JPH10183109A - ブライン組成物 - Google Patents

ブライン組成物

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JPH10183109A
JPH10183109A JP8355327A JP35532796A JPH10183109A JP H10183109 A JPH10183109 A JP H10183109A JP 8355327 A JP8355327 A JP 8355327A JP 35532796 A JP35532796 A JP 35532796A JP H10183109 A JPH10183109 A JP H10183109A
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JP
Japan
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brine
composition
ethyl alcohol
methyl alcohol
water
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Pending
Application number
JP8355327A
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English (en)
Inventor
Akira Meguro
黒 晃 目
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Hitachi Plant Technologies Ltd
Original Assignee
Hitachi Plant Technologies Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】熱的物性に優れ、低温においても粘度を低く維
持でき、且つ安価なブライン組成物を提供する。 【解決手段】エチルアルコール又はメチルアルコール、
水、プロピレングリコールを含有して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はブライン組成物に係
り、特に冷凍システムや空調システムのブライン(二次
冷媒)として有用なブライン組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的にブライン組成物に必要とされる
条件は、化学的に安定であって変質せず、不活性であ
り、毒性,刺激性がなく、可燃性,爆発性がなく、低温
での粘性が小さく、熱伝導率が大きい等の条件を満足す
る必要がある。従来から使用されているブライン組成物
としては、塩水ブライン、エチレングリコール─水系ブ
ライン、プロピレングリコール─水系ブラインがある。
特に、プロピレングリコール─水系ブラインは、安全
性、耐食性、化学的安定性が良く、更には無色、無臭、
無毒である点で良い特徴を有しており広く使用されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プロピ
レングリコール─水系ブラインは、塩水ブラインやアル
コール─水系ブラインに比べて高価であるばかりでな
く、氷結点が高く、熱伝導率が悪く、更には低温での粘
度が著しく高くなるという熱的物性面でのデメリットが
ある。
【0004】したがって、特に、冷凍システムや空調シ
ステムのブラインとして使用した場合、熱交換器の伝熱
面積を大きくせざるを得ないために熱交換器が大型にな
る。また、ブライン配管中の流動抵抗が大きくなるため
に、ブラインを搬送するためのポンプ動力が大きくなる
等の欠点がある。このような背景から、熱的物性が良好
で低温でも低い粘度を維持することができ且つ安価なブ
ラインが要求されている。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、安全性などが高く熱的物性が良好(低温におい
ても低粘度を維持し、且つ熱伝導率等が良い等)で、し
かも安価なブライン組成物を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、エチルアルコール、水、プロピレングリコ
ールを含有して成る混合物を食品用のブラインとして使
用することを特徴とする。また、本発明は前記目的を達
成するために、メチルアルコール、水、エチレングリコ
ールを含有して成る混合物を非食品用のブラインとして
使用することを特徴とする。
【0007】本発明は、エチルアルコール又はメチルア
ルコールが熱的物性が良好でブラインとしての適性を有
していることに着目し、ブラインとしての適性を維持し
ながら、エチルアルコール又はメチルアルコールの蒸発
ロスや引火性があるという欠点を解消するようにしたも
のである。本発明の請求項1によれば、食品添加物とし
て許可されているエチルアルコールとプロピレングリコ
ールを主成分として、エチルアルコールに水、プロピレ
