加物を含み、サルファイドの
不存下に潤滑用グリースに極圧性状を付与するのに十分
な量で存在する添加物パッケージを含む潤滑グリースが
開示されている。しかしながら、上記グリースでもさら
に要求される高温下では、耐シリコーンゴム性は不十分
である。また、等速ジョイント用グリースにますます要
求される振動低減性能やフレーキング防止性能は不十分
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、シリコーンゴム製ブーツを有する等速ジョイント用
グリース組成物であって、耐熱性に優れたブーツ材であ
るシリコーンゴム製ブーツとの適合性に優れ、これを劣
化させたり悪影響を及ぼすことのない、新規なグリース
組成物を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、耐熱性に
優れたシリコーンゴム製ブーツとの適合性に優れた等速
ジョイント用グリース組成物を開発するため種々の研究
を行った。基油と増ちょう剤による、添加剤を含まない
基グリースに、種々の添加剤を添加し、シリコーンゴム
製ブーツ材料を、グリース中に一定温度、一定時間浸漬
し、浸漬後のブーツ材料の劣化度合を評価した。その結
果本発明者等は、基油、増ちょう剤、及び金属塩及び過
塩基性金属塩から選択された特定の組み合わせからなる
グリース組成物、また、さらに特定のモリブデン含有化
合物を含有するグリース組成物、さらに特定の硫黄−リ
ン系極圧剤を含有するグリース組成物が優れたシリコー
ンゴム製ブーツとの適合性を示すことを見出し、本発明
を完成するに至った。
【0007】本発明の上記目的は以下の成分を含む等速
ジョイント用グリース組成物により効果的に達成するこ
とが出来る。 (a)基油、(b)増ちょう剤、及び(c)酸化ワックスの金属
塩、石油スルホン酸の金属塩、アルキル芳香族スルホン
酸の金属塩、サリシレートの金属塩、フェネートの金属
塩、酸化ワックスの過塩基性金属塩、石油スルホン酸の
過塩基性金属塩、アルキル芳香族スルホン酸の過塩基性
金属塩、サリシレートの過塩基性金属塩、及びフェネー
トの過塩基性金属塩からなる群から選択される少なくと
も1種の金属塩を含有するシリコーンゴム製ブーツ用等
速ジョイントグリース組成物。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施態様は、上
記 (a)〜(c) 成分に加えて、(d) 二硫化モリブデン、モ
リブデンジチオカーバメート及びモリブデンジチオホス
フェートからなる群から選択される少なくとも1種のモ
リブデン含有化合物を含有する。本発明の他の好ましい
実施態様は、上記 (a)〜(c) 成分又は (a)〜(d) 成分に
加えて、(e) 硫化油脂、ポリサルファイド、ホスフェー
ト、ホスファイト、チオホスフェート、及びジチオリン
酸亜鉛からなる群から選ばれる1種または2種以上の組
み合わせよりなる硫黄−リン系極圧剤を含有する。
【0009】本発明に使用する (a)成分の基油として
は、鉱物油、エステル系合成油、エーテル系合成油、炭
化水素系合成油等の普通に使用されている潤滑油または
それらの混合油が挙げられるが、これらに限定されるも
のではない。本発明に使用する(b) 成分の増ちょう剤と
しては、リチウム石けん、リチウムコンプレックス石け
ん、カルシウム石けん、カルシウムコンプレックス石け
ん、アルミニウム石けん、アルミニウムコンプレックス
石けん等の石けん類、ジウレア化合物、ポリウレア化合
物等のウレア系化合物が挙げられるが、特に限定される
ものではない。
【0010】本発明に使用する(c) 成分である金属塩と
しては、エンジン油等の潤滑油に用いられる金属系清浄
分散剤や防錆剤として知られている、酸化ワックスの金
属塩、潤滑油留分中の芳香族炭化水素成分のスルホン化
によって得られる石油スルホン酸の金属塩、並びにジノ
ニルナフタレンスルホン酸、アルキルベンゼンスルホン
