JPH10182531A - ジメチルエーテル合成原料ガスの成分組成の調整方法 - Google Patents

ジメチルエーテル合成原料ガスの成分組成の調整方法

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JPH10182531A
JPH10182531A JP34920196A JP34920196A JPH10182531A JP H10182531 A JPH10182531 A JP H10182531A JP 34920196 A JP34920196 A JP 34920196A JP 34920196 A JP34920196 A JP 34920196A JP H10182531 A JPH10182531 A JP H10182531A
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gas
synthesis
dimethyl ether
raw material
reforming
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JP34920196A
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Inventor
Takashi Ogawa
高志 小川
Masami Ono
正巳 小野
Masatsugu Mizuguchi
雅嗣 水口
Keiji Tomura
啓二 戸村
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 天然ガスリフォームガス又は石炭ガス化ガス
で製造される、ジメチルエーテル合成用の合成ガスのH
2 /COモル濃度比は、それぞれ2程度又は0.5〜0.8
程度であり1からかなり外れている。原料資源を有効活
用して、上記合成ガスのH2 /COモル濃度比として要
望される1.0に近い合成ガスを得る。 【解決手段】 天然ガスリフォームR2工程に石炭ガス化
R3工程を付加して設け、石炭ガス化ガス14a'と天然ガス
リフォーミングガス12' とを各ガスの成分組成に応じて
混合比率を決め、DME合成反応器R1に供給される原料
ガス2'のH2 /COモル濃度比を1に近づける。また、
上記とは逆に、石炭ガス化ガス工程に、天然ガスをリフ
ォーム工程を付加して設け、上記に準じてジメチルエー
テル合成反応器に供給される合成原料ガスのH2 /CO
モル濃度比を1に近づける。 【効果】 原料資源の有効利用及び合成ガスの安定供給
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一酸化炭素と水
素とを主原料としてジメチルエーテルを製造する方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ジメチルエーテルの商業的製造方
法としては、メタノールを原料とし、その2分子から水
1分子を脱水反応させることにより得る方法がとられて
いる。最近では更に、一酸化炭素と水素とを合成ガス原
料として、直接ジメチルエーテルを合成する技術が開発
されようとしている(例えば、特開平4−264046
号公報、及び特表平5−810069号公報)。
【0003】図2に、ジメチルエーテルを合成原料から
直接製造するための、従来の装置例のフローシートを示
す。この製造装置は、反応器R1及びR2、メタノール
・水分離器S1、未反応ガス分離器S2、及びCO2
離器S3からなっている。
【0004】天然ガス11’が天然ガスリフォーマーR
2に供給され、ここでリフォームされて天然ガスリフォ
ーミングガス12’が生成される。天然ガスリフォーミ
ングガス12’は、リフォーミングガスライン12を通
って、DME合成ラインにおけるリサイクルガス7a’
と混合する。混合されたガスがDME合成原料ガス2’
である。
【0005】反応器R1の底部には原料ガスライン2が
接続され、この原料ガスライン2には、天然ガスリフォ
ーミングガスライン12と、未反応CO及びH2 を循環
供給するリサイクルガスライン7aが接続されている。
反応器R1の頂部からは、反応生成物3’を排出させる
反応ガスライン3がメタノール・水分離器S1の入口に
接続され、またメタノール・水分離器S1のメタノール