ングリコール等を混合した混合物を食品用として使用す
ることにより、エチルアルコールのブラインとしての適
性を維持しながら引火点を上げると共に、蒸発し難くて
そのロスをなくし、低温において低粘度のブライン組成
物を構成することができる。
【0008】また、本発明の請求項2によれば、食品添
加物として許可されていない反面、価格の安価なメチル
アルコールとエチレングリコールを主成分として、メチ
ルアルコールに水、エチレングリコール等を混合した混
合物を非食品用として使用することにより、メチルアル
コールのブラインとしての適性を維持しながら引火点を
上げると共に、蒸発し難くしてそのロスをなくし、低温
において低粘度のブライン組成物を構成することができ
る。更には、価格的にも安価になる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るブライン組成
物の好ましい実施の形態について説明する。本発明のブ
ライン組成物は、食品用と非食品用の用途別に構成され
る。食品用のブライン組成物は、エチルアルコールにそ
の物性とほぼ同等の物質であるプロピレングリコール等
を添加してエチルアルコール本来のブラインとしての適
性を維持させるとともに、エチルアルコール濃度を下げ
ることにより、蒸発によるロスをなくし、且つ引火点を
上げて着火防止等の安全のための処理を施している。
【0010】また、非食品用のブライン組成物は、メチ
ルアルコールにその物性とほぼ同等の物質であるエチレ
ングリコール等を添加して、メチルアルコール本来のブ
ラインとしての適性を維持させるとともに、メチルアル
コール濃度を下げることにより、蒸発によるロスをなく
し、且つ引火点を上げて着火防止等の安全のための処理
を施している。また、主成分をメチルアルコールとエチ
レングリコールとすることによりエチルアルコールとプ
ロピレングリコールとを主成分とする食品用のブライン
に比べで安価なブライン組成物を構成することができ
る。
【0011】本発明の食品用のブライン組成物は、エチ
ルアルコールの組成濃度を60重量%未満とし、他の組
成物をプロピレングリコールと水で構成する。エチルア
ルコールの組成濃度が60重量%未満であれば、消防法
における危険物に該当せず、ブラインとしての熱的物性
も良好であるが、例えば50重量%のようにエチルアル
コールの組成濃度が高い場合には、蒸発性が高いことか
ら蒸発ロスが大きくなると共に、冷凍装置や空調機での
システム管理上の安全対策が必要になり、コストアップ
につながる。
【0012】また、本発明の非食品用のブライン組成物
は、メチルアルコールの組成濃度を60重量%未満と
し、他の組成物をエチレングリコールと水で構成する。
この非食品用のブライン組成物の場合にも、消防法、蒸
発ロス等の点は同様である。従って、食品用のブライン
組成物及び非食品用のブライン組成物の場合も、例えば
最低使用温度−20°C、常用温度−10°Cの付近で
の使用であれば、エチルアルコール又はメチルアルコー
ル20〜40重量%,プロピレングリコール又はエチレ
ングリコール40〜20重量%,水40重量%の組成物
とすることがより好ましい。即ち、前記使用温度におい
てアルコール濃度が低ければ低いほど蒸発や引火等の問
題はないが、アルコールとしてのメリットが引き出し難
くなるから、アルコールとプロピレングリコールとの濃
度、又はメチルアルコールとエチレングリコールとの濃
度が60重量%であれば、比較的安価でしかもエチルア
ルコール又はメチルアルコール本来の熱的物性、特に低
温における粘度が低いという特性を維持させることがで
きる。しかも、エチルアルコール又はメチルアルコール
を20〜40重量%であれば、熱的物性においてエチル
アルコール又はメチルアルコール濃度が50重量%の場
合と殆ど遜色ないが、前記最低使用温度−20°Cを下
回る場合を考慮して好ましくはエチルアルコール又はメ
チルアルコールが30重量%を越えることが好ましい。
【0013】これにより、冷凍システムや空調システム
のブラインとして冷凍機や空調機に実装すれば安全上の
問題はなく、ほぼ水を実装した場合と同等のシステム設
計を行うことができる。また、低温で低粘度を維持でき
ることからブライン配管内を搬送する際のポンプ動力を
削減することができ省エネになる。更に、低温で低粘度
を維持できることからブライン配管の管径を細くするこ
とができるので、システムを建設する際の建設コストも
低減することができる。
【0014】また、エチルアルコールやメチルアルコー
ルは、プロピレングリコールやエチレングリコールに比
べて安価であるため、ブライン自体の価格も低減でき
る。特に、ブラインを蓄熱剤として使用する場合には、
その量が大量になることから、イニシャルコストやラン
ニングコスト等のシステムコストを削減できる。また、
更には、エチルアルコールやメチルアルコールは、プロ
ピレングリコールに比べて熱伝導率が大きく、熱伝導性
が良くなるので、熱交換における伝熱面積を小さくする
ことができる。従って、冷凍システムや空調システムを