酸のようなアルキル芳香族スルホン酸の金属塩、サリシ
レートの金属塩、フェネートの金属塩及びそれらの過塩
基性金属塩が挙げられる。金属塩の例としては、アルカ
リ金属塩( 例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウ
ム塩)、アルカリ土類金属塩(例えば、カルシウム塩、
マグネシウム塩、バリウム塩)、亜鉛塩、アルミニウム
塩、及び鉛塩が挙げられる。これらのうち、ナトリウム
塩、カルシウム塩が好ましい。また、過塩基性塩、特に
過塩基性アルカリ金属塩(例えば、過塩基性カルシウム
塩)、過塩基性アルカリ土類金属塩(例えば、過塩基性
ナトリウム塩)が大きな効果を示すため、特に好まし
い。過塩基性塩の塩基価(試料1gを中和するのに必要
な塩酸と当量のKOHのmg数)は、好ましくは40以
上、更に好ましくは100以上、最も好ましくは200
以上である。
【0011】本発明に使用する(d) 成分であるモリブデ
ン含有化合物の例としては、二硫化モリブデン、モリブ
デンジチオカーバメート及びモリブデンジチオホスフェ
ートが挙げられる。二硫化モリブデンは、層状格子構造
を持ち、潤滑機構として、すべり運動により薄層状に容
易にせん断し、摩擦係数を低下させることが知られてい
る。また、ジョイントの焼け付き防止効果もある。モリ
ブデンジチオカーバメートの好ましい例としては下記の
式(1)で表されるものが挙げられる。 〔R1 2 N−C(=S)−S〕2 −Mo2 OmSn (1) (式中、R1 及びR2 は、それぞれ独立して、炭素数1
〜24、好ましくは3〜18のアルキル基を表し、mは0〜
3、nは4〜1であり、m+n=4である。) モリブデンジチオホスフェートの好ましい例としては、
下記の式(2)で表されるものが挙げられる。
【0012】
【化1】 (式中、R3 、R4 、R5 及びR6 は、それぞれ独立し
て、炭素数1〜24、好ましくは3〜20の一級又は二
級のアルキル基、又は炭素数6〜30、好ましくは8〜
18のアリール基を示す。)
【0013】本発明にはさらに(e) 成分である、硫化油
脂やポリサルファイドも使用することができる。このポ
リサルファイドの例として好ましいものとしては、下記
の式(3)で表される多硫化物や1分子中に2〜5個の
結合した硫黄原子を含む硫化オレフィン類が挙げられ
る。 R7 −Sc−R8 (3) (式中、R7 及びR8 は、同一でも異なっていてもよ
く、炭素数4〜22のアルキル基、アリール基、アルキ
ルアリール基、又はアリールアルキル基を示し、cは2
〜5の整数を示す。)
【0014】また、本発明の(e) 成分としてはさらに、
下記の式(4)で表されるホスフェート、下記の式
(5)で表されるホスファイト、下記の式(6)で表さ
れるチオホスフェート、下記の式(7)で表されるジチ
オリン酸亜鉛も使用することができる。 (R9 O) (R10O)P(=O)(OR11) (4) (R9 O)(R10O)P(OR11) (5) (R9 O)(R10O)P(=S)(OR11) (6) 〔(R9 O)(R12O)P(=S)−S〕2 −Zn (7) (式中、R9 及びR12は、同一でも異なっていてもよ
く、炭素数1〜24のアキル基、シクロアルキル基、ア
ルキルシクロアルキル基、アリール基、アルキルアリー
ル基、又はアリールアルキル基を示し、R10及びR
11は、同一でも異なっていてもよく、水素原子または炭
素数1〜24のアルキル基、シクロアルキル基、アルキ
ルシクロアルキル基、アリール基、アルキルアリール
基、又はアリールアルキル基を示す。)
【0015】ホスフェートの具体例としては、トリクレ
ジルホスフェート、ジブチルホスフェート、ジオクチル
ホスフェート;ホスファイトの具体例としては、トリス
テアリルホスファイト、トリデシルホスファイト、トリ
フェニルホスファイト;チオホスフェートの具体例とし
ては、R9 、R10及びR11が炭素数12もしくは13の
アルキル基であるトリアルキルチオホスフェート、アル