・水4’出口にはメタノール・水ライン4が、そして反
応生成物5’出口には反応ガスライン5が接続されてい
る。この反応ガスライン5の他端は未反応ガス分離器S
2の入口に接続され、未反応ガス分離器S2のリサイク
ルガス7’出口には、上記リサイクルガスライン7aの
他端が接続されている。このリサイクルガスライン7と
7aとの接続部から、リサイクルガス7’の一部を抜き
出すパージライン10が接続されている。未反応ガス分
離器S2のDME・CO2 6’出口には、DME・CO
ライン6が接続され、DME・CO2 ライン6の他端は
CO2 分離器S3に接続され、そして、CO2 分離器S
3のCO2 8’出口にはCO2 ライン8が、そしてDM
E9’出口にはDMEライン9がそれぞれ接続されてい
る。
【0006】このプロセスにおいては、反応生成物3’
から先ず、メタノール・水分離器S1でメタノール及び
水4’を分離し、次いで未反応ガス分離器S2で未反応
COとH2 を主成分とするリサイクルガス7’を分離
し、これを反応器Rにリサイクルして原料の利用効率の
向上を図っている。
【0007】上記の合成原料ガスからジメチルエーテル
を直接合成する方法においては、反応器内部で、下記
(1)、(2)及び(3)式で表わされる各反応が同時
に進行する。ここで、(1)式は、水素と一酸化炭素と
からメタノールを生成するメタノール合成反応、(2)
式は、(1)式で合成されたメタノールからの脱水反応
によりジメチルエーテルが生成するジメチルエーテル合
成反応、そして(3)式は、ジメチルエーテル合成に伴
って副生する水と一酸化炭素とが反応して水素と二酸化
炭素とが生成する所謂シフト反応である。
【0008】 CO+2H2 →CH3 OH ----------(1) 2CH3 OH→CH3 OCH3 +H2 O ----------(2) H2 O+CO→H2 +CO2 ----------(3) (1)〜(3)式を総括すると下記(4)式の反応式が
得られる。(4)式によれば、モル濃度比が1:1の一
酸化炭素と水素とから、ジメチルエーテル(DME)と
二酸化炭素とが当量生成することになる。
【0009】 3CO+3H2 →CH3 OCH3 +CO2 ----------(4) ところが、上記(1)〜(3)式の反応は、温度及び圧
力に支配される平衡反応であるから、実際の合成プロセ
スにおいては、上記三つの反応が100%は進行しな
い。従って、上記三反応の総括である(4)式の反応
も、100%は進行しない。
【0010】即ち、実際のDME合成プロセスにおいて
は、反応器Rから流れ出る反応ガスライン3の反応生成
物3’中には、反応成品であるDME及びCO2 、未反
応ガスであるH2 及びCO、並びに反応中間体であるC
3 OH及びH2 Oが含まれている。これらの内、反応
中間体であるCH3 OHとH2 Oとの両方を合計したガ
スに含まれるH原子数×2の値は、炭素原子数よりも多
い。このことはCH3OH及びH2 Oの各分子式のH及
びCの原子数を数えれば、反応生成物3’中に含まれる
CH3 OHとH2 Oとの生成比率に依存せず常に成り立
つことがわかる。従って、未反応ガスとして反応器Rか
ら流出するCOモル濃度が、H2 モル濃度よりも常に高
く、過剰になっていることが、反応器Rについての入出
マスバランスより明らかである。従って、当然、パージ
後リサイクルガス7a’中の未反応ガス中のCOは、未
反応ガス中のH2 に対して反応当量的に常に過剰になっ
ている。このような、COモル濃度が過剰になっている
リサイクルガス7a’を原料ガスライン2に供給し続け
ると、原料ガス2’のH2 /COモル濃度比は単調に減
少し、原料ガス2’のH2 /COモル濃度比は減少し続
けるので、DMEの生産効率を著しく損なうことにな
る。
【0011】ところが、水素と一酸化炭素とからDME
を直接合成する場合、この合成反応の化学量論的な反応
式は上記(4)式に従う。従って、(4)式で表わされ
るDMEの合成反応を効率的に行なわせるためには、こ
の合成反応工程に供給される原料ガスの水素と一酸化炭
素とのモル濃度比を、1:1に近づけることが必要であ
る。そこで、DME合成原料ガス2’のH2 :COのモ
ル濃度比を1:1に調整しなければならない。
【0012】しかしながら、こうした状況に対して、特