構成する装置のコンパクト化ができる。
【0015】このように、本発明のブライン組成物は熱
的物性が良好で、低温においても粘度が低く維持され、
しかも安価なブライン組成物を構成するので、システム
コストを大幅に削減できると共に、装置のコンパクト化
ができる。尚、エチルアルコール、水、プロピレングリ
コールを含有してなるブライン組成物の場合には、食品
を冷却するためのシステムとして問題なく利用できるの
で、配管内にブラインを流す間接冷却の他にも水産物,
食肉,農産物に直接噴霧接触させててそれらを直接冷却
するのにも使用することができる。
【0016】
【実施例】エチルアルコール25重量%,プロピレング
リコール25重量%,水50重量%のブライン組成物
(実施例1)およびメチルアルコール25重量%,エチ
レングリコール25重量%,水50重量%のブライン組
成物(実施例2)と従来のプロピレングリコール50重
量%,水50重量%のブライン組成物(比較例)につい
て、最もシステムに影響のある温度に対する粘度(cS
t)のみを測定した結果を表1に示した。
【0017】
【表1】 (表1) 表1から分かるように、低温時、例えば常用温度である
−10°Cにおける各ブライン組成物の粘度は、比較例
の粘度が33.4(cSt)と大きいのに対し、本発明
の実施例1及び実施例2の粘度はそれぞれ20.2(c
St)、8.10(cSt)と低く維持することができ
る。
【0018】また、最低使用温度である−20°Cにお
いては、比較例の粘度が70.9(cSt)であるのに
対し、本発明の実施例1及び実施例2の粘度はそれぞれ
41.4(cSt)、13.5(cSt)であった。こ
のように、本発明のブライン組成物は、比較例である従
来のブライン組成物に比較して、低温での粘度を極めて
低く維持することができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のブライン
組成物によれば、エチルアルコール又はメチルアルコー
ル本来の熱伝導率等の優れた熱的物性を有し、低温での
粘度を低く維持し、且つ引火点等の安全性の面もクリア
することができる。従って、ブライン配管内を搬送する
際のホンプ動力を削減することができ省エネになる。更
には、ブライン配管を細くしたり、熱交換の伝熱面積を
小さくできるので、システムの構築の際にランニングコ
ストの低減や建設コストの低減等のトータルなコスト削
減を図ることができると供に、システムのコンパクト化
ができる。
【0020】また、エチルアルコールやメチルアルコー
ルは、プロピレングリコールやエチレングリコールに比
べて安価であるため、当然ブライン自体の価格を低減す
ることができる。特に、ブラインを構成するこれらの物
質のコスト比較をみると、一般的にエチレングリコール
はプロピレングリコールより安価であり、メチルアルコ
ールはエチルアルコールであるので、本発明のメチルア
ルコール、エチレングリコール、水のブライン組成物は
価格を極めて安価にすることができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチルアルコール、水、プロピレングリコ
    ールを含有して成る混合物を食品用のブラインとして使
    用することを特徴とするブライン組成物。
  2. 【請求項2】メチルアルコール、水、エチレングリコー
    ルを含有して成る混合物を非食品用のブラインとして使
    用することを特徴とするブライン組成物。
  3. 【請求項3】前記エチルアルコールは60重量%未満で
    あることを特徴とする請求項1のブライン組成物。
  4. 【請求項4】前記メチルアルコールは60重量%未満で
    あることを特徴とする請求項2のブライン組成物。
JP8355327A 1996-12-20 1996-12-20 ブライン組成物 Pending JPH10183109A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100788410B1 (ko) 2006-08-08 2007-12-24 김윤민 식품류 냉동을 위한 초저온 냉매액
JP2010516975A (ja) * 2007-01-30 2010-05-20 フォスター ホイーラー ユーエスエー コーポレーション 環境に配慮した液化天然ガス(lng)気化システム
WO2021230154A1 (ja) * 2020-05-13 2021-11-18 感動創出工場ジーンファクトリー株式会社 冷却媒体、冷凍庫および冷凍品の製造方法
WO2021230155A1 (ja) * 2020-05-13 2021-11-18 感動創出工場ジーンファクトリー株式会社 冷凍庫および冷凍品の製造方法
JP2022107457A (ja) * 2021-01-08 2022-07-21 感動創出工場ジーンファクトリー株式会社 冷凍庫および冷凍品の製造方法

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