キル化トリフェニルチオホスフェート;ジチオリン酸亜
鉛の具体例としては、R9 及びR12が炭素数3〜20の
一級もしくは二級アルキル基または8〜18のアリール
基であるものが挙げられる。本発明の(e) 成分は、硫黄
−リン系極圧剤である。従って、チオホスフェート、ジ
チオリン酸亜鉛は単独で使用できるが、硫黄のみを含有
する硫化油脂、ポリサルファイドと、リンのみを含有す
るホスフェート、ホスファイトは、両者を併用するか、
チオホスフェート又はジチオリン酸亜鉛と併用する必要
がある。
【0016】本発明の等速ジョイント用グリース組成物
には、上記成分に加えて、酸化防止剤、防錆剤、防食剤
を含有させることができる。本発明のグリース組成物
は、好ましくは、グリース組成物の全重量に対して、
(a) 成分の金属塩:65.0〜98.9重量%、(b) 成分の
増ちょう剤:1.0〜25.0重量%、(c) 成分の金属塩:
0.1〜10.0重量%を含んでいる。本発明のグリース組
成物は、さらに好ましくは、グリース組成物の全重量に
対して、(a) 成分の金属塩:55.0〜98.8重量%、
(b) 成分の増ちょう剤:1.0〜25.0重量%、(c) 成分
の金属塩:0.1〜10.0重量%、(d) 成分のモリブデン
含有化合物:0.1〜10.0重量を含んでいる。本発明の
グリース組成物は、さらに好ましくは、グリース組成物
の全重量に対して、(a) 成分の基油:60.0〜98.8重
量%、(b) 成分の増ちょう剤:1.0〜25.0重量%、
(c) 成分の金属塩:0.1〜10.0重量%、(e) 成分の硫
黄−リン系極圧剤:0.1〜5.0重量を含んでいる。
【0017】(b) 成分の含有量が1重量%未満では、増
ちょう効果が少なくなり、グリース化しにくくなり、2
5重量%より多いと、得られた組成物が硬くなり過ぎ、
所期の効果が得られにくくなる。(c) 成分の含有量が0.
1重量%未満、(d) 成分の含有量が0.1重量%未満、又
は(e) 成分の含有量が0.1重量%未満では、所期の効果
を十分に得ることが困難になり、一方(c) 成分の含有量
が10重量%より多く、(d) 成分の含有量が10重量%
より多く、又は(e) 成分の含有量が5重量%より多い場
合にも効果の増大はない。
【0018】
【実施例】次に本発明を実施例および比較例により、さ
らに具体的に説明する。 〔実施例1〜7〕容器に基油2200gとジフェニルメ
タン−4,4′−ジイソシアネート294.5gをとり、
混合物を70〜80℃に加熱した。別容器に基油220
0gとオクチルアミン305.5gをとり、70〜80℃
に加熱後、先の容器に加えてよく攪拌しながら、30分
間反応させた。その後攪拌しながら、160℃まで昇温
し、放冷後、ベースウレアグリースを得た。このベース
グリースに、表1に示す配合で、添加剤を添加し、適宜
基油を加え、得られる混合物を、三段ロールミルにて、
ちょう度No. 1グレードに調整した。上記実施例におい
て、いずれもグリースの基油は以下のものを使用した。 また、市場でシリコーンゴム製ブーツを備えた等速ジョ
イント用グリース組成物として使用されているものを、
比較例のグリースとして使用した。これらのグリースに
つき以下に示す試験方法で物性の評価を行い、得られた
結果を表に併記した。 <ちょう度> ISO 2137による <滴 点> ISO 2176による <シリコーンゴムとの適合性>シリコーンゴム材(引張
り強さ8.8 MPa 、引張り伸び560 %)(JIS K 6301規定の
3号ダンベル片)をそれぞれのグリース組成物中に、下
記条件で浸漬し、試験前後の体積、引張り強さ、引張り
伸びを測定し、浸漬後の値を浸漬前の値で除して、ぞれ
ぞれの変化率を求めた。
【0019】