開平4−264046号公報は、少なくともH2 とCO
とを含む合成ガスを、単一液相反応器内で、不活性液体
中にスラリー化させた特定の粉末状触媒に接触させ、且
つ反応条件を特定することにより、効率よくメタノール
とDMEとの両方を同時に製造する技術を開示している
(先行技術1という)。また、特表平5−810069
号公報は、少なくともH2 とCOとを含む合成ガスを、
単一液相反応器内で、溶媒中にスラリー化させた特定の
粉末状触媒に接触させ、且つ反応条件を特定することに
より、効率よくDMEを製造する技術を開示している
(先行技術2という)。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述した先行技術1及
び2は、合成ガスの水素と一酸化炭素とのモル濃度比が
広範な組成の原料ガスの場合に対して、効率よく、それ
ぞれメタノール及びDME、並びに、DMEを製造する
ことができるという利点を有している。しかしながら、
上述した先行技術は、いずれも、合成ガスの水素と一酸
化炭素とのモル濃度比を、1:1に近づけるための成分
組成の調整方法については一切開示していない。そし
て、上記モル濃度比が広範に分布する条件下において、
それぞれの成品を効率よく製造する技術を開示してい
る。従って、先行技術1及び2では、ジメチルエーテル
合成原料ガスの成分組成を調整することはできない。
【0014】さて、DME合成原料に使用される水素及
び一酸化炭素源として、代表的なものは、固体炭化水素
である石炭、及び、気体炭化水素であるメタンを主成分
とする天然ガスである。石炭においても、また天然ガス
においても、いずれもその主成分である炭化水素を構成
する水素原子数と炭素原子数との比は、水素(H2 )ガ
スと一酸化炭素(CO)ガスとに含まれる水素原子数と
炭素原子数との比である2:1にはなっていない。従っ
て、石炭や天然ガスから水素ガス及び一酸化炭素ガスを
生成させた場合、両者のモル比は1:1にはならない。
【0015】石炭をガス化して得られる石炭ガス化ガス
の場合、その水素ガスと一酸化炭素ガスとのモル濃度比
(H2 /COモル濃度比)は、0.5〜0.8程度であ
る。これに対して、天然ガスをリフォームして得られる
天然ガスリフォーミングガスのH2 /COモル濃度比
は、2〜3程度である。以上より、次の問題が発生す
る。
【0016】石炭ガス化ガスをジメチルエーテル合成原
料ガスとして用いた場合は、合成原料ガスのH2 /CO
モル濃度比は0.5〜0.8程度となるから、ジメチル
エーテル合成原料の望ましいH2 /COモル濃度比であ
る1よりも小さ過ぎる。即ち、石炭ガス化ガスは、CO
が過剰でH2 が不足することになる。そこで、石炭ガス
化工程の後工程に、下記(3)式で表わされる水性ガス
シフト反応を行なわせるガスシフト反応工程を設置し、
石炭ガス化ガス中の過剰COに水を供給することにより
2 を製造する。
【0017】図3に、石炭ガス化ガスをジメチルエーテ
ル合成原料ガスとして用い、DMEを直接製造する装置
例のフローを示す。これは、石炭ガス化工程の後にガス
シフト反応工程を設け、石炭ガス化ガス中の過剰COを
シフト反応器R4で、水性ガスシフト反応によりH2
生成させ、H2 /COモル濃度比を所定値まで高めた後
に、石炭ガス化ガスライン14aを通して流す。この石
炭ガス化ガス14a’に、DME合成ラインからくるリ
サイクルガス7a’を混合する。従って、石炭ガス化ガ
ス14a’のH2 /COモル濃度比の調整は、混合後の
DME合成原料ガス2’のH2 /COモル濃度比が1と
なるように、リサイクルガス7a’のH 2 /COモル濃
度比に応じて行なうべきである。そして、DME合成の
反応器R1以降のDME合成ラインは、図2に示した装
置・機能と同じである。
【0018】こうして、石炭ガス化ガスをDME合成原
料として使用しようとする場合に不足するH2 を、石炭
ガス化ガス自身に含まれるCOを用いて補わなければな
らない。
【0019】 H2 O+CO→H2 +CO2 ----------(3) しかし、これでは、DME合成原料であるCOをDME
合成反応に供給する前に、H2 を製造するために、無用
なCO2 に転換することになり、上記COをDME合成
原料として直接利用することなく、DME合成プロセス
の系外へ排出することになる。こうして、石炭に含まれ
る炭素成分をDME合成原料として直接的に有効に活用
することができない。
【0020】一方、天然ガスリフォーミングガスをジメ
チルエーテル合成原料ガスとして用いた場合は、合成原
料ガスのH2 /COモル濃度比は2〜3程度となるか
ら、ジメチルエーテル合成原料の望ましいH2 /COモ
ル濃度比である1よりも大き過ぎる。即ち、天然ガスリ
フォーミングガスは、H2 が過剰でCOが不足すること
になる。DME合成プロセス全体を考えた場合、合成反
応は大きな発熱を伴う(約59kcal/mol−DM
E)反応であるから、上記過剰のH2 は、例えば、DM
E合成プロセスの熱源等として使用することとしてもプ
ロセス上余剰な熱源となる。こうして、天然ガスに含ま
れる水素成分をDME合成原料として直接的に有効に活
用することができない。
【0021】従って、この発明の目的は、上述した問題
を解決して、COとH2 とを主原料としてDMEを直接
合成する場合に、DMEの合成反応を従来よりも一層効
率よく行なわせるために、DME合成ガスのH2 とCO
とのモル濃度比を、容易に1:1に近づけるための調整
方法を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上述した観
点から、天然ガスリフォーミングガス及び石炭ガス化ガ
スに含まれるH2 及びCOを、DME合成反応に有効に
利用し、且つDMEの生産性を従来よりも一層向上させ
るために、DME合成原料ガスの成分組成の調整方法に
ついて、新しい着想のもとに鋭意研究を重ねた。その結
果、天然ガスリフォーミングガスと石炭ガス化ガスと
を、それぞれのガスの成分組成に応じて、適正な比率で
混合し、H2 :COのモル濃度比を1:1にした混合ガ
スを、DME合成ガスとして用いることにより、従来得
られなかったような優れた、H2 及びCOの転換率が達
成されることを知見した。
【0023】この発明は、上記知見に基づきなされたも
のであって、請求項1記載のジメチルエーテル合成原料
ガスの成分組成の調整方法は、天然ガスをリフォーム
し、得られた天然ガスリフォーミングガスを合成原料と
してジメチルエーテルを直接合成する工程における、合
成原料ガスの成分組成を調整する方法において、天然ガ
スのリフォーム工程に、更に、石炭をガス化する工程を
付加して設ける。そして、この石炭ガス化工程で生成さ
れた石炭ガス化ガスと、天然ガスリフォーミングガスと
を、石炭ガス化ガスの成分組成と天然ガスリフォーミン
グガスの成分組成とに応じて、石炭ガス化ガスと天然ガ
スリフォーミングガスとの混合比率を決める。そして、
このようにして決められた混合比率で混合された混合ガ
スのH2 とCOとのモル濃度比を1:1に近づけること
に特徴を有するものである。
【0024】請求項2記載のジメチルエーテル合成原料
ガスの成分組成の調整方法は、石炭をガス化し、得られ
た石炭ガス化ガスを合成原料としてジメチルエーテルを
直接合成する工程における、合成原料ガスの成分組成を
調整する方法において、石炭ガス化ガス工程に、更に、
天然ガスをリフォームする工程を付加して設ける。そし
て、この天然ガスリフォーム工程で生成された天然ガス
リフォーミングガスと、石炭ガス化ガスとを、天然ガス
リフォーミングガスの成分組成と石炭ガス化ガスの成分
組成とに応じて、天然ガスリフォーミングガスと石炭ガ
ス化ガスとの混合比率を決める。そして、このようにし
て決められた混合比率で混合された混合ガスのH2 とC
Oとのモル濃度比を1:1に近づけることに特徴を有す
るものである。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、この発明を、図面を参照し
ながら説明する。図1に、この発明の方法を実施するジ
メチルエーテル製造装置の一例のフローシートを示す。
この製造装置は、DME合成用の反応器R1、天然ガス
リフォーマーR2、石炭ガス化装置R3、混合器M、メ
タノール・水分離器S1、未反応ガス分離器S2、及び
CO2 分離器S3からなっている。この製造装置は図2
に示した従来の製造装置の例に、石炭ガス化装置R3を
更に付加したものである。
【0026】天然ガス11’が天然ガスリフォーマーR
2に供給され、ここでリフォームされて天然ガスリフォ