【表1】 ─────────────────────────────────── 実 施 例 比較例 配合 1 2 3 4 5 6 7 1 基グリース 1) 97.0 97.0 97.0 94.0 94.0 93.0 91.0 − 添加剤 2) 3.0 − − 3.0 3.0 3.0 3.0 − 3) − 3.0 − − − − − − 4) − − 3.0 − − − − − 5) − − − 3.0 − − 3.0 − 6) − − − − 3.0 2.0 3.0 − 7) − − − − − 2.0 − − 評価試験 ちょう度 60W 315 320 318 322 321 319 318 314 滴点(℃) 245 243 242 246 248 245 243 252 体積変化% 8) +9 +9 +9 +9 +9 +9 +9 +10 強さ変化% 9) -5 -6 -7 -8 -9 -10 -9 -24 伸び変化% 10) -8 -7 -9 -7 -7 -5 -8 -14
【0020】比較例1:シリコーンゴム製ブーツを備え
た等速ジョイント用グリース組成物の市販品(鉱油、ウ
レア系増ちょう剤、カルシウム系無機化合物を含む) 1) モノアミンとして、オクチルアミンを使用したジウ
レア化合物を用いたジウレアグリース 2) 過塩基性カルシウムスルホネート(商品名:Lubriz
ol 5283 、塩基価=375、日本ルーブリゾール(Lubrizol)
社製) 3) 過塩基性カルシウムスルホネート(商品名:Lubriz
ol 5347 、塩基価=402、日本ルーブリゾール(Lubrizol)
社製) 4) 過塩基性カルシウムスルホネート(商品名:Bryton
C-400C 、塩基価=400、Witco Corporation 製) 5) 二硫化モリブデン(商品名:Molysulfide CLIMAX
MOLYBOENUM COMPANY製平均粒径0.45μm) 6) モリブデンジチオカーバメート(商品名:Molyvan
A R.T. Vanderbilt社製) 7) モリブデンジチオカーバメート(商品名:Molyvan
822 R.T. Vanderbilt社製) 8) 体積変化率% 9) 引張り強さ変化率% 10) 引張り伸び変化率%
【0021】表1から、本発明のグリース組成物は、市
販品(比較例)と比較して、シリコーンゴムに対する悪
影響が少ないこと、すなわち、体積変化(膨張)が小さ
く、引張り強さの低下及び引張り伸びの低下も少ないこ
とがわかる。
【0022】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明のシリ
コーンゴム製ブーツを有する等速ジョイント用グリース
組成物は、(a) 基油、(b) 増ちょう剤、(c) 酸化ワック
スの金属塩、石油スルホン酸の金属塩、アルキル芳香族
スルホン酸の金属塩、サリシレートの金属塩、フェネー
トの金属塩、酸化ワックスの過塩基性金属塩、石油スル
ホン酸の過塩基性金属塩、アルキル芳香族スルホン酸の
過塩基性金属塩、サリシレートの過塩基性金属塩、及び
フェネートの過塩基性金属塩からなる群から選択される
少なくとも1種の金属塩、及び必要により(d) 二硫化モ
リブデン、モリブデンジチオカーバメート及びモリブデ
ンジチオホスフェートから選択される少なくとも1種の
モリブデン含有化合物、および/または(e) 硫化油脂、
ポリサルファイド、ホスフェート、ホスファイト、チオ
ホスフェート、及びジチオリン酸亜鉛からなる群から選
ばれる1種または2種以上の組み合わせよりなる硫黄−
リン系極圧剤を特定量配合したことにより、表1に示す
実施例及び比較例の結果からも明らかなように、シリコ
ーンゴム製ブーツへの影響が少ないという効果を奏す
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C10M 159:22 159:24 129:56 135:10 129:54 129:10 125:22 139:00 137:10 135:06 135:20 137:04) C10N 10:02 10:04 10:06 10:12 30:00 30:04 30:06 30:08 40:04 50:10