ーミングガス12’が生成される。一方、石炭13’が
石炭ガス化装置R3に供給され、ここでガス化されて石
炭ガス化ガス14’が生成される。天然ガスリフォーミ
ングガス12’及び石炭ガス化ガス14’は、それぞ
れ、リフォーミングガスライン12及び石炭ガス化ガス
ライン14を通って混合器Mで所定の混合比率で混合さ
れる。こうして混合された混合ガスは、DME合成の主
原料ガス1’となる。次いで、主原料ガス1’を、DM
E合成ラインにおけるリサイクルガス7a’と混合す
る。混合されたガスがDME合成原料ガス2’である。
【0027】この発明においては、このDME合成原料
ガス2’のH2 :COのモル濃度比を1:1に近づけよ
うとするものである。DME合成原料ガス2’を反応器
R1に供給する。反応器R1の方式は、固定床式、流動
床式及びスラリー床式の内いずれであってもよい。特
に、スラリー床式にあっては反応器内の温度が均一であ
り、副生物も少ないので望ましい。
【0028】触媒については、上記(1)〜(3)式の
各反応を進行させてDMEを合成するために、メタノー
ル合成触媒及びメタノール脱水触媒を使用し、適宜、水
性シフト反応触媒を付加する。これら触媒を混合して使
用する。
【0029】メタノール合成触媒としては、通常、工業
的に用いられる酸化銅−酸化亜鉛、酸化亜鉛−酸化クロ
ム、酸化銅−酸化亜鉛/酸化クロム、及び酸化銅−酸化
亜鉛/アルミナ等を用いる。メタノール脱水触媒として
は、酸塩基触媒であるγ−アルミナ、シリカ、シリカ・
アルミナ、及びゼオライト等を用いる。ここで、ゼオラ
イトの金属酸化物成分としては、ナトリウム及びカリウ
ム等のアルカリ金属の酸化物、並びにカリウム及びマグ
ネシウム等のアルカリ土族の酸化物等を用いる。なお、
メタノール合成触媒は、シフト触媒活性を有するので、
水性ガスシフト触媒を兼ねることができる。このように
メタノール脱水触媒と水性ガスシフト触媒とを兼ねるも
のとして、アルミナ担持酸化銅触媒を用いることができ
る。
【0030】上記三触媒の混合割合は、特に限定する必
要はなく、各成分の種類あるいは反応条件等に応じて適
宜選定すればよい。但し、通常は重量比で、メタノール
合成触媒1に対してメタノール脱水触媒を0.1〜5程
度、望ましくは0.2〜2程度と、水性ガス触媒を0.
2〜5程度、望ましくは0.5〜3程度とを混合する。
メタノール合成触媒と水性ガスシフト触媒とを同一物質
とし、メタノール合成触媒に水性ガスシフト触媒を兼ね
させる場合には、両触媒を合算した量のメタノール合成
触媒を用いるものとする。
【0031】触媒の形態について、スラリー床式反応器
を用いる場合には、平均粒径:300μm 以下、望まし
くは1〜200μm、一層望ましくは10〜150μm
程度に粉砕しのものがよい。更に効果的に使用するため
に、適宜、上記混合粉体を圧密・成型し、再度粉砕し、
上記粒度に調製したものを使用する。
【0032】スラリー床式反応器を用いる場合の媒体油
としては、反応条件下において液体状態を安定して維持
するものでなければならない。例えば、脂肪族、芳香族
及び脂環族の炭化水素、アルコール、エーテル、エステ
ル及びケトン、並びにこれらの化合物の混合物等を使用
する。溶媒中に存在させる触媒量は、溶媒の種類及び反
応条件等によって適宜きめるが、通常、溶媒に対して1
〜50重量%程度が望ましい。
【0033】スラリー床式反応器における反応条件とし
て、反応温度は150〜400℃の範囲内が望ましく、
特に、250〜350℃の範囲内が望ましい。反応温度
が150℃より低くても、また400℃より高くても、
原料ガス中のCOの転換率が低くなる。反応圧力は、1
0〜300Kg/cm2 Gの範囲内、特に望ましくは2
0〜70Kg/cm2 Gの範囲内がよい。反応圧力が1
0Kg/cm2 Gよりも低いとCOの転換率が低く、一
方300Kg/cm2 Gよりも高いと、反応器が特殊の
ものとなる他、昇熱のために多大なエネルギーを要する
ので経済的でない。空間速度(触媒1kg当たりの標準
状態における原料ガスの供給速度)は、100〜500
00Nl/kg・hが望ましく、特に500〜3000
0Nl/kg・hが望ましい。空間速度が50000N
l/kg・hよりも大きいと、COの転換率が低くな
り、一方、100Nl/kg・hよりも小さいと、反応
器が極端に大きくなり経済的でない。
【0034】こうして、反応器R1で得られる反応ガス
3’中には、DMEの他、CO2 、CO、H2 、H2
及びCH3 OHが含まれ、その他、CH4 等の反応副生
物や原料ガスに含まれていた不純物等が含まれている。
反応ガスの成分組成は、通常、DME:3〜25%、C
2 :3〜25%、CO:20〜50%、H2 :20〜
50%、CH3 OH:0.5〜3%、H2 O:0.1〜
0.5%、及びその他:5%程度以下である。
【0035】上記反応ガス3’を分離器S1に通してC
3 OH及びH2 Oを分離する。この分離手段は例え
ば、凝縮温度差を利用する。CH3 OH及びH2 Oを分
離された反応ガス5’を更に冷却すると、DMEが凝縮
し、これにCO2 が溶解した流体6’を分離器S3に通
す。分離器S3で例えば、蒸留法によりCO2 を分離
し、DMEが得られる。あるいは、CO2 はアミン法の
ような吸収液を用いた分離プロセスにより未反応のガス
から分離する。
【0036】一方、分離器S2においてDME及びCO
2 を分離された気相には、未反応ガスであるH2 及びC
Oが残っている。この気相流、即ち、リサイクルガス
7’の主成分はH2 及びCOである。そしてこのリサイ
クルガス7’のH2 /COモル濃度比は、DME合成原
料ガス2’のH2 /COモル濃度比よりも常に、小さく
なっている。その理由は前述した通り、反応器R1にお
けるDME合成の反応中間体には、COに対してH
2 が、常に過剰に含まているからである。従って、原料
ガスのH2 /COモル濃度比が1であったとしても、リ
サイクルガス7a’のH2 /COモル濃度比は、常に1
よりも小さくなる。このように、DME合成の反応器R
1においては、常にCOが濃化する方向に進もうとして
いる。反応器R1から流出し、未反応ガス分離器S2で
分離されたリサイクルガス7a’を、天然ガスリフォー
ミングガス12’と石炭ガス化ガス14’との混合ガ
ス、即ち、主原料ガス1’と混合する。こうして得られ
た原料ガス2’のH2 /COモル濃度比を、次のように
して常に1に近づける。
【0037】リフォーミングガスライン12及び石炭ガ
ス化ガスライン14のそれぞれに、ガスクロマトグラフ
ィA1及びA2を設ける。そして、それぞれにより、天
然ガスリフォーミングガス12’及び石炭ガス化ガス1
4’のH2 /COモル濃度比、m1 及びm2 を分析す
る。リフォーミングガスライン12及び石炭ガス化ガス
ライン14のそれぞれには、更に、ガス流量調節器F1
及びF2を設ける。そしてそれぞれのガスラインを流れ
るガス流量、q1 及びq2 を測定する。
【0038】一方、リサイクルガス7a’中の未反応ガ
スのH2 とCOとのモル濃度比、m 3 を、ガスクロマト
グラフィA3で測定し、リサイクルガス7a’の流量、
3をガス流量計F3で測定する。以上の計測値: m1 :天然ガスリフォーミングガス12’のH2 /CO
モル濃度比 m2 :石炭ガス化ガス14’のH2 /COモル濃度比 m3 :リサイクルガス7a’のH2 /COモル濃度比 q1 :天然ガスリフォーミングガス12’の流量 q2 :石炭ガス化ガス14’の流量 q3 :リサイクルガス7a’の流量 が、下記(5)式を満たすように、天然ガスリフォーミ
ングガス12’の流量と石炭ガス化ガス14’の流量と
を、ガス流量調節器F1及びF2で調整する。
【0039】 (q1 1 +q2 2 +q3 3 )/(q1 +q2 +q2 )=1 --------------------(5) なお、特に、未反応ガスをリサイクルさせない場合に
は、下記(5’)式を満たすように、天然ガスリフォー
ミングガス12’の流量と石炭ガス化ガス14’の流量
とを調整すればよい。
【0040】〔効果の検討〕 (1)原料ガス(H2 +CO)転換率の理論計算結果 DME合成反応(反応式(4))について、反応器に供
給される原料ガスのH 2 /COモル濃度比が変化したと
きの、原料ガス(H2 +CO)の平衡反応転換率の理論
計算結果を、図4に示す。計算は280℃で圧力がそれ
ぞれ30、50atmの条件で行なったものであるが、
いずれの場合でもH2 /COモル濃度比が1:1のとき
に反応転換率は最大となり、H2 /COモル濃度比が
1:1からずれると、急激に反応転換率が減少すること