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) 基油、(b) 増ちょう剤、及び(c) 酸
    化ワックスの金属塩、石油スルホン酸の金属塩、アルキ
    ル芳香族スルホン酸の金属塩、サリシレートの金属塩、
    フェネートの金属塩、酸化ワックスの過塩基性金属塩、
    石油スルホン酸の過塩基性金属塩、アルキル芳香族スル
    ホン酸の過塩基性金属塩、サリシレートの過塩基性金属
    塩、及びフェネートの過塩基性金属塩からなる群から選
    択される少なくとも1種の金属塩を含有することを特徴
    とする、シリコーンゴム製ブーツを有する等速ジョイン
    ト用グリース組成物。
  2. 【請求項2】 さらに、(d) 二硫化モリブデン、モリブ
    デンジチオカーバメート及びモリブデンジチオホスフェ
    ートからなる群から選択される少なくとも1種のモリブ
    デン含有化合物を含有する請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 さらに、(e) 硫化油脂、ポリサルファイ
    ド、ホスフェート、ホスファイト、チオホスフェート、
    及びジチオリン酸亜鉛からなる群から選ばれる1種また
    は2種以上の組み合わせよりなる硫黄−リン系極圧剤を
    含有する請求項1又は2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 増ちょう剤が、リチウム石けんまたはリ
    チウムコンプレックス石けんである請求項1〜3のいず
    れか1項記載の組成物。
  5. 【請求項5】 増ちょう剤が、カルシウム石けんまたは
    カルシウムコンプレックス石けんである請求項1〜3の
    いずれか1項記載の組成物。
  6. 【請求項6】 増ちょう剤が、アルミニウム石けんまた
    はアルミニウムコンプレックス石けんである請求項1〜
    3のいずれか1項記載の組成物。
  7. 【請求項7】 増ちょう剤が、ウレア系化合物である請
    求項1〜3のいずれか1項記載の組成物。
  8. 【請求項8】 金属塩がカルシウム塩である請求項1〜
    7のいずれか1項記載の組成物。
  9. 【請求項9】 金属塩がナトリウム塩である請求項1〜
    7のいずれか1項記載の組成物。
  10. 【請求項10】 金属塩が過塩基性金属塩である請求項
    1〜7のいずれか1項記載の組成物。
  11. 【請求項11】 金属塩が過塩基性カルシウム塩である
    請求項1〜7のいずれか1項記載の組成物。
  12. 【請求項12】 金属塩が過塩基性ナトリウム塩である
    請求項1〜7のいずれか1項記載の組成物。
  13. 【請求項13】 モリブデン含有化合物が二硫化モリブ
    デンである請求項2〜12のいずれか1項記載の組成
    物。
  14. 【請求項14】 モリブデン含有化合物がモリブデンジ
    チオカーバメートである請求項2〜12のいずれか1項
    記載の組成物。
  15. 【請求項15】 全組成物中、増ちょう剤の含有量が1
    〜25重量%、金属塩の含有量が0.1〜10重量%であ
    る請求項1〜14のいずれか1項記載の組成物。
  16. 【請求項16】 全組成物中、モリブデン含有化合物が
    0.1〜10重量%である請求項2〜14のいずれか1項
    記載の組成物。
  17. 【請求項17】 全組成物中、硫黄−リン系極圧剤の含
    有量が0.1〜5重量%である請求項3〜16のいずれか
    1項記載の組成物。
JP34789996A 1996-12-26 1996-12-26 シリコーンゴム製ブーツを有する等速ジョイント用グリース組成物 Pending JPH10183162A (ja)

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