が分かる。実際のDME合成反応では、反応転換率はこ
の理論値には達しないので実転換率の減少は、もっと顕
著なものとなる。
【0041】(2)反応実験結果 図1に示した本発明の製造装置の一例を示したフローに
従い、R2(天然ガスリフォーマー)、R3(石炭ガス
化装置)それぞれからの合成ガスを模して、12’(天
然ガスリフォーミングガス)H2 /COモル濃度比が
3.0のガス、14’(石炭ガス化ガス)にH2 /CO
モル濃度比が0.75のガスを供給し、それらの流量を
調整して、DME合成主原料ガス1’のH2 /COモル
濃度比を調整して行なった反応実験結果を示す。
【0042】反応は、内径90mm、高さ2000mm
のスラリー床型反応器を用い、反応器R1内に平均粒径
各々50ミクロンの銅−亜鉛−アルミニウム系触媒と、
銅−アルミニウム系触媒を重量比で2:1の割合で混合
した微粉末触媒1100gを、n−ヘキサデカン760
0gに懸濁させたスラリー触媒層に、DME合成主原料
ガス1’を53Nl/min、リサイクルガス7a’を
106Nl/min分流して、反応温度260℃、反応
圧力50atmの条件で、12’、14’のガスの流量
を調整してDME合成主原料ガス1’のH2 /COモル
濃度比を調整して行なった。表1にその結果を示す。
【0043】
【表1】
【0044】実験No.1では、DME合成主原料ガス
1’のH2 /COモル濃度比を1.0に固定してリサイ
クル反応を行なわせたため、リサイクルガス中のH2
COモル濃度比は1.0以下となり、最終的に反応器に
入る原料ガス2’のH2 /COモル濃度比は約0.8程
度まで低下し、そのため反応器を通過したときの原料ガ
スの(H2 +CO)反応転換率は32%まで低下した。
【0045】実験No.2では、反応器に入る原料ガス
2’のH2 /COモル濃度比が1.0となるように、D
ME合成主原料ガス1’のH2 /COモル濃度比を1.
2に調整してリサイクル反応を行なわせたため、反応器
を通過したときの原料ガスの(H2 +CO)反応転換率
は最大となり、55.1%を達成した。
【0046】実験No.3では、実験No.1とは逆にDM
E合成主原料ガス1’のH2 /COモル濃度比を1.4
に固定して水素濃度を必要以上に過剰にしてリサイクル
反応を行なわせたため、リサイクルガス中のH2 /CO
モル濃度比は1.0以上となり、最終的に反応器に入る
原料ガス2’H2 /COモル濃度比は約1.3程度まで
増加し、そのため、反応器を通過したときの原料ガスの
(H2 +CO)反応転換率は36.2%まで低下した。
【0047】
【発明の効果】以上述べたように、この発明において
は、天然ガスをリフォーミングしたガスと、石炭をガス
化したガスとを、ジメチルエーテル合成ライン内の未反
応リサイクルガスのH2 /COモル濃度比を考慮しつ
つ、適切な比率で混合することができる。従って、石炭
及び天然ガスがもつ炭素分及び水素分のほぼ全量を、目
的の製品であるジメチルエーテルの合成のために、化学
的に有効に利用することができる。また、石炭ガス化工
程の後に、シフト反応工程を設ける必要もなくなる。以
上の通り、天然資源の有効利用と共に、ジメチルエーテ
ル合成ライン及び原料ガス供給ラインの安定操業にも役
立つ、ジメチルエーテル合成原料ガスの成分組成の調整
方法を提供することができ、工業上有用な効果がもたら
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のジメチルエーテルの合成原料ガスの
成分組成の調整方法を実施するための、ジメチルエーテ
ル製造装置の一例を示すフローシートである。
【図2】従来のジメチルエーテルの合成原料ガスの成分
組成の調整方法を実施するための、ジメチルエーテル製
造装置の一例を示すフローシートである。
【図3】従来のジメチルエーテルの合成原料ガスの成分
組成の調整方法を実施するための、ジメチルエーテル製
造装置の他の例を示すフローシートである。
【図4】DME合成反応:3CO+3H2 →CH3 OC
3 +CO2 について、原料ガスのH2 /COモル濃度
比が変化したときの、原料ガス(H2 +CO)の平衡反
応転換率の理論計算結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1 DME合成主原料ガスライン 1’DME合成主原料ガス 2 原料ガスライン 2’原料ガス 3 反応ガスライン 3’反応生成物 4 メタノール・水ライン 4’メタノール・水 5 反応ガス(含DME、CO2 )ライン 5’反応生成物(含DME、CO2 ) 6 DME、CO2 ライン 6’DME・CO2 7、7a リサイクルガスライン 7’、7a’リサイクルガス 8 CO2 ライン 8’CO2 9 DMEライン 9’DME 10 パージライン 10’パージガス 11 天然ガスライン 11’天然ガス 12 天然ガスリフォーミングガスライン 12’天然ガスリフォーミングガス 13 石炭ライン 13’石炭 14、14a 石炭ガス化ガスライン 14’、14a’石炭ガス化ガス R1 反応器(DME合成) R2 天然ガスリフォーマー R3 石炭ガス化装置 R4 シフト反応器 S1 メタノール、水分離器 S2 未反応ガス分離器 S3 CO2 分離器 F1、F2 ガス流量調節器 F1 ガス流量計 A1、A2、A3 ガスクロマトグラフィ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸村 啓二 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然ガスをリフォームし、得られた天然
    ガスリフォーミングガスを合成原料としてジメチルエー
    テルを直接合成する工程における、前記合成原料ガスの
    成分組成を調整する方法において、 前記天然ガスのリフォーム工程に、更に、石炭をガス化
    する工程を付加して設け、前記石炭ガス化工程で生成さ
    れた石炭ガス化ガスと、前記天然ガスリフォーミングガ
    スとを、前記石炭ガス化ガスの成分組成と前記天然ガス
    リフォーミングガスの成分組成とに応じて、前記石炭ガ
    ス化ガスと前記天然ガスリフォーミングガスとの混合比
    率を決め、このようにして決められた前記混合比率で混
    合された混合ガスを、前記ジメチルエーテル合成の主原
    料ガスとし、次いで前記ジメチルエーテル合成反応器に
    供給される合成原料ガスのH2 とCOとのモル濃度比を
    1:1に近づけることを特徴とする、ジメチルエーテル
    合成原料ガスの成分組成の調整方法。
  2. 【請求項2】 石炭をガス化し、得られた石炭ガス化ガ
    スを合成原料としてジメチルエーテルを直接合成する工
    程における、前記合成原料ガスの成分組成を調整する方
    法において、 前記石炭ガス化ガス工程に、更に、天然ガスをリフォー
    ムする工程を付加して設け、前記天然ガスリフォーム工
    程で生成された天然ガスリフォーミングガスと、前記石
    炭ガス化ガスとを、前記天然ガスリフォーミングガスの
    成分組成と前記石炭ガス化ガスの成分組成とに応じて、
    前記天然ガスリフォーミングガスと前記石炭ガス化ガス
    との混合比率を決め、このようにして決められた前記混
    合比率で混合された混合ガスを、前記ジメチルエーテル
    合成の主原料とし、次いで前記ジメチルエーテル合成反
    応器に供給される合成原料ガスのH2 とCOとのモル濃
    度比を1:1に近づけることを特徴をする、ジメチルエ
    ーテル合成原料ガスの成分組成の調整方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8246789B2 (en) 2007-03-09 2012-08-21 Central Research Institute Of Electric Power Industry Hydrous matter treatment system
US8536385B2 (en) 2003-03-06 2013-09-17 Inpex Corporation Process for preparing dimethyl ether and process for preparing a mixture of dimethyl ether and methanol

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Effective date: 20040518